JP2016097469A - 工作機械の切屑排出装置及び工作機械 - Google Patents

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和幸 石津
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Abstract

【課題】工作機械の切屑排出装置及び工作機械において、切削時に発生する切屑の円滑な排出を可能とする。【解決手段】ホブ(切削工具)17によりワークWに対して歯車切削加工を行ったときに発生して排出面34に付着する切屑Cに対して、この排出面34に向けて超音波を照射する超音波照射装置32を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、歯車のドライ加工装置などの工作機械において、発生した切屑を排出する工作機械の切屑排出装置及び工作機械に関するものである。
歯車加工用工作機械として、例えば、歯車を切削により加工するホブ盤がある。このホブ盤は、取付具に支持されたワークに対して、駆動回転自在に支持されたホブを噛み合わせることで、ワークの外周部に歯形を創成するものである。一般的に、切削加工中、切削部に対して切削油を供給することで、切削部の潤滑や冷却が行われる。しかし、切削油は、異臭、油による汚れ、油煙発生など、作業環境を悪くするという問題がある。そこで、切削油を使用せずに切削を行うドライ加工が実施されている。
このような歯車のドライ加工装置としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特開2001−087945号公報
ところで、歯車のドライ加工装置としてのホブ盤は、切削油を供給することはないものの、ホブ盤の回転支持部などに対して潤滑油を供給する必要がある。このホブ盤の回転支持部への潤滑油の供給は、潤滑油の噴霧により実施しており、切削部の周辺にも油膜が形成される。すると、歯車の切削加工に発生する切屑が油膜により切削部の周辺に付着し、円滑な排出が困難となる。切屑の排出は、一般的に、エアブローにより実施されているが、切屑を十分に排出することができず、エア噴出量の増大によるコストアップを招いてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、切削時に発生する切屑の円滑な排出を可能とする工作機械の切屑排出装置及び工作機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の工作機械の切屑排出装置は、切削工具によりワークに対して所定の切削加工を行ったときに発生する切屑を排出する工作機械の切屑排出装置であって、切屑排出部に向けて圧力波を照射する圧力波照射装置が設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、切削工具がワークに対して切削加工を行うと、切屑が発生することから、圧力波照射装置は、切屑排出部に向けて圧力波を照射する。すると、切屑は、振動して排出面から浮遊することで排出面との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。その結果、切削時に発生する切屑を円滑に排出することができる。
本発明の工作機械の切屑排出装置では、前記切屑排出部は、切屑を受け止める平面であり、前記圧力波照射装置は、前記平面の切屑に向けて圧力波を照射することを特徴としている。
従って、圧力波照射装置が平面の切屑に向けて圧力波を照射することで、切屑は、振動して平面から浮遊したときに、その平滑性により適正に排出されることとなり、切削時に発生する切屑を円滑に排出することができる。この場合、切屑を受け止める平面は、傾斜面でも水平面でもよい。
本発明の工作機械の切屑排出装置では、前記圧力波照射装置は、超音波振動子と、前記超音波振動子からの超音波を集束して照射する集束装置とを有することを特徴としている。
従って、超音波振動子からの超音波を集束装置により集束してから切屑排出部に向けて照射することで、照射される超音波の強度を高めてから切屑排出部に照射することとなり、小さい超音波出力で切屑を適正に排出することができる。
本発明の工作機械の切屑排出装置では、前記圧力波照射装置からの圧力波の照射方向を変更する照射方向変更装置が設けられることを特徴としている。
従って、圧力波照射装置が圧力波を照射すると、照射方向変更装置により圧力波の照射方向が変更されてから切屑排出部に向けて圧力波を照射することとなり、圧力波照射装置を切屑排出部の近傍に設ける必要がなく、圧力波照射装置の装着位置の自由度が増し、装置の小型化を図ることができる。
本発明の工作機械の切屑排出装置では、前記切屑排出部における排出面に沿ってエアを噴出するエアブロー装置が設けられることを特徴としている。
