JP2016086699A - 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品 - Google Patents

多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016086699A
JP2016086699A JP2014223242A JP2014223242A JP2016086699A JP 2016086699 A JP2016086699 A JP 2016086699A JP 2014223242 A JP2014223242 A JP 2014223242A JP 2014223242 A JP2014223242 A JP 2014223242A JP 2016086699 A JP2016086699 A JP 2016086699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chocolate
shell
edible
mold
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014223242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6454517B2 (ja
Inventor
大輔 井原
Daisuke Ihara
大輔 井原
彩花 松平
Ayaka Matsudaira
彩花 松平
寿之 小山
Toshiyuki Koyama
寿之 小山
浩明 芦谷
Hiroaki Ashitani
浩明 芦谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lotte Co Ltd
Original Assignee
Lotte Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lotte Co Ltd filed Critical Lotte Co Ltd
Priority to JP2014223242A priority Critical patent/JP6454517B2/ja
Publication of JP2016086699A publication Critical patent/JP2016086699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454517B2 publication Critical patent/JP6454517B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

【課題】見た目に美しく、可食物を内部に均一に有するにもかかわらず十分な強度を有する板状チョコレート菓子の製造方法を提供する。
【解決手段】第1のチョコレート生地をモールドに充填し、該モールドに押し型を挿入して、前記第1のチョコレート生地を前記モールド内壁に沿って流動、固化させ、前記押し型を抜き出し、シェル形状のチョコレートを製造する。さらに、前記シェル形状のチョコレートに第1の可食物を加え、さらに第2のチョコレート生地を加え、前記モールドをシェイキングした後に、前記第2のチョコレート生地を固化させる工程により、前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部により区切られた各画分に、少なくとも一つの第1の可食物が含まれることを特徴とするチョコレートの製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に可食物を有したチョコレート菓子およびその製造方法に関し、詳しくは可食物を内部に均一に有する見た目に美しく、十分な強度を有し、且つ、均一な食感を味わうことのできる板状チョコレート菓子、および前記板状チョコレート菓子の製造方法に関する。
チョコレート又はチョコレート菓子(以下、チョコレート菓子という。)には、様々な可食物を用いて食感に特徴を持たせた商品が多く市販されている。しかしながら、それらは棒状チョコレート菓子であり、板状チョコレート菓子はほとんど市販されていない。
板状チョコレート菓子に大量の可食物を混合しようとすると、製品中において可食物に偏りが生じ、大量の可食物によりチョコレートが連続的でなくなるために、特に板状チョコレート菓子の製造時及び/又は輸送時に製品が割れやすくなるといった欠点を生じる。また、可食物を含む多くの棒状チョコレート菓子で製品の表面に可食物が表れているように、従来の方法で板状チョコレート菓子に大量の可食物を製品に混合しようとすると、製品の表面に可食物が表れることで製品の表面に模様をほどこすこと等が困難になり、見た目が損なわれるという問題も有する。
可食物を有するチョコレート菓子の製造方法としては、特許文献1に、チョコレート生地にナッツ等の粒状食品素材を混合してなる棒状チョコレート菓子及びその製造方法が示されている。特許文献1の方法によれば、粒状食品素材の食感や風味が強調されたチョコレート菓子を押出成型法により提供することができるが、見た目に美しく、十分な強度を有する板状チョコレート菓子の製造に、特許文献1の方法を適用することはできない。
可食物を有するチョコレート菓子の他の製造方法としては、特許文献2に、チョコレート生地と可食物との混合物をモールド内に充填し、押し型により可食物を前記チョコレート生地に押しこみ、その後、さらにチョコレート生地を流しこむ工程を有する板状チョコレート菓子及びその製造方法が示されている。特許文献2の方法によれば、見た目に美しい板状チョコレート菓子を製造することが可能であるが、可食物の偏りをコントロールすることが難しく、十分な強度を有し、且つ、均一な食感を味わうことのできる板状チョコレート菓子の製造に、特許文献2の方法を適用することは困難である。
