JP2016094806A - 開閉体の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉体を適切に駆動することが可能な開閉体の制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置30は供給電力の情報を取得する電力情報取得部31、モータ20の回転速度を検出する回転速度センサ32、及び、供給電力とルーフパネル10の位置情報との関係を規定した情報である供給電力情報に基づき供給電力を制御する制御部33を備える。制御部33は、ルーフパネル10の第1の動作範囲においてルーフパネル10に供給する電力である第1の供給電力に基づくモータ20の回転速度である第1の回転速度を速度検出部により取得する。制御部33はルーフパネル10の第2の動作範囲においてルーフパネル10に供給する電力である第2の供給電力に基づくモータ20の回転速度である第2の回転速度を回転速度センサ32により取得する。制御部33は第1の供給電力、第1の回転速度、第2の供給電力、及び、第2の回転速度を用いて供給電力情報を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は開閉体の制御装置に関する。
特許文献1は、開閉体の一例である車両のパワーウィンドを制御する制御装置を開示している。この制御装置はパワーウィンドを駆動するモータの温度とモータに供給する電力のデューティ比との関係を規定したマップを備え、モータの温度を検出する温度センサの出力信号及びマップを用いてデューティ比を決定する。このため、モータの温度の変化によりモータ特性が変化しても、そのモータ特性の変化に応じた電力がモータに供給され、パワーウィンドが適切に駆動される。
特開2003−336446号公報
しかし、モータ特性は、温度の他に例えば部品の経年劣化によっても変化する。このため、特許文献1の制御装置によれば、モータ特性が温度以外の要因により変化した場合、そのときのモータ特性に応じた電力がモータに供給されないおそれがある。このため、例えばモータに供給される電力が不足し、パワーウィンドの動作速度が低下する等の問題が生じる。なお、車両のパワーウィンドに限らず他の開閉体を制御する制御装置についても上記と同様の課題が生じると考えられる。
本発明の目的は、開閉体を適切に駆動することが可能な開閉体の制御装置を提供することである。
上記課題を解決する開閉体の制御装置は、開閉体を駆動するモータに供給される電力である供給電力の情報を取得する電力情報取得部と、前記モータの回転速度を検出する回転速度センサと、前記供給電力と前記開閉体の位置情報との関係を規定した情報である供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記開閉体の第1の動作範囲において前記開閉体に供給する電力である第1の供給電力に基づく前記モータの回転速度である第1の回転速度を前記回転速度センサにより取得し、前記開閉体の第2の動作範囲において前記開閉体に供給する電力である第2の供給電力に基づく前記モータの回転速度である第2の回転速度を前記回転速度センサにより取得し、前記第1の供給電力、前記第1の回転速度、前記第2の供給電力、及び、前記第2の回転速度を用いて前記供給電力情報を更新する。
モータの供給電力と回転速度との関係であるモータ特性は、モータの温度及び部品の経年劣化をはじめとする様々な要因の少なくとも1つにより変化することがある。モータ特性が変化した場合、予め規定された供給電力情報を用いてモータの供給電力を設定しても、その供給電力が適切な供給電力からずれているおそれがある。本開閉体の制御装置はこの点を踏まえ、上記のとおり供給電力情報を更新するため、様々な要因によりモータ特性が変化してもその変化を反映した供給電力情報を用いてモータの供給電力を制御できる。このため、開閉体を適切に駆動することができる。
上記開閉体の制御装置について、前記制御部は、前記第2の動作範囲と連続する第3の動作範囲において、更新した前記供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御することが好ましい。
上記制御装置によれば、開閉体の各動作範囲に応じてモータの回転速度が設定されるため、開閉体が各動作範囲に適した動作を形成しやすい。また、そうした開閉体の基本的な制御の過程において得られるモータの供給電力、及び、モータの回転速度を利用して供給電力情報が更新される。このため、供給電力情報を更新するために、例えば異なる供給電力に基づき複数回にわたり開閉体の開閉動作を行うといった制御を実行する場合と比較して、電力の消費量が低減される。