従って、圧力波照射装置が切屑排出部に向けて圧力波を照射することで、切屑は、振動して排出面から浮遊したときに、エアブロー装置により排出面に沿ってエアを噴出すると、切屑を所定の方向に適正に排出することができる。
本発明の工作機械の切屑排出装置では、前記切屑排出部は、切屑を受け止める排出面を有し、前記圧力波照射装置は、前記排出面の裏側から圧力波を照射することを特徴としている。
従って、圧力波照射装置が排出面の裏側に向けて圧力波を照射することで、切屑は、排出部を介して振動して浮遊するため、切削時に発生する切屑を円滑に排出することができる。
また、本発明の工作機械は、前記工作機械の切屑排出装置を有することを特徴とするものである。
従って、切屑排出装置により切削時に発生する切屑を円滑に排出することができ、作業性を向上することができる。
本発明の工作機械の切屑排出装置及び工作機械によれば、切屑排出部に向けて圧力波を照射する圧力波照射装置を設けるので、切削時に発生する切屑を円滑に排出することができる。
図1は、第1実施形態における工作機械としてのホブ盤を表す概略図である。 図2は、切屑排出装置が装着されたホブ盤の要部を表す概略図である。 図3は、切屑排出装置を表す概略図である。 図4は、第2実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。 図5は、第3実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。 図6は、第4実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。 図7は、第5実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。 図8は、第6実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の工作機械の切屑排出装置及び工作機械の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態における工作機械としてのホブ盤を表す概略図、図2は、切屑排出装置が装着されたホブ盤の要部を表す概略図、図3は、切屑排出装置を表す概略図である。
第1実施形態では、工作機械として、歯車を切削により加工する歯車加工装置の一つであるドライカット方式のホブ盤を適用して説明する。
図1に示すように、ホブ盤11において、床面に設置されるベッド12は、上部にコラム13が水平方向(図1にて、左右方向)に沿って往復移動自在に支持されている。コラム13は、前面に昇降ヘッド14が鉛直方向に沿って移動自在に支持されている。昇降ヘッド14は、ホブヘッド15が固定されており、このホブヘッド15にコラム13の移動方向に直交する水平方向に沿ったホブ軸16が回転自在に支持されている。そして、このホブ軸16に切削加工具であるホブ17が固定されている。そのため、ホブ17は、ホブヘッド15に水平軸回りに回動自在に支持されることとなる。
ベッド12は、上部にテーブル18が鉛直軸回りに回転自在に支持されており、このテーブル18に取付テーブル19が装着されている。また、ベッド12は、テーブル18を挟んでコラム13とは反対側の上部にサポートコラム20が立設されており、サポートコラム20は、テーブル18の回転中心軸線に沿って昇降するサポートセンタ21が昇降自在に支持されている。サポートセンタ21は、サポートコラム20に設けられた昇降シリンダ22により昇降することができる。
テーブル18は、取付テーブル19を介してワークWが載置され、昇降シリンダ22によりサポートセンタ21を下降させることで、取付テーブル19とサポートセンタ21との間でワークWが支持される。そのため、テーブル18が回転することで、取付テーブル19とサポートセンタ21に挟持されたワークWを鉛直軸回りに回転することができる。
従って、このホブ盤11を用いてワークWに歯形を創成するには、取付テーブル19とサポートセンタ21との間でワークWを支持することでテーブル18にワークWを取付け、ホブヘッド15のホブ軸16にホブ17を固定する。そして、テーブル18を回転させることでワークWを回転させると共に、ホブ軸16を駆動回転させることでホブ17を回転させる。すると、ホブ17及びワークWを同期回転させた状態で、ホブ17をワークWに切り込ませると、ワークWの外周がホブ17の刃部により削り取られて歯形が創成される。ホブ盤11によるワークWの切削中は、切削油を供給することなく、ドライカットで切削を行う。
図2に示すように、本実施形態の切屑排出装置31は、ホブ盤11における所定の位置に配置されている。切屑排出装置31は、例えば、サポートコラム20にブラケット23を介して固定されている。切屑排出装置31は、切屑排出部に向けて超音波(圧力波)を照射する超音波照射装置(圧力波照射装置)32を有している。超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33を有している。この複数の超音波振動子33は、例えば、基板に固定されており、超音波発振器(図示略)が接続されている。そのため、超音波振動子33は、超音波発振器の超音波を排出面34に向けて照射することができる。
