JP2016087814A - ガスバリア積層体およびその製造方法 - Google Patents
ガスバリア積層体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016087814A JP2016087814A JP2014221307A JP2014221307A JP2016087814A JP 2016087814 A JP2016087814 A JP 2016087814A JP 2014221307 A JP2014221307 A JP 2014221307A JP 2014221307 A JP2014221307 A JP 2014221307A JP 2016087814 A JP2016087814 A JP 2016087814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas barrier
- silicon oxide
- base material
- thin film
- oxide thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】2軸延伸ポリプロピレンフィルム基材1と、基材1の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜2とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であり、さらにその配向角がMD方向に対して50〜90°、又は−50〜−90°の範囲であるガスバリア積層体10及びその製造方法。
【選択図】図1
Description
も、OPPフィルム基材(以下、OPP基材と略記する)に対する酸化珪素薄膜の密着性を維持できるガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法を提供することを目的とする。
化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法としたものである。
酸化珪素薄膜とOPP基材との密着性を向上させることができる。しかも、この密着性は、ボイルやレトルト処理にも十分耐えることができる性能である。
て用いることによって、凝集力が向上し、基材の上に積層される酸化珪素薄膜2との密着性がさらに高められる。
層4の形成に先立って、OPP基材1の表面に、RIE処理やコロナ処理などの放電処理を施してもよい。
<実施例1>
<実施例2>
<実施例3>
<実施例4>
<実施例5>
面配向係数ΔPを0.021、O/Siの比を1.4とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
面配向係数ΔPを0.025、O/Siの比を2.1とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
面配向係数ΔPを0.030、O/Siの比を2.2とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
面配向係数ΔPを0.023、O/Siの比を1.3とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
面配向係数ΔPを0.026、O/Siの比を1.2とした以外は、実施例1と同様の条件においてガスバリア積層体を作製した。
実施例1〜5、比較例1〜5で得られたガスバリア積層体について、以下の方法にて剥離強度を測定した。
トルト処理でも密着性が劣化しにくいガスバリア積層体を提供できる。本発明によれば、食品や精密電子部品および医薬品の包材として用いられるガスバリア積層体、及びガスバリア積層体の製造方法を提供できる。
2・・・酸化珪素薄膜
3・・・下地処理層
4・・・アンカーコート層
5・・・オーバーコート層
10、20、30、40・・・ガスバリア積層体
51・・・処理ロール
52・・・電極(陰極)
53・・・遮蔽板
54・・・マッチングボックス
55・・・ガス導入ノズル
56・・・プラズマ中のイオン
Claims (11)
- 2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される面配向係数ΔPが、0.005〜0.020の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体。
- 2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成された酸化珪素薄膜とを有し、前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とするガスバリア積層体。
- 前記2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、位相差測定法により測定される分子鎖の配向角がMD方向に対して50°から90°、または−50°から−90°の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のガスバリア積層体。
- 前記酸化珪素薄膜が積層された前記基材の面に、放電処理による下地処理層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
- 前記基材と前記酸化珪素薄膜との間に、アンカーコート層を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
- 前記アンカーコート層の材質は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、及びオキサゾリン基含有樹脂から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のガスバリア積層体。
- 前記酸化珪素薄膜は、X線光電子分光法によって算出される酸素と珪素の比(O/Si)が、1.5〜2.0の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
- 前記酸化珪素薄膜の膜厚は、10〜300nmであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリア積層体。
- 位相差測定法により測定される面配向係数ΔPを、0.005〜0.020の範囲であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法。
- 位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程と、前記基材の少なくとも一方の面に、酸化珪素薄膜を積層する工程とを含むことを特徴とする、ガスバリア積層体の製造方法。
- 位相差測定法により測定される分子鎖の配向角を、MD方向に対して50°から90°、または50°から−90°であるようにした2軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材として選択する工程を含むことを特徴とする、請求項9に記載のガスバリア積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014221307A JP2016087814A (ja) | 2014-10-30 | 2014-10-30 | ガスバリア積層体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014221307A JP2016087814A (ja) | 2014-10-30 | 2014-10-30 | ガスバリア積層体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016087814A true JP2016087814A (ja) | 2016-05-23 |
Family
ID=56016854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014221307A Pending JP2016087814A (ja) | 2014-10-30 | 2014-10-30 | ガスバリア積層体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016087814A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019217734A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 凸版印刷株式会社 | 積層体 |
