JP2016093218A - 積繊装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整可能で、且つ成形体に欠けが発生し難い積繊装置を提供すること。
【解決手段】多孔性部材の内面側に、第1層と第2層とからなり吸引時の空気流を調整する調整体10が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されている。第1層は、複数の第1開口部81と該開口部81を区画形成する非通気性の開口部画成部82とを有する。第2層には、第1開口部81に比して開口面積の小さい第2開口部91が、各第1開口部81に対応して形成されている。集積用凹部22の輪郭線22Lに沿って配されている最外側第1開口部81Xの内部では、該凹部22の平面視において、第2開口部91は、該開口部81Xを画成する開口部画成部82のうち、輪郭線22Lに最も近く且つ輪郭線22Lに沿う最外側開口部画成部82Xと距離を置かずに隣接している。
【選択図】図3

Description

本発明は、繊維材料、吸水性ポリマー等の成形体材料を吸引して積繊させ、所定形状の成形体(吸収体)を得るのに用いられる積繊装置に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体の製造装置として、外周面に集積用凹部を有する回転ドラムを備え、該回転ドラムを回転させつつ該外周面にパルプ等の成形体材料を飛散状態にて供給し、吸引孔が多数形成された多孔性部材からなる該集積用凹部の外面からの吸引により、該成形体材料を該集積用凹部内に積繊させ、しかる後、この集積用凹部内の積繊物を、該集積用凹部に対向配置させた吸引手段からの吸引により該集積用凹部から離型して、該吸引手段上に転写する積繊装置が知られている。また、回転ドラムの内部に離型用エアブロー手段を配置し、該エアブロー手段から集積用凹部に向けてエアを吹き付けることで、該集積用凹部内の積繊物の離型を促進させることも知られている。
本出願人は先に、前述の如き構成の積繊装置の改良技術を提案した(特許文献1参照)。特許文献1記載の積繊装置は、集積用凹部における成形体材料の積繊量(積繊物の坪量)の制御を可能にしたもので、成形体材料が相対的に高坪量に積繊された高坪量部と、成形体材料が相対的に低坪量に積繊された低坪量部とを有する成形体の製造が可能である。特許文献1記載の積繊装置の主たる特徴の1つとして、集積用凹部の外面を形成する多孔性部材の内面側に、成形体材料の吸引時の空気流を調整する調整体が配されている点が挙げられる。
図10には、特許文献1に記載されている調整体の一例の概略断面図が示されている。図10に示す調整体10は、集積用凹部22の外面を形成する多孔性部材27の内面側に配されており、多孔性部材27に近い順に第1層8及び第2層9が順次積層されて構成されている。図10は、集積用凹部22内において多孔性部材27に密着している積繊物30に対し、調整体10よりも内側から離型用エアブロー手段(図示せず)によってエアABを吹き付けてこれを離型させる様子を示したものである。
第1層8は、これを厚み方向に貫通する複数の第1開口部81と各該第1開口部81を区画形成する非通気性の開口部画成部82とを有している。第2層9における、集積用凹部22の平面視において複数の第1開口部81と重なる部分には、該第2層9を厚み方向に貫通し且つ該第1開口部81に比して開口面積の小さい第2開口部91が、各該第1開口部81に対応して形成されている。集積用凹部22を平面視した場合、複数の第1開口部81それぞれの内部においては、その中央部に第2開口部91が1個存し、該1個の第2開口部91は非通気性の部材93で包囲されている。つまり、調整体10には、厚み方向において互いに重なり合う開口部81,91からなる開口部が複数形成されており、この開口部81,91からなる開口部は、多孔性部材27から相対的に遠い方の開口端部(第2開口部91の開口端部)が相対的に近い方の開口端部(第1開口部81の開口端部)に比して開口面積が小さくなされている。
このような構成の調整体10が多孔性部材27の内面の一部のみを被覆するように配置された状態で、常法に従って成形体材料を吸引して集積用凹部22に積繊させた場合、調整体10の配置領域においては、第2開口部91によって成形体材料の吸引時の空気流の風量が抑制されるため、前記低坪量部が形成され、調整体10の非配置領域(図10では図示せず)においては、該空気流の風量は抑制されないため、前記高坪量部が形成される。また、調整体10の非配置領域においては、第2開口部91よりも前記空気流の風上側に、第2開口部91よりも開口面積の大きい第1開口部81が設けられているため、多孔性部材27を通過した前記空気流は、第2開口部91を通過する前に第1開口部81を通過することで整流化される。従って、多孔性部材27における前記空気流の風量にばらつきが少なくなり、積繊ムラの発生が効果的に防止される(特許文献1の〔0032〕〜〔0034〕の記載等参照)。
特開2013−255554号公報
特許文献1記載の前記調整体10を具備する積繊装置は、回転ドラムの集積用凹部内の積繊物を搬送コンベア等の搬送手段上に転写する場合に改良の余地があった。即ち、図10に示すように、積繊物30に対して調整体10よりも内側から離型用エアブロー手段(図示せず)によってエアABを吹き付けてこれを離型させる場合、エアABは、成形体材料の吸引時の空気流とは逆に、第2開口部91、第1開口部81及び多孔性部材27をこの順で順次通過して、多孔性部材27の外面に密着している積繊物30を回転ドラムの外側に押圧する。このとき、積繊物30において、第2開口部91に対応する部分(平面視において第2開口部91と重なる部分)には、エアABが直接当たることによって回転ドラム外側への押圧力が作用するが、第2開口部91を包囲する非通気性部材93に対応する部分(平面視において部材93と重なる部分)には、エアABが直接は当たらないため該押圧力は作用し難い。しかしながら、積繊物30にこのようなエアブローによる押圧力が作用し難いエアブロー阻害部が存在していても、該エアブロー阻害部の周辺部にエアブローによる押圧力が作用していれば、該エアブロー阻害部を構成する繊維材料とその周辺部を構成する繊維材料との絡み合いが作用することもあって、該エアブロー阻害部及びその周辺部が一体的に多孔性部材27から離型する。例えば、積繊物30における、周縁部30Q以外の部分である非周縁部30Pは、調整体10の配置領域において非通気性部材93を跨ぐように配されているため、非通気性部材93に対応する部分(エアブロー阻害部)の周辺部にエアブローによる押圧力が作用するので、多孔性部材27からスムーズに離型する。
これに対し、積繊物30の周縁部30Qは、集積用凹部22の輪郭線に最も近い最外側非通気性部材93XによってエアABが阻害され、且つ周縁部30Qの周辺部においてエアABが当たるのは該周縁部30Qよりも内側の非周縁部30Pのみであって、周縁部30Qの周辺部全体にエアABが当たることが無いため、エアブローを行っても多孔性部材27から離型し難い。そのため、集積用凹部22内の積繊物30に対して調整体10よりも内側からエアブローを行った場合、非周縁部30Pと周縁部30Qとで該エアブローによる押圧力の差が顕著なものとなり、その結果、図10に示すように周縁部30Qに欠けが生じるおそれがある。従って、離形性良く成形体を製造するためには、エアブローの風量を細かく調整するなどの管理が必要であった。
従って、本発明は、積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整可能で、且つ集積用凹部内の積繊物の離形性に優れた積繊装置に関する。
