JP2016092218A - 内燃機関用の点火コイル及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、ヘッドカバーを樹脂のような絶縁部材から構成し、ヘッドカバーに点火コイルのコイル本体部を固定した場合、特許文献1に記載の構成のように、外周コアを、ボルト等を介してヘッドカバーに接続しても、接地できない。
該コイル本体部から先端側へ突出すると共に上記二次コイルに電気的に接続された高圧出力端子を内側に挿入配置してなる高圧タワー部と、
上記高圧出力端子と内燃機関のシリンダーヘッドに設けられたプラグホールに装着されたスパークプラグとを導通させる電気的接続部を内側に備えると共に上記高圧タワー部と上記スパークプラグの基端部とを連結する絶縁パイプと、
上記高圧タワー部を内周側に挿通すると共に上記高圧タワー部と上記絶縁パイプとを連結する筒状のシールラバー部と、
軸方向に直交する断面の形状が円形となる筒形状を有し、上記シールラバー部の外周面に密着して配設された金属製の接続スリーブと、
上記本体ケースを貫通すると共に上記外周コアと上記接続スリーブとを電気的に接続する貫通導体と、を有することを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
上記シリンダーヘッドの基端側には、上記プラグホールに向かって開口した開口孔を備えたヘッドカバーが配置されており、
上記シリンダーヘッドと上記ヘッドカバーとの間には、上記プラグホールと上記開口孔とを連結するように配された金属チューブが固定されており、
該金属チューブの内側に上記絶縁パイプを挿入すると共に、上記開口孔に上記シールラバー部を配置するようにして、上記点火コイルが配設されており、
上記接続スリーブの先端部は、上記金属チューブの基端部に接触していることを特徴とする点火コイル取付構造にある。
また、本明細書において、軸方向における、内燃機関の燃焼室に挿入される側を先端側、その反対側を基端側として説明する。
上記内燃機関用の点火コイル及びその取付構造の実施例につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、コイル本体部2と、高圧タワー部3と、絶縁パイプ4と、シールラバー部5と、接続スリーブ6と、貫通導体7とを有する。
まず、図6に示すごとく、本体ケース20の底壁部202の貫通穴203に、導体貫通部71を挿通し、導体係合部72を底壁部202に係合する。次に、導体貫通部71の基端部を底壁部202の突出部204に沿って折り曲げる。これにより、貫通導体7が本体ケース20に組み付けられる。
図7に示すごとく、シリンダーヘッド11の基端側には、プラグホール110に向かって開口した開口孔120を備えたヘッドカバー12が配置されている。シリンダーヘッド11とヘッドカバー12との間には、プラグホール110と開口孔120とを連結するように配された金属チューブ15が固定されている。点火コイル1は、金属チューブ15の内側に絶縁パイプ4を挿入すると共に、開口孔120にシールラバー部5を配置するようにして配設されている。図7、図8に示すごとく、接続スリーブ6の先端部は、金属チューブ15の基端部に接触している。
上記内燃機関用の点火コイル1は、貫通導体7と接続スリーブ6とを有する。それゆえ、外周コア24を、貫通導体7と接続スリーブ6とを介してシリンダーヘッド11に接地することができる。これにより、本例のようにヘッドカバー12が絶縁部材からなる場合においても、外周コア24を接地することができる。また、外周コア24をシリンダーヘッド11へ接地できるため、外周コア24の接地のための配線を長くする必要性もなくなり、かかる配線からのノイズの放出を防ぐことができる。
本例は、図9〜図11に示すごとく、実施例1に対して、シールラバー部5、接続スリーブ6、貫通導体7等の構造を変更した例である。
まず、接続スリーブ6の内側に、シールラバー部5を挿通させる。このとき、接続スリーブ6の基端側からシールラバー部5を挿通させ、シールラバー部5の挿通穴50と接続スリーブ6の挿通穴60を、互いに軸方向Zに重ならせる。
まず、本体ケース20の底壁部202の貫通穴203に、折り曲げる前の導体貫通部71を挿通した後、導体貫通部71を底壁部202に沿って折り曲げる。これにより、貫通導体7が本体ケース20に組み付けられる。
