JP2016089329A - 鋼管接続用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続される鋼管同士の間の間隔を簡易に調整可能な鋼管接続用治具を提供する。
【解決手段】鋼管接続用治具1は、鋼管からなる下杭100と上杭110との接続に用いられる治具である。鋼管接続用治具1は、下杭100の上部の外周面に締め付け固定されて下杭100の外周を囲むリング状部材3と、上杭110の下部の外周面に締め付け固定されて上杭110の外周を囲むリング状部材2と、リング状部材2,3間の距離を変更可能な距離変更手段4と、を備える。距離変更手段4は、リング状部材2,3の周方向における複数の位置での前記距離を変更することにより、上杭110及び下杭100の周方向における複数の位置での上杭110と下杭100との間の間隔C(ルート間隔Cr)を調整可能である。
【選択図】図8

Description

本発明は、鋼管同士の接続に用いられる鋼管接続用治具に関する。
特許文献1は、溶接を用いる鋼管杭の縦継ぎ方法を開示している。この鋼管杭の縦継ぎ方法では、上杭と下杭の各接続部外周に、その周方向複数箇所に、上下に対向してそれぞれ位置合わせ用の突起体を固着する。また、上杭の突起体を挿入可能な導入係合溝を設けた位置合わせ用のガイド治具を形成し、このガイド治具を、下杭の突起体に嵌着、立設する。この後、建込まれた下杭上に、吊上げた上杭を降下して、上杭の突起体を導入係合溝に挿入することにより、上杭を下杭上に接合させる。
特許文献2は、2つの鋼管の端縁同士を仮付け溶接する際に、2つの鋼管の端縁をルート間隔を空けて相向い合わせて固定する仮付け溶接用固定治具を開示している。仮付け溶接用固定治具は、これら鋼管の端部を収容可能な略半円筒形状の固定部を備えており、この固定部の内側には、前述のルート間隔を保持する突起が形成されている。
特許第3031659号公報 特許第4750414号公報
しかしながら、特許文献1に開示の鋼管杭の縦継ぎ方法において、上杭の突起体は、導入係合溝の受入部内に着座すると同時に、上杭の下端面が下杭の上端面に接合される(特許文献1の段落番号0018参照)。それゆえ、特許文献1において、上杭の突起体が導入係合溝の受入部内に着座している状態では、上杭の下端面と下杭の上端面との間にルート間隔が確保されていなかった。
この点、特許文献2に開示の仮付け溶接用固定治具を用いることで、溶接される鋼管の相互間のルート間隔を確保することが可能である。
しかしながら、特許文献2に開示の仮付け溶接用固定治具では、溶接される鋼管の相互間に突起を介在させることにより、ルート間隔を確保している。それゆえ、特許文献2において、突起の寸法によって決定されるルート間隔を更に調整することが難しかった。
本発明は、このような実状に鑑み、接続される鋼管同士の間の間隔(例えばルート間隔)を簡易に調整可能な鋼管接続用治具を提供することを目的とする。
そのため本発明では、鋼管接続用治具は、上下方向に延在する第1の鋼管と、第1の鋼管の上端に下端が相対するように第1の鋼管の上方に配置されて上下方向に延在する第2の鋼管と、の接続に用いられる治具である。鋼管接続用治具は、第1の鋼管の上部の外周面に固定されて第1の鋼管の外周を囲む第1のリング状部材と、第2の鋼管の下部の外周面に固定されて第2の鋼管の外周を囲む第2のリング状部材と、第1のリング状部材と第2のリング状部材との間の距離を変更可能な距離変更手段と、を含んで構成される。距離変更手段は、第1のリング状部材及び第2のリング状部材の周方向における複数の位置での前記距離を変更することにより、第1の管体及び第2の管体の周方向における複数の位置での第1の管体と第2の管体との間の間隔を調整可能である。
本発明によれば、第1及び第2のリング状部材の周方向における複数の位置での、第1及び第2のリング状部材の相互間の距離を、距離変更手段によって変更可能である。ゆえに、第1のリング状部材が第1の鋼管の上部の外周面に固定され、かつ、第2のリング状部材が第2の鋼管の下部の外周面に固定されている状態において、第1及び第2のリング状部材の相互間の距離を、距離変更手段によって変更することで、この距離の変更に伴って、第1及び第2の管体の周方向における複数の位置での第1及び第2の管体の相互間の間隔を簡易に調整することができる。
本発明の一実施形態における鋼管接続用治具の上面図 図1のI−I断面図 図2のII−II断面図 前記一実施形態における弧状部材の上面図 前記一実施形態におけるロッド状部材、第1及び第2の取り付け部材の側面図 前記一実施形態における上杭と下杭との接続方法を示す図 前記一実施形態における上杭と下杭との接続方法を示す図 前記一実施形態における上杭と下杭との接続方法を示す図 図8の部分Pの部分拡大図 前記実施形態における上杭と下杭との間の間隔を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本発明の一実施形態における鋼管接続用治具1の上面図である。図2は図1のI−I断面図である。図3は図2のII−II断面図である。図4(A)は、上側のリング状部材2を構成する弧状部材20の上面図である。図4(B)は、下側のリング状部材3を構成する弧状部材30の上面図である。
鋼管接続用治具1は、上下一対のリング状部材2,3と、リング状部材2,3間の距離を変更可能な距離変更手段4とを含んで構成される。尚、リング状部材2,3の径方向について、以下では、特に指定する場合を除き、単に「径方向」と称する。
上側のリング状部材2は、鋼管接続用治具1の上部を構成する部材であり、下側のリング状部材3の直上に配置され得る。
リング状部材2は、複数(図1では2個)の弧状部材20を備える。換言すれば、リング状部材2は、複数の弧状部材20に分割されている。
