JP2016087668A - 電動ダイカストマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃緩衝装置の振動を抑制でき、かつ射出工程から増圧工程に円滑に移行可能で耐久性及び静粛性に優れた電動ダイカストマシンを提供する。
【解決手段】ダイカストマシンの電動射出装置1に、回転可能に保持されたねじ軸5と、ねじ軸5に螺合されたナット体7と、ナット体7の前後進に連動して前後進駆動される射出プランジャ9と、ねじ軸5を回転駆動する射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12と、ねじ軸5と増圧用電動サーボモータ12との間に設けられたワンウェイクラッチ13と、射出プランジャ9に作用するサージ圧を吸収する衝撃緩衝装置10を備える。衝撃緩衝装置10には、射出プランジャ9に作用するサージ圧を受けて弾性変形する弾性部材36と、弾性部材36の振動を吸収する油圧式ダンパ装置37を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動ダイカストマシンに係り、特に、金型のキャビティ内に金属溶湯を射出・充填する電動射出装置に備えられるサージ圧防止用の衝撃緩衝装置に関する。
ダイカストマシンは、射出装置に備えられた射出プランジャを1ショット毎に前進駆動することにより、一定量のAl合金やMg合金などの溶融金属材料を金型のキャビティ内に射出・充填して、所要形状のダイカスト製品を製造する成形機である。ダイカストマシンも、プラスチック材料をキャビティ内に射出・充填して所要形状のプラスチック製品を製造する射出成形機と同様に、低速射出工程、高速射出工程及び増圧工程(射出成形機にあっては、保圧工程と称される。)を経て成形材料をキャビティ内に射出・充填するが、ダイカストマシンは射出成形機に比べて、高速射出工程における射出速度が1ケタ程度高速であるという特徴がある。このため、従来においては、射出プランジャを油圧により駆動する油圧射出装置を備えた油圧式のダイカストマシンが主流であった。
しかしながら、油圧射出装置を備えたダイカストマシンは、射出プランジャを高速駆動できる反面、工場設備が大掛かりになる、エネルギ効率が悪い、成形工場内が油で汚れやすく作業環境が悪い、といった種々の問題がある。このため、近年においては、このような欠点のない電動射出装置を備えた電動ダイカストマシンが提案されるに至っている(例えば特許文献1参照。)。
本願の出願人は、先に、電動ダイカストマシンとして、回転可能に保持されたねじ軸と、ねじ軸に螺合され、ねじ軸の回転駆動に応じて前後進駆動されるナット体と、ナット体の前後進に連動して前後進駆動される射出プランジャと、ナット体及び射出プランジャを前後進方向に案内するガイドバーと、ねじ軸を回転駆動する射出用電動サーボモータ及び増圧用電動サーボモータとを含んで構成される電動射出装置に、射出プランジャに作用するサージ圧を受けてコイルばね等の弾性部材を弾性変形させ、サージ圧を吸収する衝撃緩衝装置を備えたものを提案した(例えば特許文献1の要約書参照。)。本構成の電動ダイカストマシンは、弾性部材を弾性変形させることによりサージ圧を吸収する衝撃緩衝装置を備えたので、比較的簡単な構成でサージ圧を抑制することができ、バリ等の成形不良の発生を確実に防止することができる。また、本構成の電動ダイカストマシンは、ナット体とガイドバーと衝撃緩衝装置とを並列に配置したので、ナット体と射出プランジャとの間にサージ圧防止装置を直列に配置する場合に比べて、電動射出装置ひいては電動ダイカストマシンの全長を小さくすることができる。
特開2014−079763号公報
しかしながら、特許文献1に記載の衝撃緩衝装置は、サージ圧を弾性部材の弾性エネルギに変換して吸収するものであるので、サージ圧を受けたときに弾性部材に振動が生じやすく、発生した振動が容易に減衰しないという特性を有する。特許文献1に記載の電動ダイカストマシンは、増圧時に増圧用電動サーボモータの駆動力を、ワンウェイクラッチを介して自動的にねじ軸に伝達する構成になっているので、射出工程から増圧工程への移行時に弾性部材の振動が継続していると、ワンウェイクラッチとねじ軸との間に衝撃力が発生する。このため、特許文献1に記載の衝撃緩衝装置は、振動・騒音が大きくなる、射出工程から増圧工程への移行が円滑に行われない、ワンウェイクラッチ及びねじ軸の寿命が短くなる等の問題を生じることが懸念される。
