JP2016093951A - タイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法 - Google Patents

タイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズの異なるタイヤ加硫用コンテナーを加硫機に取り付ける際に、コンテナリングに対して、セグメントを開型状態にセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整できるタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法を提供する。
【解決手段】ケーシング3よりも上方位置でロッド4にストッパ13を固定し、このストッパ13とケーシング3の上面とのすき間14に、抜き差し可能なスペーサ15を配置して、ロッド4を下方移動させた際に、スペーサ15をケーシング3の上面とストッパ13とで圧縮状態で挟むことにより、このロッド4の下方移動を規制してコンテナリング8に対するセグメント10の上下位置を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法に関するものであり、詳しくはサイズの異なるタイヤ加硫用コンテナーを加硫機に取り付ける際に、コンテナリングに対して、セグメントを開型状態にセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整できるタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法に関するものである。
タイヤの製造工程では、タイヤ周方向に分割された複数のセグメントに、セクターモールドが取り付けられ、このセクターモールドを用いて未加硫タイヤが加硫される(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の加硫機には、ケーシング(上プラテンサポート)側に固定されるコンテナリング(固定部分)と、シリンダ機構(割モールド操作機構)により懸吊されコンテナリングに対して上下方向に移動可能なセグメント(スライド部分)とが設置されている(図5参照)。
加硫を行なう前は、セグメントがシリンダ機構により懸吊され、シリンダ機構のロッドを伸長させてセグメントを開型状態にする。加硫を行なう際には、ケーシングを所定の位置まで下方移動させてセグメントをベースに載置する。次いで、コンテナリングを下方移動させることにより、セグメントを閉型させる。その後、加硫ブラダーにスチーム等を注入して加硫を行なう。
セグメントの外周側とコンテナリングの内周側は、互いにテーパ状に形成されていて、セグメントの開閉時にはセグメントとコンテナリングが相対的に上下方向にスライドすることにより、互いが摺動する。
サイズや種類の異なるタイヤを製造する際には、コンテナリングとセグメントとを含むタイヤ加硫用コンテナーをそのタイヤに応じたものに交換する。コンテナーのサイズによってコンテナリングに対するセグメントの上下方向のスライド距離が異なるので、サイズの異なるコンテナーに交換する度に、シリンダ機構のロッドの上下ストローク長を調整する必要があった。例えばシリンダ機構のストローク長がそのセグメントに設定された適切値よりも長すぎる場合は、開型状態にセットしたセグメントを係止するためにコンテナリングに設けられているストッパが損傷する不具合が生じる。
このシリンダ機構のストローク長を調整する際には、ケーシングの上方に設置されているシリンダ機構の調整ナットを作業員が手作業で回転させて、ロッドの伸長位置を調整していた。このストローク長の調整作業は高所作業であり、かつ作業時間が長くなるというデメリットがある。コンテナーを頻繁に交換して少量多品種のタイヤを製造する場合には、このストローク長の調整作業は生産性を悪化させる大きな要因になる。
特開平07−186149号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はサイズの異なるタイヤ加
硫用コンテナーを加硫機に取り付ける際に、コンテナリングに対して、セグメントを開型状態にセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整できるタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置は、環状に組み付けられる複数のセグメントと、このセグメントの外周側に配置されるコンテナリングと、このセグメントの上方に配置されるケーシングと、このケーシングを上下に貫通して前記セグメントを上下移動させるロッドを有するシリンダ機構とを備えて、前記セグメントと前記コンテナリングとを相対的に上下動させることにより、前記コンテナリングによって前記セグメントを開閉させるタイヤ加硫機に設置されるタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置であって、前記ケーシングよりも上方位置で前記ロッドに固定されるストッパと、このストッパと前記ケーシングの上面とのすき間に配置されるスペーサと、このスペーサを前記すき間に抜き差しする移動機構とを備え、前記すき間に配置したスペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことにより、前記ロッドの下方移動を規制して前記コンテナリングに対する前記セグメントの上下位置を決定する構成にしたことを特徴とする。
