JP2016091577A - テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】リールの円筒部の外周面のヒケを低減し、かつ、テープの巻き圧による円筒部の変形を低減する。【解決手段】リール10を構成するハブ本体15に金属プレート20がインサート成形により一体化されている。金属プレート20は、磁気吸着が可能なように、ハブ本体15の底板14の下面側に露出した磁気吸着部21と、磁気吸着部21から半径方向の外側に向かって延びた張り出し部22と、張り出し部22の外周端から上フランジ11側に向かって延びた立設部23とを備える。立設部23の、リール10の中心軸10aとは反対側を向いた外周面は、ハブ本体10の円筒部13内に埋設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、データ記録用途に好ましく使用される単リール型のテープカートリッジに関する。
単リール型のテープカートリッジは、主にコンピュータシステムのデータバックアップ用途として用いられている。この種のテープカートリッジには、データ記録テープ(以下、「テープ」という)を巻回するためのリールが収納されている。
図16は、従来のリール110の概略構成を示した断面図である。一点鎖線110aは、リール110の中心軸である。リール110は、中央が開口した円板状の上フランジ111と、ハブ部材112との2部品で構成される。ハブ部材112は、中空円筒形状を有する円筒部113と、円筒部113の下側の開口を閉じる底板114と、円筒部113の下端から外向きに突出した円板状の下フランジ119とを備え、これらが一体に成形されている。上フランジ111と下フランジ119とが対向するように、上フランジ111は円筒部113の上端に接合されている。テープ9は、上フランジ111と下フランジ119との間に、円筒部113の外周面である円筒面上に巻回される。中央が開口した円形の金属プレート120が、その下面を露出させながら、底板114に一体化されている。底板114の上面には、ロック歯117がリール110と同心の円弧に沿って設けられている(後述する図7を参照)。底板114の下面には、被駆動歯118がリール110と同心の円弧に沿って設けられている。出退口(貫通孔)116が、底板114を上下方向に貫通している。出退口116は、中心軸110aに対して等角度間隔で3箇所に形成されている。3つの出退口116が、ロック歯117及び被駆動歯118をそれぞれ3つに分断している。被駆動歯118及び出退口116は、金属プレート120よりも半径方向の外側に位置している。
ドライブ装置の駆動軸(図示せず)の上面には、被駆動歯118と噛み合う駆動歯が形成され、更に、磁石が埋め込まれている。リール110を収納したテープカートリッジをドライブ装置に装着すると、ドライブ装置の駆動歯の磁石がリール110の金属プレート120を磁気吸着するので、ドライブ装置の駆動歯とリール110の被駆動歯118とを確実に噛み合わせることができる。
図17は、金属プレート120の斜視図である。金属プレート120は、中央に貫通孔128が形成された円形の薄板形状を有している。
ハブ部材112は、インサート成形により金属プレート120と一体的に成形される(後述する図8A及び図8Bを参照)。図16に示したように、被駆動歯118は、金属プレート120よりも外側に位置している。また、金属プレート120より外側の、被駆動歯118及び円筒部113の下端113aを含む部分は、円筒部113の上端部に比べて相対的に樹脂厚が厚い。このため、ハブ部材112を成形後に金型内で樹脂が冷却・固化する際の樹脂収縮によって、円筒部113の厚肉の下端113aの外周面に「ヒケ」と呼ばれる凹みが生じることがある。円筒部113の外周面にヒケが生じると、円筒部113に巻回されたテープ9が変形してしまうという問題がある。
また、円筒部113にテープ9を巻回した状態で長期間保存すると、テープ9の巻圧によって円筒部113が半径方向に圧縮されて変形することが知られている。円筒部113の下側の開口は金属プレート120が一体化された底板114で閉じられているのに対して、上側の開口は開放されている。従って、円筒部113の上側部分は下側部分に比べて相対的に機械的強度が低い。このため、テープ9の巻圧による円筒部113の変形量は、円筒部113の上側部分で大きく、下側部分で小さい。このように、円筒部113の変形量が上下方向において異なるために、テープ9が片伸びしてしまうというという問題がある。
特許文献1には、被駆動歯の裏側にまで延びる大径の金属プレートを用いることにより、インサート成形時のヒケを低減し、且つ、テープの巻圧による円筒部の変形を抑えたテープカートリッジが記載されている。しかしながら、特許文献1の手法では、テープの巻圧によって発生する、円筒部の変形量の上下方向における不均一を解消することはできない。
特許文献2には、金属プレートとは別に、円筒部内に補強部材をインサート成形により埋め込んだリールが記載されている。しかしながら、特許文献2の手法では、金属プレートと補強部材とは別個の部品であるので、インサート成形時に金型に固定する部品数が増え、成形工程が煩雑になる。
