JP2016091607A - 組電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時に使用する治具を製品の一部として活用して組電池を製造可能であり、エネルギービームを照射することで電極部分を溶接しやすい組電池を提供する。【解決手段】組電池は、隣接する単電池1の電極2、3が接合されている。隣接する電極2、3は、第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とを介して互いに接近し、先端が重ねあわされて先端部7が形成されている。更に、組電池は、積層方向に沿って配置された複数の先端部7に対向して夫々配置された複数の側面電極部9と、複数の側面電極部9を保持する保持枠10とを備える。側面電極部9は、先端部7方向に加圧されたときに、先端部7を構成する金属薄板が接合されるように断面V字状の窪み部11を有している。側面電極部9は、溶接装置21によりエネルギービーム21aを照射されて先端部7と溶接されている。【選択図】図2

Description

本発明は、単電池の電極を部分的に重ね合わせ、その重ね合せ部にエネルギービームを照射することで、溶接部を形成して、電極を接合した組電池及びその製造方法に関する。組電池の用途は、車両の補助電源又は車両走行用電源等として使用できる。
組電池は、複数の単電池の電極(セル電極)を直列又は並列に接続して構成される。このような構成を開示したものとして、特許文献1と特許文献2がある。特許文献1は、正極端子と負極端子との重ね合わせ部にレーザー溶接により形成された複数のスポット状の溶接部を形成している。この溶接部の断面形状は、正極端子側から負極端子側に向かって先細りとなっている。
特許文献2は、複数の二次電池セルを互いに直列及び/又は並列に接続して構成された組電池であって、この組電池を収容するケーシングとからなる二次電池モジュールに関する。そして、この二次電池モジュールは、上記二次電池セルが、シート状の内部電極対と、電解液と、これら内部電極対及び電解液を密封状態に収容する可撓性の袋状外包体とで構成されてシート状である。そして、上記組電池は、互いに接続される対の二次電池セルにおいて、各端子間を直接に接続して形成される端子間接続部及び/又は各端子間を、バスバーを介して接続して形成されるバスバー接続部を有する。かつ、このバスバー接続部が、折り曲げられて二次電池セルの袋状外包体の外側面上に配置されている。これらの特許文献1及び2には、製造時における治具の構成は書かれていない。
国際公開第2006/016441号パンフレット 特開2003−338275号公報
溶接用のエネルギービームにより、セル電極を接合するためには、溶接時にセル電極のプラスマイナスの両電極を密着させることが必要である。そのため、重ねた電極を挟み込んで固定するクランプ治具が必要になる。このクランプ治具は、製造時に使用されるが、製品には活用されない。このように、なんらかの治具が必要になるが、製品としては役に立たない。
本発明は、上記問題点に鑑み、製造時に使用する治具を製品の一部として活用して組電池を製造可能であり、エネルギービームを照射することで溶接部を電極部分に形成しやすい組電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は、上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明の組電池は、一方と他方の夫々に電極(2、3)が突出する単電池(1)が複数個積層されて構成される電池積層体(100)を備える。組電池は、隣接する単電池(1)から夫々突出する電極(2、3)の先端部(7)同士が接合される接合端部(70)に夫々対向して接触する複数個の側面電極部(9)を備える。組電池は、複数の側面電極部(9)を保持するとともに、側面電極部(9)の相互間を絶縁し電池積層体(100)の側面に結合された保持枠(10)を備える。接合端部(70)は、夫々の電極(2、3)に形成された折り曲げ部(5、6)を介して互いに先端部(7)が重ねあわされている。側面電極部(9)は、接合端部(70)に対向して接合端部(70)が接触する断面V字状の窪み部(11)を有する。保持枠(10)は、窪み部(11)が形成される側面電極部(9)の背面(12)の夫々を外部に露出させる複数の開口部(13)を有する。側面電極部(9)は、保持枠(10)に保持されて窪み部(11)にて接合端部(70)と溶接されることを特徴としている。
この発明によれば、保持枠に保持された複数の側面電極部を先端部に加圧しているから断面V字状の窪みの作用で先端部を構成する金属薄板を接合させる応力が作用している。かつエネルギービームが照射されていることで、先端部の接合された金属薄板と側面電極部とが電気的及び機械的に確実に溶接されている。
側面電極部は、金属薄板を接合させ密着させる治具としての働きだけでなく、組電池完成後において、単電池相互を電気的に接続するバスバー及び単電池の電圧を測定する電極部として活用できる。