本発明は、このような従来技術の問題を解消するためになされたものであり、その目的は、衝撃緩衝装置の振動を抑制でき、かつ射出工程から増圧工程に円滑に移行可能で耐久性及び静粛性に優れた電動ダイカストマシンを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、回転可能に保持されたねじ軸と、前記ねじ軸に螺合され、前記ねじ軸の回転駆動に応じて前後進駆動されるナット体と、前記ナット体の前後進に連動して前後進駆動される射出プランジャと、前記ナット体及び前記射出プランジャを前後進方向に案内するガイドバーと、前記ねじ軸を回転駆動する射出用電動サーボモータ及び増圧用電動サーボモータと、前記ねじ軸と前記増圧用電動サーボモータとの間に設けられたワンウェイクラッチと、前記射出プランジャに作用するサージ圧を吸収する衝撃緩衝装置を備え、前記衝撃緩衝装置は、前記射出プランジャに作用するサージ圧を受けて弾性変形する弾性部材と、前記弾性部材の振動を吸収する油圧式ダンパ装置とを備えたことを特徴とする。
本構成によると、衝撃緩衝装置に油圧式ダンパ装置を付設したので、弾性部材の振動を油圧式ダンパ装置のダンパ効果によって速やかに減衰させることができる。よって、射出工程から増圧工程への移行時に、弾性部材の振動に起因する衝撃力がワンウェイクラッチとねじ軸との間に作用せず、射出工程から増圧工程への移行を円滑に行うことができる。また、ワンウェイクラッチに衝撃力が作用しないことから、ワンウェイクラッチやねじ軸の損傷を防止することができる。
また本発明は、前記構成の電動ダイカストマシンにおいて、前記油圧式ダンパ装置は、作動油が封入された密閉空間内にオリフィス付きのチェック弁を内蔵しており、前記チェック弁は、前記弾性部材の圧縮時には前記密閉空間内を流れる作動油の流量を大流量に切り換え、前記弾性部材の伸長時には前記密閉空間内を流れる作動油の流量を小流量に切り換えることを特徴とする。
本構成によると、弾性部材の圧縮時には密閉空間内を流れる作動油の流量が大流量に切り換えられるので、弾性部材の圧縮によるサージ圧の抑制効果を発揮することができる。また、弾性部材の伸長時には密閉空間内を流れる作動油の流量が小流量に切り換えられるので、弾性部材の伸長速度を密閉空間内を流れる作動油の流量で規制できる。これにより、サージ圧の抑制効果を低下することなく、弾性部材の振動を防止できる。
また本発明は、前記構成の電動ダイカストマシンにおいて、前記衝撃緩衝装置は、前記弾性部材と、前記弾性部材の端部を保持し、前記弾性部材の弾性変形に応じて接近又は離隔する方向に移動可能であるように組み合わされた第1部材及び第2部材を有し、前記油圧式ダンパ装置は、前記密閉空間が形成されたシリンダ部と、前記密閉空間を貫通して前記シリンダ部に摺動自在に取り付けられた摺動軸と、前記摺動軸に形成された作動油流通孔及び当該作動油流通孔の周縁部に形成された弁座と、先端が前記弁座に弾接される前記チェック弁とを有し、前記シリンダ部を前記第1部材の端面に取り付け、前記摺動軸の一端を前記第2部材に連結したことを特徴とする。
本構成によると、射出プランジャにサージ圧が作用した場合、弾性部材が圧縮されて第2部材が第1部材に接近する方向に移動するので、その変位が摺動軸に伝達されて、チェック弁の先端が弁座から離れる。これにより、密閉空間内を流れる作動油の流量が大流量に切り換えられるので、弾性部材は油圧式ダンパ装置の影響を受けることなく圧縮可能であり、弾性部材の圧縮によるサージ圧の抑制効果が発揮される。これに対してサージ圧の減少に伴って弾性部材が伸長した場合には、第2部材が第1部材から離隔する方向に移動するので、その変位が摺動軸に伝達されてチェック弁の先端が弁座に押し付けられる。これにより、密閉空間内を流れる作動油の流量が小流量に切り換えられるので、弾性部材の伸長速度が油圧式ダンパ装置のダンパ効果によって抑制され、弾性部材の振動が抑制される。
また本発明は、前記構成の電動ダイカストマシンにおいて、前記弾性部材及び前記摺動軸を、前記ナット体の外周部に配置したことを特徴とする。
本構成によると、弾性部材及び摺動軸をナット体と並列に配置できるので、弾性部材及び摺動軸をナット体と直列に配置する場合に比べて、電動射出装置ひいては電動ダイカストマシンの全長を小さくすることができる。
また本発明は、前記構成の電動ダイカストマシンにおいて、前記第1部材及び前記第2部材を、前記ガイドバーに摺動自在に連結したことを特徴とする。
本構成によると、衝撃緩衝装置をガイドバーに沿う方向にのみ動作させることが可能になるので、衝撃緩衝装置の動作を安定化させることができる。
本発明の電動ダイカストマシンは、サージ圧吸収用の衝撃緩衝装置に油圧式ダンパ装置を備えたので、弾性部材の振動を速やかに減衰させることができ、射出工程から増圧工程への移行を円滑に行うことができる。また、機器の振動や騒音を抑制できて、ワンウェイクラッチやねじ軸の損傷を防止することができる。