上記の他、ヒケを低減するために、成形時の保圧を上げる方法が、また、円筒部113の変形を低減するために、ハブ部材112の樹脂としてガラス繊維入りポリカーボネイト樹脂を使用する方法が、それぞれ実際に採用されることがある。
特開2005−251314号公報 特開2009−80900号公報
しかしながら、成形時の保圧を上げる方法では、保圧を高くすることによって、成形後の成形品の金型からの離型性が低下する。このため、成形品を金型から分離するためのイジェクタピンが成形品を変形させ(成形品に食い込み)、場合によってはさらに成形品を突き破ることによって、成形品を損傷させてしまうという問題が生じる。この問題を解決するためには、冷却時間を延ばす、イジェクタピンの数を増やす、抜き勾配を大きくするなどの手法があるが、これらは、生産タクトが低下する、金型構造・成形品形状を変更する必要があるなどの新たな問題を生じる。
一方、成形用樹脂中のガラス繊維の含有量を増加させた場合、上下フランジ111,112のテープ9に対向する側の面にガラス繊維が浮き出すことにより、当該面の表面性が悪化し、テープ9のエッジにダメージを与えたり、テープ9の走行性が悪化したりするという問題がある。また、ガラス繊維によって金型が摩耗し、金型寿命が短くなるなどの問題が生じる。また、円筒部の113の機械的強度を向上させるために、円筒部113を単に厚くすると、円筒部113の厚肉化によってヒケを生じやすくなってしまう。
本発明は、上記の従来の課題を解決するものであって、リールの円筒部の外周面のヒケを低減し、かつ、テープの巻き圧による円筒部の変形を低減することを目的とする。
本発明のテープカートリッジは、筐体内に、データ記録テープが巻回されるリールが収納されている。前記リールは、中央が開口した円板状の上フランジと、前記上フランジに対向する円板状の下フランジと、前記上フランジと前記下フランジとを連結するハブ本体とを備える。前記ハブ本体は、中空円筒形状を有する円筒部と、前記円筒部の前記下フランジ側の開口を塞ぐ底板とを備える。前記底板の前記円筒部とは反対側の下面には、前記リールと同心の円弧に沿って被駆動歯が形成されている。前記ハブ本体には、金属プレートがインサート成形により一体化されている。前記金属プレートは、磁気吸着が可能なように、前記被駆動歯よりも内側の領域において前記底板の下面側に露出した磁気吸着部と、前記磁気吸着部から半径方向の外側に向かって前記底板に沿って延びた張り出し部と、前記張り出し部の外周端から前記円筒部に沿って前記上フランジ側に向かって延びた立設部とを備える。前記立設部の、前記リールの中心軸とは反対側を向いた外周面は、前記円筒部内に埋設されている。
本発明の金属プレートは、磁気吸着される磁気吸着部から半径方向の外側に向かって張り出し部が延び、張り出し部の外周端から立設部が延びている。このような金属プレートが、リールのハブ本体に一体化されている。立設部がリールの円筒部を補強するので、テープの巻き圧による円筒部の変形を低減することができる。張り出し部に対向するようにイジェクタピンを配置することにより、成形されたハブ本体をイジェクタピンが損傷させる可能性が低減する。その結果、インサート成形時の保圧を上げることができるので、円筒部の外周面のヒケを低減することができる。立設部の外周面は円筒部内に埋設されているので、立設部がテープに接触してテープを損傷させることはない。
図1Aは、本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジの上面図、図1Bはその側面図、図1Cはその下面図である。 図2は、図1Aの2−2線を含む面に沿った、不使用時の本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジの断面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジの主要構成部材を示した分解斜視図である。 図4Aは、本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジに使用される金属プレートの上方から見た斜視図である。図4Bは、当該金属プレートの下方から見た斜視図である。 図5Aは、図4A及び図4Bに示した本発明の一実施形態にかかる金属プレートの底面図である。図5Bは、図5Aの5B−5B線を含む面に沿った当該金属プレートの矢視断面図である。 図6Aは、本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジを構成するハブ部の底面図である。図6Bは、当該ハブ部材の上面図である。 図7は、従来のテープカートリッジに用いられるハブ部材の上面図である。 図8A及び図8Bは、図7に示した従来のハブ部材を金型内で成形する様子を示した断面図であって、図8Aは図7の8A−8A線を含む面に沿った矢視断面図、図8Bは図7の8B−8B線を含む面に沿った矢視断面図である。 図9A及び図9Bは、図6A及び図6Bに示した本発明の一実施形態にかかるハブ部材を金型内で成形する様子を示した断面図であって、図9Aは図6Bの9A−9A線を含む面に沿った矢視断面図、図9Bは図6Bの9B−9B線を含む面に沿った矢視断面図である。 