JP2023035328A - タイヤの生産方法 - Google Patents

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昌史 三輪
Masashi Miwa
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Abstract

【課題】ローカバーの歩留まりを改善すること【解決手段】検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて、ブラダー40に対してローダー70の位置が調整される。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの生産方法に関する。
特開2009-137207号公報には、加硫機を用いてローカバーを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法に関する発明が開示されている。
加硫工程には、ローカバーセット工程と、ローカバー固定工程と、金型下降工程と、加硫成形工程とが含まれている。ローカバーセット工程は、ローカバーの下ビード部を下ビードリング上に着座させてローカバーをセットする工程である。ローカバー固定工程は、ブラダーを膨張させ、セットさせたローカバーの内面を押圧することによりローカバーを固定する工程である。金型下降工程は、ローカバーの固定状態において上部コンテナを下降させ、加硫金型を閉じる工程である。加硫成形工程は、加硫金型の閉状態において、加硫金型内部のローカバーを加熱して加硫成形する工程である。
さらに、加硫工程後、加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定する検査工程が行なわれている。そして、測定されたコニシティの測定データに基づいて、加硫機の上下位置替え部材をセンタポストに対して相対的に上下に位置替えし、これにより位置替えの距離に応じて、ブラダーの高さ中心位置を、加硫金型の高さ中心位置に対して上下に位置替えするコニシティ調整工程が、ローカバー固定工程と金型下降工程との間で行なうとされている。
かかる空気入りタイヤの製造方法によれば、ブラダーと加硫金型との高さ中心位置のオフセットにより、タイヤ赤道に対して非対称となりコニシティを変化させる。位置替えの距離によって、タイヤのコニシティを制御することができる。加硫成型時にタイヤのコニシティを制御しうる。かかるフィードバックにおけるタイムラグを大幅に減じることができ、コニシティの低減、及びコニシティ制御の精度の向上を図ることができる。また、加硫機間におけるコニシティの差も修正しうる。同一ロット内における加硫機毎のコニシティのバラツキをも低減することが可能となる、とされている。
特開2009-137207号公報
ところで、タイヤのコニシティをより良く制御し、ローカバーの歩留まりを改善させたい。
ここで開示されるタイヤの生産方法は、成形工程と、セット工程と、加硫工程と、検査工程とを有している。成形工程は、ローカバーを成形する工程である。セット工程は、成形工程で成形されたローカバーを加硫機に配置する工程である。加硫工程は、セット工程で加硫機に配置されたローカバーを加硫成形する工程である。検査工程は、加硫工程で成形されたタイヤについて、少なくともコニシティを含む予め定められた検査項目が検査される工程である。
ここで、加硫機は、ブラダーと、金型と、ローダーとを有している。ブラダーは、加硫工程において、ローカバーの内側に配置されて膨らむ部材である。金型は、加硫工程において、ブラダーで保持されたローカバーの外側面に押し当てられてローカバーを加硫成形する金型である。ローダーは、セット工程において、中心軸を上下方向に向けてローカバーを保持し、ブラダーの外側にローカバーを配置させる装置である。
ここで、検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、ブラダーに対してローダーの位置が調整される。
ここで開示されるタイヤの生産方法によれば、成形工程においける同一ロット内で、加硫成形されたタイヤのフォースバリエーションが改善し、ローカバーの歩留まりが改善される。
図1は、タイヤの生産方法の一実施形態に係るフロー図である。 図2は、加硫機10の一例を示す断面図である。 図3は、加硫機10の一例を示す断面図である。 図4は、加硫機10の一例を示す断面図である。 図5は、センタポスト53の断面図である。 図6は、セット工程Bでの下ビードリング21bに対するローカバー200の下側のビード部201の位置が模式的に示す模式図である。
以下、ここで開示される発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
《タイヤの生産方法のフロー図》
図1は、タイヤの生産方法の一実施形態に係るフロー図である。図2から図4は、加硫機10の一例を示す断面図である。図2では、加硫機10にローカバー200がセットされ、ブラダー40が膨らんだ状態が示されている。図3では、ローカバー200が加硫成形されている状態が示されている。図4では、加硫機10にローカバー200がセットされる状態が示されており、ブラダー40が萎んだ状態が示されている。
