JP2016087927A - 画像形成装置、吐出検知装置及び吐出検知ユニット - Google Patents

画像形成装置、吐出検知装置及び吐出検知ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】検知用の電極板をキャリッジ移動方向と同じ方向に払拭する払拭部材によって清掃し、払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する1又は複数の清掃部清掃部側での廃液の堆積を低減して、払拭部材の払拭性能を長期にわたって維持できる吐出検知装置を提供する。
【解決手段】清掃手段104の清掃部111a、111bには、ワイパ部材が相対移動するときの相対移動方向下流側に、ワイパ部材との接触圧が漸次弱くなる傾斜部112a、112bを有し、少なくとも、相対移動方向下流側に清掃部111bが配置されている相対移動方向上流側の清掃部111aの傾斜部112aには、ワイパ部材の相対移動方向と交差する方向の中央部に、廃液を重力方向下方に逃す逃がし部113aが設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は画像形成装置、吐出検知装置及び吐出検知ユニットに関する。
液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)から滴吐出状態を検出する吐出検知装置として、ヘッドから電極板に向けて液滴を吐出させて、電極板に液滴が着弾するときの電気的変化を測定することによって吐出/不吐出を検知する吐出検知ユニットを備えるものが知られている。
そして、上記電極板をキャリッジ移動方向と同じ方向に払拭する払拭部材によって清掃し、払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する1又は複数の清掃部を有し、払拭部材と清掃部が接触しながら相対的に移動することで、払拭部材に付着した廃液が除去されるようにしたものが知られている(特許文献1、2)。
特開2014−097642号公報 特開2014−151504号公報
ところで、払拭部材による払拭清掃を行う場合、払拭部材に廃液が転移し、経時的に払拭性能が低下することから、上述したように清掃部材によって払拭部材に付着した廃液を掻き落して清掃することが行われる。
ここで、例えば、払拭部材に稜線を持つスクレーパ(清掃部)が接触して払拭部材の払拭面側の廃液を掻き落とす構成とし、複数のスクレーパを払拭部材の移動方向に配置して清掃機能を向上させる構成が考えられる。
しかしながら、このような構成とした場合、経時的に、スクレーパに廃液が堆積し、スクレーパ間で堆積廃液がつながって清掃機能が低下するという課題が生じる。この場合、複数のスクレーパ間を堆積廃液のつながりを避けるために複数のスクレーパ間を離すと、装置が大型化するという課題を生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、清掃部側での廃液の堆積を低減して払拭部材の払拭性能を長期にわたって維持できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
着弾部材の着弾面に前記液体吐出ヘッドから吐出された液滴が着弾することで生じる電気的変化から滴吐出の有無を検知する吐出検知手段と、を備え、
前記吐出検知手段は、
前記着弾部材の着弾面を払拭して清掃する払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する複数の清掃部を含む清掃手段を有し、
前記払拭部材と前記複数の清掃部が順次接触しながら相対的に移動することで、前記払拭部材に付着した前記廃液が除去され、
前記清掃部には、前記払拭部材が相対移動するときの相対移動方向下流側に、前記払拭部材との接触圧が漸次弱くなる傾斜部を有し、
少なくとも、相対移動方向下流側に前記清掃部が配置されている相対移動方向上流側の前記清掃部の前記傾斜部には、前記払拭部材の相対移動方向と交差する方向の中央部に、前記廃液を重力方向下方に逃す逃がし部が設けられている
構成とした。
本発明によれば、清掃部側での廃液の堆積を低減して払拭部材の払拭性能を長期にわたって維持できる。