実施形態に係る射出装置の正面側から見た要部断面図である。 実施形態に係る射出装置の平面側から見た要部断面図である。 実施形態に係る衝撃緩衝装置の第2部材側から見た正面図である。 実施形態に係る衝撃緩衝装置の断面図である。 実施形態に係る油圧式ダンパ装置の断面図である。 実施形態に係るワンウェイクラッチの斜視図である。 実施形態に係るワンウェイクラッチの構成を模式的に示す要部断面図である。 実施形態に係る潤滑装置の断面図である。 実施形態に係る射出装置の効果を示すグラフ図である。
以下、本発明に係る電動ダイカストマシンの実施形態を、図を用いて説明する。
実施形態に係る電動ダイカストマシンは、図1及び図2に示す電動射出装置1を備えている。これらの図から明らかなように、本例の電動射出装置1は、所定の間隔を隔てて対向に配置された第1及び第2の保持プレート2,4と、第1の保持プレート2に回転可能に保持されたねじ軸5と、第1及び第2の保持プレート2,4に両端が固定されたガイドバー6と、ねじ軸5に螺合され、ねじ軸5を回転駆動することによりガイドバー6に沿って前後進駆動されるナット体7と、ナット体7の先端部に一端が固定された筒状の連結体8と、連結体8の先端部に一端が固定された射出プランジャ9と、射出プランジャ9に作用するサージ圧を抑制する衝撃緩衝装置10と、ねじ軸5を回転駆動する射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12と、ねじ軸5と増圧用電動サーボモータ12との間に設けられたワンウェイクラッチ(One-way clutch)13と、ワンウェイクラッチの潤滑装置14と、射出用電動サーボモータ11、増圧用電動サーボモータ12及び潤滑装置14の駆動を制御するコントローラ15を備えている。なお、図中の符号CFは、射出装置1と型締装置の固定ダイプレートDPとを接続するCフレームを示しており、該CフレームCFは、図2に示すように、ボルト16を用いて第2保持プレート4の端面と固定ダイプレートDPの端面に固定される。また、射出プランジャ9の先端部は、固定ダイプレートDPに形成された射出スリーブIS内に配置される。
図2に示すように、第1及び第2の保持プレート2、4は、固定部材17により一体に組み立てられ、図示しない電動ダイカストマシンのフレーム上に固定される。これら第1及び第2の保持プレート2、4には、ガイドバー6の両端部がボルト18をもって締結される。なお、図示は省略するが、保持プレート2、4及び固定部材17の周囲は、作業者等の安全を図るため、保護カバーをもって覆われる。
第1保持プレート2の中央部には、中空円筒形の段付きボス21が形成されており、該段付きボス21内には、ロードセルユニット22とベアリングホルダ23とが収納されている。ロードセルユニット22は、その一端が段付きボス21の一端に形成されたストッパ21aに当接するようにして段付きボス21内に収納される。一方、ベアリングホルダ23は、段付きボス21内に摺動可能に収納され、その一端面がロードセルユニット22の他の一端に当接される。従って、ロードセルユニット22は、ベアリングホルダ23とストッパ21aとの間に作用する押圧力より、射出プランジャ9に作用する射出圧力、サージ圧及び増圧圧力を検出できる。これについては、電動射出装置1の動作説明欄においてより詳細に説明する。ねじ軸5は、ベアリングホルダ23の内面に取り付けられたアンギュラベアリング(軸受)24及びベアリング(軸受)25を介して、第1保持プレート2に回転可能に保持される。第2保持プレート4の中央部には、ねじ軸5及び連結体8の貫通孔4aが開設されており、射出プランジャ9の動作を可能にしている。
ナット体7の外周部分には、図1及び図2に示すように、サージ圧抑制用の衝撃緩衝装置10が備えられる。本例の衝撃緩衝装置10は、図1、図3及び図4に示すように、ボルト32を用いてナット体7に締結される第1部材33と、ボルト34を用いて連結体8に締結される第2部材35と、第1部材33と第2部材35との間に設置されたコイルばねなどの弾性部材36と、第1部材33の端面に固定された油圧式ダンパ装置37とから構成される。
