JP2016088689A - 媒体保持具、媒体装填装置、記録装置 - Google Patents

媒体保持具、媒体装填装置、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】媒体保持具のロール媒体の引き出し方向への回動を防止する。
【解決手段】媒体保持具は、媒体装填装置の媒体装填部に搭載したときに、ロール媒体の引き出し方向への回動を規制する回動規制部を備えた。
【選択図】図8

Description

本発明は、媒体保持具、媒体装填装置及び記録装置に関する。
従来、ロール媒体の両端部をそれぞれ支持する支持ユニットと当該支持ユニットを装填する装填部等を備えた媒体装填装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−220567号公報
しかしながら、上記装置では、例えば、支持ユニットが装填部に装填された状態で、ユーザーがロール媒体を引き出し方向に引き出した際、引き出した勢いで支持ユニットが回動し、その際、支持ユニットが装填部から外れてしまい、装填をやり直さなければいけない不具合が発生してしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる媒体保持具は、媒体装填装置の媒体装填部に搭載したときに、ロール媒体の引き出し方向への回動を規制する回動規制部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、媒体保持具はロール媒体の引き出し方向へ回動が規制される。これにより、ロール媒体の損傷等の発生を防止することができる。
[適用例2]上記適用例にかかる媒体保持具は、前記ロール媒体の両端部の一方側または他方側の何れにも装着可能なことを特徴とする。
この構成によれば、媒体装填装置の媒体装填部の装着方向を選択可能となり、扱い易くすることができる。
[適用例3]本適用例にかかる媒体装填装置は、媒体装填部を有し、前記媒体装填部に媒体保持具を載置したときに、媒体保持具が備える回動規制部と係合する規制部材を有することを特徴とする。
この構成によれば、媒体装填装置の規制部材と媒体保持具の回動規制部とが係合することにより、媒体装填装置に対して媒体保持具の回動が規制される。これにより、ロール媒体が装填部から外れるのを防止することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる媒体装填装置の前記規制部材は、凸部を構成するものであり、前記媒体保持具の前記回動規制部は前記凸部に係合する凹部であることを特徴とする。
この構成によれば、容易な構成で媒体保持具の回動を規制することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる媒体装填装置の前記規制部材は、前記媒体装填部に前記ロール媒体が装填された状態で前記ロール媒体の軸方向に沿うように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、規制部材がロール媒体の軸方向に沿うように配置されているため、ロール媒体の軸方向(幅方向)における寸法が変更されたとしても媒体保持具の回動を防止することができる。
[適用例6]本適用例にかかる記録装置は、媒体保持具を載置したときに、前記媒体保持具が備える回動規制部と係合する規制部材を有する媒体装填部と、前記媒体装填部に装填されたロール媒体を搬送する搬送部と、搬送された前記ロール媒体に記録を行う記録部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、媒体装填装部の規制部材と媒体保持具の回動規制部とが係合して媒体装填装部に対して媒体保持具の回動が規制される。これにより、ロール媒体が装填部から外れ難くなり、印刷不具合等の発生を抑制することができる。
記録装置の構成を示す概略図。 給紙部の構成を示す概略図。 媒体保持具の構成を示す概略図。 回転力付与ユニットとその周辺部の構成を示す概略図。 回転力付与ユニットとその周辺部の構成を示す概略図。 媒体装填装置に媒体保持具を装着する装着方法を示す説明図。 媒体装填装置に媒体保持具を装着する装着方法を示す説明図。 回動規制部と規制部材との関係を示す模式図。 規制部材の構成を示す拡大図。 媒体保持具の構成を示す斜視図。 媒体保持具の構成を示す斜視図。 移動規制部の構成を示す概略図。 移動規制部と規制部材との関係を示す模式図。 媒体装填装置から媒体保持具を取り外す取外し方法を示す説明図。 変形例1にかかる規制部材の構成を示す概略図。 変形例1にかかる移動規制部と規制部材との関係を示す模式図。 変形例2にかかる規制部材の構成を示す概略図。 変形例2にかかる媒体保持具の構成を示す概略図。 変形例2にかかる移動規制部と規制部材との関係を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
まず、記録装置の構成について説明する。記録装置は、媒体保持具を載置したときに、媒体保持具が備える回動規制部と係合する規制部材を有する媒体装填部と、媒体装填部に装填されたロール媒体を搬送する搬送部と、搬送されたロール媒体に記録を行う記録部と、を備えたものである。記録装置は、例えば、インクジェット式プリンターである。本実施形態では、比較的大型のメディア(ロール媒体)を扱うラージフォーマットプリンター(LFP)を記録装置の構成例として説明する。