上記開閉体の制御装置について、前記制御部は、前記第1の回転速度、及び、前記第2の回転速度を取得した後に前記開閉体の動作が停止したことに基づき、前記供給電力情報を更新し、前記開閉体の動作が再開されたことに基づき、更新した前記供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御することが好ましい。
上記制御装置によれば、開閉体の動作が再開されたときに、更新された供給電力情報に基づき供給電力を制御できるため、開閉体をより適切に駆動することができる。
上記開閉体の制御装置について、前記回転速度センサにより取得した複数の前記第1の回転速度と複数の前記第2の回転速度とを記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、複数の前記第1の回転速度の平均の回転速度である第1の平均回転速度、及び、複数の前記第2の回転速度の平均の回転速度である第2の平均回転速度を算出し、前記第1の平均回転速度と前記第2の平均回転速度とを用いて前記供給電力情報を更新することが好ましい。
上記制御装置によれば、第1の回転速度、及び、第2の回転速度について平均回転速度を算出し、算出した各平均回転速度を用いて供給電力情報を更新するため、供給電力情報の精度が高められる。このため、開閉体をより適切に駆動できる。
上記開閉体の制御装置について、外部環境情報を取得するセンサをさらに備え、前記制御部は、前記センサの検出結果に基づき前記供給電力情報を補正することが好ましい。
上記制御装置によれば、例えば、モータの温度、及び、車速等の外部環境情報を反映して供給電力情報を更新するため、供給電力情報の精度がより高められる。このため、開閉体をより適切に駆動することができる。
本開閉体の制御装置は、開閉体を適切に駆動することができる。
実施形態の車両の天井及びその周辺を概略的に示す斜視図。 実施形態のルーフパネルの動作に関するタイミングチャート。 実施形態の閉鎖動作制御の処理手順の一例を示すフローチャート。 実施形態のモータの供給電圧とモータの回転速度との関係を示すグラフ。
図1を参照して、車両1の構成について説明する。
車両1は天井2に形成される開口部分3を開放又は閉鎖するルーフパネル10、ルーフパネル10を駆動するモータ20、モータ20を制御する制御装置30、及び、搭乗者により操作される操作スイッチ40を備える。
ルーフパネル10はモータ20と連結され、モータ20が駆動することにより車両1の天井2に対してチルト動作する。ルーフパネル10の動作範囲は、例えば、天井2の開口部分3を閉じる位置である全閉位置から天井2の開口部分3を最も開放する位置である全開位置である。
制御装置30はモータ20に電力を供給することによりルーフパネル10を動作させる。モータ20が正転することによりルーフパネル10が開放動作し、モータ20が反転することによりルーフパネル10が閉鎖動作する。ルーフパネル10の開放動作又は閉鎖動作が開始されるように操作スイッチ40が操作された場合、制御装置30はモータ20への電力の供給を開始し、これにともないルーフパネル10が開放動作又は閉鎖動作を開始する。ルーフパネル10の開放動作又は閉鎖動作が停止されるように操作スイッチ40が操作された場合、制御装置30はモータ20への電力の供給を停止し、これにともないルーフパネル10の開放動作又は閉鎖動作が停止する。
制御装置30はモータ20に供給される電力である供給電力の情報を取得する電力情報取得部31、モータ20の回転速度を検出する回転速度センサ32、及び、制御部33を備える。
制御部33は回転速度センサ32から入力される検出信号に基づいてモータ20の回転速度を算出し、さらにモータ20の回転速度及び回転時間に基づいて天井2に対するルーフパネル10の位置であるパネル位置を算出する。制御部33は例えば、ルーフパネル10を全開位置から閉じるとき、パネル位置に適した速度でルーフパネル10を動作させるため、算出したパネル位置に基づいてモータ20の供給電力を調節する。モータ20の供給電力が変化することによりモータ20の回転速度が変化し、さらにモータ20の回転速度に応じてルーフパネル10の動作速度が変化する。
また、制御部33は位置情報の一例であるパネル位置とモータ20の供給電圧との関係を規定した供給電圧情報を記憶し、この供給電圧情報を参照してモータ20の供給電圧を調節することにより、パネル位置に応じたルーフパネル10の動作速度を制御する。なお、供給電圧情報は、供給電力情報の一例である。
