JP2016088259A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ビードワイヤの巻き終わり端が効果的に押さえられる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】ビードワイヤ11が環状に複数回巻かれて形成されたビードコアと、ビードコアのうちビードワイヤ11の巻き終わり端13を含む領域に巻き付けられたラッピング部材4とを備え、ラッピング部材4は、ビードワイヤ11と交差する方向に巻かれた第1コード40と、ビードワイヤ11と第1コード40とに交差する方向に巻かれた第2コード41とを有し、第1コード40と第2コード41のうち少なくとも一方はゴムで被覆されてテープ状となっている。【選択図】図3
Description
本発明は空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのビードコアには、シングルストランドビードと呼ばれるものとグロメットビードと呼ばれるものがある。シングルストランドビードはゴムで被覆された1本のビードワイヤが円環状に複数周巻かれたものである。グロメットビードは、複数のビードワイヤが平行に並べられてゴムで被覆されたものが、内径側から外径側に積層するように円環状に複数周巻かれたものである。
いずれのビードコアにおいても、ビードワイヤには真っ直ぐに伸びようとする力が機能する。そのためビードワイヤの巻き終わり端が円環状のビードコアの外径側へ跳ね上がるおそれがある。また、ビードワイヤの巻き終わり端が、ビードコアの外径側へ跳ね上がった後、ビードコアの周に沿って巻き戻る方向に移動し、ビードワイヤにたるみが生じるおそれがある。
これに対し、例えば特許文献1に記載されているように、ビードワイヤの巻き終わり端付近の部分に留めコードが螺旋状に巻かれているビードコアが提案されている。また、例えば特許文献2に記載されているように、ビードワイヤの巻き終わり端付近の部分にテープ状の有機繊維コード層が螺旋状に巻かれているビードコアが提案されている。ここで有機繊維コード層は、複数の有機繊維コードが平行に並べられてゴムで被覆された部材である。これらのビードコアでは、ビードワイヤの巻き終わり端が押さえられるため、ビードワイヤの巻き終わり端がビードコアの外径側へ跳ね上がる等の現象をある程度防ぐことができると考えられる。
しかし特許文献1や特許文献2のビードコアでは、コードが一方向にしか螺旋巻きされていないため、ビードワイヤの巻き終わり端を押さえる効果が必ずしも高くないおそれがある。
そこで本発明は、ビードワイヤの巻き終わり端が効果的に押さえられる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
実施形態の空気入りタイヤは、ビードワイヤが環状に複数回巻かれて形成されたビードコアと、前記ビードコアのうち前記ビードワイヤの巻き終わり端を含む領域に巻き付けられたラッピング部材とを備え、前記ラッピング部材は、前記ビードワイヤと交差する方向に巻かれた第1コードと、前記ビードワイヤと前記第1コードとに交差する方向に巻かれた第2コードと、を有し、前記第1コードと前記第2コードのうち少なくとも一方はゴムで被覆されてテープ状となっていることを特徴とする。
実施形態の空気入りタイヤでは第1コード及び第2コードがビードワイヤの巻き終わり端を含む領域を押さえるため、ビードワイヤの巻き終わり端が効果的に押さえられる。
(実施形態1)
図1に示すように、実施形態の空気入りタイヤは、ビードコア1及びビードフィラー2を有するビード部10を備える。ビード部10はタイヤ幅方向両側にあり、それらのビード部10の間でカーカスプライ3がタイヤの骨格を形成している。カーカスプライ3はビード部10の周りでこれを包むように折り返されてタイヤ径方向外側へ巻き上げられている。カーカスプライ3のタイヤの骨格を形成している部分のタイヤ径方向外側には、ベルト層やトレッドゴムが配置されている。またカーカスプライ3のタイヤ幅方向外側にはサイドウォールゴムが配置されている。これらの他、リムストリップ、補強層その他の部材が必要に応じて配置されている。
図1に示すように、実施形態の空気入りタイヤは、ビードコア1及びビードフィラー2を有するビード部10を備える。ビード部10はタイヤ幅方向両側にあり、それらのビード部10の間でカーカスプライ3がタイヤの骨格を形成している。カーカスプライ3はビード部10の周りでこれを包むように折り返されてタイヤ径方向外側へ巻き上げられている。カーカスプライ3のタイヤの骨格を形成している部分のタイヤ径方向外側には、ベルト層やトレッドゴムが配置されている。またカーカスプライ3のタイヤ幅方向外側にはサイドウォールゴムが配置されている。これらの他、リムストリップ、補強層その他の部材が必要に応じて配置されている。