図10は、本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジを構成するリールの断面図である。 図11は、本発明の一実施形態にかかるハブ部材を金型内で成形する際の樹脂の流れを示した拡大断面図である。 図12は、本発明のテープカートリッジに使用可能な別の金属プレートの下方から見た斜視図である。 図13は、本発明のテープカートリッジに使用可能な更に別の金属プレートの下方から見た斜視図である。 図14は、本発明のテープカートリッジに使用可能な更に別の金属プレートの下方から見た斜視図である。 図15Aは、本発明のテープカートリッジに使用可能な更に別の金属プレートの下方から見た斜視図である。図15Bは、本発明のテープカートリッジに使用可能な更に別の金属プレートの上方から見た斜視図である。 図16は、従来のテープカートリッジに用いられるリールの断面図である。 図17は、従来のテープカートリッジに使用される金属プレートの斜視図である。
上記の本発明のテープカートリッジにおいて、前記張り出し部に、前記張り出し部を上下方向に貫通する複数の切り欠きが形成されていてもよい。これにより、インサート成形時に、樹脂は切り欠きを通って流れることができる。従って、金型内での樹脂の流れが良好になり、高品質のインサート成形品をうることができる。
前記円筒部内には、前記テープカートリッジの不使用時に前記リールの回転を阻止するリールロック機構が収納されうる。この場合、前記リールロック機構は、上下動可能且つ回転不能に前記筐体に支持されたリール押さえ部材と、前記リール押さえ部材に対して前記底板に向かう向きの付勢力を印加するバネと、前記リール押さえ部材と前記底板との間に配置され、前記リール押さえ部材を前記バネの付勢力に反して上昇させるロック解除部材とを備えうる。前記リール押さえ部材及び前記底板の互いに対向する面には、互いに噛み合うことにより前記リールの回転を阻止するロック歯が形成されうる。前記ロック解除部材は、下方に向かって突出した3つの操作爪を備えうる。前記3つの操作爪が前記底板から下方に向かって突出するように、前記3つの操作爪が貫通する3つの出退口が前記底板に形成されうる。前記複数の切り欠きのうちの3つは、前記3つの出退口に対応する位置に形成された出退口用切り欠きであってもよい。これにより、ロック解除部材の操作爪と金属プレートの張り出し部との衝突が回避される。その結果、従来から一般に用いられているリールロック機構を本発明のテープカートリッジに適用することができる。
3つの前記出退口用切り欠きは、前記リールと同心の円上に、等角度間隔で配置されうる。この場合、前記金属プレートの、周方向に隣り合う前記出退口用切り欠き間の3つの区域のそれぞれ内には、同数の切り欠きが形成されうる。これにより、インサート成形時に、金型内での樹脂の充填バランスが向上する。これは、円筒部の外周面の精度の向上に有利である。
前記3つの区域のそれぞれ内に形成された切り欠きは、前記リールの中心軸を通り前記区域を2等分する対称軸に対して対称に配置されうる。これにより、インサート成形時に、金型内での樹脂の充填バランスが更に向上する。
前記張り出し部は前記底板内に埋設されうる。前記底板の前記張り出し部に対応する領域内に、前記ハブ本体を成形金型から分離するためのイジェクタピンによって形成されたイジェクタピン痕が形成されうる。これにより、インサート成形時の保圧を上げることができるので、円筒部の外周面のヒケを低減することができる。
前記張り出し部に形成された前記複数の切り欠きの一部、好ましくは全部が、前記立設部の上端まで延びていてもよい。これにより、金属プレートの成形性が向上する。
前記下フランジと前記ハブ本体とは一部品として一体的に成形されうる。これにより、リールを構成する部品数が低減し、リールの製作工数が減少する。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、以下の各図では、実際の部材の寸法および各部材の寸法比率等が必ずしも忠実に表されていない。以下に示す図において、同一の部材には同一の符号をしており、それらについての重複する説明を省略する。
図1Aは本発明の一実施形態にかかるテープカートリッジ1の上面図、図1Bはその側面図、図1Cはその下面図である。テープカートリッジ1は、上ハーフ2aと下ハーフ2bとが上下方向に接合された箱状(中空の略直方体形状)の筐体2を備える。
図2は、図1Aの2−2線を含む面に沿ったテープカートリッジ1の矢視断面図である。図3は、筐体2内に収納されたリール10及びリールロック機構6の分解斜視図である。以下の説明の便宜のために、上ハーフ2aの側を「上」側、下ハーフ2bの側を「下」側と呼ぶ。但し、この「上」、「下」はテープカートリッジ1の実際の使用状態での上下方向を意味するものではない。図2において、一点鎖線10aは、リール10の中心軸を示す。