図9に示すごとく、本例の点火コイル1は、接続スリーブ6の先端部が、金属チューブ15の外側に配されるように金属チューブ15に挿通されている。金属チューブ15の基端部の外周面に、接続スリーブ6の先端部の内周面が接触している。これにより、接続スリーブ6と金属チューブ15とが電気的に接続され、さらに、外周コア24が、貫通導体7、接続スリーブ6、及び金属チューブ15を介して、シリンダーヘッド11に接続される。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例も、図12〜図15に示すごとく、実施例1に対して、シールラバー部5、接続スリーブ6、貫通導体7等の形状を変更した例である。
図12に示すごとく、本例において、点火コイル1は、接続スリーブ6の接続突出部64を金属チューブ15の基端面に当接させつつ、金属チューブ15に挿通されている。接続スリーブ6は、接続突出部64を軸方向Zに圧縮した状態で配されている。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を有する。
100 スパークプラグ
11 シリンダーヘッド
110 プラグホール
13 高圧出力端子
14 電気的接続部
2 コイル本体部
20 本体ケース
21 一次コイル
22 二次コイル
23 中心コア
24 外周コア
3 高圧タワー部
4 絶縁パイプ
5 シールラバー部
6 接続スリーブ
7 貫通導体
Z 軸方向
Claims (4)
- 一次コイル(21)及び二次コイル(22)と、上記一次コイル(21)及び上記二次コイル(22)の内側に挿入配置された中心コア(23)と、上記一次コイル(21)及び上記二次コイル(22)の外周側に配された外周コア(24)とを、絶縁性の本体ケース(20)内に収容してなるコイル本体部(2)と、
該コイル本体部(2)から先端側へ突出すると共に上記二次コイル(22)に電気的に接続された高圧出力端子(13)を内側に挿入配置してなる高圧タワー部(3)と、
上記高圧出力端子(13)と内燃機関のシリンダーヘッド(11)に設けられたプラグホール(110)に装着されたスパークプラグ(100)とを導通させる電気的接続部(14)を内側に備えると共に上記高圧タワー部(3)と上記スパークプラグ(100)の基端部とを連結する絶縁パイプ(4)と、
上記高圧タワー部(3)を内周側に挿通すると共に上記高圧タワー部(3)と上記絶縁パイプ(4)とを連結する筒状のシールラバー部(5)と、
軸方向Zに直交する断面の形状が円形となる筒形状を有し、上記シールラバー部(5)の外周面に密着して配設された金属製の接続スリーブ(6)と、
上記本体ケース(20)を貫通すると共に上記外周コア(24)と上記接続スリーブ(6)とを電気的に接続する貫通導体(7)と、を有することを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。 - 上記接続スリーブ(6)の基端部には、基端側へ行くほど外側へ向かうように湾曲する基端側湾曲部(61)を有し、上記接続スリーブ(6)の先端部には、先端側へ行くほど外側へ向かうように湾曲する先端側湾曲部(62)を有する請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
- 請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)をエンジンヘッドに組み付けてなる点火コイル取付構造(10)であって、
上記シリンダーヘッド(11)の基端側には、上記プラグホール(110)に向かって開口した開口孔(120)を備えたヘッドカバー(12)が配置されており、
上記シリンダーヘッド(11)と上記ヘッドカバー(12)との間には、上記プラグホール(110)と上記開口孔(120)とを連結するように配された金属チューブ(15)が固定されており、
該金属チューブ(15)の内側に上記絶縁パイプ(4)を挿入すると共に、上記開口孔(120)に上記シールラバー部(5)を配置するようにして、上記点火コイル(1)が配設されており、
上記接続スリーブ(6)の先端部は、上記金属チューブ(15)の基端部に接触していることを特徴とする点火コイル取付構造(10)。 - 上記ヘッドカバー(12)は、絶縁部材からなることを特徴とする請求項3に記載の点火コイル取付構造(10)。
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