JP2016094824A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒ガスは、最も高温高圧の冷媒が吐出されるマフラー空間からから固定スクロールを経由して熱影響を受けてしまい、吸入室および圧縮室にとじ込められる時点で、その冷媒ガスは膨張し、循環量の低下および圧縮効率の低下を引き起こしてしまう。【解決手段】固定スクロール12上部において、吐出口17を覆うように設けられたマフラー19により形成されたマフラー空間37に重なる領域に凹部38を設け、その凹部38を閉塞する閉塞部材39を設けることにより、マフラー空間37から圧縮室15への加熱(熱影響)を抑制し、高い体積効率および圧縮効率を実現する圧縮機を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられる圧縮機に関するものである。
従来、空調装置や冷却装置などに用いられる密閉型圧縮機は、一般に、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスを圧縮機構部で圧縮し、冷凍サイクルへと送り込む役割を果たしている。冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスは吸入経路を経て、圧縮機構部に形成された圧縮室へと供給される。その後、圧縮されて高温高圧状態となった冷媒ガスは、圧縮機構部から密閉容器内へと吐出され、密閉容器に設けられた吐出管から冷凍サイクルへと送り込まれる。
すなわち、冷媒ガスは吸入管を経て、固定スクロールの吸入室に導かれ、圧縮された後、固定スクロールの吐出口から吐出される。吐出された高温高圧の冷媒ガスは、固定スクロール上部の吐出口を覆うように設けられたマフラーにより形成されたマフラー空間に吐出される(例えば、特許文献1、2参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部断面図である。低温低圧の冷媒ガスは、吸接管3を通って、吸入室に導かれ、圧縮室15の容積変化で圧縮される。その後、高温高圧の冷媒ガスは、固定スクロール12上部の吐出口17を通って、マフラー空間37へと吐出される。
しかしながら、従来の構成では、固定スクロール12の上部の吐出口17から吐出された最も高温の冷媒ガスによる吸入室および圧縮室15内の冷媒ガスへの熱影響については考慮されていなかった。特に、最も高温高圧の冷媒が吐出されるマフラー空間37と低温低圧の冷媒が流れる固定スクロール12の吸入室の位置関係によっては、吸入室の冷媒ガスは、マフラー空間37から固定スクロール12を経由して熱を受けてしまい、実際に圧縮室15にとじ込める時点では、冷媒ガスは膨張し、循環量の低下を引き起こしてしまう課題を有していた。また、圧縮室15の圧縮途中の冷媒ガスについても、マフラー空間37から固定スクロール12を経由して熱を受けてしまい、冷媒ガスは膨張し、圧縮損失の増加を引き起こしてしまう課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、体積効率の向上および圧縮損失低減による高効率を実現する圧縮機を提供することにある。
本発明の圧縮機は、固定スクロールの外周側に形成された吸入室に吸入された冷媒ガスを圧縮した後、固定スクロールの中央部に設けられた吐出口から吐出し、吐出口から吐出された冷媒ガスが、固定スクロール上部の吐出口を覆うように設けられたマフラー空間に、吐出されるスクロール圧縮機において、固定スクロール上部におけるマフラー空間に重
なる領域に凹部を設け、凹部を閉塞する閉塞部材を設けたものである。これによって、体積効率の向上および圧縮損失の低減による高効率を実現する圧縮機を提供できる。
なる領域に凹部を設け、凹部を閉塞する閉塞部材を設けたものである。これによって、体積効率の向上および圧縮損失の低減による高効率を実現する圧縮機を提供できる。
本発明によれば、固定スクロール上部における最も高温の冷媒ガスが存在するマフラー空間と重なる領域に凹部を設け、凹部を閉塞する閉塞部材を設けているため、マフラー空間から吸入室および圧縮室への冷媒ガスの加熱(熱影響)を抑制することができ、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第1の発明は、鏡板から渦巻きラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、前記旋回スクロールを自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき圧縮室が容積を変えながら移動することで、前記固定スクロールの外周側に形成された吸入室に吸入された冷媒ガスを圧縮した後、前記固定スクロールの中央部に設けられた吐出口から吐出し、前記吐出口から吐出された冷媒ガスが、前記固定スクロール上部の吐出口を覆うように設けられたマフラーにより形成されたマフラー空間に吐出される圧縮機において、前記固定スクロール上部における前記マフラー空間に重なる領域に凹部を設け、前記凹部を閉塞する閉塞部材を設けたものである。
この構成によれば、固定スクロール上部におけるマフラー空間と重なる領域に設置した凹部は、閉塞部材により、高温の冷媒が浸入しにくい淀んだ状態である。この淀んだ冷媒ガスが断熱層の役割を果たし、最も高温の冷媒が通過するマフラー空間から、固定スクロールの最も低温である圧縮開始前の圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができ、高い体積効率を得ることができる。また、マフラー空間から、圧縮中の圧縮室への加熱(熱影響)についても抑制することができ、高い圧縮効率を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記固定スクロール上部における前記マフラー空間に重なる領域以外にも前記凹部を設け、前記凹部を前記閉塞部材により閉塞したものである。