一方、切屑排出部は、切屑を受け止める排出面34であって、平面となっている。超音波照射装置32は、この排出面(平面)34の切屑に向けて超音波を照射する。なお、切屑を受け止める排出面34は、水平方向に対して傾斜する傾斜面、または、水平方向に沿う水平面である。
ここで、第1実施形態の切屑排出装置31の作用について説明する。
図2及び図3に示すように、ホブ盤11にて、取付テーブル19とサポートセンタ21との間でワークWを支持し、テーブル18を回転させることでワークWを回転させると共に、ホブ軸16を駆動回転させることでホブ17を回転させる。すると、ホブ17及びワークWを同期回転させた状態で、ホブ17をワークWに切り込ませると、ワークWの外周がホブ17の刃部により削り取られて歯形が創成される。
このとき、切屑Cが平らな排出面34上に落下するが、排出面34に油膜Fが付着していることから、切屑Cは、排出面34に沿って排出されにくい。ここで、切屑排出装置31にて、超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33が排出面34に向けて超音波Uを照射する。すると、排出面34上の油膜Fは、照射された超音波Uにより振動し、油膜Fの滑落性が向上し、排出面34に沿って移動しやすくなる。また、排出面34上の油膜Fに付着している切屑Cは、照射された超音波Uにより振動し、排出面34や油膜Fの表面から浮遊し、接触抵抗が低下することから、排出面34に沿って排出されやすくなる。その結果、排出面34上の切屑Cは、自身の震動と油膜Fの振動により排出面34からの排出が促進され、適正に排出される。
このように第1実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、ホブ(切削工具)17によりワークWに対して歯車切削加工を行ったときに発生して排出面34に付着する切屑Cに対して、この排出面34に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32を設けている。
従って、ホブ17がワークWに対して歯車切削加工を行うと、切屑Cが発生することから、圧力波照射装置32は、切屑Cの排出面34に向けて超音波Uを照射する。すると、切屑Cは、振動して排出面34から浮遊することで、この排出面34との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。その結果、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。
第1実施形態の工作機械の切屑排出装置では、排出面34を平面とし、圧力波照射装置32は、この排出面34の切屑Cに向けて超音波Uを照射している。従って、切屑Cは、振動して平らな排出面34から浮遊したときに、その平滑性により適正に排出されることとなり、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。この場合、排出面34を傾斜面とすると、より一層、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。
また、第1実施形態の工作機械にあっては、上述した切屑排出装置31を有している。従って、切屑排出装置31により切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができ、作業性を向上することができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の切屑排出装置は、図4に示すように、ホブ盤11における所定の位置に配置されており、切屑Cの排出面34に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32を有している。また、圧力波照射装置32は、複数の超音波振動子33と、超音波振動子33からの超音波Uを集束して照射する集束装置41を有している。複数の超音波振動子33は、超音波発振器25の超音波Uを集束装置41に向けて照射すると、集束装置41は、複数の超音波Uを所定の領域に集束して排出面34に向けて照射することができる。この集束装置41は、例えば、球面状に湾曲した反射板である。
