JP2009137207A - タイヤの加硫装置、及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加硫成型時におけるコニシティの制御を可能とする。
【解決手段】ブラダー中心機構は、ブラダーの下開口部を保持する下のクランプリングと、昇降移動可能な筒状のセンタポストと、ブラダーの上開口部を保持しかつセンタポストの上端部に取り付く上のクランプリングと、前記センタポストの内腔内に、上下調整手段を介して取り付くコニシティ調整手段とを具える。
コニシティ調整手段は、上端が上のクランプリングを上方に超えて上下に位置替えしうる上下位置替え部材を含み、加硫金型を閉じる際の上部コンテナの下降にともない、該上部コンテナが、前記上下位置替え部材の上端と当接しかつ前記センタポストを該上部コンテナとともに下降させる。これによりブラダーの高さ中心位置を、加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えしてタイヤのコニシティを調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブラダーの高さ中心位置を、加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えすることにより加硫成型時におけるコニシティの制御を可能としたタイヤの加硫装置、及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法に関する。
走行の安定性向上のための重要な要件の一つに車の片流れがあり、又この片流れを防ぐにはコニシティの制御が必要となる。コニシティとは、タイヤを回転させたときに働く横力のうちで回転方向に関係なく一定の方向に発生する力であり、その原因として、例えばトレッド補強用のベルト層が、タイヤ赤道の一方側に偏って配置されている所謂ベルト層のオフセット、及びトレッドゴムのゲージ厚がタイヤ赤道の両側で相違すること等が知れている。
そこで従来においては、加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定し、測定値が判定基準から外れたタイヤに対しては、トレッド部の所定位置をバフなどを用いて減摩、修正することが行われている。又生産ロットにおいて、コニシティの測定値に一定の傾向がある場合には、測定デ−タを生タイヤの形成工程にフィードバックさせ、ベルト層の貼り付け位置などを調整することで、次の生産ロットにおけるコニシティの改善が図られている。
しかしながら、前記バフ処理するものは、タイヤ1本毎の修正が可能であるものの、作業に手間と労力を要し生産性を損ねるとともに、製品タイヤの外観性能の低下を招くという問題がある。又測定デ−タに基づいてベルト層の貼り付け位置を調整するものは、フィードバックされるまでの未調整のタイヤが多数発生するなどタイムラグが大きくなり、コニシティを精度良く制御することができない。又コニシティは、加硫装置によっても起こりうるが、加硫装置間におけるコニシティの差を修正することは困難であり、従って、複数の加硫装置を用いてタイヤ生産する場合、同一ロット内におけるコニシティのバラツキはより大きなものとなっていた。
そこで本発明は、ブラダーの高さ中心位置を、加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えすることを基本として、加硫成型時にタイヤのコニシティを調整することが可能となり、フィードバックにおけるタイムラグを大幅に減じることができ、コニシティを精度良く制御しうるとともに、加硫装置間におけるコニシティの差を修正でき、同一ロット内における加硫装置毎のコニシティのバラツキを低減しうるタイヤの加硫装置、及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的としている。
特開2002−103332号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、下部プレートと、この下部プレートに取り付きかつ生タイヤの下ビード部を受ける環状の下ビードリングを含む下金型部とを有する下部コンテナ、
前記下部プレートの上方側に配される昇降移動可能な上部プレートと、この上部プレートに取り付きかつ生タイヤの上ビード部を受ける環状の上ビードリングを含む上金型部とを有する上部コンテナ、
前記下金型部と上金型部とからなる加硫金型の内部にセットされる生タイヤを膨張させる上下開口のブラダー、
及び前記ブラダーを保持するブラダー中心機構を具えるタイヤの加硫装置であって、
前記ブラダー中心機構は、
前記ブラダーの下開口部を保持し、かつ前記下部プレートに取り付けられる下のクランプリングと、
前記下部プレートに、昇降手段を介して昇降移動可能に取り付けられる筒状のセンタポストと、