筐体2内にはリール10が内蔵されている。リール10は、中央が開口した円板状の上フランジ11と、ハブ部材12との2部品で構成される。ハブ部材12は、中空円筒形状を有する円筒部13と、円筒部13の下側の開口を閉じる底板14と、円筒部13の外周面の下端から外向きに突出した円板状の下フランジ19とを備え、これらが一部品として一体的に成形されている。円筒部13と底板14とは、有底円筒形状のハブ本体15を構成する。円筒部13の上端に、上フランジ11の中央の開口の端縁が接合されて、上フランジ11とハブ部材12とが一体化される。上フランジ11と下フランジ19とは、互いに対向するように、ハブ本体15(特に、その円筒部13)を介して連結される。テープ(図示せず)は、従来のリール110(図16参照)と同様に、上フランジ11と下フランジ19との間に、円筒部13の外周面である円筒面上に巻回される(後述する図10を参照)。図2に示されているように、金属プレート20が、インサート成形により、ハブ本体15内に埋め込まれてハブ本体15(更にはハブ部材12)に一体化されている。金属プレート20の一部(磁気吸着部21)が、底板14の下面(円筒部13とは反対側の面)側に露出している。
底板14には、リール10と同心の円上に、3つの出退口16が、等角度間隔で形成されている。出退口16は、底板14を上下方向に貫通する貫通孔である。底板14の上面には、リール10と同心の円弧に沿ってロック歯17が形成されている(後述する図6B、図10を参照)。底板14の下面には、ドライブ装置の駆動軸8に設けられた駆動歯81とかみ合う被駆動歯18が、リール10と同心の円弧に沿って設けられている。ロック歯17及び被駆動歯18は、3つの出退口16によってそれぞれ3つに分断されている。底板14の下面において、出退口16及び被駆動歯18は、金属プレート20の磁気吸着部21よりも外側の領域に設けられている。
下ハーフ2bの中央には円形の貫通穴である駆動軸挿入穴2cが形成されている。この駆動軸挿入穴2c内に、底板14及びこれに形成された被駆動歯18及び出退口16と、金属プレート20の磁気吸着部21とが露出している。
リールロック機構6は、リール10の中央の円筒部13内に収納されており、下から上に向かって、ロック解除部材3、リール押さえ部材4、及びバネ5をこの順に備える。
ロック解除部材3は、その中央に、薄板状の基板31を備える。基板31の外周端縁から120度間隔で3本のアームが放射状に延び、当該アームの先端から操作爪33が下方に向かって突出している。
リール押さえ部材4は、上側が開口した有底円筒形状を有する。リール押さえ部材4の底板の下面には、リール10のロック歯17とかみ合うロック歯41が円状に配置されている。また、リール押さえ部材4の底板の上面の中央には略十字形状の溝(十字溝、図示せず)が形成されている。上ハーフ2aの下面には、略十字形状の十字突起2dが立設されている。リール押さえ部材4の十字溝に上ハーフ2aの十字突起2dが嵌入することにより、リール押さえ部材40は、筐体2内において、上下方向には移動可能であるが、回転することはできない。
バネ5は、リール押さえ部材4と上ハーフ2aとの間に配置されて、リール押さえ部材4に対して下向き(底板14に向かう方向)の付勢力を印加する。
図2は、テープカートリッジ1の不使用時の状態を示している。この状態では、バネ5の下向きの付勢力によって、リール押さえ部材4は下方に変位し、リール押さえ部材4のロック歯41とリール10のロック歯17とがかみ合う。従って、リール10は回転することができない。また、リール押さえ部材4がロック解除部材3を下方に変位させて、ロック解除部材3の操作爪33がリール10の出退口16を貫通し、リール10の底板14から下方に向かって突出する。
テープカートリッジ1がドライブ装置に装填されると、ドライブ装置の駆動軸8が、下ハーフ2bの駆動軸挿入穴2c内に挿入される。駆動軸8の上面には磁石83が設けられており、磁石83が、底板14の下面に露出した金属プレート20の磁気吸着部21を吸着する。これにより、駆動軸8の上面に形成された駆動歯81とリール10の被駆動歯18とが確実に噛み合う。これと同時に、駆動歯81が、リール10の底板14から突出したロック解除部材3の操作爪33に当接して、ロック解除部材3をバネ5の付勢力に反して上方に押し上げる。これにより、リール押さえ部材4が上昇し、リール押さえ部材4のロック歯41とリール10のロック歯17とのかみ合いが解除される。従って、リール10は回転可能状態となり、駆動軸8により中心軸10aを回転中心として回転される。ロック解除部材3は、リール10とともに回転する。
図4Aは、金属プレート20の上方から見た斜視図、図4Bは、金属プレート20の下方から見た斜視図である。図5Aは、金属プレート20の底面図、図5Bは、図5Aの5B−5B線を含む面に沿った金属プレート20の断面図である。金属プレート20は、円形の薄板形状を有する磁気吸着部21と、磁気吸着部21から半径方向の外側に向かって延びた張り出し部22と、張り出し部22の外周端から上方に向かって、中心軸10aと略平行に延びた立設部23とを備える。
磁気吸着部21の中央には、磁気吸着部21を上下方向に貫通する貫通孔28が形成されている。
磁気吸着部21と張り出し部22とは、中心軸10aに垂直な平面に平行であるが、同一平面上に位置しない。即ち、張り出し部22は、磁気吸着部21に対して、わずかに上方(立設部23側)に位置ずれしており、その結果、磁気吸着部21と張り出し部22との間に、両者の中心軸10a方向の高低差に基づく段差24が形成されている。