そのため、切削作業により切屑Cが平らな排出面34上に落下すると、超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33が集束装置41に向けて超音波Uを照射し、集束装置41は、複数の超音波Uを集束して排出面34に向けて照射する。すると、排出面34上の油膜Fは、照射された超音波Uにより振動し、油膜Fの滑落性が向上し、排出面34に沿って移動しやすくなる。また、排出面34上の油膜Fに付着している切屑Cは、照射された超音波Uにより振動し、排出面34や油膜Fの表面から浮遊し、接触抵抗が低下することから、排出面34に沿って排出されやすくなる。その結果、排出面34上の切屑Cは、自身の震動と油膜Fの振動により排出面34からの排出が促進され、適正に排出される。
このように第2実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、圧力波照射装置32として、複数の超音波振動子33と、複数の超音波振動子33からの超音波Uを集束して排出面34に向けて照射する集束装置41を設けている。
従って、ホブ17がワークWに対して歯車切削加工を行うと、切屑Cが発生することから、集束装置41は、複数の超音波振動子33からの超音波Uを集束して排出面34に向けて照射する。すると、切屑Cは、振動して排出面34から浮遊することで、この排出面34との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。その結果、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。
また、集束装置41が複数の超音波Uを集束してから照射することで、照射される超音波Uの強度を高めてから排出面34に向けて照射することとなり、小さい超音波出力で切屑Cを適正に排出することができる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態の切屑排出装置は、図5に示すように、ホブ盤11における所定の位置に配置されており、切屑Cの排出面34に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32を有している。また、圧力波照射装置32は、複数の超音波振動子33と、超音波振動子33からの超音波Uを集束して照射する複数(本実施形態では、2個)の集束装置42,43を有している。複数の超音波振動子33は、超音波発振器25の超音波Uを第1集束装置42に向けて照射すると、第1集束装置42は、拡散する複数の超音波Uを平行に集束して第2集束装置43に向けて照射し、第2集束装置43は、平行な複数の超音波Uを所定の領域に集束して排出面34に向けて照射することができる。この集束装置42,43は、例えば、球面状に湾曲した反射板である。
なお、本実施形態の作用は、第2実施形態とほぼ同様であることから、説明は省略する。
このように第3実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、圧力波照射装置32として、複数の超音波振動子33と、複数の超音波振動子33からの超音波Uを集束して排出面34に向けて照射する複数の集束装置42,43を設けている。
従って、複数の超音波振動子33からの超音波Uは、拡散状態にあることから、この拡散する複数の超音波Uを集束装置42,43により段階的に集束して排出面34に向けて照射することとなる。そのため、照射される超音波Uの強度を高めてから排出面34に向けて照射することとなり、小さい超音波出力で切屑Cを適正に排出することができる。
なお、上述した第2、第3実施形態にて、複数の超音波振動子33と集束装置41、複数の超音波振動子33と複数の集束装置42,43は、それぞれ1個のユニットとして設けることが望ましい。即ち、複数の超音波振動子33と集束装置41、また、複数の超音波振動子33と複数の集束装置42,43を1個の支持板上に固定し、ホブ盤11の所定の位置に取付ければよい。
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態の切屑排出装置は、図6に示すように、ホブ盤11における所定の位置に配置されており、切屑Cの排出面34に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32を有している。圧力波照射装置32は、複数の超音波振動子33と集束装置41を有している。また、切屑排出装置は、圧力波照射装置32からの超音波Uの照射方向を変更する照射方向変更装置51を有している。複数の超音波振動子33は、超音波発振器25の超音波Uを集束装置41に向けて照射し、集束装置41は、複数の超音波Uを所定の領域に集束して照射方向変更装置51に向けて照射すると、照射方向変更装置51は、集束した超音波Uを排出面34に向けて照射することができる。
照射方向変更装置51にて、反射板52は、球面軸受53により支持板54に三次元方向に揺動自在に支持されている。複数の油圧シリンダ55は、支持板54に揺動自在に装着されており、駆動ロッドの先端部が反射板52に連結されている。そして、複数の油圧シリンダ55を駆動し、駆動ロッドを伸縮することで、球面軸受53を介して反射板52の角度を変更することができる。
