JP2016088723A - 画像形成装置 - Google Patents

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紀貴 岩間
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Abstract

【課題】装置本体の上側に向けて搬送されるシートが折れ曲がるのを抑制した画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】レーザプリンタ1は、画像形成部7および第1排出トレイ16を有し、第2排出トレイ61を有する排出ユニット3を上部に取り付け可能な装置本体2と、第1壁51、フラッパ53および第2壁52と、用紙Sが、幅方向断面で湾曲するように、用紙Sにカールを付けるカール付け部111と、を備える。カール付け部111は、第1壁51の上端部へ搬送されるシートに対してカールを付けるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、装置本体に排出ユニットを取り付け可能な画像形成装置に関する。
従来、装置本体の上部に排出ユニットを取り付け可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この画像形成装置は、排出ユニットにシートを搬送するとき、装置本体の上側に向けてシートを搬送するように構成されている。
特開2000−351511号公報
ところで、装置本体の上側に向けてシートを搬送する場合、シートの先端が重力により下を向きやすく搬送中にシートが折れ曲がるおそれがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、装置本体の上側に向けて搬送されるシートが折れ曲がるのを抑制した画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、画像形成部および第1排出トレイを有し、第2排出トレイを有する排出ユニットを上部に取り付け可能な装置本体と、前記画像形成部から搬出されたシートを前記第1排出トレイへ案内する第1排出部と、前記第1排出部から分岐し、前記第1排出部との分岐点から上側に延び、シートを前記第2排出トレイへ案内する第2排出部と、シートが、幅方向断面で湾曲するように、シートにカールを付けるカール付け部と、を備える。
前記カール付け部は、前記第2排出部へ搬送されるシートに対してカールを付けるように構成される。
シートを第2排出部に向けて排出する場合、シートが第2排出部を通って装置本体の上側に向かって搬送されるので、シートの先端が重力により下を向きやすく、搬送中にシートが折れ曲がりやすい。しかし、上記した構成によれば、カール付け部により、第2排出部に搬送されるシートに幅方向断面で湾曲するようなカールをつけることで、搬送されるシートのコシを強くすることができるので、第2排出部の搬送中にシートの先端が下を向きにくくなり、シートが折れ曲がるのを抑制することができる。
前記した構成において、前記第1排出部は、前記分岐点から、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記第2排出部から離れるように湾曲する第1湾曲部を有し、前記第2排出部に搬送されるシートのカール量は、前記第1排出部に搬送されるシートのカール量よりも大きくなるように構成することができる。
シートを第1排出トレイに排出する場合、シートのカール量が大きい、つまり、シートのコシが強いと、第1湾曲部に倣いにくくなるので、シートの先端が第1湾曲部にぶつかって座屈しやすい。しかし、上記した構成によれば、第1排出部に搬送されるシートのカール量が小さいので、第1排出部と第2排出部でカール量が同じである構成と比較して、シートが第1湾曲部に倣いやすくなり、シートの先端が第1湾曲部にぶつかって座屈するのを抑制することができる。
前記した画像形成装置が、前記カール付け部と、搬送されるシートを挟んで前記カール付け部と反対側に配置され、搬送されるシートを受ける受け部とを有し、前記カール付け部が、前記受け部から所定の間隔をあけて配置された位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記受け部に近づいた位置である第2位置とに進退することで、搬送されるシートのカール量を調節可能なカール量調節機構を備える場合、前記カール量調節機構は、前記第1排出部と前記第2排出部との分岐点と、前記画像形成部との間に配置されている構成とすることができる。
このような構成によれば、カール量調節機構により、カール付け部を第1位置と第2位置との間を進退させることで、搬送されるシートのカール量を調節することができる。また、第2排出部に搬送される前に、シートにカールを付けることができるので、第2排出部に入る前にシートが折れ曲がるのを抑制することができる。
前記したカール量調節機構を備える画像形成装置が、シートを前記第1排出トレイへ案内する第1排出位置と、シートを前記第2排出トレイへ案内する第2排出位置との間を移動可能なフラッパを備える場合、前記カール付け部は、前記フラッパに連動して進退し、前記フラッパが前記第1排出位置に移動したとき、前記第1位置に配置され、前記フラッパが前記第2排出位置に移動したとき、前記第2位置に配置される構成としてもよい。
このような構成によれば、フラッパに連動してカール付け部を進退させることができるので、簡易な構成とすることができ、部品点数を削減できるとともに、画像形成装置を小型化することができる。
前記したカール量調節機構を備えた構成において、前記カール付け部は、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記受け部に近づくように傾斜する構成とするのが望ましい
このような構成によれば、シートがカール付け部の傾斜に倣って搬送されるので、シートがカール付け部に引っかかることが抑えられ、シートを搬送しやすくなる。
前記したカール量調節機構を備えた構成において、前記排出ユニットは、前記第2排出部を通過したシートを上側に案内する第3排出部と、前記第3排出部から分岐してシートを前記第2排出トレイへ案内する第4排出部とを有し、前記第4排出部は、前記第3排出部との分岐点から、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記第3排出部の延長線から離れるように湾曲し、前記第1湾曲部よりも曲率半径の大きい第2湾曲部を有する構成とすることができる。