図2を参照して供給電圧情報について説明する。
供給電圧情報は例えば制御部33に予め記憶されるマップであり、図2(a)に示される情報を含む。この供給電圧情報によれば次のとおりパネル位置の範囲毎にモータ20の供給電圧VXが設定される。
全開位置から第1の位置XAまでのパネル位置の範囲である第1の動作範囲SAにおいてモータ20の供給電圧が第1の供給電圧VAに設定される。モータ20に第1の供給電圧VAが供給されることにより図2(b)に示されるようにモータ20が第1の回転速度NRAで回転し、ルーフパネル10が第1の動作速度で動作する。
第1の位置XAから第2の位置XBまでのパネル位置の範囲である第2の動作範囲SBにおいてモータ20の供給電圧が第1の供給電圧VAよりも高い第2の供給電圧VBに設定される。モータ20に第2の供給電圧VBが供給されることにより、図2(b)に示されるようにモータ20が第1の回転速度NRAよりも高い第2の回転速度NRBで回転し、ルーフパネル10が第1の動作速度よりも高い第2の動作速度で動作する。
第2の位置XBから全閉位置XEまでのパネル位置の範囲である第3の動作範囲SCにおいてモータ20の供給電圧が第2の供給電圧VBよりも低い第3の供給電圧VCに設定される。第3の供給電圧VCはモータ20を第2の回転速度NRBよりも低い第3の回転速度NRCで回転させるために設定される。モータ20に第3の供給電圧VCが供給されることにより、図2(b)に示されるようにモータ20が第2の回転速度NRBよりも低い第3の回転速度NRCで回転し、ルーフパネル10が第2の動作速度よりも低い第3の動作速度で動作する。
制御部33はさらに、モータ20の供給電圧VXと回転速度との関係であるモータ特性の変化を供給電圧情報に反映するため、供給電圧VX及び検出されたモータ20の回転速度の関係を用いて次のとおり供給電圧情報を更新する。
ルーフパネル10の閉鎖動作によりパネル位置が第1の動作範囲SAに含まれる第1の検出位置XS(図2(b)参照)に到達したとき、制御部33はそのときの回転速度センサ32の検出信号に基づいて算出したモータ20の回転速度である第1の回転速度NRAを記憶する。なお、モータ20の回転速度が実質的に第1の回転速度NRAに保たれるパネル位置において、供給電圧情報の更新に用いられる第1の回転速度NRAが検出されるように第1の検出位置XSが予め設定される。
ルーフパネル10が閉鎖動作を継続し、パネル位置が第2の検出位置XM(図2(b)参照)に到達したとき、制御部33はそのときの回転速度センサ32の検出信号に基づいて算出したモータ20の回転速度である第2の回転速度NRBを記憶する。なお、第2の検出位置XMも第1の検出位置XSと同様に予め設定される。
制御部33は第1の供給電圧VA及び第1の回転速度NRAと第2の供給電圧VB及び第2の回転速度NRBとを用いてモータ20の供給電圧VXと回転速度との関係を算出し、算出した関係に基づいて供給電圧情報を更新する。
以上のような供給電圧情報の更新は、例えばルーフパネル10の閉鎖動作を制御する閉鎖動作制御の一部として実行される。
図2〜図4を参照して、閉鎖動作制御の処理手順の一例について説明する。
制御部33はルーフパネル10の閉鎖動作が開始されるように操作スイッチ40が操作されたことに基づき本制御を開始する。一方、制御部33はルーフパネル10が全閉位置に到達したこと、又は、ルーフパネル10の閉鎖動作が停止されるように操作スイッチ40が操作されたことに基づき本制御を終了する。なお、本実施形態では、一例として、ルーフパネル10の全開位置のときに、ルーフパネル10の閉鎖動作が開始されるように操作スイッチ40が操作された場合について説明する。
図3に示すように、ステップS1において、制御部33は第1の供給電圧VAをモータ20に供給する。
ステップS2において、制御部33はルーフパネル10が第1の検出位置XSに到達したか否かを判定する。制御部33はルーフパネル10の位置が第1の検出位置XSに到達した旨判定したとき、ステップS3に処理を進める。
ステップS3において、制御部33は回転速度センサ32の検出信号に基づき算出した第1の回転速度NRAを記憶する。
ステップS4において、制御部33はルーフパネル10が第1の位置XAに到達したか否かを判定する。制御部33はルーフパネル10の位置が第1の位置XAに到達した旨判定したとき、ステップS5に処理を進める。