前記ブラダーの上開口部を保持し、かつ前記センタポストの上端部に取り付けられて該センタポストと一体に昇降移動しうる上のクランプリングと、
前記センタポストの内腔内に、サーボモータを含む上下調整手段を介して取り付き、かつ上端が前記上のクランプリングを上方に超えて前記センタポストとは相対的に上下に位置替えしうる上下位置替え部材を含むコニシティ調整手段とを具えるとともに、
前記コニシティ調整手段は、前記加硫金型を閉じる際の前記上部コンテナの下降にともない、該上部コンテナが、前記上下位置替え部材の上端と当接しかつ前記センタポストを該上部コンテナとともに下降させることにより、前記上下位置替え部材の位置替えの距離に応じて、前記上下のクランプリング間の高さ中心位置であるブラダーの高さ中心位置を、前記加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えしてタイヤのコニシティを調整することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記上下調整手段は、前記昇降手段により昇降可能に支持される昇降台に立設されかつ前記サーボモータにより回転制御されるネジ軸を有するとともに、前記上下位置替え部材は、前記ネジ軸に外挿されかつ内面に前記ネジ軸と螺合する内ネジ部を設けたネジ筒からなることを特徴としている。
又請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の加硫装置を用いて生タイヤを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
前記加硫工程は、生タイヤの下ビード部を前記下ビードリング上に着座させて生タイヤをセットする生タイヤセット工程と、
前記ブラダーを膨張させ、前記セットさせた生タイヤの内面を押圧することにより生タイヤを固定する生タイヤ固定工程と、
前記生タイヤの固定状態において前記上部コンテナを下降させ、前記加硫金型を閉じる金型下降工程と、
前記加硫金型の閉状態において、加硫金型内部の生タイヤを加熱して加硫成形する加硫成形工程とを具えるとともに、
前記加硫工程後、加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定する検査工程を行い、
しかも、前記測定されたコニシティの測定データに基づいて、前記上下位置替え部材を前記センタポストに対して相対的に上下に位置替えし、これにより前記位置替えの距離に応じて、ブラダーの高さ中心位置を、前記加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えするコニシティ調整工程を、前記生タイヤ固定工程と金型下降工程との間で行うことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、ブラダー中心機構に、上端が上のクランプリングを上方に超えてセンタポストとは相対的に上下に位置替えしうる上下位置替え部材を含むコニシティ調整手段を設けている。
ここで、加硫金型を閉じる際の上部コンテナの下降にともない、該上部コンテナは、前記上下位置替え部材の上端と当接し、しかる後、前記センタポストを上部コンテナとともに一体に下降させる。又センタポストにはブラダーの下開口部を保持する上のクランプリングが取り付けられている。従って、前記上下位置替え部材の位置替えの距離に応じて、前記上下のクランプリング間の高さ中心位置であるブラダーの高さ中心位置を、前記加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えしうるとともに、この位置替え状態にて加硫金型を閉じかつ加硫することができる。
又これによって加硫されたタイヤは、ブラダーと加硫金型との高さ中心位置のオフセットにより、タイヤ赤道に対して非対称となりコニシティを変化させるため、前記位置替えの距離によって、タイヤのコニシティを制御することができる。このように、加硫成型時にタイヤのコニシティを制御しうるため、フィードバックにおけるタイムラグを大幅に減じることができ、コニシティの低減、及びコニシティ制御の精度の向上を図ることができる。又加硫装置間におけるコニシティの差も修正しうるため、同一ロット内におる加硫装置毎のコニシティのバラツキをも低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明のタイヤの加硫装置1の一例を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態のタイヤの加硫装置1は、下部プレート2に取り付く下金型部3Lを有する下部コンテナ4Lと、上部プレート5に取り付く上金型部3Uを有する上部コンテナ4Uと、前記下金型部3Lと上金型部3Uとからなる加硫金型3の内部にセットされる生タイヤTを膨張させる上下開口のブラダー6と、前記ブラダー6を保持するブラダー中心機構7とを少なくとも具える。
