JP2016088307A - 倒立二輪型移動体 - Google Patents

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祐介 木田
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Abstract

【課題】片側の車輪が移動できなくなったことが原因で旋回を行っている場合に、その旋回を抑制することを可能とする倒立二輪型移動体を提供すること。【解決手段】倒立二輪型移動体1は、倒立制御により倒立状態を維持しつつ、右車輪14R及び左車輪14Lを駆動モータによって独立に駆動させ、右車輪14Rと左車輪14Lとの速度差に応じて旋回を行う。倒立二輪型移動体1は、倒立二輪型移動体1のピッチ方向の角度を計測する姿勢角センサと、右車輪14R及び左車輪14Lの速度を検出する速度センサと、姿勢角センサが計測した角度の絶対値が所定値θ0未満であり、かつ速度センサが検出した右車輪14Rの速度vRと左車輪14Lの速度vLの和の大きさがv0よりも大きい場合に、右車輪14Rと左車輪14Lのうち、検出した速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させる制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は倒立二輪型移動体に関する。
ユーザが搭乗して操作することが可能な倒立二輪型移動体が提案されている。
例えば、特許文献1においては、旋回面と車体の成す角度と旋回速度からピッチ角速度センサーに混入するヨーレートを求め、ピッチ角速度センサーで計測されるピッチ角度を較正する手段を設ける同軸二輪車が開示されている。この同軸二輪車は、ピッチ角度を較正することにより、旋回走行時にも安定な車両の制御を行うことを図っている。
特開2007−045330号公報
倒立二輪型移動体が走行の際に、搭乗者の操作が原因ではなく車輪の故障や周囲の環境が原因となって片側の車輪が進めなくなるような状態が生じると、搭乗者の意思に関わらず、倒立二輪型移動体はその片側の車輪側に旋回する。このように、倒立二輪型移動体が予期せぬ旋回をすることを抑制するためには、倒立二輪型移動体が旋回を行っている場合に、搭乗者の操作が原因ではなく、片側の車輪が進めなくなったことが原因で旋回をしているか否かを判定する必要がある。
特許文献1にかかる同軸二輪車は、ピッチ角速度センサーで計測されるピッチ角度を較正することが可能であるものの、旋回の理由を判定するものではないため、上述の課題を解決するものではない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、片側の車輪が移動できなくなったことが原因で旋回を行っている場合に、その旋回を抑制することを可能とする倒立二輪型移動体を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる倒立二輪型移動体は、倒立制御により倒立状態を維持しつつ、右車輪及び左車輪をモータによって独立に駆動させ、前記右車輪と前記左車輪との速度差に応じて旋回を行う倒立二輪型移動体である。倒立二輪型移動体は、前記倒立二輪型移動体のピッチ方向の角度を計測する角度計測センサと、前記右車輪及び前記左車輪の速度を検出する速度検出センサと、前記角度計測センサが計測した前記角度の絶対値が第1の所定値未満であり、かつ前記速度検出センサが検出した前記右車輪の速度と前記左車輪の速度の和の絶対値が第2の所定値よりも大きい場合に、前記右車輪と前記左車輪のうち、検出した前記速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させる制御部と、を備える。
角度計測センサが計測したピッチ方向の角度が第1の所定値以上である場合には、倒立二輪型移動体は水平な状態からピッチ方向に所定の角度傾いている。つまり、倒立二輪型移動体の搭乗者は前傾又は後傾の状態をとることで、自身の重心を前方又は後方に移動させて、倒立二輪型移動体を前後方向に移動させていると考えられる。ここで、搭乗者が前進又は後退を伴う旋回を行う場合には、速度検出センサが検出した右車輪の速度と左車輪の速度の和の絶対値は、第2の所定値よりも大きくなる(速度和の絶対値が大きい)と考えられる。
逆に、角度計測センサが計測したピッチ方向の角度が第1の所定値未満である場合には、倒立二輪型移動体は地面に対して略水平な状態であると考えられる。つまり、搭乗者は前傾又は後傾の姿勢をとらず、地面に略垂直な姿勢で倒立二輪型移動体に搭乗していると考えられる。この場合には、搭乗者は倒立二輪型移動体の前進又は後退を行おうとはしていない。また、左右の車輪とも正常に動作しており、搭乗者が倒立二輪型移動体を旋回中心とした倒立二輪型移動体の旋回(前進又は後退を伴わない旋回)を行う場合には、速度検出センサが検出した右車輪の速度と左車輪の速度の和の絶対値は第2の所定値以下である(速度和の絶対値が小さい)と考えられる。
