以下に、本発明にかかる情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および、情報処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本発明の実施形態について、図1乃至図11を参照して以下に説明する。但し、以下に示す本実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための情報処理システムを例示するものであって、本発明をこの情報処理システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の情報処理システムにも等しく適用し得るものである。例えば、本実施形態で例示する情報処理システムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[情報処理システムの構成]
まず、本実施形態における情報処理システムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成の一例を示す概念図である。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供する情報処理システムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプの情報処理システムなどにも適用可能である。
また、本実施形態における情報処理システムにおいては、各構成が端末装置100または情報処理サーバ200のいずれかに備えられて処理を行うものを、情報処理システムとして説明するが、当該実施例に限らず、各構成が分離した複数の筐体(例えば、情報処理装置等)内に備えられ、ネットワーク300等を介して接続されて一つの概念としてのシステムまたは装置を構成するもの(例えば、クラウドコンピューティング等)であってもよい。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができる情報処理サーバ200、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置100、を通信可能に接続して構成される。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら情報処理システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
[情報処理サーバ200の構成]
次に、本実施形態における情報処理サーバ200の構成の一例について、図2を参照して以下に説明する。図2は、本実施形態における情報処理サーバ200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
ここで、図2に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、情報処理サーバ200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えている。図2において、情報処理サーバ200は、単位距離あたりの、設定された指標に基づく量を取得し、地図情報と、単位距離または量を示す目盛表示データと、量と、を表示させる等の機能を有する。
ここで、情報処理サーバ200は、情報処理サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部204を備えていてもよい。ここで、通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであってもよい。すなわち、通信制御インターフェース部204は、外部装置(例えば、端末装置100等)と通信回線を介してデータを通信する機能を有していてもよい。
ここで、ネットワーク300は、端末装置100、情報処理サーバ200、外部装置、および/または、外部システムを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。また、制御部202は、各種処理を行う制御手段である。ここで、制御部202は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、外部装置(例えば、端末装置100等)と相互に通信可能に接続され、外部装置(例えば、端末装置100等)との間のデータ送受信処理等を行ってもよい。
また、記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置またはSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、案内情報データベース206d、および、指標データベース206e等)を格納する。
なお、記憶部206は、各構成要素(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、案内情報データベース206d、および、指標データベース206e等)の全部または一部を備えていてもよい。また、情報処理サーバ200は、外部装置に備えられた同等の各構成要素をネットワーク300を介して利用することで、各構成要素が記憶部206に備えられているものとしてもよい。
これら記憶部206の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース206aは、交通網を規定するネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせにより表現されるネットワークに関する情報、すなわち、ノード情報とリンク情報との組み合わせであってもよい。また、ノード情報には、ノードを示すアイコン等のウィジェットを含んでいてもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。
また、ネットワーク情報データベース206aは、複数のネットワークが接続する接続位置である接続ノードに関するノード情報である接続ノード情報を記憶していてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース206aに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードしてネットワーク情報データベース206aに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