円環状の張り出し部22には、張り出し部22を上下方向に貫通する9つの貫通孔(切り欠き)25が形成されている。9つの貫通孔25の開口形状は、同一の略矩形形状を有している。9つの貫通孔25は、中心軸10aと同心の共通する円上に、中心軸10aに対して等角度間隔で配置されている。
立設部23は、中心軸10aと同軸の円筒面を構成する。
磁気吸着部21の外径は、図17に示した従来の金属プレート120の外径と略同一である。従って、本実施形態の金属プレート20は、従来の金属プレート120に、張り出し部22及び立設部23を付加したものに相当する。
金属プレート20は、鋼板を用いて、例えばプレス加工により製作することができる。用いうる鋼板は、磁気吸着可能な材料であれば制限はなく、片面又は両面にメッキ処理を施したメッキ鋼板(例えば亜鉛メッキ鋼板(SECC、SGCCなど)又はニッケルメッキ鋼板)を例示することができる。
このような金属プレート20が、インサート成形によりハブ部材12と一体化される。図6Aはハブ部材12の底面図、図6Bはハブ部材12の上面図である。図6Aに示されているように、金属プレート20の磁気吸着部21(図4B、図5A参照)の下面が、底板14の下面側に露出している。露出した磁気吸着部21を、被駆動歯18が取り囲んでいる。被駆動歯18は、金属プレート20の張り出し部22(図4B、図5A参照)に対向する位置に設けられている。張り出し部22の下面は、底板14を構成する樹脂によって覆われている。磁気吸着部21の中央の貫通孔28内に露出した底板14内に、ハブ部材12を成形する際の樹脂注入口であるゲート73(後述する図9A及び図9Bを参照)によって形成されたゲート痕74が形成されている。図6Bに示されているように、金属プレート20の磁気吸着部21及び張り出し部22の各上面は、底板14を構成する樹脂によって覆われている。更に、上述した図2及び後述する図10に示されているように、金属プレート20の立設部23は、その外周面(中心軸10aとは反対側を向いた面)及び内周面(中心軸10aに対向する面)ともに円筒部13を構成する樹脂によって覆われている。
図6Aに示されているように、リール10の中心軸10aと同心の円に沿って配置された被駆動歯18を、3つの出退口16が3等分している。上述したように、出退口16は、ロック解除部材3の操作爪33が貫通するための貫通孔である。図6Aを図5Aと対比すれば容易に理解できるように、金属プレート20の張り出し部22に形成された9つの貫通孔25のうち120度間隔で配置された3つの貫通孔25aがハブ部材12の3つの出退口16の位置と一致するように、金属プレート20は、ハブ部材12に対して中心軸10a周りの回転方向に位置決めされる。
本発明では、図5Aに示すように、金属プレート20の張り出し部20に形成された複数の貫通孔(切り欠き)25のうち、3つの出退口16の位置に配置される3つの貫通孔(切り欠き)25aを、「出退口用貫通孔(または、出退口用切り欠き)」と呼ぶ。複数の貫通孔(切り欠き)25のうち、3つの出退口用貫通孔25a以外の貫通孔(切り欠き)25bを、「ダミー貫通孔(または、ダミー切り欠き)」と呼ぶ。ダミー貫通孔25bは底板14内に埋め込まれ、その開口は底板14を構成する樹脂で塞がれる。本発明では、出退口用貫通孔(または、出退口用切り欠き)25aとダミー貫通孔(または、ダミー切り欠き)25bとを区別する必要がないときは、これらを総称して「貫通孔(または、切り欠き)25」と呼ぶ。
出退口用貫通孔25aは、中心軸10aに対して等角度(120度)間隔で配置される。ダミー貫通孔25bは、隣り合う出退口用貫通孔25a間の3つの区域26内に配置される。好ましくは、3つの区域26内にそれぞれ配置されるダミー貫通孔25bの数は、同じである。更に好ましくは、各区域26内のダミー貫通孔25bは、中心軸10aを通り区域26を2等分する対称軸27に対して対称である。
以上のように構成された本実施形態のテープカートリッジ1の作用を、従来のテープカートリッジと比較して、以下に説明する。
最初に、ヒケの低減作用を説明する。
従来のテープカートリッジについて説明する。図7は、図16で説明した従来のリール110を構成するハブ部材112の、円筒部113側から見た上面図である。図8A及び図8Bは、従来のハブ部材112を金型内で成形する様子を示した断面図であって、図8Aは図7の8A−8A線を含む面に沿った矢視断面図、図8Bは図7の8B−8B線を含む面に沿った矢視断面図である。ハブ部材112は以下の手順で成形される。最初に、固定側金型71と可動側金型72とを離間させ、金属プレート120を、固定側金型71及び可動側金型72のいずれか一方に固定する。次いで、図8A及び図8Bに示されているように、固定側金型71と可動側金型72とを密着させ、両金型71,72によって形成されるキャビティ内に、固定側金型71に設けられたゲート(注入口)73から樹脂を注入する。次いで、固定側金型71と可動側金型72とを分離する。このとき、成形されたハブ部材112は、可動側金型72に付着する。その後、可動側金型72に設けられたイジェクタピン78を突き出して、ハブ部材112を可動側金型72から分離する。ハブ部材112は、このように金属プレート120と一体的にインサート成形することによって作成される。