本発明は、成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の外面上に積繊させる積繊装置であって、前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、前記調整体は、前記多孔性部材に近い順に第1層及び第2層が順次積層されて構成されており、前記第1層は、該第1層を厚み方向に貫通する複数の第1開口部と、各該第1開口部を区画形成する非通気性の開口部画成部とを有し、前記第2層における、前記集積用凹部の平面視において複数の前記第1開口部と重なる部分には、該第2層を厚み方向に貫通し且つ該第1開口部に比して開口面積の小さい第2開口部が、各該第1開口部に対応して形成されており、複数の前記第1開口部のうち、前記集積用凹部の輪郭線に沿って配されている最外側第1開口部の内部では、該集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、該最外側第1開口部を画成する前記開口部画成部のうち、該輪郭線に最も近く且つ該輪郭線に沿う最外側開口部画成部と距離を置かずに隣接している積繊装置を提供するものである。
また、本発明は、前記積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程と、前記集積用凹部内の前記成形体材料の積繊物を該集積用凹部から離型して搬送手段に転写させる転写工程とを具備する吸収体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整することが可能であり、集積用凹部内の積繊物の離形性に優れた積繊装置が提供される。
図1は、本発明の積繊装置の一実施態様を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す積繊装置の概略側面図である。 図3は、図1に示す積繊装置の回転ドラムの外周部(集積用凹部)を平面状に展開して示した図である。 図4は、図1に示す積繊装置の回転ドラムの外周部(外周部材)の分解斜視図である。 図5は、図3のI−I線断面を模式的に示す斜視図である。 図6は、図3のI−I線断面の一部を模式的に示す断面図である。 図7は、図1に示す積繊装置の回転ドラムの集積用凹部から積繊物を離型する様子を説明するための模式的な断面図である。尚、図7は、説明容易の観点から、構成部材が一部省略される等されており、図3、図4及び図5とは整合していない。 図8は、図3のII−II線断面を模式的に示す斜視図である。 図9は、図1に示す積繊装置の回転ドラムの集積用凹部から離型した積繊物を示す斜視図である。 図10は、従来の積繊装置の回転ドラムの集積用凹部から積繊物を離型する様子を説明するための模式的に示す断面図(図7相当図)である。
以下に、本発明について、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の積繊装置の一実施態様の概略が示されている。本実施態様の積繊装置1は、成形体材料としての繊維材料31及び吸収性粒子32を集積する集積用凹部22を外周面2fに有し、矢印R方向に回転駆動される回転ドラム2と、該回転ドラム2の外周面2fに向けて成形体材料を飛散状態にて搬送するダクト4と、該ダクト4内に繊維材料31を粉砕して供給する粉砕機5と、該ダクト4の下流側に隣接して回転ドラム2の外周面2fに沿って配されて集積用凹部22に集積された成形体材料の積繊物30を押さえる押さえベルト6と、回転ドラム2の下方に配された搬送手段としてのバキュームコンベア7とを備えている。
回転ドラム2は、図1及び図2に示すように、金属製の剛体からなる円筒状のドラム本体20と、該ドラム本体20の外周部に重ねて配され、回転ドラム2の外周面2fを形成する外周部材21とを含んで構成されている。外周部材21は、モータ等の原動機からの動力を受けて、水平軸回りを矢印R方向に回転するが、外周部材21よりも内側に配されたドラム本体20は、固定されていて回転しない。図中、2X方向が回転ドラム2の周方向、2Y方向が回転ドラム2の幅方向(回転ドラム2の回転軸と平行な方向)である。
回転ドラム2のドラム本体20は、図1及び図2に示すように、回転ドラム2の中心軸側から外周面2f側に向かって設けられた仕切板20pにより仕切られた相互に独立した複数の空間A,B,C・・・を有している。具体的には、ドラム本体20は、回転ドラム2の幅方向の両端部に、円盤状の固定板221,221と、両固定板221,221を繋ぐ円柱状の中心軸部222とを有している。固定板221,221と中心軸部222とは、金属製の剛体からなり、一体に形成されている。尚、図1及び図2においては、ドラム本体20内部の説明の為、一方の固定板221を取り外した状態を示している。ドラム本体20には、金属製の複数の仕切板20pが、両固定板221,221間に亘って、中心軸部222の外周面から外周面2f側に向かって配されており、積繊装置1においては、4枚配されている。各仕切板22pは、中心軸部222の外周面から略固定板221の外周縁に至るまで延在している。4枚の仕切板22pにより仕切られて、ドラム本体20には、相互に独立した4つの空間A,B,C,Dが形成されている。
ドラム本体20の中心軸部222には吸気ファン(図示せず)が接続されており、該吸気ファンの駆動により、回転ドラム2内の仕切られた空間A〜Dの圧力が調整できるようになっており、積繊装置1においては、外周面2fがダクト4で覆われた領域に位置する上流側領域である空間Aに対応する領域の吸引力を、下流側領域である空間B〜Dに対応する領域の吸引力よりも強くしたり弱くしたりすることができる。通常、空間Bは、空間Aよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定される。集積用凹部22内の積繊物30をバキュームコンベア7上に転写するまでは、積繊物30の搬送性の観点から、空間Bを弱い負圧にして、積繊物30を集積用凹部22内に吸引保持させておくことが好ましいが、搬送性に特に問題がなければ、転写性を考慮すると、空間Bは圧力ゼロが好ましい。また、空間C及びDは、集積用凹部22内の積繊物30の転写位置及びその前後を含む領域であるので、圧力ゼロ又は陽圧が好ましい。
ダクト4は、図1及び図2に示すように、粉砕機5から回転ドラム3に亘って延びており、ダクト4の下流側の開口が、負圧に維持される回転ドラム2の空間Aに位置する外周面2fを覆っている。粉砕機5は、木材パルプシート310を粉砕して繊維材料31とし、これをダクト4内に送り込む粉砕機を備えている。ダクト4における回転ドラム2と粉砕機5との間には、成形体材料の一種である吸収性粒子32をダクト4内に供給する散布管41が配されている。回転ドラム2の吸気ファン(図示せず)の作動により、ダクト4内の空間には、回転ドラム2の外周面2fに向けて成形体材料(繊維材料31及び吸収性粒子32)を流す空気流が生じるようになっている。
押さえベルト6は、図1及び図2に示すように、回転ドラム2のダクト4の位置よりも下流側に隣接して回転ドラム2の外周面2fに沿って配されており、回転ドラム2の空間Aよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定されている空間Bに位置する外周面2fに沿って配されている。押さえベルト6は、無端状の通気性又は非通気性のベルトであり、ロール61及びロール62に架け渡されて、回転ドラム2の回転と共に連れ回るようになっている。尚、押さえベルト6が通気性のベルトである場合には、実質的に集積用凹部22内の成形体材料を通過させないものであることが好ましい。押さえベルト6により、空間Bの圧力を大気圧に設定しても、集積用凹部22内の積繊物30をバキュームコンベア7上に転写するまで、集積用凹部22内に保持できる。