本発明を適用する画像形成装置の一例の機構部の平面説明図である。 同装置の記録ヘッドの説明に供する説明図である。 同装置の制御部の概要の説明に供するブロック説明図である。 本発明の第1実施形態に係る吐出検知装置に係わる部分の説明図である。 同じくキャリッジ部分及び吐出検知ユニットの要部斜視説明図である。 同じく正面説明図である。 同吐出検知ユニットの斜視説明図である。 同吐出検知ユニットの側面説明図である。 払拭ユニットのワイパ退避カバーの説明に供する斜視説明図である。 払拭ユニットのワイパ部材による吐出検知ユニットの電極板の表面(着弾面)の払拭動作及び清掃手段によるワイパ部材の清掃の説明に供する斜視説明図である。 同じく図10に続く斜視説明図である。 同実施形態の清掃部のエッジ形状と清掃動作の説明に供する要部平面説明図である。 同実施形態の清掃部のスクレーパの下流側形状による作用説明に供する斜視説明図である。 同じく図14に続く状態の斜視説明図である。 比較例の清掃部による作用説明及び問題点の説明に供する斜視説明図である。 同じく図15に続く状態の斜視説明図である。 本発明の第2実施形態における吐出検知ユニットの斜視説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明を適用する画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。図1は同画像形成装置の機構部の平面説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、図示しない左右の側板に横架した主ガイド部材1及び図示しない従ガイド部材でキャリッジ3を移動可能に保持している。そして、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け渡したタイミングベルト8を介して主走査方向(キャリッジ移動方向)に往復移動する。
このキャリッジ3には、液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド4a、4b(区別しないときは「記録ヘッド4」という。)を搭載している。記録ヘッド4は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する。また、記録ヘッド4は、複数のノズルからなるノズル列4nを主走査方向と直交する副走査方向に配置し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド4は、図2に示すように、それぞれ複数のノズル4nを配列した2つのノズル列Na、Nbを有する。記録ヘッド4aの一方のノズル列Naはブラック(K)の液滴を、他方のノズル列Nbはシアン(C)の液滴を吐出する。記録ヘッド4bの一方のノズル列Naはマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列Nbはイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
記録ヘッド4を構成する液体吐出ヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを用いることができる。
一方、用紙10を搬送するために、用紙を静電吸着して記録ヘッド4に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。
そして、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。この搬送ベルト12は、周回移動しながら図示しない帯電ローラによって帯電(電荷付与)される。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方に記録ヘッド4の維持回復を行う維持回復機構20が配置され、他方側には搬送ベルト12の側方に記録ヘッド4から空吐出を行う空吐出受け21がそれぞれ配置されている。
維持回復機構20は、例えば記録ヘッド4のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材20a、ノズル面を払拭するワイパ部材20b、画像形成に寄与しない液滴を吐出する図示しない空吐出受けなどで構成されている。
また、搬送ベルト12と維持回復機構20との間の記録領域外であって、記録ヘッド4に対向可能な領域には、滴吐出の有無を検知する本発明に係る吐出検知手段、吐出検知装置を構成する本発明に係る吐出検知ユニット100が配置されている。一方、キャリッジ3には、吐出検知ユニット100の電極板101を清浄化する払拭ユニット200が設けられている。
また、キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール23を張装し、キャリッジ3にはエンコーダスケール23のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ24を設けている。これらのエンコーダスケール23とエンコーダセンサ24によってキャリッジ3の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、搬送ローラ13の軸にはコードホイール25を取り付け、このコードホイール25に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ26を設けている。これらのコードホイール25とエンコーダセンサ26によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
