JP2016095099A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の羽根板の可動範囲を他の羽根板の可動範囲と異なるようにする。【解決手段】送風装置(除湿機)1は、吸込口112から吸い込んだ空気を吹出口642から吐出する送風手段400を配置した外装体(外装パネル110A,110B及び外装カバー670)と、吹出口642に配置した羽根板661A〜661Dを有するルーバー660と、羽根板661A〜661Dを連動して回動させるルーバー駆動手段(リンク部材)669とを備える。ルーバー駆動手段669は、羽根板661A〜661Dのうち第1羽根板661Aだけを他の羽根板661B〜661Dと異なる可動範囲で回動させる。【選択図】図6A

Description

本発明は、送風装置に関する。送風装置とは、吸込口から空気を吸引し、何らかの処理を加え又は加圧以外の処理を加えることなく、吹出口から空気を吹き出す装置をいう。
例えば、送風装置には、除湿機、加湿器、空気調和機、サーキュレータ、冷風機、温風機、及び扇風機等が該当する。
吹出口に可動式のルーバーが配置され、空気の吹出方向を変更可能とした送風装置が知られている。特許文献1には、送風装置の一例である空気調和機が開示されている。この空気調和機は、2以上の羽根板を同期して回動させるルーバーを備える。各羽根板は設定された可動範囲内で回動可能である。また、羽根板を回動させるルーバー駆動手段は、空気調和機の運転を停止する際に、羽根板を回動させる原点が補正(再設定)される。
特許文献1に記載の空気調和機は、全ての羽根板の可動範囲が同一であり、全体の外観や機能を踏まえた羽根板の個別の可動範囲については、何ら考慮されていない。
特許第4416992号公報
本発明は、特定の羽根板の可動範囲を他の羽根板の可動範囲と異なるようにした可動式のルーバーを備える送風装置を提供することを課題とする。
本発明は、吸込口、及び前記吸込口に連通した吹出口を有し、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吐出する送風手段を配置した外装体と、前記吹出口に回動可能に配置した2以上の羽根板を有するルーバーと、前記2以上の羽根板を連動して回動させるとともに、前記2以上の羽根板のうち第1羽根板だけを他の羽根板と異なる可動範囲で回動させるルーバー駆動手段とを備える送風装置提供する。
この送風装置は、2以上の羽根板のうち第1羽根板だけを他の羽根板と異なる可動範囲で回動させるため、装置全体の外観又は機能を踏まえた設計を実現できる。
前記第1羽根板は、上下方向に間隔をあけて配置した前記2以上の羽根板のうち最上段の羽根板であり、先端が下向きに回動する前記第1羽根板の可動範囲の下限位置を、前記第1羽根板の上面と前記外装体の上面とが面一に位置する角度としている。ここで、最上段の羽根板は、装置において目に付きやすい部分であるため、その可動状態によっては外観を損なうことがある。また、最上段に位置する羽根板は、ユーザが触るという外的負荷が加わり易い部分であるため、このような外的要因による他の羽根板の可動範囲の影響は低減することが好ましい。従って、最上段の羽根板の可動範囲を他の羽根板と異なる可動範囲とすることで、装置のデザイン性を確保しつつ、機能性を向上できる。また、最上段の第1羽根板の下向きの回動を外装体と面一に位置する角度としているため、第1羽根板の基端側と外装体との間に隙間が生じることを防止できる。第1羽根板を下向きに回動させることにより生じた隙間に異物が侵入すると、第1羽根板が上向きに回動できなくなるため、連動させた全ての羽根板の回動が不可能になる。よって、第1羽根板の下向きに回動を制限することで、全ての羽根板が回動不可能になることを防止できるため、機能性を向上できる。
前記ルーバー駆動手段は、前記2以上の羽根板のうち、前記第1羽根板を除く第2羽根板を回動させるモータと、前記2以上の羽根板を連結するリンク部材とを備え、前記羽根板及び前記リンク部材のうち、一方に突出する連結部を設けるとともに、他方に前記連結部を連結する連結孔を設け、前記第1羽根板を連結する第1連結孔は、前記第1連結孔の縁と第1連結部との間に所定の隙間を有する。このようにすれば、連動して回動させる2以上の羽根板のうち、第1羽根板だけを確実に異なる可動範囲で回動できる。
前記第1連結孔は、前記第1羽根板を前記他の羽根板と連動して回動させる連動方向、及び前記第1羽根板を前記他の羽根板と連動して回動させない非連動方向の両方に前記隙間を有する遊嵌穴であり、前記第1連結孔内の中立位置に前記第1連結部を保持するように、前記第1連結部を前記第1連結孔の前記連動方向及び前記非連動方向の両方に付勢する付勢部材を配置している。このようにすれば、リンク部材を介して回動させた第1羽根板に外的負荷が加わった場合に、付勢部材の付勢力に抗して第1羽根板を回動させることができる。また、外的負荷が解除されると、第1羽根板を所定の回動位置に復帰させることができる。
前記第2羽根板に連結され、前記モータにより回動される回動部材と、前記送風手段を動作させた送風処理の実行中に、前記回動部材に対する前記モータの原点を補正する原点補正処理を実行するルーバー制御部とを更に備える。このようにすれば、ユーザがルーバーを触って羽根板の回動位置に誤差が生じても、送風処理中に原点が自動補正されるため、羽根板の可動範囲を一定に維持できる。
前記回動部材の回動を予め設定した補正位置で停止させる補正用停止部を設け、前記ルーバー制御部は、前記回動部材が前記補正用停止部に当接する回転角度を越えて前記モータを駆動することにより、前記回動部材に対する前記モータの原点を補正する。詳しくは、前記ルーバー制御部は、前記羽根板の回動角度を前記モータへの通電時間により制御しており、設定された回動角度に相当する駆動時間を越えて前記モータに通電することにより、前記補正用停止部に前記回動部材を当接させて前記モータの原点を補正する。このようにすれば、原状復帰させるために、位置センサ(例えばマイクロスイッチ)のような別部品を使用することなく、位置認識及び位置復帰を行うことができる。
