JP2013255554A - 積繊装置 - Google Patents

積繊装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013255554A
JP2013255554A JP2012131845A JP2012131845A JP2013255554A JP 2013255554 A JP2013255554 A JP 2013255554A JP 2012131845 A JP2012131845 A JP 2012131845A JP 2012131845 A JP2012131845 A JP 2012131845A JP 2013255554 A JP2013255554 A JP 2013255554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
accumulation
recess
fiber
openings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012131845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5457506B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Mogi
知之 茂木
Hiroshi Maruyama
浩志 丸山
Ryuji Matsunaga
竜二 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012131845A priority Critical patent/JP5457506B2/ja
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to IN10218DEN2014 priority patent/IN2014DN10218A/en
Priority to CN201380030904.2A priority patent/CN104379101B/zh
Priority to PCT/JP2013/065555 priority patent/WO2013187291A1/ja
Priority to EP13803729.6A priority patent/EP2859868B1/en
Priority to BR112014031079A priority patent/BR112014031079A2/pt
Priority to TW102120811A priority patent/TWI566760B/zh
Publication of JP2013255554A publication Critical patent/JP2013255554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5457506B2 publication Critical patent/JP5457506B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整可能な積繊装置を提供すること。
【解決手段】成形体材料が積繊される集積用凹部22を外面に有し、集積用凹部22を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材27で形成された集積用凹部22の底面22a上に積繊させる。多孔性部材27の内面27b側に調整体10が配されている。調整体10は、複数の開口部を有し、該開口部は、多孔性部材27から相対的に遠い方の開口端部が相対的に近い方の開口端部に比して開口面積が小さい。
【選択図】図4

Description

本発明は、繊維材料、吸水性ポリマー等の成形体材料を吸引して積繊させ、所定形状の成形体(吸収体)を得るのに用いられる積繊装置に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体の製造装置として、外周面に集積用凹部を有する回転ドラムを備え、該回転ドラムを回転させつつ該外周面にパルプ等の成形体材料を飛散状態にて供給し、吸引孔が多数形成された多孔性部材からなる該集積用凹部の底面からの吸引により、該成形体材料を該集積用凹部内に積繊させ、しかる後、この集積用凹部内の積繊物を、該集積用凹部に対向配置させた吸引手段からの吸引により該集積用凹部から離型して、該吸引手段上に転写する積繊装置が知られている。
前述の如き構成の積繊装置に関し、例えば特許文献1には、集積用凹部内の積繊物の密度、量を調整するために、金属製のメッシュ等で形成される集積用凹部の底部について、開口率(開孔率)を異ならせることが開示されている。また、特許文献2には、前述の如き構成の積繊装置において、回転ドラムの内側に配設される吸引チャンバを、流れ方向に沿う縦方向断面で複数の吸引チャンバに区画すると共に、各吸引チャンバ毎に吸引手段を設け、それぞれの吸引力を異ならせることが記載されている。また、特許文献3には、集積用凹部の底面を形成する金属メッシュ(多孔性部材)からなるウェブ層の内面側(成形体材料の非積繊面側)に、該金属メッシュの開口部に比して開口径が大きい開口部(大開口部)を多数有するスペース部材と、該スペース部材の開口部に比して開口径が小さい開口部(小開口部)を多数有するガス流量制御層とが、この順で積層されている回転ドラムが記載されている。特許文献3によれば、ガス流量制御層の作用によりウェブ層を所定のパターンで空気が流れるようになるため、ウェブ層上に所望の坪量の繊維を積繊できるとされている。
特開2000−234255号公報 特開2002−272782号公報 特開昭62−206071号公報
前述した構成の積繊装置においては、特許文献1に記載されているように、集積用凹部の底部の開孔率(単位面積に占める吸引孔の開孔面積の総和の割合)を適宜設定することにより、該底部上に積繊される成形体材料の積繊量(成形体の坪量)を制御することが可能であり、一般に、該開孔率を低下させると、成形体材料の吸引力が低下して該積繊量が減少する。従って、集積用凹部の底部の開孔率を部分的に異ならせることによって、単一の吸引手段を用いて装置内部側から一定の吸引力で吸引した場合でも、該底部には吸引力が相対的に強い強吸引部と吸引力が相対的に弱い弱吸引部とが生じるため、該強吸引部上にて成形体材料が相対的に高坪量に積繊された高坪量部と、該弱吸引部上にて成形体材料が相対的に低坪量に積繊された低坪量部とを有する成形体を製造することが可能となり、比較的簡単な装置構成で成形体の坪量調整ができる。
しかし、特許文献1に記載されているように、集積用凹部の底部の開孔率を意図的に低下させると、特にそうして形成された該底部の弱吸引部において、吸引孔及びその近傍とそれ以外の部分とで成形体材料の吸引力の差が顕著になって、両部分の積繊量に明らかな差が生じる場合がある。その結果として、該弱吸引部上にて積繊され、本来積繊量が均一であるべき成形体の低坪量部に、斯かる積繊量の差に起因する積繊ムラが発生するおそれがある。積繊ムラの発生は、成形体が例えば吸収性物品に用いられる吸収体である場合は、吸収性能の低下あるいは吸収性物品の着用感の低下等に繋がるおそれがあり、望ましくない。特許文献1には、このような、集積用凹部の底部の開孔率の意図的な低下に起因する積繊ムラについては記載されておらず、積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整可能な積繊装置は未だ提供されていない。
また、特許文献3に記載の技術は、下記課題1〜3を有し、改良の余地がある。課題1:ガス流量制御層の1つの小開口部がスペース部材の複数の大開口部を跨ぐように配置され、積繊ムラが発生する可能性がある。課題2:スペース部材の複数の大開口部それぞれに対応するガス流量制御層の小開口部の数が異なり、積繊ムラが発生する可能性がある。課題3:金属メッシュ(多孔性部材)に成形体材料を部分的に高坪量に積繊させるためのポケット(凹部)が形成され、ガス流量制御層に、該ポケットの領域を囲むような形状の端部が形成されているところ、該端部が、スペース部材の複数の開口部を跨ぐように配置されているため、設計通りの高坪量部(いわゆる中高部)を形成できない可能性がある。
従って、本発明は、積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整可能な積繊装置に関する。
本発明は、成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の底面上に積繊させる積繊装置であって、前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、前記調整体は、該調整体を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、該開口部は、前記多孔性部材から相対的に遠い方の開口端部が相対的に近い方の開口端部に比して開口面積が小さい積繊装置を提供するものである。
また、本発明は、前記積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程を具備する吸収体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、積繊ムラを発生させずに、成形体材料の積繊量を調整することが可能であり、成形体材料の積繊量が部分的に異なる高品質の成形体を効率良く製造することができる。
図1は、本発明の積繊装置の一実施態様(第1実施態様)を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す積繊装置における回転ドラムの外周部(集積用凹部)を平面状に展開して示した図である。 図3は、図2に示す回転ドラムの外周部の分解斜視図である。 図4は、図2のI−I線断面を模式的に示す斜視図である。 図5は、図2のI−I線断面の一部を模式的に示す断面図である。 図6は、図2のII−II線断面を模式的に示す斜視図である。 図7は、図1に示す積繊装置における回転ドラムの集積用凹部から離型した積繊物を示す斜視図である。 図8は、本発明の積繊装置の他の実施態様(第2実施態様)における回転ドラムの外周部(集積用凹部)の斜視図である。 図9は、図8に示す回転ドラムの外周部の分解斜視図である。 図10は、図8に示す回転ドラムの外周部における集積用凹部の底部の一部のドラム幅方向(回転ドラムの回転軸と平行な方向)に沿う断面を模式的に示す図であり、図10(a)は、調整体が配されていない領域(高坪量積繊領域)の斜視図、図10(b)は、調整体が配されている領域(低坪量積繊領域)の斜視図である。 図11は、図8に示す回転ドラムの集積用凹部から離型した積繊物を示す斜視図である。 図12(a)〜図12(e)は、それぞれ、本発明に係る調整体における第1層と第2層との対応関係を模式的に示す平面図である。 図13は、本発明の積繊装置の更に他の実施態様の図4相当図である。 図14(a)〜図14(d)は、それぞれ、本発明に係る調整体の開口部のドラム幅方向に沿う断面を模式的に示す断面図である。 図15は、本発明の積繊装置の更に他の実施態様を一部透視して示す概略斜視図である。