弧状部材20は鋼製である。図4(A)に示すように、弧状部材20は、半円筒状の本体部21と、本体部21の下端部から径方向外側に張り出す半円状の下フランジ部22と、一対の端板23とを含んで構成される。ここで、半円筒状の本体部21の内径は、後述する上杭110の外径と略一致する。
下フランジ部22のうち、距離変更手段4(特に、後述する調整用ボルト41)が設置される複数(例えば図4(A)では2箇所)の領域22aには、各々に、径方向外側に更に張り出す延長部22bが形成されている。
下フランジ部22の領域22a(すなわち下フランジ部22のうち延長部22bが形成されている部分)には、上面視でU字形の断面形状をなす孔部(溝部)24が貫通形成されている。孔部24のうち径方向外側の部分(U字形断面のうちの開放端)は外部に開放されている。それゆえ、調整用ボルト41を外部から水平移動させて孔部24内に挿入することができる。また、調整用ボルト41を孔部24内から外部に水平移動させて調整用ボルト41を孔部24から取り外すことができる。
ここで、下フランジ部22に形成される複数の延長部22b及び孔部24については、図1に示すように、複数(図1では2個)の弧状部材20が組み立てられてリング状部材2として一体化されたときに、放射状に、かつ、周方向で等間隔に配置されることが好ましい。この点、本実施形態では、リング状部材2が、計4個の延長部22b及び孔部24を備えているので、上面視で、隣り合う孔部24同士の間の中心角が90°(=360°÷4)となっている。尚、本実施形態では、リング状部材2が、計4個の延長部22b及び孔部24を備えているが、延長部22b及び孔部24の個数はこれに限らない。
下フランジ部22の領域22aの各々には、一対の板状部材25が立設されている。一対の板状部材25の相互間には、前述の孔部24が位置すると共に、距離変更手段4が配置され得る。
板状部材25は、その下端部が下フランジ部22の領域22aの上面に固定されている。また、板状部材25については、図1に示すように、複数(図1では2個)の弧状部材20が組み立てられてリング状部材2として一体化されたときに、放射状に配置されるように、本体部21から径方向外側に向かって延びている。
板状部材25の下端部には、径方向外側に向かって更に延びる延長部25aが形成されている。この延長部25aには、外れ止めピン81を挿入可能な孔部25bが貫通形成されている。
板状部材25には、図示しないシャックルを装着するための貫通孔26が形成されている。この貫通孔26に装着されるシャックルには、チェーン(図示せず)の一端が固定される。このチェーンの他端は外れ止めピン81に固定される。従って、外れ止めピン81はチェーン及びシャックルを介して、板状部材25に固定されている。
板状部材25の上端部には、上方に向かって更に延びる先細な延長部25cが形成されている。この延長部25cを含む板状部材25は、本発明の「ガイド部材」に対応するものであり、後述する上杭110をリング状部材2内に案内する機能を有する。また、延長部25cを含む板状部材25は、リング状部材2に設けられて上方に突出している。また、延長部25cは、本体部21よりも上側に位置している。
延長部25cのうち上杭110が接触可能なガイド部分25dは、下方に向かうほど、径方向内側に向かうように傾斜している。すなわち、ガイド部分25dは、下方に向かうほど、径方向内側に向かう傾斜面をなしている。また、延長部25cの頂部は丸み付けられている。
延長部25cを含む板状部材25のうち、距離変更手段4に隣接し得る側と反対の側の外面には吊り金具27が設けられている。吊り金具27は板状であり、その中央部に貫通孔27aが貫通形成されている。
尚、本実施形態では、下フランジ部22の領域22aの各々に立設された一対の板状部材25のうちの一方の板状部材25に吊り金具27が設けられているが、弧状部材20に設置される吊り金具27の個数及び設置箇所はこれに限らない。例えば、一対の板状部材25の双方に吊り金具27が設けられてもよい。又は、下フランジ部22の上面に吊り金具27が設けられてもよい。
半円筒状の本体部21の周方向両端部には、それぞれ、端板23が設けられている。端板23の下端部は、下フランジ部22の周方向端部に固定されている。端板23の中央部には、ボルト85の雄ねじ部を挿入するための貫通孔23aが形成されている。
複数(図1では2個)の弧状部材20が組み立てられてリング状部材2として一体化されるときに、一方の弧状部材20の端板23は、他方の弧状部材20の端板23と相対する。このときに、一方の弧状部材20の端板23の貫通孔23aは、他方の弧状部材20の端板23の貫通孔23aと相対する。弧状部材20同士は、端板23の貫通孔23aに雄ねじ部が挿入されるボルト85と、ボルト85の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備えるナット86と、によって締結固定される。このようにして組み立てられたリング状部材2は上面視で円形状をなす。
下側のリング状部材3は、鋼管接続用治具1の下部を構成する部材であり、上側のリング状部材2の直下に配置され得る。
リング状部材3は、複数(図3では2個)の弧状部材30を備える。換言すれば、リング状部材3は、複数の弧状部材30に分割されている。
弧状部材30は鋼製である。図4(B)に示すように、弧状部材30は、半円筒状の本体部31と、本体部31の上端部から径方向外側に張り出す半円状の上フランジ部32と、一対の端板33とを含んで構成される。ここで、半円筒状の本体部31の内径は、後述する下杭100の外径と略一致する。
上フランジ部32のうち、距離変更手段4(特に、後述する調整用ボルト41)が設置される複数(例えば図4(B)では2箇所)の領域32aには、各々に、径方向外側に更に張り出す延長部32bが形成されている。