図1に示されているように、ここで開示されるタイヤの生産方法は、成形工程A,セット工程B,加硫工程Cおよび検査工程Dを含んでいる。
成形工程Aは、ローカバー200を成形する工程である。
セット工程Bは、成形工程Aで成形されたローカバー200を加硫機10に配置する工程である。
加硫工程Cは、セット工程Bで加硫機10に配置されたローカバー200を加硫成形する工程である。
検査工程Dは、加硫工程Cで成形されたタイヤについて、少なくともコニシティを含む予め定められた検査項目が検査される工程である。
なお、ここで挙げる工程は、タイヤの生産方法の一部の工程であり、ここに書かれていない工程が適宜に付加されてもよい。
ここで、コニシティは、タイヤを転がした際に、その回転方向に関わらず一方向に発生する力のことをいう。一般的には、コニシティは、小さければ小さいほどよいとされている。そして、コニシティを調整する際には、成形工程Aで成形される同一ロット内のタイヤにおいて検査工程Dで得られたコニシティが、加硫工程Aでの軸56の高さの調整にフィードバックされる。
《ローカバー200》
ローカバー200は、加硫成形前の未加硫のタイヤであり、生タイヤとも称される。ローカバー200は、ビードワイヤーやカーカスやベルトなどの基材に、未加硫のサイドウォールゴムやトレッドゴムを貼り合わせられた筒状の部材でいる。ローカバー200の両側の周縁部には、ビード部201,202が設けられている(図2参照)。ローカバー200は、例えば、第1カバーと第2カバーとで構成されている。第1カバーには、インナーライナーと、カーカスと、ビード部と、サイドウォール部とが含まれる。第2カバーは、ブレーカーとトレッド部とが含まれる。第2カバーは、第1カバーの外側に重ねられる。
《成形工程》
成形工程は、第1カバーを準備する工程と、第2カバーとを準備する工程と、第1カバーの外側に第2カバーを重ねる工程とが含まれている。成形工程では、第1カバーの幅方向中心に対する第2カバーの幅方向中心のオフセット量などが記録されるとよい。この実施形態では、成形工程で成形されたローカバー200は、加硫機10にセットされる。成形工程では、1つロットにおいて、500本や1000本や2000本など一定数のローカバー200が作成される。
《加硫機10》
加硫機10は、例えば、図2および図3に示されているように、ブラダー40と、金型20と、ローダー70とを備えている。
ブラダー40は、中心軸を上下方向に向けてローカバー200を保持する部材である。ブラダー40は、加硫工程において、ローカバー200の内側に配置されて膨らむ部材である。
金型20は、ブラダー40で保持されたローカバー200の外側面に押し当てられてローカバーを加硫成形する金型である。この実施形態では、金型20は、トレッドモールド23と、上サイドモールド22aと、下サイドモールド21aとを備えている。トレッドモールド23は、ブラダー40で保持されたローカバー200の外径側面を成形する金型部材である。上サイドモールド22aは、ブラダー40で保持されたローカバー200の上側のサイドウォールを成形する金型部材である。下サイドモールド21aは、ブラダー40で保持されたローカバー200の下側のサイドウォールを成形する金型部材である。
ローダー70は、セット工程において、中心軸を上下方向に向けてローカバー200を保持し、ブラダー40の外側にローカバー200を配置させる装置である。
以下、加硫機10についての一実施形態をさらに説明する。加硫機10は、図2および図3に示されているように、下コンテナ11と、上コンテナ12と、金型20と、ブラダー40と、ブラダー中心機構50とを備えている。
〈下コンテナ11〉
下コンテナ11は、プレス機のテーブル台(図示しない)等に支持される下プレート13を備えている。下コンテナ11には、金型20の一部と、ブラダー40が取り付けられている。
この実施形態では、下コンテナ11に取り付けられる金型20の一部として、下サイドモールド21aが設けられている。下サイドモールド21aは、下プレート13の上に取り付けられている。下サイドモールド21aの上には、ローカバー200の下側のビード部201を保持する下ビードリング21bが取り付けられている。また、下プレート13の中央部には、センタポスト53を挿通させるための開口13aが形成されている。
〈ブラダー40〉
ブラダー40は、タイヤの内側面を成形する部材である。ブラダー40は、筒状のゴム製の弾性体である。ブラダー40は、図2に示されているように、リング状に膨らんでローカバー200を保持する。セット工程では、例えば、図4に示されているように、ブラダー40が萎んだ状態において、ローカバー200は、中心軸を上下方向に向けた状態で、ブラダー40の外側に配置される。このとき、ローカバー200は、中心軸を上下方向に向けて搬入するローダー70によって保持されて、萎んだ状態のブラダー40の径方向の外側に配置される。その後、図2に示されているように、ブラダー40が膨らみ、ブラダー40は、ローカバー200の中心軸を上下方向に向けてローカバー200を保持する。ここで、ブラダー40は、下コンテナ11の中央部に設けられたブラダー中心機構50に取り付けられている。ローダー70は、中心軸を上下方向に向けた状態でローカバー200の一端を把持する装置でもよい。ローダー70は、図1に示されているように、ブラダー40がローカバー200を保持した後で、ローカバー200を解放する。その後、ローダー70は、加硫工程において邪魔にならない所定の場所に退避する。