本発明の送風装置は、2以上の羽根板のうち第1羽根板だけを他の羽根板と異なる可動範囲で回動させるため、装置全体の外観又は機能を踏まえた設計を実現できる。
本発明の第1実施形態の除湿機の斜視図。 除湿機の分解斜視図。 図2の本体を正面側から見た斜視図。 図2の本体を背面側から見た斜視図。 除湿機の概念的な断面図。 除湿機のシステム図。 図2のヘッド部を上方から見た分解斜視図。 図2のヘッド部を下方から見た分解斜視図。 ヘッド部の吹出部の分解斜視図。 ヘッド部の吹出部を異なる方向から見た分解斜視図。 ヘッド部の吹出部の右側面図。 ヘッド部の吹出部の左側面図。 図8Bの一部を拡大した側面図。 ルーバーを上向きに回動させた状態を示す右側面図。 ルーバーを上向きに回動させた状態を示す左側面図。 ルーバーを下向きに回動させた状態を示す右側面図。 ルーバーを下向きに回動させた状態を示す左側面図。 除湿機の構成を示すブロック図。 ルーバー制御部による制御の一例を示す図表。 第2実施形態のルーバー駆動手段を示す側面図。 図13Aの状態からルーバーを上向きに回動させた状態を示す側面図。 図13Aの状態からルーバーを下向きに回動させた状態を示す側面図。 図13Bの状態から最上段の羽根板を下向きに回動させた状態を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
(第1実施形態)
図1から図3Bは本発明の第1実施形態に係る送風装置の一例である除湿機1を示す。図4は除湿機1の概念的な断面図である。図5は除湿機1のシステム図である。
(全体構成)
図1及び図2を参照すると、除湿機1は、円柱形状の外観を有し、本体100と、本体100の上部に配置されたヘッド部600と、本体100の下部に配置された貯水部700とを備える。図2に最も明瞭に示すように、除湿機1の外装体は、本体100の外装パネル110A,110B、ヘッド部600の外装カバー670、貯水部700のボトムベース710を備える。
除湿機1は、本体100の吸込口112から吸引した外部(例えば除湿対象の室内)の空気(処理空気)を、本体100内で除湿ロータ200による水分吸着により除湿(処理)する。除湿された処理空気は、ヘッド部600の吹出口642から外部へ吐出される。除湿ロータ200に吸着された水分は、本体100内の閉経路を循環する空気(再生空気)により回収され、貯水部700の貯水タンク720内に貯留される。
ヘッド部600は、図1において本体100の軸線Lを中心として回転可能な送風部640を備える。送風部640は、図1に示す初期位置を起点として、規制部材680回りを略±180度の範囲で、図1において周方向Aに往復(首振り)回転できる。送風部640の吹出口642には可動式のルーバー660が配置されている。ルーバー660は、図1において上下方向Bの設定範囲で揺動できる。
図4及び図5に示すように、除湿機1は、破線で示す処理空気が流れる経路(処理空気経路)2と、実線で示す再生空気が流れる経路(再生空気経路)3とを備える。除湿ロータ200は、処理空気経路2及び再生空気経路3に跨がって配置されている。除湿機1は、除湿ロータ200の一面側(吸込口112側)に、再生空気及び除湿ロータ200を加熱するヒータ(加熱手段)250を備える。また、除湿機1は、除湿ロータ200の一面側に配置された主熱交換器(第1熱交換器)300と、除湿ロータ200の他面側に配置された副熱交換器(第2熱交換器)350とを備える。さらに、除湿機1は、処理空気を吸引及び吐出するための処理空気ファン(第1送風手段)400と、再生空気を循環させるための再生空気ファン(第2送風手段)450とを備える。
図1から図3Bに示すように、本体100は、除湿ロータ200、ヒータ250、主熱交換器300、副熱交換器350、処理空気ファン400、及び再生空気ファン450を含む部品を配置するベース101を備える。ベース101は、下端に位置する平面視円形状の基部102と、基部102から矩形状をなすように立設した立壁部103とを備える。ベース101の外周部は、半円筒状である樹脂製の外装パネル(外装体)110A,110Bにより覆われている。外装パネル110A,110Bは、内面側に金属製の補強パネル111A,111Bを備える。一方の外装パネル110Aには、室内の空気を取り入れるための吸込口112が設けられている。吸込口112は、上下方向に延びる多数条のスリットからなる。なお、吸込口112の内面側には、図示しないフィルタが外装パネル110Aに沿って着脱可能に配置されている。
(処理空気経路)
図4及び図5に示すように、処理空気経路2は、吸込口112から吹出口642までを接続している。処理空気経路2には、吸込口112から吹出口642に向けて処理空気が流れる方向に沿って順に、主熱交換器300、除湿ロータ200、副熱交換器350、及び処理空気ファン400が配置されている。
図5に最も明瞭に示すように、処理空気経路2は、第1から第5の部分2a〜2eを備える。第1部分2aは、吸込口112から主熱交換器300までを接続している。図4に示すように、第1部分2aは、吸込口112と主熱交換器300との間に形成された空間からなる。第2部分2bは、主熱交換器300から除湿ロータ200までを接続している。図4に示すように、第2部分2bは、主熱交換器300と除湿ロータ200との間に形成された空間からなる。第3部分2cは、除湿ロータ200から副熱交換器350までを接続している。図4に示すように、第3部分2cは、除湿ロータ200と副熱交換器350との間に形成された空間からなる。第4部分2dは、副熱交換器350から処理空気ファン400までを接続している。図4に示すように、第4部分2dは、副熱交換器350と処理空気ファン400の吸込口112との間に形成された空間からなる。第5部分2eは、処理空気ファン400の吐出口から吹出口642までを接続している。図4に示すように、第5部分2eは、処理空気ファン400のファンケース410の送出部411、及びヘッド部600の送風案内部641を備える。