また、交通情報データベース206bは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の時刻表に関する時刻表情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、交通機関の停留地点毎の時刻表に関する停留地点時刻表情報、および、交通機関毎の運行時刻表に関する運行時刻表情報を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。
また、これら交通情報は、交通情報データベース206bに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的(例えば、5分毎等)に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部システム(例えば、警察庁、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)、および、ATiS(登録商標)(Advanced Traffic Information Service)、日本道路交通情報センター(登録商標)(JARTIC(登録商標))、鉄道会社、バス会社、および、交通情報配信サーバ(サービス)など)等からダウンロードして交通情報データベース206bに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
また、地図情報データベース206cは、地図に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報データベース206cは、複数の縮尺の地図に関する地図情報、または、複数の縮尺の地図に対応可能な地図情報を記憶していてもよい。すなわち、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等を含んでいてもよい。
ここで、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図情報等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報データベース206cは、公共交通機関の路線図に関する路線図情報を記憶していてもよい。
また、これら地図情報等は、地図情報データベース206cに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図情報データベース206cに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
また、案内情報データベース206dは、案内情報(音声案内情報および表示案内情報等)を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン(TBT)、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置100の制御部が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図に関する地図情報(例えば、交差点拡大図等)、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。
また、指標データベース206eは、距離に関連した指標に関する指標情報を記憶する輸送体種別スコア記憶手段である。ここで、指標情報は、指標に基づく量であってもよい。また、指標は、移動ログに基づく移動速度であってもよい。また、指標は、所要時間、燃費(例えば、消費燃料、または、消費金額等)、消費カロリー(例えば、ごはん何杯分、または、ビール何杯分等)、または、天候関連情報(例えば、紫外線照射量(シミができる確率)、降雨量、降雪量、発汗量、または、乾燥度合等)などであってもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行ってもよい。例えば、制御部202は、これらのプログラム等により、外部装置(例えば、端末装置100等)との間のデータ送受信処理、および/または、記憶部206におけるデータ入出力処理(格納処理、および、抽出処理)等を行ってもよい。
制御部202は、機能概念的に、現在位置情報取得部202a、経路取得部202b、指標量取得部202c、調整部202d、出力情報生成部202e、および、表示制御部202fを備える。なお、制御部202は、各構成要素(現在位置情報取得部202a、経路取得部202b、指標量取得部202c、調整部202d、出力情報生成部202e、および、表示制御部202f等)を備えていてもよい。
このうち、現在位置情報取得部202aは、端末装置100のユーザの現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部202aは、端末装置100のユーザの現在位置情報を所定時間ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に、すなわち、所定周期で取得してもよい。
また、現在位置情報取得部202aは、端末装置100にて位置発信装置500から受信した位置情報信号を端末装置100から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100のユーザの現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部202aは、ユーザにより端末装置100において入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置100のユーザの現在位置情報として取得してもよい。
また、経路取得部202bは、経路を取得する経路取得手段である。ここで、経路取得部202bは、記憶部206に記憶された経路情報を取得してもよい。また、経路取得部202bは、経路(案内経路)に関する経路情報を生成してもよい。また、経路取得部202bは、出発地から目的地までの案内経路、出発地から経由地までの案内経路、現在位置から目的地までの案内経路、現在位置から経由地までの案内経路、および/または、経由地から経由地までの案内経路を探索し、案内経路に関する経路情報(経路探索情報)を生成してもよい。
