JP2004109100A - 健康管理のためのナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】自転車や歩行において、どれだけ運動したのかを明確にすることが可能で、どのような経路を移動すれば、目的のカロリー消費量を達成できるかを提示することのできる健康管理のためのナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】本発明のナビゲーションシステムは、測地情報と地図データを利用したカロリー消費量計算方式と、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量が最も少ない経路を生成する最少カロリー経路生成方式と、目的の消費カロリー量が与えられると、出発地点から再び出発地点に戻ってくるといった目的のカロリー消費量を達成する経路を生成するカロリー消費達成経路生成方式と、一度生成した経路とは別の経路を生成するために、一度生成した経路の情報を管理する経路情報管理手段とを備えている。
【選択図】図7
【解決手段】本発明のナビゲーションシステムは、測地情報と地図データを利用したカロリー消費量計算方式と、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量が最も少ない経路を生成する最少カロリー経路生成方式と、目的の消費カロリー量が与えられると、出発地点から再び出発地点に戻ってくるといった目的のカロリー消費量を達成する経路を生成するカロリー消費達成経路生成方式と、一度生成した経路とは別の経路を生成するために、一度生成した経路の情報を管理する経路情報管理手段とを備えている。
【選択図】図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現在の位置や高度を測定可能な測地計と地図情報を利用して、移動にともなうカロリー消費量を計算することが可能で、目的地点まで最もカロリー消費量の少ない経路を提示でき、さらに、目的のカロリー消費量を達成するための経路を提示することができるといった、健康管理のためのナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スポーツジムや家庭の中での運動として、エアロバイクと呼ばれる自転車漕ぎを行う運動器具を使って、健康管理や日常の運動不足を解消することが行われている。エアロバイクは、自転車のように実際に外を走るのではなく、器具の設置された一定の場所で、自転車漕ぎといった運動をするものである。そのため、自転車のように、移動にともなう風をうけることはなく、また、景色などを楽しむといったことはできない。
【0003】
逆に、実際に外を移動するといった自転車や歩行の場合では、実際に移動することによって、どれだけ運動したのかを明確に把握することはできないため、エアロバイクのような健康管理としては不十分であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は自転車や歩行において、どれだけ運動したのかを明確にすることが可能で、どのような経路を移動すれば、目的のカロリー消費量を達成できるかを提示することのできる健康管理のためのナビゲーションシステムを提供することを解決課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明のナビゲーションシステムは、現在の位置や高度を測定可能な測地計と地図データを利用し、移動にともなって発生したカロリー消費量をカロリー消費量計算方式にしたがって算出する消費カロリー算出部と、目的地点が入力されると、目的地点までのカロリー消費量の最も少ない経路を生成し、また、目的のカロリー消費量を入力として、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成する経路生成部と、過去の移動に基づき新たな経路を生成するために過去に生成した経路情報を管理するデータ管理部とを備えていることを特徴とする。
【0006】
本発明における、カロリー消費量の計算では、次のようなパラメータを考慮して計算する。
1.身体に関するパラメータ
身長、体重、年齢
2.自転車に関するパラメータ
自転車のタイプ、自転車の重量
3.移動に関するパラメータ
移動距離、道の高低差
【0007】
1の身体に関するパラメータは、基礎代謝に関するものであり、呼吸や心拍、体温保持などの生命維持に要するエネルギーの計算に利用されるものである。基礎代謝は、次のように算出される。
(基礎代謝)=a×(身長)+b×(体重)+c×(年齢)+d … (1)
【0008】
式(1)のaは身長に対する係数、bは体重に対する係数、cは年齢に対する係数で、dは基準となる基礎代謝である。つまり、基準となる基礎代謝に対して、身長や体重、年齢によって基準となる基礎代謝を補正することで、基礎代謝が計算される。
【0009】
本発明によれば、前記の基礎代謝は一定の移動距離に対する値として計算される。例えば、1キロメートルの移動の間の基礎代謝として算出される。
【0010】
本発明におけるカロリー消費量計算方式は、前記の基礎代謝を計算するための身体的なパラメータに加えて、前記2の自転車に関するパラメータ及び3の移動に関するパラメータを利用して、カロリー消費量を計算することを特徴とする。
【0011】
自転車に関するパラメータを利用するのは、一般の買い物用自転車や、スポーツ自転車など、自転車のタイプによって、移動に関する運動量は異なり、また、同じタイプの自転車でも、その重量によって運動量は異なってくるためである。その他に、車輪の大きさや、より詳細なギア比などの自転車の特徴を表すものをパラメータとして利用してもよい。
【0012】
本発明は、移動に関するパラメータとして移動距離と道の高低差を考慮して、カロリー消費量を計算することを特徴としている。移動に関するパラメータは、実際の運動に直接関係するパラメータである。例えば、移動距離が一定であっても、道の高低差が大きい上り坂のようなところでは、実際の運動量は大きくなる。
【0013】
前記の身体に関するパラメータや、自転車に関するパラメータは、予め固定的な値であり、運動を開始する前に予め入力可能なパラメータである。しかしながら、移動に関するパラメータは実際の移動とともに変化する値である。そのため、移動に関するパラメータでは、ある一定時間ごとの移動距離と高低差を測地計より計測することで、カロリー消費量を計算する。
【0014】
本発明によれば、時刻tにおけるカロリー消費量は、次のような計算式で算出される。
(時刻tのカロリー消費量)=