〈ブラダー中心機構50〉
ブラダー中心機構50は、一対のクランプリング51,52と、センタポスト53と、昇降機構54と、オフセット機構55とを備えている。
一対のクランプリング51,52は、ブラダー40の上端周縁部41と下端周縁部42をそれぞれ掴む部材である。上側のクランプリング51は、円板状の部材で有り、センタポスト53の上端部に取り付けられている。上側のクランプリング51の外周縁部には、ブラダー40の上端周縁部41を把持する把持部51aが設けられている。下側のクランプリング52は、中央が開口した円板状の部材であり、下プレート13の上に取り付けられた下ビードリング21bの上に取り付けられている。下側のクランプリング52の開口52aには、センタポスト53が挿通されている。下側のクランプリング52の外周縁部には、ブラダー40の上端周縁部41を把持する把持部51aが設けられている。この実施形態では、下プレート13の開口13aには、ガイド13a1が装着されている。ガイド13a1は、センタポスト53の外周を保持し、センタポスト53の姿勢を垂直に保つ部材である。
センタポスト53は、上側のクランプリング51を支持する軸状の部材である。センタポスト53は、下プレート13の開口13aに挿通されている。センタポスト53の下端は、昇降台53aの上に設置されたギアボックス57dに取り付けられている。昇降台53aは、下プレート13の下に設けられた昇降機構54に取り付けられている。昇降機構54は、シリンダ機構で構成さている。さらに、センタポスト53は、中空の軸部材であり、センタポスト53の内部には、オフセット機構55が設けられている。図5は、センタポスト53の断面図である。
〈オフセット機構55〉
オフセット機構55は、加硫工程におけるトレッドモールド23の軸方向の位置に対するブラダー40の軸方向の位置を調整する機構である。この実施形態では、オフセット機構55は、加硫成形時におけるローカバー200を成型する金型20と、ブラダー40との相対的なオフセット量を調整する。オフセット量が調整されることによって、例えば、加硫成形されたタイヤのコニシティが調整される。この加硫機10では、オフセット機構55は、図5に示されているように、軸56と、軸56の位置決め機構57とを備えている。軸56の上端56aは、センタポスト53の上端から突出し、上側のクランプリング51よりも上方に突出している。この実施形態では、上側のクランプリング51の中央部には軸56を挿通させる開口があり、当該開口に、軸56を垂直に支持するガイド51bが取り付けられている。ガイド51bには、さらにセンタポスト53の上端部に取り付けられている。上側のクランプリング51は、センタポスト53の上端に支持されている。
軸56の位置決め機構57は、軸56を支持しており、センタポスト53に対して軸56を相対的に上下に昇降させ、センタポスト53に対する軸56の位置を調整する機構である。軸56は、中空の軸であり、中空部には、内周面にねじ溝が形成されている。位置決め機構57は、ねじ軸57aと、ねじ軸57aを回転させる歯車機構57bと、歯車機構57bを駆動させるサーボモータ57cとを備えている。歯車機構57bおよびサーボモータ57cは、下プレート13の下方に設けられた昇降台53aの上に設置されたギアボックス57dに設けられている。この実施形態では、サーボモータ57cが制御されることによって、歯車機構57bが駆動し、ねじ軸57aが回転する。ねじ軸57aが回転することによって、軸56の上端56aが上下に駆動する。
〈上コンテナ12〉
上コンテナ12は、ベース14と、シリンダ機構16と、上プレート17と、拡縮ガイド18とを備えている。ベース14は、下プレート13の上方に配されている。ベース14は、例えば、プレス機のプレス板などに取り付けられている。シリンダ機構16は、上プレート17の中央部に取り付けられている。上プレート17の中央部には、シリンダ機構16のピストンロッド16aが下方に延びている。ピストンロッド16aの先端には、上プレート17が設けられている。
拡縮ガイド18とは、スライダ18aと、プッシャー18bとを備えている。スライダ18aは、上プレート17の下面に沿って、ピストンロッド16aの軸に対して径方向に内外に動くように構成されている。スライダ18aの外側面には、下方に向かうにつれて外方に広がったテーパ面18a1が形成されている。プッシャー18bは、スライダ18aの外側面に当たるようにベース14の下面から下方に延びた部材である。プッシャー18bには、スライダ18aのテーパ面18a1に対向するように、下方に向かうにつれて外方に向けて広がったテーパ面18b1が設けられている。
上コンテナ12は、シリンダ機構16が延びた状態では、図8に示されているように、プッシャー18bのテーパ面18b1と、スライダ18aのテーパ面18a1との当たりによって、スライダ18aが内外に移動する。この実施形態では、スライダ18aは、周方向において放射状に複数配置されている。複数のスライダ18aは、内側に向けて移動した時に、周方向の間隔が近くなり、略円環状になる。