本発明のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法は、環状に組み付けられる複数のセグメントと、このセグメントの外周側に配置されるコンテナリングと、このセグメントの上方に配置されるケーシングと、このケーシングを上下に貫通して前記セグメントを上下移動させるロッドを有するシリンダ機構とを備えて、前記セグメントと前記コンテナリングとを相対的に上下移動させることにより、前記コンテナリングによって前記セグメントを開閉させるタイヤ加硫機で、前記セグメントの前記コンテナリングに対する上下位置を調整するタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法であって、前記ケーシングよりも上方位置で前記ロッドにストッパを固定し、このストッパと前記ケーシングの上面とのすき間に、抜き差し可能なスペーサを配置して、前記ロッドを下方移動させた際に、前記スペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことにより、このロッドの下方移動を規制して前記コンテナリングに対する前記セグメントの上下位置を決定することを特徴とする。
本発明によれば、ロッドに固定されるストッパとケーシング上面とのすき間に、移動機構によりスペーサを抜き差しするのみで、シリンダ機構のストローク長を調整することができる。そのためサイズの異なるタイヤ加硫用コンテナーを加硫機に取り付ける際に、セグメントを開型状態でセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整できる。
スペーサが、すき間に抜き差しされる際にロッドが貫通するガイド部を有する構成にすることもできる。この構成によれば、ロッドがこのガイド部に沿うようにスペーサを移動させることができるので、すき間へのスペーサの差し込みをより確実に行なうには有利である。
スペーサが複数の厚さの異なる部分を有し、それぞれの厚さの異なる部分でスペーサをケーシングの上面とストッパとで圧縮状態で挟むことを可能な構成にすることもできる。この構成によれば、ケーシングの上面とストッパとのすき間に挟まれるスペーサの厚さを変更するだけでシリンダ機構のストローク長を変更できるので、サイズの異なるコンテナーに交換した場合にもセグメントをコンテナリングに対する最適な上下位置に迅速に調整することができる。
スペーサが独立して複数設けられ、これら複数のスペーサを上下に積層してすき間に配
置してケーシングの上面とストッパとで圧縮状態で挟むことを可能な構成にすることもできる。この構成によれば、すき間に配置されるスペーサの数を変更だけでシリンダ機構のストローク長を変更することができる。
本発明のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置を備える加硫機を例示する説明図である。 セグメントをベースに載置した状態を例示する説明図である。 セグメントを閉型した状態を例示する説明図である。 上下位置調整装置の周辺を例示する説明図である。 図4の上下位置調整装置をA−A断面視で例示する説明図である。 スペーサの高段部分をすき間に移動させた状態を例示する説明図である。 多段型のスペーサを例示する説明図である。 図7の上下位置位調整装置をB−B断面視で例示する説明図である。 傾斜面を有するスペーサを例示する説明図である。 複数のスペーサを備える上下位置調整装置を例示する説明図である。 起伏型のスペーサを備える上下位置調整装置を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置および調整方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3に例示するように本発明のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置1は、加硫機2に設置されている。加硫機2は、ケーシング3と、ケーシング3に設置されこのケーシング3を上下方向に貫通するロッド4を有するシリンダ機構5と、ケーシング3の下方に配置されるベース6とを備えている。ロッド4の下端部には平板状のトッププレート7が連結されている。ケーシング3の下方には、平板状のボルスター9が固定され、このボルスター9の下方にはコンテナリング8が取り付けられている。
この加硫機2ではトッププレート7の下面に、平面視において環状に組み付けられる複数のセグメント10が取り付けられている。それぞれのセグメント10の内周面には未加硫タイヤに型付けするセクター11が取り付けられ、このセクター11がセグメント10を介してトッププレート9の下面にスライド可能に取り付けられている。また、セグメント10の外周面とコンテナリング8の内周面とは摺動可能に接続されている。タイヤ加硫用コンテナー(以下、コンテナーという)は、上記のボルスター9、コンテナリング8、トッププレート7、セグメント10および、ベース6により構成されている。加硫機2では、異なる種類やサイズのタイヤを製造する際には、そのタイヤに応じたコンテナーに交換される。尚、加硫機2の構造は、この実施形態に例示した構造に限られるものではない。