バキュームコンベア7(搬送手段)は、図1及び図2に示すように、回転ドラム2の下方に配されており、回転ドラム2の弱い陽圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定されている空間Cに位置する外周面2fに近接して配されている。バキュームコンベア7は、駆動ロール71及び従動ロール72,72に架け渡された無端状の通気性ベルト73と、通気性ベルト73を挟んで回転ドラム2の空間Cに位置する外周面2fと対向する位置に配されたバキュームボックス74とを備えている。バキュームコンベア7上には、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等からなる被覆材35が導入されるようになっている。
積繊装置1は、図2に示すように、集積用凹部22内の積繊物30の離型を促進する離型用エアブロー手段75を備えている。エアブロー手段75は、回転ドラム2内において、集積用凹部22内の積繊物30のバキュームコンベア7への転写位置(回転ドラム2の最下点)に対応する空間Cに配されている。エアブロー手段75は、空間C内において、外周部材21(調整体10)よりも内側に配されており、成形体材料が積繊される集積用凹部22の外面を形成する多孔性プレート27(多孔性部材)の内面側から外面側に向けてエアを吹き付けることができ、そのエアによって積繊物30の集積用凹部22からの離型が促進される。
積繊装置1の特徴部分である回転ドラム2の外周部材21についてさらに説明すると、外周部材21は、図4に示すように、ドラム本体20の外周部に重ねて固定される吸引調整プレート25と、該吸引調整プレート25の外面25a側に重ねて固定された空間プレート26と、該空間プレート26の外面26a側に重ねて固定された多孔性プレート27(多孔性部材)と、該多孔性プレート27の外面27a側に重ねて固定されたパターン形成プレート28とを有する。ドラム本体20及びこれら各プレート25〜28は、ボルトあるいは接着剤等の公知の固定手段によって互いに固定されている。成形体材料の被積繊面である集積用凹部22の外面22aは、多孔性プレート27から形成されている。
尚、本明細書において、回転ドラム2の各構成部材(吸引調整プレート25、空間プレート26、多孔性プレート27、パターン形成プレート28等)の外面は、当該構成部材における、成形体材料の積繊されるときに該成形体材料の供給側に向けられる面である。また、当該各構成部材の内面は、当該構成部材における、成形体材料が積繊されるときに該成形体材料の供給側とは反対側(回転ドラムの内方側)に向けられる面である。
パターン形成プレート28は、回転ドラム2の外周面2fを形成する外面28aと、回転ドラム2の回転軸側に向けられる内面28bとを有し、外面28aと内面28bとの間に、集積用凹部22内の立体形状に対応する形状の空間部280を有している。この空間部280の輪郭線22Lは、集積用凹部22の輪郭線に一致する。パターン形成プレート28は、この空間部280を除き、空気を通さない非通気性を有している。ここで、「非通気性」とは、「空気を全く通さない非通気性」及び「微量の空気は通すが実質的に空気を通さない難通気性」の両方を含み、実質的に非通気性という意味である。パターン形成プレート28としては、例えば、ステンレスあるいはアルミ等の金属又は樹脂製の板に機械加工を施し開口部(集積用凹部22内の立体形状に対応する形状の空間部280)を形成したプレート、あるいは金型を用いて該開口部を一体成形したプレート、あるいはパンチング、エッチングしたプレート、それらのプレートを重ね合わせたもの等を用いることができる。
多孔性プレート27は、装置内部側(回転ドラム2の内方)からの吸引によって生じた空気流(バキュームエアー)を装置外部側(回転ドラム2の外方)に伝え、該空気流に乗って運ばれてくる成形体材料を透過させずに保持し、空気のみを透過させる通気性のプレートである。多孔性プレート27には、該プレート27を厚み方向に貫通する吸引孔(細孔)が、該プレート27の全体に均一な分布で複数(多数)形成されており、集積用凹部22が回転ドラム2内における負圧に維持された空間上を通過している間、該吸引孔が空気流の透過孔として機能する。多孔性プレート27としては、例えば、金属又は樹脂製のメッシュプレート、あるいは金属又は樹脂製の板にエッチング、パンチングで複数(多数)の細孔を形成したもの等を用いることができる。
図3〜図5に示すように、多孔性プレート27の内面27b側には、前記空気流を整流する調整体10が、該プレート27の内面27bの一部に重ねて配されている。調整体10は、多孔性プレート27に近い順に第1層8及び第2層9が順次積層されて構成されている。本実施態様における調整体10は、吸引調整プレート25と空間プレート26とで構成されており、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、空間プレート26における、集積用凹部22の外面22aと重なる部分の一部が第1層8、吸引調整プレート25における、該第1層8と重なる部分が第2層9となっている。ここで、「平面視」とは、対象物(集積用凹部等)を、回転ドラム2の外周面2fの法線方向(回転ドラム2の回転軸方向と直交する方向)の外方から見た場合を意味する。
第1層8は、該第1層8を厚み方向に貫通する複数の第1開口部81と各該第1開口部81を区画形成する開口部画成部82とを有している。開口部画成部82は、集積用凹部22の搬送方向R2(回転ドラム2の周方向、2X方向)に延びる複数本のMD画成部材83と、該搬送方向と直交する方向(回転ドラム2の幅方向、2Y方向)に延びる複数本のCD画成部材84とを含んで構成されている。ここで、MD画成部材に関し、「集積用凹部の搬送方向に延びる」とは、MD画成部材が実質的に該搬送方向に延びていれば良く、集積用凹部22の平面視において、MD画成部材が該搬送方向と平行な直線状の場合に限られず、MD画成部材が該搬送方向に沿う曲線状の場合を含み、また、MD画成部材が、該搬送方向と平行ではないが該搬送方向とのなす角度が45°以下の交差方向に沿う場合も含む。また、CD画成部材に関し、「集積用凹部の搬送方向と直交する方向(直交方向)に延びる」とは、CD画成部材が実質的に該直交方向に延びていれば良く、集積用凹部22の平面視において、CD画成部材が該直交方向と平行な直線状の場合に限られず、CD画成部材が該直交方向に沿う曲線状の場合を含み、また、CD画成部材が、該直交方向と平行ではないが該直交方向とのなす角度が45°以下の交差方向に沿う場合も含む。
本実施態様においては、図3〜図5に示すように、開口部画成部82は、集積用凹部22の搬送方向(2X方向)と平行な6本の平面視直線状のMD画成部材83と、集積用凹部22の搬送方向と直交する方向(2Y方向)に平行な5本の平面視直線状のCD画成部材84とから構成されており、これらの平面視直線状の画成部材83,84によって、平面視して格子状に形成されている。第1開口部81は、この格子状の開口部画成部82における格子の目の部分に位置し、平面視して四角形形状を有している。開口部画成部82(画成部材83,84)は、空気を通さない非通気性を有している。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。非通気性の開口部画成部82(画成部材83,84)の形成材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂等を用いることができる。