図3に示すように、第1部材33及び第2部材35は、正面形状が略四角形に形成されており、その中央部にはナット体7を貫通するためのナット体貫通孔40が開設されている。また、内面のナット体貫通孔40の周囲には、複数個(図3の例では10個)の弾性部材収容穴41がほぼ等分に形成されている。さらに、ナット体貫通孔40を介して左右方向の対角位置には、ガイドバー6を貫通するためのガイドバー貫通孔42が開設され、該ガイドバー貫通孔42の内面には、すべり軸受(メタル)43が備えられている。加えて、第2部材35のナット体貫通孔40を介して上下方向の対角位置には、第1部材33と第2部材35を連結する連結ボルトの貫通孔44が開設される。これに対して、第1部材33のこれと対応する位置には、後に説明する油圧式ダンパ装置37に備えられた摺動軸54を貫通する摺動軸貫通孔45が開設される。
図3に示すように、油圧式ダンパ装置37は、連結ボルト貫通孔44及び摺動軸貫通孔45と同心に配置され、第1部材33の外面にボルト46を用いて固定される。油圧式ダンパ装置37は、図5に拡大して示すように、円筒形のシリンダ部51と、該シリンダ部51の両端に取り付けられた第1及び第2の蓋板52、53と、蓋板52、53の中央部に摺動自在に取り付けられた摺動軸54を有しており、これらの各部材によって形成される密閉空間55内には、作動油が充填されている。図中の符号56は、密閉空間55内に作動油を充填した後に閉じられるめくら栓を示している。また、図中の符号57、58は、蓋板53、54と摺動軸54との間に配置されたシール部材を示している。
摺動軸54には、シリンダ部51の内径よりも若干小さな外径を有するピストン部59が形成されており、該ピストン部59の厚さ方向には、大径のチェック弁収納孔60と、これよりも小径の作動油流通孔61とが同心に形成されている。作動油流通孔61のチェック弁収納孔60側の開口端の周縁部には弁座62が形成され、チェック弁収納孔60内にはチェック弁63が収納される。また、ピストン部59の外周面には、シリンダ部51との間の気密を保つためのOリング64が備えられる。さらに、摺動軸54の先端部には、図4に示すように、ねじ孔54aが形成される。
図5に示すように、チェック弁63には、大径のばね部材収納部71と、ばね部材収納部71よりも小径の流路形成部72が形成されており、ばね部材収納部71から流路形成部72にわたる部分には、一端がばね部材収納部71の内部空間73に連通する第1作動油流路74が開設されている。流路形成部72の先端中央部には、第1作動油流路74に連通する小径の第2作動油流路75が開設され、流路形成部72の周面には、第1作動油流路74に連通する、第2作動油流路75よりも大径の第3作動油流路76が開設されている。ばね部材収納部71内には、コイルばね等のばね部材77が収納される。ばね部材77は、ピストン部59の前方に配置されたばね押え部材65により安定に保持される。ばね押え部材65は、ボルト66を用いてピストン部59に取り付けられる。ばね押え部材65の第1作動油流路74に対応する部分には、第4作動油流路67が開設される。なお、第2作動油流路75の直径は、サージ圧を受けて圧縮された弾性部材36がサージ圧の低下に伴って伸長する際に、その伸長速度を制限できる適度な大きさに設定される。これに対して、第3作動油流路76の直径は、弾性部材36によるサージ圧の吸収を阻害しない十分な大きさに形成される。
本例の油圧式ダンパ装置37は、射出プランジャ9にサージ圧が作用していない定常状態において、摺動軸54が密閉空間55の最も前方側(射出プランジャ9側)に配置されている。また、この状態においては、チェック弁63がばね部材77の弾性力により弁座62に当接されている。油圧式ダンパ装置37の動作については後に説明する。
図1、図2及び図4に示すように、第1部材33は、ナット体貫通孔40内にナット体7を貫通し、かつガイドバー貫通孔42内にガイドバー6を貫通した状態で、ボルト32を用いてナット体7に締結される。したがって、この第1部材33は、ねじ軸5の回転駆動時にナット体7をガイドバー6に沿って移動させる案内部材としての機能も有する。一方、第2部材35は、ナット体貫通孔40内にナット体7を貫通し、かつガイドバー貫通孔42内にガイドバー6を貫通した状態で、ボルト34を用いて連結体8に締結される。したがって、この第2部材35は、連結体8を介してナット体7の前後進運動を射出プランジャ9に伝達すると共に、射出プランジャ9をガイドバー6に沿って移動させる、動力伝達機構及び案内部材としての機能も有する。