十分な強度を有する板状チョコレート菓子の製造方法としては、特許文献3に、内部が複数の仕切り壁により区画されたシェル形状をなし、区画にクリームなどのフィリングを充填しても、十分な強度を有する板状チョコレート菓子の製造方法が示されている。しかし、可食物を有するチョコレート菓子の製造方法に特許文献3の方法を適用しても、シェル形状をなすチョコレートの中心に位置する区画と端部に位置する区画との間で可食物の偏りが生じ、均一な食感を味わうことのできる板状チョコレート菓子を製造することは難しい。
特開2002−199846号公報 特開2002−199845号公報 特開2002−000181号公報
本発明は、このような背景技術の元でなされたもので、見た目に美しく、可食物を内部に均一に有するにもかかわらず十分な強度を有し、均一な食感を味わうことのできる板状チョコレート菓子の製造方法、及び当該方法により作られるチョコレート菓子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一つの態様は、第1のチョコレート生地をモールドに充填する工程と、前記モールドに押し型を挿入して前記第1のチョコレート生地を前記モールド内壁に沿って流動及び固化させる工程と、前記押し型を抜き出しシェル形状のチョコレートを製造する工程と、前記シェル形状のチョコレートに第1の可食物を加える工程と、前記シェル形状のチョコレートに、さらに第2のチョコレート生地を加える工程と、前記モールドをシェイキングした後に、前記第2のチョコレート生地を固化させる工程を含み、前記押し型は、前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部を形成するための凹部を有し、前記凸部により区切られた前記シェル形状のチョコレートの内部の各画分に、少なくとも1つの第1の可食物が含まれることを特徴とするチョコレートの製造方法に関する。
前記チョコレートの製造方法において、前記凸部により区切られた前記シェル形状のチョコレートの内部の各画分に、前記画分の水平方向の最大断面積に比例する量の前記第1の可食物が含まれることが好ましい。
前記チョコレートの製造方法において、前記第1のチョコレート生地と前記第2のチョコレート生地は、同じであっても異なっていてもよい。
前記チョコレートの製造方法において、可食物は、これらに限られないが、種実類、特にアーモンド、麻の実、エゴマ、カシューナッツ、カボチャの種、かや、銀杏、栗、クルミ、芥子の実、ココナッツ、ごま、椎の実、スイカの種、橡の実、蓮の実、菱の実、ピスタチオ、ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、ペカン、マカダミアナッツ、松の実、及び落花生のいずれかから選ばれる1又は2以上であってもよい。
前記チョコレートの製造方法において、第2の可食物をさらに加えてもよい。前記第1の可食物と前記第2の可食物は同じ種類であってもよいし、異なった種類であってもよい。
前記チョコレートの製造方法において、前記第1のチョコレート生地で形成されるシェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部の高さは、前記シェル形状のチョコレートの厚みの10%以上の高さであってもよい。
前記チョコレートの製造方法において、前記モールドの底面が、模様を有していてもよく、また、前記モールドの底面は、前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部に対応する凸部を有していてもよい。
さらに、本発明の別の態様は、前記チョコレートの製造方法で製造されたチョコレート菓子に関する。
本発明による可食部を含むチョコレート菓子の製造方法の一実施形態を示す説明図である。 本発明による可食部を含むチョコレート菓子の製造方法の一実施形態を示す説明図である。 実施例1で製造された凸部で区切られた画分を有するシェル形状のチョコレートと、前記画分に配置されたアーモンドを示す図である。 実施例1で製造されたチョコレート菓子を示す図である。 比較例1で製造されたシェル形状のチョコレートと、該シェル形状のチョコレートに配置されたアーモンドを示す図である。
<材料及び形状>
以下に、本発明の板状チョコレート菓子の材料及び形状を例示する。
本発明の板状チョコレート菓子で用いるチョコレート生地は、砂糖、乳糖などの糖類、カカオマス、全脂粉乳及び/又は脱脂粉乳、ココアバター、植物油脂、レシチンなどの乳化剤、香料を含む。チョコレート生地中のこれらの配合は、砂糖10〜50重量%、カカオマス0〜70重量%及び全脂粉乳及び/又は脱脂粉乳0〜40重量%を含み、かつ総量に対して30〜60重量%の脂肪分を有する範囲で、適宜変更が可能である。チョコレートの種類としては、テンパリング操作を必要とするチョコレートであっても、テンパリング操作の不要なチョコレートであってもよい。前記第1のチョコレート生地及び前記第2のチョコレート生地として用いるチョコレートは室温で固体のものが好ましい。また、前記第1のチョコレート生地及び第2のチョコレート生地は同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、前記第1のチョコレート生地及び前記第2のチョコレート生地は同じであるか、又は前記第1のチョコレート生地の融点が、前記第2のチョコレート生地の融点よりも高い。
本発明の板状チョコレート菓子に用いる可食物は、通常チョコレート菓子に用いられるものであればいかなる可食物も用いることができるが、例えば、種実類、ビスケット類、せんべい類、パフ類、フレーク類、ドライフルーツ類、キャンディ類等を挙げることができる。これら可食物は、そのまま、又は加工することにより用いることが出来る。