(総移動距離)×(基礎代謝)×
(α×(基準消費率)+β×Σt=0,(移動時間)(時刻t高低差)) …(2)
【0015】
式(2)によれば、移動にともなうカロリー消費量は、基礎代謝の割合として計算される。基準消費率は移動によって発生するカロリー消費量の基準となる割合である。つまり、平坦な道を移動する場合の基礎代謝の割合と考えられる。さらに、その基準消費率の補正値として、時刻tの高低差が利用される。
【0016】
例えば、自転車において下り坂を移動するような場合の運動量は、平坦を移動する場合の運動量よりも小さくなる。このとき、下り坂における時刻tの高低差は負の値となり、式(2)のカロリー消費量を計算するための基礎代謝の割合は、基準消費率よりも小さな値となり、下り坂のカロリー消費量の値は小さくなる。
【0017】
式(2)におけるαは基準消費率に対する係数であり、これは、前記の自転車に関するパラメータを考慮するためのものである。例えば、買い物自転車の場合はαの値を1とし、スポーツ自転車の場合はαの値を0.8とするといったように、基準消費量を調整することが可能である。また、自転車の重さや、車輪の大きさなど、自転車の形状をαの値として反映することができる。
【0018】
式(2)におけるβは時刻tの高低差によって表される補正値に対する係数である。前記のα同様に、自転車の形状を反映することができる。例えば、スポーツ自転車は登り坂に強いため、βの値を小さくし、逆に、買い物自転車の場合はβの値を大きくする。
【0019】
また、前記の式(2)は、自転車の移動のみならず、歩行に対するカロリー消費量の計算にも利用することが可能である。その場合、αによって基準消費率を歩行の場合に変更することができ、また、自転車の場合ほど高低差を考慮する必要はないため、βの値を小さな値に設定し、歩行の場合のカロリー消費量を算出することができる。
【0020】
本発明は、目的地点が入力されると、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量の最も少ない経路を生成することを特徴とする。
【0021】
一般に地図データにおける道路は、図1のようにノードとリンクによって構成される。ノードは交差点を表し、リンクは交差点と交差点を結ぶ道路を表す。ノードデータは、経度、緯度、高度、隣接するいくつかのリンクデータから成る。また、リンクデータは、リンクの距離データとリンクの両端のノードデータから成る。
【0022】
前記のリンクデータでは、距離データと、両端のノードデータから高度を求めることができる。そのため、前記の式(2)を適用することができ、そのリンクを移動した場合のカロリー消費量を計算することが可能である。リンクの移動のカロリー消費量の計算式は以下のようになる。
(リンクの移動のカロリー消費量)=
(リンクの距離)×(基礎代謝)×
(α×(基準消費率)+β×(リンクの端の高度差)) …(3)
【0023】
式(2)の総移動距離は、リンクの距離に置き換えることができる。また、式(2)では、時刻tの高低差を使い、移動開始時刻からの高低差の総和として、基準消費率の補正値を計算しているが、この場合は、単にリンクの端の高度差を利用すればよい。もちろん、リンクの端の高度差は、リンクのどちら側を出発点とするかで正負が逆の値になるものである。
【0024】
一般に経路を生成する場合、図2のように出発地点のノード(出発ノード)と目的地点のノード(目的ノード)が与えられ、出発ノードから、隣接するノードを次々に発見していくことで、目的地点までの経路が生成される。
【0025】
図2において、出発ノードAに隣接するノードを発見し、何らかの法則にしたがって、隣接するノードの中で、どれか一つを選択する。例えば、最も目的ノードに近いものを選択するといった法則にしたがえば、ノードBを選択することになる。次にノードBに隣接するノードを発見する。この時、ノードAもノードBに隣接するノードであるが、後戻りするような経路となるため、隣接ノードとしないのが一般的である。そして、次のノードを選択する際には、Aの選択されなかった隣接ノードと、ノードBの隣接ノードの中から一つを選択する。つまり、これまで発見された全ての隣接ノードの中から一つを選択する。
【0026】
本発明では、隣接するノードを発見したときに、その隣接ノードへのリンクの移動のカロリー消費量を前記の式(3)にしたがって算出する。そして、ノードを選択するための法則を、次のような評価関数F(n)で決定する。
F(n)=G(n)+H(n) …(4)
【0027】
式(4)におけるnは、ノードnを表す。つまり、評価関数F(n)は、ノードnの評価値となる。G(n)は、ノードnまでの移動にかかるカロリー消費量であり、H(n)はノードnから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりを表す。
【0028】
本発明では、ノードnから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(n)は、式(3)を利用して、ノードnから目的ノードの直線距離とノードnから目的ノードの高度差を使って計算する。
【0029】
図3において、ノードCまでの移動にかかるカロリー消費量G(C)は、出発ノードからノードCまでの移動にかかるカロリー消費量であり、リンクABのカロリー消費量とリンクBCのカロリー消費量の和となる。また、ノードCから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(C)は、式(3)を利用して、ノードCから目的ノードEの直線距離とノードCから目的ノードEの高度差を使って計算する。
【0030】
探索において、見積もり量が実際にかかる量を超えない場合に、結果的に生成される経路は、最良の経路となることが知られている。本発明におけるカロリー消費量の見積もりは、直線距離をもとに計算している。つまり、実際の移動は、直線距離以上となるため、カロリー消費量の見積もりは、実際のカロリー消費量以下になる。そのため、本発明によって、結果的に生成される経路は、カロリー消費量が最も少ない経路となる。
【0031】
本発明は、目的のカロリー消費量が入力されると、出発ノードから再び出発ノードに戻ってくる経路を生成することができることを特徴とする。
【0032】
一般の経路生成では、出発ノードと目的ノードを与えて、その間の経路を生成するものである。そのため、出発ノードと目的ノードが同じ場合には、既に目的ノードに到着しているため経路は生成されない。例えば、距離が最短の経路を生成するといった場合には、移動距離0の経路となってしまう。したがって、本発明で生成されるような、家を出発地点として近所を周って帰ってくるといった散歩道の経路や運動に関する経路を生成することはできない。