第2層9における、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において複数の第1開口部81と重なる部分には、該第2層9を厚み方向に貫通し且つ第1開口部91に比して開口面積の小さい第2開口部91が、各該第1開口部81に対応して形成されており、該平面視において、斯かる対応関係にある両開口部81,91が互いに重なっている。ここで、両開口部81,91の「開口面積」とは、当該開口部(第1開口部81、第2開口部91)における、多孔性プレート27に最も近接している開口端部の開口面積(当該開口部と多孔性プレートとが接触している場合は、その接触部位の開口面積)を意味する。
第2層9は、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂等の非通気性材料から形成されており、開口部91,95以外の部分(非開口部)92は、空気を通さない非通気性を有している。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。
本実施態様においては、図4及び図5に示すように、第1層8の1個の第1開口部81に対して、第2層9の1個の第2開口部91が対応しており、第1開口部81と第2開口部91とが1対1で対応している。
また、本実施態様においては、集積用凹部22の平面視において、1個の第1開口部81とその内部に存する第2開口部91とは、平面視形状が互いに相似の関係にあり、両開口部81,91共に、平面視して四角形形状を有している。即ち、開口部81,91の平面視形状に関し、第2開口部91は、対応する第1開口部81に対する相似比が1未満である。
本実施態様の積繊装置1の主たる特徴の1つとして、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、第1層8の複数の第1開口部81のうち、集積用凹部22の輪郭線22Lに沿って配されている最外側第1開口部81Xと、該開口部81X以外の他の第1開口部81とで、該開口部81(81X)の内部における第2開口部91の位置が異なっている点が挙げられる。
本実施態様における第1層8においては、図3及び図4に示すように、4個の第1開口部81が2X方向に延びる列を形成し、該列が2Y方向に5列形成されているところ、その5列のうちの2Y方向の両端に位置する2列を構成する全ての第1開口部81と、その2列に挟まれた中央3列それぞれにおける搬送方向R2の最後方に位置する1個の第1開口部81とからなる合計11個の第1開口部81が、最外側第1開口部81Xである。第1開口部81と最外側第1開口部81Xとは、位置以外(形状、寸法)は同じである。
最外側第1開口部81X以外の他の複数(本実施態様では9個)の第1開口部81それぞれの内部では、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、第2開口部91は、MD画成部材83及びCD画成部材84それぞれから離間した位置に存し、より具体的には、第1開口部81の中央に位置している。
これに対し、複数(本実施態様では11個)の最外側第1開口部81Xそれぞれの内部では、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、第2開口部91は、最外側第1開口部81Xを画成する開口部画成部82のうち、集積用凹部22の輪郭線22Lに最も近く且つ輪郭線22Lに沿う最外側開口部画成部82Xと距離を置かずに隣接している。
より具体的には、最外側開口部画成部82Xは、回転ドラム2の周方向である2X方向に延びる(2X方向に延びる輪郭線22Lに沿う)最外側MD画成部材83Xと、2X方向と直交する2Y方向に延びる(2Y方向に延びる輪郭線22Lに沿う)最外側CD画成部材84Xとを含んで構成されているところ、2X方向に延びる輪郭線22Lに沿って配されている複数(本実施態様では4個×2=8個)の最外側開口部81Xそれぞれの内部では、集積用凹部22の平面視において、第2開口部91は、当該開口部81Xの2X方向の中央で且つ最外側MD画成部材83Xと距離を置かずに隣接している。ここで、「距離を置かずに隣接」とは、最外側開口部81Xにおける最外側MD画成部材83Xに沿う縁部(最外側開口部81Xと最外側MD画成部材83Xとの境界部)と、第2開口部91との縁部とが、平面視して重なるように配置されていることを意味する。また、2Y方向に延びる輪郭線22Lに沿って配されている複数(本実施態様では3個)の最外側開口部81Xそれぞれの内部では、集積用凹部22の平面視において、第2開口部91は、当該開口部81Xの2Y方向の中央で且つ最外側CD画成部材84Xと距離を置かずに隣接している。ここで、「距離を置かずに隣接」とは、最外側開口部81Xにおける最外側CD画成部材84Xに沿う縁部(最外側開口部81Xと最外側CD画成部材84Xとの境界部)と、第2開口部91との縁部とが、平面視して重なるように配置されていることを意味する。
また、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、複数の第2開口部91は何れも、対応する第1開口部81(81X)を画成する開口部画成部82(82X)と重なっていない。
前述した構成の調整体10(第1層8、第2層9)が、集積用凹部22の外面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に配されていると、後述する集積用凹部22の調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23のように、調整体10が配されていない場合に比して、装置内部側からの吸引によって生じ成形体材料を吸引する空気流(バキュームエアー)が、多孔性プレート27を流れるときの風量が抑制される。即ち、図6に示すように、回転ドラム2の外方から多孔性プレート27を通って内方に向かって流れる空気流(図6中矢印で示す)は、集積用凹部22の底部における調整体10が配されている領域においては、多孔性プレート27、第1層8、第2層9の順で回転ドラム2の各構成部材を通過する。しかし、空気流は、該空気流の風下に位置し実質的に成形体材料の吸引部として機能する第2層9の第2開口部91が、該第2開口部91よりも該空気流の風上に位置する第1層8の第1開口部81に比して、開口面積が小さくなされていることにより、調整体10が配されている領域では多孔性プレート27が本来有する通気性が阻害されているため、該空気流の風量が抑制される。
また、前記空気流に乗せて供給した成形体材料を、集積用凹部22に吸引して積繊させる積繊工程において、成形体材料の坪量は、多孔性プレート27を流れる風量に依存する。従って、調整体10を、多孔性プレート27の内面27b側における、積繊する成形体材料の坪量を他の部位に比して小さくしたい部位に対応する領域に配することにより、所望の部位の坪量が低減した成形体を簡易な設備で製造することができる。例えば、成形体として、使い捨ておむつ、あるいは生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体を製造する場合、パルプ、吸水性ポリマー等の吸収体原料は高い吸収容量が要求される部分に集中して積繊させ、その他の部分は調整体10を利用して極力低坪量化を図ることにより、吸収性能と装着違和感・不快感の低減との両者に優れた吸収体を得ることができる。