以下に、本発明について、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の積繊装置の第1実施態様の概略が示されている。第1実施態様の積繊装置1は、矢印R2方向に回転駆動される回転ドラム2と、回転ドラム2の外周面21に成形体材料を供給するダクト4と、回転ドラム2の斜め下方に配置され、矢印R5方向に回転駆動されるトランスファーロール5と、トランスファーロール5の下方に配されたバキュームコンベア6と、切断装置7とを備えている。積繊装置1においては、更に、バキュームボックス11が、回転ドラム2の周方向におけるダクト4とトランスファーロール5との間に設けられおり、メッシュベルト13が、バキュームボックス11と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を通るように配されており、風除けプレート15が、トランスファーロール5の外周面に近接させて設けられている。尚、バキュームボックス11及び風除けプレート15は、集積用凹部22内の積繊物を型崩れさせずに安定的に転写させるための手段であり、図7に示す積繊物32の如き、比較的型崩れ難い形状の積繊物が得られる場合は、特に設置しなくても良く、あるいは設置しても用いる必要は無い。一方、例えば図11に示す積繊物32Aは、平面視格子状の凹部(溝部)38とその格子の目の部分に形成された凸部39と有し、比較的型崩れし易い形状の積繊物である。このような型崩れし易い形状の積繊物が得られる場合は、バキュームボックス11及び風除けプレート15は有効である。
回転ドラム2は、図1に示すように、円筒状をなし、モータ等の原動機からの動力を受けて水平軸回りを回転する。回転ドラム2は、図2に示すように、その外周面21に、成形体材料が積繊される集積用凹部22を有している。凹部22は、回転ドラム2の周方向(2X方向)に所定の間隔で複数形成されている。図2中、2X方向が回転ドラム2の周方向、2Y方向が回転ドラム2の幅方向(回転ドラム2の回転軸と平行な方向)である。
回転ドラム2は、図3に示すように、金属製の剛体からなる円筒状のドラム本体(図示せず)と、該ドラム本体の外周部に重ねて固定された吸引調整プレート25と、該吸引調整プレート25の外面25a側に重ねて固定された空間プレート26と、該空間プレート26の外面26a側に重ねて固定された多孔性プレート27(多孔性部材)と、該多孔性プレート27の外面27a側に重ねて固定されたパターン形成プレート28とを有する。前記ドラム本体及びこれら各プレート25〜28は、ボルトあるいは接着剤等の公知の固定手段によって互いに固定されている。成形体材料の被積繊面である集積用凹部22の底面22aは、多孔性プレート27から形成されている。
尚、本明細書において、回転ドラム2の各構成部材(吸引調整プレート25、空間プレート26、多孔性プレート27、パターン形成プレート28等)の外面は、当該構成部材における、成形体材料の積繊されるときに該成形体材料の供給側に向けられる面である。また、当該各構成部材の内面は、当該構成部材における、成形体材料が積繊されるときに該成形体材料の供給側とは反対側(回転ドラムの内方側)に向けられる面である。積繊装置1で製造される成形体が、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体である場合、成形体材料は吸収体原料である。
成形体材料は、繊維材料を含むものである。吸収体原料としての成形体材料は、従来、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、解繊パルプ等のパルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン等の合成繊維の短繊維等が用いられる。これらの繊維材料は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、吸収体原料として、繊維材料と共に、吸水性ポリマーを用いても良い。また、繊維状の原料として、繊維状の吸水性ポリマーを単独で又は繊維材料と共に用いることもできる。更に、繊維材料等と共に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて用いることもできる。
パターン形成プレート28は、回転ドラム2の外周面21を形成する外面28aと、回転ドラム2の回転軸側に向けられる内面28bとを有し、外面28aと内面28bとの間に、集積用凹部22内の立体形状に対応する形状の空間部を有している。パターン形成プレート28は、この空間部を除き、空気を通さない非通気性を有している。ここで、「非通気性」とは、「空気を全く通さない非通気性」及び「微量の空気は通すが実質的に空気を通さない難通気性」の両方を含み、実質的に非通気性という意味である。パターン形成プレート28としては、例えば、ステンレスあるいはアルミ等の金属又は樹脂製の板に機械加工を施し開口部(凹部22内の立体形状に対応する形状の空間部)を形成したプレート、あるいは金型を用いて該開口部を一体成形したプレート、あるいはパンチング、エッチングしたプレート、それらのプレートを重ね合わせたもの等を用いることができる。
多孔性プレート27は、装置内部側(回転ドラム2の内方)からの吸引によって生じた空気流(バキュームエアー)を装置外部側(回転ドラム2の外方)に伝え、該空気流に乗って運ばれてくる成形体材料を透過させずに保持し、空気のみを透過させる通気性のプレートである。多孔性プレート27には、該プレート27を厚み方向に貫通する吸引孔(細孔)が、該プレート27の全体に均一な分布で複数(多数)形成されており、集積用凹部22が回転ドラム2内における負圧に維持された空間上を通過している間、該吸引孔が空気流の透過孔として機能する。多孔性プレート27としては、例えば、金属又は樹脂製のメッシュプレート、あるいは金属又は樹脂製の板にエッチング、パンチングで複数(多数)の細孔を形成したもの等を用いることができる。
図3及び図4に示すように、多孔性プレート27の内面27b側には、前記空気流を整流する調整体10が、該プレート27の内面27bの一部に重ねて配されている。調整体10は、多孔性プレート27に近い順に第1層8及び第2層9が順次積層されて構成されている。第1実施態様においては、調整体10は、吸引調整プレート25と空間プレート26とで構成されており、図2に示す如き集積用凹部22の平面視において、空間プレート26における、凹部22の底面22aと重なる部分の一部が第1層8、吸引調整プレート25における、該第1層8と重なる部分が第2層9となっている。ここで、「平面視」とは、対象物(集積用凹部等)を、回転ドラム2の外周面21の法線方向(回転ドラム2の回転軸方向と直交する方向)の外方から見た場合を意味する。
第1層8は、該第1層8を厚み方向に貫通する複数の第1開口部81と各該第1開口部81を区画形成する開口部画成部82とを有している。開口部画成部82は、集積用凹部22の搬送方向R2(回転ドラム2の周方向、2X方向)に延びる複数本のMD画成部材83と、該搬送方向と直交する方向(回転ドラム2の幅方向、2Y方向)に延びる複数本のCD画成部材84とを含んで構成されている。ここで、MD画成部材に関し、「集積用凹部の搬送方向に延びる」とは、MD画成部材が実質的に該搬送方向に延びていれば良く、集積用凹部22の平面視において、MD画成部材が該搬送方向と平行な直線状の場合に限られず、MD画成部材が該搬送方向に沿う曲線状の場合を含み、また、MD画成部材が、該搬送方向と平行ではないが該搬送方向とのなす角度が45°以下の交差方向に沿う場合も含む。また、CD画成部材に関し、「集積用凹部の搬送方向と直交する方向(直交方向)に延びる」とは、CD画成部材が実質的に該直交方向に延びていれば良く、集積用凹部22の平面視において、CD画成部材が該直交方向と平行な直線状の場合に限られず、CD画成部材が該直交方向に沿う曲線状の場合を含み、また、CD画成部材が、該直交方向と平行ではないが該直交方向とのなす角度が45°以下の交差方向に沿う場合も含む。
第1実施態様においては、図2〜図4に示すように、開口部画成部82は、集積用凹部22の搬送方向(2X方向)と平行な6本の平面視直線状のMD画成部材83と、集積用凹部22の搬送方向と直交する方向(2Y方向)に平行な5本の平面視直線状のCD画成部材84とから構成されており、これら計10本の平面視直線状の画成部材83,84によって、平面視して格子状に形成されている。第1開口部81は、この格子状の開口部画成部82における格子の目の部分に位置し、平面視して四角形形状を有している。開口部画成部82(画成部材83,84)は、空気を通さない非通気性を有している。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。非通気性の開口部画成部82(画成部材83,84)の形成材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂等を用いることができる。
第2層9における、図2に示す如き集積用凹部22の平面視において複数の第1開口部81と重なる部分には、該第2層9を厚み方向に貫通する第2開口部91が、各該第1開口部81に対応して形成されており、該平面視において、斯かる対応関係にある両開口部81,91が互いに重なっている。第1実施態様においては、図3及び図4に示すように、第1層8の1個の第1開口部81に対して、第2層9の1個の第2開口部91が対応しており、第1開口部81と第2開口部91とが1対1で対応している。
第1実施態様の主たる特長の1つとして、図2に示す如き集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの内部では第2開口部91がCD画成部材84から離間した位置にあり、且つ第2層9におけるCD画成部材84と重なる部分(以下、CD画成部材対応部ともいう)及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している点が挙げられる。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。図3中符号92は、第2層9のCD画成部材対応部及びその近傍を示している。CD画成部材対応部及びその近傍92は、吸引調整プレート25の他の部分と同様に、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂等の非通気性材料から形成され、開口部(第2層9を厚み方向に貫通する貫通孔)を有しておらず、非通気性を有している。