このように構成したこの画像形成装置においては、図示しない給紙トレイから用紙10が帯電された搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって用紙10が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド4を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録する。そして、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又は用紙10の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙10を図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3を参照して説明する。同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、PCなどのホスト(情報処理装置)600との間でデータの転送を司るホストI/F506と、記録ヘッド4を駆動制御する画像出力制御部511と、エンコーダ解析部512を備えている。エンコーダ解析部512は、主走査エンコーダセンサ24、副走査エンコーダセンサ26からの検出信号を入力して解析する。
また、制御部500は、主走査モータ5を駆動する主走査モータ駆動部513と、副走査モータ16を駆動する副走査モータ駆動部514と、各種センサ及びアクチュエータ517との間のI/O516なども備えている。
を備えている。
また、制御部500は、吐出検知ユニット100の電極板101に液滴が着弾したときの電気的変化を測定(検出)して吐出/不吐出を判別する吐出検知部531を備えている。また、制御部500は、吐出検知ユニット100の電極板101を払拭する払拭ユニット200の駆動モータ203を駆動する払拭ユニット駆動部532を備えている。
画像出力制御部511は、印刷データを生成するデータ生成手段、記録ヘッド4を駆動制御するための駆動波形を発生する駆動波形発生手段、駆動波形から所要の駆動信号を選択するためのヘッド制御信号及び印刷データを転送するデータ転送手段などを含む。そして、キャリッジ3側に搭載された記録ヘッド4を駆動するためのヘッド駆動回路であるヘッドドライバ510に対して駆動波形、ヘッド制御信号、印刷データなどを出力して、記録ヘッド4のノズルから印刷データに応じて液滴を吐出させる。
また、エンコーダ解析部512は、検出信号から移動方向を検知する方向検知部520と、移動量を検知するカウンタ部521とを備えている。
制御部500は、エンコーダ解析部512からの解析結果に基づいて、主走査モータ駆動部513を介して主走査モータ5を駆動制御することでキャリッジ3の移動制御を行う。また、副走査モータ駆動部514を介して副走査モータ16を駆動制御することで用紙10の送り制御を行う。
この制御部500の主制御部500Aは、記録ヘッド4の滴吐出検出を行うときには、記録ヘッド4を移動させ、記録ヘッド4の所要のノズルから滴吐出を行わせて滴吐出検知部531からの検出信号によって滴吐出状態を判別する制御を行う。
次に、本発明の第1実施形態に係る吐出検知装置について図4ないし図8を参照して説明する。図4は同吐出検知装置に係わる部分の説明図、図5は同じくキャリッジ部分及び吐出検知ユニットの要部斜視説明図、図6は同じく正面説明図、図7は同吐出検知ユニットの斜視説明図、図8は同吐出検知ユニットの側面説明図、図9は払拭ユニットのワイパ退避カバーの説明に供する斜視説明図である。
吐出検知装置は、吐出検知ユニット100及び払拭ユニット200及び吐出検知部531で構成されている。
吐出検知ユニット100は、ホルダ部材103の記録ヘッド4のノズル面41と対向可能な上面に、着弾部材である電極板101が配置されている。電極板101の表面(対向面)が着弾面となる。
ホルダ部材103は、例えばプラスチック等の絶縁材料で形成されている。
電極板101は、導電性の金属板で、錆びにくく、インクに対して変質しにくい材料で形成することが好ましい。電極板101は、例えば、SUS304、銅合金にNiメッキを施したもの、あるいは、Pdメッキを施したものなどで形成できる。また、電極板101の液滴が着弾する表面には撥水処理を施すことが好ましい。