このような構成によれば、第2湾曲部の曲率半径が第1湾曲部よりも大きくなっているので、第1湾曲部と第2湾曲部の曲率半径が同じ構成と比較して、シートの先端が、第2湾曲部にぶつかって座屈するのを抑制することができる。
前記したカール量調節機構を備えた構成において、前記第1位置は、シートが搬送される経路の外側の位置であることが望ましい。
このような構成によれば、第1排出部に搬送されるシートにカール付け部によりカールが付けられないので、第1排出部でのシートの搬送がスムーズになる。
前記したカール量調節機構を備えた画像形成装置が、前記カール量調節機構を制御する制御部を備える場合、前記排出ユニットは、前記第2排出部を通過したシートを上側に案内する第3排出部と、前記第3排出部から分岐してシートを前記第2排出トレイへ案内する第4排出部とを有し、前記第2排出トレイは、前記第3排出部が延びる方向に並んで複数設けられ、前記制御部は、各第2排出トレイにシートを排出する場合、前記第3排出部の上流側に配置された第2排出トレイに排出されるシートのカール量より、前記第3排出部の下流側に配置された第2排出トレイに排出されるシートのカール量を大きくする構成としてもよい。
搬送方向下流側、すなわち、上側に行くほど、搬送中にシートの先端が下を向きやすく、シートが折れ曲がりやすくなるが、上記した構成によれば、搬送方向下流側に行くほど、シートのカール量が大きくなるので、搬送中にシートが折れ曲がりにくい。
前記した制御部を備えた構成において、前記制御部は、所定の厚さよりも厚いシートの場合、前記所定の厚さのシートのときよりもカール量を小さくする構成としてもよい。
所定の厚さよりも厚いシートの場合、シートのコシが十分に強いので、上方に搬送する際、シートの先端が折れ曲がりにくく、カール付け部により必要以上に大きなカールを付ける必要がない。一方、厚いシートに大きなカールが付くと、シートがカールの付いた状態に変形したまま元の形状に戻りにくくなるので、ユーザがシートのカールを直すのが困難になる。しかし、上記した構成では、折れ曲がりにくい当該厚いシートに、必要以上に大きなカールを付けないので、厚いシートを良好に搬送しつつ、ユーザがシートのカールを直す手間を省くことができる。
前記した制御部を備えた構成において、前記制御部は、所定の厚さよりも薄いシートの場合、前記所定の厚さのシートのときよりもカール量を大きくする構成としてもよい。
このような構成によれば、折れ曲がりやすい所定の厚さより薄いシートのカール量を大きくして、当該薄いシートを折れ曲がりにくくすることができる。
前記した構成において、前記カール付け部は、前記第2排出部に配置されていてもよい。
このような構成によれば、第1排出部に搬送されるシートにカール付け部によりカールが付けられないので、第1排出部でのシートの搬送がスムーズになる。
前記した構成において、前記排出ユニットは、シートの幅方向に並ぶ複数の搬送ローラを有し、前記複数の搬送ローラは、シートのカール量が最大となる部分と異なる位置に配置されている構成とすることができる。
本発明によれば、装置本体の上側に向けて搬送されるシートが折れ曲がるのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す図である。 カール付け部周辺の拡大図であって、カール付け部が第1位置のときを示す図(a)と、カール付け部が第2位置のときを示す図(b)である。 カール量調節機構を上から見た図であって、カール付け部が第1位置のときを示す図(a)と、第2位置のときを示す図(b)である。 カール付け部が第1位置のときのギヤ機構を示す図(a)と、カール付け部が第2位置のときのギヤ機構を示す図(b)である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 用紙の各経路を説明するための図である。 第2搬送ローラ部分を通過する用紙を示す図である。 第2実施形態に係るカール付け部が第1トレイ位置のときを示す図(a)と、第2トレイ位置のときを示す図(b)と、第3トレイ位置のときを示す図(c)と、第4トレイ位置のときを示す図(d)である。 第2実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係るカール量調節機構における図3(a),(b)に相当する図(a),(b)である。 第4実施形態に係る図7に相当する図である。 第5実施形態に係るカール付け部周辺の拡大図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、シートの一例として用紙Sに画像を形成する装置本体2と、装置本体2の上部に取り付け可能であり、装置本体2から搬送された用紙Sを部ごとに仕分けて排出する排出ユニット3と、制御部200とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「後」、左側を「前」とし、手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
装置本体2は、本体ケーシング5内に用紙Sを供給するための供給部6と、画像形成部7と、搬送部8とを備えている。画像形成部7は、露光装置20と、用紙S上にトナー像を形成するプロセスユニット30と、用紙S上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置40とを主に備えている。
供給部6は、本体ケーシング5内の下部に設けられ、給紙トレイ11と、用紙押圧板12と、給紙機構13とを主に備えている。用紙押圧板12は、給紙トレイ11の底面上に配置され、その下に配置された押上部材12Aにより押し上げられることで、後端部を中心に前端部が上下に回動可能に構成されている。
給紙機構13は、ピックアップローラ13Aなどを有し、給紙トレイ11上に載置された用紙Sを1枚ずつプロセスユニット30に供給するように構成されている。
露光装置20は、本体ケーシング5内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置20は、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光を、感光ドラム31の表面で走査させて感光ドラム31の表面を露光する。
プロセスユニット30は、露光装置20の下方に配置され、ドラムユニット30Aと、現像カートリッジ30Bとから構成されている。
ドラムユニット30Aは、感光ドラム31と、帯電器32と、転写ローラ33とを主に備えている。また、現像カートリッジ30Bは、本体ケーシング5に設けられたフロントカバー15を開いたときにできる開口から本体ケーシング5に対して着脱可能に装着される構成となっている。現像カートリッジ30Bは、現像ローラ34と、図示しない供給ローラ、層厚規制ブレード、トナーを収容するトナー収容部、トナー収容部内のトナーを撹拌するためのアジテータとを主に備えている。