ここで、「CD画成部材対応部の近傍」は、集積用凹部22の平面視において、1本のCD画成部材84の2Y方向(回転ドラム2の幅方向)の全長に亘って該1本のCD画成部材84に沿って延びる領域であり、一定の幅(2X方向の長さ)W1(図4参照)を有している。また、CD画成部材対応部の幅(2X方向の長さ)は、対応するCD画成部材84の幅W2(図4参照)と同じである。
また、第1実施態様における第2層9は、CD画成部材84のみならずMD画成部材83についても、それと重なる部分及びその近傍に空気を通さない非通気性部を有している。即ち、図2に示す如き集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの内部では第2開口部91がMD画成部材83から離間した位置にあり、且つ第2層9におけるMD画成部材83と重なる部分(以下、MD画成部材対応部ともいう)及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。図3中符号93は、第2層9のMD画成部材対応部及びその近傍を示している。MD画成部材対応部及びその近傍93は、吸引調整プレート25の他の部分と同様に、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂等の非通気性材料から形成され、開口部(第2層9を厚み方向に貫通する貫通孔)を有しておらず、非通気性を有している。
ここで、「MD画成部材対応部の近傍」は、集積用凹部22の平面視において、1本のMD画成部材83の2X方向(回転ドラム2の周方向)の全長に亘って該1本のMD画成部材83に沿って延びる領域であり、一定の幅(2Y方向の長さ)W3(図4参照)を有している。また、MD画成部材対応部の幅(2Y方向の長さ)は、対応するMD画成部材83の幅W4(図4参照)と同じである。
このように、第1実施態様においては、集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの内部では第2開口部91が相対向する2本のCD画成部材84,84及び相対向する2本のMD画成部材83,83それぞれから離間した位置にある。従って、凹部22の平面視において1個の第1開口部81の内部に存する第2開口部91は、該第1開口部81に比して開口面積が小さい。ここで、両開口部81,91の「開口面積」とは、当該開口部(第1開口部81、第2開口部91)における、多孔性プレート27に最も近接している開口端部の開口面積(当該開口部と多孔性プレートとが接触している場合は、その接触部位の開口面積)を意味する。
第1実施態様においては、集積用凹部22の平面視において第1開口部81と第2開口部91とが重なっているので、その互いに重なり合う両開口部81,91によって、調整体10(第1層8及び第2層9)を厚み方向に貫通する1つの開口部が形成されていると言える。そして、前述したように、凹部22の平面視において1個の第1開口部81の内部に存する第2開口部91は該第1開口部81に比して開口面積が小さいので、両開口部81,91の斯かる大小関係を考慮すると、第1実施態様における調整体10は、該調整体10を厚み方向に貫通する複数の開口部(凹部22の平面視において互いに重なり合う第1開口部81と第2開口部91とから構成された開口部)を有し、該開口部は、多孔性プレート27から相対的に遠い方の開口端部(第2開口部91の開口端部)が相対的に近い方の開口端部(第1開口部81の開口端部)に比して開口面積が小さいと言える。
また、第1実施態様においては、第2開口部91は、集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの中央に形成されている。
また、第1実施態様においては、集積用凹部22の平面視において、1個の第1開口部81とその内部に存する第2開口部91とは、平面視形状が互いに相似の関係にあり、両開口部81,91共に、平面視して四角形形状を有している。即ち、開口部81,91の平面視形状に関し、第2開口部91は、対応する第1開口部81に対する相似比が1未満である。
前述した構成の調整体10(第1層8、第2層9)が、集積用凹部22の底面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に配されていると、後述する凹部22の調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23のように、調整体10が配されていない場合に比して、装置内部側からの吸引によって生じ成形体材料を吸引する空気流(バキュームエアー)が、多孔性プレート27を流れるときの風量が抑制される。即ち、図5に示すように、回転ドラム2の外方から多孔性プレート27を通って内方に向かって流れる空気流(図5中矢印で示す)は、凹部22の底部における調整体10が配されている領域においては、多孔性プレート27、第1層8、第2層9の順で回転ドラム2の各構成部材を通過する。しかし、空気流は、該空気流の風下に位置し実質的に成形体材料の吸引部として機能する第2層9の第2開口部91が、該第2開口部91よりも該空気流の風上に位置する第1層8の第1開口部81に比して、開口面積が小さくなされていることにより、調整体10が配されている領域では多孔性プレート27が本来有する通気性が阻害されているため、該空気流の風量が抑制される。
また、前記空気流に乗せて供給した成形体材料を、集積用凹部22に吸引して積繊させる積繊工程において、成形体材料の坪量は、多孔性プレート27を流れる風量に依存する。従って、調整体10を、多孔性プレート27の内面27b側における、積繊する成形体材料の坪量を他の部位に比して小さくしたい部位に対応する領域に配することにより、所望の部位の坪量が低減した成形体を簡易な設備で製造することができる。例えば、成形体として、使い捨ておむつ、あるいは生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体を製造する場合、パルプ、吸水性ポリマー等の吸収体原料は高い吸収容量が要求される部分に集中して積繊させ、その他の部分は調整体10を利用して極力低坪量化を図ることにより、吸収性能と装着違和感・不快感の低減との両者に優れた吸収体を得ることができる。
このように、集積用凹部22の底面22aを形成する多孔性プレート27を流れる空気流の風量を調整体10によって抑制すると、底面22aにおいて、実質的に成形体材料の吸引部として機能する第2開口部91に対応する部分(凹部22の平面視において開口部91と重なる部分)及びその近傍と、それ以外の部分とで、空気流の風量(成形体材料の吸引力)の差が顕著になって、両部分の積繊量に明らかな差が生じ、本来積繊量が均一であるべき調整体10の配置領域に、斯かる積繊量の差に起因する積繊ムラが発生するおそれがある。しかし、第1実施態様においては、第2開口部91よりも空気流の風上に、該第2開口部91に比して開口面積が大きい第1開口部81が設けられており、それによって、多孔性プレート27と第2開口部91との間に、第1開口部81からなる所定容量の空間が形成されているため、多孔性プレート27を通過した空気流は、第2開口部91を通過する前にこの空間を通過することで整流化される。結果として、多孔性プレート27における空気流の風量にばらつきが少なくなり、積繊ムラの発生が効果的に防止される。
また、後述するように、回転ドラム2の内部には相互間が仕切られた複数の空間(空間B〜D)が形成され、それら複数の空間のうちの一部(空間B)が負圧に維持されており、集積用凹部22が回転ドラム2のR2方向への回転によって同方向に搬送され、負圧に維持された空間B上を通過している間に、該凹部22の底面22aをドラム外方から内方に向かって空気流が流れる。仮に、凹部22の平面視において第2開口部91がCD画成部材84と重なっている、あるいは、第2層9のCD画成部材対応部及びその近傍92が空気を通す通気性部となっている、等の構成が採用された場合、複数の第1開口部81が、CD画成部材84と重なっている第2開口部91あるいは該通気性部を介して、凹部22の搬送方向R2(回転ドラム2の周方向、2X方向)に空気流が通過可能に互いに連通してしまう。そうすると、搬送方向R2に対して相対的に後側に位置する第1開口部81(後側第1開口部81)が負圧に維持された空間上を通過する前に、搬送方向R2に対して相対的に前側に位置する第1開口部81(前側第1開口部81)が該空間上を通過したときに該前側第1開口部81を流れる空気流の影響により、該後側第1開口部81に乱流が発生し、それによって前述した第1開口部81による整流効果が損なわれ、積繊ムラの発生を防止できないおそれがある。
これに対し、第1実施態様においては、前述したように、集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの内部では第2開口部91がCD画成部材84から離間した位置にあり、且つ第2層9のCD画成部材対応部及びその近傍92が空気を通さない非通気性部となっていて、複数の第1開口部81は凹部22の搬送方向R2に空気流が通過可能に互いに連通していない。そのため、前記後側第1開口部81が回転ドラム2の負圧に維持された空間上を通過する前にその内部に乱流が発生することがなく、前述した第1開口部81による整流効果が確実に奏される。
特に、第1実施態様においては、前述したように、第2開口部91は、CD画成部材84のみならずこれと直交する方向に延びるMD画成部材83からも離間した位置にあり、且つ第2層9の開口部画成部82と重なる部分及びその近傍(92,93)が非通気性部となっている。これにより、複数の第1開口部81は、集積用凹部22の搬送方向R2及びそれと直交する方向の両方向において空気流が通過可能に互いに連通しておらず、各第1開口部81からなる空間の独立性が確保されているため、前述した第1開口部81による整流効果が一層確実に奏される。
また、第1実施態様においては、前述したように、第2開口部91は、集積用凹部22の平面視において、複数の第1開口部81それぞれの中央に形成されており、更に、凹部22の平面視において、1個の第1開口部81とその内部に存する第2開口部91とは、平面視形状が互いに相似の関係にある。これらの構成は、前述した第1開口部81による整流効果の安定した発現に有効である。
前述した第1開口部81による整流効果を確実に発現させ、積繊ムラをより効果的に防止する観点から、装置各部の寸法等は下記範囲に設定することが好ましい。
第2層9の前記CD画成部材対応部(集積用凹部22の平面視においてCD画成部材84と重なる部分)の近傍の幅W1(図4参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは10〜1mm、更に好ましくは5〜2mmである。
第1層8のCD画成部材84の幅W2(図4参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは2mm以下、より具体的には、好ましくは5〜0.5mm、更に好ましくは2〜1mmである。