ビードコア1には、図1(a)で示すシングルストランドビード1aと、図1(b)で示すグロメットビード1bとがある。いずれも図2に示すように環状になっている。
シングルストランドビード1aは1本のビードワイヤ11が環状に複数回巻かれて形成されたものである。ビードワイヤ11は、一般にはゴムで被覆されているが、ゴムで被覆されていない場合もある。ビードワイヤ11の直径は例えば0.9mm以上1.6mm以下で、これがゴムで被覆されたものの直径は例えば1.2mm以上1.8mm以下である。
一方グロメットビードは、複数のビードワイヤ11が平行に並べられゴムで被覆されて扁平で長細いリボン状になったものが、内径側から外径側に積層するように、環状に複数回巻かれて形成されたものである。ビードワイヤ11の直径は例えば0.9mm以上1.6mm以下である。
いずれのビードコア1においても、一般に、ビードワイヤ11の巻き始め端12はビードコア1の径方向内側に、ビードワイヤ11の巻き終わり端13はビードコア1の径方向外側にある。ただしそうでない場合もある。また、図3に示すように、いずれのビードコア1においても、一般に、ビードワイヤ11の巻き始め側の部分と巻き終わり側の部分とは、ビードコア1の径方向に重なっている。ただしそうでない場合もある。
図3に示すように、これらのビードコア1のうちビードワイヤ11の巻き終わり端13を含む領域には、ラッピング部材としてのメッシュテープ4が巻き付けられている。ここで、領域に巻き終わり端13を含むとは、領域の端部が巻き終わり端13と一致している場合を含む意味である。ビードコア1のうちメッシュテープ4が巻き付けられている領域をラッピング領域14とする。メッシュテープ4は、平行に並べられた複数の第1コード40と、同じく平行に並べられた複数の第2コード41とが、交差して網目状になるように配置され、ゴムで被覆されてシート状となっているものである。第1コード40と第2コード41とが交差する角度は、限定されないが、例えば90度である。第1コード40及び第2コード41は、ビニロン等の有機繊維でできている。第1コード40及び第2コード41の直径は例えば0.3mm程度である。これらのコードはそれぞれ例えば1.0mm程度の等間隔で並べられている。
ここでシート状とは、薄い1枚ものの状態で幅(ビードコア1に巻き付けられた状態においてビードコア1の周の接線方向に伸びる辺の長さのこと)が広い状態であることを意味する。シート状のものは、その幅方向とビードコア1の周の接線方向とが一致するようにして前記接線方向に直交する方向に巻かれた場合に、ラッピング領域14全体を覆うことができる。なお、実施形態2以降で説明する「帯状」は、薄い1枚ものの状態でシート状よりも幅が狭い状態であることを意味する。シート状と帯状はテープ状に含まれる。
本実施形態では、このようなメッシュテープ4が、その幅方向とビードコア1の周の接線方向とが一致するようにして、ビードコア1の周りに巻き付けられている。その結果として、ラッピング領域14全体がメッシュテープ4に覆われている。このとき、第1コード40及び第2コード41がそれぞれビードワイヤ11と交差するように巻き付けられている。例えば、メッシュテープ4において第1コード40と第2コード41とが90度の角度で交わっている場合において、第1コード40と第2コード41がビードワイヤ11に対しそれぞれ45度の角度で交差している。
メッシュテープ4は、ビードコア1の周りに1周だけ巻き付けられていても良いし、1周より多く2周より少なく巻き付けられていても良い。また、メッシュテープ4が、2周以上巻き付けられることにより、ビードコア1の周りに積層されていても良い。また、メッシュテープ4が、2枚以上準備され、それぞれ1周以上巻き付けられることにより、ビードコア1の周りに積層されていても良い。
ラッピング領域14の端部のうち、ビードワイヤ11の巻き方向(以下、単に「巻き方向」と表現する場合がある)の端部(巻き方向端部14aとする)は、ビードワイヤ11の巻き終わり端13又はこれよりビードワイヤ11の巻き方向にある所定の位置にある。また、ラッピング領域14の端部のうち、ビードワイヤ11の巻き方向と反対方向の端部(反巻き方向端部14bとする)は、ビードワイヤ11の巻き終わり端13より巻き方向と反対方向にある所定の位置にある。これらの所定位置は、タイヤ毎に異なり限定されない。
ただし、巻き方向端部14aの位置は、ビードワイヤ11の巻き終わり端13よりビードワイヤ11の巻き方向の位置であることが望ましい。