上コンテナ12には、金型20の一部が取り付けられている。この実施形態では、上コンテナ12には、金型20の一部として、上サイドモールド22aと、トレッドモールド23とが取り付けられている。上サイドモールド22aは、上プレート17の下に取り付けられている。上サイドモールド22aの内径側の縁には、ローカバー200の上側のビード部202を保持する上ビードリング22bが取り付けられている。トレッドモールド23は、周方向に分割された複数モールドで構成されており、スライダ18aの内周面に取り付けられている。
〈ローカバー200がブラダー40に保持された状態〉
図2に示されているように、ローカバー200がブラダー40に保持された状態では、上コンテナ12は、上昇しており、スライダ18aは開かれている。金型20が閉じられる際には、上コンテナ12が降下する。このとき、先ず、上サイドモールド22aがローカバー200を押すとともに、ローカバー200の上側のビード部202が、上ビードリング22bに嵌まる。さらに上コンテナ12が押し下げられると、上サイドモールド22aと下サイドモールド21aとによって、ローカバー200が挟まれ、ローカバー200の上下の側面が成形され、サイドウォール部が成形される。さらに、スライダ18aが内径側に進出し、トレッドモールド23がローカバー200の外周側面に押し当たり、トレッド部が成形される。ローカバー200の内側では、ブラダー40が膨らみ、ローカバー200の内側面が成形されるとともに、ローカバー200が金型20に押し付けられる。
この実施形態では、加硫機10は、このようにローカバー200が成形される際に、トレッドモールド23の軸方向の位置に対するブラダー40の軸方向の位置が調整できるように構成されている。上述した加硫機10では、ローカバー200が成形される際のトレッドモールド23の位置は、下プレート13に設置された下サイドモールド21aと、上プレート17に設置された上サイドモールド22aとに嵌まることで決まる。これに対して、ブラダー40の位置は、上側のクランプリング51と下側のクランプリング52の位置で決まる。下側のクランプリング52は、下プレート13の上に設置された下サイドモールド21aおよび下ビードリング21bに嵌まっており、その位置が決められている。これに対して、上側のクランプリング51は、センタポスト53の上端に取り付けられている。センタポスト53の上端の位置は、センタポスト53から突出した軸56の上端56aが上プレート17で押し下げられることで決まる。センタポスト53から突出した軸56の上端56aの突出量は、オフセット機構55によって調整できる。この実施形態では、オフセット機構55のうち、サーボモータ57cを回転させることで、軸56の突出量が調整できる。
上プレート17は、トレッドモールド23が上サイドモールド22aと下サイドモールド21aに嵌まる位置まで降下する。このとき、上プレート17は、センタポスト53から突出した軸56の上端56aに当たり、上側のクランプリング51を押し下げる。このため、ローカバー200が成形される際および加硫成形時の上側のクランプリング51の高さは、センタポスト53から突出した軸56の上端56aの高さで決まる。このように、加硫工程におけるブラダー40の軸方向の位置は、センタポスト53から突出した軸56の上端56aの高さで決まる。センタポスト53から突出した軸56の上端56aの高さは、この実施形態では、サーボモータ57cによって、歯車機構57bが操作され、ねじ軸57aを回転させることによって、軸56の上端56aの突出量が調整される。
具体的には、この実施形態では、サーボモータ57cによって、歯車機構57bが操作され、ねじ軸57aを回転させることによって、軸56の上端56aの突出量が調整される(図5参照)。このため、センタポスト53から突出した軸56の上端56aの高さは、サーボモータ57cの回転量で得られる。また、サーボモータ57cの回転量から、ブラダー40の軸方向の位置P3が取得できる。トレッドモールド23の軸方向の中心位置P2は、上プレート17と下プレート13に設置された上サイドモールド22aと下サイドモールド21aとで定められるため、固定的に決まる。このため、サーボモータ57cの回転量から取得されるブラダー40の軸方向の位置P3に基づいて、トレッドモールド23に対するブラダー40のオフセット量dPが取得できる。トレッドモールド23に対するブラダー40のオフセット量dPは、加硫工程におけるトレッドモールド23の軸方向の中心位置P1に対するブラダー40の軸方向の位置P3に相当する。
加硫成形時には、図3に示されているように、ブラダー40に蒸気が供給されることによって、成形されたローカバー200が加硫される。加硫成形後は、上コンテナ12を上昇させ、スライダ18aを広げ、ブラダー40を萎ませることによって、成形されたタイヤが、取り出せる状態になる。
ここで、軸56の上端56aをL(上方側を+)だけ変更すると、ブラダー40の高さ中心位置P3は、トレッドモールド23の高さ方向の中心位置P1に対して-1/2Lだけ変更される。換言すると、軸56の上端56aの高さがL(図5参照)だけ高くなると、ブラダー40の高さ中心位置P3が、1/2Lだけ下がる。軸56の上端56aの高さがLだけ低くなると、ブラダー40の高さ中心位置P3が、1/2Lだけ高くなる。このように、加硫工程におけるトレッドモールド23の軸方向の位置P1に対するブラダー40の軸方向の位置P3が調整されることによって、加硫成形された空気入りタイヤは、タイヤ赤道に対してその分だけ非対称となり、あるいは、対称性が解消され、コニシティが変化する。換言すると、加硫工程におけるトレッドモールド23の軸方向の位置P1に対するブラダー40の軸方向の位置P3が調整されることによって、加硫成形されたタイヤのコニシティを調整、制御することが可能となる。