前記下部コンテナ4Lは、プレス機のテーブル台(図示しない)等に支持される下部プレート2と、これに取り付く下金型部3Lとを具える。前記下金型部3Lは、生タイヤTの下ビード部を受ける環状の下ビードリング9Lを含み、本例ではこの下ビードリング9Lと、生タイヤTの下サイドウォール部を成形する下サイドモールド10Lとからなる場合が例示されている。
前記上部コンテナ4Uは、前記下部プレート2の上方側に配される上部プレート5と、これに取り付く上金型部3Uとを具え、前記上部プレート5は、例えばプレス機のプレス板などに取り付く支持板11に、昇降シリンダ12を介して昇降可能に保持される。又前記上金型部3Uは、生タイヤTの上ビード部を受ける環状の上ビードリング9Uを含み、本例ではこの上ビードリング9Uと、生タイヤTの上サイドウォール部を成形する上サイドモールド10Uと、トレッド部を成形する拡縮径可能な複数のセグメントモールド13とからなる場合が例示されている。なお前記支持板11には、下降の際、前記セグメントモールド13を半径方向に縮径させる拡縮ガイド8が取り付く。
次に前記ブラダー中心機構7は、前記ブラダー6の下開口部を保持しかつ前記下部プレート2に本例では下金型部3Lを介して取り付けられる下のクランプリング14Lと、前記下部プレート2に昇降手段15を介して昇降移動可能に取り付けられるセンタポスト16と、前記ブラダー6の上開口部を保持しかつ前記センタポスト16の上端部に取り付けられて該センタポスト16と一体に昇降移動しうる上のクランプリング14Uと、コニシティ調整手段17とを具える。
前記昇降手段15は、図2に示すように、本例では前記下部プレート2に取り付く昇降シリンダ15Aと、そのロット端に取り付く昇降台15Bとから形成される。又前記センタポスト16は、その下端部が前記昇降台15Bに固定されてに垂直に立ち上がる筒状体からなり、その上端部には、前記上のクランプリング14Uを取り付ける取付部18を設けている。本例では、前記昇降台15Bは、上下の取付板部19a、19bを含み、この上下の取付板部19a、19b間に、ギヤー収納用のスペースHを形成している。又前記下部コンテナ4Lには、前記センタポスト16の外周面を保持し、このセンタポスト16の昇降移動に際してその姿勢を垂直に保つ案合ガイド20が設けられる。
又前記コニシティ調整手段17は、前記センタポスト16の内腔内に配される上下位置替え部材21と、この上下位置替え部材21の位置替えを行う上下調整手段22とを具える。
前記上下調整手段22は、前記昇降台15Bに立設されるネジ軸23と、このネジ軸23を回転制御するサーボモータMとを含む。前記ネジ軸23は、前記センタポスト16の内腔内に該センタポスト16と同心に配されるとともに、その下端部は前記上下の取付板部19a、19bに回転可能に枢着される。前記サーボモータMは、例えば上の取付板部19aにフランジ固定され、その出力軸と前記ネジ軸23の下端部とは、前記スペースHに収納される複数のギヤー24によって連結される。
又前記上下位置替え部材21は、前記ネジ軸23に外挿されかつ内面に前記ネジ軸23と螺合する内ネジ部を設けたネジ筒25から形成される。このネジ筒25(上下位置替え部材21)は、その上方側が、前記取付部18に設けた挿通孔18Aを通ることにより廻り止めされかつ上下に摺動自在に案内される。従って、前記ネジ筒25は、サーボモータMによるネジ軸23の回転制御により、その上端21eが前記上のクランプリング14Uを上方に超えかつ前記センタポスト16とは相対的に、自在な距離Lを上下に位置替えしうる。
ここで、図4〜6に示すように、前記加硫金型3を閉じる際の前記上部コンテナ4Uの下降にともない、該上部コンテナ4Uは、まず前記上下位置替え部材21の上端21eと当接する(図5)とともに、当接後は、金型閉状態Y1(図8)まで、センタポスト16とともに一体に下降する。本例では、前記上部プレート5の下面に、前記上端21eと当接する当接部5aを突設している。
このように、前記上端21eの上下の位置替えにより、前記当接から金型閉状態Y1に至るまでの間において、前記上金型部3Uと上のクランプリング14Uとの相対位置を変化させることができる。即ち前記コニシティ調整手段17は、前記当接から金型閉状態Y1に至までの間において、図6に代表して示すように、前記上下のクランプリング14U、14L間の高さ中心位置であるブラダー6の高さ中心位置P1を、前記上金型部3Uと下金型部3Lとの間の高さ中心位置である加硫金型3の高さ中心位置P2に対して、上下に位置替えできる。具体的には、上端21eの位置替え距離をL(上方側を+)としたとき、ブラダー6の高さ中心位置P1を、加硫金型3の高さ中心位置P2に対して−L/2だけ位置替えしうる。
このようにブラダー6と加硫金型3とは、その中心位置が上下に−L/2だけオフセットする。そのため加硫形成された空気入りタイヤは、タイヤ赤道に対して非対称となり、コニシティを変化させることができる。即ち、前記位置替え距離Lに応じて、タイヤのコニシティを調整、制御することが可能となる。