処理空気ファン400が駆動されると、吸込口112から処理空気が吸い込まれる。処理空気は、主熱交換器300で昇温された後、除湿ロータ200を通過する際に除湿される。ついで、副熱交換器350で更に昇温された後、処理空気ファン400のファンケース410内に流入する。その後、ファンケース410の送出部411から上向きに送出され、ヘッド部600の吹出口642から室内へ吐出される。
(再生空気経路)
図4及び図5に示すように、再生空気経路3には、ヒータ250を起点として再生空気が流れる方向に従って順に、除湿ロータ200、副熱交換器350、主熱交換器300、及び再生空気ファン450が配置されている。
図5に最も明瞭に示すように、再生空気経路3は、第1から第5の部分3a〜3eを備える。第1部分3aは、再生空気ファン450の吐出口からヒータ250までを接続している。図3A,B及び図4に示すように、第1部分3aは、再生空気ファン450のファンケース460とヒータ250のヒータケース260の間のダクト部462を備える。第2部分3bは、ヒータ250から除湿ロータ200までを接続している。図4に示すように、第2部分3bは、ヒータケース260中のヒータ250と除湿ロータ200との間に形成された空間(隙間)からなる。第3部分3cは、除湿ロータ200から副熱交換器350までを接続している。図4に示すように、第3部分3cは、副熱交換器350の上部ヘッダ370の内部空間からなる。第4部分3dは、副熱交換器350から主熱交換器300までを接続している。図3A,B及び図4に示すように、第4部分3dは、副熱交換器350の下部ヘッダ380、ダクト部材500、及び主熱交換器300の上部ヘッダ320を備える。第5部分3eは、主熱交換器300から再生空気ファン450までを接続している。図3B及び図4に示すように、第5部分3eは、主熱交換器300の下部ヘッダ330と再生空気ファン450のファンケース460の間のダクト部461を備える。
再生空気ファン450が駆動されると、再生空気ファン450から送出された再生空気は、ヒータ250で加熱される。ついで、再生空気は、除湿ロータ200を通過する際に、除湿ロータ200が吸着した水分を回収(吸湿)した後、副熱交換器350で冷却される。ついで、ダクト部材500を通って主熱交換器300に流入し、再び冷却される。その後、再生空気は、再生空気ファン450に戻り、再びヒータ250へ送出される。なお、熱交換器300,350で再生空気が冷却されることにより凝縮した水は、ボトムベース(外装体)710内に配置した貯水タンク720に貯留される。
(ヘッド部の詳細)
図4及び図6A,Bに示すように、ヘッド部600は、本体100の上端に固定されたヘッドベース(固定基部)610と、ヘッドベース610に回転可能に配置された送風部(回転部)640と、送風部640をヘッドベース610との間に挟み込んで配置する規制部材680とを備える。
図6A,Bに示すように、ヘッドベース610は、金属製のベース本体620と、樹脂製のベースカバー630とを備え、これらがネジ止めにより固定されている。ベース本体620は、軸線L側に位置する実質的な中央に本体100の送出部411に連通する連通口621を備える。図6Bに最も明瞭に示すように、連通口621の下部には、送出部411の外側に嵌合する嵌合部622が設けられている。ベースカバー630は、連通口621に連通する連通口631を備える。ベースカバー630には、連通口631の内周部から上向きに突出するボス632が設けられている。
図6Bに最も明瞭に示すように、ヘッドベース610の下面側には、送風部640を回転させるステッピングモータ(送風部駆動手段)623が配置されている。ステッピングモータ623の出力軸には第1ギア624が配置されている。ヘッドベース610には、第1ギア624の径方向外側に位置するように挿通部が設けられ、この挿通部に第1ギア624に噛合された第2ギア625が回転可能に配置されている。第2ギア625の回転軸には、挿通部を通してヘッドベース610の上面側に位置するように第3ギア626が配置されている。
図6A,Bに示すように、送風部640は、ヘッドベース610上に載置された送風部本体650と、送風部本体650を覆う外装カバー(外装体)670とを備え、これらがネジ止めにより固定されている。図6Bに最も明瞭に示すように、送風部本体650は、平面視円環状である。送風部本体650の底面側には、ヘッドベース610上で第3ギア626に噛み合うギア部653が一体に設けられている。送風部640は、ステッピングモータ623の駆動により、ギア624〜626を介してギア部653が回転され、図1に示す本体100の軸線Lを中心として回転される。
図6A,Bに示すように、送風部本体650は、半円筒状の流入部651と、流入部651の両端から径方向外向きに延びる吹出部652とを備える。これら流入部651及び吹出部652により、平面視U字形状の送風案内部641が形成されている。流入部651の底には、連通口621,631に連通する同心円形状の連通口654が設けられている。連通口654の内部には、ボス632が上向きに突出するように挿通される。送風部640の外側面に位置する吹出部652の外側端は吹出口642であり、この吹出口642に可動式のルーバー660が配置されている。
外装カバー670は、円筒状の外周壁670aと、外周壁670aの上面を覆う上壁670bとを備える。外装カバー670には、連通口631の上部に位置する円形状の第1開口部671が上壁670bに形成されている。また、外装カバー670には、ルーバー660を含む吹出口642を露出させる第2開口部672が、外周壁670aから上壁670bにかけて形成されている。