上フランジ部32の領域32a(すなわち上フランジ部32のうち延長部32bが形成されている部分)には、上面視でU字形の断面形状をなす孔部(溝部)34が貫通形成されている。孔部34のうち径方向外側の部分(U字形断面のうちの開放端)は外部に開放されている。それゆえ、調整用ボルト41を外部から水平移動させて孔部34内に挿入することができる。また、調整用ボルト41を孔部34内から外部に水平移動させて調整用ボルト41を孔部24から取り外すことができる。
ここで、上フランジ部32に形成される複数の延長部32b及び孔部34については、図3に示すように、複数(図3では2個)の弧状部材30が組み立てられてリング状部材3として一体化されたときに、放射状に、かつ、周方向で等間隔に配置されることが好ましい。この点、本実施形態では、リング状部材3が、計4個の延長部32b及び孔部34を備えているので、上面視で、隣り合う孔部34同士の間の中心角が90°(=360°÷4)となっている。尚、本実施形態では、リング状部材3が、計4個の延長部32b及び孔部34を備えているが、延長部32b及び孔部34の個数はこれに限らない。
上フランジ部32の領域32aの各々には、一対の板状部材35が設けられている。一対の板状部材35の相互間には、前述の孔部34が位置すると共に、距離変更手段4が配置され得る。
板状部材35は、その上端部が上フランジ部32の領域32aの下面に固定されている。また、板状部材35については、複数(図3では2個)の弧状部材30が組み立てられてリング状部材3として一体化されたときに、放射状に配置されるように、本体部31から径方向外側に向かって延びている。
板状部材35の上端部には、径方向外側に向かって更に延びる延長部35aが形成されている。この延長部35aには、外れ止めピン83を挿入可能な孔部35bが貫通形成されている。
板状部材35には、図示しないシャックルを装着するための貫通孔36が形成されている。この貫通孔36に装着されるシャックルには、チェーン(図示せず)の一端が固定される。このチェーンの他端は外れ止めピン83に固定される。従って、外れ止めピン83はチェーン及びシャックルを介して、板状部材35に固定されている。
上フランジ部32の上面には複数(例えば図4(B)では2個)の吊り金具37が立設されている。吊り金具37は板状であり、その中央部に貫通孔37aが貫通形成されている。
尚、上フランジ部32の上面に立設される吊り金具37の個数及び設置箇所はこれに限らない。
また、吊り金具37がリング状部材2,3間に配置され得ることにより、吊り金具37がリング状部材2,3同士の当接を抑制するストッパーとして機能し得るので、吊り金具37は、リング状部材2,3間で作業用具や作業員の身体の一部などが挟まれることを防止する挟まれ防止金具として機能し得る。
半円筒状の本体部31の周方向両端部には、それぞれ、端板33が設けられている。端板33の上端部は、上フランジ部32の周方向端部に固定されている。端板33の中央部には、ボルト88の雄ねじ部を挿入するための貫通孔33aが形成されている。
複数(図3では2個)の弧状部材30が組み立てられてリング状部材3として一体化されるときに、一方の弧状部材30の端板33は、他方の弧状部材30の端板33と相対する。このときに、一方の弧状部材30の端板33の貫通孔33aは、他方の弧状部材30の端板33の貫通孔33aと相対する。弧状部材30同士は、端板33の貫通孔33aに雄ねじ部が挿入されるボルト88と、ボルト88の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備えるナット89と、によって締結固定される。このようにして組み立てられたリング状部材3は上面視で円形状をなす。
次に、距離変更手段4について、前述の図1〜図4に加えて、図5を用いて説明する。
図5(A)は、調整用ボルト41の側面図である。図5(B)及び(C)は、それぞれ、調整用ボルト41に第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43が設けられた状態の各々の側面図である。ここで、図5(B)は、第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とが互いに離れた状態を示す。一方、図5(C)は、第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とが互いに近づいた状態を示す。
距離変更手段4は、複数(例えば4本)の調整用ボルト41と、各調整用ボルト41にそれぞれ設けられる第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43とにより構成される。ここで、距離変更手段4を構成する調整用ボルト41の本数は、前述の孔部24,34の各々の個数に一致している。
図5(A)に示すように、調整用ボルト41は、その下側部分を構成する第1の雄ねじ部45と、上側部分を構成する第2の雄ねじ部46と、上下方向中央部分を構成するナット47とを備える。ナット47は例えば六角ナットである。ナット47は、その下側部分に、第1の雄ねじ部45の上端部に螺合する第1の雌ねじ部(図示せず)を備える。また、ナット47は、その上側部分に、第2の雄ねじ部46の下端部に螺合する第2の雌ねじ部(図示せず)を備える。尚、本実施形態では、第1の雄ねじ部45が左ねじであり、第2の雄ねじ部46が右ねじであるが、これに代えて、第1の雄ねじ部45が右ねじであり、第2の雄ねじ部46が左ねじであってもよい。
調整用ボルト41については、ナット47の下側部分に第1の雄ねじ部45の上端部が螺合した状態でナット47と第1の雄ねじ部45とが溶接固定されている。また、ナット47の上側部分に第2の雄ねじ部46の下端部が螺合した状態でナット47と第2の雄ねじ部46とが溶接固定されている。ゆえに、調整用ボルト41では、第1の雄ねじ部45と第2の雄ねじ部46とナット47とが互いに強固に一体化されている。