このような加硫機10が用いられた空気入りタイヤの製造方法では、ローカバー200を成形する成形工程と、ローカバー200を加硫成形する加硫工程と、加硫成形された既加硫タイヤに対してコニシティを測定する検査工程Dが含まれている。
〈検査工程D〉
検査工程Dでは、例えば、ユニフォミティー試験機などの既存の測定手段を用いて加硫工程で成形されたタイヤのコニシティを測定する。この検査工程では、コニシティに加え、例えば、ラジアル・ランアウト(RRO)、ラジアル・フォースバリエーション(RFV)、トラクティブ・フォースバリエーション(TFV)、ラテラル・フォースバリエーション(LFV)などの種々のユニフォミティー要素(タイヤの均一性要素)の測定を含めることができる。このようなコニシティやユニフォミティー要素の測定は、フォースバリエーション測定(FV測定)と称される。
次に、コニシティ調整工程では、検査工程によるコニシティの測定データに基づき、軸56を、センタポスト53に対して相対的に上下に変位させる(図5参照)。そしてこれによって、軸56の高さの変位量Lに応じて、ブラダー40と金型20との高さ中心位置P1、P2をオフセット量dPがさせ、これによって以後に投入されるローカバー200に対してコニシティを調整する。具体的には、タイヤがN本形成される毎に、このN本のタイヤのコニシティの平均値を求める。そして、その平均値に基づき、軸56の高さを適切な高さに調整する。即ち本例では、タイヤN本毎にフィードバックを行い、N本単位でタイヤのコニシティを調整している。なおタイヤの本数Nは、特に規制されないが、ライン速度などから判断して5~50本の範囲が好ましい。また、軸56の高さの調整は、例えば、ローカバー200をブラダー40に固定する工程と、上コンテナ12を降下させる工程との間で行なうことが好ましい。また、軸56の高さの調整は、軸56の高さを段階的に予め変化させてタイヤを試作し、試作タイヤのコニシティと軸56の高さとの関係を事前に求めておくことで、軸56の高さの調整量を容易に導き出すことができる。
また、成形工程Aの同一ロット内でコニシティを調整する際には、例えば、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて、ブラダー40に対してローダー70(図4参照)の位置が調整されてもよい。この場合、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて、ブラダー40に対してローダー70の位置が調整されるとよい。このとき、ブラダー40に対してローダー70の位置をどの程度の幅で調整するかは、予め試験を行うなどして定められているとよい。ブラダー40に対してローダー70の位置が調整されることによって、図2に示されているように、ブラダー40がローカバー200を保持する際のローカバー200の位置が調整される。さらに、図3に示されているように、加硫工程Cで、金型20およびブラダー40に対するローカバー200の位置が調整される。これにより、加硫成形されたタイヤのフォースバリエーションが改善する。ここで開示されるタイヤの生産方法によれば、成形工程においける同一ロット内で、加硫成形されたタイヤのフォースバリエーションが改善し、ローカバー200の歩留まりが改善される。
かかる調整では、ブラダー40や金型20に対するローカバー200の装入高さが調整される。図6は、セット工程Bでの下ビードリング21bに対するローカバー200の下側のビード部201の位置が模式的に示す模式図である。上述した調整では、下ビードリング21bに対するローカバー200の下側のビード部201の高さが、垂直方向に調整される。かかる調整によって、図1に示されるように、ブラダー40がローカバー200を保持する際のブラダー40に対するローカバー200の位置が調整される。さらに、ローカバー200の下側のビード部201は、下ビードリング21bに装着されるが、下ビードリング21bに装着される位置が微妙に調整される。これにより、コニシティの改善が期待できる。かかる調整は、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて実施されるとよい。
例えば、検査工程Dで取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上プラスの領域にある場合には、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて、ブラダー40に対してローダー70の位置が下側に予め定められた幅ずらされるとよい。
また、検査工程Dで取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上マイナスの領域にある場合には、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200のセット工程Bにおいて、ブラダー40に対してローダー70の位置が上側に予め定められた幅ずらされる。