【0033】
本発明において、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成する場合、式(4)のノードnにおける目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(n)は、図4のように出発ノードへ戻るためのカロリー消費量の見積もりとして計算する。
【0034】
本発明によれば、隣接ノードを発見する場合に式(3)によってリンクの移動のカロリー消費量を計算する。そして、隣接ノードの中から、次のノードを選択する場合に、式(4)のF(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものを選択する。
【0035】
仮に、隣接ノードの中で、F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものが複数存在する場合には、F(n)の値が目的のカロリー消費量に最も近いものを、次のノードとして選択する。
【0036】
隣接ノードを発見するとき、仮に、既に発見されているノードが発見された場合には、F(n)の値が、目的のカロリー消費量に近いほうを記憶しておく。
【0037】
次のノードとして選択されたノードが出発ノードと一致し、生成される経路のカロリー消費量、つまり、G(n)もしくはF(n)の値が、目的のカロリー消費量と等しくなったときに、それを経路として出力し、終了する。
【0038】
しかしながら、経路生成において、目的のカロリー消費量と等しくなる経路が必ずしも存在するとは限らないため、予め許容できる誤差の範囲を設定しておく必要がある。
【0039】
誤差の範囲は、選択されたノードが出発ノードと一致したときに、それを経路として出力するかどうかを判定するために、G(n)もしくはF(n)と目的のカロリー消費量を比較する場合に考慮される。また、次のノードを選択する場合にも考慮することができる。F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものを選択するが、目的のカロリー消費量よりも誤差の範囲だけ大きいものを選択してもよい。
【0040】
ここで、目的のカロリー消費量を達成する経路として、図5のように、ある一定の区間を往復するような経路は好ましくない。
【0041】
本発明では、図5のような行ったりきたりする経路を回避するために、一度通ったノードは、隣接ノードの中から選択される優先順位を低くする。
【0042】
一般に経路探索では、一度選択されたノードは再び選択しないようにしているが、本発明のように、出発点に戻ってくるような経路を生成するためには、一度選択されたノードであっても再び選択されるようにしなければならない。
【0043】
本発明では、隣接ノードの集合を、まだ選択されていないノードの集合、一度選択されたノードの集合、二度選択されたノードの集合というように、選択された回数ごとに分類しておく。そして、隣接ノードの中から次のノードを選択する場合に、選択された回数の少ないものの中から順に、ノードの選択を行う。例えば、まだ選択されていないノードの集合の中で、F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えていないノードが存在しなければ、次の一度選択されたノードの集合の中から選択するようにする。
【0044】
前記の処理によって、一度選択されたノードの優先順位は低くなる。しかしながら、一度選択されたノードは全く選択されないわけではなく、選択回数の少ないノードが存在しなければ、一度選択されたノードでも選択される。
【0045】
日常の健康のために、計画的に目的のカロリー消費量を決めて、毎日運動するような状況では、毎日のように、目的のカロリー消費量を達成する経路の生成が行われる。その場合、昨日生成された経路と同じ経路が今日も生成されてしまえば、運動そのものの飽きる原因にもなる。そのため、カロリー消費量が同じであっても、次に生成した経路は、一度生成した経路とは異なるものを生成できるほうが望ましい。
【0046】
本発明によれば、前記の行ったりきたりする経路を回避する方法を利用して、一度生成した経路とは別の経路を生成することができる。
【0047】
本発明では、行ったりきたりする経路を回避するために、隣接ノードの中から、次のノードを選択する際に、一度選択されたノードを選択する優先順位を低くする。つまり、ノード毎に何回選択されたかを記憶している。したがって、二度目に経路を生成する時に、一度目の探索で、選択されたノードの選択回数を記憶しておけば、二度目の探索において、一度目に選択されたノードは選択されにくくなり、一度目で生成された経路とは異なる経路を生成することが可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態は図6のようである。本発明は携帯端末上で機能する。携帯端末には、無線通信装置と測地計が取り付けられている。携帯端末は、自転車のハンドルに取り付けられ、移動中に、現在位置や地図、現在のカロリー消費量や経路を確認することができる。また、歩行の場合には、無線通信装置と測地計が取り付けられた携帯端末を手に持って利用することになる。
【0049】
本発明は、自転車や歩行中に手軽に利用できるように携帯端末を利用するが、一般に、携帯端末の計算能力はパソコンやワークステーションに比べて乏しく、本発明における経路生成に関しては、携帯端末ではなく、強力なサーバで計算するほうが望ましい。また、携帯端末の記憶容量は少ないのが一般的で、地図データを携帯端末に保存しておくことは難しい。
【0050】
本発明の実施形態としてのナビゲーションシステムは、図7のように携帯端末とサーバから構成される。携帯端末側では、測地計より送られてくるデータを解析して、現在地点と高度を計算する測地計算部1と、現在のカロリー消費量を計算するといった本発明のカロリー消費量計算方式を備えたカロリー消費量計算部2と、体重、身長、年齢などの身体に関するパラメータや、自転車のタイプや自転車の重さなどの自転車に関するパラメータを入力するためのパラメータ入力部3と、現在位置や地図情報、現在の消費カロリー量や、経路を表示するためのデータ表示部4を有し、サーバ側は、地図データ5、目的地点までの移動でカロリー消費量の最も少ない経路を生成する最少カロリー経路生成方式と、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成するカロリー消費達成経路生成方式とを備えた経路生成部6、これまで生成した経路のデータを管理する経路情報管理手段を備えたデータ管理部7から構成される。携帯端末とサーバは無線通信を利用して、お互いのデータのやり取りを行う。
