JP2016096311A - 誘導機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性コア全体が持つ熱を効率良く放熱しつつも、磁性コアから放熱部材へ伝達される振動を低減した誘導機器を提供する。
【解決手段】第1コア21において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向に位置する部位である各脚部21bの先端面21gを、ケース12に接する接触部として機能させた。さらに、第2コア22において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置する部位である平坦面22gを、ケース12に接する接触部として機能させた。第1コア21及び第2コア22から生じる熱は、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12によって放熱される。さらに、第1コア21及び第2コア22の振動が、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12へ伝達し難くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性コアと、磁性コアに捲回されたコイルとを有する誘導機器に関する。
リアクトルやトランス等の誘導機器は、磁性コアと、磁性コアに捲回されたコイルとを有する。一般的に、磁性コアに捲回されたコイルに流れる電流が大きくなり、コイルに流れる電流により発生する磁束が、磁性コアをなす磁性体の種類及び磁性コアの形状、大きさ等によって決まるある一定の量を越えると、磁性コアは磁気飽和し、リアクトルやトランスとしての性能が低下してしまう。そのため、磁性コアの磁束経路(磁路)中にギャップを設けることで、磁性コアが磁気飽和してしまうことを抑制している(例えば特許文献1参照)。
特開平4−206509号公報
ところで、図5に示すように、磁性コア101は、放熱部材である金属製(例えばアルミニウム製)のケース102に収容されており、磁性コア101の接触部101aがケース102に接することで、磁性コア101から生じる熱が接触部101aを介してケース102に放熱されるようになっている。
ここで、磁性コア101に磁束が作用すると、ギャップ103を介した両側のコア104,105は、ギャップ103を介して互いに向き合う方向に伸縮する歪み(磁歪)が発生する。そして、磁性コア101に作用する磁束が周期的に変動することで、両コア104,105の伸縮が繰り返されることにより、両コア104,105が、ギャップ103を介して互いに向き合う方向へ振動する。このとき、この両コア104,105の振動方向(図5に示す矢印Y100の方向)に、磁性コア101におけるケース102に対する接触部101aが有ると、両コア104,105の振動が接触部101aを介してケース102へ伝達され易くなり、このケース102に伝達された振動に伴う騒音が生じてしまう。
また、ギャップ103を挟んでケース102とは反対側に位置するコア105から生じる熱は、ケース102に放熱され難い。よって、コア105に熱が蓄積し易くなり、磁性コア101全体が持つ熱を効率良く放熱することができなくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、磁性コア全体が持つ熱を効率良く放熱しつつも、磁性コアから放熱部材へ伝達される振動を低減することができる誘導機器を提供することにある。
上記課題を解決する誘導機器は、磁路を形成する磁性コアと、前記磁性コアに捲回されるコイルとを備え、前記磁性コアは、第1コア及び第2コアを有し、前記第1コアにおける前記第2コアと対向する第1対向部と、前記第2コアにおける前記第1対向部と対向する第2対向部との間にギャップが形成されており、前記第1コア及び前記第2コアは、前記第1対向部と前記第2対向部とが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置する部位に、放熱部材に接する接触部を有する。
これによれば、第1コア及び第2コアから生じる熱は、各接触部を介して放熱部材によって放熱されるため、磁性コア全体が持つ熱を効率良く放熱することができる。また、磁性コアに磁束が作用すると、ギャップを介して第1対向部と第2対向部とが互いに向き合う方向に第1コア及び第2コアが伸縮する歪み(磁歪)が発生する。そして、磁性コアに作用する磁束が周期的に変動することで、第1コア及び第2コアの伸縮が繰り返されることにより、第1コア及び第2コアが、ギャップを介して第1対向部と第2対向部とが互いに向き合う方向へ振動する。ここで、第1コア及び第2コアにおける放熱部材に対する接触部は、第1コア及び第2コアにおいて、第1対向部と第2対向部とが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置しているため、第1コア及び第2コアの振動が各接触部を介して放熱部材へ伝達し難くなる。したがって、磁性コア全体が持つ熱を効率良く放熱しつつも、磁性コアから放熱部材へ伝達される振動を低減することができる。
上記誘導機器において、前記磁性コアは、前記第1コアに設けられる一対の脚部と、二つの第2コアとを備え、前記二つの第2コアのうち一方は、前記一対の脚部の一方寄りに配置されるとともに、前記二つの第2コアのうち他方は、前記一対の脚部の他方寄りに配置され、前記コイルは、一対の脚部の一方の周囲に捲回される第1コイル要素と、前記一対の脚部の他方の周囲に捲回される第2コイル要素とを有し、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素とが、前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線が互いに平行に配置されて隣り合うことで、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素との間に空隙が形成されており、前記二つの第2コアの間には、前記空隙における前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、前記空隙と重なり合うギャップがさらに形成されていることが好ましい。