ローダー70の位置とブラダー40の位置とをどの程度の幅で調整するかは、予め試験を行うなどして定められているとよい。例えば、検査工程Dで取得された検査項目のうちコニシティが、5個程度の加硫成形後のタイヤの平均値において、例えば、10N以上のように予め定められた値以上である場合に、ブラダー40に対してローダー70の位置が予め定められた幅で調整されるとよい。ブラダー40に対してローダー70の位置を調整する幅は、例えば、1mm~10mm程度の幅(例えば、5mmなどの幅)で設定されうる。加硫成形後のタイヤの幅方向におけるコニシティのプラスとマイナスの方向と、セット工程Bにおけるローダー70の位置とブラダー40の位置とは、相関を持つように定められるとよい。セット工程Bにおいてブラダー40に対してローダー70の位置が下側にずらされると、コニシティのプラスが解消する方向に改善し、かつ、セット工程Bにおいてブラダー40に対してローダー70の位置が上側にずらされると、コニシティのマイナスが解消する方向に改善するように、加硫成形後のタイヤの幅方向におけるコニシティのプラスとマイナスの方向が定められるとよい。
ここで、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合とは、所定の判定処理Eが行なわれるとよい(図1参照)。ここで、判定処理Eは、例えば、コニシティを例に挙げると、タイヤのコニシティが、予め定められた許容範囲内でないであるかが判定されるとよい。この場合、かかる判定処理Eでは、例えば、一本のタイヤの値が評価されてもよいし、複数の本のタイヤの値が評価されてもよい。例えば、図1に示されているように、予め定められた本数のタイヤのコニシティの平均値Caが、予め定められた閾値C0よりも大きいか否かが判定されてもよい。許容範囲内でない場合には、セット工程Bにフィードバックされ、適当な調整処理が行なわれるとよい。
かかるタイヤの生産方法によれば、成形工程Aの同一ロットで成形されたローカバー200において、セット工程Bにおけるローダー70の位置とブラダー40の位置とが適切に調整されるので、加硫成形後のタイヤの幅方向におけるコニシティが改善する。このため、同一ロットで加硫成形後のタイヤのコニシティが全体として改善するとともに、歩留まりが向上する。例えば、FV測定において規格アウトの懸念があるタイヤは、スクラップされるが、同一ロット内で、加硫成形後のタイヤのコニシティを改善させることができるのでFV測定において規格アウトとなるタイヤが減少し、スクラップされるタイヤを減らすことができる。
さらに、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合には、加硫工程Cにおけるブラダー40の位置とトレッドモールド23の位置とが、さらに適宜に調整されてもよい。かかる調整は、ブラダー位置調整Cfと称する(図1参照)。ブラダー位置調整Cfは、金型20が閉じられる前に、上コンテナ12が降下する前に調整されるとよい。ブラダー位置調整Cfでは、例えば、上述した軸56の上端56aの高さが調整されるとよい。かかるブラダー位置調整Cfが適宜に組み合わせられて、加硫工程Cが実施されることによって、加硫成形後のタイヤのコニシティを大きく改善させることが可能である。FV測定において規格アウトとなるタイヤをより減少させ、スクラップされるタイヤをより効果的に減らすことができる。
例えば、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、加硫工程Cにおけるブラダー40の位置とトレッドモールド23の位置とが、さらに調整されてもよい。この場合、加硫工程Cでは、当該加硫工程におけるトレッドモールド23の軸方向の位置に対するブラダー40の軸方向の位置が取得されるとよい。そして、例えば、検査工程Dで取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上プラスの領域にある場合には、成形工程Aにおいて同一ロットで成形されたローカバー200の加工工程において、加硫機10におけるブラダー40の軸方向の位置が下側に予め定められた幅ずらされるとよい。また、検査工程Dで取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上マイナスの領域にある場合には、成形工程Aにおいて同一ロットで成形されたローカバーの加硫工程において、加硫工程におけるブラダーの軸方向の位置が上側に予め定められた幅ずらされるとよい。
さらに、成形工程Aの同一ロット内で、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた範囲内でない場合に、検査工程Dで取得された検査項目の値に基づいて、第1カバーに第2カバーを重ねる位置が調整されてもよい。成形工程Aのロット数が多い場合には、同一ロットで、検査工程Dの結果が成形工程Aにさらにフィードバックされてもよい。これにより、加硫成形されたタイヤの品質をさらに向上させることができる。
さらに、検査工程Dで取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、成形工程Aの次回生産ロットで成形されるローカバー200について、検査工程Dで取得された検査項目の値に基づいて、第1カバーに第2カバーを重ねる位置が調整されてもよい。このように、次回生産ロットの成形工程へのフィードバックにされてもよい。