この電極板101にはリード線102が電気的に接続され、吐出検知部531に接続されている。
また、ホルダ部材103には、図7及び図8に示すように、ワイパ部材202による払拭方向の終端側に、ワイパ部材202に付着した廃液を除去する清掃手段104を備えている。
清掃手段104は、ワイパ部材202と接触して廃液を除去する複数(ここでは、2個)の清掃部であるスクレーパ111a、111bと、スクレーパ111a、111bで除去される廃液などを収容する廃液収容部105を有している。
2つのスクレーパ111a、11bは、ワイパ部材202の相対移動方向(ここでは、「払拭方向」と同じであるので、以下「払拭方向」という。)に順次配置している。
そして、スクレーパ111aの払拭方向上流側、スクレーパ111a、111b間、スクレーパ111bの払拭方向下流側には、それぞれ廃液収容部105内に通じる開口部110a〜110bが設けられている。
なお、スクレーパの数(複数の清掃部)は5個以上あってもワイパ部材202を浄化する性能の向上は殆ど認められず、その分ユニットが大型化するので、清掃部(スクレーパ)は4個以内であることが好ましい。
また、スクレーパ111a、111bは、払拭方向下流側にワイパ部材202との接触圧が漸次弱くなる傾斜部112a、112bを有している。傾斜部112a、112bには、払拭方向と交差する方向の中央部に、廃液を重力方向下方に逃す逃がし部113a、113bが設けられている。
逃がし部113a、113bは、払拭方向下流側に向かって開口する切欠部であり、逃がし部113a、113bで逃がされる廃液も廃液収容部105内に収容される。
なお、本実施形態では、廃液収容部105は装置寿命まで廃液を収容できる容量を有しているが、廃液収容部105内に収容された廃液を外部に排出する吸引ポンプなどを設けて、廃液を外部の廃液タンクへと排出するようにすることもできる。
一方、キャリッジ3には、電極板101の表面(着弾面)に着弾した液滴をノズル配列方向に沿って移動して払拭するワイパ部材202を含む払拭手段である払拭ユニット200が設けられている。
ワイパ部材202は、例えばEPDMで形成している。EPDMは撥水性がそれほど高くなく、ワイパ部材202の撥水性よりも電極板101表面の撥水性の方が高くできる。ワイパ部材202の撥水性よりも電極板101表面の撥水性の方を高くすることによって、電極板101からインクを払拭し易くなる。
このワイパ部材202は、駆動プーリ221と従動プーリ222との間に掛け回されたタイミングベルト223に取付けられている。そして、キャリッジ3に取付けられた駆動源である駆動モータ203でウオームギヤ224及びギヤ225を介して駆動プーリ221を回転駆動することによって、ワイパ部材202がタイミングベルト223とともに図4の矢印A方向に周回移動する。
また、払拭ユニット200は、ワイパ部材202を退避位置でカバーするワイパ退避カバー204を備えている。ワイパ部材202を使用しないときには、ワイパ部材202はワイパ退避カバー204内に格納される。これにより、ワイパ部材202に付着している微量の廃液が、キャリッジ動作中に飛散することを防止できる。
ワイパ退避カバー204は、図9に示すように、下面がワイパ部材202から垂れ落ちる廃液を受ける廃液受け部204aとなり、この廃液受け部204aには廃液を吸収して保持する吸収部材207を設けている。
次に、図4に戻って、吐出検知部531の一例について説明する。
吐出検知部531は、図4に示すように、電極板101に高電圧VE(例えば750V)を加える高電圧電源701を備えている。この高電圧電源701は、主制御部500Aによってオン/オフ制御される。
また、電極板101に液滴が着弾したときの電気的変化に伴う信号を入力するバンドパスフィルタ(BPF)702と、信号を増幅する増幅器(AMP)703と、増幅信号をA/D変換するAD変換器(ADC)704とを備えている。このADC704の変換結果を主制御部500Aに入力する。
そして、吐出検知を行うときには、記録ヘッド4のノズル面41と電極板101とを対向させ、電極板101に高電圧VEを付与し、ノズル面41と電極板101との間に電位差を与える。このとき、記録ヘッド4のノズル面41はマイナスに帯電し、電極板101はプラスに帯電される。
この状態で、記録ヘッド4から1ノズルずつ検知用の液滴を1滴又は複数滴吐出させる。
このとき、吐出される液滴はマイナスに帯電された記録ヘッド4のノズル面41から吐出されるので、液滴もマイナスに帯電されている。これがプラスに帯電された電極板101に着弾すると、電極板101に加えている高電圧VEの電圧が微小に変動する。
そこで、バンドパスフィルタ702にてこの変動分(AC成分)を抽出し、増幅回路703で増幅して、ADC704でA/D変換して測定結果(検出結果)として主制御部500Aに入力する。