【0051】
携帯端末側の測地計算部1で、現在の位置情報と高度が求められると、その情報は、サーバに送信される。サーバでは、地図データ5より現在位置周辺のみの地図データを携帯端末に送信する。これによって、携帯端末に地図を表示させることが可能となる。
【0052】
携帯端末側の測地計算部1で得られる情報は、カロリー消費量計算部2で利用される。カロリー消費量計算部2では、現在の位置情報より移動距離を計算し、高度より、高度差を計算する。これらの移動距離と高度差の情報に加えて、パラメータ入力部3に対して入力された身体に関するパラメータや自転車に関するパラメータを利用して、現在のカロリー消費量を計算する。
【0053】
本発明を利用するユーザは、パラメータ入力部3に対して、目的のカロリー消費量を入力することが可能である。そして、測地計算部1によって得られる現在の位置情報と高度情報と、パラメータ入力部3に入力された、目的のカロリー消費量、身体に関するパラメータおよび自転車に関するパラメータが、サーバに送信される。サーバでは、経路生成部6において、目的のカロリー消費量を達成する経路が生成される。経路生成部6は、地図データ5を参照して、経路の生成を行う。また、データ管理部7で管理されている過去に生成した経路情報を参照して、これまで生成した経路とは異なる経路の生成を行う。
【0054】
本発明では、目的地点を入力して、目的地点までのカロリー消費量のもっとも少ない経路を生成することも可能である。その場合、目的地点の情報がサーバに送信され、経路生成部6で目的地点までの経路の生成を行う。
【0055】
携帯端末側のデータ表示部4には、図8のようにサーバから送られてくる地図データや経路情報を表示させる。また、測地計算部1より得られる現在の位置情報、カロリー消費量計算部2で得られる現在のカロリー消費量、また、パラメータ入力部3に入力された目的のカロリー消費量を表示させる。
【0056】
その他、現在時刻や移動を開始してからの時間、パラメータ入力部3に入力されたデータ、過去に生成した経路を表示してもよい。また、地図データに加えて、周辺の施設や商店の情報を表示してもよい。
【0057】
本発明は、携帯端末を基本とし、携帯端末とサーバを設けて、自転車や歩行中の利用に適した実施形態となるが、ラップトップコンピュータのような携帯端末よりも計算機能力が高く、記憶容量の大きいコンピュータ上で実施してもよい。
【0058】
一つのサーバに対して、複数の携帯端末を管理させてもよい。その場合、サーバとしてより強力なコンピュータを必要とするが、スーパーコンピュータや、複数のパソコンやワークステーションを連結し、並行稼動させるといったグリッド型のコンピュータを利用してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明におけるカロリー消費量の計算では、移動距離に基づいてカロリー消費量が算出される。つまり、移動時間を考慮せずに、カロリー消費量を計算する。そのため、本発明では、予め目的の消費カロリーを達成する経路を生成することが可能となっている。
【0060】
一般に、移動時間、つまり、運動時間をもとにカロリー消費量を計算するが、その場合、経路を生成しても、その移動時間によって、実際に消費されるカロリー量が変化してしまうことになる。つまり、予め目的のカロリー消費量を達成する経路を生成することは不可能であった。
【0061】
さらに、本発明では、現在のカロリー消費量の計算と、経路生成を行う際にリンクのカロリー消費量を計算するが、どちらも移動距離に基づいて、同じ計算方式で算出する。本発明では、移動と共に現在のカロリー消費量を計算し、常にユーザに提示することができるが、目的のカロリー消費量を入力して生成された経路を実際に移動し終わったときに提示される現在のカロリー消費量は、予め入力した目的のカロリー消費量に一致する。
【0062】
仮に、移動時間をもとにカロリー消費量を計算した場合は、実際の移動時間によってカロリー消費量が変化してしまう。そのため、予め入力したカロリー消費量と、実際に移動して提示されたカロリー消費量が異なる場合が存在する。
【0063】
このように、本発明におけるカロリー消費量計算方式では、実際の移動によって計算されるカロリー消費量と、予め目的のカロリー消費量を入力することで生成される経路の整合性を保つことが可能である。
【0064】
本発明のナビゲーションシステムを利用することで、一般の自転車をスポーツジムや家庭で利用される自転車漕ぎ運動を行うためのエアロバイクとして利用することが可能となる。
【0065】
一般のエアロバイクでは、ペダルの回転数や回転の負荷などから、カロリー消費量を計算しており、一般の自転車をエアロバイクとして利用するためには、自転車そのものを改良する必要がある。しかしながら、本発明のナビゲーションシステムでは、測地計と地図をもとにカロリー消費量を算出するため、一般の自転車に携帯端末を装着すればよく、特別な自転車を必要とはしない。
【0066】
また、駅周辺などでは、放置自転車が問題となっているが、本発明は一般の自転車を運動器具として利用することを可能にし、自転車の利用価値を増加させるものであり、放置自転車の改善につながるものでもある。
【0067】
本発明のナビゲーションシステムは、カロリー消費量を計算するばかりでなく、地図や現在位置の情報も表示する。そのため、運動を目的として自転車や歩行で利用するばかりではなく、車の中に持ち込んで、カーナビとしても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地図データにおける道路の表現
【図2】経路探索の説明図
【図3】経路探索の評価式の説明図
【図4】目的のカロリー消費量を達成する経路探索の評価式の説明図
【図5】現実的ではない経路の例
【図6】本発明の実施形態の説明図
【図7】本実施形態のナビゲーションシステムの構成図
【図8】本実施形態のナビゲーションシステムの表示例
【符号の説明】