従って、角度計測センサが計測したピッチ方向の角度の大きさが第1の所定値未満であり、かつ速度検出センサが検出した右車輪の速度と左車輪の速度の和の絶対値が第2の所定値よりも大きい場合は、以下の状態が想定される。つまり、搭乗者が倒立二輪型移動体の前進又は後退を伴う旋回を行おうとしていないにも関わらず、一方の車輪が移動できなくなったか、又は他方の車輪の速度が本来の速度よりも大きくなったことが原因で、倒立型二輪移動体は前進又は後退を伴う旋回を行おうとしている状態が想定される。この場合、制御部は、右車輪と左車輪のうち、検出した速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させる。従って、片側の車輪が移動できなくなったことが原因で旋回を行っている場合に、その旋回を抑制することができる。
本発明により、片側の車輪が移動できなくなったことが原因で旋回を行っている場合に、その旋回を抑制することを可能とする倒立二輪型移動体を提供することができる。
実施の形態1にかかる倒立二輪型移動体の概略図である。 実施の形態1にかかる倒立二輪型移動体の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる制御部の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 実施の形態1において、搭乗者が、前進しながら旋回をさせるように移動体を制御している場合の一例である。 図4の状態におけるピッチ角度の一例である。 実施の形態1において、搭乗者が、前進又は後退を伴わない旋回をさせるように移動体を制御している場合の一例である。 図6の状態におけるピッチ角度の一例である。 実施の形態1にかかる制御部の制御を示すフローチャートである。 実施の形態2において、旋回の指示装置である押しボタンをベースフレームに設けた状態を示している。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1に示すように、倒立二輪型移動体1(以下、移動体1と記載)は、ベースフレーム11とグリップ部12とステップ部13と車輪14R及び14Lを備える。移動体1は、倒立制御により倒立状態を維持しつつ、車輪14R及び14Lをモータによって駆動することができる二輪車である。
なお、図1におけるx軸は前後方向、y軸は左右方向、z軸は上下方向を示す。また、ピッチ方向(y軸を中心として回転する方向)において、水平面を基準としたときに、仰角方向(即ち、前部が後部よりも高くなる方向)を−(マイナス)で示し、俯角方向(即ち、後部が前部よりも高くなる方向)を+(プラス)で示している。以上の設定を、以下の説明及び図示においても用いる。
ベースフレーム11は、移動体1の前部を構成しているハンドルであり、ベースフレーム11の下部に設けられた移動体1の本体部(図示せず)と連結されている。ベースフレーム11は、前後又は左右に傾けることが可能である。グリップ部12は、ベースフレーム11の上部を構成する部品であり、搭乗者Pが搭乗の際に手で握ることができる。搭乗者Pは、グリップ部12を握ってベースフレーム11を左右いずれかに傾けることにより、左右いずれかの方向に移動体1を旋回させる。このように、ベースフレーム11は、旋回の指示装置として機能する。
ステップ部13は、ベースフレーム11の後下部に連結されており、搭乗者Pが搭乗の際に両足を乗せて搭乗するものである。ステップ部13の下部には、移動体1の本体部が連結されている。ステップ部13(さらにいえば移動体1全体)は、図1におけるピッチ方向に傾斜可能である。つまり、ステップ部13は、その前部13aが後部13bに対して高くなるか、又はその後部13bが前部13aに対して高くなる姿勢をとることができる。なお、図1においてステップ部13は水平な状態(即ち、前部13aと後部13bとの高さがほぼ同じ状態)にある。
車輪14Rは、ベースフレーム11の右下部に回転自在に支持された右駆動輪であり、車輪14Lは、ベースフレーム11の左下部に回転自在に支持された左駆動輪である。一対の車輪14R及び14Lは、ベースフレーム11の走行方向(x軸方向)と直交する方向(y軸方向)の両側において、同軸上に配置されている。