図1は、記録装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、記録装置1は、脚台12に支持されている。記録装置1は、略直方体形状の本体14と、本体14の背面部から上側後方へ斜めに突き出るように設けられるとともに、長尺の媒体としての用紙Pがロール状に巻き重ねられてなるロール媒体としてのロール紙RPが装填される媒体装填部(媒体装填装置)を含む給紙部15等を備えている。
給紙部15の上端部には、跳ね上げ式の開閉カバー16が設けられている。また、給紙部15の下端部における本体14との境界位置には、給紙部15に装填されたロール紙RPから巻き解きながら繰り出される用紙Pを本体14内へ給送するための給紙口17が形成されている。本体14内には、給紙口17から給送された用紙Pをその搬送経路に沿って本体14の正面部に形成された排紙口18まで搬送する図示しない搬送部が設けられている。
本体14内における用紙Pの搬送経路と対向する位置には、キャリッジ19が用紙Pの搬送方向と交差する幅方向に往復移動可能に設けられている。キャリッジ19における用紙Pの搬送経路と対向する位置には、キャリッジ19とともに用紙Pの搬送方向と交差する走査方向X(本体14の長手方向;ロール紙RPのロール幅方向;X軸方向)に往復移動しながら搬送経路上を搬送される用紙Pにノズル(図示略)からインクを噴射して記録処理としての印刷を行う記録部としての記録ヘッド20が支持されている。また、本体14の例えば右端上部には、ユーザーが各種の設定操作や各種の情報の入力操作などを行うための操作パネル21が設けられている。本体14の上部には、本体14内のメンテナンスを行うためのメンテナンスカバー22が開閉自在に設けられている。
次に、給紙部の構成について説明する。図2は、給紙部の構成を示す概略図である。給紙部15は、ロール紙RPを装填するものであり、媒体装填装部(媒体装填装置)を含むものである。
給紙部15の下端部には、底板26が設けられている。底板26における給紙口17側とは反対側の端部には、該底板26の延在方向と交差するように、矩形状の後側板27が立設されている。そして、底板26上の領域は、ロール紙RPが装填される媒体装填部28である。底板26は、後方側が低くなるように傾斜しており、媒体装填部28にロール紙RPを装填し易くなっている。また、給紙部15のX軸方向における一方端側には、給紙部15に装填されたロール紙RPに回転力を付与する回転力付与ユニット54等が設けられている。
媒体装填部28には規制部材70が配置されている。規制部材70は、媒体装填部28に媒体保持具30(図3参照)を載置したときに、媒体保持具30が備える回動規制部と係合するものである。本実施形態にかかる規制部材70は、後側板27上に配置されている。規制部材70は、凸部を構成するものである。そして、規制部材70は、平面視において底板26面に対向する平坦面77が設けられている。また、規制部材70は、媒体装填部28にロール紙RPが装填された状態でロール紙RPの軸方向に沿うように設けられている。本実施形態の規制部材70は、X軸方向に倣って連続的に配置されている。これにより、X軸方向における幅寸法の異なる各種ロール紙RPに対応が可能となる。
次に、媒体保持具の構成について説明する。図3は、媒体保持具の構成を示し、図3(a)はロール紙の外観を示し、図3(b)はロール紙に媒体保持具を装着させた状態を示している。図3(b)に示すように、ロール紙RPを媒体装填部28に装填する場合には、ロール紙RPの両端部に、該ロール紙RPを回転可能に保持(支持)する媒体保持具30が装着される。なお、ロール紙RPの両端部に装着されたそれぞれの媒体保持具30の構成は同一である。媒体保持具30は、ロール紙RPを一体回転可能に保持する軸部材31と、軸部材31を回転可能に支持するフランジ部材32とを備えている。さらに、媒体保持具30は、媒体装填部28に搭載したときに、ロール紙RPの引き出し方向への回動を規制する回動規制部90を備えている。
媒体保持具30のフランジ部材32は、上側半分が半円形状をなすとともに下側半分が略矩形状をなしている。すなわち、フランジ部材32は、全体として略D字状を成している。フランジ部材32には、その半円形状部分の外縁に沿うように円形の支持孔33が貫通するように形成されている。
また、フランジ部材32の下面は、略矩形状をなす平坦な当接部としての底平坦面34を有している。底平坦面34には、凹溝35が形成されている。本実施形態では2箇所に凹溝が形成されており、各凹溝35は、それぞれ底平坦面34の短手方向に沿って延びるとともに、互いに底平坦面34の長手方向に距離を置いて配置されている。
軸部材31は、略円板状の回転部36と、回転部36の一方側の側面の中心部に突設されるとともにロール紙RPの中心孔Hに嵌入される円柱状の軸部37と、回転部36の他方側の側面(軸部37側とは反対側の面)の中心部に形成された円形の軸穴38とを備えている。そして、軸穴38の内周面には、複数の係合片39が、周方向に等間隔となるように形成されている。