また、反巻き方向端部14bの位置は、ビードワイヤ11の巻き終わり端13を起点に、ビードコア1の1周分の長さの3%以上10%以下(小数点以下は四捨五入されている)の長さだけ、巻き方向と反対方向に離れた位置であることが望ましい。ここで、ある長さだけ離れているとは、ビードコア1の周に沿ってその長さだけ離れているという意味である。また、ビードコア1の1周分の長さとは、ビードコア1の内径の1周分の長さのことである。
例えば、1周分の長さが745mm、1000mm、1700mmの各ビードコア1では、ビードワイヤ11の巻き終わり端13からラッピング領域14の反巻き方向端部14bまでのビードコア1の周に沿った長さが50mm以上70mm以下であれば、上記の条件を十分に満たす。
これらの望ましい位置を端部とするラッピング領域14にメッシュテープ4が巻き付けられると、メッシュテープ4は、ビードワイヤ11の巻き終わり端13より巻き方向にある位置から、ビードワイヤ11の巻き終わり端13よりビードコア1の1周分の長さの3%以上10%以下の長さだけ巻き方向と反対方向にある位置までの領域を覆うことになる。
以上の構造の空気入りタイヤでは、ビードコア1に巻き付けられた状態のメッシュテープ4が、ビードワイヤ11と交差する方向に巻かれた第1コード40と、ビードワイヤ11と第1コード40とに交差する方向に巻かれた第2コード41とを有する。そのため、ビードワイヤ11の巻き終わり側の部分を押さえる力が2方向から働く。そのためビードワイヤ11の巻き終わり端13が効果的に押さえられる。
また、メッシュテープ4が、ビードワイヤ11の巻き終わり端13より巻き方向にある位置から、ビードワイヤ11の巻き終わり端13より所定の長さだけ巻き方向と反対方向にある位置までの領域を覆っており、前記所定の長さがビードコア1の1周分の長さの3%以上の長さであれば、ビードワイヤ11の巻き終わり側の部分が広範囲に亘って拘束されるため、ビードワイヤ11の巻き終わり端13がより強固に押さえられる。また前記所定の長さがビードコア1の1周分の長さの10%以下の長さであれば、メッシュテープ4が原因でタイヤが過度に重くならない。
また、第1コード40及び第2コード41が1枚のメッシュテープ4に埋め込まれているため、1枚のメッシュテープ4を巻くだけで第1コード40及び第2コード41の巻き付けの作業が終わる。そのため第1コード40及び第2コード41をそれぞれ巻くよりも巻き付けの作業が簡単である。
また、第1コード40及び第2コード41がゴムで被覆されており、ゴムはビードコア1の周辺部材(ビードフィラー2やカーカスプライ3)との密着性が良いため、第1コード40及び第2コード41を起点としてセパレーションが生じるおそれが少ない。
また、メッシュテープ4が、ビードワイヤ11の束の周りに2層以上に積層されている場合、1層だけの場合よりもビードワイヤ11の巻き終わり側の部分が強く拘束され、ビードワイヤ11の巻き終わり端13がより強固に押さえられる。
(実施形態2)
実施形態2のメッシュテープ104を図4(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図4(b)に示す。
実施形態2のメッシュテープ104を図4(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図4(b)に示す。
実施形態2のラッピング部材としてのメッシュテープ104は、実施形態1のメッシュテープ4と同じく、交差する第1コード140及び第2コード141がゴムで被覆されたものである。ただし実施形態1のメッシュテープ4よりも幅が狭い帯状のものである点で異なる。
実施形態2では、このようなメッシュテープ104が、上記と同じラッピング領域14に、隙間を空けないように螺旋巻きされている。ここで、第1コード140及び第2コード141は、それぞれビードワイヤ11と交差している。なお図4(b)は第1コード140及び第2コード141が省略されて描かれている。同じ場所に螺旋巻きが2回以上されてメッシュテープ104が2層以上に積層されていても良い。
このようにメッシュテープ104が螺旋巻きされると、ビードワイヤ11の巻き終わり側の部分がより強く拘束され、ビードワイヤ11の巻き終わり端13がより強固に押さえられる。
(実施形態3)
実施形態3のコード入りテープ204を図5(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図5(b)に示す。
実施形態3のコード入りテープ204を図5(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図5(b)に示す。
実施形態3では、ラッピング部材としてのコード入りテープ204が、上記と同じラッピング領域14に巻き付けられている。