規制部材680は、ヘッドベース610に送風部640を配置し、送風部640の第1開口部671内に位置するボス632にネジ止めすることにより固定されている。規制部材680の配置により外装カバー670の第1開口部671が塞がれ、送風案内部641が画定されている。規制部材680は、上端開口の収容ケース681と、収容ケース681を閉塞するカバー682とを備える。収容ケース681の内部には、図示しない操作基板が配置されている。カバー682には、操作基板のスイッチに対応する入力部が形成されている。
(ルーバーの詳細)
図6A及び図7A,Bに示すように、ルーバー660は、吹出口642の上下方向に間隔をあけて回動可能に配置した4枚の羽根板661A〜661Dを備える。これら羽根板661A〜661Dのうち、最上段に位置する羽根板(第1羽根板)661Aだけは、他の羽根板661B〜661Dと回動可能な可動範囲が異なっている。
詳しくは、各羽根板661A〜661Dは、外装カバー670の外周壁670a側に位置する先端661a縁が円弧状であり、基端661b側の縁が直線状の平板からなる。羽根板661A〜661Dの両端には、長手方向に沿って突出する軸部662が設けられている。軸部662が吹出部652に形成した軸孔655に挿通されることで、羽根板661A〜661Dが吹出部652に回動可能に配置されている。最上段に位置する羽根板661Aには、基端661b側に一対のストッパ部663,663が突設されている。ストッパ部663は、第2開口部672の縁近傍の内側面に干渉することで、羽根板661Aの下向きの回動を規制する。ストッパ部663による回動規制は、羽根板661Aが水平に延びた回動位置としている。図1を参照すると、回動規制状態の羽根板661Aの上面は、外装カバー670の上壁670bの上面に対して面一に位置する。
送風部本体650上の吹出部652の外側には、羽根板661A〜661Dを連動して上下方向Bに回動させるルーバー駆動手段が配置されている。ルーバー駆動手段は、ステッピングモータ665と、扇形ギア(回動部材)667と、係着部材668と、リンク部材669とを備える。ステッピングモータ665及び扇形ギア667は、図7A及び図8Aに示す羽根板661A〜661Dの右(一端)側に配置され、係着部材668及びリンク部材669は、図7B及び図8Bに示す羽根板661A〜661Dの左(他端)側に配置されている。
図7A及び図8Aに示すように、ステッピングモータ665は、出力軸を正転方向及び逆転方向に回転可能な駆動手段である。ステッピングモータ665の出力軸には、円盤状のギア666が連結されている。扇形ギア667は、4枚の羽根板661A〜661Dのうち、上から3段目の羽根板(第2羽根板)661Cの軸部662に連結される。即ち、扇形ギア667は、可動範囲を異ならせる第1の羽根板661Aを除く第2の羽根板661Cに連結されている。扇形ギア667は、ギア666に噛合され、ステッピングモータ665の正転方向又は逆転方向の駆動により回動される。
図7B及び図8Bに示すように、係着部材668は、各羽根板661A〜661Dの軸部662に連結されている。係着部材668は、軸部662を中心として径方向外向きに突出するアーム部668aを備える。アーム部668aの先端には、軸部662に沿って外向きに突出する連結部668bが設けられている。なお、連結部668bは、羽根板661A〜661Dとは別体の係着部材668に設けた構成であるが、羽根板661A〜661Dに一体に設けてもよい。
図8Cに示すように、リンク部材669は、連結部668bに連結する連結孔669a,669bを備え、全ての係着部材668を連動可能に連結する。連結孔669aは円形状の穴であり、最上段の羽根板661Aを除く羽根板661B〜661Dに連結した係着部材668の連結部668bが、内部に回転可能に連結(装着)される。連結孔(第1連結孔)669bは、最上段の羽根板661Aに連結した係着部材668の連結部668bに連結される。連結孔669bは、図8Cに示す羽根板661A〜661Dが水平方向に延びるようにした回動位置で、下側の縁と連結部668bとの間に隙間669cが形成されるようにした長円形状の長穴(遊嵌穴)である。隙間669cは、連結孔669bの縁が連結部668bに当接することにより羽根板661Aを下向きに回動させる方向(非連動方向)に延びている。これにより、羽根板661Aの下向きの回動を規制している。連結孔669bの上側の縁は、連結部668bと実質的同一軸線上に位置する。即ち、隙間669cは、他の羽根板661B〜661Dと連動して回動させる連動方向には設けられていない。なお、係着部材668及びリンク部材669は、送風部本体650に組み付けた後、別体のカバー656によって覆われている。
ステッピングモータ665が駆動され、ギア666を介して扇形ギア667が回転すると、羽根板661Cが一体的に回動する。すると、羽根板661Cに連結した係着部材668を介してリンク部材669が上向き又は下向きに移動する。これにより、リンク部材669に連結した他の羽根板661A,661B,661Dが一体的に回動する。但し、最上段の羽根板661Aは、リンク部材669の連結孔669bを長穴としているため、他の羽根板661B〜661Dとは、回動可能な可動範囲が異なる。
詳しくは、図8Bに示すように、全ての羽根板661A〜661Dが水平方向に延びる回動位置では、リンク部材669の連結孔669bの上端に羽根板661Aの係着部材668の連結部668bが位置する。全ての羽根板661A〜661Dが水平方向に延びた状態がルーバー660の初期位置であり、この初期位置を起点として回動される。図8Aに示すように、初期位置では、扇形ギア667は、円弧縁の両端間中央を通る中心線が水平方向に延びるように位置する。
図9A,Bに示すように、ステッピングモータ665によって扇形ギア667を介して羽根板661Cを初期位置より上向きに回動させると、リンク部材669は下向きに移動する。その結果、円形状の連結孔669aに連結部668bが連結された羽根板661B,661Dは、羽根板661Cに連動して上向きに回動する。また、長穴からなる連結孔669bの上端に連結部668bが位置している最上段の羽根板661Aは、連結孔669bの縁で連結部668bが下向きに移動される。その結果、他の羽根板661B〜661Dと一緒に上向きに回動する。