回転部36の外径は、最大径のロール紙RPの外径よりも若干長くなるように設定されている。回転部36は、軸部37側の半分がフランジ部材32の支持孔33内に回転可能に挿入される一方、軸部37とは反対側の半分が露出している。回転部36における支持孔33から露出した部分の周面には、ユーザーが手動で軸部材31を回転させる際の滑り止めとして機能するリブ40が、周方向に等間隔となるように多数形成されている。
また、媒体保持具30には、ロール紙RPの両端部の一方側または他方側の何れにも回動規制部90を装着可能に構成されている。回動規制部90は、フランジ部材32の側面であって、媒体保持具30を媒体装填部28に装填した際に、後側板27に配置された規制部材70に対向する面に設けられている。なお、本実施形態では、フランジ部材32の規制部材70に対向する面とは反対側の面にも回動規制部90が設けられている。このように、フランジ部材32の両側面に回動規制部90を設けることにより、ロール紙RPの端部を保持する際の媒体保持具30の方向性を無効にさせ、媒体保持具30をより取り扱いし易くすることができる。なお、回動規制部90はフランジ部材32の一方面側のみに配置されたものであってもよい。
回動規制部90は、規制部材70の凸部に係合する凹部を成している。当該回動規制部90の凹部は、第1凹部側面91aと第2凹部側面91bと凹部底面91cとで構成されている。さらに詳細には、媒体装填部28に媒体保持具30が装填された際、規制部材70の平坦面77と回動規制部90の第1凹部側面91aとが対向するように構成される。
次に、給紙部15のX軸方向における一方端側に設けられた回転力付与ユニット及びその周辺部の構成について説明する。図4及び図5は、回転力付与ユニットとその周辺の構成を示す概略図である。
図4に示すように、給紙部15の底板26上におけるX軸方向の一端部(図4では右端部)には、X軸方向と交差する方向(図4では前後方向)に延びる第1ガイド部材51が設けられている。また、第1ガイド部材51は、後側板27に沿って上方へ屈曲して延びている。
また、底板26上には、第1ガイド部材51と平行に延びる第2ガイド部材52が設けられている。第2ガイド部材52は、第1ガイド部材51と同様に、後側板27に沿って上方へ屈曲して延びている。ここで、第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間隔は、媒体保持具30をロール紙RPに装着した時のロール幅方向(媒体保持具30の装着方向)におけるフランジ部材32の長さ(厚さ)寸法よりも僅かに広い寸法となるように設定されている。従って、媒体保持具30が装着されたロール紙RPが媒体装填部28に装填される際に、媒体保持具30のフランジ部材32が、第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間に挿入可能になっている。なお、第2ガイド部材52における給紙口17側の端部は、フランジ部材32を媒体装填部28に挿入しやすくするために、第1ガイド部材51側とは反対側に30°程度の角度で屈曲している。
また、底板26上の第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間における給紙口17側の端部には、1つの突起53が設けられている。さらに、底板26上における給紙口17側の端部において第2ガイド部材52に対して第1ガイド部材51側とは反対側に所定距離(最小幅のロール紙RPの幅の10インチ程度に対応する距離)だけ離れた位置から底板26上における第1ガイド部材51側とは反対側の端部にかけての位置には、複数の突起53が等間隔となるように設けられている(図2参照)。
各突起53は、その高さがそれぞれフランジ部材32の各凹溝35の深さよりも若干低くなるとともに、その外径がそれぞれフランジ部材32の各凹溝35の幅よりも若干短くなるように設定されている。従って、各突起53は、各凹溝35に対して遊嵌可能となる。
給紙部15において第2ガイド部材52に対して第1ガイド部材51を挟んで対向する位置(図4では給紙部15の右端部)には、媒体保持具30が装着されたロール紙RPが媒体装填部28に装填された場合に、軸部材31を介してロール紙RPに回転力を付与する回転力付与ユニット54が設けられている。
回転力付与ユニット54は、媒体装填部28に対して出没自在に走査方向Xへ移動可能に構成された回転軸55と、媒体装填部28に対して回転軸55を出没動作させるべく操作するための操作レバー56と、モーターケース57内に配置されて回転軸55を回転駆動するモーター58とを備えている。
そして、回転軸55は、操作レバー56を上げると、走査方向Xに沿って媒体装填部28側から退避する退避位置(図4に示す位置)に移動され、操作レバー56を下げると、走査方向Xに沿って媒体装填部28側へ突出する突出位置(図5に示す位置)に移動される。
そして、図5に示すように、回転軸55の周面には、周方向に等間隔となるように複数の係合リブ55aが設けられている。回転軸55は、媒体保持具30が装着されたロール紙RPが媒体装填部28に装填された場合に突出位置へ移動されることで、軸部材31の軸穴38(図3参照)に挿入された状態となる。この状態で、回転軸55を回転駆動すると、各係合リブ55aと各係合片39とが回転方向に係合して、回転軸55から軸部材31へ回転力が伝達される。