図4に示すように、弾性部材36は、その両端部が第1部材33に形成された弾性部材収容穴41及び第2部材35に形成された弾性部材収容孔41にそれぞれ収容される。第1部材33及び第2部材35は、弾性部材36を収容した状態において、連結ボルト貫通孔44に貫通された連結ボルト47を、摺動軸54の端面に形成されたねじ孔54aに螺合することにより組み合わされる。このとき、弾性部材36は、射出工程から増圧工程に切り換える際の溶湯圧力と同等かこれよりも若干(例えば、1.05倍〜1.1倍)大きい圧縮力を付与された状態で、第1部材33及び第2部材35の間に収容される。これにより、射出工程中に弾性部材36が縮むことはなく、金属溶湯に所要の射出圧力を付与することができる。また、第1部材33と第2部材35は、サージ圧を受けたときにも密着しない所定の間隔を隔てて組み合わされる。これにより、サージ圧の吸収が可能になる。なお、弾性部材36に付与される圧縮力は、摺動軸54に対する連結ボルト47の締め込み量を調整することにより行われる。
図1及び図2に示すように、ねじ軸5の先端部よりもやや内側には第1プーリ81が取り付けられ、ねじ軸5の最先端部にはワンウェイクラッチ13を介して第2プーリ82が取り付けられる。第1プーリ81は、射出用電動サーボモータ11の回転力をねじ軸5に伝達するもので、射出用電動サーボモータ11の出力軸に固定された駆動側プーリ11aとの間に、タイミングベルト83が輪掛けされる。これに対して、第2プーリ82は、増圧用電動サーボモータ12の回転力をねじ軸5に伝達するもので、増圧用電動サーボモータ12の出力軸に固定された駆動側プーリ12aとの間に、タイミングベルト84が輪掛けされる。
ワンウェイクラッチ13は、図6及び図7に示すように、内輪91と、外輪92と、これら内輪91及び外輪92の間に揺動可能に配置された複数のカム93と、カム93を保持するリテーナ94と、カム93を一方向に付勢するばね部材95とから主に構成されている。カム93は、内輪91及び外輪92を特定の一方向に回転する場合において、内輪91の回転速度が外輪92の回転速度よりも高速であるときには、これら内輪91及び外輪92との係合が解除されて、外輪92に対して内輪91が空転する。また、このカム93は、内輪91の回転速度が外輪92の回転速度よりも低速になったときには、内輪91及び外輪92に係合し、内輪91と外輪92とを前記特定の一方向に一体に回転させる。内輪91は、ねじ軸5の外周に固定され、外輪92は、第2プーリ43の内周に固定される。
潤滑装置14は、ワンウェイクラッチ13を潤滑するためのものであって、図8に示すように、本体部101と、ベアリング102を介して本体部101に回転自在に保持された中空の回転軸103と、回転軸103内に配置され、一端が本体部101に固定された給油管104を有する。本体部101には、給油ポート105及び排油ポート106と、給油ポート105から給油管104に達する給油流路107と、ワンウェイクラッチ13から排油ポート106に達する排油流路108が形成される。また、給油管104の給油ポート105側の端部には、給油流路107内の潤滑油を給油管104内に導く潤滑油導入孔109が開設される。図1に示すように、給油ポート105には給油ホース110が接続され、排油ポート106には排油ホース111が接続される。給油ホース110には、潤滑油タンクから潤滑油を汲み上げて潤滑装置14に供給する図示しない潤滑ポンプが接続される。
図1及び図8に示すように、潤滑装置14は、第2プーリ82の端面に設けられた潤滑装置取付板112に取り付けられる。潤滑装置取付板112に対する潤滑装置14の取り付けは、図8に示すように、潤滑装置取付板112に形成された雌ねじ112aに、回転軸103の先端部に形成された雄ねじ103aを締め付けることにより行うことができる。このとき、給油管104の先端部は、ワンウェイクラッチ13の内輪91内に配置される。実施形態に係る潤滑装置14は、このように構成されているので、増圧用電動サーボモータ12の回転駆動に伴って、第2プーリ82、潤滑装置取付板112及び回転軸103が回転しても、本体部101、給油ホース110及び排油ホース111は回転せず、ワンウェイクラッチ13の潤滑を安定に行うことができる。
潤滑装置14に潤滑油を供給するポンプの起動・停止は、コントローラ15からの指令により行われる。コントローラ15は、増圧用電動サーボモータ12の駆動時にポンプを起動し、図示しない潤滑油タンク内の潤滑油を潤滑装置14に供給する。給油ポート105から潤滑装置14内に導入された潤滑油は、給油流路107、潤滑油導入孔109及び給油管104を通ってワンウェイクラッチ13に供給される。ワンウェイクラッチ13を潤滑した潤滑油は、回転軸103と給油管104の間の隙間及び排油流路108を通って排油ポート106に導かれる。