図10A,Bに示すように、ステッピングモータ665によって扇形ギア667を介して羽根板661Cを初期位置より下向きに回動させると、リンク部材669は上向きに移動する。その結果、円形状の連結孔669aに連結部668bが連結された羽根板661B,661Dは、羽根板661Cに連動して下向きに回動する。また、長穴からなる連結孔669bの上端に連結部668bが位置している最上段の羽根板661Aは、ストッパ部663が第2開口部672の縁内側面に当接しているのに加え、連結孔669bの下縁と連結部668bの間に隙間669cを有するため、回動することなく水平状態を維持する。
このように、ルーバー660は、羽根板661A〜661Dのうち最上段の羽根板661Aだけを回動可能な可動範囲が異なるようにしている。しかも、羽根板661Aは、先端661aが下向きに回動する際の下限位置を、第1羽根板661Aの上面と、送風部640の外装カバー670の上壁670bの上面とが、面一に位置する角度(初期位置)としている。そのため、除湿機1全体の外観及び機能を踏まえた設計を実現できる。
詳しくは、最上段の羽根板661Aは、床に置いて使用する除湿機1において目に付きやすい部分であるため、その可動状態によっては外観を損なうことがある。また、最上段に位置する羽根板661Aは、ユーザが触るという外的負荷が加わり易い部分であり、このような外的要因により連動させた全ての羽根板661A〜661Dの可動範囲(機能)が変わる可能性がある。しかし、本実施形態では、最上段の羽根板661Aの可動範囲を他の羽根板661B〜661Dと異なる可動範囲としている。そのため、除湿機1のデザイン性を確保しつつ、機能性を向上できる。
また、羽根板661Aを初期位置より下向きに回動させると、基端661bと送風部640の上壁670bとの間に隙間が生じる。この隙間に異物が侵入すると、全ての羽根板661Aが上向きに回動できなくなるため、連動させた他の羽根板661B〜661Dも回動できなくなる。しかし、本実施形態では、最上段の羽根板661Aの下向きに回動を、羽根板661Aの上面と外装カバー670の上面とが面一に位置する初期位置までに制限している。そのため、羽根板661Aの基端661bと外装カバー670の上面との間に隙間が生じることを防止できる。よって、異物等の侵入によって、全ての羽根板661A〜661Dが回動不可能になることを防止できるため、機能性を向上できる。
(ルーバー制御部の詳細)
除湿機1は、ルーバー660の駆動手段の初期位置を補正するために、位置センサ(例えばマイクロスイッチ)のような別部品を用いることなく、実現可能としている。詳しくは、除湿機1は、羽根板661Cを回動させる扇形ギア667に対するステッピングモータ665の原点を補正する原点補正処理を実行するマイコン(ルーバー制御部)800を備える。原点補正処理は、除湿ロータ200、ヒータ250、及びファン400,450の駆動による除湿処理(送風処理)の実行中に実行される。
図11に示すように、マイコン800は、本体100に配置され、ベース101に配置された除湿ロータ200、ヒータ250、及びファン400,450を制御するとともに、ヘッド部600に配置された送風部640、及びルーバー660を制御する。マイコン800には、制御対象である除湿ロータ200を駆動する電動モータ201、ヒータ250、一対のファン400,450を駆動する1個の両軸モータ550、送風部640を駆動するステッピングモータ623、及びルーバー660を駆動するステッピングモータ665が接続されている。
また、マイコン800には、湿度センサ801、フォトインタラプタ802、第1温度センサ803、第2温度センサ804、及び磁気センサ805が接続されている。湿度センサ801は、図4に示す吸込口112と主熱交換器300との間に配置され、吸込口112から吸い込んだ処理空気の湿度を検出する湿度検出手段である。フォトインタラプタ802は、図4に示す除湿ロータ200の周囲に配置され、電動モータ201の故障(除湿ロータ200のロック)を検出するロータロック検出手段である。第1温度センサ803は、図4に示す副熱交換器350の上部ヘッダ370内に検出部が配置され、除湿ロータ200の過加熱を検出するロータ温度検出手段である。第2温度センサ804は、図4に示すヒータケース260内に検出部が配置され、ヒータ250の過加熱を検出するヒータ温度検出手段である。磁気センサ805は、貯水部700に配置され、図4に示す貯水タンク720内のフロート730に配置した磁石の磁力を検出することにより、貯水タンク720の満水を検出する水位検出手段である。
また、マイコン800には、電源の入/切、及び実行するモードの選択及び設定の変更を行う操作パネル810が接続されている。操作パネル810はヘッド部600のカバー682に配置されている。操作パネル810の中央には電源スイッチ(第1入力部)811が配置されている。電源スイッチ811の周囲には、動作させるモードを選択する選択スイッチ(第2入力部)812A〜812Cが配置されている。選択スイッチ812Aは、操作の度に、ヒータ250を動作させた乾燥モード(手動除湿処理)と、ヒータ250の動作を停止した送風モードとが切り換えられる。選択スイッチ812Bは、ヒータ250の出力が自動調整されるエコモード(自動除湿処理)に切り換える。選択スイッチ812Cは、処理空気ファン400の風量を抑えた夜干しモード(自動除湿処理)に切り換える。