図2は、移動体1の概略的なシステム構成を示すブロック図である。移動体1は、姿勢角センサ21と制御部22と駆動回路23R及び23Lと車輪駆動ユニット24R及び24Lとバッテリ25と速度センサ26R及び26Lを備える。以上のシステムは、移動体1の本体部に設けられている。
姿勢角センサ21は、ベースフレーム11の角度を検出し、検出結果を制御部22に出力する。例えば、姿勢角センサ21は、ジャイロセンサ、加速度センサ等から構成され、ベースフレーム11の傾斜角度、傾斜角速度、傾斜角加速度、傾斜加速度等の姿勢情報を検出することができる。姿勢角センサ21が測定可能な傾斜方向は、ピッチ方向やロール方向(x軸を中心として回転する方向)である。
姿勢角センサ21は、ベースフレーム11の左右(ロール方向)への傾きを検出することにより、左右いずれかの方向に移動体1を旋回させる指示がなされたことを検出し、指示された旋回方向を制御部22に出力する。また、姿勢角センサ21は、ベースフレーム11の左右いずれかへの傾斜角を、旋回の度合いを示す旋回指示量として出力する。旋回指示量は、傾斜角が大きいほど大きい。ベースフレーム11が左右いずれかに最大限傾斜した場合に、旋回指示量は最大となる。
制御部22は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算回路22aと、各種制御プログラムやデータなどが格納されたRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部22bを備えている。制御部22は、姿勢角センサ21の検出結果や速度センサ26R及び26Lからの速度情報等に基づいて所定の演算処理を実行し、駆動回路23R及び23Lに必要なトルク情報を生成する。制御部22は、生成したトルク情報をトルク指令信号として駆動回路23R及び23Lに出力する。このトルク指令信号により制御部22が駆動モータ24a及び24cの駆動を制御することで、移動体1は倒立状態を維持しつつ所望の走行を行う。
搭乗者Pが搭乗姿勢を変化することにより搭乗者Pや荷物等の合成重心を変化させた場合、姿勢角センサ21は、ベースフレーム11の傾斜角度が変化したことを検出し、検出結果を制御部22に出力する。制御部22は、検出結果に基づき、合成重心位置が移動したことを検出して、合成重心位置が移動した方向に移動体1を動かすように、駆動回路23R及び23Lに必要なトルク情報を生成する。具体的には、合成重心位置がステップ部13の中央から前側に移動した場合に、制御部22は、移動体1を前方に動かすようなトルク情報を生成する。逆に、合成重心位置がステップ部13の中央から後側に移動した場合に、制御部22は、移動体1を後方に動かすようなトルク情報を生成する。なお、合成重心位置がステップ部13の中央にある場合には、制御部22は移動体1を移動させない。換言すれば、制御部22は、合成重心位置を車輪14R及び14Lが追い越そうとするように、移動体1の動作を制御する。
また、搭乗者Pがベースフレーム11を左右いずれかに傾斜した場合に、姿勢角センサ21は、指示された旋回方向及び旋回指示量を制御部22に出力する。制御部22は、検出結果に基づき、指示があった方向に旋回指示量分だけ移動体1を旋回させるように、駆動回路23R及び23Lに必要なトルク情報を生成する。
駆動回路23Rは、制御部22からのトルク指令信号に基づいて、車輪駆動ユニット24Rを駆動する駆動電流を出力し、駆動回路23Lは、制御部22からのトルク指令信号に基づいて、車輪駆動ユニット24Lを駆動する駆動電流を出力する。各駆動回路23R、23Lは、各車輪14R、14Lの回転速度や回転方向等を独立して制御するものであり、これらに各車輪駆動ユニット24R、24Lが個別に接続されている。
車輪駆動ユニット24Rは、車輪14Rを独立して回転駆動し、車輪駆動ユニット24Lは、車輪14Lを独立して回転駆動することができる。制御部22は、車輪14Rの回転速度及び車輪14Lの回転速度を、移動体1が前後方向に進む量と左右方向に旋回する量に基づいて決定する。具体的には、移動体1が前進している際、車輪14Rが車輪14Lよりも速度が大きい場合に、移動体1は左に旋回し、車輪14Lが車輪14Rよりも速度が大きい場合に、移動体1は右に旋回する。このように、移動体1は、車輪14Rと車輪14Lとの速度差に応じて旋回を行うことができる。
各車輪駆動ユニット24R、24Lは、例えば、各駆動モータ24a、24cと、その各駆動モータ24a、24cの回転軸に動力伝達可能に連結された各減速ギア24b、24dによって構成することができる。なお、各駆動モータ24a、24cは、ベースフレーム11に連結されたフレームにより、その位置が固定されている。
バッテリ25は、制御部22、車輪駆動ユニット24R及び24L、その他の電子機器、電気装置等に対して電力を供給する。