なお、特許請求の範囲及び上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第1実施形態における組電池の右側の外形を示す斜視図である。 第1実施形態における組電池の溶接中の状態を示す斜視図である。 第1実施形態における組電池に使用する側面電極部の変形した外形を示す斜視図である。 第1実施形態における組電池の製造過程を示す説明図である。 図4の状態から側面電極部を電極に押し付けた状態を示す説明図である。 図5の状態から溶接中の状態を示す説明図である。 図6の状態から溶接が完了した状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態における組電池の溶接が完了した状態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態における組電池の溶接中の状態を示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部を説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図7を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態となる組電池の外形を示す。組電池は、リチウム電池から成る単電池1を複数個直列又は並列接続して構成されている。図1では、8個の単電池1が複数個積層されて電池積層体100を構成している。単電池1は電池セル又は単位電池とも呼ばれ、シート状の正電極2とシート状の負電極3とを有している。単電池として、外包体によって密閉封止された発電体を有しており、熱シールされた外包体の周縁部からは、内部の発電体と電気的に接続された電極2、3となる正極電極及び負極電極が引き出されているラミネート電池セルが使用できる。
正極電極は、たとえばアルミニウム製であり負極電極は、たとえば銅から成る。複数の単電池1は、互いに積層され、隣接する単電池1の電極が、先端部7同士で接合されて接合端部70を成している。複数の単電池1が直列又は並列に結合されて二次電池を構成している。外装は三相構造のラミネートフィルムを用いて構成された袋状外包体4で形成されている。この袋状外包体4から金属薄板から構成された電極2、3が図1右側の一方側と図1左側の他方側から突出している。このような複数の単電池1が積層され、隣接する単電池1の電極2、3が接合されて、複数の単電池1が結合され組電池が構成されている。図1では組電池の右側しか図示されていないが、左側にも同様に電極2、3が接合されている。
隣接する単電池の電極2、3は、厚さが0.2mm〜2mmの金属薄板から構成されている。これらの金属薄板は、夫々単電池1の端部から突出して、第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とを介して互いに接近し、先端部7が重ねあわされている。第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とは、90度に折り曲げられて手を合わせて祈る形状とされている。この形状を拝み合わせ形状と称する。
更に、組電池は、積層方向に沿って配置され、拝み合わせ形状を持つ複数の先端部7に対向して夫々配置された複数の側面電極部9を有している。また、複数の側面電極部9は、側面電極部9の相互間を絶縁し組電池の側面に結合された保持枠10によって互いに保持されている。
側面電極部9は、先端部7方向に側面電極部9が加圧されたときに、先端部7を構成する金属薄板が接合されるように相対向する傾斜面を持つ断面V字状の窪み部11を有している。側面電極部9は、保持枠10を単電池1の積層体にビス等で組つけることにより、先端部7方向に加圧されている。この結果、先端部7を構成する金属薄板が接合される。これについて更に説明する。
窪み部11の中に先端部7が収納され加圧力が印加されている。先端部7を構成する金属薄板は、夫々単電池1の端部から突出して、第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6が形成されているから、上記加圧力で容易に弾性変形し、先端部7がわずかに離れていても窪み部11によって先端部7が接合される。つまり、断面V字状の窪み部11を持つ側面電極部9は、先端部7を接合させる治具として機能する。窪み部11の断面形状は、先端部7がわずかに離れていても窪み部11との加圧によって先端部7が接合されればよく、概略断面V字状であればよい。例えば、多段階の傾斜面を持っていたり、曲面を含んでいたりしてもよく、本発明の断面V字状は、このような形状も含む。
保持枠10は、絶縁性の合成樹脂から成型されており、窪み部11の中心に対向する側面電極部9の背面12を外部に露出させる直線状の複数の開口部13を有している。開口部13は、保持枠10の側面において、単電池1の積層方向と直交し、かつ先端部7と平行する直線状に延在して形成されている。側面電極部9は、後述するように、開口部13側からエネルギービームを照射されて先端部7と溶接されている。
開口部13は、保持枠10の側面に沿って、単電池1の積層方向(図1上下方向)と直交する直線状に延在して形成されている。側面電極部9は、電極2、3となる金属薄板を接合させる断面V字状の窪み部11の背面12に筋状の稜線部14を有している。この稜線部14は、保持枠10の開口部13から筋状に見えている。