1…測地計算部、2…カロリー消費量計算部(カロリー消費量計算方式)、3…パラメータ入力部、4…データ表示部、5…地図データ、6…経路生成部(最少カロリー経路生成方式、カロリー消費達成経路生成方式)、7…データ管理部(経路情報管理手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、現在の位置や高度を測定可能な測地計と地図情報を利用して、移動にともなうカロリー消費量を計算することが可能で、目的地点まで最もカロリー消費量の少ない経路を提示でき、さらに、目的のカロリー消費量を達成するための経路を提示することができるといった、健康管理のためのナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スポーツジムや家庭の中での運動として、エアロバイクと呼ばれる自転車漕ぎを行う運動器具を使って、健康管理や日常の運動不足を解消することが行われている。エアロバイクは、自転車のように実際に外を走るのではなく、器具の設置された一定の場所で、自転車漕ぎといった運動をするものである。そのため、自転車のように、移動にともなう風をうけることはなく、また、景色などを楽しむといったことはできない。
【0003】
逆に、実際に外を移動するといった自転車や歩行の場合では、実際に移動することによって、どれだけ運動したのかを明確に把握することはできないため、エアロバイクのような健康管理としては不十分であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は自転車や歩行において、どれだけ運動したのかを明確にすることが可能で、どのような経路を移動すれば、目的のカロリー消費量を達成できるかを提示することのできる健康管理のためのナビゲーションシステムを提供することを解決課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明のナビゲーションシステムは、現在の位置や高度を測定可能な測地計と地図データを利用し、移動にともなって発生したカロリー消費量をカロリー消費量計算方式にしたがって算出する消費カロリー算出部と、目的地点が入力されると、目的地点までのカロリー消費量の最も少ない経路を生成し、また、目的のカロリー消費量を入力として、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成する経路生成部と、過去の移動に基づき新たな経路を生成するために過去に生成した経路情報を管理するデータ管理部とを備えていることを特徴とする。
【0006】
本発明における、カロリー消費量の計算では、次のようなパラメータを考慮して計算する。
1.身体に関するパラメータ
身長、体重、年齢
2.自転車に関するパラメータ
自転車のタイプ、自転車の重量
3.移動に関するパラメータ
移動距離、道の高低差
【0007】
1の身体に関するパラメータは、基礎代謝に関するものであり、呼吸や心拍、体温保持などの生命維持に要するエネルギーの計算に利用されるものである。基礎代謝は、次のように算出される。
(基礎代謝)=a×(身長)+b×(体重)+c×(年齢)+d … (1)
【0008】
式(1)のaは身長に対する係数、bは体重に対する係数、cは年齢に対する係数で、dは基準となる基礎代謝である。つまり、基準となる基礎代謝に対して、身長や体重、年齢によって基準となる基礎代謝を補正することで、基礎代謝が計算される。
【0009】
本発明によれば、前記の基礎代謝は一定の移動距離に対する値として計算される。例えば、1キロメートルの移動の間の基礎代謝として算出される。
【0010】
本発明におけるカロリー消費量計算方式は、前記の基礎代謝を計算するための身体的なパラメータに加えて、前記2の自転車に関するパラメータ及び3の移動に関するパラメータを利用して、カロリー消費量を計算することを特徴とする。
【0011】
自転車に関するパラメータを利用するのは、一般の買い物用自転車や、スポーツ自転車など、自転車のタイプによって、移動に関する運動量は異なり、また、同じタイプの自転車でも、その重量によって運動量は異なってくるためである。その他に、車輪の大きさや、より詳細なギア比などの自転車の特徴を表すものをパラメータとして利用してもよい。
【0012】
本発明は、移動に関するパラメータとして移動距離と道の高低差を考慮して、カロリー消費量を計算することを特徴としている。移動に関するパラメータは、実際の運動に直接関係するパラメータである。例えば、移動距離が一定であっても、道の高低差が大きい上り坂のようなところでは、実際の運動量は大きくなる。
【0013】
前記の身体に関するパラメータや、自転車に関するパラメータは、予め固定的な値であり、運動を開始する前に予め入力可能なパラメータである。しかしながら、移動に関するパラメータは実際の移動とともに変化する値である。そのため、移動に関するパラメータでは、ある一定時間ごとの移動距離と高低差を測地計より計測することで、カロリー消費量を計算する。
【0014】
本発明によれば、時刻tにおけるカロリー消費量は、次のような計算式で算出される。
(時刻tのカロリー消費量)=
(総移動距離)×(基礎代謝)×
(α×(基準消費率)+β×Σt=0,(移動時間)(時刻t高低差)) …(2)
【0015】
式(2)によれば、移動にともなうカロリー消費量は、基礎代謝の割合として計算される。基準消費率は移動によって発生するカロリー消費量の基準となる割合である。つまり、平坦な道を移動する場合の基礎代謝の割合と考えられる。さらに、その基準消費率の補正値として、時刻tの高低差が利用される。
【0016】
例えば、自転車において下り坂を移動するような場合の運動量は、平坦を移動する場合の運動量よりも小さくなる。このとき、下り坂における時刻tの高低差は負の値となり、式(2)のカロリー消費量を計算するための基礎代謝の割合は、基準消費率よりも小さな値となり、下り坂のカロリー消費量の値は小さくなる。
【0017】
式(2)におけるαは基準消費率に対する係数であり、これは、前記の自転車に関するパラメータを考慮するためのものである。例えば、買い物自転車の場合はαの値を1とし、スポーツ自転車の場合はαの値を0.8とするといったように、基準消費量を調整することが可能である。また、自転車の重さや、車輪の大きさなど、自転車の形状をαの値として反映することができる。
【0018】
式(2)におけるβは時刻tの高低差によって表される補正値に対する係数である。前記のα同様に、自転車の形状を反映することができる。例えば、スポーツ自転車は登り坂に強いため、βの値を小さくし、逆に、買い物自転車の場合はβの値を大きくする。
【0019】
また、前記の式(2)は、自転車の移動のみならず、歩行に対するカロリー消費量の計算にも利用することが可能である。その場合、αによって基準消費率を歩行の場合に変更することができ、また、自転車の場合ほど高低差を考慮する必要はないため、βの値を小さな値に設定し、歩行の場合のカロリー消費量を算出することができる。
【0020】