次に、記録装置の動作方法について説明する。まず、媒体装填装置に媒体保持具を装着する装着方法について説明する。図6及び図7は、媒体装填装置に媒体保持具を装着する装着方法を示す説明図である。
ロール紙RPに対して印刷を行う場合には、まず、ユーザーが各媒体保持具30の軸部材31の軸部37をロール紙RPの両側から中心孔H(図3(a)参照)にそれぞれ嵌入する。これにより、ロール紙RPの両端部に媒体保持具30がそれぞれ装着される。
次いで、開閉カバー16を開け、ユーザーは、両端部に媒体保持具30が装着されたロール紙RP、すなわち、ロール紙RPを支持した各媒体保持具30を、手を添えながら媒体装填部28に向かって押圧する。
すると、ロール紙RPの両端を保持する一対の媒体保持具30のうち、一方側の媒体保持具30は、媒体装填部28における第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間に向かって導かれる。そして、各媒体保持具30の移動方向の前端部が媒体装填部28に差し掛かると、各媒体保持具30のフランジ部材32が各突起53にそれぞれ乗り上げてから各フランジ部材32の移動方向における前方側の凹溝35に各突起53が遊嵌される。
このとき、各媒体保持具30には各突起53によって衝撃が付与されるため、各突起53は各媒体保持具30に衝撃を付与する衝撃付与部として機能する。そして、ユーザーは、この衝撃を手で感じることによって各フランジ部材32の移動方向前方側の凹溝35に各突起53が遊嵌されたことを把握する。
引き続き、ユーザーが各媒体保持具30をさらに媒体装填部28側へ押圧すると、各媒体保持具30のフランジ部材32が各突起53にそれぞれ乗り上げてから各フランジ部材32の移動方向後方側の凹溝35に各突起53が遊嵌されるとともに、該各フランジ部材32の移動方向前方側の面が後側板27に当接する。すなわち、媒体装填部28にロール紙RPが各媒体保持具30に支持された状態で装填される。
そして、図6に示すように、一方側の媒体保持具30は、第1ガイド部材51と第2ガイド部材52とによってガイドされながら媒体装填部28における第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間に挿入される。このため、第1ガイド部材51と第2ガイド部材52とに挿まれることにより、走査方向Xにおける一方側の媒体保持具30がほぼ固定される。また、これにより、走査方向Xにおけるロール紙RPの位置決めがなされる。
さらにこのとき、各媒体保持具30には各突起53によって衝撃が付与される。そして、ユーザーは、この衝撃を手で感じることによって各媒体保持具30が装着されたロール紙RPが媒体装填部28に装填されたことを把握する。
また、媒体保持具30が装着されたロール紙RPが媒体装填部28に装填された状態では、一方側の媒体保持具30における軸部材31の軸穴38と回転軸55とが走査方向Xにおいて対向する。
そして、この状態で、図7に示すように操作レバー56を下げると、回転軸55は、突出位置に移動されて、一方側の媒体保持具30における軸部材31の軸穴38に挿入される。
なお、上記の通り、ロール紙RPを保持した状態で媒体保持具30が媒体装填部28に装填された後、ユーザーはロール紙RPから用紙Pを給紙口17方向に巻き解きながら引き出し、引き出した用紙Pを給紙口17からその搬送経路に沿って本体14内へ挿入する必要があるが、ロール紙RPから用紙Pを給紙口17方向に引き出した際、引き出した勢いで媒体保持具30が給紙口17の方向に回動(移動)し、その際、媒体装填部28に装填されたロール紙RPが飛び出してきてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、規制部材70と回動規制部90とによって、媒体保持具30の回動を規制している。以下、具体的に説明する。なお、本実施形態では、ロール紙PRの両端を保持する媒体保持具30のうち、一方側の媒体保持具30は、軸部材31の軸穴38と記録装置1側に配置された回転軸55とが係合されるため、一方側の媒体保持具30の回動はしにくい。そのため、本実施形態では他方側の媒体保持具30の回動防止対応について説明する。
図8は、回動規制部と規制部材との関係を示す模式図であり、図8(a)は、媒体装填部に装填された媒体保持具においてロール紙(用紙)を引き出す状態を示す側断面図であり、図8(b)は、移動規制部と規制部材との係合状態を拡大して示した平断面図である。
まず、ユーザーが媒体保持具30を媒体装填部28側へ押圧して媒体保持具30を媒体装填部28に装填する。これにより、フランジ部材32の移動方向における後方側の凹溝35に突起53が遊嵌されるとともに、フランジ部材32の移動方向における前方側の面が後側板27に当接される。
そして、図8(a)に示すように、ユーザーはロール紙RPから用紙Pを給紙口17方向(図8の矢印方向)に巻き解きながら引き出す。この際、媒体保持具30は、ロール紙RPの引き出し方向に回動しようとするが、このとき、回動規制部90と後側板27に設けられた規制部材70の凸部とが係合する。
