JP2016087814A - ガスバリア積層体およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイル・レトルト処理においても、OPPフィルム基材に対する酸化珪素薄膜の密着性を維持できるガスバリア積層体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】2軸延伸ポリプロピレンフィルム基材1と、基材1の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜2とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であり、さらにその配向角がMD方向に対して50〜90°、又は−50〜−90°の範囲であるガスバリア積層体10及びその製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、2軸延伸ポリプロピレンフィルム基材を用いたガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法に関する。
近年、食品や非食品および医薬品などの包装に用いられる包装材料は、内容物の変質を抑制し、内容物の機能や性質を保持することが求められている。このため、これらの包装材料には、酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体の透過を防止する機能を有することが必要である。このような包装材料としてガスバリア積層体が知られている。
従来、ガスバリア積層体には、ガスバリア層として、温度、湿度などの影響が少ないアルミニウム等の金属箔が一般的に用いられていた。しかしながら、アルミニウム等の金属箔を用いた包装材料は、温度、湿度の影響がなく高度なガスバリア性を有するが、包装材料を透視して内容物を確認することができない、使用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければならない、検査の際金属探知機が使用できないなどの欠点を有し、問題があった。
そこで、これらの欠点を克服した包装材料として、例えば、高分子フィルム上に、真空蒸着法やスパッタリング法等の形成手法により酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を形成したフィルムが開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの蒸着フィルムは、透明性、および酸素、水蒸気等のガス遮断性を有していることが知られ、金属箔等では得られない透明性、ガスバリア性を有する包装材料として好適とされている。
米国特許第3442686号明細書 日本国特公昭63−28017号公報
しかしながら、単にフィルム基材に酸化珪素を積層した従来のガスバリア積層体においては、基材と酸化珪素薄膜との密着性が弱いために、ボイル・レトルト処理などの加熱殺菌処理を行うとデラミネーションを引き起こすという欠点があった。このような欠点を招く要因としては、基材と酸化珪素薄膜との間での剥離(要因1)と、基材表層で生じる基材剥離(要因2)が挙げられる。要因1の場合、基材表面にアンカーコート層を施すことによって、基材と酸化珪素薄膜との密着性を向上させ、前記の劣化をある程度抑制することは可能である。しかしながら、要因2のように剥離劣化の発生箇所が基材表層であった場合、劣化を十分に抑えることができないという問題があった。
特に2軸延伸ポリプロピレンフィルム(以後OPPフィルムと略記する)を用いる場合、一般的な包装材料であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムよりも、OPPフィルムの水蒸気バリア性が低く、OPPフィルム単体では気体の透過を防止する機能を有さないため、蒸着膜等との積層が必須であるが、OPPフィルムの破断強度は弱いため、上述のような問題が生じやすい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ボイル・レトルト処理において
も、OPPフィルム基材(以下、OPP基材と略記する)に対する酸化珪素薄膜の密着性を維持できるガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体としたものである。
請求項2に記載の発明は、2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体としたものである。