プロセスユニット30は、感光ドラム31の表面を帯電器32により一様に帯電し、露光装置20がレーザ光によって感光ドラム31を露光することで感光ドラム31の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。次に、回転する現像ローラ34によって現像カートリッジ30B内のトナーが感光ドラム31上の静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム31上にトナー像が形成される。そして、感光ドラム31と転写ローラ33の間で用紙Sを搬送しながら感光ドラム31と転写ローラ33の間に転写バイアスをかけることで感光ドラム31上のトナー像を用紙S上に転写する。
定着装置40は、プロセスユニット30の後方に配置され、発熱体を有する加熱ローラ41と、加熱ローラ41との間で用紙Sを挟持しながら搬送する加圧ローラ42とを主に備えている。この定着装置40は、用紙S上に転写されたトナー像を、用紙Sが加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。
搬送部8は、画像形成部7で画像が形成された用紙Sを本体ケーシング5の上面に形成された第1排出トレイ16または排出ユニット3に排出する排出機能を備えるとともに、画像形成部7で画像が形成された用紙Sを再び画像形成部7に搬送する再搬送機能を備えている。
搬送部8は、主搬送経路81と、第1排出経路82と、第2排出経路83と、再搬送経路84とを備えている。また、搬送部8は、主搬送経路81上に設けられた搬送ローラ対54と、第1排出経路82の出口に設けられた一対の第1排出ローラ55と、再搬送経路84上に設けられた複数の再搬送ローラ56とを備えている。
図1および図6に示すように、主搬送経路81は、定着装置40から搬出された用紙Sを上方に案内する経路である。主搬送経路81には、定着装置40の後方に配置され、後斜め上方向へ用紙Sを案内するガイド50が設けられている。主搬送経路81は、加熱ローラ41と加圧ローラ42のニップ位置A1からガイド50の下流端の上方に対応する位置A2までの経路を構成している。
第1排出経路82は、画像形成部7で画像が形成された用紙Sを第1排出トレイ16に案内する経路であり、主搬送経路81から上方向に延びた後、上に行くにつれ徐々に前方向に湾曲して形成されている。第1排出経路82は、位置A2から一対の第1排出ローラ55のニップ位置A3までの経路を構成している。
第1排出経路82では、本体ケーシング5に設けられたリアカバー17と一体に形成され、上下方向に延びる第1壁51と、第1壁51の上端部51Aの前側に配置され、前後方向に延びる第2壁52と、第2壁52の後端部に回動可能に設けられた断面視略円弧状のフラッパ53と、が用紙Sを第1排出トレイ16へ案内するガイドとなっている。第1壁51、第2壁52およびフラッパ53の内周面は、第1排出部の一例である。
図2(a)に示すように、第1壁51は、本体ケーシング5の上端から下方に延びる上端部51Aと、上端部51Aの下端から後斜め下方向に延びる傾斜部51Cと、傾斜部51Cの下端から下方に延びる下側延出部51Dとを有している。第2壁52は、本体ケーシング5の上端から下方に延びる後面52Aと、後面52Aの下端から略前方に延びる下面52Bとを有している。第1壁51の傾斜部51Cと、第2壁52の下面52Bは、用紙Sを第1排出トレイ16へ案内するガイドの一部を構成している。
図1に示すように、フラッパ53は、第2壁52の後端部を中心に回動することで、第1壁51と第2壁52の間を塞ぎ、第1排出経路82のガイドを構成する第1排出位置(実線位置)と、第1壁51と第2壁52の間を開放して、第1排出経路82を閉塞する第2排出位置(二点鎖線位置)とを移動可能に構成されている。図2(a)に示すように、フラッパ53が第1排出位置のとき、左右方向から見て第1壁51と重なる点が、第1壁51における、第1排出経路82と第2排出経路83の分岐点Pとなっている。
フラッパ53の内周面は、第1排出位置のときの用紙Sのガイド面を構成し、分岐点Pに相当する位置から上に行くにつれ徐々に前方向に湾曲した第1湾曲部の一例としての第1湾曲面53Aとなっている。つまり、第1湾曲面53Aは、分岐点Pから、用紙Sの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、第1壁51から離れるように湾曲している。
また、フラッパ53の下方には、後述するカール量調節機構100が設けられている。
図1に示すように、第1排出ローラ55は、正逆両方に回転可能に構成され、正回転することで用紙Sを第1排出トレイ16へ排出し、逆回転することで用紙Sを装置本体2内に引き込むようになっている。
第2排出経路83は、第1排出経路82から上方に分岐して、画像形成部7で画像が形成された用紙Sを排出ユニット3へ案内する経路である。図2(b)に示すように、第2排出経路83は、第1壁51の上端部51Aと第2壁52の後面52Aとの間に形成されている。図6に示すように、第2排出経路83は、位置A2から本体ケーシング5の上端に相当する位置A4までの経路を構成している。図2(b)に示すように、第2排出経路83では、第1壁51の上端部51A、つまり、分岐点Pから上側に延びた部分が用紙Sのガイドとなっており、上端部51Aが第2排出部の一例である。
図1に示すように、再搬送経路84は、第1排出ローラ55の逆回転により一面に画像が形成された用紙Sを画像形成部7に向けて案内する経路である。再搬送経路84は、主搬送経路81と第1排出経路82との分岐部から下方に分岐し、下方へ向けて延び、前方に湾曲して画像形成部7の下を前方へ向けて延びた後、上方に湾曲して画像形成部7の上流側へ向かうように延びている。
排出ユニット3は、第2排出経路83とつながる第3排出経路85と、第3排出経路85と分岐し、上下に並ぶ複数(4つ)の第4排出経路86と、上下に並ぶ複数(4つ)の第2排出トレイ61と、各第2排出トレイ61に対応して設けられる一対の第2排出ローラ65と、第3排出経路85上に設けられた搬送ローラの一例としての第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64とを備えている。
図1および図6に示すように、第3排出経路85は、第2排出経路83を通過した用紙Sを上側へ案内する経路である。第3排出経路85では、経路の後側に設けられ、上側に延びる第3排出部の一例としての第3壁66が用紙Sを上側へ案内するガイドとなっている。第3排出経路85は、位置A4から、第3壁66の、後述する第2湾曲面67Aと左右方向から見て重なる位置66Aに対向する位置A51までの経路を構成している。