次に、前記加硫装置1を用いた空気入りタイヤの製造方法を説明する。この製造方法では、図9のフローチャートに示すように、前記加硫装置1用いて生タイヤTを加硫する加硫工程S1と、加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定する検査工程と、その測定データに基づき前記上下位置替え部材21の位置替えを行うコニシティ調整工程S2とを含む。
前記加硫工程S1は、従来的な加硫工程と同様であり、生タイヤセット工程S1a(図3)と、生タイヤ固定工程S1b(図4)と、金型下降工程S1c(図5〜8)と、加硫成形工程S1d(図8)とを具える。前記生タイヤセット工程S1aでは、図3の如く、金型開状態Y2において、例えば周知の搬入ローダRを用いて生タイヤTを搬入し、その下ビード部Tb1を前記下ビードリング9L上に着座させて生タイヤTを下金型部3Lにセットする。又前記生タイヤ固定工程S1bでは、図4の如く、前記ブラダー6を膨張させ、前記セットさせた生タイヤTの内面を押圧することにより該生タイヤTを固定する。又前記金型下降工程S1cでは図5〜8の如く、前記生タイヤTの固定状態において前記上部コンテナ4Uを、金型閉状態Y1まで下降させ、前記加硫金型3を閉じる。又前記加硫成形工程S1d(図8)では、前記金型閉状態Y1において、加硫金型3内部の生タイヤTを加熱加圧して加硫成形する。
次に、前記検査工程では、前記加硫工程S1によって加硫成形された既加硫タイヤに対し、例えばユニフォミティー試験機などの既存の測定手段を用いてコニシティを測定する。この検査工程では、コニシティに加え、例えばRRO、RFV、TFV、LFVなどの種々のユニフォミティー要素の測定を含めることができる。
次に、コニシティ調整工程S2では、前記検査工程によるコニシティの測定データに基づき、前記上下位置替え部材21を、センタポスト16に対して相対的に上下に位置替えする(図4)。そしてこれにより、前記位置替え距離Lに応じて、ブラダー6と加硫金型3との高さ中心位置P1、P2をオフセットさせ、これによって以後に投入される生タイヤTに対してコニシティを調整する。具体的には、コニシティ調整工程S2では、タイヤがN本形成される毎に、このN本のタイヤのコニシティの平均値を求める。そして、その平均値に基づき、位置替え距離Lを設定するとともに、設定された距離だけ前記上下位置替え部材21を位置替えする。即ち本例では、タイヤN本毎にフィードバックを行い、N本単位でタイヤのコニシティを調整している。なおタイヤの前記本数Nは、特に規制されないが、ライン速度などから判断して5〜50本の範囲が好ましい。又前記上下位置替え部材21の位置替えは、前記生タイヤ固定工程S1bと金型下降工程S1cとの間で行うことが好ましい。
又前記位置替え距離Lの設定は、予め、前記距離Lを段階的に変化させてタイヤを試作し、試作タイヤのコニシティと距離Lとの関係を事前に求めておくことで、前記距離Lを容易に導き出すことができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
実質的に同品質で形成した同一ロットの生タイヤに対して、それぞれ4台の第1〜第4の加硫装置K1〜K4を用いて加硫を行い、それぞれ25本の空気入りタイヤ(タイヤサイズ265/70R17)を製造するとともに、各タイヤのコニシティを測定し、その平均値x及び標準偏差δを表1に記載した。このとき、各加硫装置K1〜K4とも、コニシティ調整工程を実施せず、コニシティ未調整にてタイヤを製造している。
表1から、コニシティは加硫装置にも影響されているのが確認でき、本テストでは、特に第3の加硫装置K3によって製造されたタイヤのコニシティの平均値x3は、第1、2、4の加硫装置K1、K2、K4によって製造されたタイヤのコニシティの平均値x1、x2、x4に比して著しく悪いのが確認できる。具体的には、平均値x3と、それ以外の平均値x1、x2、x4の平均x0との差(x3−x0)が−45.3と大きい。そこで、第3の加硫装置K3に対してのみ、位置替え距離L=30mmにてコニシティ調整を行って、次の25本のタイヤを制作した。その結果、このタイヤのコニシティの平均値x3’は−18.5と大きく改善され、しかも前記平均x0との差(x3’−x0)が6.8となり、他の加硫装置K1、K2、K4によって製造さタイヤのコニシティとの差も大きく減じられるなど、ロット内におけるコニシティのバラツキも低減しうることが確認できる。
Figure 2009137207
本発明のタイヤの加硫装置の一実施例を示す断面図である。 そのブラダー中心機構を、コニシティ調整手段とともに拡大して示す断面図である。 生タイヤセット工程を示す断面図である。 生タイヤ固定工程を示す断面図である。 上部コンテナと上下位置替え部材の上端との当接状態を示す断面図である。 金型下降工程を示す断面図である。 金型下降工程をさらに示す断面図である。 金型閉状態を示す断面図である。 タイヤ製造方法を示すフローチャ−トである。