この構成によれば、第1の発明に加えて、比較的高温の冷媒が存在するマフラー上部の容器内空間から、固定スクロールの吸入室および圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができ、さらに高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第3の発明は、第1から2のいずれかの発明において、前記凹部を閉塞する前記閉塞部材を、熱伝導率の低い材料で形成したものである。
この構成によれば、高温の冷媒が通過するマフラー空間から、断熱空間への加熱(熱影響)を、熱伝導率の低い材料で形成した閉塞部材で抑制することができ、さらに、固定スクロールにおける吸入室および圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第4の発明は、第1から3のいずれかの発明において、前記凹部を閉塞する前記閉塞部材の表面に、断熱層を形成したものである。
この構成によれば、高温の冷媒が通過するマフラー空間から、断熱空間への加熱(熱影響)を閉塞部材表面の断熱層で抑制することができ、さらに、固定スクロールにおける吸入室および圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第5の発明は、第1から4のいずれかの発明において、前記マフラーを、熱伝導率の低い材料で形成したものである。
この構成によれば、比較的高温の冷媒が存在するマフラー上部の容器内空間から、閉塞部材を経由して断熱空間への加熱(熱影響)を抑制することができ、さらに、固定スクロールにおける吸入室および圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第6の発明は、第1から5のいずれかの発明において、前記マフラーの表面に、断熱層を形成したものである。
この構成によれば、比較的高温の冷媒が存在するマフラー上部の容器内空間から、閉塞部材への加熱を抑制できるため、断熱空間への加熱(熱影響)を抑制し、さらに、固定スクロールにおける吸入室および圧縮室への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
第7の発明は、第1から6のいずれかの発明において、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである。
この構成によれば、特に冷媒ガスの密度が高いため、圧力損失の比率も大きくなり、また温度差が大きくなるため、冷媒ガスは吸入室および圧縮途中の圧縮室を通過する際に加熱されやすくなる。そのため本発明の構成の効果が顕著に現れ、高い体積効率および圧縮効率を実現する圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による圧縮機の縦断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1による圧縮機の縦断面図である。
また、図2は図1のA−A線断面の詳細図、図3は、旋回スクロールのラップ方向から見た正面図である。図のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
図1に示すように、本発明の圧縮機は、密閉容器1と、その内部に圧縮機構部10、電動機部20を備えて構成されている。密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したシャフト5の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構部10を構成している。旋回スクロール13と主軸受部材11との間には、旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転拘束機構14を設け、シャフト5の上端にある偏心軸部5aにて旋回スクロー
ル13を偏心駆動することにより、旋回スクロール13を円軌道運動させる。これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動することを利用して、密閉容器1外の冷凍サイクルに通じた吸接管3から、吸接管3と圧縮室15の間にある固定スクロールに設けられた常に吸入圧力である吸入室16を経て冷媒ガスを吸入し、圧縮室15に閉じ込んだのち圧縮を行う。所定の圧力に到達した冷媒ガスは、固定スクロール12の中央部の吐出口17からリード弁18を押し開けて、吐出される。
ル13を偏心駆動することにより、旋回スクロール13を円軌道運動させる。これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動することを利用して、密閉容器1外の冷凍サイクルに通じた吸接管3から、吸接管3と圧縮室15の間にある固定スクロールに設けられた常に吸入圧力である吸入室16を経て冷媒ガスを吸入し、圧縮室15に閉じ込んだのち圧縮を行う。所定の圧力に到達した冷媒ガスは、固定スクロール12の中央部の吐出口17からリード弁18を押し開けて、吐出される。
固定スクロール12の一方の容器内空間31側には、吐出口17及びリード弁18を覆うマフラー19が設けられている。マフラー19は、吐出口17を一方の容器内空間31から隔離し、マフラー空間37を形成し、周囲は固定スクロール12に固定されている。
シャフト5の下端にはポンプ6が設けられ、ポンプ6の吸い込み口が貯オイル部2内に存在するように配置する。ポンプ6はスクロール圧縮機と同時に駆動されるため、ポンプ6は密閉容器1の底部に設けられた貯オイル部2にあるオイルを、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができ、オイル切れの心配も解消される。ポンプ6で吸い上げたオイルは、シャフト5内を通縦しているオイル供給穴7を通じて圧縮機構部10に供給される。なお、オイルをポンプ6で吸い上げる前もしくは吸い上げた後に、オイルフィルタ等でオイルから異物を除去すると、圧縮機構部10への異物混入が防止でき、更なる信頼性向上を図ることができる。