請求項3に記載の発明は、2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項4に記載の発明は、前記酸化珪素薄膜が積層された前記基材の面に、放電処理による下地処理層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項5に記載の発明は、前記基材と前記酸化珪素薄膜との間に、アンカーコート層を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項6に記載の発明は、前記アンカーコート層の材質は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、及びオキサゾリン基含有樹脂から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項7に記載の発明は、前記酸化珪素薄膜は、X線光電子分光法によって算出される酸素と珪素の比(O/Si)が、1.5〜2.0の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項8に記載の発明は、前記酸化珪素薄膜の膜厚は、10〜300nmであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリア積層体としたものである。
請求項9に記載の発明は、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPを、0.005〜0.020の範囲であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法としたものである。
請求項10に記載の発明は、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸
化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法としたものである。
請求項11に記載の発明は、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、請求項9に記載のガスバリア積層体の製造方法としたものである。
本発明によれば、従来OPP基材からなる透明なガスバリア積層体では耐性が不十分であったボイル、レトルト処理においても、OPP基材に対する酸化珪素薄膜の密着性を維持できるガスバリア積層体、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るガスバリア積層体の構造を示す模式断面図である。 本発明の別の実施形態に係る、下地処理層を有するガスバリア積層体の構造を示す模式断面図である。 本発明の別の実施形態に係る、アンカーコート層を有するガスバリア積層体の構造を示す模式断面図である。 本発明の別の実施形態に係る、オーバーコート層を有するガスバリア積層体の構造を示す模式断面図である。 プレーナ型プラズマ処理装置でRIE処理を行う形態を示す概略図である。 ホロアノード・プラズマ処理装置でRIE処理を行う形態を示す概略図である。 OPP基材の配向角についての定義を示した説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るガスバリア積層体、及びガスバリア積層体の製造方法について詳細に説明する。尚、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は本発明の実施形態に係るガスバリア積層体10の構造を示す模式断面図である。図1に示すように、本発明の実施形態においては、OPP基材1の一方の面(第一面)に酸化珪素薄膜2を形成し、ガスバリア積層体10の構造となっている。
図1の構造における、本発明の特徴について以下説明する。
本発明者は、樹脂フィルムからなる基材に酸化珪素薄膜を積層した従来のガスバリア積層体における密着性の低下を種々研究した結果、酸化珪素薄膜が積層されたフィルム基材表面における凝集力の低下が、基材表層で生じる基材剥離(要因2)による密着性の低下を引き起こすことを究明した。
上記の研究結果に基づいて、本発明者は、酸化珪素薄膜を形成するOPPフィルムからなる基材表面の凝集力に関してさらに鋭意研究した結果、OPP基材の面配向係数ΔPが密着強度に関連していることを見出した。ここで、前記面配向係数ΔPとは、2軸延伸後、適切な熱固定温度で保持することで、フィルム面に対して水平方向に分子が配列する時の配列の度合いを意味しており、位相差測定法により算出される。
すなわち、本発明の請求項1によれば、位相差測定法により測定されるOPP基材の面配向係数ΔPを、0.005〜0.020の範囲とすることにより、その上に積層される
酸化珪素薄膜とOPP基材との密着性を向上させることができる。しかも、この密着性は、ボイルやレトルト処理にも十分耐えることができる性能である。
尚、前記面配向係数ΔPは、位相差測定法、アッベの屈折率測定法などの手法を用いて求めることができる。しかしながら、アッベの屈折率測定法の場合には測定者による測定値のバラつきが大きくなる。これに対し、位相差測定法は測定者によらず安定して測定でき、しかも、正確に面配向係数ΔPを算出することができる。このため、面配向係数ΔPの測定は位相差測定法が好ましい。
OPP基材1の面配向係数ΔPを0.005から0.020の範囲に調整する方法としては、例えば、2軸延伸後、熱固定工程を経ることにより得られる。すなわち、2軸延伸および熱固定の条件を適切に選択することによって、面配向係数ΔPを制御することができる。具体的には、例えば、2軸延伸後に低温で長時間による熱固定を行うことによって、前記面配向係数ΔPを所望の範囲内に調整することが可能になる。