ローカバー200の予め定められた項目データと、当該ローカバー200を加硫成形する際に取得された予め定められた条件項目のデータと、当該ローカバー200から成形されたタイヤの予め定められた項目のデータと、当該成形されたタイヤを特定するタイヤIDとが紐付けられてデータベースに記憶されてもよい。そして、通信ネットワークを通じてデータベースにアクセス可能なサーバを設けてもよい。この場合、サーバは、通信ネットワークを通じて外部コンピュータによって操作され、データベースに記憶されたデータが抽出されるように構成されていてもよい。これにより、タイヤの生産において、当該ローカバー200を加硫成形する際に取得された予め定められた条件項目のデータと、当該ローカバー200から成形されたタイヤの予め定められた項目のデータとが、タイヤを特定するタイヤIDとが紐付けられて管理され、外部コンピュータにおいて適宜に閲覧可能な管理システムが構築されうる。
以上、ここで開示される発明について、種々説明したが、ここで開示される発明は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態や変形例に限定されない。また、種々言及した実施形態や変形例の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。本明細書は以下の開示を含んでいる。以下の開示は、上記した実施形態には限定されない。
本開示(1)は、タイヤの生産方法に関する。
本開示(1)におけるタイヤの生産方法は、
ローカバーを成形する成形工程と、
前記成形工程で成形されたローカバーを加硫機に配置するセット工程と、
前記セット工程で前記加硫機に配置されたローカバーを加硫成形する加硫工程と、
前記加硫工程で成形されたタイヤについて、少なくともコニシティを含む予め定められた検査項目が検査される検査工程と、
を有している。
前記加硫機は、
前記加硫工程において、前記ローカバーの内側に配置されて膨らむブラダーと、
前記加硫工程において、前記ブラダーで保持されたローカバーの外側面に押し当てられて前記ローカバーを加硫成形する金型と、
前記セット工程において、中心軸を上下方向に向けてローカバーを保持し、前記ブラダーの外側にローカバーを配置させるローダーと
を有している。
前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が調整される。
本開示(2)は、本開示(1)に記載されたタイヤの生産方法であって、前記検査工程で取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上プラスの領域にある場合には、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が下側に予め定められた幅ずらされる。
本開示(3)は、本開示(1)または(2)に記載されたタイヤの生産方法であって、前記検査工程で取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上マイナスの領域にある場合には、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が上側に予め定められた幅ずらされる。
本開示(4)は、本開示(1)から(3)までの何れか1つに記載されたタイヤの生産方法であって、前記加硫機は、前記ブラダーで保持されたローカバーの外径側面を成形するトレッドモールドをさらに備えている。そして、前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記加硫工程における前記ブラダーの位置と前記トレッドモールドの位置とが、さらに調整される。
本開示(5)は、本開示(1)から(4)までの何れか1つに記載されたタイヤの生産方法であって、前記成形工程は、インナーライナーと、カーカスと、ビード部と、サイドウォール部とを含む第1カバーを準備することと、ブレーカーとトレッド部とを含む第2カバーを準備することと、前記第1カバーの外側に前記第2カバーを重ねることとを含んでいる。そして、前記成形工程の同一ロット内で、前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた範囲内でない場合に、前記検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記第1カバーに前記第2カバーを重ねる位置が調整される。
本開示(6)は、本開示(1)から(4)までの何れか1つに記載されたタイヤの生産方法であって、前記成形工程は、インナーライナーと、カーカスと、ビード部と、サイドウォール部とを含む第1カバーを準備することと、ブレーカーとトレッド部とを含む第2カバーを準備することと、前記第1カバーの外側に前記第2カバーを重ねることとを含んでいる。そして、前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記成形工程の次回生産ロットで成形されるローカバーについて、前記検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記第1カバーに前記第2カバーを重ねる位置が調整される。
10 加硫機