本発明は、目的地点が入力されると、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量の最も少ない経路を生成することを特徴とする。
【0021】
一般に地図データにおける道路は、図1のようにノードとリンクによって構成される。ノードは交差点を表し、リンクは交差点と交差点を結ぶ道路を表す。ノードデータは、経度、緯度、高度、隣接するいくつかのリンクデータから成る。また、リンクデータは、リンクの距離データとリンクの両端のノードデータから成る。
【0022】
前記のリンクデータでは、距離データと、両端のノードデータから高度を求めることができる。そのため、前記の式(2)を適用することができ、そのリンクを移動した場合のカロリー消費量を計算することが可能である。リンクの移動のカロリー消費量の計算式は以下のようになる。
(リンクの移動のカロリー消費量)=
(リンクの距離)×(基礎代謝)×
(α×(基準消費率)+β×(リンクの端の高度差)) …(3)
【0023】
式(2)の総移動距離は、リンクの距離に置き換えることができる。また、式(2)では、時刻tの高低差を使い、移動開始時刻からの高低差の総和として、基準消費率の補正値を計算しているが、この場合は、単にリンクの端の高度差を利用すればよい。もちろん、リンクの端の高度差は、リンクのどちら側を出発点とするかで正負が逆の値になるものである。
【0024】
一般に経路を生成する場合、図2のように出発地点のノード(出発ノード)と目的地点のノード(目的ノード)が与えられ、出発ノードから、隣接するノードを次々に発見していくことで、目的地点までの経路が生成される。
【0025】
図2において、出発ノードAに隣接するノードを発見し、何らかの法則にしたがって、隣接するノードの中で、どれか一つを選択する。例えば、最も目的ノードに近いものを選択するといった法則にしたがえば、ノードBを選択することになる。次にノードBに隣接するノードを発見する。この時、ノードAもノードBに隣接するノードであるが、後戻りするような経路となるため、隣接ノードとしないのが一般的である。そして、次のノードを選択する際には、Aの選択されなかった隣接ノードと、ノードBの隣接ノードの中から一つを選択する。つまり、これまで発見された全ての隣接ノードの中から一つを選択する。
【0026】
本発明では、隣接するノードを発見したときに、その隣接ノードへのリンクの移動のカロリー消費量を前記の式(3)にしたがって算出する。そして、ノードを選択するための法則を、次のような評価関数F(n)で決定する。
F(n)=G(n)+H(n) …(4)
【0027】
式(4)におけるnは、ノードnを表す。つまり、評価関数F(n)は、ノードnの評価値となる。G(n)は、ノードnまでの移動にかかるカロリー消費量であり、H(n)はノードnから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりを表す。
【0028】
本発明では、ノードnから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(n)は、式(3)を利用して、ノードnから目的ノードの直線距離とノードnから目的ノードの高度差を使って計算する。
【0029】
図3において、ノードCまでの移動にかかるカロリー消費量G(C)は、出発ノードからノードCまでの移動にかかるカロリー消費量であり、リンクABのカロリー消費量とリンクBCのカロリー消費量の和となる。また、ノードCから目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(C)は、式(3)を利用して、ノードCから目的ノードEの直線距離とノードCから目的ノードEの高度差を使って計算する。
【0030】
探索において、見積もり量が実際にかかる量を超えない場合に、結果的に生成される経路は、最良の経路となることが知られている。本発明におけるカロリー消費量の見積もりは、直線距離をもとに計算している。つまり、実際の移動は、直線距離以上となるため、カロリー消費量の見積もりは、実際のカロリー消費量以下になる。そのため、本発明によって、結果的に生成される経路は、カロリー消費量が最も少ない経路となる。
【0031】
本発明は、目的のカロリー消費量が入力されると、出発ノードから再び出発ノードに戻ってくる経路を生成することができることを特徴とする。
【0032】
一般の経路生成では、出発ノードと目的ノードを与えて、その間の経路を生成するものである。そのため、出発ノードと目的ノードが同じ場合には、既に目的ノードに到着しているため経路は生成されない。例えば、距離が最短の経路を生成するといった場合には、移動距離0の経路となってしまう。したがって、本発明で生成されるような、家を出発地点として近所を周って帰ってくるといった散歩道の経路や運動に関する経路を生成することはできない。
【0033】
本発明において、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成する場合、式(4)のノードnにおける目的ノードまでのカロリー消費量の見積もりH(n)は、図4のように出発ノードへ戻るためのカロリー消費量の見積もりとして計算する。
【0034】
本発明によれば、隣接ノードを発見する場合に式(3)によってリンクの移動のカロリー消費量を計算する。そして、隣接ノードの中から、次のノードを選択する場合に、式(4)のF(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものを選択する。
【0035】
仮に、隣接ノードの中で、F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものが複数存在する場合には、F(n)の値が目的のカロリー消費量に最も近いものを、次のノードとして選択する。
【0036】
隣接ノードを発見するとき、仮に、既に発見されているノードが発見された場合には、F(n)の値が、目的のカロリー消費量に近いほうを記憶しておく。
【0037】
次のノードとして選択されたノードが出発ノードと一致し、生成される経路のカロリー消費量、つまり、G(n)もしくはF(n)の値が、目的のカロリー消費量と等しくなったときに、それを経路として出力し、終了する。
【0038】
しかしながら、経路生成において、目的のカロリー消費量と等しくなる経路が必ずしも存在するとは限らないため、予め許容できる誤差の範囲を設定しておく必要がある。
【0039】