また、経路取得部202bは、案内経路を、ネットワーク情報データベース206aに記憶されたネットワーク情報、および/または、交通情報データベース206bに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、経路取得部202bは、経路探索条件を満たす案内経路を探索してもよい。ここで、経路探索条件は、目的地(経由地)の到着予定時刻、目的地(経由地)の到着順序、優先される目的地(経由地)、移動手段(例えば、公共交通機関利用、自転車利用、鉄道利用、または、自動車利用(例えば、一般道優先、高速道優先、有料道優先、推奨、もしくは、抜け道使用等)など)、出発時刻、および/または、日付等に関する条件等に関する情報を含んでいてもよい。
また、指標量取得部202cは、単位距離あたりの、設定された指標に基づく量を取得する指標量取得手段である。ここで、指標は、移動ログ(例えば、現在位置情報取得部202aにより取得された現在位置情報の経過等)に基づく移動速度であってもよい。
また、量は、移動種別(例えば、徒歩、自転車、電車、バス、または、自動車等)に応じたものであってもよい。例えば、指標量取得部202cは、単位距離あたりの、ユーザにより設定された指標に基づく、移動種別に応じた量を取得してもよい。
また、調整部202dは、単位距離、および/または、量が切りのよい数字となるように調整した調整距離、および/または、調整量を取得する調整手段である。ここで、調整部202dは、更に、単位距離および量以外の数値データが切りのよい数字となるように調整した調整数値データを取得してもよい。
また、出力情報生成部202eは、端末装置100において出力させるための出力情報を生成する出力情報生成手段である。ここで、出力情報は、地図情報と、単位距離または量を示す目盛表示データと、量と、を含んでいてもよい。また、出力情報は、地図情報と、調整距離または調整量を示す目盛表示データと、調整量とを含んでいてもよい。また、出力情報は、更に、調整数値データを含んでいてもよい。
また、出力情報は、量に基づく目盛を付加した、地図上の二地点を結ぶ線に関する線情報を含んでいてもよい。また、出力情報は、量を表す矩形図形を含んでいてもよい。また、出力情報は、経路情報(経路探索情報)、現在位置情報、および/または、案内情報等を含んでいてもよい。
また、表示制御部202fは、出力情報を表示させる表示制御手段である。すなわち、表示制御部202fは、地図情報と、単位距離または量を示す目盛表示データと、量と、を表示させる地図表示制御手段であってもよい。また、表示制御部202fは、地図情報と、調整距離または調整量を示す目盛表示データと、調整量と、を表示させる調整表示制御手段であってもよい。
また、表示制御部202fは、量に基づく目盛を付加した、地図上の二地点を結ぶ線に関する線情報を表示させる線表示制御手段であってもよい。また、表示制御部202fは、量を表す矩形図形を表示させる矩形図形表示制御手段であってもよい。また、表示制御部202fは、更に、調整数値データを表示させてもよい。
ここで、表示制御部202fは、出力情報を端末装置100に送信することにより、当該出力情報を端末装置100において表示させてもよい。また、表示制御部202fは、出力情報を端末装置100に送信することにより、当該出力情報を端末装置100において表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、表示制御部202fは、端末装置100において経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。
[端末装置100の構成]
また、本実施形態における端末装置100の構成の一例について、図3を参照して以下に説明する。図3は、本実施形態における端末装置100の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
ここで、図3に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、端末装置100は、概略的に、制御部102と記憶部106と位置取得部112と出力部と入力部118とを少なくとも備えている。図3において、端末装置100は、単位距離あたりの、設定された指標に基づく量を取得し、地図情報と、単位距離または量を示す目盛表示データと、量と、を表示させる等の機能を有する。
端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型、もしくは、ノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、もしくは、PDA等の携帯端末装置、または、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置、もしくは、PND(Portable Navigation Device)など)等であってもよい。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。
また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。また、端末装置100は、表示部114と音声出力部116とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置100は、位置取得部112、表示部114、音声出力部116、および、入力部118等の制御を行う入出力制御インターフェース部108を備えていてもよい。また、端末装置100は、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部104を備えていてもよい。
ここで、端末装置100が、車載のナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置等)である場合、入出力制御インターフェース部108は、車両のECU(Electronic Control Unit)と接続され、ECUからの情報(センサ情報、レーダ情報、および/または、画像等)の入力を制御してもよい。また、端末装置100が、車両のECUと接続された車載のディスプレイオーディオ等と接続可能な場合、入出力制御インターフェース部108は、ディスプレイオーディオ等と接続され、ディスプレイオーディオ等を介してECUからの情報の入力を制御してもよい。