このように、集積用凹部22の外面22aを形成する多孔性プレート27を流れる空気流の風量を調整体10によって抑制すると、外面22aにおいて、実質的に成形体材料の吸引部として機能する第2開口部91に対応する部分(集積用凹部22の平面視において開口部91と重なる部分)及びその近傍と、それ以外の部分とで、空気流の風量(成形体材料の吸引力)の差が顕著になって、両部分の積繊量に明らかな差が生じ、本来積繊量が均一であるべき調整体10の配置領域に、斯かる積繊量の差に起因する積繊ムラが発生するおそれがある。しかし、本実施態様においては、第2開口部91よりも空気流の風上に、該第2開口部91に比して開口面積が大きい第1開口部81が設けられており、それによって、多孔性プレート27と第2開口部91との間に、第1開口部81からなる所定容量の空間が形成されているため、多孔性プレート27を通過した空気流は、第2開口部91を通過する前にこの空間を通過することで整流化される。結果として、多孔性プレート27における空気流の風量にばらつきが少なくなり、積繊ムラの発生が効果的に防止される。
また、前述したように、回転ドラム2の内部には相互間が仕切られた複数の空間(空間A〜D)が形成され、それら複数の空間のうちの一部(空間A)が負圧に維持されており、集積用凹部22が回転ドラム2のR2方向への回転によって同方向に搬送され、負圧に維持された空間A上を通過している間に、該凹部22の外面22aをドラム外方から内方に向かって空気流が流れる。仮に、集積用凹部22の平面視において第2開口部91がCD画成部材84(開口部画成部82)と重なっている、あるいは、第2層9の非開口部92が空気を通す通気性部となっている、等の構成が採用された場合、複数の第1開口部81が、CD画成部材84と重なっている第2開口部91あるいは該通気性部を介して、凹部22の搬送方向R2(回転ドラム2の周方向、2X方向)に空気流が通過可能に互いに連通してしまう。そうすると、搬送方向R2に対して相対的に後側に位置する第1開口部81(後側第1開口部81)が負圧に維持された空間上を通過する前に、搬送方向R2に対して相対的に前側に位置する第1開口部81(前側第1開口部81)が該空間上を通過したときに該前側第1開口部81を流れる空気流の影響により、該後側第1開口部81に乱流が発生し、それによって前述した第1開口部81による整流効果が損なわれ、積繊ムラの発生を防止できないおそれがある。
これに対し、本実施態様においては、前述したように、集積用凹部22の平面視において、複数の第2開口部91は何れも、対応する第1開口部81(81X)を画成する開口部画成部82(82X)と重なっておらず、複数の第1開口部81それぞれの内部では第2開口部91がCD画成部材84から離間した位置にあり、且つ第2層9の非開口部92が空気を通さない非通気性部となっていて、複数の第1開口部81は集積用凹部22の搬送方向R2に空気流が通過可能に互いに連通していない。そのため、前記後側第1開口部81が回転ドラム2の負圧に維持された空間上を通過する前にその内部に乱流が発生することがなく、前述した第1開口部81による整流効果が確実に奏される。
特に、本実施態様においては、前述したように、最外側第1開口部81X以外の他の複数(本実施態様では9個)の第1開口部81それぞれにおける第2開口部91は、集積用凹部22の平面視において、該開口部81の中央に形成されており、且つ1個の第1開口部81とその内部に存する第2開口部91とは、平面視形状が互いに相似の関係にある。これらの構成は、前述した第1開口部81による整流効果の安定した発現に有効である。
また、本実施態様においては、前述したように、回転ドラム2の空間Cに、積繊物30の集積用凹部22からバキュームコンベア7への転写を容易にする離型用エアブロー手段75が配されており、所定の転写位置(回転ドラム2の最下点)において、図7に示すように、多孔性プレート27の内面側から外面側に向けてエアABを吹き付けて、積繊物30の集積用凹部22からの離型を促進するようになされているところ、このように、調整体10を具備する積繊装置にエアブローによる積繊物の転写を採用すると、積繊物30の周縁部に欠けが生じるおそれがあることは前述した通りである(図10参照)。
しかしながら、本実施態様においては、積繊物30の周縁部の形成に寄与する最外側第1開口部81Xの内部では、図3に示す如き集積用凹部22の平面視において、第2開口部91が、集積用凹部22の輪郭線22Lに最も近く且つ輪郭線22Lに沿う最外側開口部画成部82Xと距離を置かずに隣接しており、図10に示す非通気性部材93の如き、輪郭線22Lの近傍でエアブローを阻害する部材が存在しないため、図7に示すように、調整体10よりも内側から積繊物30に対してエアブロー手段75によってエアABを吹き付けたときに、積繊物30の周縁部にもエアABが当たる。そのため、積繊物30は破壊されることなく、その全体が集積用凹部22からスムーズに離型し、バキュームコンベア7上に転写される。従って、本実施態様の積繊装置1によれば、成形体材料の積繊量が部分的に異なる高品質の成形体(吸収体)を、効率良く製造することが可能で、且つ集積用凹部内の積繊物の離形性に優れる。
前述した第1開口部81による整流効果を確実に発現させ、積繊ムラをより効果的に防止する観点から、装置各部の寸法等は下記範囲に設定することが好ましい。
第2層9における、集積用凹部22の平面視においてCD画成部材84と重なる部分の近傍の幅W1(図5参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは1mm以上10mm以下、更に好ましくは2mm以上5mm以下である。
第1層8のCD画成部材84の幅W2(図5参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは2mm以下、より具体的には、好ましくは0.5mm以上5mm以下、更に好ましくは1mm以上2mm以下である。
第2層9における、集積用凹部22の平面視においてMD画成部材83と重なる部分の近傍の幅W3(図5参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは1mm以上10mm以下、更に好ましくは2mm以上5mm以下である。
第1層8のMD画成部材83の幅W4(図5参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは2mm以下、より具体的には、好ましくは0.5mm以上5mm以下、更に好ましくは1mm以上2mm以下である。
第1開口部81の2X方向の長さW5(図3参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは30mm以下、更に好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは5mm以上30mm以下、更に好ましくは10mm以上25mm以下である。
第1開口部81の2Y方向の長さW6(図3参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下、より具体的には、好ましくは5mm以上20mm以下、更に好ましくは10mm以上15mm以下である。
第2開口部91の2X方向の長さW7(図3参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、更に好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは2mm以上30mm以下、更に好ましくは5mm以上25mm以下である。
第2開口部91の2Y方向の長さW8(図3参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下、より具体的には、好ましくは2mm以上20mm以下、更に好ましくは5mm以上15mm以下である。
第2開口91部の開口面積は、対応する第1開口部81(81X)の開口面積の1〜50%を占めるのが好ましい。つまり、第1開口部81の開口面積S1に対する第2開口部91の開口面積S2の割合(S2/S1)は、好ましくは1%以上、更に好ましくは5%以上、そして、好ましくは50%以下、更に好ましくは30%以下、より具体的には、好ましくは1%以上50%以下、さらに好ましくは5%以上30%以下である。