また、本発明者は酸化珪素薄膜を形成するOPPフィルムからなる基材表面の凝集力に関してさらに鋭意研究した結果、OPPフィルムからなる基材のMD方向(Machine Direction=フィルム製造時の流れ方向)に対する配向角が関連していることを見出した。
通常、OPPフィルムは2軸延伸した後、適切な熱固定温度で保持し、フィルム面のMD方向に対して分子が水平方向に配列するように調整される。この分子の配向の角度で、MD方向に対する配向角が決まる。ここで、配向角は、図7に示すように、MD方向を0°として、左側に傾いて分子鎖が並んでいれば+、右側に傾いて分子鎖が並んでいれば−と定義する。なお図中、TDは、TransverseDirectionであり、フィルムの幅方向を示す。
本発明の請求項2によれば、位相差測定法により測定されるOPP基材のMD方向に対する配向角が50°から90°、または−50°から−90°の範囲であるOPPフィルムを基材として用いることによって、その上に積層される酸化珪素薄膜とOPP基材との密着性が高められる。しかも、こうした特性はボイル・レトルト処理環境下においても維持することができる。これは、本発明者によって初めて得られた知見である。
MD方向の配向角は可視光を用いた位相差測定法、マイクロウエーブを用いた分子配向測定法などの手法を用いて求めることができる。しかしながら、マイクロウエーブを用いた分子配向測定法の場合には測定者による測定値のバラつきが大きくなる。これに対し、位相差測定法は測定者によらず安定して測定でき、しかも、正確に配向角を測定することができる。このため、MD方向に対する配向角の測定には位相差測定法を採用するのが良い。
OPP基材1は、MD方向に対する配向角が50°から90°、または−50°から−90°の範囲を確保するように、2軸延伸および熱固定を経て作製された基材が用いられる。2軸延伸および熱固定の条件を適切に選択することによって、配向角を制御することができる。さらに、2軸延伸後に幅方向に対して中央部分を使用することによって、OPP基材1の配向角を所望の範囲内で選択することが可能になる。
さらに、本発明の請求項3によれば、位相差測定法により測定されるMD方向に対する配向角が50°から90°、または−50°から−90°の範囲であるOPP基材は、位相差測定法による面配向係数ΔPが0.005から0.020の範囲にあることが好ましい。面配向係数ΔPが0.005から0.020の範囲であるOPPフィルムを基材とし
て用いることによって、凝集力が向上し、基材の上に積層される酸化珪素薄膜2との密着性がさらに高められる。
図2は、請求項4に係る本発明の別の実施形態に係るガスバリア積層体20の構造を示す模式断面図である。図2では、図1で示す本発明の請求項1〜3に係るガスバリア積層体のOPP基材1の一方の面の表層に、リアクティブイオンエッチング(以下、RIEと略記する)処理やコロナ処理などの放電処理を施して下地処理層3を設け、その上に酸化珪素薄膜2を形成する。
放電処理はOPP基材1の面配向係数ΔPを、好適な0.005から0.020の範囲に調整する作用を有する。さらに放電処理は、分子鎖の配向角を、MD方向に対して好適な50°から90°、または−50°から−90°の範囲値に調整する作用も有する。換言すれば、OPP基材1の選択では、予めOPP基材メーカーにて面配向係数ΔPや配向角を好適な範囲に調整したOPP基材1を用いてもよいし、酸化珪素薄膜2を形成する直前にOPP基材1の表面に放電処理による改質を施してもよい。
下地処理層3の形成では、放電処理によるプラズマ中に発生したラジカルやイオンにより、OPP基材1の表面に官能基を付与することができ、密着性を向上させる化学効果が得られる。これは、官能基の導入により、OPP基材表面とシリカとの相互作用(水素結合:C−OH・・・・Si)が生じるためである。また、イオンエッチングによってOPP基材1の表面の不純物を除去するとともに、表面粗さを適度に大きくすることができ、密着性を向上させる物理的効果も得られる。
放電処理としては特に限定されないが、RIE処理が好ましい。また、RIE処理は、巻取り式のインライン装置を用いて行うことができ、OPP基材1が設置される冷却ドラムに電圧を印加するプレーナ型処理装置を用いることができる。例えば、図5に示すプレーナ型処理装置でOPP基材1をRIE処理する方法は、処理ロール51(冷却ロール)の内側に電極52(陰極)を配置し、OPP基材1を処理ロール51に沿って搬送しながら、OPP基材1の表面にプラズマ中のイオン56を照射してRIE処理を行う。このような方法によれば、OPP基材1を陰極(カソード)に近い位置に設置することができ、高い自己バイアスを得ることによってRIE処理を行うことができる。