これによれば、二つの第2コアを用いて、それらの間にギャップをさらに形成することができるため、磁性コアの磁気飽和をさらに抑制し易くすることができる。そして、二つの第2コアの間に形成されたギャップは、第1コイル要素の捲回中心軸線及び第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、空隙と重なり合っている。このため、二つの第2コアの間に形成されたギャップの周囲においてコイル寄りに発生する漏れ磁束の大半は、コイルに鎖交することなく、一方の第2コアから空隙に向けて流れた後に、他方の第2コアに流れる。よって、コイルに鎖交する漏れ磁束を低減することができる。
上記誘導機器において、前記磁性コアは、脚部を有する二つの第1コアを有することで一対の脚部を備え、前記コイルは、前記二つの第1コアのうち一方の脚部の周囲に捲回される第1コイル要素と、前記二つの第1コアのうち他方の脚部の周囲に捲回される第2コイル要素とを有し、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素とが、前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線が互いに平行に配置されて隣り合うことで、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素との間に空隙が形成されており、前記二つの第1コアの間には、前記空隙における前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、前記空隙と重なり合うギャップがさらに形成されていることが好ましい。
これによれば、二つの第1コアを用いて、それらの間にギャップをさらに形成することができるため、磁性コアの磁気飽和をさらに抑制し易くすることができる。そして、二つの第1コアの間に形成されたギャップは、第1コイル要素の捲回中心軸線及び第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、空隙と重なり合っている。このため、二つの第1コアの間に形成されたギャップの周囲においてコイル寄りに発生する漏れ磁束の大半は、コイルに鎖交することなく、一方の第1コアから空隙に向けて流れた後に、他方の第1コアに流れる。よって、コイルに鎖交する漏れ磁束を低減することができる。
この発明によれば、磁性コア全体が持つ熱を効率良く放熱しつつも、磁性コアから放熱部材へ伝達される振動を低減することができる。
実施形態における電子機器を示す断面図。 別の実施形態における電子機器を示す断面図。 別の実施形態における電子機器を示す断面図。 別の実施形態における電子機器を示す断面図。 従来例における誘導機器及びケースを示す断面図。
以下、誘導機器を具体化した一実施形態を図1にしたがって説明する。本実施形態の誘導機器は、車載用の電子機器であるリアクトル装置を構成している。
図1に示すように、リアクトル装置10は、磁路を形成する磁性コア20と、磁性コア20に捲回されるコイル30とを有する誘導機器11を備えている。また、リアクトル装置10は、誘導機器11を収容する放熱部材としてのケース12を備えている。ケース12は金属製(本実施形態ではアルミニウム製)である。
磁性コア20は、第1コア21及び第2コア22を有する。第1コア21はU型コアであるとともに、第2コア22はI型コアである。第1コア21及び第2コア22は磁性体であるとともに、圧粉磁芯により形成されている。
第1コア21は、略矩形平板状をなす平板部21aと、平板部21aの長手方向の両端から平板部21aに対して直交する方向に延びる四角柱状の一対の脚部21bとから形成されている。一方の脚部21bの周囲には、コイル30を構成する第1コイル要素31が環状に捲回されるとともに、他方の脚部21bの周囲には、コイル30を構成する第2コイル要素32が環状に捲回されている。
第1コイル要素31及び第2コイル要素32は、それらの捲回中心軸線Lが互いに平行に配置されて隣り合っている。第1コイル要素31及び第2コイル要素32は、一本の導電板をエッジワイズ曲げして形成されている。そして、第1コイル要素31及び第2コイル要素32が隣り合って形成される空隙33に設けられる連結部34によって、第1コイル要素31と第2コイル要素32とが連結されている。第1コイル要素31及び第2コイル要素32の捲回方向はそれぞれ異なっている。
各脚部21bにおける延設方向の長さは、第1コイル要素31及び第2コイル要素32における捲回中心軸線Lに沿った長さよりも長くなっている。そして、各脚部21bにおける延設方向の先端部21eは、捲回中心軸線Lに沿った方向において、第1コイル要素31及び第2コイル要素32における平板部21aとは反対側の端部よりも外側に突出している。
第2コア22は、一対の脚部21bの先端部21eの間に配置されている。そして、第2コア22は、第1コイル要素31及び第2コイル要素32の捲回中心軸線Lに沿った方向において、第1コイル要素31及び第2コイル要素32における平板部21aとは反対側の端部よりも外側で、脚部21bの延設方向に対して直交する方向に延びている。第2コア22は、平板部21aと平行に延びる平板状である。
一対の脚部21bにおける互いに対向する側面21dと、第2コア22の延設方向の両端面22eとは互いに向き合っている。よって、本実施形態において、一対の脚部21bの側面21dは、第2コア22と対向する第1対向部であり、第2コア22の両端面22eは、第1対向部と対向する第2対向部である。そして、各脚部21bの側面21dと第2コア22の両端面22eとの間には、ギャップ25が形成されている。なお、ギャップ25は、空気層であるエアギャップや、非磁性体(例えばセラミック)のギャップ板等である。