第4排出経路86は、各第2排出トレイ61に対応して設けられ、各第2排出トレイ61へ用紙Sを案内する経路である。複数の第2排出トレイ61のうち、最も上側の第1トレイ61Aに対応する第4排出経路86では、第3壁66の位置66Aから前方向に湾曲し、第1トレイ61Aへ用紙Sを案内する第4排出部の一例としての第4壁67が用紙Sのガイドとなっている。また、最も上側の第4排出経路86は、位置A51から最も上側の第2排出ローラ65のニップ位置A61までの経路を構成している。
第4壁67は、第3壁66の位置66Aから、上に向かうにつれ徐々に前方向に湾曲した第2湾曲部の一例としての第2湾曲面67Aを有している。つまり、第2湾曲面67Aは、第3壁66の分岐点から、用紙Sの搬送方向の上流側から下流側に向かうにつれ、第3壁66の延長線から離れるように湾曲している。第2湾曲面67Aは、第1湾曲面53Aよりも曲率半径が大きくなっている。
また、図1に示すように、複数の第2排出トレイ61のうち、上から2番目の第2トレイ61B、3番目の第3トレイ61Cおよび最も下側の第4トレイ61Dに対応する第4排出経路86には、断面視略円弧上の揺動部材62がそれぞれ設けられている。
揺動部材62は、第3排出経路85と第4排出経路86の分岐部に配置され、第4排出経路86を開放する開放位置(図示第3トレイ61Cに対応する揺動部材62の位置)と、第4排出経路86を閉塞する閉塞位置(図示第2トレイ61Bおよび第4トレイ61Dに対応する揺動部材62の位置)とに揺動可能となっている。これにより、用紙Sが排出される第2排出トレイ61に対応した揺動部材62を開放位置にし、用紙Sが排出されない第2排出トレイ61に対応した揺動部材62を閉塞位置にすることで、ユーザにより適宜選択された各第2排出トレイ61に用紙Sを排出することが可能となっている。
また、図6に示すように、第2トレイ61Bに対応する第4排出経路86は、第3排出経路85から分岐する位置A52から、上から2番目の第2排出ローラ65のニップ位置A62までの経路を構成し、第3トレイ61Cに対応する第4排出経路86は、第3排出経路85から分岐する位置A53から、上から3番目の第2排出ローラ65のニップ位置A63までの経路を構成している。第4トレイ61Dに対応する第4排出経路86は、第3排出経路85から分岐する位置A54から、最も下側の第2排出ローラ65のニップ位置A64までの経路を構成している。
図1に示すように、揺動部材62は、開放位置のとき、第3壁66から分岐して、対応した第2排出トレイ61へ用紙Sを案内するガイドなっており、第4排出部の一例である。より詳細に、第2トレイ61Bに対応する第4排出経路86では、開放位置のときの最も上側の揺動部材62の内周面が、第2トレイ61Bへ用紙Sを案内するガイドとなっており、第3トレイ61Cに対応する第4排出経路86では、開放位置のときの上から2番目の揺動部材62の内周面が、第3トレイ61Cへ用紙Sを案内するガイドとなっている。また、第4トレイ61Dに対応する第4排出経路86では、開放位置のときの最も下側の揺動部材62の内周面が、第4トレイ61Dへ用紙Sを案内するガイドとなっている。
また、揺動部材62の内周面は、開放位置のとき、第2湾曲面67Aと同様に上に向かうにつれ徐々に前方向へ向かって湾曲した第2湾曲部の一例としての第3湾曲面62Aを有している。なお、図1では、第3トレイ61Cに対応する揺動部材62の第3湾曲面62Aを第2湾曲部の一例として示しているが、第1トレイ61Aが選択された際には、すべての揺動部材62が閉塞位置となり、第2湾曲面67Aが第2湾曲部の一例となる。また、第2トレイ61Bおよび第4トレイ61Dのいずれかが選択された際には、選択されたトレイに対応する揺動部材62のみが開放位置となり、当該揺動部材62の第3湾曲面62Aが第2湾曲部の一例となる。
次に、カール量調節機構100について説明する。
図2(a)に示すように、カール量調節機構100は、用紙Sのカール量を調節するための機構であり、分岐点Pと、画像形成部7(図1参照)の間に配置されている。詳しくは、カール量調節機構100は、定着装置40より下流側で、分岐点Pよりも上流側に配置されている。カール量調節機構100は、本体ケーシング5に、前後方向に移動可能に支持された進退部材110と、搬送される用紙Sを挟んで進退部材110と反対側に配置された受け部120とを備えている。
図3(a)および図4(a)に示すように、進退部材110は、前後方向に延びるカール付け部111と、カール付け部111の後端から左側に延びる延出部112と、延出部112の左端から前方向に延びるラックギヤ113とを備えている。
図3(a),(b)に示すように、カール付け部111は、用紙Sが幅方向断面で湾曲するように、用紙Sにカールを付けることが可能に構成されており、受け部120の左右方向の中央に対向する位置に配置されている。カール付け部111は、第1壁51を前後に貫通した孔51Bを通して第1壁51に対して進退可能に構成されている。
カール付け部111は、受け部120から所定の間隔をあけて配置された第1位置(図3(a)の位置)と、第1位置より受け部120に近づいた位置である第2位置(図3(b)の位置)とに進退するように構成されている。ここで、第1位置は、用紙Sが搬送される経路、つまり、第1排出経路82の外側の位置であり、第2位置は、第1排出経路82内にカール付け部111の前端111Aが進入した位置であるとともに前端111Aが用紙Sに接触可能な位置である。
図2(a),(b)に示すように、カール付け部111の前端111Aは、上斜め前に向けて延びるように傾斜している。つまり、カール付け部111の前端111Aは、用紙Sの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、受け部120に近づくように傾斜している。
カール付け部111の前端111Aの下端は、第2位置のとき、第1壁51の前端よりも後に位置している。なお、カール付け部111の前端111Aの下端は、第2位置のとき、第1壁51の前端と前後方向で同じ位置であってもよい。
図3(a),(b)に示すように、延出部112は、第1壁51の後側を通って、フラッパ53が支持されている図示しない側壁より左側の位置まで延びている。図4(a),(b)に示すように、ラックギヤ113は、側壁に設けられたギヤ機構114から駆動力が入力されるように構成されている。