また、RIE処理は図6に示すホロアノード・プラズマ処理装置を用いて行うこともできる。ホロアノード・プラズマ処理装置は、例えば、陽極として機能する処理ロール51を備える。陰極52の両端に配置された遮蔽板53は、処理ロール51の外部に処理ロール51と対向するように配置されている。陰極52は、開口部を有するボックス形状に形成されている。陰極52の開口部は、処理ロール51に対向するように開口している。遮蔽板53は、処理ロール51に沿った曲面形状を有する。ガス導入ノズル55は、陰極52に上方に配置され、処理ロール51と陰極52の間、及び処理ロール51と遮蔽板53との間の空隙にガスを導入する。マッチングボックス54は、陰極52の背面に配置されている。
このようなホロアノード・プラズマ処理装置でOPP基材1をRIE処理するには、OPP基材1を処理ロール51に沿って搬送しながら、マッチングボックス54から陰極52に電圧を印加し、ガスが導入される処理ロール51と陰極52および遮蔽板53の間にプラズマを発生して、陽極である処理ロール51に向けてプラズマ中のラジカルを引き寄せることによって、OPP基材1の表面にラジカルを作用させる。このラジカル作用では、化学反応だけが生じる。このため、基材と酸化珪素薄膜との密着性を十分に向上させることができない。
このため、ホロアノード・プラズマ処理装置においては、陽極として機能する処理ロール51の面積(Sa)が、対極となるOPP基材1の面積(Sc)より大きい(Sa>Sc)ように構成されている。これによって、OPP基材1上に多くの自己バイアスを発生させることができる。この大きな自己バイアスにより、前述のラジカルによる化学反応に加えて、プラズマ中のイオン56をOPP基材1に引き寄せるスパッタ作用が働き、RIE処理が行われる。このRIE処理により、OPP基材1の表面に酸化珪素薄膜を形成する際、OPP基材1と酸化珪素薄膜との間の密着性を向上することができる。
RIE処理において、ホロアノード電極中に磁石を組み込んで、磁気アシスト・ホロアノードを用いることが好ましい。これによって、より強力で安定したプラズマ表面処理を高速で行うことが可能となる。磁気電極から発生される磁界により、プラズマ閉じ込め効果をさらに高め、大きな自己バイアスで高いイオン電流密度を得ることができる。
放電処理を行うためのガス種としては、例えば、アルゴン、酸素、窒素、水素を使用することができる。これらのガスは単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。放電処理において、2基以上の処理装置を用いて、連続して処理を行うこともできる。このとき、使用される2基以上の処理装置は同じである必要はない。例えば、プレーナ型処理装置で基材を処理し、その後に連続してホロアノード・プラズマ処理装置を用いて処理を行うこともできる。
図3は、請求項5に係る本発明の別の実施形態に係るガスバリア積層体30の構造を示す模式断面図である。図3では、図1で示す本発明の請求項1〜3に係るガスバリア積層体のOPP基材1の一方の面に、アンカーコート層4を設け、その上に酸化珪素薄膜2を形成している。
前記アンカーコート層4は、OPP基材1の表面にアンカーコート剤を塗布し、乾燥することによって形成することができる。アンカーコート層4を形成すると、アンカーコート層中のヒドロキシル基とOPP基材表面との間で水素結合が生じ、密着性向上に寄与する。その結果、OPP基材1と酸化珪素薄膜2との密着性をさらに向上させることができる。
また、アンカーコート層4をOPP基材1の表面に形成することにより、OPP基材1と酸化珪素薄膜2との密着性が高まるだけでなく、レベリング作用が生じ、酸化珪素薄膜2の形成面の平坦性を向上させることができるので、クラック等の膜欠陥が少なく均一な酸化珪素薄膜を形成することができる。
アンカーコート層4の厚みは、5nm〜5μm程度が好ましい。より好ましくは、10nm〜1μmである。このような厚さにすることで、内部応力が抑制された均一なアンカーコート層4をOPP基材1上に形成することができる。
前記アンカーコート層の材質としては、例えば、溶剤溶解性または水溶性のポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、オキサゾリン基含有樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコン樹脂またはアルキルチタネート等から選択することができる。これらは単独または2種類以上組み合わせて使用することができるが、特には、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、及びオキサゾリン基含有樹脂から選択されることが好ましい(請求項6)。これらを選択することで、OPP基材とアンカーコート層との親和力が増し、より密着性を向上させることができる。
また、アンカーコート層4の塗布性、接着性をさらに改良するために、アンカーコート
層4の形成に先立って、OPP基材1の表面に、RIE処理やコロナ処理などの放電処理を施してもよい。