コード入りテープ204は、コード240がゴムで被覆されたシート状のものである点で、実施形態1のメッシュテープ4と同じである。しかし、複数のコード240が一方向にのみ並べられている点で異なる。コード240が伸びている方向はコード入りテープ204の幅方向に対して傾斜する方向である。
実施形態3ではこのようなコード入りテープ204が2重に巻き付けられている。詳細には、コード240の方向が異なる2枚のコード入りテープ204が準備され、最初に巻き付けられたコード入りテープ204の上から、2枚目のコード入りテープ204が巻き付けられている。ここで、下のコード入りテープ204のコード240と上のコード入りテープ204のコード240とが交差するように、巻き付けられている。また、いずれのコード入りテープ204のコード240もビードワイヤ11と交差している。この場合、下のコード入りテープ204のコード240と上のコード入りテープ204のコード240は、それぞれ第1コードと第2コードとして機能する。
なお、コード入りテープ204が3重以上に巻き付けられていても良い。
実施形態3の場合も、ビードワイヤ11の巻き終わり端13が効果的に押さえられる。
また、ゴムで被覆されていないコード240のみをラッピング領域14全体に巻き付ける場合は何回も巻かなければならない。しかし本実施形態では、1枚のコード入りテープ204の中に、ラッピング領域14全体に巻き付けるべき複数のコード240のうち、一方向に並んだコード240の全てが埋め込まれている。そのため、2枚のコード入りテープ204を、コード240の傾斜方向を交差させるようにして巻き付けるという、2回の巻き付け作業だけで、コード240をラッピング領域14全体に巻き付けることができ、作業が簡単である。
(実施形態4)
実施形態4のコード入りテープ304を図6(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図6(b)に示す。
実施形態4のコード入りテープ304を図6(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図6(b)に示す。
実施形態4では、ラッピング部材としてのコード入りテープ304が、上記と同じラッピング領域14に螺旋巻きされている。
コード入りテープ304は、コード340がゴムで被覆された帯状のものである点で、実施形態2のメッシュテープ104と同じである。しかし、複数のコード340が一方向にのみ並べられている点で異なる。コード340が伸びている方向は帯状のコード入りテープ304の伸びている方向と一致している。
実施形態4ではこのようなコード入りテープ304が2重に螺旋巻きされている。つまり、最初に螺旋巻きされたコード入りテープ304の上から、さらにコード入りテープ304が螺旋巻きされている。ここで、下のコード入りテープ304のコード340と上のコード入りテープ304のコード340とが交差するように螺旋巻きされている。また、いずれのコード入りテープ304のコード340もビードワイヤ11と交差するように螺旋巻きされている。この実施形態の場合、下のコード入りテープ304のコード340と上のコード入りテープ304のコード340は、それぞれ第1コードと第2コードとして機能する。なお図6(b)はコード340が省略されて描かれている。
なお、コード入りテープ304が3重以上に螺旋巻きされていても良い。
実施形態4の場合も、ビードワイヤ11の巻き終わり端13が効果的に押さえられる。特に、コード入りテープ304が2重に螺旋巻きされるので、その効果が大きい。
また、1本のコード入りテープ304に複数のコード340が埋め込まれているため、ゴムで被覆されていないコード340を螺旋巻きする場合よりも、ラッピング領域14全体にコード340を巻き付けるために要する巻き回数が少なく済み、作業が簡単である。
(実施形態5)
実施形態5のコード入りテープ404を図7(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図7(b)に示す。
実施形態5のコード入りテープ404を図7(a)に、ラッピング部材及びその周辺部分を図7(b)に示す。
実施形態5では、ビードコア1に、有機繊維コード441が螺旋巻きされ、その上から、帯状のコード入りテープ404が螺旋巻きされている。コード入りテープ404は、実施形態4のコード入りテープ304と同じもので、複数のコード440が一方向にのみ並べられてゴムで被覆されたものである。コード440が伸びている方向は帯状のコード入りテープ404の伸びている方向と一致している。