ここで、調整用ボルト41が本発明の「ロッド状部材」に対応するものである。そして、複数の調整用ボルト41は、リング状部材2,3の周方向に沿って互いに間隔を空けて配置されており、かつ、各々が上下方向に延在している。
第1の取り付け部材42は、調整用ボルト41の下側部分(すなわち、第1の雄ねじ部45)に設けられて調整用ボルト41の下側部分をリング状部材3に着脱可能に取り付けるものである。
第1の取り付け部材42は、上下一対の矩形板状の座金42a,42bと、円筒状部材42cと、管状部材42dとにより構成される。上側の座金42aの中央の開口部と下側の座金42bの中央の開口部とを貫通するように、円筒状部材42cは上下方向に延在している。
円筒状部材42cの内面には、第1の雄ねじ部45が回転自在に螺合可能なように雌ねじ部(図示せず)が形成されている。円筒状部材42cの上部には座金42aが溶接固定されている。円筒状部材42cの下部には座金42bが溶接固定されている。円筒状部材42cの上端部には管状部材42dの下端部が溶接固定されている。
円筒状部材42cと管状部材42dとは略同軸上に延在しており、これら部材の中に調整用ボルト41の下側部分(すなわち、第1の雄ねじ部45)が挿入され得る。
ここで、座金42a,42b間の距離は、リング状部材3の上フランジ部32の厚さよりも大きい。また、円筒状部材42cについては、弧状部材30の上フランジ部32の孔部34に挿入可能なように外径が設定されている。
調整用ボルト41の下側部分(すなわち、第1の雄ねじ部45)を管状部材42dに挿入して円筒状部材42cに螺合させた状態で、円筒状部材42cのうち座金42a,42b間の部分を、弧状部材30の上フランジ部32の孔部34に挿入することによって、第1の取り付け部材42を孔部34に嵌めることができる。それゆえ、第1の取り付け部材42によって、調整用ボルト41の下側部分がリング状部材3に着脱可能に取り付けられる。ここにおいて、外れ止めピン83は、第1の取り付け部材42が孔部34から外れて脱落するのを防止する役割がある。
このときに、第1の取り付け部材42に対して調整用ボルト41を中心軸まわりに回転させることにより、第1の取り付け部材42は、調整用ボルト41に対して上下方向に移動することが可能である。
第2の取り付け部材43は、調整用ボルト41の上側部分(すなわち、第2の雄ねじ部46)に設けられて調整用ボルト41の上側部分をリング状部材2に着脱可能に取り付けるものである。
第2の取り付け部材43は、上下一対の矩形板状の座金43a,43bと、円筒状部材43cと、管状部材43dとにより構成される。上側の座金43aの中央の開口部と下側の座金43bの中央の開口部とを貫通するように、円筒状部材43cは上下方向に延在している。
円筒状部材43cの内面には、第2の雄ねじ部46が回転自在に螺合可能なように雌ねじ部(図示せず)が形成されている。円筒状部材43cの上部には座金43aが溶接固定されている。円筒状部材43cの下部には座金43bが溶接固定されている。円筒状部材43cの下端部には管状部材43dの上端部が溶接固定されている。
円筒状部材43cと管状部材43dとは略同軸上に延在しており、これら部材の中に調整用ボルト41の上側部分(すなわち、第2の雄ねじ部46)が挿入され得る。
ここで、座金43a,43b間の距離は、リング状部材2の下フランジ部22の厚さよりも大きい。また、円筒状部材43cについては、弧状部材20の下フランジ部22の孔部24に挿入可能なように外径が設定されている。
調整用ボルト41の上側部分(すなわち、第2の雄ねじ部46)を管状部材43dに挿入して円筒状部材43cに螺合させた状態で、円筒状部材43cのうち座金43a,43b間の部分を、弧状部材20の下フランジ部22の孔部24に挿入することによって、第2の取り付け部材43を孔部24に嵌めることができる。それゆえ、第2の取り付け部材43によって、調整用ボルト41の上側部分がリング状部材2に着脱可能に取り付けられる。ここにおいて、外れ止めピン81は、第2の取り付け部材43が孔部24から外れて脱落するのを防止する役割がある。
このときに、第2の取り付け部材43に対して調整用ボルト41を中心軸まわりに回転させることにより、第2の取り付け部材43は、調整用ボルト41に対して上下方向に移動することが可能である。
従って、調整用ボルト41の下側部分を管状部材42dに挿入して円筒状部材42cに螺合させ、かつ、調整用ボルト41の上側部分を管状部材43dに挿入して円筒状部材43cに螺合させた状態で、第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43をそれぞれ孔部34,24に嵌めた後に、第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43に対して調整用ボルト41を中心軸まわりに正転させることにより、第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とが互いに離れ(図5(B)参照)、第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43に対して調整用ボルト41を中心軸まわりに逆転させることにより、第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とが互いに近づく(図5(C)参照)。このようにして、第1の取り付け部材42が取り付けられたリング状部材3と、第2の取り付け部材43が取り付けられたリング状部材2との間の距離が、距離変更手段4によって変更され得る。また、本実施形態では、複数の調整用ボルト41が、リング状部材2,3の周方向に沿って互いに間隔を空けて配置されており、各調整用ボルト41にはそれぞれ第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とが設けられているので、リング状部材2,3の周方向における複数の位置にて、各別に、距離変更手段4を用いて、リング状部材2,3間の距離を変更することができる。