次に、未加硫タイヤGを加硫する際の加硫機2の動作について説明する。
図1に例示するように、まず加硫機2のベース6上に未加硫タイヤGを配置する。未加硫タイヤGの内部には、加硫ブラダー12が挿入されている。このときロッド4は伸長位置にあり、セグメント10は開型状態である。
次に、図2に例示するようにケーシング3を所定の位置まで下方移動させて、セグメント10をベース6に載置する。その後、図3に例示するようにケーシング3とともにコンテナリング8を下方移動させることにより、セグメント10を閉型させて環状に組み付ける。このときロッド4は後退位置にある。次いで、収縮状態の加硫ブラダー12にスチーム等を注入することにより膨張させて未加硫タイヤGの加硫を行なう。
図1および図2に示すh1は、セグメント10が開型状態である場合のコンテナリング8およびセグメント10の下端面の高さの差を示していて、図3に示すh2は、セグメント10が閉型状態である場合のコンテナリング8およびセグメント10の下端面の高さの差を示している。このh2とh1との差がロッド4の上下ストローク長であり、この適切値がコンテナーのサイズごとに異なる。
図4に例示するように、上下位置調整装置1は、ケーシング3の上面よりも上方位置でロッド4に設置されるストッパ13と、このストッパ13とケーシング3の上面とのすき間14に配置されるスペーサ15と、このスペーサ15をすき間14に抜き差しする移動機構16とを備えている。
この実施形態では、移動機構16はケーシング3の上面に固定される伸縮シリンダ16で構成され、この伸縮シリンダ16の伸縮によりその端部に固定されるスペーサ15は水平方向に移動する。移動機構16の構成は伸縮シリンダに限らず、すき間14にスペーサ15を抜き差しできる機能を有していればよい。
スペーサ15は、2段の厚さの異なる部分を有していて、ロッド4に近い方に位置する低段部分17と、伸縮シリンダ16に近い方に位置する高段部分18とからなる。図4ではスペーサ15の低段部分17が、ケーシング3の上面とストッパ13とで圧縮状態で挟まれている。
図5に例示するようにスペーサ15には、スペーサ15をロッド4に接近させた際にこのロッド4が貫通した状態で移動するガイド部19が形成されている。ガイド部19は、低段部分17側から高段部分18の一部に達する切欠きで構成されている。
ストッパ13はロッド4の周面を覆う環状に構成されていて、ロッド4の所定の位置に固定されている。ストッパ13の形状は環状に限らず、スペーサ15を圧縮状態としてロッド4の下方移動を規制できる形状であればよい。
シリンダ機構5のロッド4の適切な上下ストローク長がより短く設定されたコンテナーに交換する際には、まずシリンダ機構5のロッド4を上方の後退位置に移動させる。ケーシング3の上面とストッパ13との間にすき間14を広げた後に、伸縮シリンダ16を伸長させてスペーサ15をロッド4側に移動させる。
その後、シリンダ機構5のロッド4を下方の伸長位置に移動させると、図6に例示するようにスペーサ15の高段部分18がケーシング3の上面とストッパ13との間に圧縮状態で挟まれる。ロッド4のストッパ13をスペーサ15の高段部分18に接触させることにより、ロッド4の下方移動を規制できるので、ロッド4の上下ストローク長を短くすることができる。ロッド4の上下ストローク長の調整を行った後に、コンテナーを交換する。即ちボルスター9およびコンテナリング8と、トッププレート7およびセグメント10と、ベース6とを交換する。このようにして上下位置調整装置1を用いて、コンテナリング8に対するそのセグメント10に最適な上下位置を決定することが可能になる。
一方で、伸縮シリンダ16を収縮させてスペーサ15を伸縮シリンダ16側に移動させて、すき間14からスペーサ15を完全に抜き出した状態とすると、ストッパ13はケーシング3の上面と接触する。このとき、ロッド4はストッパ13により下方移動を規制されるので、ロッド4の上下ストローク長が図4に例示する状態よりも長くなる。そこで、ロッド4の適切な上下ストローク長がより長く設定されたコンテナーに交換すればよい。このようにして上下位置調整装置1を用いて、コンテナリング8に対するそのセグメント
10の最適な上下位置を決定することが可能になる。
即ち上下位置調整装置1を用いて、ケーシング3とストッパ13とのすき間14に、スペーサ15が配置されない状態、スペーサ15の低段部分17が挟まれる状態、スペーサ15の高段部分18が挟まれる状態の3段階で、ロッド4の上下ストローク長を調整できる。低段部分17および高段部分18の厚さと、ロッド4に対するストッパ13の固定位置は、加硫機2で使用されるコンテナーのサイズに応じて適宜設定される。