圧縮機構部10に導かれたオイルの圧力は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。さらにオイルの一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部5aと旋回スクロール13との嵌合部、シャフト5と主軸受部材11との間の軸受部8に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、貯オイル部2へ戻る。
高圧領域35に供給されたオイルの別の一部は、旋回スクロール13に形成され、かつ高圧領域35に一開口端を有する経路7aを通って、自転拘束機構14が位置している背圧室36に進入する。進入したオイルは、スラスト摺動部及び自転拘束機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、背圧室36にて旋回スクロール13の背圧印加の役割を果たしている。
ここで冷媒ガスの圧縮に関して、詳細に説明する。図3は固定スクロール12に旋回スクロール13を噛み合わせた状態の圧縮機構部10の横断面図であり、(A)〜(D)の順番に位相を90度刻みでずらした状態を示す図である。ここで旋回スクロール13のラップ外壁と固定スクロール12のラップ内壁に囲まれて形成される圧縮室を第1の圧縮室15a、旋回スクロール13のラップ内壁と固定スクロール12のラップ外壁に囲まれて形成される圧縮室を第2の圧縮室15bとする。図3の(A)は、第1の圧縮室15aが冷媒ガスを閉じ込めた瞬間の状態であり、その圧縮室を15a−1とする。その後、第1の圧縮室15aは、(B)の15a−2、(C)の15a−3、(D)の15a−4、(A)の15a−5、(B)の15a−6、(C)の15a−7と移動し、(D)の15a−8では固定スクロール12の中心部に形成された吐出口17を経て、点線で示したマフラー空間37に吐出される。
同様に、圧縮室15bにおいて、図3の(C)は、第2の圧縮室15bが冷媒ガスを閉じ込めた瞬間の状態であり、順次中心方向に圧縮室15bが移動し、固定スクロール12の中心部に形成された吐出口17を経て、点線で示したマフラー空間37に吐出される。
ここで、圧縮室15aと圧縮室15bが、常に、吸入圧力となる領域となる吸入室16は、それぞれの圧縮室について、冷媒ガスが閉じこんだ瞬間の、固定スクロール12と旋回スクロール13のラップ接点を結んだ範囲より下流の領域となる。
本実施の形態では、固定スクロール12上部におけるマフラー空間37に重なる領域に凹部38と、この凹部38を閉塞する閉塞部材39を設けている。閉塞部材39は図2に示すようにリード弁18の部分を刳り貫いて固定スクロール12の上方を覆うシート形状としている。また、凹部38は、図2、図3において、斜線部で示した場所に設けているが、これに限定されるものではない。
この構成によれば、固定スクロール12上部におけるマフラー空間37と重なる領域に設置した凹部38は、閉塞部材39により、高温の冷媒が浸入しにくい淀んだ状態である。 この淀んだ冷媒ガスが断熱層の役割を果たし、最も高温の冷媒が通過するマフラー空間37から、特に、固定スクロール12の最も低温の冷媒ガスである圧縮開始前の圧縮室15への加熱(熱影響)を、この凹部38の断熱効果で抑制することができ、高い体積効率を得ることができる。また、マフラー空間37から、圧縮途中の圧縮室15への加熱(熱影響)についても抑制することができ、高い圧縮効率を得ることができる。
本実施の形態では、リード弁の構成によるが、凹部38が、圧縮室15に重なる領域が可能な限り広いほど、断熱効果により、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の縦断面図である。また、図5は図4の断面図である。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の縦断面図である。また、図5は図4の断面図である。
本実施の形態の基本的な構成は、図1と同一であるので説明を省略する。また、図1で説明した構成と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
本実施の形態では、固定スクロール12上部におけるマフラー空間37に重なる領域以外にも凹部38を設け、この凹部38を閉塞部材39で閉塞している。ここで、凹部38は、図5において、斜線部で示した場所に設けているが、これに限定されるものではない。
この構成によれば、固定スクロール12上部におけるマフラー空間37に重なる領域以外に設置した凹部38は、高温の冷媒ガスが侵入しにくい淀んだ状態であるため、淀んだ冷媒ガスが断熱層の役割を果たし、比較的高温の冷媒が存在するマフラー19上部の容器内空間31から、固定スクロール12の吸入室16および圧縮室15への加熱を、この凹部38の断熱効果で抑制することができ、さらに高い体積効率と圧縮効率を得ることができる。
また、実施の形態2において、マフラー19を、熱伝導率の低い材料(例えば、樹脂性材料)で形成することができる。
この構成によれば、比較的高温の冷媒が存在するマフラー19上部の容器内空間31から、閉塞部材39へ加熱(熱影響)を、熱伝導率の低い材料で形成したマフラー19で抑制することができ、凹部38への加熱(熱影響)を抑制することができ、さらに、固定スクロール12における吸入室16および圧縮室15への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