具体的には、図8(b)に示すように、規制部材70(凸部)と回動規制部90の凹部とが係合する。さらに詳細には、規制部材70(凸部)の平坦面77に対して平坦面77と対向する回動規制部90(凹部90)の第1凹部側面91aが当接し、それ以上媒体保持具30は回動(移動)することができなくなる。すなわち、媒体保持具30のロール紙RPの引き出し方向への回動が規制される。
そして、ユーザーはロール紙RPから用紙Pを給紙口17方向に巻き解きながら引き出し、引き出した用紙Pを給紙口17からその搬送経路に沿って本体14内へ挿入する。その後、ユーザーは開閉カバー16を閉めてから操作パネル21を操作して印刷動作を開始させると、モーター58によって回転軸55が回転駆動され、この回転軸55の回転力が軸部材31を介してロール紙RPに伝達される。すると、各軸部材31とロール紙RPとが、ロール紙RPから用紙Pが繰り出される方向に一体回転される。そして、このロール紙RPから繰り出される用紙Pは、搬送部によって本体14内の搬送経路に沿って搬送される過程において記録ヘッド20からインクが噴射されることで印刷(記録)が行われる。そして、印刷(記録)された用紙Pは排紙口18から排紙される。
なお、本実施形態にかかる記録装置1では、上述した媒体保持具30の回動を規制する他、X軸方向に対する媒体保持具30の移動を規制する対応も成されている。具体的には、上記したように、ロール紙RPの両端を保持する媒体保持具30のうち、一方側の媒体保持具30の位置は、フランジ部材32が第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間に挿入されることにより固定される。一方、他方側の媒体保持具30は、ロール紙RPの搬送による回転動作に伴って、他方側の媒体保持具30がロール紙RPを保持する側とは反対方向へ移動して、ロール紙RPから媒体保持具30が抜け易くなってしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、規制部材70と移動規制部80とによって、媒体保持具30の移動を規制している。すなわち、本実施形態にかかる記録装置1は、媒体保持具を載置したときに、媒体保持具が備える移動規制部と係合する規制部材を有する媒体装填部と、媒体装填部に装填されたロール媒体を搬送する搬送部と、搬送されたロール媒体に記録を行う記録部と、を備える。以下、具体的に説明する。なお、移動規制部及び規制部材以外の構成は、上記した記録装置1の構成と同様なので説明を省略する。
まず、規制部材の構成について説明する。なお、本実施形態にかかる規制部材70は、上述の回動規制部90と係合するとともに、媒体保持具30が備える移動規制部80と係合するものである。
図9は、規制部材の構成を示す拡大図であり、図9(a)は斜視図であり、図9(b)は平面図である。図9(a),(b)に示すように、本実施形態にかかる規制部材70は、凸部を有するとともに、ラチェット機構を構成するものである。具体的には、規制部材70は、複数の先端が尖った尖鋭部71を有し、尖鋭部71がX軸方向に倣ってのこぎり歯のように並列されている。また、尖鋭部71が一方方向に傾くように配列されている。ラチェット機構として、後述する媒体保持具の爪部と係合し、媒体保持具の移動を規制するためである。本実施形態の尖鋭部71は、図9(a),(b)に示すように、頂部71tに接する第1面71aと第2面71bとで構成されている。そして、図9(b)に示すように、平面視において、尖鋭部71を、尖鋭部71の頂部71tに対向する仮想底辺(面)71cと第1面71aと第2面71bとで構成される三角形とみたときに、仮想底面71cと第1面71aとで規定される第1角度θ1は鋭角であり、仮想底面71cと第2面71bとで規定される第2角度θ2は90°以上に設定され、第1面71aと第2面71bとで規定される第3角度θ3は鋭角となるよう構成されている。これにより、尖鋭部71が一方方向に傾くように配列される。
次に、媒体保持具の構成について説明する。図10及び図11は、媒体保持具の構成を示す概略図である。また、図12は、移動規制部の構成を示す概略図(平面図)である。図10及び図11に示すように、媒体保持具30は、媒体装填部28に搭載したときに、ロール紙RPを保持する側とは反対方向への移動を規制する移動規制部80を備えている。
また、媒体保持具30には、ロール紙RPの両端部の一方側または他方側の何れにも移動規制部80を装着可能に構成されている。移動規制部80は、フランジ部材32の側面であって、媒体保持具30を媒体装填部28に装填した際に、後側板27に配置された規制部材70に対向する面に設けられている。なお、本実施形態では、フランジ部材32の規制部材70に対向する面とは反対側の面にも移動規制部80が設けられている。このように、フランジ部材32の両側面に移動規制部80を設けることにより、ロール紙RPの端部を保持する際の媒体保持具30の方向性を無効にさせ、媒体保持具30をより取り扱いし易くすることができる。なお、移動規制部80はフランジ部材32の一方面側のみに配置されたものであってもよい。