上下位置調整装置1の移動機構16を制御してスペーサ15を移動させることにより、シリンダ機構5のロッド4の上下ストローク長を適宜変更できるので、セグメント10を開型状態でセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整できる。移動機構16を制御するコントローラを例えば加硫機2の比較的低い位置に設置すれば、作業員はその場でロッド4の上下ストローク長を変更できるので、コンテナーの交換作業における迅速性および安全性を向上するには有利である。
上下ストローク長を迅速かつ安全に調整できるので、コンテナーを頻繁に交換して少量多品種のタイヤを製造する場合にも生産性を向上させるには有利である。また上下ストローク長がコンテナーのサイズごとに適切に調整されるので、セグメント10を係止するためにコンテナリング8に設けられているストッパが破損する不具合を回避できる。
図7および図8に例示するようにスペーサ15は、低段部分17と高段部分18との間に中段部分20を設ける多段型にすることもできる。このスペーサ15の利用により、ケーシング3とストッパ13とのすき間14に、スペーサ15が配置されない状態と、低段部分17または中段部分20または高段部分18のいずれかが挟まれる状態との4段階で、ロッド4の上下ストローク長を調整できる。対象となる加硫機2で使用するコンテナーのサイズの種類が多い場合であっても、多段型のスペーサ15を利用することによりセグメント10を開型状態にセットさせる最適な上下位置に迅速かつ安全に調整することができる。
スペーサ15を2つに分割する構成にしてガイド部19を形成することもできる。この実施形態では、分割された2つのスペーサ15のそれぞれに伸縮シリンダ16が設置されている。
図8に例示するように、ガイド部19のロッド4側端部を、ロッド4側に向かって拡開するテーパ状に形成するとよい。この構成によりスペーサ15をロッド4側に移動させる際に、ロッド4をガイド部19に案内し易くなる。
多段型のスペーサ15の段数は上記に限定されない。4段以上の厚さの異なる部分を有する構成にすることもでき、厚さの異なる部分を有さない1段に構成することもできる。また図9に例示するように、スペーサ15の上面を傾斜面21で構成することもできる。この傾斜面21により、スペーサ15の厚さはロッド4側から伸縮シリンダ16側に向かって増加する。
この構成によればすき間14に挿入されるスペーサ15の厚さは、伸縮シリンダ16の伸縮量に応じて滑らかに変化させることができるので、ロッド4の上下ストローク長を無段階で調整することができる。これにより、より多くの種類のサイズのコンテナーのセグメント10を、適切な上下位置に調整することができる。このスペーサ15の厚みは、伸縮シリンダ16側からロッド4側に向かって増加する構成にすることもできる。この構成の場合、ストッパ13の下面をスペーサ15の傾斜面21と同じ向きで同じ角度の傾斜面にするとよい。これにより、ストッパ13によってスペーサ15を安定して押圧すること
ができる。
一方で、対象となる加硫機2で使用されるコンテナーのサイズが予め2〜4種類程度に限定されている場合は、図4〜7に例示する階段状のスペーサ15を使用する方が、伸縮シリンダ16が伸縮する長さを制御する際の精度を落としても、ロッド4の上下ストローク長を適切に決定することができるので、上下位置調整装置1の製造コストを抑制するには有利である。
図10に例示するように、上下位置調整装置1に独立した複数のスペーサ15が設けられる構成にすることもできる。それぞれのスペーサ15には、それぞれ移動機構(伸縮シリンダ)16が設置されていて、それぞれ独立した状態ですき間14への抜き差しを制御される。
このスペーサ15はすき間14で積層され、積層されるスペーサ15の数によってロッド4の上下ストローク長を調整することができる。この実施形態では2つのスペーサ15が設けられ、ケーシング3とストッパ13とのすき間14に、いずれのスペーサ15も配置されない状態と、下方のスペーサ15が挟まれる状態と、下方のスペーサ15および上方のスペーサ15の両方が挟まれる状態との3段階でロッド4の上下ストローク長を調整できる。独立して設けられるスペーサ15の数は上記に限らず、3つ以上にすることもできる。
伸縮シリンダ16は、すき間14に対するスペーサ15の抜き差しを制御できればよい。そのため、伸縮シリンダ16は、ストローク距離がより短くより小型のものを採用できる。
図11に例示するように移動機構16を、ケーシング3に固定される支軸22を中心に、スペーサ15をロッド4に向かって起伏させる構成にすることもできる。このスペーサ15は、下端部を支軸22に回転可能に軸支される支柱部23と、支柱部23から水平方向に延設される水平部24からなる。図11において破線は起伏前のスペーサ15の位置を示している。また例えば支軸22を回転させるモータなど、スペーサ15を起伏させるための駆動装置が設置される。
この実施形態の上下位置調整装置1は、支柱部23を設けることにより水平部24を高い位置ですき間14に差し込むことができるので、ストッパ13を高い位置で支持することができる。そのため、例えば加硫機2においてセグメント10を開型状態にセットさせる最適な上下位置が大きく異なる2種類のコンテナーを使用する場合には、ロッド4の上下ストローク長を大幅に変更できるので有利である。