第2層9のMD画成部材対応部(集積用凹部22の平面視においてMD画成部材83と重なる部分)の近傍の幅W3(図4参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは10〜1mm、更に好ましくは5〜2mmである。
第1層8のMD画成部材83の幅W4(図4参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは2mm以下、より具体的には、好ましくは5〜0.5mm、更に好ましくは2〜1mmである。
第1開口部81の2X方向の長さW5(図2参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは30mm以下、更に好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは5〜30mm、更に好ましくは10〜25mmである。
第1開口部81の2Y方向の長さW6(図2参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下、より具体的には、好ましくは5〜20mm、更に好ましくは10〜15mmである。
第2開口部91の2X方向の長さW7(図2参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、更に好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは30〜2mm、更に好ましくは25〜5mmである。
第2開口部91の2Y方向の長さW8(図2参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下、より具体的には、好ましくは20〜2mm、更に好ましくは15〜5mmである。
第1開口部81の開口面積S1に対する第2開口部91の開口面積S2の割合(S2/S1)は、好ましくは50〜5%、更に好ましくは15〜7%である。
第1層8の開口部画成部82(MD画成部材83、CD画成部材84)の厚みT(図5参照)は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは10〜2mm、更に好ましくは5〜3mmである。
第1実施態様においては、調整体10(第1層8、第2層9)は、多孔性プレート27の全域に対応して配されているわけではなく、図2に示すように、多孔性プレート27の内面27b側において、集積用凹部22の搬送方向R2の後方側に対応する領域のみに配されており、前方側を含むそれ以外の領域には配されていない。即ち、集積用凹部22は、該凹部22の底面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されている調整体配置領域24と、多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されていない調整体非配置領域23とを有している。
凹部22の調整体非配置領域23について更に説明すると、図3に示すように、空間プレート26における第1層8以外の部分には、該空間プレート26を厚み方向に貫通し、第1開口部81よりも開口面積の大きな平面視矩形形状の第1大開口部85が形成されており、また、吸引調整プレート25には、該吸引調整プレート25を厚み方向に貫通する平面視矩形形状の第2大開口部95が、第1大開口部85に対応して形成されている。両開口部85,95は、平面視形状が互いに合同の関係にあり、第2大開口部95は第1大開口部85に対する相似比が1である。
そして、両開口部85,95は、集積用凹部22の平面視において、該凹部22の調整体非配置領域23の全域と重なる大きさを有しているため、調整体非配置領域23においては、図6に示すように、多孔性プレート27の内面27b側の略全域が、両開口部85,95となっている。従って、凹部22の調整体非配置領域23では、多孔性プレート27が本来有する通気性は阻害されず、装置内部側からの吸引によって生じ成形体材料を吸引する空気流(バキュームエアー)の風量は抑制されず、そのため、凹部22の調整体配置領域24に比して、成形体材料が高坪量に積繊される。
このように、第1実施態様における集積用凹部22は、成形体材料を相対的に高坪量に積繊させる調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23と、成形体材料を相対的に低坪量に積繊させる調整体配置領域(低坪量積繊領域)24とを、該凹部22の搬送方向R2(長手方向)に有している(図2参照)。調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23は、集積用凹部22の底面22aを形成する多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されておらず、調整体配置領域(低坪量積繊領域)24は、多孔性プレート27の内面27b側に調整体10が配されている。
第1実施態様の積繊装置1について更に説明すると、図1に示すように、回転ドラム2の内側(回転軸側)には、回転ドラム2の周方向(2X方向)に相互間が仕切られた空間B、C及びDが形成されている。空間Bには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間Bを負圧に維持可能である。空間Cには、後述するバキュームボックス11側からの吸引によって外部の空気が流入し、空間Dには、トランスファーロール5側からの吸引によって外部の空気が流入する。空間Cは、空間C上における転写(凹部22内の積繊物のトランスファーロール5等への転写)を良好に行なうために、転写後の領域となる空間Dとは区切られている。回転ドラム2は、凹部22内の積繊物のトランスファーロール5への転写位置に対応する空間(空間C)内に、該回転ドラム2の内部から凹部22の底面22a(多孔性プレート27)に向かうブロー(空気流)の発生手段を有していても良い。その場合、該発生手段を用いて空間Cからバキュームボックス11に向かって積極的にブローを行うことにより、凹部22からの積繊物の離型を促進することができる。尚、回転ドラム2は、その回転軸の軸長方向の一端が回転ドラム2と一体的に回転する板で封鎖されており、他端が、回転しない板で気密に封鎖されている。また、前記の空間B〜Dどうし間は、回転ドラム2の回転軸側から回転ドラム2の内面に向かって設けられたプレートにより仕切られている。
尚、空間Cは、通常、空間Bよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定される。集積用凹部22内の積繊物をトランスファーロール5上に転写するまでは、該積繊物の搬送性の観点から、空間Cを弱い負圧にして、該積繊物を凹部22内に吸引保持させておくことが好ましいが、搬送性に特に問題がなければ、転写性を考慮すると、空間Cは圧力ゼロが好ましい。また、空間Dは、凹部22内の積繊物がトランスファーロール5上に転写された後の該凹部22が通過する領域なので、圧力ゼロ又は陽圧が好ましい。
ダクト4は、図1に示すように、その一端側が、空間B上に位置する回転ドラム2の外周面を覆っており、図示しない他端側には、成形体材料導入装置を有している。成形体材料導入装置は、例えば、シート状の木材パルプを粉砕して解繊パルプとし、その解繊パルプ(繊維材料)をダクト4内に送り込む粉砕機を備えている。ダクト4の途中に吸水性ポリマーの粒子を導入する吸水性ポリマー導入部を設けることもできる。
トランスファーロール5は、通気性を有する円筒状の外周部を有しており、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周部が水平軸回りを回転する。トランスファーロール5の内側(回転軸側)の非回転部分には、内部を減圧可能な空間Eが形成されている。空間Eには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間E内を負圧に維持可能である。
トランスファーロール5の外周面には、内外を連通する吸引孔が複数(多数)形成されている。それらの吸引孔は、負圧に維持された空間E上を通過している間、外部から内部に空気を吸入し、その吸引力により、凹部22内の積繊物が、回転ドラム2上からトランスファーロール5上へとスムーズに移行する。
バキュームコンベア6は、駆動ロール61及び従動ロール62,62に架け渡された無端状の通気性ベルト63と、通気性ベルト63を挟んでトランスファーロール5と対向する位置に配されたバキュームボックス64とを備えている。
バキュームボックス11は、上下面、左右の両側面及び背面を有する箱状の形状を有し、回転ドラム2方向に向かって開口する開口部を有している。バキュームボックス11は、図示しない排気管等を介して、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置の作動により、バキュームボックス11内を負圧に維持可能である。メッシュベルト13は、網目を有する帯状の通気性ベルトが無端状に連結されたものであり、複数のフリーロール14及びトランスファーロール5に案内されて所定の経路を連続的に移動する。メッシュベルト13は、トランスファーロール5の回転によって駆動される。メッシュベルト13は、図1に示すように、ダクト4の下流側端部41の近傍において、回転ドラム2の外周面上に導入された後、バキュームボックス11と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を順次通過するように配されている。メッシュベルト13は、バキュームボックス11の開口部の前を通過している間は、回転ドラム2の外周面に接触しており、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部付近で、回転ドラム2の外周面から離れてトランスファーロール5上へと移行する。
メッシュベルト13は、トランスファーロール5の前記吸引孔に比して小さい細孔を有し、トランスファーロール5の吸引孔からの吸引に伴い、該吸引孔と重なるメッシュベルト13の細孔からの吸引も行われる。風除けプレート15は、トランスファーロール5の外周面の幅方向における前記吸引孔が形成されている領域を挟んでその両側に一対設けられており、側方からの風の流入を防止ないし軽減して、凹部22から離型された積繊物の形くずれ等を防止する。風除けプレート15の材質は、特に制限されないが、風に抵抗できる剛性を持たせる観点から、金属又は合成樹脂製であり、0.5〜10mm程度の厚みを有することが好ましい。
切断装置7としては、例えば、生理用ナプキン、おむつ等の吸収性物品の製造において、吸収体連続体の切断に従来使用されているもの等を特に制限なく使用することができる。図1に示した切断装置7は、周面に切断刃71を備えたカッターロール72と、切断刃を受ける周面平滑なアンビルロール73とを備えている。
次に、前述した積繊装置1を用いて吸収体を連続的に製造する方法、即ち、本発明の吸収体の製造方法の一実施態様について説明する。本実施態様の製造方法は、空気流に乗せて供給した吸収体原料(成形体材料)を、積繊装置1における回転ドラム2の集積用凹部2に吸引して積繊させる積繊工程を具備する。