図4は、本発明の別の実施形態に係るガスバリア積層体40の構造を示す模式断面図である。図4のガスバリア積層体40では、酸化珪素薄膜2上にオーバーコート層5を形成して保護および接着性、印刷性を向上させている。オーバーコート層5の材料は、例えば、溶剤溶解性または水溶性のポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、オキサゾリン基含有樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコン樹脂、およびアルキルチタネート等から選択することができる。オーバーコート層5は、これらの材料を用いた単独層、または2種類以上の積層によって構成することができる。
オーバーコート層5は、前述の樹脂にフィラーを添加し、重合または縮合させることにより、バリア性、摩耗性、滑り性等を向上させることもできる。フィラーとしては、例えば、シリカゾル、アルミナゾル、粒子状無機フィラー、および層状無機フィラーなどが挙げられる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の請求項7に係る酸化珪素薄膜2は、XPS測定法によって算出される酸素と珪素の比(O/Si比)が特定の値を有することが好ましい。O/Si比が小さ過ぎると、着色して透明性が損なわれるとともにクラック等の膜欠陥が生じ易くなるおそれがある。その結果、酸化珪素薄膜2を有するガスバリア積層体10のバリア性が低下し、酸化珪素薄膜2とOPP基材1との間の密着性も低下するおそれがある。O/Si比を1.5〜2.0の範囲に規定した酸化珪素薄膜2は、透明性と密着性に優れたガスバリア性を供することができる。
本発明の請求項8に係る酸化珪素薄膜2は、適切な厚さを有することが好ましい。酸化珪素薄膜2の厚さが薄過ぎると、均一な膜を形成することができず、ガスバリア材としての機能を十分に果たすことが困難になる。一方、酸化珪素薄膜2の厚さが厚過ぎると、残留応力により柔軟性を保持できず、成膜後の外的要因によって亀裂が生じるおそれがある。5〜300nmの範囲の厚さに規定した酸化珪素薄膜2は、膜厚の均一性と適切な柔軟性を示す。より好ましい酸化珪素薄膜2の厚さは10〜300nmである。
酸化珪素薄膜2は、緻密性及びOPP基材と酸化珪素薄膜2との密着性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオン・ビームアシスト法を用いて蒸着してもよい。また、酸素等の各種ガスなどを吹き込みつつ蒸着を行う(反応性蒸着)ことによって、酸化珪素薄膜の透明性をより一層高めることができる。
本発明のガスバリア積層体において、前述した図1、図2、図3、図4のいずれの構造を採用する場合も、さらに別の層を含むことができる。例えば、OPP基材1の他方の面(=第二面=図1、図2、図3、図4で酸化珪素薄膜が形成されている第一面とは反対の面)にも酸化珪素薄膜を形成してもよい。
また、本発明のガスバリア積層体は、包装材料としての適性を考慮して、OPP基材1の前記第二面に、酸化珪素膜とは異なる別のフィルムを積層することができる。このフィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロン、ポリフッ化ビニルフィルムやポリフッ化ジビニルなどのフッ素系樹脂フィルムなどを用いることができる。さらに、前述したフィルム以外の樹脂フィルムをOPP基材1上に積層することもできる。
また、本発明のガスバリア積層体は、OPP基材1の第一面のみに酸化珪素薄膜が設けられる場合、第二面には公知の添加剤、例えば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを含む層を設けてもよい。
尚、前記OPP基材1の厚さは、特に制限されないが、薄過ぎると、巻取り式装置で酸化珪素薄膜を形成する際にシワの発生やフィルムの破断を生じるおそれがある。一方、厚過ぎると、フィルムの柔軟性が低下するため巻取り式装置での加工が困難となるおそれがある。従って、前記OPP基材1の厚みは、3〜200μmが好ましく、6〜50μmがより好ましい。この範囲にOPP基材1の厚さを設定することで、何等不都合を生じることなく巻取り式装置で本発明のガスバリア積層体の加工を行うことができる。
次に、本発明の実施形態に係るガスバリア積層体の製造方法について説明する。説明において、前述の本発明のガスバリア積層体の説明と同一部材には同一符号を付して、その説明は省略または簡略化する。
まず、OPPフィルムから位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であるOPPフィルムを選択し、このOPPフィルムを基材として用いる。
次に、前記OPP基材1の表面に酸化珪素薄膜2を積層してガスバリア積層体10を製造する。酸化珪素薄膜2の積層は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、およびプラズマ気相成長法等を採用できる。生産性を考慮すれば、真空蒸着法が好ましい。
真空蒸着法における加熱方式は特に限定されず、例えば、電子線加熱方式、抵抗加熱方式、および誘導加熱方式等を採用できる。電子線加熱方式または抵抗加熱方式は、蒸発材料の選択性を広げることができるため、より好ましい。