主制御部500Aでは、測定結果(変動分)と予め設定した閾値を越えているか否かを判別して、測定結果が閾値を越えているときには、吐出していると判別し、閾値を越えていないときには不吐出と判別する。
なお、本実施形態では、1ノズルずつ吐出させて電極板101に着弾させているため、1ノズルの吐出/不吐出の判別には、0.5〜10msec程度の時間を要する。すべてのノズルについての吐出/不吐出の判別が終了した後、電極板101に加えている高電圧VEはオフ状態にされる。
なお、電極板101に高電圧を与えるので、例えば、環境が結露するような高湿環境であるとき、装置への衝撃等何らかの原因でホルダ部材103の外側に廃液が多量に付着している状態にある場合、電極板101と図示しない電位が0V(GND)である装置筐体との絶縁が保たれなくなり、検知出力にノイズが重畳する場合がある。
このように、検知出力にノイズが重畳する場合には、環境が改善する、若しくは、付着した廃液が乾燥するまでの時間が経過するまで、吐出検知動作を行わないか、検知結果によるメンテナンス動作を行わないようにする。
次に、払拭ユニットのワイパ部材による吐出検知ユニットの電極板の表面(着弾面)の払拭動作及び清掃手段によるワイパ部材の清掃について図10及び図11を参照して説明する。図10及び図11は同説明に供する斜視説明図である。
まず、払拭ユニット200のモータ203を駆動して、ワイパ部材202を移動させ、図10(a)に示すように、吐出検知ユニット100の電極板101に吐出された着弾したインク(廃液)をワイパ部材202で払拭していく。
そして、図10(b)に示すように、ワイパ部材202で払拭された廃液の一部は開口部110aから廃液収容部105内に排出される。
その後、図11(a)に示すように、ワイパ部材202に付着した廃液は、ワイパ部材202が1番目のスクレーパ111aに対して相対的に移動して接触することで、スクレーパ111aによって掻き落とされる。
さらに、図11(b)に示すように、ワイパ部材202が更に相対移動することにより、ワイパ部材202が2番目のスクレーパ111bに対して相対的に移動して接触することで、ワイパ部材202に残存している廃液がスクレーパ111bによって掻き落とされ、ワイパ部材202が清浄化される。
上述した吐出検知装置による一連の吐出検知動作は装置が稼働している間繰り返されることになる。そのため、ワイパ部材202による電極板101の清浄化機能(払拭性能)を維持する必要がある。
なお、一連の吐出検知動作とは、
(1)電極板101に高伝圧を与える。
(2)吐出検知対象の記録ヘッド4を電極板101に対向する位置にキャリッジ3を移動する。
(3)吐出検知対象ノズルから1ノズルずつ、検知用滴を吐出させる。
(4)他の記録ヘッドにも吐出検知対象となるヘッドがある場合、その記録対象ヘッドも吐出検知を行うために(2)、(3)を繰り返す。
(5)全ての吐出検知対象ノズルの吐出検知が終了すれば、ワイパ部材202が主走査方向で、電極板101の真上に位置するようにキャリッジ3を移動する。
(6)ワイパ部材202を移動させて電極板101を払拭して清浄化し、ワイパ部材202に付着している廃液を清掃手段104によって除去して清掃する。
次に、本実施形態の清掃部のエッジ形状と清掃動作について図12を参照して説明する。図12は同説明に供する要部平面説明図である。
本実施形態では、スクレーパ111a、111bのワイパ部材202に当たって接触する接触部であるエッジ(稜線)115の形状を、ワイパ部材202が接触する中央側がワイピング方向(払拭方向)に対して凸になるように湾曲させた形状にしている。すなわち、スクレーパ111a、111bの掻き落とし部となるエッジ115a、115bは、ワイパ部材202の払拭方向と交差する方向の両端部側から中央部側に向かって順次接触する形状に形成されている。
このように構成することにより、図12(a)に示すように、ワイパ清掃時においては、廃液が付着したワイパ部材202がワイピング方向に移動してくると、図12(b)に示すように、最初にワイパ部材202の両端部がスクレーパ111aのエッジ115aに当たって接触する。
そして、図12(c)、(d)に示すように、ワイパ部材202は順次内側がスクレーパ111aのエッジ部115aに接触していく。
これにより、ワイパ部材202に付着していた廃液は、ワイパ部材202の両端部側から内側(中央部側)に掻き寄せられていき、ワイパ部材202の両端部外側に廃液がはみ出さない。
このようにして、スクレーパ111a、111bにはワイパ部材202の両端部の外側に対応する部位に廃液が堆積せず、用紙や搬送経路上を汚すことなく、ワイパ部材202の着弾部材の払拭性能を長期間正常に保つことができる。