ここで、表示部114は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、音声出力部116は、音声情報を音声として出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入力部118は、データ入力等を行う入力手段であって、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、カメラ、センサ、レーダ、および、マイク等であってもよい。
また、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置(例えば、GPS衛星等)であってもよい。ここで、GPS信号は、GPS装置に搭載された原子時計等からの時刻、および、GPS装置の天体暦(例えば、軌道情報等)などを含んでいてもよい。
また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。
ここで、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。
そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。
また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
また、位置取得部112は、端末装置100の変化量(例えば、ベクトル量等)を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部112は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであってもよい。すなわち、通信制御インターフェース部104は、情報処理サーバ200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有していてもよい。
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、案内情報データベース106d、および、指標データベース106e等)を格納してもよい。ここで、記憶部106は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
ここで、記憶部106の各部(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、案内情報データベース106d、および、指標データベース106e等)については、情報処理サーバ200ではなく端末装置100に備えられている点を除き、各機能が情報処理サーバ200の記憶部206の各部(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、案内情報データベース206d、および、指標データベース206e等)と同様であるため説明を省略する。
なお、記憶部106は、各構成要素(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、案内情報データベース106d、および、指標データベース106e等)の全部または一部を備えていてもよい。また、端末装置100は、外部装置に備えられた同等の各構成要素をネットワーク300を介して利用することで、各構成要素が記憶部106に備えられているものとしてもよい。
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行ってもよい。例えば、制御部102は、これらのプログラム等により、外部装置(例えば、情報処理サーバ200等)との間のデータ送受信処理、および/または、記憶部106におけるデータ入出力処理(格納処理、および、抽出処理)等を行ってもよい。
制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、経路取得部102b、指標量取得部102c、調整部102d、出力情報生成部102e、および、表示制御部102fを備える。なお、制御部102は、各構成要素(現在位置情報取得部102a、経路取得部102b、指標量取得部102c、調整部102d、出力情報生成部102e、および、表示制御部102f等)の全部または一部を備えていてもよい。
ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100のユーザの現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100のユーザの現在位置情報を所定時間ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に、すなわち、所定周期で取得してもよい。
また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100のユーザの現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、端末装置100のユーザの現在位置情報を情報処理サーバ200に送信してもよい。また、現在位置情報は、取得時刻(例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等)を含んでいてもよい。
また、現在位置情報取得部102aは、ユーザにより入力部118を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100のユーザの現在位置情報として取得してもよい。ここで、ユーザにより入力部118を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、ユーザが現実に存在する位置であってもよく、ユーザにより任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいるユーザにより選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。