選択スイッチ812A〜812Cの周囲には、動作させる設定を変更する設定スイッチ(第3入力部)813A〜813Dが配置されている。設定スイッチ813Aは、処理空気ファン400の風量を設定変更する。設定スイッチ813Bは、動作時間(タイマー)を設定変更する。これらの設定スイッチ813A,813Bは、乾燥モード及び送風モードだけで使用可能である。設定スイッチ813Cは、送風部640の回転範囲を設定変更する。設定スイッチ813Dは、ルーバー660の回動範囲を設定変更する。これらの設定スイッチ813C,813Dは、全てのモードで使用可能である。
図11の表示部814A〜814Cに示すように、ルーバー660は、3種の回動範囲を選択できる。図11の表示部814Aに示すように、第1回動範囲は、初期位置より下向きに回動させた下限位置から、初期位置より上向きに回動させた上限位置までの全領域(約90度)である。図11の表示部814Bに示すように、第2回動範囲は、初期位置より下向きに回動させた下限位置から、初期位置までの下領域(約30度)である。図11の表示部814Cに示すように、第3回動範囲は、初期位置より上向きに回動させた上限位置から、初期位置までの上領域(約60度)である。
図7Aに示すように、本実施形態のヘッド部600の送風部本体650には、設定した補正位置で扇形ギア667を停止させる補正用停止部657A,657Bが設けられている。補正用停止部657Aは、送風部本体650の吹出部652から底壁にかけて外向きに突設されている。図9Aを参照すると、補正用停止部657Aには、扇形ギア667の径方向に延びる一方の下縁667aが当接し、羽根板661Cの上向きの回動を停止させる。補正用停止部657Bは、送風部本体650の吹出部652の上部から外向きに突設されている。図10Aを参照すると、補正用停止部657Bには、扇形ギア667の径方向に延びる他方の上縁667bが当接し、羽根板661Cの下向きの回動を停止させる。
ルーバー制御部としてのマイコン800は、羽根板661Cの回動角度をステッピングモータ665への通電時間Tにより制御している。例えば、羽根板661Cを下限位置及び上限位置間の全領域で回動させる場合、設定された回動角度に相当するステッピングモータ665の駆動時間はT1である。また、羽根板661Cを下限位置及び初期(中立)位置間の下領域で回動させる場合、設定された回動角度に相当するステッピングモータ665の駆動時間はT2である。さらに、羽根板661Cを上限位置及び初期位置間の上領域で回動させる場合、設定された回動角度に相当するステッピングモータ665の駆動時間はT3である。
マイコン800の原点補正処理は、扇形ギア667が補正用停止部657A,657Bに当接する回転角度を越えてステッピングモータ665駆動する。詳しくは、設定された角度の回動に必要な駆動時間T1〜T3を越えてステッピングモータ665に通電する。そして、扇形ギア667を補正用停止部657A,657Bに当接させ、ステッピングモータ665を空転させることにより、通電を停止した停止位置を、扇形ギア667に対するステッピングモータ665の原点を補正する。
例えば、図12に示すように、羽根板661Cを全領域回動させるために必要な駆動時間T1は7.5秒である。そのため、ルーバー660の回動範囲が全領域に設定されている場合、羽根板661Cが上向き(扇形ギア667を下向き)に回動するように、ステッピングモータ665を図8Aから見て逆転方向に回動させる駆動時間T1uを7.5秒とする。また、羽根板661Cが下向き(扇形ギア667を上向き)に回動するように、ステッピングモータ665を正転方向に回動させる駆動時間T1dを8.0秒とする。これにより、ルーバー660を下向きに回動させる度に扇形ギア667を補正用停止部657Bに当接させ、扇形ギア667に対するステッピングモータ665の原点を補正する。なお、ルーバー660の初期位置は、原点補正位置である補正用停止部657Bからステッピングモータ665を正転方向に駆動時間T1i(2.5秒)回動させた位置とする。
また、羽根板661Cを下領域回動させるために必要な駆動時間T2は2.5秒である。そのため、ルーバー660の回動範囲が下領域に設定されている場合、羽根板661Cが上向きに回動するように、ステッピングモータ665を逆転方向に回動させる駆動時間T2uを2.5秒とする。また、羽根板661Cが下向きに回動するように、ステッピングモータ665を正転方向に回動させる駆動時間T2dを3.0秒とする。これにより、ルーバー660を下向きに回動させる度に扇形ギア667を補正用停止部657Bに当接させ、扇形ギア667に対するステッピングモータ665の原点を補正する。なお、ルーバー660の初期位置は、原点補正位置である補正用停止部657Bからステッピングモータ665を逆転方向に駆動時間T2i(2.5秒)回動させた位置とする。
また、羽根板661Cを上領域回動させるために必要な駆動時間T3は5.0秒である。そのため、ルーバー660の回動範囲が上領域に設定されている場合、羽根板661Cが上向きに回動するように、ステッピングモータ665を逆転方向に回動させる駆動時間T3uを5.5秒とする。また、羽根板661Cが下向きに回動するように、ステッピングモータ665を正転方向に回動させる駆動時間T3dを5.0秒とする。これにより、ルーバー660を上向きに回動させる度に扇形ギア667を補正用停止部657Aに当接させ、扇形ギア667に対するステッピングモータ665の原点を補正する。なお、ルーバー660の初期位置は、原点補正位置である補正用停止部657Aからステッピングモータ665を正転方向に駆動時間T3i(5.0秒)回動させた位置とする。
このように、本実施形態では、羽根板661A〜661Dを回動させる度に、ステッピングモータ665の原点を補正する。よって、ユーザがルーバー660を触って羽根板661A〜661Dの回動位置に誤差が生じても、除湿処理中に原点が自動補正されるため、羽根板661A〜661Dの可動範囲を一定に維持できる。
また、マイコン800による原点補正処理は、位置センサのような別部品を使用することなく、位置認識及び位置復帰を行うことができるため、制御プログラムが複雑になることを防止できるとともに、コストダウンを図ることができる。