誤差の範囲は、選択されたノードが出発ノードと一致したときに、それを経路として出力するかどうかを判定するために、G(n)もしくはF(n)と目的のカロリー消費量を比較する場合に考慮される。また、次のノードを選択する場合にも考慮することができる。F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えないものを選択するが、目的のカロリー消費量よりも誤差の範囲だけ大きいものを選択してもよい。
【0040】
ここで、目的のカロリー消費量を達成する経路として、図5のように、ある一定の区間を往復するような経路は好ましくない。
【0041】
本発明では、図5のような行ったりきたりする経路を回避するために、一度通ったノードは、隣接ノードの中から選択される優先順位を低くする。
【0042】
一般に経路探索では、一度選択されたノードは再び選択しないようにしているが、本発明のように、出発点に戻ってくるような経路を生成するためには、一度選択されたノードであっても再び選択されるようにしなければならない。
【0043】
本発明では、隣接ノードの集合を、まだ選択されていないノードの集合、一度選択されたノードの集合、二度選択されたノードの集合というように、選択された回数ごとに分類しておく。そして、隣接ノードの中から次のノードを選択する場合に、選択された回数の少ないものの中から順に、ノードの選択を行う。例えば、まだ選択されていないノードの集合の中で、F(n)の値が目的のカロリー消費量を超えていないノードが存在しなければ、次の一度選択されたノードの集合の中から選択するようにする。
【0044】
前記の処理によって、一度選択されたノードの優先順位は低くなる。しかしながら、一度選択されたノードは全く選択されないわけではなく、選択回数の少ないノードが存在しなければ、一度選択されたノードでも選択される。
【0045】
日常の健康のために、計画的に目的のカロリー消費量を決めて、毎日運動するような状況では、毎日のように、目的のカロリー消費量を達成する経路の生成が行われる。その場合、昨日生成された経路と同じ経路が今日も生成されてしまえば、運動そのものの飽きる原因にもなる。そのため、カロリー消費量が同じであっても、次に生成した経路は、一度生成した経路とは異なるものを生成できるほうが望ましい。
【0046】
本発明によれば、前記の行ったりきたりする経路を回避する方法を利用して、一度生成した経路とは別の経路を生成することができる。
【0047】
本発明では、行ったりきたりする経路を回避するために、隣接ノードの中から、次のノードを選択する際に、一度選択されたノードを選択する優先順位を低くする。つまり、ノード毎に何回選択されたかを記憶している。したがって、二度目に経路を生成する時に、一度目の探索で、選択されたノードの選択回数を記憶しておけば、二度目の探索において、一度目に選択されたノードは選択されにくくなり、一度目で生成された経路とは異なる経路を生成することが可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態は図6のようである。本発明は携帯端末上で機能する。携帯端末には、無線通信装置と測地計が取り付けられている。携帯端末は、自転車のハンドルに取り付けられ、移動中に、現在位置や地図、現在のカロリー消費量や経路を確認することができる。また、歩行の場合には、無線通信装置と測地計が取り付けられた携帯端末を手に持って利用することになる。
【0049】
本発明は、自転車や歩行中に手軽に利用できるように携帯端末を利用するが、一般に、携帯端末の計算能力はパソコンやワークステーションに比べて乏しく、本発明における経路生成に関しては、携帯端末ではなく、強力なサーバで計算するほうが望ましい。また、携帯端末の記憶容量は少ないのが一般的で、地図データを携帯端末に保存しておくことは難しい。
【0050】
本発明の実施形態としてのナビゲーションシステムは、図7のように携帯端末とサーバから構成される。携帯端末側では、測地計より送られてくるデータを解析して、現在地点と高度を計算する測地計算部1と、現在のカロリー消費量を計算するといった本発明のカロリー消費量計算方式を備えたカロリー消費量計算部2と、体重、身長、年齢などの身体に関するパラメータや、自転車のタイプや自転車の重さなどの自転車に関するパラメータを入力するためのパラメータ入力部3と、現在位置や地図情報、現在の消費カロリー量や、経路を表示するためのデータ表示部4を有し、サーバ側は、地図データ5、目的地点までの移動でカロリー消費量の最も少ない経路を生成する最少カロリー経路生成方式と、目的のカロリー消費量を達成する経路を生成するカロリー消費達成経路生成方式とを備えた経路生成部6、これまで生成した経路のデータを管理する経路情報管理手段を備えたデータ管理部7から構成される。携帯端末とサーバは無線通信を利用して、お互いのデータのやり取りを行う。
【0051】
携帯端末側の測地計算部1で、現在の位置情報と高度が求められると、その情報は、サーバに送信される。サーバでは、地図データ5より現在位置周辺のみの地図データを携帯端末に送信する。これによって、携帯端末に地図を表示させることが可能となる。
【0052】
携帯端末側の測地計算部1で得られる情報は、カロリー消費量計算部2で利用される。カロリー消費量計算部2では、現在の位置情報より移動距離を計算し、高度より、高度差を計算する。これらの移動距離と高度差の情報に加えて、パラメータ入力部3に対して入力された身体に関するパラメータや自転車に関するパラメータを利用して、現在のカロリー消費量を計算する。
【0053】
本発明を利用するユーザは、パラメータ入力部3に対して、目的のカロリー消費量を入力することが可能である。そして、測地計算部1によって得られる現在の位置情報と高度情報と、パラメータ入力部3に入力された、目的のカロリー消費量、身体に関するパラメータおよび自転車に関するパラメータが、サーバに送信される。サーバでは、経路生成部6において、目的のカロリー消費量を達成する経路が生成される。経路生成部6は、地図データ5を参照して、経路の生成を行う。また、データ管理部7で管理されている過去に生成した経路情報を参照して、これまで生成した経路とは異なる経路の生成を行う。
【0054】
本発明では、目的地点を入力して、目的地点までのカロリー消費量のもっとも少ない経路を生成することも可能である。その場合、目的地点の情報がサーバに送信され、経路生成部6で目的地点までの経路の生成を行う。
【0055】
携帯端末側のデータ表示部4には、図8のようにサーバから送られてくる地図データや経路情報を表示させる。また、測地計算部1より得られる現在の位置情報、カロリー消費量計算部2で得られる現在のカロリー消費量、また、パラメータ入力部3に入力された目的のカロリー消費量を表示させる。