コントローラ15は、射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12に備えられたエンコーダ11b,12bからの信号及びロードセルユニット22からの信号等を取り込み、射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12の起動タイミング、停止タイミング、加速条件、減速条件、回転速度及び回転トルクなど、射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12の駆動制御全般を司る。なお、このコントローラ15としては、ダイカストマシン全体の駆動制御を司るマシンコントローラを用いることもできる。
以下、実施形態に係る電動射出装置1の動作及び効果について説明する。以下の動作は、コントローラ15から出力される指令信号に基づいて行われる。
ダイカストマシンが連続自動運転を実行している状態において、低速射出の開始タイミングに至ると、射出用電動サーボモータ11が所定の回転方向に起動され、その回転速度が予め定められた低速射出用の回転速度に制御される。次いで高速射出の開始タイミングに至ると、射出用電動サーボモータ11が増速され、その回転速度が予め定められた高速射出用の回転速度に制御される。射出用電動サーボモータ11の回転は、駆動側プーリ11a、タイミングベルト83及び第1プーリ81を介してねじ軸5に伝達され、ねじ軸5を低速射出時の回転速度及び高速射出時の回転速度で回転駆動する。ねじ軸5が回転駆動されると、ねじ軸5に螺合されたナット体7が前進駆動され、衝撃緩衝装置10及び連結体8を介してナット体7に連結された射出プランジャ9が、所定の低速射出時の前進速度及び高速射出時の前進速度で前進駆動される。これにより、射出スリーブIS内に供給された一定量の溶融金属が、図示しない金型のキャビティ内に所定の射出速度で低速射出された後、所定の射出速度で高速射出される。
射出プランジャ9を前進駆動して、射出スリーブIS内の溶融金属を金型キャビティ内に射出すると、金型キャビティ内の溶融金属には、衝撃的なサージ圧が作用する。サージ圧が過大であると、製品にバリなどの成形不良が発生しやすくなる。本実施形態に係る電動射出装置1は、衝撃緩衝装置10に備えられた弾性部材36でサージ圧を吸収する。即ち、高速射出工程において発生したサージ圧は、射出プランジャ9及び連結体8を介して衝撃緩衝装置10の第2部材35に伝達されるので、第1部材33と第2部材35との間で弾性部材36が圧縮され、その弾性変形によってサージ圧が吸収される。
このサージ圧吸収時における油圧式ダンパ装置37の動作について説明すると、射出工程の開始以前においては、油圧式ダンパ装置37の摺動軸54が密閉空間55の最も前方側に配置され、かつ、チェック弁63がばね部材77の弾性力によって弁座62に当接されている。この状態から、射出プランジャ9にサージ圧が作用すると、弾性部材36が圧縮されて第2部材35が第1部材33側に変位し、油圧式ダンパ装置37の摺動軸54が密閉空間55の奥行き方向に押し込まれる。このとき、チェック弁63は、密閉空間55の右側部内に充填された作動油の圧力を受け、ばね部材77の弾性力に抗して油圧式ダンパ装置37の前方側(射出プランジャ9側)に移動する。これにより、チェック弁63が弁座62から離れるので、密閉空間55の右側部内の作動油が、弁座62とチェック弁63の間、大径の第3作動油流路76、第1作動油流路74、ばね部材収納部の内部空間73及び第4作動油流路67を通って、密閉空間55の左側部内に流入する。したがって、弾性部材36は、油圧式ダンパ装置37の影響を受けずに圧縮される。
これにより、サージ圧が吸収されるので、キャビティ内の溶融金属に過大なサージ圧が作用せず、バリ等を有しない健全なダイカスト製品が製造される。また、本実施形態に係る衝撃緩衝装置10は、ナット体7の外周に配置したので、衝撃緩衝装置10とナット体7とを直列に配置した場合に比べて、電動射出装置1ひいては電動ダイカストマシンの全長を短縮することができる。
また、弾性部材36は、サージ圧を受けて圧縮された後、サージ圧の減少に伴って伸長し、元の状態に戻ろうとする。弾性部材36が伸長すると、第2部材35が第1部材33から離隔する方向に変位するので、油圧式ダンパ装置37の摺動軸54も密閉空間55の前方側に移動する。このとき、チェック弁63は、密閉空間55の左側部内に充填された作動油の圧力とばね部材77の弾性力により、油圧式ダンパ装置37の奥行き側に移動する。これにより、チェック弁63が弁座62に押し付けられるので、密閉空間55の左側部内の作動油が、第4作動油流路67、ばね部材収納部の内部空間73、第1作動油流路74及び小径の第2作動油流路75を通って、密閉空間55の右側部内に流入する。したがって、油圧式ダンパ装置37のダンパ効果によって、弾性部材36の伸長速度が油圧式ダンパ装置37を備えない場合より遅くなる。従って、油圧式ダンパ装置37を備えた実施形態に係る衝撃緩衝装置10は、図9に示すように、油圧式ダンパ装置37を備えない従来の衝撃緩衝装置のように弾性部材36が振動しない。