移動規制部80は、規制部材70のラチェット機構(図9参照)に対応するものであり、本実施形態の移動規制部80は、規制部材70のラチェット機構に係合する爪部81を備えている。なお、媒体保持具30のフランジ部材32の側面部には、凹部90(回動規制部90)が形成されており、爪部81は当該凹部90内に配置されている。凹部90は、第1凹部側面91aと第2凹部側面91bと凹部底面91cとで構成され、凹部底面91cに爪部81が配置されている。フランジ部材32の側面に対する凹部90の奥行きは、凹部底面91cからの爪部81の高さよりも長いため、爪部81はフランジ部材32の側面から飛び出さず、破損し難くなっている。
図12に示すように、移動規制部80の爪部81は、先端が尖っている。そして、爪部81が一方方向に傾くように形成されている。ラチェット機構を有する規制部材70の尖鋭部71と係合し、媒体保持具30の移動を規制するためである。本実施形態の爪部81は、頂部81tに接する第1爪部面81aと第2爪部面81bとで構成されている。そして、平面視において、爪部81を、爪部81の頂部81tに対向する仮想底辺(面)81cと第1爪部面81aと第2爪部面81bとで構成される三角形とみたときに、仮想底面81cと第1爪部面81aとで規定される第4角度θ4は鋭角であり、仮想底面81cと第2爪部面81bとで規定される第5角度θ5は90°以上に設定され、第1爪部面81aと第2爪部面81bとで規定される第6角度θ6は鋭角となるよう構成されている。これにより、爪部81が一方方向に傾くように配置される。
図13は、移動規制部と規制部材との関係を示す模式図であり、図13(a)は、媒体装填部内における他方側の媒体保持具の装填状態を示す側断面図であり、図13(b)は、移動規制部と規制部材との係合状態を拡大して示した平断面図である。
図13(a)に示すように、上述した一方側の媒体保持具30と同様にして、他方側の媒体保持具30に同時期に媒体装填部28に装填される。具体的には、ユーザーが媒体保持具30を媒体装填部28側へ押圧する。これにより、フランジ部材32の移動方向における後方側の凹溝35に突起53が遊嵌されるとともに、フランジ部材32の移動方向における前方側の面が後側板27に当接される。このとき、他方側の媒体保持具30の移動規制部80と後側板27に設けられた規制部材70とが係合する。
具体的には、図13(b)に示すように、ラチェット機構を構成する規制部材70の尖鋭部71間の凹部と移動規制部80の爪部81とが係合する。さらに詳細には、規制部材70の一の尖鋭部71の第1面71aと爪部81の第1爪部面81aとが接し、規制部材70の一の尖鋭部71と隣接する他の尖鋭部71の第2面71bと爪部81の第2爪部面81bとが接するように、規制部材70と移動規制部80の爪部81とが係合する。これにより、第1面71aと第1爪部面81aとは、緩やかな面同士で接しているため、規制部材70に対して、+X方向に移動可能となる。すなわち、一方側の媒体保持具30に対して他方側の媒体保持具30がロール紙RPを保持する方向、換言すれば、一方側の媒体保持具30に対して他方側の媒体保持具30が近づく方向に移動可能なとなる。一方、第2面71bと第2爪部面81bとは、急峻な面(本実施形態ではほぼ90°からなる面)同士で接しているため、爪部81は規制部材70に対して、−X方向への移動がしにくくなる。すなわち、一方側の媒体保持具30に対して他方側の媒体保持具30がロール紙RPを保持する方向とは反対方向への移動が規制される。換言すれば、一方側の媒体保持具30に対して他方側の媒体保持具30が遠退く方向への移動が規制される。
次いで、媒体装填部から媒体保持具を取り外す方法について説明する。図14は、媒体装填装置から媒体保持具を取り外す取外し方法を示す説明図である。媒体装填部28に装填された媒体保持具30を媒体装填部28から取り外す場合には、図14に示すように、給紙部15の底板26に設けられた突起53に遊嵌された凹溝35が突起53から離れるように媒体保持具30を持ち上げる。その後、ユーザーが媒体保持具30を給紙口17側に引き出す。これにより、媒体保持具30を媒体装填部28(給紙部15)から容易に取り外すことができる。なお、媒体保持具30の突起53に遊嵌された凹溝35側を持ち上げ易くするために、規制部材70と回動規制部90が係合した状態で、規制部材70と第2凹部側面91bの間に隙間が生じる構成とすることが好ましい。規制部材70と第2凹部側面91bとの隙間は、突起53に遊嵌された凹溝35が突起53から十分に離れるように媒体保持具30を持ち上げる時に、規制部材70と第2凹部側面91bとに過剰な負荷が掛からないように空けておく。また、媒体保持具30を持ち上げる時に、媒体保持具30の傾斜分を考慮して第2凹部側面91bを傾斜させて形成してもよい。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ロール紙RPの両端部を保持した媒体保持具30を媒体装填部28に装填した状態で、ロール紙RPから用紙Pを給紙口17方向に引き出した際、ロール紙RPの両端を保持する媒体保持具30のうち、一方側の媒体保持具30は、軸部材31の軸穴38と記録装置1側に配置された回転軸55とが係合するため、一方側の媒体保持具30の回動を防止することができる。また、他方側の媒体保持具30は、規制部材70(凸部)の平坦面77と回動規制部90(第1凹部側面91a)とが係合することにより、他方側の媒体保持具30のロール紙RPの引き出し方向への回動を防止することができる。これにより、媒体装填部28から媒体保持具30が回動して外れることがなくなり、安定して記録装置1を稼働させることができる。