11 下コンテナ
12 上コンテナ
13 下プレート
14 ベース
17 上プレート
18 拡縮ガイド
18a スライダ
18b プッシャー
20 金型
21a 下サイドモールド
21b 下ビードリング
22a 上サイドモールド
22b 上ビードリング
23 トレッドモールド
40 ブラダー
50 ブラダー中心機構
51 上側のクランプリング
52 下側のクランプリング
53 センタポスト
53a 昇降台
56 軸
70 ローダー
200 ローカバー
201,202 ビード部

Claims (6)

  1. ローカバーを成形する成形工程と、
    前記成形工程で成形されたローカバーを加硫機に配置するセット工程と、
    前記セット工程で前記加硫機に配置されたローカバーを加硫成形する加硫工程と、
    前記加硫工程で成形されたタイヤについて、少なくともコニシティを含む予め定められた検査項目が検査される検査工程と、
    を有し、
    前記加硫機は、
    前記加硫工程において、前記ローカバーの内側に配置されて膨らむブラダーと、
    前記加硫工程において、前記ブラダーで保持されたローカバーの外側面に押し当てられて前記ローカバーを加硫成形する金型と、
    前記セット工程において、中心軸を上下方向に向けてローカバーを保持し、前記ブラダーの外側にローカバーを配置させるローダーと
    を有し、
    前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が調整される、
    タイヤの生産方法。
  2. 前記検査工程で取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上プラスの領域にある場合には、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が下側に予め定められた幅ずらされる、請求項1に記載されたタイヤの生産方法。
  3. 前記検査工程で取得された検査項目のうちコニシティが所定の比較値よりも所定の値以上マイナスの領域にある場合には、前記成形工程の同一ロットで成形されたローカバーのセット工程において、前記ブラダーに対して前記ローダーの位置が上側に予め定められた幅ずらされる、請求項1または2に記載されたタイヤの生産方法。
  4. 前記加硫機は、前記ブラダーで保持されたローカバーの外径側面を成形するトレッドモールドをさらに備え、
    前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記加硫工程における前記ブラダーの位置と前記トレッドモールドの位置とが、さらに調整される、請求項1から3までの何れか一項に記載されたタイヤの生産方法。
  5. 前記成形工程は、
    インナーライナーと、カーカスと、ビード部と、サイドウォール部とを含む第1カバーを準備することと、
    ブレーカーとトレッド部とを含む第2カバーを準備することと、
    前記第1カバーの外側に前記第2カバーを重ねることと
    を含み、
    前記成形工程の同一ロット内で、前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた範囲内でない場合に、前記検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記第1カバーに前記第2カバーを重ねる位置が調整される、
    請求項1から4までの何れか一項に記載されたタイヤの生産方法。
  6. 前記成形工程は、
    インナーライナーと、カーカスと、ビード部と、サイドウォール部とを含む第1カバーを準備することと、
    ブレーカーとトレッド部とを含む第2カバーを準備することと、
    前記第1カバーの外側に前記第2カバーを重ねることと
    を含み、
    前記検査工程で取得された検査項目の値が予め定められた許容範囲内でない場合に、検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記成形工程の次回生産ロットで成形されるローカバーについて、前記検査工程で取得された検査項目の値に基づいて、前記第1カバーに前記第2カバーを重ねる位置が調整される、
    請求項1から4までの何れか一項に記載されたタイヤの生産方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023054222A (ja) * 2019-03-28 2023-04-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023054225A (ja) * 2019-04-11 2023-04-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023054224A (ja) * 2019-04-11 2023-04-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023054223A (ja) * 2019-03-28 2023-04-13 株式会社三洋物産 遊技機

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