射出工程の終期に至ると、コントローラ15は、射出用電動サーボモータ11を減速制御し、最終的には射出用電動サーボモータ11の回転を停止する。また、コントローラ15は、射出用電動サーボモータ11の減速制御を開始する以前に、増圧用電動サーボモータ12の起動を開始し、その回転速度を予め定められて所定の回転速度に保持する。射出用電動サーボモータ11の回転速度は減速制御によって漸減し、増圧用電動サーボモータ12の回転速度は起動制御によって漸増するので、射出用電動サーボモータ11の減速制御中に、射出用電動サーボモータ11の回転速度と増圧用電動サーボモータ12の回転速度は逆転する。
したがって、増圧用電動サーボモータ12を起動した後においても、射出用電動サーボモータ11によって回転駆動されるねじ軸5の回転速度の方が、増圧用電動サーボモータ12によって回転駆動されるねじ軸5の回転速度よりも高速である場合には、ワンウェイクラッチ13が空転し、増圧用電動サーボモータ12の回転力はねじ軸5に伝達されない。よって、射出用電動サーボモータ11を駆動制御することにより、射出工程中の低速射出工程及び高速射出工程が実行される。この状態からさらに射出用電動サーボモータ11によって回転駆動されるねじ軸5の回転速度が低下し、増圧用電動サーボモータ12によって回転駆動されるねじ軸5の回転速度よりも、射出用電動サーボモータ11によって回転駆動されるねじ軸5の回転速度の方が低速になると、その段階で、ワンウェイクラッチ13が自動的に接続状態に切り替わり、増圧用電動サーボモータ12の回転力がねじ軸5に伝達される。この回転力は、ナット体7によって直進力に変換され、衝撃緩衝装置10及び連結体8を介して射出プランジャ9に伝達される。この増圧用電動サーボモータ12による動力補給により、キャビティ内の溶融金属に所要の増圧圧力が付与され、射出工程に引き続く増圧工程が実行される。これにより、ひけ巣などの成形不良を防止することができる。
上述したように、実施形態に係る電動射出装置1は、衝撃緩衝装置10に備えられた弾性部材36の振動を油圧式ダンパ装置37によって減衰し、抑制するようにしたので、射出工程から増圧工程への移行時に、弾性部材36の振動に起因する衝撃力がワンウェイクラッチ13とねじ軸5の間に作用せず、射出工程から増圧工程への移行を円滑に行うことができる。また、ワンウェイクラッチ13とねじ軸5の間に衝撃力が作用しないことから、ワンウェイクラッチ13やねじ軸5の損傷を防止できると共に、電動射出装置1の静粛性を高めることもできる。さらに、ワンウェイクラッチ13を潤滑するための潤滑装置14を備えたので、この点からもワンウェイクラッチ13の長寿命化を図ることができる。
なお、前述の増圧用電動サーボモータ12の駆動制御においては、射出用電動サーボモータ11の減速制御を開始する以前に増圧用電動サーボモータ12の起動を開始したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、射出用電動サーボモータ11の減速制御を開始すると同時、又はそれ以降に増圧用電動サーボモータ12の起動を開始することもできる。
低速射出工程、高速射出工程及び増圧工程のそれぞれにおいて射出プランジャ9に作用する低速射出圧力、高速射出圧力、サージ圧及び増圧圧力は、射出プランジャ9、連結体8、衝撃緩衝装置10、ナット体7、ねじ軸5及びベアリングホルダ23を介して、ロードセルユニット22に伝達される。よって、ロードセルユニット22の計測部に、低速射出圧力、高速射出圧力、サージ圧及び増圧圧力に応じた歪みが生じ、その歪み量に応じた電気信号が歪ゲージから出力されるので、この電気信号をコントローラ15に取り込むことにより、低速射出圧力、高速射出圧力、サージ圧及び増圧圧力の監視を行うことができる。本実施形態に係る射出装置は、ロードセルユニット22をねじ軸5の外周に配置したので、ロードセルユニット22とねじ軸5とを直列に配置した場合に比べて、電動射出装置1ひいては電動ダイカストマシンの全長を短縮することができる。
増圧工程の完了後、冷却工程が終了し、図示しない型開閉電動サーボモータを駆動して、型開き工程が実行されると、増圧工程時に圧縮されていた弾性部材36の復元力により、型開き工程の開始時から射出プランジャ9によってビスケットに対して押出方向の圧力がかかり、型開き動作にビスケット押出動作を追従させることができる。その後、射出用電動サーボモータ11を逆転駆動してナット体7を原位置に復帰する。これに伴って連結体8及び射出プランジャ9も原位置に復帰する。