(2)ロール紙RPの両端部を保持した媒体保持具30を媒体装填部28に装填した際、ロール紙RPの両端を保持する媒体保持具30のうち、一方側の媒体保持具30のフランジ部材32は第1ガイド部材51と第2ガイド部材52との間に挿入されることにより固定することができる。また、他方側の媒体保持具30は、ラチェット機構を成す規制部材70と移動規制部80(爪部81)との係合により、他方側の媒体保持具30のロール紙RPを保持する側とは反対方向への移動が規制される。これにより、ロール紙RPの両端部を保持した媒体保持具30同士の距離が変化しにくくなるので、ロール紙RPから媒体保持具30が外れることがなくなり、安定して記録装置1を稼働させることができる。また、ラージフォーマットプリンター(LFP)を代表とする記録装置1では、装填するロール紙RPの重量がより重くなり、撓みやすくなって、ロール紙RPから媒体保持具30が抜け易くなるため、本実施形態によればラージフォーマットプリンターに対して特に効果を有する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、一箇所に規制部材が配置されたが、この構成に限定されない。例えば、規制部材は、複数個所に設けられていてもよい。図15は、変形例1にかかる規制部材の構成を示す概略図であり、図16は、変形例1にかかる移動規制部と規制部材との関係を示す模式図である。
図15に示すように、本変形例では、給紙部15の後側板27面であって、底板26からほぼ同じ高さの位置のX軸方向に沿って2箇所に規制部材70a,70bが配置されている。なお、本変形例にかかる給紙部15では、上記実施形態にかかる第1ガイド部材51と第2ガイド部材52とが省略された構成である。
規制部材70a,70bの各構成は、上記実施形態にかかる規制部材70の構成(ラチェット機構)と同様であるが、規制部材70a,70bを配置した際のそれぞれの尖鋭部71の傾き方向が異なっている。具体的には、図16に示すように、規制部材70aは、上記実施形態にかかる規制部材70と同様に配置し、他方の規制部材70bは、規制部材70aの尖鋭部71の傾き方向が反対方向となるように配置される。すなわち、規制部材70bの配置は、規制部材70aを180°反転させた状態で配置される。
そして、ロール紙RPの両端部に媒体保持具30を装着した状態で媒体装填部28に向かって媒体保持具30を押圧する。このとき、各媒体保持具30の各移動規制部80と後側板27に設けられた各規制部材70a,70bとがそれぞれ係合する。具体的には、図16に示すように、ラチェット機構を構成する規制部材70aの尖鋭部71間の凹部と移動規制部80の爪部81とが係合する。さらに詳細には、規制部材70aの一の尖鋭部71の第1面71aと爪部81の第1爪部面81aとが接し、規制部材70aの一の尖鋭部71と隣接する他の尖鋭部71の第2面71bと爪部81の第2爪部面81bとが接するように、規制部材70aと移動規制部80の爪部81とが係合する。これにより、第1面71aと第1爪部面81aとは、緩やかな面同士で接しているため、規制部材70aに対して、+X方向に移動可能となる。一方、第2面71bと第2爪部面81bとは、急峻な面(本実施形態ではほぼ90°から成る面)同士で接しているため、爪部81は規制部材70aに対して、−X方向への移動がしにくくなる。
同様にして、ラチェット機構を構成する規制部材70bの尖鋭部71間の凹部と移動規制部80の爪部81とが係合する。さらに詳細には、規制部材70bの一の尖鋭部71の第1面71aと爪部81の第1爪部面81aとが接し、規制部材70b一の尖鋭部71と隣接する他の尖鋭部71の第2面71bと爪部81の第2爪部面81bとが接するように、規制部材70aと移動規制部80の爪部81とが係合する。これにより、第1面71aと第1爪部面81aとは、緩やかな面同士で接しているため、規制部材70aに対して、−X方向に移動可能となる。一方、第2面71bと第2爪部面81bとは、急峻な面(本実施形態ではほぼ90°から成る面)同士で接しているため、爪部81は規制部材70に対して、+X方向への移動がしにくくなる。
このように構成すれば、ロール紙RPの両端部に装着された媒体保持具30同士が近づく方向に移動可能となり、媒体保持具30がロール紙RPを保持する方向とは反対方向への移動が規制される。これにより、ロール紙RPからの媒体保持具30の外れが防止される。また、ロール紙RPの幅方向(X軸方向)の中心を印刷の位置合わせとする場合に好適である。
(変形例2)上記実施形態では、後側板27上に規制部材を配置したが、この構成に限定されない。例えば、底板26等の他の部位に規制部材を配置してもよい。図17は変形例2にかかる規制部材の構成を示す概略図であり、図18は変形例2にかかる媒体保持具の構成を示す概略図であり、図19は、変形例2にかかる移動規制部と規制部材との関係を示す模式図である。
図17に示すように、本変形例の規制部材70cは、給紙部15の底板26上に配置されている。具体的には、規制部材70cは、X軸方向に倣って複数の先端が尖った尖鋭部71が並列されている。また、尖鋭部71が一方方向に傾くように配列されている。規制部材70cはラチェット機構を構成しており、具体的な構成は上記実施形態の規制部材70と同様である。