(第2実施形態)
図13A〜Dは第2実施形態に係る除湿機1のルーバー駆動手段のリンク部材669を示す。図13Aに示すように、第2実施形態では、最上段の羽根板661Aを連結する連結孔669bを、全周に隙間669cが形成される遊嵌穴により構成している。また、連結孔669bの内部には、羽根板661Aの連結部668bを連結孔669b内の中立位置に保持するスプリング(付勢部材)669d,669eを配設している。
詳しくは、第2実施形態の連結孔669bにより形成される隙間669cは、羽根板661Aを他の羽根板661B〜661Dと連動して回動させる連動方向、及び羽根板661Aを他の羽根板661B〜661Dと連動して回動させない非連動方向の両方に延びている。そして、連結孔669bの上端側の縁と連結部668bとの間にスプリング669dが配置されるとともに、連結孔669bの下端側の縁と連結部668bとの間にスプリング669eが配置されている。スプリング669d,669eは、連結部668bが離反する方向に押圧する押しバネ、連結部668bが近接する方向に引っ張る引きバネのいずれでもよい。
この第2実施形態では、図13Bに示すように、ステッピングモータ665によって羽根板661Cを初期位置より上向きに回動させると、リンク部材669が下向きに移動する。その結果、円形状の連結孔669aに連結部668bが連結された羽根板661B,661Dは、羽根板661Cに連動して上向きに回動する。また、最上段の羽根板661Aは、スプリング669d,669eによって中立位置が保持されたまま、連結部668bが下向きに移動される。その結果、他の羽根板661B〜661Dと一緒に上向きに回動する。
図13Cに示すように、ステッピングモータ665によって羽根板661Cを初期位置より下向きに回動させると、リンク部材669が上向きに移動する。その結果、円形状の連結孔669aに連結部668bが連結された羽根板661B,661Dは、羽根板661Cに連動して下向きに回動する。また、最上段の羽根板661Aは、ストッパ部663が第2開口部672の縁内側面に当接した状態で、連結孔669bが上向きに移動するため、スプリング669eを収縮させながら、連結孔669bの下縁が連結部668bに向けて近接する。その結果、羽根板661Aは、回動することなく水平状態を維持する。
一方、図13Bに示すように、羽根板661A〜661Dが上向きに回動した状態では、ユーザが最上段の羽根板661Aを下向きに押す等の外的負荷が加わる可能性がある。この場合、図13Dに示すように、羽根板661Aは、連結部668bが遊嵌穴からなる連結孔669bに連結されているため、スプリング669dを収縮させながら、連結孔669bの上縁が連結部668bに向けて近接する。そして、ストッパ部663が第2開口部672の縁内側面に当接すると、回動が停止する。なお、羽根板661Aに対する外的負荷が解除されると、スプリング669d,669eの付勢力によって連結部668bが中立位置に復帰されるため、羽根板661Aは再び所定の回動位置に復帰する。
このように、第2実施形態の除湿機では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、羽根板661Aの連結部668bを遊嵌穴からなる連結孔669bに配置し、スプリング669d,669eによって中立位置に保持しているため、外的負荷が加わると、その外的負荷に応じて回動が可能であるため、羽根板661A、リンク部材669、及び係着部材668を含むルーバー駆動手段が故障することを防止できる。
なお、本発明の送風装置は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、最上段の羽根板661Aの可動範囲を他の羽根板661B〜661Dと異なるようにしたが、可動範囲を変更する羽根板661A〜661Dは希望に応じて変更が可能である。また、前記実施形態では、羽根板661A〜661Dを上下方向に間隔をあけて配置したが、その配置方向は希望に応じて変更が可能である。また、前記実施形態では、ルーバー660を4枚の羽根板661A〜661Dにより構成したが、その数は2枚以上であればよい。また、各羽根板661A〜661Dを連動して回動させるルーバー駆動手段の構成も希望に応じて変更が可能である。
また、前記実施形態では、羽根板661A〜661D側に連結部668bを設け、リンク部材669側に連結孔669a,669bを設けたが、羽根板661A〜661D側に連結孔669a,669bを設け、リンク部材669側に連結部668bを設けてもよい。また、第2実施形態では、連結孔669bの縁と連結部668bとの間にスプリング669d,669eを配置したが、スプリング669d,669eは、連結孔669bの縁の代わりに他の部材に連結してもよい。
また、前記実施形態では、連結孔669bと連結部668bとの間に隙間669cを設けることにより、第1の羽根板661Aの可動範囲を他の羽根板661B〜661Dの可動範囲と異なるようにしたが、その構成は希望に応じて可能である。また、前記実施形態では、本発明のルーバー660を回転可能とした送風部640に適用したが、吹出口642が回転不可能な外装体に適用してもよく、このようにしても同様の作用及び効果を得ることができる。
また、前記実施形態では、ルーバー600の羽根板661A〜661Dを上下方向の回動させる度に原点を補正したが、所定時間毎に実行してもよい。この場合、実行する設定時間は、ユーザの操作により設定できるようにしてもよいうえ、使用環境に応じて予め設定した計算式(プログラム)で設定されるようにしてもよい。また、現在時刻を設定可能として設定時間(時刻)毎に実行するようにしてもよい。また、設定回数中の1回等、定期的に実行するようにしてもよい。即ち、原点補正処理を実行する設定時期は、同じ周期に限られない。また、例えば出力軸の回転数等を検出できる機能を備えたモータ(駆動手段)を用いる等によって、羽根板661A〜661Dの回動角度の制御を駆動手段を駆動させる通電時間以外でも実現できる。