側面電極部9は、筋状の稜線部14が、夫々開口部13の中に位置している。また稜線部14の両側が山裾状に傾斜し、開口部13の縁に当接することで、開口部13に対して側面電極部9が位置決めされている。稜線部14が明確になくても、側面電極部9の背面12の山状の盛り上がり部分を、夫々開口部13に当接して、位置決めできる。
図2に示すように、稜線部14に沿って開口部側からエネルギービーム21aが照射され、電極2、3の先端部7と側面電極部9とが電気的及び機械的に結合されている。エネルギービーム21aは、炭酸ガスレーザー溶接装置21から放射されたエネルギービームから成る。
側面電極部9は、横断面積8平方ミリ以上で、厚さ0.4mm〜2.5mm程度の銅板、アルミニウム板、ニッケル板等のいずれかを加工したバスバーから構成されている。この側面電極部9は、単電池1を連結して電気自動車駆動用の電流を流したり、補助電源としての電流を流したりする電流通路となる。また熱を放熱する放熱板ともなる。側面電極部9は、先端部7よりも金属板の厚さが大きい。そのため、側面電極部9は、先端部7よりも剛性が高い。その結果、側面電極部9を先端部7に押し付けることで、先端部7が開いていても閉じるように変形させる。
また、個々の単電池1が発生する電圧を検出する電圧検出機能を有する周知の電池監視ユニットが組電池に隣接して設けられている。この電池監視ユニットからの複数の電線が夫々側面電極部9の一端に接続され、側面電極部9は、電圧検出端子を構成している。
(製造方法)
以下に第1実施形態の組電池の製造方法を説明する。図3のように金属板を切断及びプレス加工して複数の側面電極部9を形成する。なお図3は、窪み部11の形状を若干変形し多段の断面V字状の窪み部としている。この側面電極部9は、断面V字状の窪み部11とこの窪み部11の背面12に形成された山状部分とを有する。次に、図1のように、金属薄板から構成された電極2、3が一方側と他方側から突出した複数の単電池1を積層して単電池1の積層体を構成する。この積層体は、一方向と他方向に金属薄板から構成された電極2、3が突出している。
次に、図4のように、隣接する単電池1の電極2、3に、第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とを形成して、互いに接近させ、先端部7を更に接近させる。これは、先端部7を形成する第1工程となる。つまり第1工程では、隣接する単電池1の電極2、3に第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とを形成して互いに接近させ、電極2、3の先端が重ねあわされて先端部7が形成される。重ね合わせた先端部7が、弾力で少し開くように乖離していても構わない。
図1のように、側面に多段の筋状の開口部13を有する保持枠10を一対用意し、この保持枠10の凹部60の中に複数の側面電極部9を夫々組付ける。次に、側面電極部9が組付けられた一対の保持枠10にて、単電池1の積層体を、一方向側(図1右側)と他方向側(図1左側)から挟みこむ。
そして、図4のように、側面電極部9の中央部に形成された断面V字状の窪み部11の中に電極2、3を重ね合わせた一対の先端部7を対向させる。その上で、矢印Y4のように、側面電極部9を先端部7に対して加圧する。この加圧により、接合端部70が接触する断面V字状の窪み部11の働きにより、図5のように、先端部7を構成する金属薄板の第1折り曲げ部5と第2折り曲げ部6とが弾性変形する。そして、側面電極部9に形成された傾斜した相対向する面を持つ断面V字状の窪み部11により、先端部7が接合され維持される。
このように、積層方向に沿って配置された複数の先端部7に対向して、複数の側面電極部9を夫々配置し、側面電極部9を、先端部7方向に加圧する。こうして、側面電極部9に形成された傾斜した窪み部11により、先端部7を構成する金属薄板を接合させる工程を第2工程とする。図5は第2工程が終了した状態を図示している。
次に、図6及び図7のように、断面V字状の窪み部11の先端部7と反対側の背面12から、溶接装置21により、エネルギービーム21aを照射して、先端部7を溶接する第3工程を行う。つまり、断面V字状の窪み部11の最深部を、反対側の背面12からエネルギービーム21aを照射して溶接する。この溶接においては、図1の保持枠10の直線状の開口部13を溶接装置21の位置決めに用いて溶接しても良い。すなわち、溶接装置21の一端を直線状の開口部13の縁に当接させて、溶接装置21を開口部13に沿って直線状にスライドさせて溶接することができる。あるいは直線状の開口部13の形状をロボットのカメラが画像認識して溶接することもできる。
別の方法として、断面V字状の窪み部11の背面12に筋状の稜線部14が形成され、側面電極部9の背面12が山状に尖っている場合は、この稜線部14を目印として溶接しても良い。なお、稜線部14は必須のものではない。開口部13を溶接装置21の位置決めに用いて、溶接したり、他の溶接用の目印を印刷等で形成したりすることができる。
なお、図1は単電池1の積層体の片側しか図示していないが、複数の側面電極部9を保持枠10の中に組付けたのちに、一対の保持枠10ごと側面電極部9を、先端部7方向に加圧し、単電池1の積層体の両側から加圧している。