なお、本発明の要旨は、衝撃緩衝装置10に油圧式ダンパ装置37を備えたことにあるのであって、他の構成に関しては、前記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。例えば、複数台の射出用電動サーボモータ11を備え、各射出用電動サーボモータ11の回転力を、複数本のタイミングベルトを介して、ねじ軸5に伝達するという構成にすることもできる。また、増圧用電動サーボモータ12の回転力を、多段減速機構を介して、ねじ軸5に伝達するという構成にすることもできる。これらの各変形例によると、低出力の射出用電動サーボモータ11及び増圧用電動サーボモータ12を用いて、高い射出圧力及び増圧圧力を発生できるので、より安価にしてより高性能の電動ダイカストマシンを得ることができる。
本発明は、ダイカストマシンに備えられる電動射出装置に利用できる。
1 電動射出装置
5 ねじ軸
6 ガイドバー
7 ナット体
8 連結体
9 射出プランジャ
10 衝撃緩衝装置
11 射出用電動サーボモータ
12 増圧用電動サーボモータ
13 ワンウェイクラッチ
14 潤滑装置
15 コントローラ
22 ロードセルユニット
33 第1部材
35 第2部材
36 弾性部材
37 油圧式ダンパ装置
47 連結ボルト
54 摺動軸
54a ねじ孔
55 内部空間
61 作動油流通孔
62 弁座
63 チェック弁
67 第4作動油流路
74 第1作動油流路
75 第2作動油流路
76 第3作動油流路
77 ばね部材
81 第1プーリ
82 第2プーリ
83、84 タイミングベルト
91 内輪
92 外輪
93 カム
94 リテーナ
95 ばね部材
101 本体部
102 ベアリング
103 回転軸
104 給油管
105 給油ポート
106 排油ポート
107 給油流路
108 排油流路
109 潤滑油導入孔
110 給油ホース
111 排油ホース

Claims (5)

  1. 回転可能に保持されたねじ軸と、前記ねじ軸に螺合され、前記ねじ軸の回転駆動に応じて前後進駆動されるナット体と、前記ナット体の前後進に連動して前後進駆動される射出プランジャと、前記ナット体及び前記射出プランジャを前後進方向に案内するガイドバーと、前記ねじ軸を回転駆動する射出用電動サーボモータ及び増圧用電動サーボモータと、前記ねじ軸と前記増圧用電動サーボモータとの間に設けられたワンウェイクラッチと、前記射出プランジャに作用するサージ圧を吸収する衝撃緩衝装置を備え、
    前記衝撃緩衝装置は、前記射出プランジャに作用するサージ圧を受けて弾性変形する弾性部材と、前記弾性部材の振動を吸収する油圧式ダンパ装置とを備えたことを特徴とする電動ダイカストマシン。
  2. 前記油圧式ダンパ装置は、作動油が封入された密閉空間内にオリフィス付きのチェック弁を内蔵しており、前記チェック弁は、前記弾性部材の圧縮時には前記密閉空間内を流れる作動油の流量を大流量に切り換え、前記弾性部材の伸長時には前記密閉空間内を流れる作動油の流量を小流量に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電動ダイカストマシン。
  3. 前記衝撃緩衝装置は、前記弾性部材と、前記弾性部材の端部を保持し、前記弾性部材の弾性変形に応じて接近又は離隔する方向に移動可能であるように組み合わされた第1部材及び第2部材を有し、
    前記油圧式ダンパ装置は、前記密閉空間が形成されたシリンダ部と、前記密閉空間を貫通して前記シリンダ部に摺動自在に取り付けられた摺動軸と、前記摺動軸に形成された作動油流通孔及び当該作動油流通孔の周縁部に形成された弁座と、先端が前記弁座に弾接される前記チェック弁とを有し、
    前記シリンダ部を前記第1部材の端面に取り付け、前記摺動軸の一端を前記第2部材に連結したことを特徴とする請求項2に記載の電動ダイカストマシン。
  4. 前記弾性部材及び前記摺動軸を、前記ナット体の外周部に配置したことを特徴とする請求項3に記載の電動ダイカストマシン。
  5. 前記第1部材及び前記第2部材を、前記ガイドバーに摺動自在に連結したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電動ダイカストマシン。
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