誘導機器11は、各脚部21bの先端面21gと、第2コア22におけるコイル30とは反対側の平坦面22gとが、図示しない放熱グリースを介してケース12に面接触して密着した状態で、ケース12に対して配置されている。よって、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gは、ケース12に接する接触部として機能する。各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gは、第1コア21及び第2コア22において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向(図1に示す矢印X1の方向)とは異なる方向に位置する部位である。具体的には、各脚部21bの先端面21gは、第1コア21において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向に対して直交する方向(脚部21bの延設方向)に位置する部位である。同様に、第2コア22の平坦面22gも、第2コア22において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向に対して直交する方向(第2コア22の延設方向に対して直交する方向)に位置する部位である。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第1コア21及び第2コア22から生じる熱は、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12によって放熱される。よって、磁性コア20全体が持つ熱が効率良く放熱される。
また、磁性コア20に磁束が作用すると、ギャップ25を介して脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向に第1コア21及び第2コア22が伸縮する歪み(磁歪)が発生する。そして、磁性コア20に作用する磁束が周期的に変動することで、第1コア21及び第2コア22の伸縮が繰り返されることにより、第1コア21及び第2コア22が、ギャップ25を介して脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向へ振動する。
ここで、第1コア21におけるケース12に対する接触部である各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22におけるケース12に対する接触部である平坦面22gは、第1コア21及び第2コア22において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置している。このため、第1コア21及び第2コア22の振動が、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12へ伝達し難くなる。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1コア21において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置する部位である各脚部21bの先端面21gを、ケース12に接する接触部として機能させた。さらに、第2コア22において、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置する部位である平坦面22gを、ケース12に接する接触部として機能させた。これによれば、第1コア21及び第2コア22から生じる熱は、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12によって放熱されるため、磁性コア20全体が持つ熱を効率良く放熱することができる。さらに、第1コア21及び第2コア22の振動が、各脚部21bの先端面21g、及び第2コア22の平坦面22gを介してケース12へ伝達し難くなる。したがって、磁性コア20全体が持つ熱を効率良く放熱しつつも、磁性コア20からケース12へ伝達される振動を低減することができる。
(2)第1コア21が一対の脚部21bを有するU型コアであるとともに、第2コア22が一対の脚部21bの先端部21eの間に配置されるI型コアである。このような構成は、第1コア21及び第2コア22におけるケース12に対する接触部を、脚部21bの側面21dと第2コア22の端面22eとが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置させ易く、磁性コア20を構成する上で好適な構成である。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図2に示すように、磁性コア20は、二つの第2コア22を有していてもよい。二つの第2コア22は、各第2コア22の延設方向が一致するように一対の脚部21bの先端部21eの間に並設されている。よって、一方の第2コア22は、一対の脚部21bの一方寄りに配置されるとともに、他方の第2コア22は、一対の脚部21bの他方寄りに配置されている。二つの第2コア22における互いに対向する端面22e同士の間には、空隙33における第1コイル要素31の捲回中心軸線L及び第2コイル要素32の捲回中心軸線Lに沿った領域において空隙33と重なり合うギャップ26が形成されている。
これによれば、二つの第2コア22を用いて、それらの間にギャップ26をさらに形成することができるため、磁性コア20の磁気飽和をさらに抑制し易くすることができる。そして、ギャップ26は、第1コイル要素31の捲回中心軸線L及び第2コイル要素32の捲回中心軸線Lに沿った領域において空隙33と重なり合っている。このため、ギャップ26の周囲においてコイル30寄りに発生する漏れ磁束の大半は、コイル30に鎖交することなく、一方の第2コア22から空隙33に向けて流れた後に、他方の第2コア22に流れる。よって、コイル30に鎖交する漏れ磁束を低減することができる。