また、本実施形態では、複数の調整用ボルト41が、第1の取り付け部材42を介してリング状部材3に支持され、かつ、第2の取り付け部材43を介してリング状部材2を支持している。それゆえ、鋼管接続用治具1において、リング状部材2,3と距離変更手段4(複数の調整用ボルト41)とが組み立てられたときに、その一体性を維持することができる。
また、本実施形態では、リング状部材2,3と距離変更手段4とが一体的に組み立てられた状態で、鋼管接続用治具1が、吊り金具27を介して、クローラークレーン等の揚重装置により吊下げられ得る。
次に、鋼管接続用治具1の使用方法について、前述の図1〜図5に加えて、図6〜図10を用いて説明する。尚、以下では、鋼管杭の設置工事を例にとって、鋼管接続用治具1の使用方法を説明するが、鋼管接続用治具1が使用され得る工事はこれに限らない。
図6〜図8は、鋼管杭を構成する上杭110と下杭100との接続方法を示す図であり、鋼管杭の縦断面を示している。図9は図8の部分Pの部分拡大図である。図10は、上杭110と下杭100との間の間隔C(特にルート間隔Cr)を示す図であり、図9に対応するものである。
本実施形態において、鋼管接続用治具1は、上下方向に延在する下杭100と、下杭100の上端に下端が相対するように下杭100の上方に配置されて上下方向に延在する上杭110と、の接続に用いられる。ここで、下杭100は鋼管からなり、本発明の「第1の鋼管」に対応する。また、上杭110は鋼管からなり、本発明の「第2の鋼管」に対応する。また、下杭100及び上杭110の外径は例えば600mm程度であるが、外径はこれに限らない。
まず、下杭100を打撃工法により地盤に打ち込む。地盤に打ち込まれた下杭100は、その上部が地上で露出している。尚、この下杭100の上部の内周面には、後述する裏当てリング101を取り付けるための複数のストッパー部材102が予め設けられている(図6(A)参照)。ストッパー部材102は鋼板により形成されており、下杭100の内周面に溶接固定されている。また、複数のストッパー部材102は、下杭100の周方向に互いに間隔を空けて配置されている。
次に、図6(B)に示すように、裏当てリング101を下杭100の上面開口側から下杭100内にたたき込むようにして取り付ける。取り付けられた裏当てリング101の下部はストッパー部材102に当接しており、これにより、裏当てリング101の位置が保持される。また、裏当てリング101の上部は、下杭100の上端より上方に張り出して外部に露出しており、その外周面が上杭110の内周面に当接可能である。尚、裏当てリング101の形状寸法については、例えば、JIS A 5525 附属書Bに示されている。
また、図6(B)に示すように、下杭100の上部に複数の仮受けプレート103を溶接固定する。この仮受けプレート103は、本発明の「仮受け部材」に対応するものであり、下杭100に取り付けられて、リング状部材3を支持し得る。
次に、図7に示すように、地組されて一体化された鋼管接続用治具1をクローラークレーン等の揚重装置により吊下げて下降させて、リング状部材3内に下杭100の上部を挿入させる。このときに、リング状部材2,3と距離変更手段4とは、一体的に組み立てられた状態で、かつ、下杭100及び上杭110から脱離された状態で、クローラークレーン等の揚重装置により、吊り金具27を介して吊下げられる。そして、ボルト88を締め付けることにより、下杭100の上部にリング状部材3を締め付け固定する。このようにして、リング状部材3は、下杭100の上部の外周面に締め付け固定されて下杭100の外周を囲む。ここで、リング状部材3が、本発明の「第1のリング状部材」に対応する。
次に、クローラークレーン等の揚重装置により上杭110を吊下げて、上方からリンク状部材2内に上杭110を挿入し、更に、裏当てリング101に上杭110の下端部を当接させつつ上杭110を下降させて、上杭110の下端を下杭100の上端に接触させる(図8及び図9参照)。ここで、上杭110の下端部には溶接用の開先部111が予め形成されている。
次に、ボルト85を締め付けることにより、上杭110の下部にリング状部材2を締め付け固定する。このようにして、リング状部材2は、上杭110の下部の外周面に締め付け固定されて上杭110の外周を囲む。ここで、リング状部材2が、本発明の「第2のリング状部材」に対応する。
次に、第1の取り付け部材42及び第2の取り付け部材43に対して調整用ボルト41を中心軸まわりに回転させて、第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とを互いに離れさせる(換言すれば、座金42aと座金43bとの間の距離を大きくする)。これにより、第1の取り付け部材42が取り付けられたリング状部材3と、第2の取り付け部材43が取り付けられたリング状部材2との間の距離が大きくなり、この結果、上杭110と下杭100との間の間隔Cが広げられる(図10参照)。尚、この間隔Cの調整については、調整用ボルト41を中心軸まわりに適宜回転させてより、リング状部材2,3間の距離を変更することで行われる。それゆえ、本実施形態では、リング状部材2,3の周方向における複数の位置にて、調整用ボルト41を含む距離変更手段4を用いて、リング状部材2,3間の距離を変更することにより、上杭110及び下杭100の周方向における複数の位置での間隔Cを、当該位置ごとに調整することができる。