ハブ部材112を上記のようにインサート成形すると、金属プレート120より半径方向の外側の部分の樹脂厚が相対的に厚いので、円筒部113の下端113aの外周面に「ヒケ」と呼ばれる凹みが生じる。
ヒケを低減するためには、成形時の保圧を大きくすることが有効である。ところが、保圧を大きくすると、成形品の金型からの離型性が低下する。図8A及び図8Bの例では、特にロック歯117及び円筒部113の可動側金型72に対する離型抵抗が大きくなる。そこで、図8Bに示すように、ロック歯117と円筒部113との間の領域にイジェクタピン78を設けている。図7において、符号179は、イジェクタピン78によって形成されたイジェクタピン痕である。各出退口116を2つのイジェクタピン痕179が周方向に挟むように、複数のイジェクタピン痕179が形成されている。
しかしながら、ヒケを低減するために成形時の保圧を高く設定すると、複数のイジェクタピン78を上記のように配置したとしても、成形されたハブ部材112を可動側金型72から分離することが困難になる。この場合、図8Bから容易に理解できるように、イジェクタピン78が、ハブ部材112を変形させたり、更にはハブ部材112を突き破ったりすることがある。従って、保圧を大きくしようとしても限界があり、これが、円筒部113の下端113aの外周面のヒケを低減することを困難にしていた。
次に、本実施形態のテープカートリッジ1について説明する。図9A及び図9Bは、本発明のハブ部材12を金型内で成形する様子を示した断面図であって、図9Aは図6Bの9A−9A線を含む面に沿った矢視断面図、図9Bは図6Bの9B−9B線を含む面に沿った矢視断面図である。ハブ部材12の成形手順は、金属プレート120を金属プレート20に置き換える以外は、図8A及び図8Bで説明した従来のハブ部材112の成形手順と同じである。ゲート73を有する固定側金型71、及び、複数のイジェクタピン78を有する可動側金型72は、図8A及び図8Bに示したものと同じである。
本実施形態では、図9Bから容易に理解できるように、イジェクタピン78の先端は、金属プレート20の張り出し部22に対向している。これにより、成形後にイジェクタピン78で押されるハブ部材12の部分は、張り出し部22によって補強されている。従って、従来とは異なり、ハブ部材12を成形後にイジェクタピン78を突き出しても、イジェクタピン78が、ハブ部材12を変形させたり、ハブ部材12を突き破ったりすることはない。そのため、保圧を大きくすることが可能となり、円筒部13の外周面のヒケを低減することができる。
図6Bにおいて、符号79は、イジェクタピン78によって形成されたイジェクタピン痕である。図7に示した従来のハブ部材112に形成されたイジェクタピン痕179と同様に、各出退口16を2つのイジェクタピン痕79が周方向に挟むように、複数のイジェクタピン痕79が形成されている。
本実施形態では、被駆動歯18が形成された領域での樹脂厚及び円筒部13での樹脂厚は、従来のハブ部材112に比べて、それぞれ張り出し部22及び立設部23の厚み分だけ薄い。また、張り出し部22及び立設部23は、樹脂収縮を阻害する。これらの点からも、金属プレート20は、円筒部13の外周面のヒケを低減するのに有利である。
次に、テープの巻き圧による円筒部13の変形の低減作用を説明する。図10は、テープ9が巻回されたリール10の断面図である。従来のリール110を示した図16と比較すれば容易に理解できるように、本実施形態のリール10では、円筒部13内に金属プレート20の立設部23が埋設されている。立設部23は円筒部13を補強する。従って、テープ9の巻圧による半径方向の圧縮力が円筒部13に作用しても、円筒部13の変形量を低減することができる。
立設部23の外周面(中心軸10aとは反対側を向いた面)は、円筒部13内に埋設されているので、テープ9が立設部23に直接接触することはない。このため、立設部23を設けたことによるテープ9の損傷は生じない。
以上のように、本発明によれば、円筒部13の外周面のヒケを低減し、かつ、テープの巻き圧による円筒部13の変形を低減することができる。
金属プレート20の張り出し部22には、出退口16の位置に、出退口用貫通孔25aが形成されている。このため、図2で説明したように、ロック解除部材3の操作爪33を出退口16を介して底板14よりも下方に突出させることができる。従って、従来のカートリッジと同様のリールロック機構を本発明のカートリッジ1にも同様に適用することができる。
金属プレート20が、磁気吸着部21の外側に、張り出し部22及び立設部23を備えるために、ハブ部材12をインサート成形する際に、金型内に注入される樹脂の流れが従来とは変化する。図11は、ハブ部材12をインサート成形する際の、金属プレート20近傍での樹脂の流れを示した拡大断面図である。図11の断面は、図9Bの断面と一致する。樹脂が注入されるゲート73は、ハブ部材12の被駆動歯18側の面を形成する固定側金型71に、金属プレート20の中央の貫通孔28に対向する位置に設けられている。金属プレート20の磁気吸着部21は、固定側金型71に密着している。ゲート73から注入された樹脂は、矢印75で示すように、金属プレート20の貫通孔28を通って磁気吸着部21と可動側金型72との間を流れる。金属プレート20には、出退口用貫通孔25aに加えてダミー貫通孔25bが形成されている(図4A、図4B、図5A参照)。樹脂の一部は、ダミー貫通孔25bを通過して、下フランジ19へ流れる。このように、ダミー貫通孔25bは、ハブ部材12の中央に設けられたゲート73から注入された樹脂が金型71,72内でよどみなくスムーズに流れるための流路を確保するのに有利である。このため、インサート成形を安定して行うことができ、高品質のハブ部材12をうることができる。