ステップS5において、制御部33は第2の供給電圧VBをモータ20に供給する。
ステップS6において、制御部33はルーフパネル10が第2の検出位置XMに到達したか否かを判定する。制御部33は、ルーフパネル10の位置が第2の検出位置XMに到達した旨判定したとき、ステップS7に処理を進める。
ステップS7において、制御部33は回転速度センサ32の検出信号に基づき算出した第2の回転速度NRBを記憶する。
ステップS8において、制御部33は供給電圧情報を更新する。
図4に示すように、制御部33は第1の供給電圧VA、第1の回転速度NRA、第2の供給電圧VB、及び、第2の回転速度NRBを用いて、モータ20の供給電圧VXと回転速度との関係を示すモータ特性式を更新する。そして、更新したモータ特性式に基づき、図2(a)に示す供給電圧情報を更新する。
ステップS9において、制御部33はルーフパネル10が第2の位置XBに到達したか否かを判定する。制御部33は、ルーフパネル10の位置が第2の位置XBに到達した旨判定したとき、ステップS10に処理を進める。
ステップS10において、制御部33はステップS8で更新した供給電圧情報に基づく第3の供給電圧VCをモータ20に供給する。
ステップS11において、制御部33はルーフパネル10が全閉位置XEに到達したか否かを判定する。制御部33は、ルーフパネル10の位置が全閉位置XEに到達した旨判定したとき、本制御を終了する。
制御装置30は以下に示す作用及び効果を奏する。
(1)制御装置30は供給電圧情報を更新する。このため、様々な要因によりモータ特性が変化してもその変化を反映した供給電圧情報を用いてモータ20の供給電圧VXを制御できる。このため、ルーフパネル10を適切に駆動することができる。
(2)制御装置30は、ルーフパネル10の各動作範囲に応じてモータ20の回転速度を設定するため、ルーフパネル10が各動作範囲に適した動作を形成しやすい。また、そうしたルーフパネル10の基本的な制御の過程において得られるモータ20の供給電圧VX、及び、モータ20の回転速度を利用して供給電圧情報が更新される。このため、供給電圧情報を更新するために、例えば異なる供給電圧VXに基づき複数回にわたりルーフパネル10の開放動作又は閉鎖動作を行うといった制御を実行する場合と比較して電力の消費量が低減される。
(3)ルーフパネル10が閉鎖し始めるとき、人がルーフパネル10の閉鎖動作に気付かず、ルーフパネル10の動作範囲内に存在することがある。その場合に閉鎖し始めたルーフパネル10が速く動作したとき、ルーフパネル10が人に衝突するおそれがある。一方、制御装置30によれば、ルーフパネル10が閉鎖し始める第1の動作範囲SAにおいて第2の動作範囲SBよりもルーフパネル10の動作速度が低い速度に設定されるため、例えば上述のような問題が生じるおそれが低減される。
(4)制御装置30によれば、ルーフパネル10が全閉位置XEに到達するときのルーフパネル10の動作速度が低い速度に設定されるため、ルーフパネル10が車体に衝突するおそれが低減される。
(5)ルーフパネル10を駆動するモータ20が適切に制御されない場合、ルーフパネル10が閉鎖するときにルーフパネル10と車体との間に搭乗者の一部が挟み込まれるおそれがある。制御装置30によれば、上述のとおり供給電圧情報が更新されるため、ルーフパネル10と車体との間に搭乗者の一部が挟み込まれるおそれが低減される。
(6)モータ特性はモータ20の温度、及び、部品の経年劣化をはじめとするモータ20に直接的に作用する要因の他、車両1が停車又は走行している路面の傾斜角度によっても変化する。
制御装置30は例えば、車両1が坂路で停車しているとき、又は、車両1が坂路を走行しているときにルーフパネル10が閉鎖動作する場合であっても、車両1が停車又は走行している路面の傾斜角度を反映して供給電圧情報を更新するため、ルーフパネル10を適切に駆動できる。
(7)ルーフパネル10を適切に駆動するため、すなわち、モータ20の回転速度を適切に制御するために、モータ20の実際の回転速度が予め設定された目標回転速度と一致するようにフィードバック制御することが考えられる。ところで、例えば、ルーフパネル10の閉鎖動作において、ルーフパネル10と車体との間に物体がはさみ挟み込まれた場合、モータ20の負荷が増加して回転速度が低下する。一方、フィードバック制御が実行される場合、モータ20の回転速度が低下するとモータ20の出力が高められる。このため、ルーフパネル10と車体との間に挟み込まれた物体に作用する荷重が増加する。