速度センサ26Rは、車輪14Rの速度情報を検出して制御部22に出力し、速度センサ26Lは、車輪14Lの速度情報を検出して制御部22に出力する。例えば、各速度センサ26R、26Lは、各駆動モータ24a、24cの回転情報(例えば回転数、回転角速度等の情報)を取得し、その回転情報に基づいて、各車輪14R、14Lの速度情報を検出する。
図3は、制御部22の概略的なシステム構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部22は、角度判定部31と速度判定部32と速度制御部33を有する。制御部22の各部は、それぞれ演算回路22a及び記憶部22bにより構成される。
角度判定部31は、姿勢角センサ21の検出結果に基づき、移動体1におけるピッチ方向の角度θ(ピッチ角θ)の絶対値(角度θの大きさ)が所定値θ(θ>0)未満であるか否かを判定する。ここで、移動体1が地面に対して水平である場合、ピッチ角は0°である。ピッチ角の正負については、上述で説明した通りである。
角度判定部31は、ピッチ角θの絶対値が所定値θ以上であれば、搭乗者Pや荷物等の合成重心位置はステップ部13の中央からずれていると判定する。この場合には、搭乗者Pが自身の重心をずらすことにより、移動体1を前進又は後退させる制御を実行している。例えば、移動体1を前方向に加速させる場合には、合成重心を移動体1の前方に位置させるため、搭乗者Pは前傾の姿勢をとる。逆に、移動体1を後方向に加速させる場合には、合成重心を移動体1の後方に位置させるため、搭乗者Pは後傾の姿勢をとる。
さらに、ピッチ角θの絶対値が所定値θ以上である状態として、移動体1の前進又は後退中に、移動体1が旋回をしている状態であることも考えられる。図4は、搭乗者Pが、移動体1の前進中に旋回をさせるように移動体1を制御している場合の一例である。搭乗者Pは、移動体1の車輪14Lを旋回中心Oとして、移動体1が前進している状態から、移動体1を左に旋回させている。このとき、移動体1のピッチ角θは、例えば図5に示すように時間変化する。ここで搭乗者Pは、旋回の際に移動体1の動く方向を転換させるために後傾の姿勢をとるため、ピッチ角θは負の値となり、ピッチ角θの絶対値は所定値θよりも大きい。なお、搭乗者Pが、移動体1が一定速度で後退中に旋回させるように移動体1を制御している場合、ピッチ角θは正の値であり、ピッチ角θの絶対値は所定値θよりも大きい。以上に示した状態において、制御部22は、車輪14R及び14Lにおける速度の制御を実行しない。
図3に戻り、説明を続ける。角度判定部31は、ピッチ角θの絶対値が所定値θ未満であれば、搭乗者Pや荷物等の合成重心位置はステップ部13の中央からずれていないと判定し、判定結果を速度判定部32に出力する。
速度判定部32は、角度判定部31の判定結果に基づき、速度センサ26Rから出力された車輪14Rの前後方向の速度と速度センサ26Lから出力された車輪14Lの前後方向の速度との和の絶対値v(速度和の大きさ)を算出する。車輪14Rの前後方向の速度をv、車輪14Lの前後方向の速度をvとすると、速度和の絶対値vは
v=|v+v|・・・(式1)
で表される。ここで|v+v|は(v+v)の絶対値である。そして、速度判定部32は、速度和の絶対値|v|が、所定の速さv(v>0)よりも大きいか否かを判定する。
図6は、搭乗者Pが、旋回中心Oを中心として移動体1を回転させるように制御している場合の一例である。搭乗者Pは、移動体1が略停止している状態から、移動体1の中心を旋回中心Oとして、移動体1を左に旋回させている。このとき、移動体1のピッチ角θは、例えば図7に示すように時間変化する。搭乗者Pは、前傾又は後傾の姿勢をとらず、地面に略垂直な姿勢をとって合成重心を移動体1の中央に位置させることにより、移動体1を前後方向に停止させている。このため、ピッチ角θは0に近い値であり、その絶対値は所定値θよりも小さい。そして、車輪14R及び14Lが正常に動作しているとき、速度vと速度vは正負が逆であり、速度vと速度vの絶対値が略等しい値となるため、速度和の絶対値vは所定の速さv以下になる。この場合、制御部22は、車輪14R及び14Lにおける速度の制御を実行しない。
これに対し、速度和の絶対値vが所定の速さvよりも大きい場合、移動体1は例えば図4に示す通り、移動体1の車輪14Lを旋回中心Oとして左に旋回している。しかしながら、ピッチ角θの絶対値は、図7に示す通り所定値θよりも小さい。この場合には、搭乗者Pが前進又は後退を伴う旋回をさせるように移動体1を制御していないにも関わらず、移動体1はそのような旋回を実行している。つまり、移動体1の車輪14Lが故障(例えばロック)することにより移動できなくなったか、又は車輪14Rの速度が本来の速度よりも大きい(例えば車輪14Rの速度が急激に増加した)ことが原因で、移動体1は図4に示す旋回を行おうとしていると想定される。