次に、本実施形態の清掃部のスクレーパの下流側形状による作用説明を行う前に、比較例とその問題点について図15及び図16の斜視説明図を参照して説明する。
比較例は、スクレーパ111a、111bの下流側の傾斜部112a、112bに本実施形態における逃がし部113a、113bを有しない形状としたものである。
この比較例の清掃手段にあっては、一連の吐出検知動作が繰り返されることによって、図15(b)に示すように、スクレーパ111a、111bのエッジ115a、115b側、傾斜部112a、112bに廃液300が残存した場合、当該残存廃液300が乾燥固化する。
その後も一連の吐出検知状態が繰り返されることで、図16(a)に示すように、スクレーパ111aの傾斜部113aで残留して固化した廃液300と、スクレーパ111bのエッジ部115bで残留して固化した廃液300とが繋がる。
さらに、スクレーパ111aの傾斜部113aとスクレーパ111bのエッジ部115bとの間での廃液の堆積が成長すると、図16(b)に示すように、スクレーパ111bbのワイパ部材202と接触する領域が固化した廃液300に覆われてしまう。
このような状態になると、スクレーパ111bによるワイパ部材202に対する清掃機能がほとんどなくなり、ワイパ部材202により電極板101の清浄化機能が低下することになる。
次に、本実施形態の清掃部のスクレーパの下流側形状による作用について図13及び図14の斜視説明図を参照して説明する。
本実施形態では、スクレーパ111aの傾斜部112aの払拭方向と交差する方向の中央部には、払拭方向下流側に向かって開口する切欠部からなる逃がし部113aが形成されている。
本実施形態の清掃手段104にあっても、一連の吐出検知動作が繰り返されることによって、図13(b)に示すように、スクレーパ111a、111bのエッジ115a、115b側に廃液300が残存することがある。
一方、スクレーパ111a、111bの傾斜部112a、112bは、中央部に逃がし部113a、113bが設けられて、廃液収容部105内に向かって空いている。そして、ワイパ部材202が傾斜部112a、112bを移動するときには、重力方向下方に払拭圧がかかる状態になるため、傾斜部112a、112bで増粘しつつある廃液は廃液収容部105内側に押し出される。
これにより、スクレーパ111a、111bの傾斜部112a、112bの中央部での廃液の残留が極めて少なくなり、図14(a)、(b)に示すように、一連の吐出検知動作を繰り返しても、傾斜部112a、112bの中央部での廃液の堆積は殆んど生じない。
したがって、比較例のように、スクレーパ111aの傾斜部112aとスクレーパ111bのエッジ部115bとの間で固化した廃液がつながった状態になることがない。
これにより、スクレーパ111bによるワイパ部材202に対する清掃機能を長期間維持することができ、ワイパ部材202により電極板101の清浄化機能を長期間維持することができる。
しかも、本実施形態では、電極板101の主走査方向中央部に吐出検知用の液滴を着弾させて、ノズル配列方向にワイパ部材202で払拭し、スクレーパ111a、111bの両端側に廃液が行かないようにして、中央部に廃液を集める形状としている。
これにより、傾斜部の中央部に重力方向下側に空間が空いている形状とすることで、上流側清掃部の傾斜部と下流側清掃部との間での廃液の繋がりを防止でき、ワイパ部材に対する清掃機能を長期間正常に保つことができ、払拭部材の清浄化機能を長期正常に保つことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態における吐出検知ユニットの斜視説明図である。
本実施形態では、スクレーパ111a、111bの下側に柱状部114a、114bを配置している。
これにより、スクレーパ111a、111bのエッジ部115a、115bで掻き落とされた廃液は、柱状部114a、114bを伝ってスムーズに廃液収容部105内へと流れる。
なお、柱状部114a、114bは、廃液が下方に移動しやすいように毛管力が働きやすい形状となっていることが好ましい。
このように、掻き落とした廃液をスムーズに廃液収容部105に流すことによって、まだ廃液が乾燥しきっていないので、粘度がある程度ゆるい状態で廃液収容部105内に到達するため、廃液収容部105内部に満遍なく廃液が行き渡る。
上記各実施形態では、2個の清掃部の傾斜部にいずれにも逃がし部を設けているが、これに限るものではない。すなわち、少なくとも、払拭方向(相対移動方向)下流側に清掃部が配置されている払拭方向(相対移動方向)上流側の清掃部の傾斜部には逃がし部を設ければよい。
上記実施形態では、下流側に清掃部であるスクレーパ111bが配置されている上流側の清掃部であるスクレーパ111aの傾斜部112aに逃がし部113aを設け、下流側のスクレーパ111bの傾斜部112aには逃がし部を設けない構成とすることもできる。