なお、ハブ部材12を構成する樹脂は、制限はなく、例えば、ポリカーボネート等、従来のテープカートリッジを構成するハブ部材112の材料として公知の材料を用いうる。
上記の実施形態は、例示にすぎない。本発明は上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
例えば、金属プレート20は、金型からの離型時にイジェクタピン78によるハブ部材12の破損防止作用と、円筒部13の補強作用とを有していれば、上記の実施形態に限定されない。
金属プレート20に形成される貫通孔25の形状は、上記の実施形態のように略矩形である必要はない。例えば、図12に示すように、貫通孔25は円形であってもよい。あるいは、貫通孔25は、楕円形、正多角形(例えば、正六角形)などの任意の形状であってもよい。
また、出退口16の位置に配置される出退口用貫通孔25aと、それ以外のダミー貫通孔25bとは同じ形状である必要はない。例えば、図13に示すように、出退口用貫通孔25aは円形、ダミー貫通孔25bは矩形であってもよい。これと逆に、出退口用貫通孔25aは矩形、ダミー貫通孔25bは円形であってもよい。このように、出退口用貫通孔25a及びダミー貫通孔25bとして、任意の形状の組み合わせを採用しうる。
上記の実施形態では、9つの貫通孔25が中心軸10aに対して等角度間隔で配置されていたが、貫通孔25の配置はこれに限定されない。出退口用貫通孔25aの位置は出退口16の位置によって決定され、通常は120度間隔で配置される。一方、ダミー貫通孔25bの位置は比較的自由に設定することができる。例えば、図14に示されているように、周方向に隣り合う出退口用貫通孔25a間の各区域26内において、隣り合うダミー貫通孔25b間の間隔を、出退口用貫通孔25aとこれに直近のダミー貫通孔25bとの間隔に比べて小さくしてもよい。あるいは、この逆であってもよい。
更に、貫通孔25の大きさ(開口の面積)は、全ての貫通孔25で同一である必要はない。例えば、図13及び図14に示すように、出退口用貫通孔25aは相対的に大きく、ダミー貫通孔25bは相対的に小さくてもよい。あるいは、この逆であってもよい。
各区域26内のダミー貫通孔25bの数は、2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。但し、図5Aで説明したように、3つの出退口用貫通孔25aで区切られた3つの区域26内には同数のダミー貫通孔25bが形成されることが好ましい。更に、各区域26内のダミー貫通孔25bは、中心軸10aを通り区域26を周方向に2等分する対称軸27に対して、対称に配置されることが好ましい。これらは、ハブ部材12をインサート成形する際に、金型内に注入する樹脂の流れを均一にするのに有利である。その結果、インサート成形時に、金型内での樹脂の充填バランスが向上する。これは、円筒部13の外周面や下フランジ19の上面(上フランジ11に対向する面)の精度の向上に有利である。
上記の実施形態では、貫通孔25が張り出し部22のみに形成されていたが、複数の貫通孔25のうちの一部又は全部が、立設部23にまで延びていてもよい。更に、図15A及び図15Bに示すように、全ての貫通孔が立設部23の上端まで延びた切り欠き25cであってもよい。なお、本発明では、「切り欠き」とは、広義には、図15A及び図15Bの、立設部23の上端で開放された切り欠き25c(狭義の切り欠き)と、図4A、図12、図13、図14の貫通孔25との両方を含む。図15A及び図15Bに示す切り欠き25cが形成された金属プレート20は、プレス成形により作成する場合に成形性が比較的良好であるという利点を有する。
張り出し部22は、中心軸10aに垂直な面に平行な平面である必要はない。例えば、中心軸10aに近づくにしたがって下側に変位するテーパ面(円錐面)であってもよい。同様に、立設部23の外径及び/又は内径は、中心軸10a方向において一定でなくてもよい。
張り出し部22及び/又は立設部23の一部は、外界に露出していてもよい。
上記の実施形態では、ハブ本体15と下フランジ19とが、一部品(ハブ部材12)として一体的に成形されているが、ハブ本体15と下フランジ19とが別個の部材であってもよい。この場合、下フランジ19は、上フランジ11と同様に、中央が開口した円板形状を有しうる。あるいは、ハブ本体15が上フランジ11と一部品として一体的に成形されてもよい。
インサート成形時に形成されるイジェクタピン痕79の数や位置は上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
ロック解除部材の構成は、上記の実施形態で示したものに限定されない。