ギヤ機構114は、フラッパ53の左端に固定されたフラッパギヤ114Aと、フラッパギヤ114Aに噛み合う第1ギヤ114Bと、第1ギヤ114Bおよびラックギヤ113に噛み合う第2ギヤ114Cとを備えている。このギヤ機構114により、カール付け部111は、フラッパ53が第1排出位置に配置されたとき、第1位置に配置され(図4(a)参照)、フラッパ53が第2排出位置に配置されたとき、第2位置に配置されるようになっている(図4(b)参照)。すなわち、カール付け部111は、フラッパ53に連動して進退可能になっている。
図3(b)に示すように、受け部120は、カール付け部111が第2位置のときに、搬送される用紙Sを受けるように構成されており、左右に並んだ複数のリブ121から構成されている。複数のリブ121は、左右方向の内側に配置されたリブ121ほど後側への突出量が小さくなっており、カール付け部111に対向する左右方向の中央部分の突出量が最も小さくなっている。言い換えると、複数のリブ121は、各後面121Aが前側に凸となる円弧上に配置されるように構成されている。
そのため、カール付け部111が第2位置に配置されたとき、搬送される用紙Sは、幅方向中央部分がカール付け部111の前端111Aにより前側に押されるとともに、全体部分が複数のリブ121の後面121Aに倣うので、用紙Sの幅方向断面が前側に湾曲するように、カールが付けられる。
言い換えると、第2排出経路83に搬送される用紙Sのカール量は、第1排出経路82に搬送される用紙Sのカール量よりも大きくなっている。なお、ここでいうカール量は、用紙Sの幅方向断面における、幅方向の一端から他端を結んだ線Lと、用紙Sの湾曲した部分の底との前後方向の距離Dをいう。
また、図7に示すように、第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64(第2搬送ローラ64のみ図示)は、用紙Sの幅方向に並んで複数配置されている。第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64は、用紙Sのカール量が最大となる部分と異なる位置に配置されている。これにより、カール付け部111により付けられた用紙Sのカールが第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64によって打ち消されるのが抑制されている。
次に、制御部200について説明する。
図1に示すように、制御部200は、例えば、CPU,ROM,RAMなどを有しており、予め用意されたプログラム等に基づいて演算処理を行うことによって、カール量調節機構100の制御を実行するように構成されている。
制御部200は、フラッパ53を第1排出位置と第2排出位置のいずれか一方の位置に配置する切替制御を実行する。具体的には、制御部200は、第1排出トレイ16が選択された場合、フラッパ53を第1排出位置に設定する。これにより、カール付け部111がフラッパ53に連動して第1位置に配置される。そして、制御部200は、第2排出トレイ61のいずれかが選択された場合、フラッパ53を第2排出位置に設定する。これにより、カール付け部111がフラッパ53に連動して第2位置に配置される。なお、用紙Sの排出トレイの選択は、印刷ジョブの送信時にユーザが適宜選択可能なものとすることができる。
制御部200は、各第2排出トレイ61のいずれかが選択された場合、各揺動部材62を開放位置と閉塞位置のいずれか一方に配置する制御を実行する。具体的には、制御部200は、第1トレイ61Aが選択された場合、各揺動部材62を閉塞位置に設定する。これにより、第1トレイ61Aに対応する第4排出経路86以外の第4排出経路86が閉塞され、用紙Sが第1トレイ61Aに対応した第4排出経路86を通って第1トレイ61Aに排出される。
また、制御部200は、第1トレイ61A以外のトレイ61B,61C,61Dのいずれかが選択された場合、選択されたトレイに対応する揺動部材62を開放位置に設定し、それ以外の揺動部材62を閉塞位置に設定する。これにより、選択されたトレイに対応する第4排出経路86のみが開放され、用紙Sが選択されたトレイに対応した第4排出経路86を通って当該トレイに排出される。
以上のように構成された制御部200は、図5に示すフローチャートに従って制御を実行する。なお、本制御においては、揺動部材62の制御のフローにおける説明は省略する。
図5に示すように、制御部200は、印刷ジョブがあるか否かを判断する(S1)。ステップS1において、制御部200は、印刷ジョブがないと判断した場合には(S1:No)、本制御を終了し、印刷ジョブがあると判断した場合には(S1:Yes)、第1排出トレイ16が選択されたか否かを判断する(S2)。
ステップS2において、第1排出トレイ16が選択された場合(S2:Yes)、制御部200は、フラッパ53の位置を第1排出位置に設定する(S3)。これにより、カール付け部111の位置が第1位置に設定される。
ステップS2において、第2排出トレイ61が選択された場合(S2:No)、制御部200は、フラッパ53の位置を第2排出位置に設定する(S4)。これにより、カール付け部111の位置が第2位置に設定される。
ステップS3,S4の後、制御部200は、印刷制御を実行し(S5)、本制御を終了する。
以上のように構成されたレーザプリンタ1の作用効果について説明する。
図2(a)に示すように、用紙Sが第1排出トレイ16に排出される場合、フラッパ53が第1排出位置に配置され、カール付け部111が第1位置に配置される。ここで、用紙Sの幅方向断面にカールが付くと、曲率半径の小さな第1湾曲面53Aに倣いにくくなるので、用紙Sの先端が第1湾曲面53Aにぶつかって座屈しやすい。
しかし、本実施形態では、カール付け部111が第1位置、つまり、第1排出経路82の外側の位置なので、用紙Sは、幅方向断面が湾曲したカールが付くことなく、第1湾曲面53Aに倣ってスムーズに搬送され、第1排出トレイ16に排出される。
一方、図2(b)に示すように、用紙Sが第2排出トレイ61に排出される場合、フラッパ53が第2排出位置に配置され、カール付け部111が第2位置に配置される。これにより、用紙Sは、カール付け部111の前端111Aの傾斜によって徐々にカールが付けられながら(図3(b)参照)、第2排出経路83、つまり、上方に向けて搬送される。
このように、用紙Sが幅方向断面にカールが付くことで、用紙Sが第2排出経路83内を搬送中に、用紙Sの先端が下を向きにくくなり、用紙Sが折れ曲がるのが抑制される。そのため、用紙Sは、上側、つまり、第3排出経路85に向けて円滑に上っていくことができる。