本実施形態の除湿機1は、例えば室内を乾燥させることを目的とした室内空気を除湿対象とする他、衣類の乾燥を目的とした衣類の水分を除湿対象とするものや、これらの両方の目的を達成するものが含まれる。また、本発明の特徴であるルーバー660は、除湿機1に限らず、空気を取り込んで処理を加えて吐出する加湿器、空気調和機、サーキュレータ、冷風機、温風機等に適用しても同様の作用及び効果を得ることができる。さらに、空気を取り込んで加圧以外の処理を加えることなく吐出する扇風機等に適用しても同様の作用及び効果を得ることができる。
1…除湿機(送風装置)
2…処理空気経路
2a〜2e…処理空気経路の部分
3…再生空気経路
3a〜3e…再生空気経路の部分
100…本体
101…ベース
102…基部
103…立壁部
110A,110B…外装パネル(外装体)
111A,111B…補強パネル
112…吸込口
200…除湿ロータ
201…電動モータ
250…ヒータ
260…ヒータケース
300…主熱交換器
320…上部ヘッダ
330…下部ヘッダ
350…副熱交換器
370…上部ヘッダ
380…下部ヘッダ
400…処理空気ファン(送風手段)
410…ファンケース
411…送出部
450…再生空気ファン
460…ファンケース
461…第1ダクト部
462…第2ダクト部
500…ダクト部材
550…両軸モータ
600…ヘッド部
610…ヘッドベース(固定基部)
620…ベース本体
621…連通口
622…嵌合部
623…ステッピングモータ
624…第1ギア
625…第2ギア
626…第3ギア
630…ベースカバー
631…連通口
632…ボス
640…送風部(回転部)
641…送風案内部
642…吹出口
650…送風部本体
651…流入部
652…吹出部
653…ギア部
654…連通口
655…軸孔
656…カバー
657A,657B…補正用停止部
660…ルーバー
661A〜661D…羽根板
661a…先端
661b…基端
662…軸部
663…ストッパ部
665…ステッピングモータ
666…第5ギア
667…扇形ギア(回動部材)
667a…下縁
667b…上縁
668…係着部材
668a…アーム部
668b…連結部
669…リンク部材
669a,669b…連結孔
669c…隙間
669d,669e…スプリング(付勢部材)
670…外装カバー(外装体)
670a…外周壁
670b…上壁
671…第1開口部
672…第2開口部
680…規制部材
681…収容ケース
682…カバー
700…貯水部
710…ボトムベース
720…貯水タンク
730…フロート
800…マイコン
801…湿度センサ
802…フォトインタラプタ
803…第1温度センサ
804…第2温度センサ
805…水位センサ
810…操作パネル
811…電源スイッチ
812A〜812C…選択スイッチ
813A〜813D…設定スイッチ
814A〜814C…表示部

Claims (7)

  1. 吸込口、及び前記吸込口に連通した吹出口を有し、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吐出する送風手段を配置した外装体と、
    前記吹出口に回動可能に配置した2以上の羽根板を有するルーバーと、
    前記2以上の羽根板を連動して回動させるとともに、前記2以上の羽根板のうち第1羽根板だけを他の羽根板と異なる可動範囲で回動させるルーバー駆動手段と
    を備える、送風装置。
  2. 前記第1羽根板は、上下方向に間隔をあけて配置した前記2以上の羽根板のうち最上段の羽根板であり、先端が下向きに回動する前記第1羽根板の可動範囲の下限位置を、前記第1羽根板の上面と前記外装体の上面とが面一に位置する角度とした、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ルーバー駆動手段は、前記2以上の羽根板のうち、前記第1羽根板を除く第2羽根板を回動させるモータと、前記2以上の羽根板を連結するリンク部材とを備え、
    前記羽根板及び前記リンク部材のうち、一方に突出する連結部を設けるとともに、他方に前記連結部を連結する連結孔を設け、
    前記第1羽根板を連結する第1連結孔は、前記第1連結孔の縁と第1連結部との間に所定の隙間を有する、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記第1連結孔は、前記第1羽根板を前記他の羽根板と連動して回動させる連動方向、及び前記第1羽根板を前記他の羽根板と連動して回動させない非連動方向の両方に前記隙間を有する遊嵌穴であり、前記第1連結孔内の中立位置に前記第1連結部を保持するように、前記第1連結部を前記第1連結孔の前記連動方向及び前記非連動方向の両方に付勢する付勢部材を配置している、請求項3に記載の送風装置。
  5. 前記第2羽根板に連結され、前記モータにより回動される回動部材と、
    前記送風手段を動作させた送風処理の実行中に、前記回動部材に対する前記モータの原点を補正する原点補正処理を実行するルーバー制御部と
    を更に備える、請求項3又は請求項4に記載の送風装置。
  6. 前記回動部材の回動を予め設定した補正位置で停止させる補正用停止部を設け、
    前記ルーバー制御部は、前記回動部材が前記補正用停止部に当接する回転角度を越えて前記モータを駆動することにより、前記回動部材に対する前記モータの原点を補正する、請求項5に記載の送風装置。
  7. 前記ルーバー制御部は、前記羽根板の回動角度を前記モータへの通電時間により制御しており、設定された回動角度に相当する駆動時間を越えて前記モータに通電することにより、前記補正用停止部に前記回動部材を当接させて前記モータの原点を補正する、請求項6に記載の送風装置。
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