(第1実施形態の作用効果)
上記第1実施形態においては、保持枠10に保持された複数の側面電極部9を先端部7に加圧しているから断面V字状の窪み部11の作用で先端部7を構成する金属薄板を接合させる応力が作用している。かつ開口部13側からエネルギービーム21aが照射されていることで、先端部7の金属薄板と側面電極部9とが電気的及び機械的に確実に結合されている。側面電極部9は、金属薄板を接合させ密着させる治具としての働きだけでなく、組電池完成後において、単電池1相互を電気的に接続するバスバー及び単電池1の電圧を測定する電極部等として活用できる。
また、開口部13を通して先端部7と溶接された側面電極部9の溶接状態を容易に検査することができる。更に、稜線部14を目印としてこの稜線部14に沿って溶接されているから、確実に溶接側からは見えない先端部7を構成する金属薄板を容易に接合させることができる。
次に、側面電極部9は電圧検出機能を有する電池監視ユニットからの電線を接続する電圧検出端子として活用できる。また、側面電極部9を先端部7に押し付けることで、先端部7が互いに接近するように変形する構成であるため、図7のように、電極2、3の金属薄板と側面電極部9とを電気的及び機械的に確実に溶接部90にて結合できる。溶接部90は、エネルギービーム21aの伸長方向と平行な側面電極部9の厚み方向に長く貫通して形成される。
更に、筋状の稜線部14が、夫々開口部13の中に位置して側面電極部9を保持枠10に対して位置決めすることができる。また、複数の側面電極部9を先端部7に加圧したときに断面V字状の窪み部11の作用で先端部7を構成する金属薄板を接合させることができる。その後に、エネルギービーム21aが照射されることで、先端部7の金属薄板と側面電極部9とを電気的及び機械的に確実に結合することができる。更に、保持枠10に複数組付けられた側面電極部9を一気に先端部7に加圧することができ、製造時間が単縮できる。
次に、開口部13を溶接装置の位置決めに用いて稜線部14が正確に溶接できるから、確実に溶接側からは見えない先端部7を構成する金属薄板を容易に接合させることができる。
また、電極に比べて高剛性のバスバーに対して、曲げ加工により弾性を有した電極を押し当てることで、クランプ治具無しで、電極の反発力により凹部又は窪み部11の最深部で先端部7を構成する金属薄板が密着する。更に、大きなクランプ治具を必要としないので組電池の体格を小さくできる。
更に、開口部13の寸法により、側面電極部9の位置のバラつきを吸収できる。そのため、保持枠10に複数の側面電極部9を取り付けてモジュールとし、このモジュールを組電池の側面に取り付けることにより、一括で金属薄板を接合させ密着させることができる。また、モジュールの中核をなす保持枠10の位置で複数の側面電極部9の溶接位置が決まるため、複数の溶接装置21による同時並行溶接も可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上記した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。なお、第2実施形態以下については、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明が援用される。
第1実施形態においては側面電極部9の背面12に突出した稜線部に沿って溶接したが、第2実施形態を示す図8のように、側面電極部9の背面12の中央に溝部25を形成して、この溝部25の中を溶接装置21からのエネルギービーム21aで溶接しても良い。この溝部25の深さを加減することで、溶接される側面電極部9部分の厚さを調節でき、電極2、3にエネルギービーム21aの熱を伝達しやすい。なお、溝部25は、側面電極部9をプレス加工するときに同時に形成しても良いし切削で形成しても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記した実施形態と異なる部分を説明する。図9において、複数の開口部13の夫々に対向して複数のレーザー光線を照射する溶接装置21を対向して配置する。保持枠10に組み込まれた高剛性のバスバー状の側面電極部9に対して、曲げ加工により弾性を有した電極2、3を押し当てることで、側面電極部9の窪み部11の最深部で両電極端部が密着する。
その上で、複数の溶接装置21から同時にエネルギービーム21aを開口部13から露出した側面電極部9の背面12の稜線部14に沿って照射しながらレーザー光線を移動する。溶接装置21あるいは組電池を、開口部13の延伸方向に移動させながら線状に同時溶接する。なお、この時、エネルギービーム21aを間欠的に照射して、図9のようにスポット溶接部22を構成しても良い。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲は、これらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に、特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態においては、エネルギービームは、炭酸ガスレーザー溶接装置から放射されたエネルギービームとしたが、その他の溶接装置、例えばYAGレーザー光線を使用したエネルギービームや電子ビームによる溶接とすることもできる。