例えば、現在位置情報取得部102aは、表示部114に表示された地図情報上で、ユーザにより入力部118を介して指定(例えば、タッチパネルを介して指定等)された表示位置に対応する地点情報を端末装置100のユーザの現在位置情報として取得してもよい。
また、経路取得部102bは、経路を取得する経路取得手段である。ここで、経路取得部102bは、記憶部106に記憶された経路情報を取得してもよい。また、経路取得部102bは、経路(案内経路)に関する経路情報を生成してもよい。また、経路取得部102bは、出発地から目的地までの案内経路、出発地から経由地までの案内経路、現在位置から目的地までの案内経路、現在位置から経由地までの案内経路、および/または、経由地から経由地までの案内経路を探索し、案内経路に関する経路情報(経路探索情報)を生成してもよい。
また、経路取得部102bは、案内経路を、ネットワーク情報データベース106aに記憶されたネットワーク情報、および/または、交通情報データベース106bに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、経路取得部102bは、経路探索条件を満たす案内経路を探索してもよい。
また、指標量取得部102cは、単位距離あたりの、設定された指標に基づく量を取得する指標量取得手段である。ここで、指標は、移動ログ(例えば、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報の経過等)に基づく移動速度であってもよい。例えば、指標量取得部102cは、単位距離あたりの、ユーザにより設定された指標に基づく、移動種別に応じた量を取得してもよい。
また、調整部102dは、単位距離、および/または、量が切りのよい数字となるように調整した調整距離、および/または、調整量を取得する調整手段である。ここで、調整部102dは、更に、単位距離および量以外の数値データが切りのよい数字となるように調整した調整数値データを取得してもよい。
例えば、調整部102dは、単位距離および量以外の数値データである緯度経度が、北緯35°40’01.6”、東経139°42’54.2”である場合、切りのよい数字となるように調整した調整数値データ(北緯35度、東経139度)を取得してもよい。
また、出力情報生成部102eは、出力させるための出力情報を生成する出力情報生成手段である。ここで、出力情報生成部102eは、出力情報を表示部114に表示させるための出力情報を生成してもよい。
また、表示制御部102fは、出力情報を表示させる表示制御手段である。すなわち、表示制御部102fは、地図情報と、単位距離または量を示す目盛表示データと、量と、を表示させる地図表示制御手段であってもよい。また、表示制御部102fは、地図情報と、調整距離または調整量を示す目盛表示データと、調整量と、を表示させる調整表示制御手段であってもよい。
また、表示制御部102fは、量に基づく目盛を付加した、地図上の二地点を結ぶ線に関する線情報を表示させる線表示制御手段であってもよい。また、表示制御部102fは、量を表す矩形図形を表示させる矩形図形表示制御手段であってもよい。また、表示制御部102fは、更に、調整数値データを表示させてもよい。
ここで、表示制御部102fは、経路案内の実行を制御してもよい。また、表示制御部102fは、出力情報を表示部114に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、表示制御部102fは、入力部118を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、表示制御部102fは、出力情報を出力部を介して出力させてもよい。
[情報処理システムの構成(その1)]
ここで、本実施形態における情報処理システムの構成の一例について、図4を参照して以下に説明する。図4は、本実施形態における情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態の情報処理システムは、概略的に、地図情報提供および経路情報提供等を行うことができる情報処理サーバ200、および、単数または複数の端末装置100がネットワーク300を介して通信可能に接続して構成される。
図4に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、情報処理サーバ200は、概略的に、制御部202と、情報処理サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部204と、記憶部206とを少なくとも備えている。一例として、図4に示すように、制御部202は、経路取得部202b、指標量取得部202c、調整部202d、および、出力情報生成部202e等を備えていてもよい。また、図4に示すように、記憶部206は、ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、案内情報データベース206d、および、指標データベース206e等を備えていてもよい。
また、図4に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、端末装置100は、概略的に、制御部102と、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部104と、記憶部106と、位置取得部112と、出力部(表示部114および音声出力部116)と、入力部118と、位置取得部112、表示部114、音声出力部116、および、入力部118等の制御を行う入出力制御インターフェース部108と、を少なくとも備えている。一例として、図4に示すように、制御部102は、現在位置情報取得部102a、および、表示制御部102fを備えていてもよい。また、記憶部106は、情報処理サーバ200から送信される出力情報等を記憶していてもよい。
以上で、本実施形態における情報処理システムの構成の一例の説明を終える。
[情報処理システムの処理]
次に、このように構成された本実施形態における情報処理システムの処理の一例について、以下に図5乃至図11を参照して説明する。
[情報処理システムの処理(その1)]