図1に示すように、用紙Sは、第2排出経路83を通過後、排出ユニット3内の第3排出経路85を搬送され、第3湾曲面62Aに倣って搬送される。ここで、第3湾曲面62Aは、第1湾曲面53Aよりも曲率半径が大きいので、第3湾曲面が第1湾曲面と曲率半径が同じ構成と比較して、用紙Sの先端が第3湾曲面62Aにぶつかって座屈するのが抑制される。そして、用紙Sは、第4排出経路86内をスムーズに搬送されて第2排出トレイ61に排出される。
以上によれば、本実施形態において以下のような作用効果を得ることができる。
カール付け部111により、第2排出経路83に搬送される用紙Sに幅方向断面が湾曲するようなカールをつけることで、搬送される用紙Sのコシを強くすることができるので、第2排出経路83及び第3排出経路85の搬送中に用紙Sの先端が下を向きにくくなり、用紙Sが折れ曲がるのを抑制することができる。また、用紙Sのコシが強いので、例えば、第2排出経路83および第3排出経路85における搬送ローラの数を少ない構成であっても、上側に向けて用紙Sを円滑に搬送することができる。
第1排出経路82に搬送される用紙Sに幅方向断面が湾曲するようなカールが付かないので、第1排出経路と第2排出経路で同じカールが付く構成と比較して、用紙Sが曲率半径の小さな第1湾曲面53Aに倣いやすくなり、用紙Sの先端が第1湾曲面53Aにぶつかって座屈するのを抑制することができる。
ところで、装置本体2の小型化のため、上下方向の高さを小さくする場合、第1排出経路82における第1湾曲面53Aの曲率半径を小さく設計するのが望ましい。一方で、排出ユニット3は、必要に応じて装置本体2に取り付けるので、上下方向の高さを必要以上に小さくしなくてよい。そのため、第4排出経路86における第2湾曲面67Aおよび第3湾曲面62Aの曲率半径を第1湾曲面53Aより大きく設計することが可能である。
カール量調節機構100により、カール付け部111を第1位置と第2位置との間を進退させることができるので、搬送される用紙Sのカール量を調節することができる。また、カール量調節機構100がフラッパ53と画像形成部7の間に配置されているので、第2排出経路83に搬送される前に用紙Sにカールを付けることができる。そのため、第2排出経路83に入る前に用紙Sが折れ曲がるのを抑制することができる。
フラッパ53とカール付け部111が連動するので、フラッパ53の位置を切り替えるにより、カール付け部111を進退させることができる。そのため、簡易な構成とすることができ、部品点数を削減できるとともに、レーザプリンタ1を小型化することができる。
用紙Sがカール付け部111の傾斜に倣って搬送されるので、用紙Sがカール付け部111に引っかかることが抑えられ、用紙Sを搬送しやすくなる。
第2湾曲面67Aおよび第3湾曲面62Aの曲率半径が第1湾曲面53Aよりも大きいので、第2湾曲面及び第3湾曲面の曲率半径が第1湾曲面の曲率半径と同じ構成と比較して、用紙Sの先端が、第2湾曲面67Aおよび第3湾曲面62Aにぶつかって座屈するのを抑制することができる。
用紙Sが第1排出経路82を搬送されるとき、用紙Sの幅方向断面が湾曲するようなカールが付かないので、第1湾曲面53Aでの用紙Sの搬送がスムーズになる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、前記実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その説明を省略することとする。また、本実施形態では、カール付け部111がフラッパ53に連動しないように構成されている。つまり、本実施形態は、カール付け部111とフラッパ53が別々の駆動源により駆動される構成となっている。
制御部200は、各第2排出トレイ61に用紙Sを排出する場合、第2排出トレイ61の位置によって用紙Sのカール量を変更するカール量変更制御を実行する。具体的に、制御部200は、第3排出経路85での用紙Sの搬送方向の上流側から順に、用紙Sのカール量、つまり、カール付け部111の進出量を大きくする制御を実行する。
より詳細に、制御部200は、最も上側の第1トレイ61Aに用紙Sを排出する場合、カール付け部111を第1トレイ位置に設定し(図8(a)参照)、上から2番目の第2トレイ61Bに用紙Sを排出する場合、カール付け部111を、第1トレイ位置よりも受け部120から離れた第2トレイ位置に設定する(図8(b)参照)。これにより、第1トレイ61Aに向けて搬送される用紙Sのカール量C1が、第2トレイ61Bに向けて搬送される用紙Sのカール量C2よりも大きくなる。
そして、制御部200は、上から3番目の第3トレイ61Cに用紙Sを排出する場合、カール付け部111を、第2トレイ位置よりも受け部120から離れた第3トレイ位置に設定する(図8(c)参照)。これにより、第2トレイ61Bに向けて搬送される用紙Sのカール量C2が、第3トレイ61Cに向けて搬送される用紙Sのカール量C3よりも大きくなる。
さらに、制御部200は、最も下側の第4トレイ61Dに用紙Sを排出する場合、カール付け部111を、第3トレイ位置よりも受け部120から離れた第4トレイ位置に設定する(図8(d)参照)。これにより、第3トレイ61Cに向けて搬送される用紙Sのカール量C3が、第4トレイ61Dに向けて搬送される用紙Sのカール量C4よりも大きくなる。
このように制御することにより、第3排出経路85の上流側に配置された第2排出トレイ61に排出される用紙Sのカール量より、第3排出経路85の下流側に配置された第2排出トレイ61に排出される用紙Sのカール量が大きくなる。
以上のように構成された制御部200は、図9に示すフローチャートに従って制御を実行する。
図9に示すように、ステップS1からステップS3,S4の処理までは、図5と同様である。ステップS3の後、制御部200は、カール付け部111を第1位置に設定する(S31)。
ステップS4の後、制御部200は、第1トレイ61Aが選択されたか否かを判断する(S41)。第1トレイ61Aが選択された場合(S41:Yes)、制御部200は、カール付け部111を第1トレイ位置に設定する(S42)。
第1トレイ61Aが選択されていない場合(S41:No)、制御部200は、第2トレイ61Bが選択されたか否かを判断する(S43)。第2トレイ61Bが選択された場合(S43:Yes)、制御部200は、カール付け部111を第2トレイ位置に設定する(S44)。
第2トレイ61Bが選択されていない場合(S43:No)、制御部200は、第3トレイ61Cが選択されたか否かを判断する(S45)。第3トレイ61Cが選択された場合(S45:Yes)、制御部200は、カール付け部111を第3トレイ位置に設定する(S46)。第3トレイ61Cが選択されていない場合(S45:No)、つまり、第4トレイ61Dが選択された場合、制御部200は、カール付け部111を第4トレイ位置に設定する(S47)。