前記積繊工程の実施に先立ち、先ず、回転ドラム2内の空間B、トランスファーロール5内の空間E、及びバキュームボックス11内を、それぞれに接続された排気装置を作動させて負圧にする。空間B内を負圧にすることで、ダクト4内に、吸収体原料を回転ドラム2の外周面21に搬送する空気流(バキュームエアー)が生じる。また、回転ドラム2及びトランスファーロール5を回転させ、バキュームコンベア6を作動させる。
そして、前記成形体材料導入装置を作動させて、ダクト4内に吸収体原料を供給すると、該吸収体原料は、ダクト4内を流れる空気流に乗り、飛散状態となって回転ドラム2の外周面21に向けて供給される。
ダクト4に覆われた部分を搬送されている間に、回転ドラム2の集積用凹部22には、吸収体原料が吸引されて積繊する。回転ドラム2の個々の凹部22は、負圧に維持された空間B上を通過している間、底面22aからの吸引が行われる。底面22aを形成する多孔性プレート27の吸引孔からの吸引によって、ダクト4内に、前記成形体材料導入装置あるいは前記吸水性ポリマー導入部から導入された吸収体原料を回転ドラム2の外周面21に搬送する空気流が生じ、該空気流に乗せて搬送された吸収体原料が凹部22内に積繊する。前述したように、凹部22内においては、調整体10の配置の有無に起因して、吸収体原料の積繊量が異なるように設定されており、吸収体原料は、調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に相対的に高坪量に積繊し、調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に相対的に低坪量に積繊する(図2参照)。凹部22がダクト4の下流側端部41を通過する頃には、調整体非配置領域23が完全に吸収体原料によって覆われた状態になるのに対し、調整体配置領域24は吸収体原料によって完全には覆われない。そのため、凹部22内の積繊物の表面(凹部22の底面22aとの接触面とは反対側の面)には、調整体非配置領域23と調整体配置領域24との境界部に、吸収体原料の積繊量の差に起因する段差が形成され、調整体配置領域24の該表面が調整体非配置領域23の該表面に対して相対的に低い位置に存する。
このようにして、集積用凹部22内に吸収体原料を積繊させて積繊物32を得た後、更に回転ドラム2を回転させる。そして、凹部22内の積繊物32は、バキュームボックス11の対向位置にくると、バキュームボックス11からの吸引によって、メッシュベルト13に吸い付けられた状態となり、その状態で、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部又はその近傍まで搬送される。そして、メッシュベルト13に吸い付けられた状態の積繊物32は、トランスファーロール5側からの吸引により、凹部22から離型し、メッシュベルト13と共にトランスファーロール5上へと転写される。
図7には、第1実施態様の集積用凹部22から離型した直後の積繊物32が示されている。積繊物32は、図7に示すように、凹部22の調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が多い高坪量部(肉厚部)33、凹部22の調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が少ない低坪量部(肉薄部)34となっている。また、積繊物32の一方の面32b(凹部22の底面22aとの接触面)は、その全域が略平坦である一方、他方の面32a(凹部22の底面22aとの接触面とは反対側の面)は、高坪量部33と低坪量部34との境界部に段差を有しており、平坦ではない。
トランスファーロール5上に転写された積繊物32は、トランスファーロール5側からの吸引を受けながら搬送され、トランスファーロール5の下方に配されたバキュームコンベア6上に導入された、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等からなるコアラップシート37上へと受け渡される。その後、図1に示すように、コアラップシート37の搬送方向に沿う両側部が折り返され、積繊物32の上下両面がコアラップシート37に被覆される。そして、コアラップシート37に被覆された状態の積繊物32は、コアラップシート37と共に、切断装置7のカッターロール72によって所定の大きさに切断される。こうして、コアラップシート37に被覆された吸収体3が得られる。
吸収体3は、凹部22の調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に積繊した相対的に高坪量の高坪量部33と、調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に積繊した相対的に低坪量の低坪量部34とを含み、吸収体原料の積繊量が部分的に異なる吸収体である。前述した調整体10の作用により、吸収体3(特に低坪量部34)には積繊ムラは見られず、吸収体3は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体として好適な高品質なものとなっている。特に、使い捨ておむつに用いられる吸収体としては、吸収体3の高坪量部33が腹側(前側)、低坪量部34が背側(後側)となるように吸収性物品に組み込まれて使用されることが、吸収体3の性能を最大限発揮させる点で好ましい。このように、吸収体内に坪量(原料の積繊量)が異なる高坪量部及び低坪量部を形成することは、柔軟で装着感の向上した吸収体が得られる等の利点がある。特に、高坪量部の前後あるいは周囲に低坪量部が形成された吸収体は、柔軟で装着感に優れる。
以下、本発明の他の実施態様について説明する。後述する他の実施態様については、前述した第1実施態様と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前述した第1実施態様についての説明が適宜適用される。
図8には、本発明の積繊装置の第2実施態様の要部、図9には、該要部の分解斜視図が示されている。第2実施態様の積繊装置においては、集積用凹部22Aの底面22aを形成する多孔性プレート27の外面27aの少なくとも一部に、凹部22Aを底面22aと平行な方向に複数の領域に区画する凹部区画部材35が、重ねて配されている。
第2実施態様における空間プレート26Aは、2Y方向(回転ドラム2の幅方向)の長さ(幅)が相対的に短い幅狭部29と相対的に長い幅広部とを2X方向(回転ドラム2の周方向)に有し、該幅広部が調整体10を構成する第1層8となっている。幅狭部29は、第1層8(前記幅広部)と同様の開口パターンで格子状に形成され、第1層8の第1開口部81と同形状同寸法の開口部81Aを複数(多数)有している。幅狭部29は、平面視して矩形形状を有し、空間プレート26Aの2Y方向の中央に位置している。集積用凹部22Aの平面視において、幅狭部29は、その全体が吸引調整プレート25の第2大開口部95と重なる。
凹部区画部材35は、該凹部区画部材35を厚み方向に貫通する複数の開口部36と各該開口部36を区画形成する開口部画成部37とを有している。開口部画成部37は、平面視して格子状に形成されており、各開口部36は、この格子状の開口部画成部37における格子の目の部分に位置し、平面視して四角形形状を有している。開口部画成部37は、空気を通さない非通気性を有している。ここでいう「非通気性」は前述した通りである。非通気性の開口部画成部37の形成材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属、あるいは樹脂、あるいはこれらを組合せた材料等を用いることができる。開口部画成部37は、平面視して矩形形状を有し、その長手方向を2X方向に一致させて、集積用凹部22Aの底面22aの2Y方向の中央部に配されている。凹部区画部材35の2X方向の全長は、空間プレート26Aより短く、凹部区画部材35の2Y方向の長さ(幅)は、空間プレート26Aの幅狭部29のそれと同じである。凹部区画部材35は、空間プレート26A〔幅狭部29、第1層(前記幅広部)〕と開口パターンが同じであり、その開口部36は、空間プレート26Aの開口部81,81Aと同形状同寸法である。凹部区画部材35は、集積用凹部22Aの平面視において幅狭部29と完全に一致するように、多孔性プレート27の外面27a上にボルト、あるいは接着剤等の公知の固定手段によって固定されている。
集積用凹部22Aにおいては、調整体10が配されておらず、成形体材料を相対的に高坪量に積繊させる調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23の一部(2Y方向の中央部)では、図10(a)に示すように、凹部区画部材35の1個の開口部36と、空間プレート26Aの幅狭部29の1個の開口部81Aとが1対1で対応している。また、調整体10が配されており、成形体材料を相対的に低坪量に積繊させる調整体配置領域(低坪量積繊領域)24では、図10(b)に示すように、凹部区画部材35の1個の開口部36と、空間プレート26Aの第1層8(前記幅広部)の1個の第1開口部81及び吸引調整プレート25の第2層9の1個の第2開口部91それぞれとが1対1で対応している。即ち、調整体配置領域24においては、凹部22の平面視において、凹部区画部材35の開口部36と、調整体10を厚み方向に貫通する開口部(互いに重なり合う両開口部81,91から構成される開口部)とが重なっている。
このような構成の集積用凹部22Aを有する回転ドラムを備えた第2実施態様の積繊装置は、前述した第1実施態様の積繊装置と同様に使用することができ、前述した製造方法に従って吸収体を連続的に製造することができる。凹部22Aが空間ドラム2の負圧に維持された空間B(図1参照)上を通過している間、凹部22Aの底面22aにおいては、凹部区画部材35の開口部36に対応する部位では、通常通り底面22aからの吸引が行われるのに対し、凹部区画部材35の開口部画成部37に対応する部位(底面22aの開口部画成部37との接触部位)では、開口部画成部37が非通気性であるため、底面22aからの吸引は行われない。但し、第2実施態様では、開口部36のみならず、開口部画成部37の上にも吸収体原料を積繊させる。吸収体原料は、ダクト4の上流側においては、開口部36にのみ積繊し、積繊した吸収体原料の高さが開口部画成部37(凹部区画部材35)の厚みまで達すると、吸収体原料どうしの絡み合いと吸収体原料を搬送するダクト4内の空気の流れに従い、吸収体原料は開口部画成部37の上にも積繊し始める。凹部22がダクト4の下流側端部41を通過する頃には、開口部画成部37が吸収体原料によって完全に覆われた状態になる。