まず、本実施形態における情報処理システムの処理の一例について、以下に図5および図6を参照して説明する。図5は、本実施形態における情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、情報処理サーバ200の指標量取得部202cは、ユーザにより端末装置100の入力部118を介して消費カロリーが選択された場合、消費カロリーを指標として設定する(ステップSA−1)。すなわち、本実施形態においては、予めユーザにより選択された消費カロリー等の指標を設定してもよい。
そして、情報処理サーバ200の出力情報生成部202eは、ユーザにより端末装置100にて検索されたユーザの現在位置に関する現在位置情報、または、所定位置に関する位置情報を受信し、当該現在位置または当該所定位置を含む地図に関する地図情報を含む出力情報を生成し、端末装置100に送信する。そして、端末装置100の表示制御部102fは、情報処理サーバ200から送信された出力情報を受信し、ユーザの現在位置または所定位置を含む地図に関する地図情報を表示部114に表示させる(ステップSA−2)。
すなわち、本実施形態においては、ユーザが現在位置または所定位置を検索してその位置をディスプレイに表示させてもよい。ここで、表示制御部102fは、更に、現在位置情報取得部102aにより取得された端末装置100のユーザの現在位置情報を表示部114に表示させてもよい。
そして、情報処理サーバ200の指標量取得部202cは、端末装置100にて表示された地図情報に基づく地図の縮尺に対応する距離目盛(距離単位目盛100m)を特定する(ステップSA−3)。すなわち、本実施形態においては、地図を表示する際、地図の縮尺率に対応する距離目盛を特定してもよい。
そして、情報処理サーバ200の指標量取得部202cは、距離目盛あたりの、ユーザにより設定された指標である消費カロリーに基づく消費カロリー量(5kcal)を取得する(ステップSA−4)。すなわち、本実施形態においては、特定した距離目盛の単位に対応する消費カロリー量を求めてもよい。
そして、情報処理サーバ200の出力情報生成部202eは、距離目盛(距離単位目盛100m)を示す目盛表示データ(距離目盛表示データ)と、消費カロリー量と、を含む出力情報を生成する。そして、端末装置100の表示制御部102fは、情報処理サーバ200から送信された出力情報を受信し、ユーザの現在位置または所定位置を含む地図に関する地図情報上に、距離目盛(距離単位目盛100m)を示す距離目盛表示データと、消費カロリー量(5kcal)と、を表示部114に表示させる(ステップSA−5)。すなわち、本実施形態においては、距離目盛に5kcalを表示させてもよい。
このように、本実施形態においては、表示される地図の縮尺から、設定された指標の単位距離あたりの量を求め、距離の縮尺表示に加えて表示させてもよい。また、本実施形態においては、目盛り単位量である距離と設定された前記指標の双方が切りのよい数字となるように、縮尺の目盛りの長さを調整して(例えば、数字を丸め込んで)表示させてもよい。
例えば、本実施形態においては、距離目盛が30mであって、距離目盛あたりの消費カロリー量が5.03kcalであった場合、距離目盛表示データ(30m)と、消費カロリー量(5kcal)と、を表示部114に表示させてもよい。また、本実施形態においては、地図上の基準となる基準点と所定地点とを結ぶ線を単位とする目盛を示す目盛表示データを表示させてもよい。
ここで、図6を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図6は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態における表示画面においては、地図情報上に、出発地から目的地(G)までの経路に関する経路情報と、距離単位目盛(30m)を示す目盛表示データと、目盛表示データに示された距離を移動した場合のカロリー量(5kcal)が表示されてもよい。これにより、ユーザは、目盛表示データの距離を移動すれば大体5kcal消費されることがわかる。
図5に戻り、情報処理サーバ200の出力情報生成部202eは、ユーザにより端末装置100の入力部118を介して縮尺変更の操作が入力された場合、縮尺変更の操作に関する操作情報を受信し、変更された縮尺に対応する地図に関する地図情報を含む出力情報を生成する(ステップSA−6)。例えば、縮尺変更の操作は、縮小操作、または、拡大操作であってもよい。
そして、端末装置100の表示制御部102fは、情報処理サーバ200から送信された出力情報を受信し、変更された縮尺に対応する地図に関する地図情報を表示部114に表示させる(ステップSA−7)。すなわち、本実施形態においては、ユーザの操作に対応する縮尺地図を出力させてもよい。
そして、情報処理サーバ200の出力情報生成部202eは、変更された縮尺に対応する、距離目盛(距離単位目盛100m)を示す距離目盛表示データを含む出力情報を生成する。そして、端末装置100の表示制御部102fは、情報処理サーバ200から送信された出力情報を受信し、変更された縮尺に対応する地図に関する地図情報上に、変更された縮尺に対応する距離目盛表示データと、消費カロリー量(5kcal)と、を表示部114に表示させ(ステップSA−8)、処理を終了する。すなわち、本実施形態においては、地図情報を出力させる際、その縮尺に対応する距離目盛を表示させてもよい。
以上で、本実施形態における情報処理システムの処理(その1)の説明を終える。
[情報処理システムの処理(その2)]
まず、本実施形態における情報処理システムの処理の一例について、以下に図7乃至図11を参照して説明する。図7は、本実施形態における情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、情報処理サーバ200の指標量取得部202cは、ユーザにより端末装置100の入力部118を介して歩行速度が選択された場合、ユーザにより予め定められている歩行速度に基づいて、歩行速度を指標として設定する(ステップSB−1)すなわち、本実施形態においては、予め定められている歩行速度の中から歩行速度を指標として設定してもよい。
ここで、指標量取得部202cは、ユーザが歩行速度を設定していない場合、標準速度を指標として設定してもよい。また、指標量取得部202cは、移動ログなどのデータを用いて、ユーザの普段の歩行速度を求めてもよい。このように、本実施形態においては、ユーザの移動ログを使って移動速度を求め、それを指標(基準)にしてもよい。