ステップS31,S42,S44,S46,S47の後、制御部200は、印刷制御を実行し(S5)、本制御を終了する。
以上のように構成された第2実施形態に係るレーザプリンタ1の作用効果について説明する。
用紙Sを第2排出経路83に搬送する場合、用紙Sは、複数の第2排出トレイ61のいずれかに排出される。ここで、部品点数削減のため、第3排出経路85内の第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64を設けない構成の場合、第3排出経路85の上側に行くほど、搬送中に用紙Sが下を向きやすくなり、用紙Sが折れ曲がりやすくなる。しかし、本実施形態では、搬送方向下流側に行くほど、用紙Sのカール量が大きくなるので、第3排出経路85の搬送中に用紙Sが折れ曲がるのを抑制することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態は、前記第2実施形態と略同様の構成であり、制御部200が、前記第2実施形態の、第2排出トレイ61の位置によって用紙Sのカール量を変更する制御に代えて、用紙Sの厚さによって用紙Sのカール量を変更する制御を実行可能に構成されている。
具体的には、制御部200は、用紙Sが所定の厚さよりも大きい場合、カール付け部111を小カール位置(例えば、図8(d)の位置)に設定する。制御部200は、用紙Sが所定の厚さの場合、カール付け部111を小カール位置よりも受け部120に近づいた中カール位置(例えば、図8(b)の位置)に設定する。そして、制御部200は、用紙Sが所定の厚さより小さい場合、カール付け部111を中カール位置よりも受け部120に近づいた大カール位置(例えば、図8(a)の位置)に設定する。
このように制御することにより、所定の厚さよりも厚い用紙Sの場合、所定の厚さの用紙Sのときよりもカール量が小さくなり、所定の厚さより薄い用紙Sの場合、所定の厚さの用紙Sのときよりもカール量が大きくなる。
以上のように構成された制御部200は、図10に示すフローチャートに従って制御を実行する。
図10に示すように、ステップS1からステップS31,S4の処理までは、図9と同様である。ステップS4の後、制御部200は、用紙Sが所定の厚さよりも大きいか否かを判断する(ステップS141)。
ステップS141において、用紙Sが所定の厚さよりも大きいと判断した場合(S141:Yes)、制御部200は、カール付け部111を小カール位置に設定する(S142)。用紙Sが所定の厚さよりも小さいと判断した場合(S141:No)、制御部200は、用紙Sが所定の厚さであるか否かを判断する(S143)。
ステップS143において、用紙Sが所定の厚さであると判断した場合(S143:Yes)、制御部200は、カール付け部111を中カール位置に設定する(S144)。用紙Sが所定の厚さより小さいと判断した場合(S143:No)、制御部200は、カール付け部111を大カール位置に設定する(S145)。ステップS142,S144,S145の後、制御部200は、印刷制御を実行し(S5)、本制御を終了する。
ところで、所定の厚さよりも厚い用紙Sの場合、用紙Sのコシが十分に強いので、上方に搬送する際、用紙Sの先端が折れ曲がりにくく、カール付け部111により必要以上に大きなカールを付ける必要がない。一方、厚い用紙Sに大きなカールが付くと、用紙Sがカールの付いた状態に変形したまま元の形状に戻りにくくなるので、ユーザが用紙Sのカールを直すのが困難になる。
しかし、本実施形態では、折れ曲がりにくい厚い用紙Sに、必要以上に大きなカールを付けないので、厚い用紙Sを良好に搬送しつつ、ユーザが用紙Sのカールを直す手間を省くことができる。また、所定の厚さの用紙Sより折れ曲がりやすい、所定の厚さより薄い用紙Sのカール量を大きくして、薄い用紙Sを折れ曲がりにくくすることができる。
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、図11(a),(b)に示すように、カール付け部211が左右方向に並んで複数設けられている。
各カール付け部211は、各リブ121と、左右方向において互いにずれた位置に設けられている。複数のリブ121は、突出量がそれぞれ同じになっている。また、第1壁51の孔51Bは、各カール付け部211に対応して複数形成されている。
また、図12に示すように、第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64(第2搬送ローラ64のみ図示)は、用紙Sがカール付け部211によりカールを付けられる部分とは異なる位置である、リブ121が設けられた部分に対応する位置にそれぞれ配置されている(図12では4対のみ図示)。なお、その他の構成については、前記第1実施形態と同様である。
このような構成によれば、図11(b)に示すように、カール付け部211を受け部120に向けて進出させると、各カール付け部211の先端により、用紙Sが受け部120側に押される。そして、用紙Sのカール付け部211に押されてない部分が各リブ121により受けられる。そのため、用紙Sに複数のカールを付けることができ、用紙Sの先端がより下を向きにくくなり、用紙Sが折れ曲がるのを抑制することができる。
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、図13に示すように、カール付け部111がフラッパ53の上方に配置されている。
具体的には、カール付け部111は、第1壁51の上端部51Aから第2排出経路83内に突出するように設けられており、第1壁51に対して進退しない構成となっている。なお、その他の構成については、前記第1実施形態と同様である。
このような構成でも、第1排出経路82に搬送される用紙Sにカール付け部111によりカールが付けられないので、第1排出経路82での用紙Sの搬送がスムーズになる。また、第2排出経路83に搬送された用紙Sのみにカールを付けるので、カール付け部111を進退させる必要がなくなる。そのため、前記各実施形態のようなカール量調節機構100を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できるとともに、簡易な構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、カール付け部111の前端111Aが傾斜していたが、本発明はこれに限定されず、傾斜していなくてもよい。