そのため、切削作業により切屑Cが平らな排出面34上に落下すると、超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33が集束装置41に向けて超音波Uを照射し、集束装置41は、複数の超音波Uを集束して照射方向変更装置51に向けて照射する。このとき、照射方向変更装置51は、反射板52の向き(角度)を調整することで、集束された超音波Uを反射し、排出面34に向けて照射する。すると、排出面34上の油膜Fは、照射された超音波Uにより振動し、油膜Fの滑落性が向上し、排出面34に沿って移動しやすくなる。また、排出面34上の油膜Fに付着している切屑Cは、照射された超音波Uにより振動し、排出面34や油膜Fの表面から浮遊し、接触抵抗が低下することから、排出面34に沿って排出されやすくなる。その結果、排出面34上の切屑Cは、自身の震動と油膜Fの振動により排出面34からの排出が促進され、適正に排出される。
このように第4実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、圧力波照射装置32として、複数の超音波振動子33と集束装置41を設けると共に、照射方向変更装置51を設けている。
従って、ホブ17がワークWに対して歯車切削加工を行うと、切屑Cが発生することから、集束装置41は、複数の超音波振動子33からの超音波Uを集束して照射方向変更装置51に向けて照射し、照射方向変更装置51は、集束された超音波Uの向きを変更して排出面34に向けて照射する。すると、切屑Cは、振動して排出面34から浮遊することで、この排出面34との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。その結果、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。
また、圧力波照射装置32と共に照射方向変更装置51を設けることで、圧力波照射装置32を排出面34の近傍に設ける必要がなく、圧力波照射装置32の装着位置の自由度が増し、装置の小型化を図ることができる。
なお、この第4実施形態にて、複数の超音波振動子33と集束装置41からなる圧力波照射装置32と、照射方向変更装置51を独立した別々のユニットとして設けることが望ましい。即ち、既存のホブ盤11に対して、圧力波照射装置32と照射方向変更装置51を所望の位置に配置することで、適用範囲を広げることができる。
[第5実施形態]
図7は、第5実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第5実施形態の切屑排出装置は、図7に示すように、ホブ盤11における所定の位置に配置されており、切屑Cの排出面34に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32と、排出面34に沿ってエアAを噴出するエアブロー装置61とを有している。
そのため、切削作業により切屑Cが排出面34上に落下すると、超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33が超音波Uを排出面34に向けて照射する。すると、排出面34上の油膜Fは、照射された超音波Uにより振動し、油膜Fの滑落性が向上し、排出面34に沿って移動しやすくなる。また、排出面34上の油膜Fに付着している切屑Cは、照射された超音波Uにより振動し、排出面34や油膜Fの表面から浮遊し、接触抵抗が低下することから、排出面34に沿って排出されやすくなる。また、このとき、エアブロー装置61は、排出面34に沿ってエアAを噴出する。すると、排出面34や油膜Fの表面から浮遊した切屑Cは、エアAにより排出面34から排出される。
このように第5実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、圧力波照射装置32と、排出面34に沿ってエアAを噴出するエアブロー装置61とを設けている。
従って、ホブ17がワークWに対して歯車切削加工を行うと、切屑Cが発生することから、集束装置41は、複数の超音波振動子33からの超音波Uを集束して排出面34に向けて照射する。すると、切屑Cは、振動して排出面34から浮遊することで、この排出面34との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。このとき、エアブロー装置61は、排出面34に沿ってエアAを噴出するため、浮遊した切屑CをエアAにより排出面34から適正に排出することができる。
[第6実施形態]
図8は、第6実施形態における工作機械の切屑排出装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第6実施形態にて、図8に示すように、切屑排出装置31は、ホブ盤11における所定の位置に配置されている。切屑排出装置31は、例えば、サポートコラム20にブラケット23を介して固定されている。切屑排出装置31は、超音波照射装置32を有している。そのため、超音波照射装置32の超音波振動子33は、超音波Uを切屑排出部に向けて照射することができる。