ここで、間隔Cは、上杭110の下端と下杭100の上端とを溶接固定するときに、当該溶接部分における溶け込み不良を抑制するために形成されるルート間隔Crである。このルート間隔Crは、約1mm以上かつ約4mm以下の範囲内であることが好ましい。
次に、上杭110の下端と下杭100の上端とを溶接固定して、上杭110と下杭100とを接続する。この溶接時に、管状部材42d,43dは、調整用ボルト41の雄ねじ部45,46の露出部分が溶接のアークで破損しないように当該露出部分を防護する防護管として機能する。
上杭110の下端と下杭100の上端とを溶接固定が完了すると、次に、全ての外れ止めピン81,83を孔部25b,35bから抜いて、全ての調整用ボルト41をリング状部材2,3から取り外す。
次に、ボルト85を緩めて弧状部材20同士を分離した上で、各弧状部材20を上杭110から取り外す。また、ボルト88を緩めて弧状部材30同士を分離した上で、各弧状部材30を下杭100から取り外す。
このようにして、上杭110と下杭100とが接続される。
この後、鋼管杭が地盤における所望の深さに達するまで、前述と同様に、打撃工法による杭(鋼管)の地盤への打ち込みと、新たな杭(鋼管)の継ぎ足しとを繰り返す。この鋼管の継ぎ足し時には、同一の鋼管接続用治具1を使い回すことが可能である。
このようにして、鋼管杭の設置工事が行われる。
ところで、従来、上杭110と下杭100との間のルート間隔Crを保持する手法の一例として、下杭100に裏当てリング101を装着した後、下杭100の上端にルート間隔保持ビードを形成して、このルート間隔保持ビードを上杭110と下杭100との間に介在させることで、ルート間隔Crを保持することが知られている(杭基礎施工便覧 平成18年度改訂版(平成19年1月、社団法人 日本道路協会)参照)。
しかしながら、このような手法では、上杭110と下杭100とが互いに固定されていない状態でルート間隔Crを保持したまま、鋼管杭の鉛直度(特に上杭110の鉛直度)を修正するので、上杭110が裏当てリング101から外れてしまう虞があった。
この点、本実施形態では、裏当てリング101を下杭100に装着した後に、上杭110及び下杭100に鋼管接続用治具1を設置して、調整用ボルト41の回転で上杭110と下杭100との間の間隔Cを調整及び固定することにより、溶接に必要なルート間隔Crを保持することができる。また、上杭110及び下杭100に鋼管接続用治具1を設置して、上杭110が鋼管接続用治具1を介して下杭100に支持された状態で、鋼管杭の鉛直度(特に上杭110の鉛直度)を修正することができるので、上杭110が裏当てリング101から外れることを抑制することができ、ひいては、作業の安全性を向上させることができる。併せて、本実施形態によれば、ルート間隔Crの微調整が可能であることから、ルート間隔Crを適切に保持することができ、また、前述のルート間隔保持ビートを形成する必要もなくなるので、現場溶接の品質及び均質性を向上させることができる。従って、鋼管接続用治具1は、鋼管杭現場溶接時に、ルート間隔Crを調整でき、また、上杭110と下杭100とを溶接固定するまでの間、ルート間隔Crを保持できる治具として最適である。また、鋼管接続用治具1を用いることで、上杭110と下杭100との溶接作業をスムーズに行うことができる。
本実施形態によれば、鋼管接続用治具1は、上下方向に延在する下杭100(第1の鋼管)と、下杭100の上端に下端が相対するように下杭100の上方に配置されて上下方向に延在する上杭110(第2の鋼管)と、の接続に用いられる治具である。鋼管接続用治具1は、下杭100の上部の外周面に固定されて下杭100の外周を囲むリング状部材3(第1のリング状部材)と、上杭110の下部の外周面に固定されて上杭110の外周を囲むリング状部材2(第2のリング状部材)と、リング状部材2,3間の距離を変更可能な距離変更手段4と、を含んで構成される。距離変更手段4は、リング状部材2,3の周方向における複数の位置での前記距離を変更することにより、上杭110及び下杭100の周方向における複数の位置での上杭110と下杭100との間の間隔Cを調整可能である。ゆえに、リング状部材3が下杭100の上部の外周面に固定され、かつ、リング状部材2が上杭110の下部の外周面に固定されている状態において、リング状部材2,3の相互間の距離を、距離変更手段4によって変更することで、この距離の変更に伴って、上杭110及び下杭100の周方向における複数の位置での上杭110及び下杭100の相互間の間隔を簡易に調整することができる。
また本実施形態によれば、間隔Cはルート間隔Crであり、上杭110(第2の鋼管)の下端は下杭100(第1の鋼管)の上端に溶接固定される。これにより、上杭110の下端と下杭100の上端とを溶接固定するときに、当該溶接部分における溶け込み不良を抑制することができる。
また本実施形態によれば、リング状部材3(第1のリング状部材)は下杭100(第1の鋼管)の上部の外周面に締め付け固定され、リング状部材2(第2のリング状部材)は上杭110(第2の鋼管)の下部の外周面に締め付け固定される。これにより、リング状部材2,3を上杭110及び下杭100に簡易に固定することができる。
また本実施形態によれば、リング状部材3(第1のリング状部材)は下杭100(第1の鋼管)の上部の外周面に着脱可能に固定され、リング状部材2(第2のリング状部材)は上杭110(第2の鋼管)の下部の外周面に着脱可能に固定される。これにより、鋼管接続用治具1を上杭110と下杭100との接続に用いた後に、これらと同径の別の鋼管同士の接続に容易に転用することができる。