○ 図3に示すように、磁性コア20は、脚部21bを有する二つの第1コア21Aを有していてもよい。二つの第1コア21Aは、脚部21bと、脚部21bに連続するとともに脚部21bの延設方向に対して直交する方向に延びる延設部21cとを有する。そして、二つの第1コア21Aは、各延設部21cの先端面211c同士が互いに対向するように配置されている。二つの第1コア21Aにおける先端面211c同士の間には、空隙33における第1コイル要素31の捲回中心軸線L及び第2コイル要素32の捲回中心軸線Lに沿った領域において空隙33と重なり合うギャップ27が形成されている。
これによれば、二つの第1コア21Aを用いて、それらの間にギャップ27をさらに形成することができるため、磁性コア20の磁気飽和をさらに抑制し易くすることができる。そして、ギャップ27は、第1コイル要素31の捲回中心軸線L及び第2コイル要素32の捲回中心軸線Lに沿った領域において空隙33と重なり合っている。このため、ギャップ27の周囲においてコイル30寄りに発生する漏れ磁束の大半は、コイル30に鎖交することなく、一方の第1コア21Aから空隙33に向けて流れた後に、他方の第1コア21Aに流れる。よって、コイル30に鎖交する漏れ磁束を低減することができる。
○ 図4に示すように、磁性コア20が、図3に示す二つの第1コア21Aと、図2に示す二つの第2コア22とを組み合わせて構成されていてもよい。これによれば、コイル30に鎖交する漏れ磁束を低減しつつ、磁性コア20の磁気飽和をさらに抑制し易くすることができる。
○ 実施形態において、第1コア21及び第2コア22の形状は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、コアの数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、誘導機器11は、三つ以上のコイル要素を有していてもよい。
○ 実施形態において、コイル要素は、丸線を捲回したものであってもよい。
○ 実施形態において、誘導機器11を、リアクトル以外(例えばトランス)に適用してもよい。
○ 実施形態において、リアクトル装置10は、車載用以外のものであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記第1コアは、一対の脚部を有するU型コアであるとともに、前記第2コアは、前記一対の脚部における延設方向の先端部の間に配置されるI型コアである。
(ロ)前記誘導機器は、電子機器であるリアクトル装置を構成している。
11…誘導機器、12…放熱部材としてのケース、20…磁性コア、21,21A…第1コア、21b…脚部、21d…第1対向部である側面、21e…先端部、21g…接触部として機能する先端面、22…第2コア、22e…第2対向部である端面、22g…接触部として機能する平坦面、25,26,27…ギャップ、30…コイル、31…第1コイル要素、32…第2コイル要素、33…空隙。

Claims (3)

  1. 磁路を形成する磁性コアと、前記磁性コアに捲回されるコイルとを備え、
    前記磁性コアは、第1コア及び第2コアを有し、
    前記第1コアにおける前記第2コアと対向する第1対向部と、前記第2コアにおける前記第1対向部と対向する第2対向部との間にギャップが形成されており、
    前記第1コア及び前記第2コアは、前記第1対向部と前記第2対向部とが互いに向き合う方向とは異なる方向に位置する部位に、放熱部材に接する接触部を有することを特徴とする誘導機器。
  2. 前記磁性コアは、前記第1コアに設けられる一対の脚部と、二つの第2コアとを備え、
    前記二つの第2コアのうち一方は、前記一対の脚部の一方寄りに配置されるとともに、前記二つの第2コアのうち他方は、前記一対の脚部の他方寄りに配置され、
    前記コイルは、一対の脚部の一方の周囲に捲回される第1コイル要素と、前記一対の脚部の他方の周囲に捲回される第2コイル要素とを有し、
    前記第1コイル要素と前記第2コイル要素とが、前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線が互いに平行に配置されて隣り合うことで、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素との間に空隙が形成されており、
    前記二つの第2コアの間には、前記空隙における前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、前記空隙と重なり合うギャップがさらに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導機器。
  3. 前記磁性コアは、脚部を有する二つの第1コアを有することで一対の脚部を備え、
    前記コイルは、前記二つの第1コアのうち一方の脚部の周囲に捲回される第1コイル要素と、前記二つの第1コアのうち他方の脚部の周囲に捲回される第2コイル要素とを有し、
    前記第1コイル要素と前記第2コイル要素とが、前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線が互いに平行に配置されて隣り合うことで、前記第1コイル要素と前記第2コイル要素との間に空隙が形成されており、
    前記二つの第1コアの間には、前記空隙における前記第1コイル要素の捲回中心軸線及び前記第2コイル要素の捲回中心軸線に沿った領域において、前記空隙と重なり合うギャップがさらに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導機器。
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