これによって、少なくとも、隣り合う2つの清掃部間での廃液の繋がりを防止することができ、払拭部材の払拭性能を長期にわたって維持することができる。
また、上記各実施形態では、着弾部材が電極板である例で説明しているが、着弾部材が抵抗体(抵抗部材)であって、滴着弾による両端間の抵抗値変化を検出して吐出検知を行うものにも同様に適用することができる。
また、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
3 キャリッジ
4、4a、4b 記録ヘッド
41 ノズル面
100 吐出検知ユニット
101 電極板(電極部材、着弾部材)
104 清掃手段
110a、110b、110c 開口部
111a、111b スクレーパ(清掃部)
112a、112b 傾斜部
113a、113b 逃がし部
114a、114b 柱状部
200 払拭ユニット
202 ワイパ部材(払拭部材)

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    着弾部材の着弾面に前記液体吐出ヘッドから吐出された液滴が着弾することで生じる電気的変化から滴吐出の有無を検知する吐出検知手段と、を備え、
    前記吐出検知手段は、
    前記着弾部材の着弾面を払拭して清掃する払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する複数の清掃部を含む清掃手段を有し、
    前記払拭部材と前記複数の清掃部が順次接触しながら相対的に移動することで、前記払拭部材に付着した前記廃液が除去され、
    前記清掃部には、前記払拭部材が相対移動するときの相対移動方向下流側に、前記払拭部材との接触圧が漸次弱くなる傾斜部を有し、
    少なくとも、相対移動方向下流側に前記清掃部が配置されている相対移動方向上流側の前記清掃部の前記傾斜部には、前記払拭部材の相対移動方向と交差する方向の中央部に、前記廃液を重力方向下方に逃す逃がし部が設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記清掃部の前記逃がし部は、前記払拭部材の相対移動方向下流側に向かって開口する切欠部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記清掃手段は、前記清掃部で除去した前記廃液を、前記逃がし部で逃がされる前記廃液を含めて受ける廃液収容部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記清掃部の下側には柱状部が配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の清掃部は4個以内である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 着弾部材の着弾面に液体吐出ヘッドから吐出された液滴が着弾することで生じる電気的変化から滴吐出の有無を検知する吐出検知装置であって、
    前記着弾部材の着弾面を払拭して清掃する払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する複数の清掃部を有する清掃手段を備え、
    前記払拭部材と前記複数の清掃部が順次接触しながら相対的に移動することで、前記払拭部材に付着した前記廃液が除去され、
    前記清掃部には、前記払拭部材が相対移動するときの相対移動方向下流側に、前記払拭部材との接触圧が漸次弱くなる傾斜部を有し、
    少なくとも、相対移動方向下流側に前記清掃部が配置されている相対移動方向上流側の前記清掃部の前記傾斜部には、前記払拭部材の相対移動方向と交差する方向の中央部に、前記廃液を重力方向下方に逃す逃がし部が設けられている
    ことを特徴とする吐出検知装置。
  7. 液体吐出ヘッドから吐出された液滴が着弾される着弾面を有する着弾部材と、
    前記着弾面を払拭する払拭部材に付着した廃液を除去して清掃する複数の清掃部を有する清掃手段と、を備え、
    前記清掃部には、前記払拭部材が相対移動するときの相対移動方向下流側に、前記払拭部材との接触圧が漸次弱くなる傾斜部を有し、
    少なくとも、相対移動方向下流側に前記清掃部が配置されている相対移動方向上流側の前記清掃部の前記傾斜部には、前記払拭部材の相対移動方向と交差する方向の中央部に、前記廃液を重力方向下方に逃す逃がし部が設けられている
    ことを特徴とする吐出検知ユニット。
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