また本実施形態によれば、リング状部材3(第1のリング状部材)は複数の弧状部材30を含んで構成され、リング状部材2(第2のリング状部材)は複数の弧状部材20により構成される。換言すれば、リング状部材3は複数の弧状部材30に分割されており、また、リング状部材2は複数の弧状部材20に分割されている。これにより、重量物であるリング状部材2,3を小分けにすることができるので、人力作業の負担を軽減することができる。尚、本実施形態では、リング状部材2,3の両方が複数の弧状部材に分割されているが、この他、リング状部材2,3の一方が複数の弧状部材に分割されてもよい。
また本実施形態によれば、距離変更手段4は、リング状部材3(第1のリング状部材)及びリング状部材2(第2のリング状部材)の周方向に沿って互いに間隔を空けて配置され、かつ、各々が上下方向に延在する複数の調整用ボルト41(ロッド状部材)と、調整用ボルト41の下側部分に設けられて調整用ボルト41の下側部分をリング状部材3に取り付ける第1の取り付け部材42と、調整用ボルト41の上側部分に設けられて調整用ボルト41の上側部分をリング状部材2に取り付ける第2の取り付け部材43と、を含んで構成される。第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43との少なくとも一方が、調整用ボルト41に対して上下方向に移動可能である。これにより、距離移動手段4を比較的簡素な構成とすることができる。
また本実施形態によれば、第1の取り付け部材42は調整用ボルト41(ロッド状部材)の下側部分をリング状部材3(第1のリング状部材)に着脱可能に取り付け、第2の取り付け部材43は調整用ボルト41の上側部分をリング状部材2(第2のリング状部材)に着脱可能に取り付ける。これにより、上杭110と下杭100との溶接が完了した後に、鋼管接続用部材1を分解して鋼管杭から迅速に撤去することができる。
また本実施形態によれば、調整用ボルト41(ロッド状部材)は、その下側部分を構成する第1の雄ねじ部45と、上側部分を構成する第2の雄ねじ部46と、を含んで構成される。第1の雄ねじ部45と第2の雄ねじ部46とのうち、一方が左ねじであり、他方が右ねじである。これにより、調整用ボルト41を中心軸まわりに適宜回転させてより、リング状部材2,3間の距離を変更することができる。
また本実施形態によれば、調整用ボルト41(ロッド状部材)は、第1の取り付け部材42を介してリング状部材3(第1のリング状部材)に支持され、かつ、第2の取り付け部材43を介してリング状部材2(第2のリング状部材)を支持する。これにより、上杭110及び下杭100に鋼管接続用治具1を設置することで、上杭110を鋼管接続用治具1を介して下杭100で支持することができる。
また本実施形態によれば、リング状部材2(第2のリング状部材)が吊り金具27を備える。リング状部材2,3と距離変更手段4とは、一体的に組み立てられた状態で、かつ、下杭100(第1の鋼管)及び上杭110(第2の鋼管)から脱離された状態で、吊り金具27を介して吊下げ可能である。これにより、鋼管接続用治具1の揚重・運搬を容易に行うことができる。
また本実施形態によれば、鋼管接続用治具1は、リング状部材2(第2のリング状部材)に設けられて上方に突出し、上杭110(第2の鋼管)をリング状部材2内に案内可能な延長部25cを含む板状部材25(ガイド部材)を更に含んで構成される。これにより、屋外で風などがある条件下であっても、上杭110をスムーズにリング状部材2内に挿入することができる。
また本実施形態によれば、延長部25cを含む板状部材25(ガイド部材)のうち上杭110(第2の鋼管)が接触可能なガイド部分25dは、下方に向かうほど、リング状部材2の径方向内側に向かうように傾斜している。すなわち、板状部材25の延長部25cのガイド部分25dには、下方に向かうほど、リング状部材2の径方向内側に向かうようにテーパーがつけられている。これにより、上杭110をリング状部材2内に挿入しやすくすることができる。
また本実施形態によれば、鋼管接続用治具1は、下杭100(第1の鋼管)に取り付けられてリング状部材3(第1のリング状部材)を支持する仮受けプレート103(仮受け部材)を更に含んで構成される。これにより、下杭100に対するリング状部材3の位置決めを容易に行うことができる。
尚、前述の弧状部材20、30については、無駄な部分を切断して軽量化を行うことにより、人力作業の負担の軽減を図ることができる。
また、前述の調整用ボルト41については、上下の区別を付けるため、上下を色分けすることが好ましい。例えば、調整用ボルト41の上部を黒色で塗装し、他の部分を錆止め塗装の赤色としてもよい。
また本実施形態では、距離変更手段4が、複数の調整用ボルト41と第1の取り付け部材42と第2の取り付け部材43とにより構成されているが、リング状部材2,3間の距離を変更可能であれば、距離変更手段4の構成はこれに限らない。例えば、調整用ボルト41がターンバックルのように伸縮自在に形成されてもよい。
また本実施形態では、鋼管接続用治具1を鋼管杭の接続に用いているが、この他、鋼管接続用治具1を鋼管矢板(例えば特許文献1に記載のような一対の継手部材を備える鋼管)の接続に用いてもよい。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…鋼管接続用治具、2…リング状部材(第2のリング状部材)、3…リング状部材(第1のリング状部材)、4…距離変更手段、20…弧状部材、21…本体部、22…下フランジ部、22a…領域、22b…延長部、23…端板、23a…貫通孔、24…孔部、25…板状部材、25a…延長部、25b…孔部、25c…延長部、25d…ガイド部分、26…貫通孔、27…吊り金具、27a…貫通孔、30…弧状部材、31…本体部、32…上フランジ部、32a…領域、32b…延長部、33…端板、33a…貫通孔、34…孔部、35…板状部材、35a…延長部、35b…孔部、36…貫通孔、37…吊り金具、37a…貫通孔、41…調整用ボルト(ロッド状部材)、42…第1の取り付け部材、42a,42b…座金、42c…円筒状部材、42d…管状部材、43…第2の取り付け部材、43a,43b…座金、43c…円筒状部材、43d…管状部材、45…第1の雄ねじ部、46…第2の雄ねじ部、47…ナット、81,83…外れ止めピン、85…ボルト、86…ナット、88…ボルト、89…ナット、100…下杭(第1の鋼管)、101…裏当てリング、102…ストッパー部材、103…仮受けプレート(仮受け部材)、110…上杭(第2の鋼管)、111…開先部、C…間隔、Cr…ルート間隔