WO2021020558A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える積層フィルム、該積層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024266A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024136A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1034846A (ja) * | 1996-07-19 | 1998-02-10 | Toray Ind Inc | ポリオレフィン系無延伸フィルムおよびそれを用いた蒸着無延伸フィルム |
JP2002144503A (ja) * | 2000-11-13 | 2002-05-21 | Toray Ind Inc | 成形加工用二軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2005047023A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2006327202A (ja) * | 2000-10-13 | 2006-12-07 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびその製造法 |
JP2009184252A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Toray Ind Inc | 金属蒸着用ポリプロピレンフイルムおよび金属化ポリプロピレンフィルム |
WO2014157652A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法 |
-
2014
- 2014-10-30 JP JP2014221307A patent/JP2016087814A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1034846A (ja) * | 1996-07-19 | 1998-02-10 | Toray Ind Inc | ポリオレフィン系無延伸フィルムおよびそれを用いた蒸着無延伸フィルム |
JP2006327202A (ja) * | 2000-10-13 | 2006-12-07 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびその製造法 |
JP2002144503A (ja) * | 2000-11-13 | 2002-05-21 | Toray Ind Inc | 成形加工用二軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2005047023A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2009184252A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Toray Ind Inc | 金属蒸着用ポリプロピレンフイルムおよび金属化ポリプロピレンフィルム |
WO2014157652A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019217734A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 凸版印刷株式会社 | 積層体 |
JP7087718B2 (ja) | 2018-06-22 | 2022-06-21 | 凸版印刷株式会社 | 積層体の製造方法 |
WO2021020558A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える積層フィルム、該積層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024266A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024136A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP7331537B2 (ja) | 2019-07-31 | 2023-08-23 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP7382020B2 (ja) | 2019-07-31 | 2023-11-16 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6380381B2 (ja) | ガスバリア積層体及びガスバリア積層体の製造方法 | |
JP5181905B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP2016087814A (ja) | ガスバリア積層体およびその製造方法 | |
JP5412850B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP5696085B2 (ja) | ガスバリア積層体およびその製造方法 | |
JP5440005B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP5664341B2 (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP2014114467A (ja) | ガスバリア性フィルムの製造方法 | |
JP6007930B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP5251388B2 (ja) | 積層体製造装置 | |
JP5477351B2 (ja) | ガスバリア積層体およびその製造方法 | |
WO2016205061A1 (en) | Barrier films, vacuum insulation panels and moisture barrier bags employing same | |
JP7087414B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP6988166B2 (ja) | ガスバリア積層体の製造方法 | |
KR20160022813A (ko) | 시트, 무기물 적층 시트 및 그것을 이용하여 이루어지는 전자 디바이스 | |
JP2014218090A (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP6848339B2 (ja) | ガスバリア積層体及びその製造方法 | |
JP5720254B2 (ja) | ガスバリア積層体およびその製造方法 | |
JP2004137419A (ja) | ポリエチレンテレフタレートフィルム及び積層体 | |
JP5838578B2 (ja) | ガスバリア積層体 | |
JP7342702B2 (ja) | フィルムの処理方法及びフィルムの製造方法 | |
JP4946350B2 (ja) | ガスバリア性積層体 | |
JP2009228015A (ja) | 積層体の製造方法および製造装置ならびにガスバリアフィルム | |
JP2005131861A (ja) | 積層透明ガスバリア性フィルム | |
JP2011148139A (ja) | ガスバリア積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180529 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180724 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181009 |