前記実施形態では、排出ユニット3に第1搬送ローラ63および第2搬送ローラ64が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、A4サイズ紙のような搬送方向の長さが比較的長い用紙Sのみを搬送するレーザプリンタにおいて、用紙Sの後端が搬送ローラ対54の位置に達するまでに用紙Sの前端が各第2排出ローラ65の位置に到達することが可能な構成の場合、第1搬送ローラおよび第2搬送ローラを設けなくてもよい。このような構成であっても、用紙Sは、カール付け部111によりカールを付けられることでコシが強くなっているので、上側に向けて用紙Sを円滑に搬送することができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
1 レーザプリンタ
2 装置本体
3 排出ユニット
7 画像形成部
16 第1排出トレイ
51 第1壁
51A 上端部
52 第2壁
53 フラッパ
53A 第1湾曲面
61 第2排出トレイ
62A 第3湾曲面
66 第3壁
67 第4壁
67A 第2湾曲面
100 カール量調節機構
111 カール付け部
120 受け部
200 制御部
P 分岐点
S 用紙

Claims (12)

  1. 画像形成部および第1排出トレイを有し、第2排出トレイを有する排出ユニットを上部に取り付け可能な装置本体と、
    前記画像形成部から搬出されたシートを前記第1排出トレイへ案内する第1排出部と、
    前記第1排出部から分岐し、前記第1排出部との分岐点から上側に延び、シートを前記第2排出トレイへ案内する第2排出部と、
    シートが、幅方向断面で湾曲するように、シートにカールを付けるカール付け部と、を備え、
    前記カール付け部は、前記第2排出部へ搬送されるシートに対してカールを付けることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1排出部は、前記分岐点から、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記第2排出部から離れるように湾曲する第1湾曲部を有し、
    前記第2排出部に搬送されるシートのカール量は、前記第1排出部に搬送されるシートのカール量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カール付け部と、搬送されるシートを挟んで前記カール付け部と反対側に配置され、搬送されるシートを受ける受け部とを有し、前記カール付け部が、前記受け部から所定の間隔をあけて配置された位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記受け部に近づいた位置である第2位置とに進退することで、搬送されるシートのカール量を調節可能なカール量調節機構を備え、
    前記カール量調節機構は、前記第1排出部と前記第2排出部との分岐点と、前記画像形成部との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. シートを前記第1排出トレイへ案内する第1排出位置と、シートを前記第2排出トレイへ案内する第2排出位置との間を移動可能なフラッパを備え、
    前記カール付け部は、前記フラッパに連動して進退し、前記フラッパが前記第1排出位置に移動したとき、前記第1位置に配置され、前記フラッパが前記第2排出位置に移動したとき、前記第2位置に配置されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記カール付け部は、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記受け部に近づくように傾斜することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記排出ユニットは、前記第2排出部を通過したシートを上側に案内する第3排出部と、前記第3排出部から分岐してシートを前記第2排出トレイへ案内する第4排出部とを有し、
    前記第4排出部は、前記第3排出部との分岐点から、シートの搬送方向上流側から下流側に向かうにつれ、前記第3排出部の延長線から離れるように湾曲し、前記第1湾曲部よりも曲率半径の大きい第2湾曲部を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1位置は、シートが搬送される経路の外側の位置であることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記カール量調節機構を制御する制御部を備え、
    前記排出ユニットは、前記第2排出部を通過したシートを上側に案内する第3排出部と、前記第3排出部から分岐してシートを前記第2排出トレイへ案内する第4排出部とを有し、
    前記第2排出トレイは、前記第3排出部が延びる方向に並んで複数設けられ、
    前記制御部は、各第2排出トレイにシートを排出する場合、前記第3排出部の上流側に配置された第2排出トレイに排出されるシートのカール量より、前記第3排出部の下流側に配置された第2排出トレイに排出されるシートのカール量を大きくすることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記カール量調節機構を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、所定の厚さよりも厚いシートの場合、前記所定の厚さのシートのときよりもカール量を小さくすることを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記カール量調節機構を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、所定の厚さよりも薄いシートの場合、前記所定の厚さのシートのときよりもカール量を大きくすることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記カール付け部は、前記第2排出部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 前記排出ユニットは、シートの幅方向に並ぶ複数の搬送ローラを有し、
    前記複数の搬送ローラは、シートのカール量が最大となる部分と異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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CN110775694A (zh) * 2018-07-25 2020-02-11 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置
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