符号の説明
2 下部プレート
3 加硫金型
3L 下金型部
3U 上金型部
4L 下部コンテナ
4U 上部コンテナ
5 上部プレート
6 ブラダー
7 ブラダー中心機構
9L 下ビードリング
9U 上ビードリング
14L 下のクランプリング
14U 上のクランプリング
15 昇降手段
15B 昇降台
16 センタポスト
17 コニシティ調整手段
21 上下位置替え部材
22 上下調整手段
23 ネジ軸
25 ネジ筒
S1 加硫工程
S1a 生タイヤセット工程
S1b 生タイヤ固定工程
S1c 金型下降工程
S1d 加硫成形工程
S2 コニシティ調整工程
M サーボモータ
P1、P2 高さ中心位置
T 生タイヤ
Y1 加硫金型の閉状態

Claims (3)

  1. 下部プレートと、この下部プレートに取り付きかつ生タイヤの下ビード部を受ける環状の下ビードリングを含む下金型部とを有する下部コンテナ、
    前記下部プレートの上方側に配される昇降移動可能な上部プレートと、この上部プレートに取り付きかつ生タイヤの上ビード部を受ける環状の上ビードリングを含む上金型部とを有する上部コンテナ、
    前記下金型部と上金型部とからなる加硫金型の内部にセットされる生タイヤを膨張させる上下開口のブラダー、
    及び前記ブラダーを保持するブラダー中心機構を具えるタイヤの加硫装置であって、
    前記ブラダー中心機構は、
    前記ブラダーの下開口部を保持し、かつ前記下部プレートに取り付けられる下のクランプリングと、
    前記下部プレートに、昇降手段を介して昇降移動可能に取り付けられる筒状のセンタポストと、
    前記ブラダーの上開口部を保持し、かつ前記センタポストの上端部に取り付けられて該センタポストと一体に昇降移動しうる上のクランプリングと、
    前記センタポストの内腔内に、サーボモータを含む上下調整手段を介して取り付き、かつ上端が前記上のクランプリングを上方に超えて前記センタポストとは相対的に上下に位置替えしうる上下位置替え部材を含むコニシティ調整手段とを具えるとともに、
    前記コニシティ調整手段は、前記加硫金型を閉じる際の前記上部コンテナの下降にともない、該上部コンテナが、前記上下位置替え部材の上端と当接しかつ前記センタポストを該上部コンテナとともに下降させることにより、前記上下位置替え部材の位置替えの距離に応じて、前記上下のクランプリング間の高さ中心位置であるブラダーの高さ中心位置を、前記加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えしてタイヤのコニシティを調整することを特徴とするタイヤの加硫装置。
  2. 前記上下調整手段は、前記昇降手段により昇降可能に支持される昇降台に立設されかつ前記サーボモータにより回転制御されるネジ軸を有するとともに、前記上下位置替え部材は、前記ネジ軸に外挿されかつ内面に前記ネジ軸と螺合する内ネジ部を設けたネジ筒からなることを特徴とする請求項1記載のタイヤの加硫装置。
  3. 請求項1又は2に記載の加硫装置を用いて生タイヤを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記加硫工程は、生タイヤの下ビード部を前記下ビードリング上に着座させて生タイヤをセットする生タイヤセット工程と、
    前記ブラダーを膨張させ、前記セットさせた生タイヤの内面を押圧することにより生タイヤを固定する生タイヤ固定工程と、
    前記生タイヤの固定状態において前記上部コンテナを下降させ、前記加硫金型を閉じる金型下降工程と、
    前記加硫金型の閉状態において、加硫金型内部の生タイヤを加熱して加硫成形する加硫成形工程とを具えるともに、
    加硫工程後、前記加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定する検査工程を行い、
    しかも、前記測定されたコニシティの測定データに基づいて、前記上下位置替え部材を前記センタポストに対して相対的に上下に位置替えし、これにより前記位置替えの距離に応じて、ブラダーの高さ中心位置を、前記加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えするコニシティ調整工程を、前記生タイヤ固定工程と金型下降工程との間で行うことを特徴としている。
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CN117261311A (zh) * 2023-11-17 2023-12-22 山东豪迈机械科技股份有限公司 预加载实时调整装置及其控制方法

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