単電池としてラミネート電池セルを図示したが、缶タイプの単電池を使用しても良い。更に、地震時等の災害時の電力確保や夜間電力の有効利用を目的とした二次電池に本発明を適用しても良い。
また、図7等においては、溶接装置21は、エネルギービーム21aを照射する集光系しか図示していないが、実際には、レーザー発信機と光路の先端部においてエネルギービーム21aを照射する集光系とを有する。また溶接金属部の酸化等を防ぐためにシールドガスが溶接金属部に吹き付けられる。
2、3 電極
7 先端部
1 単電池
9 側面電極部
10 保持枠
5 第1折り曲げ部
6 第2折り曲げ部
7 先端部
11 窪み
12 背面
13 開口部

Claims (8)

  1. 一方と他方の夫々に電極(2、3)が突出する単電池(1)が複数個積層されて構成される電池積層体(100)と、
    隣接する前記単電池(1)から夫々突出する前記電極(2、3)の夫々の先端部(7)が接合される接合端部(70)に夫々対向して接触する複数個の側面電極部(9)と、
    複数の前記側面電極部(9)を保持するとともに、前記側面電極部(9)の相互間を絶縁し前記電池積層体(100)の側面に結合された保持枠(10)とを備え、
    前記接合端部(70)は、夫々の前記電極(2、3)に形成された折り曲げ部(5、6)を介して互いに前記先端部(7)が重ねあわされており、
    前記側面電極部(9)は、前記接合端部(70)に対向して前記接合端部(70)が接触する断面V字状の窪み部(11)を有し、
    前記保持枠(10)は、前記窪み部(11)が形成される前記側面電極部(9)の背面(12)の夫々を外部に露出させる複数の開口部(13)を有し、
    前記側面電極部(9)は、前記保持枠(10)に保持されて前記窪み部(11)にて前記接合端部(70)と溶接されることを特徴とする組電池。
  2. 前記開口部(13)は、前記保持枠(10)の側面において、前記単電池(1)の積層方向と直交し、かつ前記接合端部(70)に平行な直線状に延在して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記側面電極部(9)は、前記背面(12)に沿って前記開口部(13)側からエネルギービーム(21a)が照射され、前記接合端部(70)と前記側面電極部(9)とが電気的及び機械的に結合されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の組電池。
  4. 前記側面電極部(9)は、電圧検出機能を有する電池監視ユニットからの電線に接続され電圧検出端子を構成していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組電池。
  5. 前記側面電極部(9)は、前記電極(2、3)の前記先端部よりも剛性が高く、前記側面電極部(9)を前記先端部(7)に押し付けることで前記先端部(7)が閉じるように変形して前記接合端部(70)を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組電池。
  6. 金属薄板を含む電極(2、3)が一方側と他方側から突出した複数の単電池(1)が積層され、隣接する前記単電池(1)の前記電極(2、3)が接合されて、複数の前記単電池(1)を含む電池積層体(100)が構成されている組電池の製造方法であって、
    隣接する前記単電池(1)の前記電極(2、3)に第1折り曲げ部(5)と第2折り曲げ部(6)とを形成して互いに前記電極(2、3)の先端部(7)を接近させる第1工程と、
    前記単電池(1)が積層された方向に沿って配置された複数の前記先端部(7)に対向して複数の側面電極部(9)を夫々対向して配置し、前記側面電極部(9)を、前記先端部(7)に加圧して、前記側面電極部(9)に形成された傾斜した相対向する面を持つ断面V字状の窪み部(11)により前記先端部(7)を構成する前記金属薄板を互いに接合させて接合端部(70)を形成する第2工程と、
    前記窪み部(11)の中の前記接合端部(70)と反対側の前記側面電極部(9)の背面(12)からエネルギービーム(21a)を照射して前記接合端部(70)と前記側面電極部(9)とを溶接する第3工程とを有することを特徴とする組電池の製造方法。
  7. 前記第2工程において、複数の前記側面電極部(9)を前記側面電極部(9)の前記背面(12)が、開口部(13)に位置するように保持枠(10)の中に組付けた後に、前記保持枠(10)ごと複数の前記側面電極部(9)を、前記先端部(7)の方向に加圧することを特徴とする請求項6に記載の組電池の製造方法。
  8. 前記第3工程において、前記開口部(13)を前記エネルギービーム(21a)にて照射する溶接装置(21)の位置決めに用いて、前記開口部(13)から前記側面電極部(9)の前記背面(12)を溶接することを特徴とする請求項7に記載の組電池の製造方法。
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