また、酸化珪素薄膜2を基材表面に積層するに先立って、RIE処理、コロナ処理などの放電処理による下地処理層3、またはアンカーコート層4を形成することができる。
さらに、酸化珪素薄膜2上にオーバーコート層5を形成することができる。また、OPP基材1の第二面にも酸化珪素薄膜等の別の層を積層することができる。
次に、本発明の実施形態に係るガスバリア積層体の別の製造方法について説明する。本製造法では、まずOPPフィルムから位相差測定法により測定される配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であるOPPフィルムを選択し、このOPPフィルムを基材として用いる。用意したOPPフィルムシートのうち、配向角が上記範囲内である領域部分を切り出して用いてもよい。
さらに、選択したOPPフィルムから位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であるOPPフィルムを選択することがより好ましい。
OPPフィルムから配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であるOPPフィルムを基材として選択する工程、若しくは、さらに面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であるOPPフィルムを選択する工程以降の工程は、前述の面配向係数ΔPが0.005〜0.020の範囲であるOPPフィルムを基材として選択して本発明のガスバリア積層体を製造する場合と同じであるので、説明を省略する。
本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
はじめに、実施例、比較例における測定方法について述べる。
配向角及び面配向係数の測定は、位相差測定装置(王子計測機器社製、KOBRA−WR)によりOPPフィルムの40mm×40mmの面積について、0°〜50°(10°ピッチ)の入射角で位相差を測定し算出した。
また、酸化珪素薄膜のO/Si比は、X線光電子分光分析装置(日本電子社製、JPS−90MXV)を用いて、X線光電子分光法(XPS)により求めた。具体的には、X線源として非単色化MgKα(1253.6eV)を使用し、100W(10kV−10mA)のX線出力で測定した。O/Si比を求めるための定量分析には、それぞれO1sで2.28、Si2pで0.9の相対感度因子を用いた。
本発明の実施形態に対応する実施例1〜5と、比較例1〜5とについて説明する。
<実施例1>
2軸延伸後の熱固定処理により、面配向係数ΔPを0.011に調整した厚さ20μmのOPP基材を用意した。基材の一方の面に、シランカップリング剤、アクリルポリオール及びイソシアネート化合物を含む複合物と溶媒と混合して得られた塗液をグラビアコートし、加熱乾燥することで約0.3μmのウレタン系樹脂からなるアンカーコート層を形成した。次に、アンカーコート層の上に電子線加熱方式により、O/Siの比が1.6、厚さ15nmの酸化珪素薄膜を蒸着形成した。次に、テトラエトキシシラン加水分解溶液とポリビニルアルコール/水/イソプロピルアルコール混合溶液を混合することによって溶液を用意し、この溶液をグラビアコートにより塗工することによって厚さ500nmのオーバーコート層を酸化珪素薄膜上に形成した。以上の工程によってガスバリア積層体を作製した。
<実施例2>
面配向係数ΔPを0.012、O/Siの比を1.5とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<実施例3>
面配向係数ΔPが0.023であったOPPフィルムを、窒素ガスを用いたRIE処理により0.013に調整し、その後O/Siの比が1.7の酸化珪素薄膜を形成した以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<実施例4>
面配向係数ΔPが0.026であったOPPフィルムを、アルゴンガスを用いたRIE処理により0.009に調整し、その後O/Siの比が1.8の酸化珪素薄膜を形成した以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<実施例5>
2軸延伸後の熱固定処理により、面配向係数ΔPを0.010に調整したOPPフィルムに、厚さ1μmのポリエステル樹脂系アンカーコート層を設け、その後、O/Siの比が1.9の酸化珪素薄膜を形成した以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<比較例1>
面配向係数ΔPを0.021、O/Siの比を1.4とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<比較例2>
面配向係数ΔPを0.025、O/Siの比を2.1とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<比較例3>
面配向係数ΔPを0.030、O/Siの比を2.2とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<比較例4>