【0056】
その他、現在時刻や移動を開始してからの時間、パラメータ入力部3に入力されたデータ、過去に生成した経路を表示してもよい。また、地図データに加えて、周辺の施設や商店の情報を表示してもよい。
【0057】
本発明は、携帯端末を基本とし、携帯端末とサーバを設けて、自転車や歩行中の利用に適した実施形態となるが、ラップトップコンピュータのような携帯端末よりも計算機能力が高く、記憶容量の大きいコンピュータ上で実施してもよい。
【0058】
一つのサーバに対して、複数の携帯端末を管理させてもよい。その場合、サーバとしてより強力なコンピュータを必要とするが、スーパーコンピュータや、複数のパソコンやワークステーションを連結し、並行稼動させるといったグリッド型のコンピュータを利用してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明におけるカロリー消費量の計算では、移動距離に基づいてカロリー消費量が算出される。つまり、移動時間を考慮せずに、カロリー消費量を計算する。そのため、本発明では、予め目的の消費カロリーを達成する経路を生成することが可能となっている。
【0060】
一般に、移動時間、つまり、運動時間をもとにカロリー消費量を計算するが、その場合、経路を生成しても、その移動時間によって、実際に消費されるカロリー量が変化してしまうことになる。つまり、予め目的のカロリー消費量を達成する経路を生成することは不可能であった。
【0061】
さらに、本発明では、現在のカロリー消費量の計算と、経路生成を行う際にリンクのカロリー消費量を計算するが、どちらも移動距離に基づいて、同じ計算方式で算出する。本発明では、移動と共に現在のカロリー消費量を計算し、常にユーザに提示することができるが、目的のカロリー消費量を入力して生成された経路を実際に移動し終わったときに提示される現在のカロリー消費量は、予め入力した目的のカロリー消費量に一致する。
【0062】
仮に、移動時間をもとにカロリー消費量を計算した場合は、実際の移動時間によってカロリー消費量が変化してしまう。そのため、予め入力したカロリー消費量と、実際に移動して提示されたカロリー消費量が異なる場合が存在する。
【0063】
このように、本発明におけるカロリー消費量計算方式では、実際の移動によって計算されるカロリー消費量と、予め目的のカロリー消費量を入力することで生成される経路の整合性を保つことが可能である。
【0064】
本発明のナビゲーションシステムを利用することで、一般の自転車をスポーツジムや家庭で利用される自転車漕ぎ運動を行うためのエアロバイクとして利用することが可能となる。
【0065】
一般のエアロバイクでは、ペダルの回転数や回転の負荷などから、カロリー消費量を計算しており、一般の自転車をエアロバイクとして利用するためには、自転車そのものを改良する必要がある。しかしながら、本発明のナビゲーションシステムでは、測地計と地図をもとにカロリー消費量を算出するため、一般の自転車に携帯端末を装着すればよく、特別な自転車を必要とはしない。
【0066】
また、駅周辺などでは、放置自転車が問題となっているが、本発明は一般の自転車を運動器具として利用することを可能にし、自転車の利用価値を増加させるものであり、放置自転車の改善につながるものでもある。
【0067】
本発明のナビゲーションシステムは、カロリー消費量を計算するばかりでなく、地図や現在位置の情報も表示する。そのため、運動を目的として自転車や歩行で利用するばかりではなく、車の中に持ち込んで、カーナビとしても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地図データにおける道路の表現
【図2】経路探索の説明図
【図3】経路探索の評価式の説明図
【図4】目的のカロリー消費量を達成する経路探索の評価式の説明図
【図5】現実的ではない経路の例
【図6】本発明の実施形態の説明図
【図7】本実施形態のナビゲーションシステムの構成図
【図8】本実施形態のナビゲーションシステムの表示例
【符号の説明】
1…測地計算部、2…カロリー消費量計算部(カロリー消費量計算方式)、3…パラメータ入力部、4…データ表示部、5…地図データ、6…経路生成部(最少カロリー経路生成方式、カロリー消費達成経路生成方式)、7…データ管理部(経路情報管理手段)
Claims (5)
- 携帯端末を利用して、移動にともなうカロリー消費量を表示し、目的地点へのカロリー消費量の最も少ない経路を提示し、目的のカロリー消費量を達成する経路を提示し、一度生成した経路と異なる経路を生成することが可能な健康管理のためのナビゲーションシステムであって、
測地情報と地図データを利用して、カロリー消費量を算出するカロリー消費量計算方式と、
目的地点が与えられると、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量が最も少ない経路を生成する最少カロリー経路生成方式と、
目的のカロリー消費量が与えられると、出発地点から再び出発地点に戻ってくるといった目的のカロリー消費量を達成する経路を生成するカロリー消費達成経路生成方式と、
一度生成した経路とは異なる経路を生成するために、一度生成した経路の情報を管理する経路情報管理手段とを備えたナビゲーションシステム。 - 前記カロリー消費量計算方式は、移動距離と道の高低差に基づいてカロリー消費量を算出することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記最少カロリー経路生成方式は、地図データに含まれる道路を表すリンク情報から、前記カロリー消費量計算方式によって、リンクの移動にかかるカロリー消費量を算出することで、目的地点までの移動にかかるカロリー消費量が最も少ない経路を生成することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記カロリー消費達成経路生成方式は、出発地点に戻るためのカロリー消費量の見積もりを利用し、出発地点から再び出発地点に戻ってくるといった経路を生成することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記経路情報管理手段は、経路探索を行う際に利用された、リンクの端を表すノードの情報を記憶することで、一度生成した経路とは異なる経路を生成することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
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