制御装置30は第3の動作範囲SCにおいて、更新した供給電圧情報に基づいて算出した第3の供給電圧VCでモータ20を駆動するため、ルーフパネル10と車体との間に物体が挟み込まれた場合であっても、物体に作用する荷重が増加することを抑制できる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。なお、以下の各変更例は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・制御装置30は第1の回転速度NRA、及び、第2の回転速度NRBを取得した後にルーフパネル10の動作が停止したことに基づき、供給電圧情報を更新してもよい。この場合、ルーフパネル10の動作が再開されたときに、更新した供給電圧情報に基づきルーフパネル10を駆動するときの供給電圧VXを制御することが好ましい。この制御装置30によれば、ルーフパネル10の動作が再開されたときに、更新された供給電圧情報に基づき供給電圧VXを制御できるため、ルーフパネル10をより適切に駆動できる。
・制御装置30は回転速度センサ32により取得した複数の第1の回転速度NRAと複数の第2の回転速度NRBとを記憶する記憶部をさらに備えることもできる。この制御装置30において、制御部33は複数の第1の回転速度NRAの平均の回転速度である第1の平均回転速度、及び、複数の第2の回転速度NRBの平均の回転速度である第2の平均回転速度を算出し、第1の平均回転速度と第2の平均回転速度とを用いて供給電圧情報を更新することが好ましい。この制御装置30によれば、第1の回転速度NRA、及び、第2の回転速度NRBについて平均回転速度を算出し、算出した平均回転速度を用いて供給電圧情報を更新するため、供給電圧情報の精度が高められる。このため、ルーフパネル10をより適切に駆動できる。
なお、制御部33は第1の平均回転速度の算出に際して、複数の第1の回転速度NRAのうちの予め設定された範囲外の情報を除外して算出することもできる。同様に、制御部33は第2の平均回転速度の算出に際して、複数の第2の回転速度NRBのうちの予め設定された範囲外の情報を除外して算出することもできる。
・制御装置30は例えばモータ20の温度、及び、車速等の外部環境情報を取得するセンサをさらに備え、制御部33はこのセンサの検出結果に基づき供給電圧情報を補正してもよい。この制御装置30によれば、外部環境情報を反映して供給電圧情報を更新するため、供給電圧情報の精度がより高められる。このため、ルーフパネル10をより適切に駆動できる。
・制御装置30は位置情報としてのルーフパネル10の移動量とモータ20の供給電圧VXとの関係を規定した供給電圧情報を用いてルーフパネル10を駆動するときの供給電圧VXを制御してもよい。また、制御装置30は位置情報としてのルーフパネル10の移動時間とモータ20の供給電圧VXとの関係を規定した供給電圧情報を用いてルーフパネル10を駆動するときの供給電圧を制御してもよい。
・第1の検出位置XSを第1の動作範囲SA内に設定し、第2の検出位置XMを第2の動作範囲SB内に設定したが、第1の検出位置XS及び第2の検出位置XMの少なくとも一方をルーフパネル10の動作開始直後の電力変化が起こる範囲内に設定することもできる。なお、ルーフパネル10の動作開始直後に起こる電力変化の要因としては、例えばルーフパネル10が動き出すときの静止摩擦、イナーシャ、及び、バックラッシュ等が挙げられる。
・ルーフパネル10の開動作の制御において、供給電圧情報を更新してもよい。
・閉鎖動作制御が終了した後に供給電圧情報を更新してもよい。
・制御装置30は閉鎖動作制御のステップS8で更新した供給電圧情報を用いて、ルーフパネル10の開動作におけるルーフパネル10の動作を制御してもよい。
・第1の検出位置XSは、第1の動作範囲SAの任意の位置を選択できる。
・第2の検出位置XMは、第2の動作範囲SBの任意の位置を選択できる。
・ルーフパネル10の各動作範囲SA〜SCの期間、及び、各供給電圧VA〜VCの大きさは任意に設定可能である。
・制御装置30は検出されたモータ20の回転速度が閾値よりも低いことに基づいて、ルーフパネル10と車体との間に物体が挟み込まれていることを判定することもできる。そして、ルーフパネル10と車体との間に物体が挟み込まれていると判定したことに基づいて、ルーフパネル10の閉鎖動作を停止してもよい。又は、ルーフパネル10が開放動作するように制御してもよい。