図11には、前述した製造方法において、集積用凹部22Aから離型した直後の積繊物32Aが示されている。積繊物32Aは、図11に示すように、凹部22Aの調整体非配置領域(高坪量積繊領域)23に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が多い高坪量部(肉厚部)33、凹部22Aの調整体配置領域(低坪量積繊領域)24に対応する部分が、相対的に吸収体原料の積繊量が少ない低坪量部(肉薄部)34となっている。また、積繊物32Aの一方の面32Ab(凹部22Aの底面22aとの接触面)には、図11に示すように、凹部区画部材35の格子状の開口部画成部37に対応して、2X方向及び2Y方向の両方向に延びる複数本の平面視連続直線状の溝部(凹部)38が格子状に配され、その格子の目の部分に、凹部区画部材35の複数の開口部36に対応して、平面視四角形形状の凸部39が配されており、一方の面32Abは起伏の大きな凹凸部を有している。一方の面32Abにおいて、溝部38及び凸部39からなる凹凸部が形成されていない領域(該凹凸部の周囲の領域)と、凸部39の頂部とは、略面一である。一方、積繊物32の他方の面32Aa(凹部22Aの底面22aとの接触面とは反対側の面)は、図7に示す積繊物32の他方の面32aと同様に、高坪量部33と低坪量部34との境界部に段差を有しており、平坦ではない。
このように、積繊物32Aは、調整体10の配置の有無に起因して形成された肉厚部(高坪量部)33及び肉薄部(低坪量部)34を有し、且つ該肉厚部33及び肉薄部34それぞれの一方の面32Ab(凹部22Aの底面22aとの接触面)に、凹部区画部材35の開口パターンに対応した、凸部39(高坪量部)及び溝部38(低坪量部)からなる凹凸部を有している。このような凹凸部を有する吸収体(平坦ではない面を有する吸収体)をプレス装置等により加圧して、その厚み、特に凸部(高坪量部)の厚みを積極的に減少させると、凸部(高坪量部)と溝部(低坪量部)との厚み差及び/又は厚み比が減少して、凸部(高坪量部)が高密度部、溝部(低坪量部)が低密度部となった吸収体が得られる。このような密度が部分的に異なる吸収体は、例えば、低密度部で体液をすばやく透過し、高密度部で体液を吸収・固定することが可能であり、吸収性能が向上している。また、調整体10の作用により、積繊物32A(特に低坪量部34)には積繊ムラは見られず、積繊物32Aは、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体として好適に使用できる。
ところで、調整体10に関し、前記実施態様(第1及び第2実施態様)では、第1層8の1個の第1開口部81に対して、第2層9の1個の第2開口部91が対応しており、第1開口部81と第2開口部91とが1対1で対応していたが、図12に示すように、第1層8の1個の第1開口部81に対して、第2層9の複数個の第2開口部91が対応していても良い。図12(a)〜図12(c)に示す形態では、1個の平面視矩形形状の第1開口部81に対し、複数個の平面視円形形状の第2開口部91が対応しており、図12(d)及び図12(e)に示す形態では、1個の平面視矩形形状の第1開口部81に対し、複数個の平面視矩形形状の第2開口部91が対応しており、図12に示す形態の何れにおいても、第1開口部81とこれに対応する第2開口部91とは、平面視形状が互いに相似の関係には無い。図12中、斜線を付した部位は、空気を通さない非通気性部である。尚、図12では、説明容易の観点から、多孔性プレート27の記載を省略している。
図12に示す形態のように、1個の第1開口部81に対して複数個の第2開口部91が対応している場合、該第1開口部81が回転ドラム2の負圧に維持された空間上に進入したときに、該第1開口部81内の複数個の第2開口部91に略同時に空気流が流れるようにして、前述した第1開口部81による整流効果をより確実に奏させるようにする観点から、それら複数個の第2開口部91は、集積用凹部22の搬送方向(2X方向と平行な方向)を考慮し、図12(a)及び図12(d)に示すように、凹部22の搬送方向と直交する方向(2Y方向)に一列に配置するのが好ましい。
本発明は、前記実施態様に制限されず適宜変更可能である。例えば、前述した第1及び第2実施態様では、第2開口部91は、CD画成部材84及びMD画成部材83の両方から離間した位置にあり、且つ第2層9の両画成部材83,84と重なる部分及びその近傍(92,93)が非通気性部となっていたが、本発明においては、少なくとも、第2開口部91がCD画成部材84から離間した位置にあり、且つ第2層9のCD画成部材84と重なる部分及びその近傍が非通気性部となっていれば良い。従って、図13に示すように、第2開口部91は、複数の第1開口部81を2Y方向に跨ぐように連続していても良い。図13に示す形態においては、複数の第2開口部91は、それぞれ、凹部22の2Y方向の略全長に亘って連続しており、そのため、複数の第1開口部81は、その2Y方向に連続した第2開口部91を介して、2Y方向に空気流が通過可能に互いに連通している。
本発明に係る調整体は、該調整体を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、且つ該開口部が、多孔性部材から相対的に遠い方の開口端部が相対的に近い方の開口端部に比して開口面積が小さくなっていれば良く、その構成は前記実施態様に制限されない。例えば、第1実施態様では、調整体10を構成する第1層8及び第2層9はそれぞれ別体であったが(図5参照)、両層8,9は一体成形(調整体10は1層のプレートから形成)されていても良い(図14(a)参照)。
また、第1及び第2実施態様において、調整体10を厚み方向に貫通する複数の開口部の断面視形状(回転ドラム2の回転軸と平行な方向の断面の形状)は、図14(a)に示すように、回転ドラム2の外周面21の法線方向(調整体10の厚み方向。図14の上下方向。)と平行な垂直壁部71(第1層8の一部),72(第2層9の一部)と、該法線方向(調整体10の厚み方向)と直交する方向(図14の左右方向)と平行な水平壁部73(第2層9のMD画成部材対応部の近傍)とから構成され、該厚み方向の中央部又はその近傍に水平壁部73からなる平坦な段差部を有していた。本発明に係る前記開口部の断面視形状は図14(a)に示すものに限定されず、例えば図14(b)に示すように、曲線状の壁部を一部に含む形状であっても良く、あるいは図14(c)に示すように、前記法線方向(調整体10の厚み方向)と交差する方向(前記法線方向と直交する方向を除く)に延びる斜線状の壁部のみからなる形状であっても良く、あるいは図14(d)に示すように、該斜線状の壁部を一部に含む形状であっても良い。
尚、図14(a)〜図14(d)に示す調整体10は、それぞれ、図示の如く一体成形(1層のプレートから形成)されていても良く、あるいは第1及び第2実施態様のように、別体である複数の層から構成されていても良い。また、図14(a)〜図14(d)に示す形態では、多孔性部材(多孔性プレート27)から相対的に近い方の開口端部が前述の第1開口部81に相当し、相対的に遠い方の開口端部が前述の第2開口部91に相当する。従って、調整体10が一体成形された態様(1層のプレートから形成された態様)であり、図14(a)〜図14(d)の断面視形状を有する態様でも、該調整体10の厚み方向一端側及び他端側の開口端部として第1開口部81および第2開口部91を具備し、前述した第1開口部81および第2開口部91の配置あるいは大きさの説明は、斯かる調整体10が一体成形された形態でも適用される。
また、第1実施態様では、調整体10は第1層8及び第2層9の2つの層から構成されていたが、第3層、第4層を有するなど更に複数の層から構成されていてもよい。
また、第1及び第2実施態様では、集積用凹部22は、回転ドラム2の外周面21に周方向に間欠的に形成されていたが、周方向の全長に亘って連続的に形成されていても良い。また、第2実施態様において、凹部区画部材35は、多孔性プレート27の外面27aの一部にのみ重ねて配されていたが、外面27aの全面に重ねて配されていても良い。
前述した一の実施態様のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
また、第1及び第2実施態様では、集積用凹部22の底面22aを形成する多孔性プレート27は平坦であったが、調整体非配置領域23と調整体配置領域24とで凹部22の深さが異なるように、底面22aに段差を設けても良い。この場合、調整体非配置領域23の底面22aが調整体配置領域24の底面22aに比して低くなるように、底面22aに段差を設け、斯かる段差によって、調整体非配置領域23における凹部22の深さを調整体配置領域24のそれよりも深く形成する。また、このように底面22aに段差を設ける場合に、第2実施態様において、凹部区画部材35を、その段差を跨ぐように(凹部22の深さが異なる2つの領域23,24を跨ぐように)配置する場合には、凹部区画部材35を集積用凹部22の底面に沿わせる形状に変形させたり、あるいは、凹部区画部材35における、底面22aが相対的に低い位置にある調整体非配置領域23での厚みを増やして対応することが好ましい。
また、本発明の積繊装置は、図1に示す積繊装置1に制限されず、図15に示す積繊装置1Aの如く構成されていても良い。尚、図15では、説明容易の観点から、回転ドラム2の軸長方向の一端側の側面(回転ドラム2内の空間B、C及びDを画成する平面視円形状の板)の一部を透視した状態で示している。図1に示す積繊装置1は、集積用凹部22内の積繊物32を型崩れさせずに安定的に転写させるため手段として、バキュームボックス11及び風除けプレート15を具備していたが、図15に示すように、積繊装置1Aは斯かる手段を具備していない。また、積繊装置1Aにおいては、集積用凹部22内の積繊物32は、回転ドラム2の下方に配されたバキュームコンベア6上(該コンベア6上に導入されたコアラップシート37上)に、該回転ドラム2の最下点にて直接転写されるようになされており、そのため、積繊装置1Aは、積繊装置1が具備していたトランスファーロール5及びメッシュベルト13も具備していない。図15中、符号42は、積繊装置1にも適用可能な成形体材料導入装置を示し、成形体材料導入装置42は、シート状の木材パルプ45を粉砕機43により粉砕して解繊パルプとし、その解繊パルプ(繊維材料)をダクト4内に送り込むように構成されている。また、ダクト4の途中には、吸水性ポリマーの粒子を導入する吸水性ポリマー導入部44が設けられている。
図15に示す積繊装置1Aにおいては、空間B及び空間C並びに空間Dの一部(空間Dにおける、積繊物32の転写位置よりも回転ドラム2の回転方向R2の上流側に位置する領域)は負圧に設定されており、空間B上(ダクト4内)にて集積用凹部22内に形成された積繊物32は、凹部22内に吸引されたままの状態で、回転ドラム2の回転により所定の転写位置(空間D上における回転ドラム2とバキュームコンベア6との対向位置。回転ドラム2の最下点。)まで搬送され、該転写位置にて、該コンベア6からの吸引により凹部22から離型し、該コンベア6上に導入されたコアラップシート37上へと転写される。この転写位置では、空間Dからバキュームコンベア6に向かって積極的にブローを行うことにより、凹部22からの積繊物32の離型を促進することができる。このようないわゆる転写ブローは、図7に示す積繊物32の如き、比較的型崩れ難い形状の積繊物が得られる場合において、該積繊物の集積用凹部からの離型を促進させる上で特に有効である。