Claims (13)

  1. 上下方向に延在する第1の鋼管と、前記第1の鋼管の上端に下端が相対するように前記第1の鋼管の上方に配置されて上下方向に延在する第2の鋼管と、の接続に用いられる鋼管接続用治具であって、
    前記第1の鋼管の上部の外周面に固定されて前記第1の鋼管の外周を囲む第1のリング状部材と、
    前記第2の鋼管の下部の外周面に固定されて前記第2の鋼管の外周を囲む第2のリング状部材と、
    前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材との間の距離を変更可能な距離変更手段と、
    を含んで構成され、
    前記距離変更手段は、前記第1のリング状部材及び前記第2のリング状部材の周方向における複数の位置での前記距離を変更することにより、前記第1の管体及び前記第2の管体の周方向における複数の位置での前記第1の管体と前記第2の管体との間の間隔を調整可能である、
    鋼管接続用治具。
  2. 前記間隔はルート間隔であり、前記第2の鋼管の下端は前記第1の鋼管の上端に溶接固定される、請求項1に記載の鋼管接続用治具。
  3. 前記第1のリング状部材は前記第1の鋼管の上部の外周面に締め付け固定され、前記第2のリング状部材は前記第2の鋼管の下部の外周面に締め付け固定される、請求項1又は請求項2に記載の鋼管接続用治具。
  4. 前記第1のリング状部材は前記第1の鋼管の上部の外周面に着脱可能に固定され、前記第2のリング状部材は前記第2の鋼管の下部の外周面に着脱可能に固定される、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  5. 前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材との少なくとも一方は、複数の弧状部材を含んで構成される、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  6. 前記距離変更手段は、
    前記第1のリング状部材及び前記第2のリング状部材の周方向に沿って互いに間隔を空けて配置され、かつ、各々が上下方向に延在する複数のロッド状部材と、
    前記ロッド状部材の下側部分に設けられて前記ロッド状部材の下側部分を前記第1のリング状部材に取り付ける第1の取り付け部材と、
    前記ロッド状部材の上側部分に設けられて前記ロッド状部材の上側部分を前記第2のリング状部材に取り付ける第2の取り付け部材と、
    を含んで構成され、
    前記第1の取り付け部材と前記第2の取り付け部材との少なくとも一方が、前記ロッド状部材に対して上下方向に移動可能である、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  7. 前記第1の取り付け部材は前記ロッド状部材の下側部分を前記第1のリング状部材に着脱可能に取り付け、前記第2の取り付け部材は前記ロッド状部材の上側部分を前記第2のリング状部材に着脱可能に取り付ける、請求項6に記載の鋼管接続用治具。
  8. 前記ロッド状部材は、その下側部分を構成する第1の雄ねじ部と、上側部分を構成する第2の雄ねじ部と、を含んで構成され、
    前記第1の雄ねじ部と前記第2の雄ねじ部とのうち、一方が左ねじであり、他方が右ねじである、請求項6又は請求項7に記載の鋼管接続用治具。
  9. 前記ロッド状部材は、前記第1の取り付け部材を介して前記第1のリング状部材に支持され、かつ、前記第2の取り付け部材を介して前記第2のリング状部材を支持する、請求項6〜請求項8のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  10. 前記第2のリング状部材は吊り金具を備え、
    前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材と前記距離変更手段とは、一体的に組み立てられた状態で、かつ、前記第1の鋼管及び前記第2の鋼管から脱離された状態で、前記吊り金具を介して吊下げ可能である、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  11. 前記第2のリング状部材に設けられて上方に突出し、前記第2の鋼管を前記第2のリング状部材内に案内可能なガイド部材を更に含んで構成される、請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
  12. 前記ガイド部材のうち前記第2の鋼管が接触可能なガイド部分は、下方に向かうほど、前記第2のリング状部材の径方向内側に向かうように傾斜している、請求項11に記載の鋼管接続用治具。
  13. 前記第1の鋼管に取り付けられて前記第1のリング状部材を支持する仮受け部材を更に含んで構成される、請求項1〜請求項12のいずれか1つに記載の鋼管接続用治具。
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