速度和の絶対値vが所定の速さvよりも大きい場合、速度判定部32は、車輪14Rの速さ|v|と車輪14Lの速さ|v|に関して、|v|>|v|であるか否かを判定する。ここで|v|は速度vの絶対値であり、|v|は速度vの絶対値である。
速度制御部33はその判定結果に基づき、車輪14Rの速度v又は車輪14Lの速度vのうち速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させるように、駆動回路23R又は23Lに必要なトルク情報を生成する。具体的に速度制御部33は、|v|>|v|であれば車輪14Lの速度を減速させるように制御し、|v|が|v|以上であれば、車輪14Rの速度を減速させるように制御する。
ここで、速度制御部33は、姿勢角センサ21が出力した旋回指示量に基づいて、減速させる車輪の速度を決定する。具体的には、減速前の車輪速度をv、減速後の車輪速度をv、現在出力された旋回指示量をsw1、ベースフレーム11が左右いずれかに最大限傾斜した場合の旋回指示量(最大旋回指示量)をswmaxとする。また、最大旋回指示量swmaxがベースフレーム11により指示されている場合の(v/v)の値を減速率d(1>d>0)とする。このとき、減速後の車輪速度vは以下の式で求められる。
=v×(d×(sw1/swmax))・・・(式2)
姿勢角センサ21が旋回指示量を出力していない場合(即ち、姿勢角センサ21が左右に傾いていない場合)には、旋回指示量sw1が0であるため、減速後の車輪速度vは0となる。
次に、制御部22が実行する具体的な車輪の速度制御について、図8を参照して説明する。図8には、移動体1に搭乗者Pが乗車して倒立制御がなされてから降車するまでの間にループして実行される移動体1の制御方法が示されている。なお、上述で既に説明した箇所については、詳細な説明を省略する。
まず、角度判定部31は、姿勢角センサ21の検出結果に基づき、移動体1におけるピッチ角θの絶対値が所定値θ(θ>0)未満であるか否かを判定する(ステップS1)。この判定の詳細については上述の通りである。移動体1の速さが閾値未満でない場合(ステップS1のNo)、角度判定部31はステップS1の判定を繰り返し実行する。
ピッチ角θの絶対値が所定値θ以上である場合(ステップS1のYes)、角度判定部31は、その判定結果を速度判定部32に出力する。速度判定部32は、その判定結果に応じて、車輪14Rの速度vと車輪14Lの速度vの和の絶対値vを算出し、速度和の絶対値vが所定の速さv(v>0)よりも大きいか否かを判定する(ステップS2)。速度和の絶対値vが所定の速さv以下である場合(ステップS2のNo)、制御部22はステップS1に戻って判定を繰り返し実行する。
速度の和の絶対値vが所定の速さvよりも大きい場合(ステップS2のYes)、速度判定部32は、車輪14Rの速さ|v|と車輪14Lの速さ|v|に関して、|v|>|v|であるか否かを判定する(ステップS3)。
|v|>|v|である場合(ステップS3のYes)、速度制御部33は、車輪14Lの速度を減速させるように制御する(ステップS4)。|v|が|v|以上である場合(ステップS3のNo)、速度制御部33は、車輪14Rの速度を減速させるように制御する(ステップS5)。減速させる車輪の速度は、(式2)に基づいて決定される。
このようにして、制御部22は、ピッチ角θの絶対値が所定値θ未満であり、かつ車輪14Rの速度vと車輪14Lの速度vの和の絶対値が所定の速さよりも大きい場合は、車輪に異常が生じたと判定する。そして、制御部22は、車輪14Rと車輪14Lのうち、検出した速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させる。従って、片側の車輪が移動できなくなった、または片側の車輪速度が急激に増加することが原因で旋回を行っている場合に、その旋回を抑制することができる。搭乗者Pが移動体1を旋回しようとしている場合、片側の車輪が移動できなくなると、旋回中心が移動体1の中心からその片側の車輪にずれてしまう。このため、搭乗者Pが予期しない旋回を移動体1が行ってしまう。しかしながら、実施の形態1にかかる移動体1では、その旋回を抑制することができる。なお、この制御は、搭乗者Pが移動体1を旋回しようとしていない場合であっても実行できる。また、制御部22は、移動体1が正常に旋回を行っている場合(図8におけるステップS1のNo又はステップS2のNoの場合)には、車輪の速度を減速させる制御を行わない。