また、本変形例にかかる媒体保持具30aは、規制部材70cに係合するように移動規制部80(爪部81a)を備えた構成となる。具体的には、図18に示すように、移動規制部80aは、フランジ部材32aの底面であって、媒体保持具30aを媒体装填部28に装填した際に、底板26に配置された規制部材70cに対向する面に設けられている。移動規制部80aは、規制部材70cのラチェット機構に対応するものであり、規制部材70cのラチェット機構に係合する爪部81aを備えている。媒体保持具30aのフランジ部材32aの底面部には、凹部110が形成されており、爪部81aは当該凹部110内に配置されている。爪部81aは、先端が尖った形状を有し、一方方向に傾くように形成される。なお、爪部81aの基本的な構成は上記実施形態と同様なので説明を省略する。
そして、図19に示すように、媒体保持具30aの移動規制部80aと規制部材70cとが係合する。具体的には、ラチェット機構を構成する規制部材70cの尖鋭部71間の凹部と移動規制部80aの爪部81aとが係合する。これにより、媒体保持具30aは、規制部材70cに対して、+X方向に移動可能となる。すなわち、一方側の媒体保持具30aに対して他方側の媒体保持具30aがロール紙RPを保持する方向、換言すれば、一方側の媒体保持具30aに対して他方側の媒体保持具30aが近づく方向に移動可能となる。一方、爪部81aは規制部材70cに対して、−X方向への移動がしにくくなる。すなわち、一方側の媒体保持具30aに対して他方側の媒体保持具30aがロール紙RPを保持する方向とは反対方向への移動が規制される。換言すれば、一方側の媒体保持具30aに対して他方側の媒体保持具30aが遠退く方向への移動が規制される。さらに、媒体保持具30aが底面側で移動が規制されるため、平面視における媒体保持具30aの回転方向への回動も低減される。なお、本変形例と他の変形例、さらに上記実施形態とを適宜組み合わせてもよい。
(変形例3)上記実施形態では、媒体保持具30(30a)における移動規制部80(80a)には爪部81(81a)が一つのみ設けられたが、これに限定されない。移動規制部80に複数の爪部81を設けてもよい。このようにすれば、規制部材70(70a,70b,70c)と爪部81(81a)との係合による接触面積が増大するため、さらに移動規制力を高めることができる。
(変形例4)上記実施形態では、ロール媒体としてのロール紙RPを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、プラスチックフィルム、布、箔等をロール媒体として用いてもよい。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)上記実施形態では、記録ヘッドではインクを吐出させる構成としたが、これに限定されない。例えば、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う構成であってもよい。また、記録装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体などが含まれる。
1…記録装置、15…媒体装填装置を含む給紙部、20…記録部としての記録ヘッド、28…媒体装填部、30,30a…媒体保持具、31…軸部材、32,32a…フランジ部材、70,70a,70b,70c…規制部材(凸部)、77…平坦面、80,80a…移動規制部、81,81a…爪部、90…凹部(回動規制部)、91a…第1凹部側面。

Claims (6)

  1. 媒体装填装置の媒体装填部に搭載したときに、ロール媒体の引き出し方向への回動を規制する回動規制部を備えたことを特徴とする媒体保持具。
  2. 請求項1に記載の媒体保持具において、
    前記ロール媒体の両端部の一方側または他方側の何れにも装着可能なことを特徴とする媒体保持具。
  3. 媒体装填装置であって、
    媒体装填部を有し、前記媒体装填部に媒体保持具を載置したときに、媒体保持具が備える回動規制部と係合する規制部材を有することを特徴とする媒体装填装置。
  4. 請求項3に記載の媒体装填装置において、
    前記規制部材は、凸部を構成するものであり、前記媒体保持具の前記回動規制部は前記凸部に係合する凹部であることを特徴とする媒体装填装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の媒体装填装置において、
    前記規制部材は、前記媒体装填部に前記ロール媒体が装填された状態で前記ロール媒体の軸方向に沿うように設けられていることを特徴とする媒体装填装置。
  6. 記録装置であって、
    媒体保持具を載置したときに、前記媒体保持具が備える回動規制部と係合する規制部材を有する媒体装填部と、
    前記媒体装填部に装填されたロール媒体を搬送する搬送部と、
    搬送された前記ロール媒体に記録を行う記録部と、を備えることを特徴とする記録装置。
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