第1層8の開口部画成部82(MD画成部材83、CD画成部材84)の厚みT(図6参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは2mm以上10mm以下、更に好ましくは3mm以上5mm以下である。
本実施態様においては、調整体10(第1層8、第2層9)は、多孔性プレート27の全域に対応して配されているわけではなく、図3に示すように、多孔性プレート27の内面27b側において、集積用凹部22の搬送方向R2の後方側に対応する領域のみに配されており、前方側を含むそれ以外の領域には配されていない。即ち、集積用凹部22は、該凹部22の外面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されている調整体配置領域24と、多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されていない調整体非配置領域23とを有している。
集積用凹部22の調整体非配置領域23について更に説明すると、図4に示すように、空間プレート26における第1層8以外の部分には、該空間プレート26を厚み方向に貫通し、第1開口部81よりも開口面積の大きな平面視矩形形状の第1大開口部85が形成されており、また、吸引調整プレート25には、該吸引調整プレート25を厚み方向に貫通する平面視矩形形状の第2大開口部95が、第1大開口部85に対応して形成されている。両開口部85,95は、平面視形状が互いに合同の関係にあり、第2大開口部95は第1大開口部85に対する相似比が1である。
そして、両開口部85,95は、集積用凹部22の平面視において、該凹部22の調整体非配置領域23の全域と重なる大きさを有しているため、調整体非配置領域23においては、図8に示すように、多孔性プレート27の内面27b側の略全域が、両開口部85,95となっている。従って、集積用凹部22の調整体非配置領域23では、多孔性プレート27が本来有する通気性は阻害されず、装置内部側からの吸引によって生じ成形体材料を吸引する空気流(バキュームエアー)の風量は抑制されず、そのため、集積用凹部22の調整体配置領域24に比して、成形体材料が高坪量に積繊される。
このように、本実施態様における集積用凹部22は、成形体材料を相対的に高坪量に積繊させる調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23と、成形体材料を相対的に低坪量に積繊させる調整体配置領域(低坪量積繊領域)24とを、該凹部22の搬送方向R2(長手方向)に有している(図3参照)。調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23は、集積用凹部22の外面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されておらず、調整体配置領域(低坪量積繊領域)24は、多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されている。
次に、前述した積繊装置1を用いて吸収体を連続的に製造する方法について説明する。本実施態様の製造方法は、空気流に乗せて供給した吸収体原料(成形体材料)を、積繊装置1における回転ドラム2の集積用凹部22に吸引して積繊させる積繊工程と、集積用凹部22内の成形体材料の積繊物30を該凹部22から離型してバキュームコンベア7(搬送手段)に転写させる転写工程とを具備する。
先ず、回転ドラム2内の空間A及びバキュームボックス74内を、それぞれに接続された吸気ファン(図示せず)を作動させて負圧にする。空間A内を負圧にすることで、ダクト4内に、吸収体原料(繊維材料31及び吸収性粒子32)を、回転ドラム2の外周面2fに搬送する空気流(バキュームエアー)が生じる。また、回転ドラム2を回転させ、押さえベルト6を作動させる。
次いで、粉砕機5を作動させて、木材パルプシート310を粉砕して得られた繊維材料31をダクト4内に供給する。また、ダクト4に配された散布管41により、ダクト4内に吸収性粒子32を供給する。
ダクト4に覆われた部分を搬送されている間に、回転ドラム2の集積用凹部22には、吸収体原料が吸引されて積繊する。回転ドラム2の個々の集積用凹部22は、負圧に維持された空間A上を通過している間、外面22aからの吸引が行われる。外面22aを形成する多孔性プレート27の吸引孔からの吸引によって、ダクト4内に、吸収体原料を回転ドラム2の外周面2fに搬送する空気流が生じ、該空気流に乗せて搬送された吸収体原料が凹部22内に積繊する。
前述したように、集積用凹部22内においては、調整体10の配置の有無に起因して、吸収体原料の積繊量が異なるように設定されており、吸収体原料は、調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に相対的に高坪量に積繊し、調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に相対的に低坪量に積繊する。集積用凹部22がダクト4の下流側端部を通過する頃には、調整体非配置領域23が完全に吸収体原料によって覆われた状態になるのに対し、調整体配置領域24は吸収体原料によって完全には覆われない。そのため、集積用凹部22内の積繊物の表面(該凹部22の外面22aとの接触面とは反対側の面)には、調整体非配置領域23と調整体配置領域24との境界部に、吸収体原料の積繊量の差に起因する段差が形成され、調整体配置領域24の該表面が調整体非配置領域23の該表面に対して相対的に低い位置に存する。
このようにして、集積用凹部22内に吸収体原料(繊維材料31及び吸収性粒子32)を積繊させて積繊物30を得た後、更に回転ドラム2を回転させ、押さえベルト6で集積用凹部22内に積繊物30を押さえつけながら、バキュームコンベア7上まで搬送する。そして、集積用凹部22内の積繊物30は、バキュームボックス74の対向位置にくると、バキュームボックス74からの吸引と、離型用エアブロー手段75による回転ドラム2の内方から外方へのエアの吹き付けとにより、集積用凹部22からスムーズに離型し、バキュームコンベア7上に導入された被覆材35上に転写される。
図9には、本実施態様の集積用凹部22から離型した直後の積繊物30が示されている。積繊物30は、図9に示すように、集積用凹部22の調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が多い高坪量部(肉厚部)33、集積用凹部22の調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が少ない低坪量部(肉薄部)34となっている。また、積繊物30の一方の面30b(凹部22の外面22aとの接触面)は、その全域が略平坦である一方、他方の面30a(凹部22の外面22aとの接触面とは反対側の面)は、高坪量部33と低坪量部34との境界部に段差を有しており、平坦ではない。
積繊物30を被覆材35に転写した後、被覆材35の搬送方向に沿う両側部を積繊物30側に折り返して、積繊物30の上下両面を被覆材35で被覆し、被覆材35を所定長さに切断することによって、吸収体が得られる。