本発明で製造する吸収体は、吸収性物品の吸収体として好ましく用いられる。吸収性物品は、主として尿、経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。吸収体は、上下面が一枚又は複数枚のコアラップシートに被覆されていても良い。裏面シートは水蒸気透過性を有していても有しなくても良い。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつ、生理用ナプキンに適用する場合には、吸収体の起立した両側部の更に外側に、一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。
前述した本発明の実施態様に関し、更に以下の付記(積繊装置、吸収体の製造方法及び吸収体)を開示する。
<1>成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の底面上に積繊させる積繊装置であって、
前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、
前記調整体は、該調整体を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、該開口部は、前記多孔性部材から相対的に遠い方の開口端部が相対的に近い方の開口端部に比して開口面積が小さい積繊装置。
<2>前記調整体は、前記多孔性部材に近い順に第1層及び第2層が順次積層されて構成されており、
前記第1層は、該第1層を厚み方向に貫通する複数の第1開口部と各該第1開口部を区画形成する開口部画成部とを有し、該開口部画成部は、前記集積用凹部の搬送方向に延びるMD画成部材と、該搬送方向と直交する方向に延びるCD画成部材とを含んで構成されており、
前記第2層における、前記集積用凹部の平面視において複数の前記第1開口部と重なる部分には、該第2層を厚み方向に貫通する第2開口部が、各該第1開口部に対応して形成されており、複数の前記開口部は、それぞれ、該平面視において互いに重なり合う該第1開口部と該第2開口部とから構成されており、
前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの内部では前記第2開口部が前記CD画成部材から離間した位置にあり、且つ前記第2層における該CD画成部材と重なる部分及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している前記<1>記載の積繊装置。
<3>前記調整体は、1層のプレートから形成されており、前記多孔性部材から相対的に近い方の前記開口端部である第1開口部と、前記多孔性部材から相対的に遠い方の前記開口端部である第2開口部とを有する前記<1>記載の積繊装置。
<4>前記第1開口部の開口面積(S1)に対する前記第2開口部の開口面積(S2)の割合(S2/S1)は、好ましくは50〜5%、更に好ましくは15〜7%である前記<2>又は<3>に記載の積繊装置。
<5>前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの内部では前記第2開口部が前記MD画成部材から離間した位置にあり、且つ前記第2層における該MD画成部材と重なる部分及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している前記<2>〜<4>の何れか1に記載の積繊装置。
<6>前記第2開口部は、前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの中央に形成されている前記<2>〜<5>の何れか1に記載の積繊装置。
<7>前記集積用凹部の平面視において、1個の前記第1開口部とその内部に存する前記第2開口部とは、平面視形状が互いに相似の関係にある前記<2>〜<6>の何れか1に記載の積繊装置。
<8>前記調整体を厚み方向に貫通する複数の前記開口部の前記断面視形状は、該調整体の厚み方向と平行な垂直壁部と、該厚み方向と直交する方向と平行な水平壁部とから構成され、該厚み方向の中央部又はその近傍に該水平壁部からなる平坦な段差部を有している前記<1>〜<7>の何れか1に記載の積繊装置。
<9>前記調整体を厚み方向に貫通する複数の前記開口部の断面視形状は、曲線状の壁部を一部に含む形状、あるいは前記調整体の厚み方向と交差する方向に延びる斜線状の壁部のみからなる形状、あるいは前記斜線状の壁部を一部に含む形状である前記<1>〜<8>の何れか1に記載の積繊装置。
<10>前記集積用凹部は、該集積用凹部の底面を形成する前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されている調整体配置領域と、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されていない調整体非配置領域とを有し、該調整体非配置領域は、調整体配置領域に比して成形体材料が高坪量に積繊される前記<1>〜<9>の何れか1に記載の積繊装置。
<11>前記集積用凹部の底面を形成する前記多孔性部材の外面の少なくとも一部に、該凹部を該底面と平行な方向に複数の領域に区画する凹部区画部材が、重ねて配されている前記<1>〜<10>の何れか1に記載の積繊装置。
<12>前記凹部区画部材は、該凹部区画部材を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、前記集積用凹部の平面視において、該凹部区画部材の該開口部と、前記調整体を厚み方向に貫通する前記開口部とが重なっている前記<11>記載の積繊装置。
<13>前記積繊装置は、回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に成形体材料を供給するダクトとを備え、前記回転ドラムは、その外周面に前記集積用凹部を有している前記<1>〜<12>の何れか1に記載の積繊装置。
<14>前記回転ドラムは、円筒状のドラム本体と、該ドラム本体の外周部に重ねて固定された吸引調整プレートと、該吸引調整プレートの外面側に重ねて固定された空間プレートと、該空間プレートの外面側に重ねて固定された前記多孔性部材である多孔性プレートと、該多孔性プレートの外面側に重ねて固定されたパターン形成プレートとを有し、前記調整体は、前記吸引調整プレートと前記空間プレートとで構成されている前記<13>記載の積繊装置。
<15>前記<1>〜<14>の何れか1に記載の積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、
空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程を具備する吸収体の製造方法。
<16>前記成形体材料は、前記集積用凹部における、前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されていない領域(前記調整体非配置領域)に相対的に高坪量に積繊し、該集積用凹部における、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されている領域(前記調整体配置領域)に相対的に低坪量に積繊する前記<15>記載の吸収体の製造方法。
<17>前記<1>〜<14>の何れか1に記載の積繊装置を用いて製造された吸収体であって、前記集積用凹部における、前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されていない領域(調整体非配置領域)に対応する部分が、相対的に吸収体原料(成形体材料)の積繊量が多い高坪量部であり、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されている領域(調整体配置領域)に対応する部分が、相対的に吸収体原料(成形体材料)の積繊量が少ない低坪量部となっている吸収体。
<18>前記高坪量部が肉厚部であり、前記低坪量部が肉薄部となっている前記<17>記載の吸収体。
<19>前記吸収体は、一方の面は、その全域が略平坦であり、他方の面は、前記高坪量部と前記低坪量部との境界部に段差を有している前記<17>又は<18>記載の吸収体。
<20>前記吸収体は、一方の面に、複数本の平面視連続直線状の溝部が格子状に配され、その格子の目の部分に平面視四角形形状の凸部が配された、凹凸部を有している前記<17>〜<19>の何れか1に記載の吸収体。
<21>前記吸収体の一方の面において、前記凹凸部を構成する凸部の頂部と、該凹凸部が形成されていない領域とは、略面一である前記<20>に記載の吸収体。
1,1A 積繊装置
2 回転ドラム
22,22A 集積用凹部
22a 集積用凹部の底面
23 調整体非配置領域(高坪量積繊領域)
24 調整体配置領域(低坪量積繊領域)
25 吸引調整プレート
26,26A 空間プレート
27 多孔性プレート(多孔性部材)
28 パターン形成プレート
10 調整体
8 第1層
81 第1開口部
82 開口部画成部
83 MD画成部材
84 CD画成部材
85 第1大開口部
9 第2層
91 第2開口部
92 第2層におけるCD画成部材と重なる部分(CD画成部材対応部)及びその近傍
93 第2層におけるMD画成部材と重なる部分(MD画成部材対応部)及びその近傍
95 第2大開口部
3 吸収体
32,32A 積繊物
33 高坪量部
34 低坪量部
35 凹部区画部材
36 凹部区画部材の開口部
37 凹部区画部材の開口部画成部

Claims (9)

  1. 成形体材料が積繊される集積用凹部を外面に有し、該集積用凹部を一方向に搬送しつつ、内部側からの吸引によって生じた空気流に乗って搬送された成形体材料を、吸引孔を複数有する多孔性部材で形成された該集積用凹部の底面上に積繊させる積繊装置であって、
    前記多孔性部材の内面側に、前記空気流を調整する調整体が、該多孔性部材の内面の少なくとも一部に重ねて配されており、
    前記調整体は、該調整体を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、該開口部は、前記多孔性部材から相対的に遠い方の開口端部が相対的に近い方の開口端部に比して開口面積が小さい積繊装置。
  2. 前記調整体は、前記多孔性部材に近い順に第1層及び第2層が順次積層されて構成されており、
    前記第1層は、該第1層を厚み方向に貫通する複数の第1開口部と各該第1開口部を区画形成する開口部画成部とを有し、該開口部画成部は、前記集積用凹部の搬送方向に延びるMD画成部材と、該搬送方向と直交する方向に延びるCD画成部材とを含んで構成されており、