面配向係数ΔPを0.023、O/Siの比を1.3とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<比較例5>
面配向係数ΔPを0.026、O/Siの比を1.2とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
<評価>
実施例1〜5、比較例1〜5で得られたガスバリア積層体について、以下の方法にて剥離強度を測定した。
実施例、及び比較例の各サンプルの蒸着面に、厚さ15μmのナイロンフィルムと、無延伸ポリプロピレンとを、ウレタン系接着剤を用いてラミネートし、積層構造を作製し、121℃、30分でレトルト処理を行った。接着されたOPPフィルムと酸化珪素薄膜との界面を剥がしてきっかけ(剥離開始箇所)を作り、剥離強度を測定した。引張試験機は、オリエンテック社製テンシロンRTC−1250を用いて、180°の角度で剥離した時の剥離強度を測定した。その結果を下記表1に示す。なお、表1の評価において剥離強度が2N/15mm以上を合格(○)、2N/15mm未満を不合格(×)、と判定した。
実施例1〜5、比較例1〜5で得られたガスバリア積層体の面配向係数、配向角、O/Si比、剥離強度の測定結果、及び判定結果を表1に記す。
実施例1〜5で得られた本発明品は、いずれも剥離強度が2.3N/15mm以上(最大3.1N/15mm)を示し、基材と酸化珪素薄膜との間に、ボイル、レトルト処理にも十分耐えることができる、高い密着強度を有する結果が得られた。一方、比較例1〜5は剥離強度が0.1〜0.4N/15mmと、合格レベルである2N/15mmには遠く及ばない密着強度を示した。
以上のように、位相差法により面配向係数、若しくはMD方向に対する配向角が所定の範囲内に規定されたOPPフィルムによって、未加熱処理はもちろんのこと、ボイル・レ
トルト処理でも密着性が劣化しにくいガスバリア積層体を提供できる。本発明によれば、食品や精密電子部品および医薬品の包材として用いられるガスバリア積層体、及びガスバリア積層体の製造方法を提供できる。
本発明は、食品や精密電子部品および医薬品の包材として、ボイル、レトルト処理に対応できるガスバリア積層体として提供することができる。
1・・・2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)基材
2・・・酸化珪素薄膜
3・・・下地処理層
4・・・アンカーコート層
5・・・オーバーコート層
10、20、30、40・・・ガスバリア積層体
51・・・処理ロール
52・・・電極(陰極)
53・・・遮蔽板
54・・・マッチングボックス
55・・・ガス導入ノズル
56・・・プラズマ中のイオン

Claims (11)

  1. 2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体。
  2. 2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体。
  3. 前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のガスバリア積層体。
  4. 前記酸化珪素薄膜が積層された前記基材の面に、放電処理による下地処理層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
  5. 前記基材と前記酸化珪素薄膜との間に、アンカーコート層を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
  6. 前記アンカーコート層の材質は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、及びオキサゾリン基含有樹脂から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のガスバリア積層体。
  7. 前記酸化珪素薄膜は、X線光電子分光法によって算出される酸素と珪素の比(O/Si)が、1.5〜2.0の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
  8. 前記酸化珪素薄膜の膜厚は、10〜300nmであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
  9. 位相差測定法により測定される面配向係数ΔPを、0.005〜0.020の範囲であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法。
  10. 位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法。
  11. 位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程を含むことを特徴とする、請求項9に記載のガスバリア積層体の製造方法。
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