実施形態5では、有機繊維コード441とコード入りテープ404のコード440とは交差している。また、有機繊維コード441とコード入りテープ404のコード440はそれぞれビードワイヤ11とも交差している。この実施形態の場合、有機繊維コード441とコード入りテープ404とがラッピング部材を構成し、有機繊維コード441とコード入りテープ404のコード440はそれぞれ第1コードと第2コードとして機能する。なお図7(b)はコード入りテープ404のコード440が省略されて描かれている。
実施形態5の場合も、ビードワイヤ11の巻き終わり端13が効果的に押さえられる。
また、コード入りテープ404には複数のコード440が埋め込まれているため、コード440を巻き付けるために要する巻き回数が少なく済み、作業が簡単である。
(実施形態6)
実施形態6のラッピング部材及びその周辺部分を図8に示す。
実施形態6のラッピング部材及びその周辺部分を図8に示す。
実施形態6では、上記の各ラッピング部材の下に、結束コード5が巻き付けられている。つまり、ビードコア1に結束コード5が巻き付けられ、その上から例えば実施形態1のメッシュテープ4が巻き付けられている。ここで結束コード5はビードワイヤ11の束を結束している。結束コード5はビニロン等の有機繊維製のコードであることが望ましい。巻き付け方は螺旋巻きが望ましい。
結束コード5が巻き付けられる領域は限定されないが、少なくともビードワイヤ11の巻き終わり端13を含んでいることが望ましい。また、ラッピング部材は結束コード5を上から完全に覆っていることが望ましい。
このようにラッピング部材の下に、結束コード5が巻き付けられている場合、ビードワイヤ11の巻き終わり端13がより強固に押さえられる。
(実施例)
実施例及び比較例の空気入りタイヤにおける、ビードワイヤの巻き終わり端の跳ね上がりについて調べた。
実施例及び比較例の空気入りタイヤにおける、ビードワイヤの巻き終わり端の跳ね上がりについて調べた。
実施例及び比較例の空気入りタイヤの特徴は表1の通りである。実施例1の空気入りタイヤは上記実施形態1のラッピング部材を備えるものである。実施例2の空気入りタイヤは上記実施形態6の特徴を備える空気入りタイヤのうち、上記実施形態1のラッピング部材を備えるものである。比較例1の空気入りタイヤにはラッピング部材が設けられていない。比較例2の空気入りタイヤは上記実施形態4のものと同じコード入りテープが1回だけ螺旋巻きされたものである。従ってコードは一方向にしか巻かれていない。
これらの各特徴を備えるビードコアを製造し、それらを用いて空気入りタイヤを製造した。加硫後の空気入りタイヤを切断し、ビードワイヤの巻き終わり端の、先に巻き付けたビードワイヤの束に対する跳ね上がり量を測定した。測定結果を表2に示す判定基準で判定した。
判定結果を表1に示す。実施例1及び2の判定が良く、上記実施形態の効果が確認できた。
1…ビードコア、1a…シングルストランドビード、1b…グロメットビード、2…ビードフィラー、3…カーカスプライ、4…メッシュテープ、5…結束コード、10…ビード部、11…ビードワイヤ、12…ビードワイヤ11の巻き始め端、13…ビードワイヤ11の巻き終わり端、14…ラッピング領域、14a…巻き方向端部、14b…反巻き方向端部、40…第1コード、41…第2コード、104…メッシュテープ、140…第1コード、141…第2コード、204…コード入りテープ、240…コード、304…コード入りテープ、340…コード、404…コード入りテープ、440…コード、441…有機繊維コード
Claims (3)
- ビードワイヤが環状に複数回巻かれて形成されたビードコアと、前記ビードコアのうち前記ビードワイヤの巻き終わり端を含む領域に巻き付けられたラッピング部材とを備え、
前記ラッピング部材は、前記ビードワイヤと交差する方向に巻かれた第1コードと、前記ビードワイヤと前記第1コードとに交差する方向に巻かれた第2コードと、を有し、
前記第1コードと前記第2コードのうち少なくとも一方はゴムで被覆されてテープ状となっていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ラッピング部材は、前記ビードワイヤの巻き終わり端より前記ビードワイヤの巻き方向にある位置から、前記ビードワイヤの巻き終わり端より前記ビードコアの1周分の長さの3%以上10%以下の長さだけ前記巻き方向と反対方向にある位置までの領域に巻き付けられている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラッピング部材は、前記第1コードと前記第2コードとがゴムに被覆された部材であり、
前記ビードコアには結束コードが巻き付けられており、
前記前記ラッピング部材は前記結束コードの上に巻き付けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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