そして、情報処理サーバ200の指標量取得部202cは、端末装置100にて表示させる地図情報に基づく地図の縮尺に対応する距離目盛あたりの、ユーザにより設定された指標である歩行速度に基づく歩行時間を取得する(ステップSB−2)。すなわち、本実施形態においては、地図を表示する際、表示される地図の縮尺に対応する距離目盛と設定されている歩行速度から歩行時間を求めてもよい。
そして、情報処理サーバ200の出力情報生成部202eは、距離目盛を示す目盛表示データ(距離目盛表示データ)と、歩行時間と、を含む出力情報を生成する。そして、端末装置100の表示制御部102fは、情報処理サーバ200から送信された出力情報を受信し、地図情報上に、距離目盛を示す距離目盛表示データと、歩行時間と、を表示部114に表示させ(ステップSB−3)、処理を終了する。
すなわち、本実施形態においては、求めた歩行時間を距離目盛表示データとともに表示させてもよい。ここで、表示制御部102fは、歩行時間を表す矩形図形(メッシュ表示)を表示させてもよい。このように、本実施形態においては、地図を見るだけで、距離以外の(距離に関連した)大まかな情報を得ることが可能になる。
ここで、図8乃至図11を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図8乃至図11は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
まず、図8に示すように、本実施形態における表示画面においては、地図情報上に、出発地から目的地(G)までの経路に関する経路情報と、距離単位目盛(30m)を示す目盛表示データと、目盛表示データに示された距離を移動するのにかかる時間(1分)が表示されている。これにより、ユーザは、目盛表示データの距離を移動するのに大体1分かかることがわかる。
また、図9に示すように、本実施形態における表示画面においては、地図情報上に、出発地から目的地(G)までの経路に関する経路情報と、歩行時間を表す単位ブロックである矩形図形(メッシュ表示)と、メッシュ表示に示された距離を移動するのにかかる時間(2分)が表示されてもよい。
これにより、本実施形態において、ユーザは、スタートからゴールまで、2分のブロック4つにまたがっているから、だいたい6−8分位の所要時間だと(ルート線がなくても)判断できる。
次に、図10に示すように、本実施形態において、図9のように表示部114に表示された矩形図形(メッシュ表示)がユーザによりなぞられた場合、なぞられたブロックが色づけされて表示されてもよい。更に、本実施形態において、なぞられたブロックに基づく歩行時間が計測され、計測された歩行時間(8分)を表示させてもよい。これにより、ユーザは、簡単に距離、および、歩行時間等を把握することができる。
また、図11に示すように、本実施形態において、図10のように表示部114に表示された距離を移動するのにかかる時間(2分)に対して、ユーザにより変更指示(1分)が入力された場合、矩形図形(メッシュ表示)の大きさが1/4(1分の幅)に変更されて表示され、距離を移動するのにかかる時間も1分に変更された表示をさせてもよい。
すなわち、図11に示すように、本実施形態においては、メッシュの幅を変更されると、分表示が変更され、分表示を変更(加減)されると、メッシュの幅の表示が変更されてもよい。このように、本実施形態においては、指標の単位量を表す矩形図を表示させてもよい。また、本実施形態においては、ユーザの移動ログを使って移動速度を求め、それを指標(基準)にしてもよい。
また、本実施形態においては、ユーザの移動ログなどから平均移動速度を算出し、平均移動速度に基づいて、ユーザごとの各スケールでの所要時間を表示させてもよい。また、本実施形態においては、ユーザの燃費ログなどから平均燃費を算出し、平均燃費に基づいて、ユーザごとの各スケールでの燃費(消費燃料)を表示させてもよい。
また、本実施形態においては、ユーザが登録した個人情報(年齢、性別、身長、体重、体または、脂肪率等)などから距離あたりの消費カロリーを算出し、消費カロリーに基づいて、ユーザごとの各スケールでの消費カロリーを表示させてもよい。
また、本実施形態においては、表示している地図のスケール、または、端末装置100の画面サイズから、設定された指標の単位量を表すブロック、または、サークル等を表示させてもよい。また、本実施形態においては、表示している地域、または、その日の天気などのリアルタイム情報から、距離に対する紫外線照射量(シミができる確率)などを表示させてもよい。
以上で、本実施形態における情報処理システムの処理の一例の説明を終える。なお、本実施形態における情報処理システムの処理において、端末装置100にて行われるとして説明した処理を、情報処理サーバ200にて行ってもよく、情報処理サーバ200にて行われるとして説明した処理を、端末装置100にて行ってもよい。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、および、情報処理サーバ200に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、および、情報処理サーバ200の各装置が備える処理機能、特に制御部102、および、制御部202にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する、コンピュータに本発明に係る方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、および、情報処理サーバ200に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106、および、記憶部206などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、および、情報処理サーバ200に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、端末装置100、および、情報処理サーバ200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置100、および、情報処理サーバ200は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。