なお、実施の形態1では、ベースフレーム11の傾斜角によって旋回指示量を決定している。この構成により、搭乗者Pは直感的な操作で移動体1の旋回を指示することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、ベースフレーム11を旋回の指示装置とすることにより旋回の方向及び旋回指示量が決定される例を説明した。しかしながら、旋回の指示装置の例はこれに限られない。実施の形態2では、旋回の指示装置のバリエーションについて説明する。
例えば、搭乗者Pが操作可能な押しボタンにより旋回の方向及び旋回指示量が決定されてもよい。図9において、グリップ部12には、右旋回を指示する右旋回指示ボタン34Rと、左旋回を指示する左旋回指示ボタン34Lとが旋回の指示装置として設けられている。
搭乗者Pは、右旋回指示ボタン34Rを押下することで制御部22に右旋回を指示する。右旋回の旋回指示量は、右旋回指示ボタン34Rの押下量が大きいほど大きい。右旋回指示ボタン34Rの押下量が最大になると、旋回指示量は最大になる。同様に、搭乗者Pは、左旋回指示ボタン34Lを押下することで制御部22に左旋回を指示する。左旋回の旋回指示量は、左旋回指示ボタン34Lの押下量が大きいほど大きい。
なお、右旋回指示ボタン34R及び左旋回指示ボタン34Lが旋回のオン/オフを切り替える機能しか有さない場合に、指示ボタンが押下されたときに出力される旋回指示量は最大旋回指示量である。
このように、押しボタンで旋回の指示装置が構成されることにより、指示装置をシンプルかつ安価に実現することができる。
また、旋回の指示装置は、搭乗者Pが操作可能なジョイスティックであってもよい。このジョイスティックは、例えばグリップ部12に設けることができる。搭乗者Pは、旋回の指示装置であるジョイスティックを右に傾かせることで、制御部22に右旋回を指示する。同様に、搭乗者Pは、ジョイスティックを左に傾かせることで制御部22に左旋回を指示する。右旋回又は左旋回の旋回指示量は、ジョイスティックの傾斜量が大きいほど大きい。ジョイスティックの押下量が最大になると、旋回指示量は最大になる。
このように、旋回の指示装置をジョイスティックで構成することにより、搭乗者Pは旋回したい方向にそのジョイスティックを倒すことで移動体1を旋回させることができる。そのため、搭乗者Pは直感的な操作で移動体1の旋回を指示することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、減速後の車輪速度vを決定する方法は、(式2)に限られない。図8におけるフローでは、ステップS1とS2の処理の順番を入れ替えてもよい。また、ステップS3においては、|v|>|v|であるか否かを判定してもよい。また、制御部22が実行する処理は、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現させることも可能である。
1 倒立二輪型移動体
11 ベースフレーム
12 グリップ部
13 ステップ部
13a 前部
13b 後部
14R 右車輪
14L 左車輪
21 姿勢角センサ
22 制御部
22a 演算回路
22b 記憶部
23R、23L 駆動回路
24R、24L 車輪駆動ユニット
24a、24c 駆動モータ
24b、24d 減速ギア
25 バッテリ
26L 速度センサ
26R 速度センサ
31 角度判定部
32 速度判定部
33 速度制御部
34R 右旋回指示ボタン
34L 左旋回指示ボタン

Claims (1)

  1. 倒立制御により倒立状態を維持しつつ、右車輪及び左車輪をモータによって独立に駆動させ、前記右車輪と前記左車輪との速度差に応じて旋回を行う倒立二輪型移動体であって、
    前記倒立二輪型移動体のピッチ方向の角度を計測する角度計測センサと、
    前記右車輪及び前記左車輪の速度を検出する速度検出センサと、
    前記角度計測センサが計測した前記角度の絶対値が第1の所定値未満であり、かつ前記速度検出センサが検出した前記右車輪の速度と前記左車輪の速度の和の絶対値が第2の所定値よりも大きい場合に、前記右車輪と前記左車輪のうち、検出した前記速度の大きさが大きい方の車輪の速度を減速させる制御部と、を備える
    倒立二輪型移動体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019006652A1 (zh) * 2017-07-01 2019-01-10 杭州畅动智能科技有限公司 人机互动体感车

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