また、マフラー19の表面に断熱層を形成できる。断熱層には、例えば、樹脂コーティ
ングあるいは、内部が真空、空気の中空ビーズを含んだものがあるが、これに限定するものではない。
ングあるいは、内部が真空、空気の中空ビーズを含んだものがあるが、これに限定するものではない。
この構成により、比較的高温の冷媒が存在するマフラー19上部の容器内空間31から、閉塞部材39へ加熱(熱影響)を、マフラー19の表面に形成した断熱層で抑制することができ、凹部38への加熱(熱影響)を抑制することができ、さらに、固定スクロール12における吸入室16および圧縮室15への加熱(熱影響)を抑制することができるため、高い体積効率および圧縮効率を得ることができる。
また、実施の形態1、2において、凹部38を閉塞する閉塞部材39を、熱伝導率の低い材料(例えば、樹脂性材料)で形成することができる。
この構成によれば、最も高温の冷媒が通過するマフラー空間37および、比較的高温の冷媒が存在するマフラー19上部の容器内空間31から、断熱空間となる凹部38への加熱(熱影響)を抑制することができ、さらに、固定スクロール12の吸入室16への加熱(熱影響)を抑制することができるため、圧縮室15内での高い体積効率と圧縮効率を得ることができる。
また、実施の形態1、2において、凹部を閉塞する閉塞部材の表面に断熱層を形成することができる。断熱層には、例えば、樹脂コーティングあるいは、内部が真空、空気の中空ビーズを含んだものがあるが、これに限定するものではない。
この構成により、断熱空間となる凹部38への加熱を抑制することができ、さらに、高い体積効率と圧縮効率を得ることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態における圧縮機においては、冷媒として二酸化炭素を用いることができる。二酸化炭素は高温冷媒であり、このような高温冷媒を用いる場合には、本発明は更に有効である。
本発明は、スクロール圧縮機やロータリー圧縮機など、密閉容器内に圧縮機構部と電動機部を有する圧縮機に適用でき、特に高温冷媒を用いる圧縮機に適している。
1 密閉容器
2 貯オイル部
3 吸接管
4 吐出管
10 圧縮機構部
11 主軸受部材
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
14 自転拘束機構
16 吸入室
17 吐出口
19 マフラー
20 電動機部
31 容器内空間
37 マフラー空間
38 凹部
39 閉塞部材
2 貯オイル部
3 吸接管
4 吐出管
10 圧縮機構部
11 主軸受部材
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
14 自転拘束機構
16 吸入室
17 吐出口
19 マフラー
20 電動機部
31 容器内空間
37 マフラー空間
38 凹部
39 閉塞部材
Claims (7)
- 鏡板から渦巻きラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、前記旋回スクロールを自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき圧縮室が容積を変えながら移動することで、前記固定スクロールの外周側に形成された吸入室に吸入された冷媒ガスを圧縮した後、前記固定スクロールの中央部に設けられた吐出口から吐出し、前記吐出口から吐出された冷媒ガスが、前記固定スクロール上部の吐出口を覆うように設けられたマフラーにより形成されたマフラー空間に吐出される圧縮機において、前記固定スクロール上部における前記マフラー空間に重なる領域に凹部を設け、前記凹部を閉塞する閉塞部材を設けたことを特徴とする圧縮機。
- 前記固定スクロール上部における前記マフラー空間に重なる領域以外にも前記凹部を設け、前記凹部を前記閉塞部材により閉塞したことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記閉塞部材を、熱伝導率の低い材料で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
- 前記閉塞部材の表面に断熱層を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機。
- 前記マフラーを、熱伝導率の低い材料で形成したことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の圧縮機。
- 前記マフラーの表面に断熱層を設けたことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の圧縮機。
- 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から6のいずれか1項に記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014229388A JP2016094824A (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 圧縮機 |
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Country Status (1)
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---|---|---|---|---|
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2014
- 2014-11-12 JP JP2014229388A patent/JP2016094824A/ja active Pending
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