テープカートリッジの構成は、上記の実施形態で示したものに限定されない。テープを巻回するリールに、磁気吸着するための金属プレートがインサート成形により一体化されている任意のテープカートリッジに本発明を適用することができる。具体的には、例えば、IBM3590、IBM3592、ORACLE T10000等のテープカートリッジにも、本発明を適用することができる。
本発明の利用分野は特に制限はなく、金属プレートがインサート成形により一体化されたリールを備えたテープカートリッジに広範囲に利用することができる。
1 テープカートリッジ
2 筐体
3 ロック解除部材
33 操作爪
4 リール押さえ部材
41 ロック歯
5 バネ
6 リールロック機構
9 データ記録テープ
10 リール
11 上フランジ
12 ハブ部材
13 円筒部
14 底板
15 ハブ本体
16 出退口
17 ロック歯
18 被駆動歯
19 下フランジ
20 金属プレート
21 磁気吸着部
22 張り出し部
23 立設部
25 貫通孔(切り欠き)
25a 出退口用貫通孔(出退口用切り欠き)
25b ダミー貫通孔(ダミー切り欠き)
26 出退口用貫通孔(出退口用切り欠き)間の区域
27 区域を2等分する対称軸
78 イジェクタピン
79 イジェクタピン痕

Claims (8)

  1. 筐体内に、データ記録テープが巻回されるリールが収納されたテープカートリッジであって、
    前記リールは、中央が開口した円板状の上フランジと、前記上フランジに対向する円板状の下フランジと、前記上フランジと前記下フランジとを連結するハブ本体とを備え、
    前記ハブ本体は、中空円筒形状を有する円筒部と、前記円筒部の前記下フランジ側の開口を塞ぐ底板とを備え、
    前記底板の前記円筒部とは反対側の下面には、前記リールと同心の円弧に沿って被駆動歯が形成されており、
    前記ハブ本体には、金属プレートがインサート成形により一体化されており、
    前記金属プレートは、磁気吸着が可能なように、前記被駆動歯よりも内側の領域において前記底板の下面側に露出した磁気吸着部と、前記磁気吸着部から半径方向の外側に向かって前記底板に沿って延びた張り出し部と、前記張り出し部の外周端から前記円筒部に沿って前記上フランジ側に向かって延びた立設部とを備え、
    前記立設部の、前記リールの中心軸とは反対側を向いた外周面は、前記円筒部内に埋設されていることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記張り出し部に、前記張り出し部を上下方向に貫通する複数の切り欠きが形成されている請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記円筒部内には、前記テープカートリッジの不使用時に前記リールの回転を阻止するリールロック機構が収納されており、
    前記リールロック機構は、
    上下動可能且つ回転不能に前記筐体に支持されたリール押さえ部材と、
    前記リール押さえ部材に対して前記底板に向かう向きの付勢力を印加するバネと、
    前記リール押さえ部材と前記底板との間に配置され、前記リール押さえ部材を前記バネの付勢力に反して上昇させるロック解除部材とを備え、
    前記リール押さえ部材及び前記底板の互いに対向する面には、互いに噛み合うことにより前記リールの回転を阻止するロック歯が形成されており、
    前記ロック解除部材は、下方に向かって突出した3つの操作爪を備え、
    前記3つの操作爪が前記底板から下方に向かって突出するように、前記3つの操作爪が貫通する3つの出退口が前記底板に形成されており、
    前記複数の切り欠きのうちの3つは、前記3つの出退口に対応する位置に形成された出退口用切り欠きである請求項2に記載のテープカートリッジ。
  4. 3つの前記出退口用切り欠きは、前記リールと同心の円上に、等角度間隔で配置され、
    前記金属プレートの、周方向に隣り合う前記出退口用切り欠き間の3つの区域のそれぞれ内には、同数の切り欠きが形成されている請求項3に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記3つの区域のそれぞれ内に形成された切り欠きは、前記リールの中心軸を通り前記区域を2等分する対称軸に対して対称に配置されている請求項4に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記張り出し部は前記底板内に埋設されており、前記底板の前記張り出し部に対応する領域内に、前記ハブ本体を成形金型から分離するためのイジェクタピンによって形成されたイジェクタピン痕が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  7. 前記張り出し部に形成された前記複数の切り欠きの一部又は全部が、前記立設部の上端まで延びている請求項2〜6のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  8. 前記下フランジと前記ハブ本体とが一部品として一体的に成形されている請求項1〜7のいずれかに記載のテープカートリッジ。
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