1 上下位置調整装置
2 加硫機
3 ケーシング
4 ロッド
5 シリンダ機構
6 ベース
7 ボルスター
8 コンテナリング
9 トッププレート
10 セグメント
11 セクター
12 加硫ブラダー
13 ストッパ
14 すき間
15 スペーサ
16 移動機構(伸縮シリンダ)
17 低段部分
18 高段部分
19 ガイド部
20 中段部分
21 傾斜面
22 支軸
23 支柱部
24 水平部
G 未加硫タイヤ

Claims (8)

  1. 環状に組み付けられる複数のセグメントと、このセグメントの外周側に配置されるコンテナリングと、このセグメントの上方に配置されるケーシングと、このケーシングを上下に貫通して前記セグメントを上下移動させるロッドを有するシリンダ機構とを備えて、前記セグメントと前記コンテナリングとを相対的に上下動させることにより、前記コンテナリングによって前記セグメントを開閉させるタイヤ加硫機に設置されるタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置であって、
    前記ケーシングよりも上方位置で前記ロッドに固定されるストッパと、このストッパと前記ケーシングの上面とのすき間に配置されるスペーサと、このスペーサを前記すき間に抜き差しする移動機構とを備え、前記すき間に配置したスペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことにより、前記ロッドの下方移動を規制して前記コンテナリングに対する前記セグメントの上下位置を決定する構成にしたことを特徴とするタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置。
  2. 前記スペーサが、前記すき間に抜き差しされる際に前記ロッドが貫通するガイド部を有する請求項1に記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置。
  3. 前記スペーサが複数の厚さの異なる部分を有し、それぞれの厚さの異なる部分で前記スペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことを可能な構成にした請求項1または2に記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置。
  4. 前記スペーサが独立して複数設けられ、これら複数のスペーサを上下に積層して前記すき間に配置して前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことを可能な構成にした請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整装置。
  5. 環状に組み付けられる複数のセグメントと、このセグメントの外周側に配置されるコンテナリングと、このセグメントの上方に配置されるケーシングと、このケーシングを上下に貫通して前記セグメントを上下移動させるロッドを有するシリンダ機構とを備えて、前記セグメントと前記コンテナリングとを相対的に上下移動させることにより、前記コンテナリングによって前記セグメントを開閉させるタイヤ加硫機で、前記セグメントの前記コンテナリングに対する上下位置を調整するタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法であって、
    前記ケーシングよりも上方位置で前記ロッドにストッパを固定し、このストッパと前記ケーシングの上面とのすき間に、抜き差し可能なスペーサを配置して、前記ロッドを下方移動させた際に、前記スペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟むことにより、このロッドの下方移動を規制して前記コンテナリングに対する前記セクターの上下位置を決定することを特徴とするタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法。
  6. 前記スペーサにガイド部を設けておき、前記すき間に前記スペーサを抜き差しする際に前記ガイド部に前記ロッドを通過させる請求項5に記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法。
  7. 前記スペーサに複数の厚さの異なる部分を設けておき、選択した厚さの異なる部分で前記スペーサを前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟む請求項5または6に記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法。
  8. 前記スペーサを独立して複数設けておき、選択したスペーサを上下に積層して前記すき
    間に配置して前記ケーシングの上面と前記ストッパとで圧縮状態で挟む請求項5〜7のいずれかに記載のタイヤ加硫用コンテナーのセグメントの上下位置調整方法。
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