    前記第2層における、前記集積用凹部の平面視において複数の前記第1開口部と重なる部分には、該第2層を厚み方向に貫通する第2開口部が、各該第1開口部に対応して形成されており、複数の前記開口部は、それぞれ、該平面視において互いに重なり合う該第1開口部と該第2開口部とから構成されており、
    前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの内部では前記第2開口部が前記CD画成部材から離間した位置にあり、且つ前記第2層における該CD画成部材と重なる部分及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している請求項1記載の積繊装置。
  3. 前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの内部では前記第2開口部が前記MD画成部材から離間した位置にあり、且つ前記第2層における該MD画成部材と重なる部分及びその近傍は、空気を通さない非通気性を有している請求項2記載の積繊装置。
  4. 前記第2開口部は、前記集積用凹部の平面視において、複数の前記第1開口部それぞれの中央に形成されている請求項2又は3記載の積繊装置。
  5. 前記集積用凹部の平面視において、1個の前記第1開口部とその内部に存する前記第2開口部とは、平面視形状が互いに相似の関係にある請求項2〜4の何れか一項に記載の積繊装置。
  6. 前記集積用凹部は、該集積用凹部の底面を形成する前記多孔性部材の内面側に前記調整体が配されている調整体配置領域と、該多孔性部材の内面側に該調整体が配されていない調整体非配置領域とを有し、該調整体非配置領域は、調整体配置領域に比して成形体材料が高坪量に積繊される請求項1〜5の何れか一項に記載の積繊装置。
  7. 前記集積用凹部の底面を形成する前記多孔性部材の外面の少なくとも一部に、該凹部を該底面と平行な方向に複数の領域に区画する凹部区画部材が、重ねて配されている請求項1〜6の何れか一項に記載の積繊装置。
  8. 前記凹部区画部材は、該凹部区画部材を厚み方向に貫通する複数の開口部を有し、前記集積用凹部の平面視において、該凹部区画部材の該開口部と、前記調整体を厚み方向に貫通する前記開口部とが重なっている請求項7記載の積繊装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の積繊装置を用いた吸収体の製造方法であって、
    空気流に乗せて供給した吸収体原料である成形体材料を、前記積繊装置の集積用凹部に吸引して積繊させる積繊工程を具備する吸収体の製造方法。
JP2012131845A 2012-06-11 2012-06-11 積繊装置 Active JP5457506B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012131845A JP5457506B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 積繊装置
CN201380030904.2A CN104379101B (zh) 2012-06-11 2013-06-05 纤维堆积装置
PCT/JP2013/065555 WO2013187291A1 (ja) 2012-06-11 2013-06-05 積繊装置
EP13803729.6A EP2859868B1 (en) 2012-06-11 2013-06-05 Fiber-stacking device
IN10218DEN2014 IN2014DN10218A (ja) 2012-06-11 2013-06-05
BR112014031079A BR112014031079A2 (pt) 2012-06-11 2013-06-05 dispositivo de empilhamento de fibra
TW102120811A TWI566760B (zh) 2012-06-11 2013-06-11 Fiber stacking device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012131845A JP5457506B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 積繊装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013255554A true JP2013255554A (ja) 2013-12-26
JP5457506B2 JP5457506B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=49952558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012131845A Active JP5457506B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 積繊装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5457506B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016093218A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 花王株式会社 積繊装置
WO2016098867A1 (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 花王株式会社 吸収体、吸収体の製造方法及び吸収体の製造装置
JP2016116860A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 花王株式会社 吸収体の製造方法
JP2016116556A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 花王株式会社 吸収体の製造装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119013A (ja) * 1985-12-10 1995-05-09 Kimberly Clark Corp 軽または重毛羽区域の制御された地合い
JP2006122109A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Daio Paper Corp 吸収性物品の製造装置、吸収性物品の製造方法およびこれを用いて製造した吸収性物品
JP2012016584A (ja) * 2010-06-10 2012-01-26 Kao Corp 吸収体の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119013A (ja) * 1985-12-10 1995-05-09 Kimberly Clark Corp 軽または重毛羽区域の制御された地合い
JP2006122109A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Daio Paper Corp 吸収性物品の製造装置、吸収性物品の製造方法およびこれを用いて製造した吸収性物品
JP2012016584A (ja) * 2010-06-10 2012-01-26 Kao Corp 吸収体の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016093218A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 花王株式会社 積繊装置
WO2016098867A1 (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 花王株式会社 吸収体、吸収体の製造方法及び吸収体の製造装置
JP2016116860A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 花王株式会社 吸収体の製造方法
JP2016116556A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 花王株式会社 吸収体の製造装置
RU2664339C1 (ru) * 2014-12-18 2018-08-16 Као Корпорейшн Впитывающее изделие, способ изготовления впитывающих изделий и устройство для изготовления впитывающих изделий

Also Published As

Publication number Publication date
JP5457506B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013187291A1 (ja) 積繊装置
JP5822381B2 (ja) 吸収体の製造方法
JP5810141B2 (ja) 積繊装置
US9464371B2 (en) Fiber stacking device
JP5291080B2 (ja) 吸収体の製造装置
JP5457506B2 (ja) 積繊装置
JP5989061B2 (ja) 吸収体の製造装置及び製造方法
JP2018011630A (ja) 吸収体の製造装置及び吸収体の製造方法
JP5457507B2 (ja) 積繊装置
JP5759701B2 (ja) 吸収体の製造方法
JP2016104054A (ja) 吸収体の製造装置
WO2015079964A1 (ja) 吸収体の製造装置
JP6683795B1 (ja) 吸収体の製造方法及び製造装置
WO2013058196A1 (ja) 積繊装置
JP6255232B2 (ja) 吸収体の製造装置
JP2013043029A (ja) 吸収体の製造方法
JP6421016B2 (ja) 積繊装置
JP2020022691A (ja) 吸収体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131017

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20131017

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20131029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140109

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5457506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250