こうして得られた吸収体は、積繊物30からなる吸収性コアが、相対的に高坪量の高坪量部33と相対的に低坪量の低坪量部34とを含み、吸収体原料の積繊量が部分的に異なっている。前述した調整体10の作用により、この吸収性コア、特に低坪量部34には積繊ムラは見られず、また、吸収性コアに欠けは見られない。吸収体は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体として好適な高品質なものとなっている。特に、使い捨ておむつに用いられる吸収体としては、高坪量部33が腹側(前側)、低坪量部34が背側(後側)となるように吸収性物品に組み込まれて使用されることが、吸収体の性能を最大限発揮させる点で好ましい。このように、吸収体内に坪量(原料の積繊量)が異なる高坪量部及び低坪量部を形成することは、柔軟で装着感の向上した吸収体が得られる等の利点がある。特に、高坪量部の前後あるいは周囲に低坪量部が形成された吸収体は、柔軟で装着感に優れる。
本発明で製造する吸収体は、吸収性物品の吸収体として好ましく用いられる。吸収性物品は、主として尿、経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。吸収体は、上下面が一枚又は複数枚のコアラップシートに被覆されていても良い。裏面シートは水蒸気透過性を有していても有しなくても良い。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつ、生理用ナプキンに適用する場合には、吸収体の起立した両側部の更に外側に、一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。
本発明は、前記実施態様に制限されず適宜変更可能である。例えば前記実施態様では、図3及び図5に示すように、2X方向に延びる輪郭線22Lに沿って配されている複数の最外側開口部81Xそれぞれの内部では、集積用凹部22の平面視において、第2開口部91は、当該開口部81Xの2X方向(集積用凹部22の搬送方向)の中央に位置しており、当該開口部81Xの2X方向の全長に亘っていなかったが、当該開口部81Xの2X方向の全長に亘っていても良い。
また前記実施態様では、1個の第1開口部81(81X)に対応する第2開口部91は1個であったが、2個以上の複数個であっても良い。
また前記実施態様では、集積用凹部22は、回転ドラム2の外周面2fに周方向に間欠的に形成されていたが、周方向の全長に亘って連続的に形成されていても良い。
前述した本発明の実施態様に関し、更に以下の付記(積繊装置及び吸収体の製造方法)を開示する。
<1>
成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の外面上に積繊させる積繊装置であって、
前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、
前記調整体は、前記多孔性部材に近い順に第1層及び第2層が順次積層されて構成されており、
前記第1層は、該第1層を厚み方向に貫通する複数の第1開口部と、各該第1開口部を区画形成する非通気性の開口部画成部とを有し、
前記第2層における、前記集積用凹部の平面視において複数の前記第1開口部と重なる部分には、該第2層を厚み方向に貫通し且つ該第1開口部に比して開口面積の小さい第2開口部が、各該第1開口部に対応して形成されており、
複数の前記第1開口部のうち、前記集積用凹部の輪郭線に沿って配されている最外側第1開口部の内部では、該集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、該最外側第1開口部を画成する前記開口部画成部のうち、該輪郭線に最も近く且つ該輪郭線に沿う最外側開口部画成部と距離を置かずに隣接している積繊装置。
<2>
前記集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、前記第1開口部を画成する前記開口部画成部と重なっていない前記<1>に記載の積繊装置。
<3>
前記最外側第1開口部以外の他の前記第1開口部それぞれにおける前記第2開口部は、前記集積用凹部の平面視において、該第1開口部の中央に形成されている前記<1>又は<2>に記載の積繊装置。
<4>
前記集積用凹部の平面視において、1個の前記第1開口部とその内部に存する前記第2開口部とは、平面視形状が互いに相似の関係にある前記<1>〜<3>の何れか一項に記載の積繊装置。
<5>
1個の前記第1開口部に対応する前記第2開口部が1個又は複数個存在する前記<1>〜<4>の何れか一項に記載の積繊装置。
<6>
前記第2開口部の開口面積は、対応する前記第1開口部の開口面積の1〜50%を占める前記<1>〜<5>の何れか一項に記載の積繊装置。
<7>
最外側第1開口部の内部では、前記集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、該最外側第1開口部における該集積用凹部の搬送方向の全長に亘っている前記<1>〜<6>の何れか一項に記載の積繊装置。
<8>
前記多孔性部材の内面側から外面側に向けてエアを吹き付けることで、前記集積用凹部内の前記成形体材料の積繊物を該集積用凹部から離型させる離型用エアブロー手段を具備する前記<1>〜<7>の何れか一項に記載の積繊装置。
<9>
前記離型用エアブロー手段によって吹き付けられるエアは、前記第2開口部、前記第1開口部及び前記多孔性部材をこの順で順次通過する前記<8>に記載の積繊装置。
<10>
前記開口部画成部は、前記集積用凹部の搬送方向と平行な複数の平面視直線状のMD画成部材と、該搬送方向と直交する方向に平行な複数の平面視直線状のCD画成部材とから構成されている前記<1>〜<9>の何れか一項に記載の積繊装置。
<11>
前記最外側第1開口部以外の他の前記第1開口部それぞれの内部では、前記集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、前記MD画成部材及び前記画成部材それぞれから離間した位置にある前記<10>に記載の積繊装置。
<12>
前記集積用凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、
前記最外側開口部画成部は、前記回転ドラムの周方向に延びる最外側MD画成部材と、該周方向と直交する周方向直交方向に延びる最外側CD画成部材とを含んで構成され、
前記周方向に延びる前記集積用凹部の輪郭線に沿って配されている複数の前記最外側第1開口部それぞれの内部では、該集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、当該最外側第1開口部の該周方向の中央で且つ前記最外側MD画成部材と距離を置かずに隣接している前記<1>〜<11>の何れか一項に記載の積繊装置。
<13>
前記集積用凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、
前記最外側開口部画成部は、前記回転ドラムの周方向に延びる最外側MD画成部材と、該周方向と直交する周方向直交方向に延びる最外側CD画成部材とを含んで構成され、
前記周方向直交方向に延びる前記集積用凹部の輪郭線に沿って配されている複数の前記最外側第1開口部それぞれの内部では、該集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、当該最外側第1開口部の該周方向直交方向の中央で且つ前記最外側CD画成部材と距離を置かずに隣接している前記<1>〜<12>の何れか一項に記載の積繊装置。
<14>
前記開口部画成部82は、空気を通さない非通気性を有している前記<1>〜<13>の何れか一項に記載の積繊装置。
<15>
前記第2層は、非通気性材料から形成されており、前記第2開口部を含む開口部以外の部分は、空気を通さない非通気性を有している前記<1>〜<14>の何れか一項に記載の積繊装置。
<16>
前記集積用凹部は、該集積用凹部の底面を形成する前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されている調整体配置領域と、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されていない調整体非配置領域とを有し、該調整体非配置領域は、調整体配置領域に比して成形体材料が高坪量に積繊される前記<1>〜<15>の何れか一項に記載の積繊装置。