一方、切屑排出部は、切屑Cを受け止める排出面34であって、平面となっている。超音波照射装置32は、この排出面(平面)34の裏側から超音波Uを照射する。
そのため、切削作業により切屑Cが平らな排出面34上に落下すると、超音波照射装置32は、複数の超音波振動子33が排出面34の裏面に向けて超音波Uを照射する。すると、排出面34が超音波Uを受けて振動することから、排出面34上の油膜Fが振動し、油膜Fの滑落性が向上し、排出面34に沿って移動しやすくなる。また、排出面34上の油膜Fに付着している切屑Cも同様に振動し、排出面34や油膜Fの表面から浮遊し、接触抵抗が低下することから、排出面34に沿って排出されやすくなる。その結果、排出面34上の切屑Cは、自身の震動と油膜Fの振動により排出面34からの排出が促進され、適正に排出される。
このように第6実施形態の工作機械の切屑排出装置にあっては、ホブ盤11における排出面34の裏面に向けて超音波Uを照射する超音波照射装置32を設けている。
従って、ホブ17がワークWに対して歯車切削加工を行うと、切屑Cが発生することから、圧力波照射装置32は、排出面34の裏面に向けて超音波Uを照射する。すると、排出面34が振動することで、切屑Cが振動して排出面34から浮遊することで、この排出面34との摩擦抵抗が軽減され、滑落性が向上する。その結果、切削時に発生する切屑Cを円滑に排出することができる。
なお、上述した各実施形態では、圧力波として超音波を適用したが、これに限らず、例えば、音波やマイクロ波などを用いてもよい。
また、本発明の切屑排出装置は、切屑排出部に向けて圧力波を照射するものであるが、照射するタイミングは、切削加工中に連続して圧力波を照射してもよく、また、断続して圧力波を照射してもよい。また、切削加工中ではなく、切削終了後やワーク交換作業中に圧力波を照射してもよい。
また、上述した実施形態にて、本発明の切屑排出装置を、工作機械としての歯車を切削により加工する歯車加工装置の一つであるホブ盤に適用して説明したが、この工作機械だけに限定されるものではない。例えば、ピニオンカッタ、ギアシェーバ、フライス盤などのドライカット方式の工作機械に適用することができる。
11 ホブ盤(工作機械)
12 ベッド
13 コラム
14 昇降ヘッド
15 ホブヘッド
16 ホブ軸
17 ホブ
18 テーブル
19 取付テーブル
20 サポートコラム
21 サポートセンタ
22 昇降シリンダ
31 切屑排出装置
32 超音波照射装置(圧力波照射装置)
33 超音波振動子
34 排出面(切屑排出部)
41,42,43 集束装置
51 照射方向変更装置
52 反射板
53 球面軸受
54 支持板
55 油圧シリンダ
61 エアブロー装置
C 切屑
F 油膜
U 超音波
W ワーク

Claims (7)

  1. 切削工具によりワークに対して所定の切削加工を行ったときに発生する切屑を排出する工作機械の切屑排出装置であって、
    切屑排出部に向けて圧力波を照射する圧力波照射装置が設けられる、
    ことを特徴とする工作機械の切屑排出装置。
  2. 前記切屑排出部は、切屑を受け止める平面であり、前記圧力波照射装置は、前記平面の切屑に向けて圧力波を照射することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の切屑排出装置。
  3. 前記圧力波照射装置は、超音波振動子と、前記超音波振動子からの超音波を集束して照射する集束装置とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の工作機械の切屑排出装置。
  4. 前記圧力波照射装置からの圧力波の照射方向を変更する照射方向変更装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の工作機械の切屑排出装置。
  5. 前記切屑排出部における排出面に沿ってエアを噴出するエアブロー装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の工作機械の切屑排出装置。
  6. 前記切屑排出部は、切屑を受け止める排出面を有し、前記圧力波照射装置は、前記排出面の裏側から圧力波を照射することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の切屑排出装置。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の工作機械の切屑排出装置を有することを特徴とする工作機械。
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