・制御装置30は例えば、第2の動作範囲SB内の位置から閉鎖動作制御を開始することとなった場合、記憶している供給電圧情報を用いてルーフパネル10の閉鎖動作制御を実行することとしてもよい。このように、制御装置30が更新した供給電圧情報を記憶することにより、供給電圧情報の更新のために必要なデータを十分に取得することができないような位置でルーフパネル10の閉鎖動作が開始された場合であっても、ルーフパネル10を適切に駆動できる。
・閉鎖動作制御のステップS10の後に、モータ20の回転速度が第3の回転速度NRCと一致するようにフィードバック制御を実行してもよい。
・制御装置30は、ルーフパネル10の位置を検出する位置センサの出力信号に基づいて、ルーフパネル10が、第1の検出位置XS、第1の位置XA、第2の検出位置XM、第2の位置XB、及び、全閉位置XEに到達したことを検出してもよい。
・制御装置30は、閉鎖動作制御が開始されてから経過した時間に基づいて、ルーフパネル10が、第1の検出位置XS、第1の位置XA、第2の検出位置XM、第2の位置XB、及び、全閉位置XEに到達したことを検出してもよい。
・制御装置30は、モータ20に供給される電流である供給電流とルーフパネル10の動作位置との関係を規定した情報である供給電流情報を用いてルーフパネル10を駆動するときの供給電流を制御してもよい。この場合、制御装置30は、供給電流及び検出されたモータ20の回転速度の関係を用いて供給電流情報を更新する。
・制御装置30は、車両1のルーフパネル10に限らず、車両1のパワーウィンド等の他の開閉体を制御対象とすることもできる。
10…ルーフパネル(開閉体)、20…モータ、30…制御装置、31…電力情報取得部、32…回転速度センサ、33…制御部。

Claims (5)

  1. 開閉体を駆動するモータに供給される電力である供給電力の情報を取得する電力情報取得部と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度センサと、
    前記供給電力と前記開閉体の位置情報との関係を規定した情報である供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記開閉体の第1の動作範囲において前記開閉体に供給する電力である第1の供給電力に基づく前記モータの回転速度である第1の回転速度を前記回転速度センサにより取得し、前記開閉体の第2の動作範囲において前記開閉体に供給する電力である第2の供給電力に基づく前記モータの回転速度である第2の回転速度を前記回転速度センサにより取得し、
    前記第1の供給電力、前記第1の回転速度、前記第2の供給電力、及び、前記第2の回転速度を用いて前記供給電力情報を更新する
    開閉体の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の動作範囲と連続する第3の動作範囲において、更新した前記供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御する
    請求項1に記載の開閉体の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の回転速度、及び、前記第2の回転速度を取得した後に前記開閉体の動作が停止したことに基づき、前記供給電力情報を更新し、
    前記開閉体の動作が再開されたことに基づき、更新した前記供給電力情報に基づき前記開閉体を駆動するときの前記供給電力を制御する
    請求項1に記載の開閉体の制御装置。
  4. 前記回転速度センサにより取得した複数の前記第1の回転速度と複数の前記第2の回転速度を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、複数の前記第1の回転速度の平均の回転速度である第1の平均回転速度、及び、複数の前記第2の回転速度の平均の回転速度である第2の平均回転速度を算出し、前記第1の平均回転速度と前記第2の平均回転速度とを用いて前記供給電力情報を更新する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉体の制御装置。
  5. 外部環境情報を取得するセンサをさらに備え、
    前記制御部は、前記センサの検出結果に基づき前記供給電力情報を補正する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の開閉体の制御装置。
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