<17>
前記積繊装置は、回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に成形体材料を供給するダクトとを備え、前記回転ドラムは、その外周面に前記集積用凹部を有している前記<1>〜<16>の何れか一項に記載の積繊装置。
<18>
前記回転ドラムは、円筒状のドラム本体と、該ドラム本体の外周部に重ねて固定された吸引調整プレートと、該吸引調整プレートの外面側に重ねて固定された空間プレートと、該空間プレートの外面側に重ねて固定された前記多孔性部材である多孔性プレートと、該多孔性プレートの外面側に重ねて固定されたパターン形成プレートとを有し、
前記調整体は、前記吸引調整プレートと前記空間プレートとで構成されている前記<17>に記載の積繊装置。
<19>
前記ドラム本体は、前記回転ドラムの中心軸側から該回転ドラムの外周面側に向かって設けられた仕切板により仕切られた相互に独立した複数の空間を有している前記<18>に記載の積繊装置。
<20>
前記ドラム本体における前記複数の空間のうちの1つに、前記集積用凹部内に集積された成形体材料の積繊物の該集積用凹部から他の部材への転写を容易にする離型用エアブロー手段が配されており、所定の転写位置において該離型用エアブロー手段によって、前記多孔性部材の内面側から外面側に向けてエアを吹き付けて、該積繊物の該集積用凹部からの離型を促進するようになされている前記<18>又は<19>に記載の積繊装置。
<21>
前記<1>〜<20>の何れか一項に記載の積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、
空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程と、
前記集積用凹部内の前記成形体材料の積繊物を該集積用凹部から離型して搬送手段に転写させる転写工程とを具備する吸収体の製造方法。
<22>
前記成形体材料は、前記集積用凹部における、前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されていない領域(前記調整体非配置領域)に相対的に高坪量に積繊し、該集積用凹部における、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されている領域(前記調整体配置領域)に相対的に低坪量に積繊する前記<21>に記載の吸収体の製造方法。
<23>
前記<1>〜<20>の何れか一項に記載の積繊装置を用いて製造された吸収体であって、
前記集積用凹部における、前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されていない領域(調整体非配置領域)に対応する部分が、相対的に吸収体原料(成形体材料)の積繊量が多い高坪量部であり、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されている領域(調整体配置領域)に対応する部分が、相対的に吸収体原料(成形体材料)の積繊量が少ない低坪量部である吸収体。
<24>
前記高坪量部が肉厚部であり、前記低坪量部が肉薄部である前記<23>に記載の吸収体。
<25>
一方の面は、その全域が略平坦であり、他方の面は、前記高坪量部と前記低坪量部との境界部に段差を有している前記<23>又は<24>に記載の吸収体。
1 積繊装置
2 回転ドラム
20 ドラム本体
21 外周部材
22 集積用凹部
22a 集積用凹部の外面
22L 集積用凹部の輪郭線
23 調整体非配置領域(高坪量積繊領域)
24 調整体配置領域(低坪量積繊領域)
25 吸引調整プレート
26 空間プレート
27 多孔性プレート(多孔性部材)
28 パターン形成プレート
5 粉砕機
6 押さえベルト
7 バキュームコンベア(搬送手段)
75 離型用エアブロー手段
8 第1層
81 第1開口部
81X 最外側第1開口部
82 開口部画成部
82X 最外側開口部画成部
83 MD画成部材
83X 最外側MD画成部材
84 CD画成部材
84X 最外側CD画成部材
85 第1大開口部
9 第2層
91 第2開口部
92 非開口部(非通気性部)
95 第2大開口部
10 調整体
30 積繊物
31 繊維材料
32 吸収性粒子
33 高坪量部
34 低坪量部

Claims (9)

  1. 成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の外面上に積繊させる積繊装置であって、
    前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、
    前記調整体は、前記多孔性部材に近い順に第1層及び第2層が順次積層されて構成されており、
    前記第1層は、該第1層を厚み方向に貫通する複数の第1開口部と、各該第1開口部を区画形成する非通気性の開口部画成部とを有し、
    前記第2層における、前記集積用凹部の平面視において複数の前記第1開口部と重なる部分には、該第2層を厚み方向に貫通し且つ該第1開口部に比して開口面積の小さい第2開口部が、各該第1開口部に対応して形成されており、
    複数の前記第1開口部のうち、前記集積用凹部の輪郭線に沿って配されている最外側第1開口部の内部では、該集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、該最外側第1開口部を画成する前記開口部画成部のうち、該輪郭線に最も近く且つ該輪郭線に沿う最外側開口部画成部と距離を置かずに隣接している積繊装置。
  2. 前記集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、前記第1開口部を画成する前記開口部画成部と重なっていない請求項1に記載の積繊装置。
  3. 前記集積用凹部の平面視において、1個の前記第1開口部とその内部に存する前記第2開口部とは、平面視形状が互いに相似の関係にある請求項1又は2に記載の積繊装置。
  4. 1個の前記第1開口部に対応する前記第2開口部が1個又は複数個存在する請求項1〜3の何れか一項に記載の積繊装置。
  5. 前記第2開口部の開口面積は、対応する前記第1開口部の開口面積の1〜50%を占める請求項1〜4の何れか一項に記載の積繊装置。
  6. 最外側第1開口部の内部では、前記集積用凹部の平面視において、前記第2開口部は、該最外側第1開口部における該集積用凹部の搬送方向の全長に亘っている請求項1〜5の何れか一項に記載の積繊装置。
  7. 前記多孔性部材の内面側から外面側に向けてエアを吹き付けることで、前記集積用凹部内の前記成形体材料の積繊物を該集積用凹部から離型させる離型用エアブロー手段を具備する請求項1〜6の何れか一項に記載の積繊装置。
  8. 前記離型用エアブロー手段によって吹き付けられるエアは、前記第2開口部、前記第1開口部及び前記多孔性部材をこの順で順次通過する請求項7に記載の積繊装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、
    空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程と、
    前記集積用凹部内の前記成形体材料の積繊物を該集積用凹部から離型して搬送手段に転写させる転写工程とを具備する吸収体の製造方法。
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