前記可食物として用いることのできる種実類としては、以下に限られないが、例えば、アーモンド、麻の実、エゴマ、カシューナッツ、カボチャの種、かや、銀杏、栗、クルミ、芥子の実、ココナッツ、ごま、椎の実、スイカの種、橡の実、蓮の実、菱の実、ピスタチオ、ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、ペカン、マカダミアナッツ、松の実、落花生等を挙げることができ、好ましくは、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、及びマカダミアナッツであり、より好ましくはアーモンド及びマカダミアナッツである。これら種実類は、ロースト、シナモンロースト、シュガーコーティング、キャラメル化等の加工がされていてもよい。
前記可食物として用いることのできるビスケット類としては、以下に限られないが、例えば、プレッツェル、ハードビスケット、ソフトビスケット等を挙げることができる。これらビスケット類は、コーヒー風味、キャラメル風味といった種々の風味付けがなされていてもよい。
前記可食物として用いることのできるせんべい類としては、以下に限られないが、例えば、あられ、おかき、柿の種等を挙げることができる。これらせんべい類は、塩味、しょうゆ味などの味付けが成されていても良い。
前記可食物として用いることのできるパフ類としては、以下に限られないが、例えば、ライスパフ、大麦パフ、小麦パフ、ポップコーン等を挙げることができる。これらパフ類は、塩味、キャラメル味、コーヒー味などの味付けが成されていてもよい。
前記可食物として用いることのできるフレーク類としては、以下に限られないが、例えば、コーンフレーク、ライスフレーク、玄米フレーク、大麦フレーク、小麦フレーク、ポテトフレーク等を挙げることができる。これらフレーク類は、塩味、キャラメル味、コーヒー味などの味付けが成されていてもよく、またシュガーコーティング、キャラメル化等の加工がされていてもよい。
前記可食物として用いることのできるドライフルーツ類としては、以下に限られないが、例えば、レーズン、乾燥イチジク、プルーン、ドライアプリコット、ドライブルーベリー、ドライクランベリー、オレンジピール、レモンピール、ドライマンゴー、ドライパイナップル等を挙げることができる。これらドライフルーツ類は、シロップ漬、シュガーコーティングなどの加工がされていても良い。
また、前記可食物として用いることのできるキャンディ類としては、以下に限られないが、例えば、ハードキャンディ、ドロップ、タフィ、ソフトキャンディ、キャラメル、ファッジ、ヌガー、マシュマロ、フォンダン、グミゼリー等を挙げることができる。これらキャンディ類は、粒状化、チップ状化(薄片化)、ハードコーティング、ソフトコーティング等の加工がされていても良い。
前記可食物は、1又は2以上の種類の可食物を用いることができ、第1の可食物に加えて、破砕状の第2の可食物を用いることもできる。第1の可食物と第2の可食物を同時に用いる場合、その重量比はいかなる比であってもかまわないが、好ましくは約1:5〜約5:1、より好ましくは約1:2〜約2:1である。また、第1の可食物と第2可食物は同じ種類であってもよく、異なった種類であってもよい。
本発明で用いることのできる可食物の大きさは、本発明の板状チョコレート菓子を食した際に、食感が好ましく感じられる大きさであればいかなる大きさでもよい。好ましくは、第1の可食物は、本発明の板状チョコレート菓子中に含まれる、すなわち第1の可食物の大きさが板状チョコレートの厚さよりは小さく、且つ、後述のシェイキング工程で第2のチョコレート内で浮き上がらない可食物である。また、第2の可食物は、好ましくは1〜10mmの破砕状の可食物であり、且つ、後述のシェイキング工程で第2のチョコレート内で浮き上がる可食物である。
本発明の板状チョコレート菓子中の、前記チョコレート生地と前記可食物の重量比は、前記板状チョコレート菓子が十分な強度を保つことができればいかなる比であってもかまわないが、例えば約2:1〜約4:1である。前記比は、第1の可食物の大きさによって変わり、より大きな第1の可食物を用いた場合はチョコレート菓子中のチョコレートの割合は少なくなり、より小さな第1の可食物を用いた場合はチョコレートの割合を多くすることが出来る。
本発明の板状チョコレート菓子の形状は、通常の市販の板状チョコレート菓子と同様の形状であってよいが、例えば、これらに限られないが、底面及び/又は上面が、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、星形、六角星形、ハート形、スペード形、若しくはクラブ形等の板状チョコレートである。前記板状チョコレートの底面と上面の形は同じでも、異なっていてもよい。また、前記板状チョコレートの底面と上面の大きさは異なっていてもよい。好ましくは、前記板状チョコレートの底面及び上面が相似であり、上面が底面より小さいものが好ましい。前記チョコレート菓子の各辺にあたる部分は丸みを帯びていてもよく、側面は曲面となっていてもよい。本発明の板状チョコレート菓子は、十分な強度を有するため、このような複雑な形状とすることが可能である。
本発明の板状チョコレート菓子の大きさは、通常の市販の板状チョコレート菓子と同様の大きさであってよいが、例えば、底面及び上面の形状が長方形である場合、長辺が約50mm〜約200mm、短辺が約40mm〜約100mm、厚さが約8mm〜約20mmである。ここで、前記厚さは、前記チョコレート菓子に含まれる可食物の最も長い軸に沿った断面の最も大きな径よりも長いことが好ましい。しかし、上記のように本発明の板状チョコレートは多様な形状でありうるため、前述した例示の大きさは当業者にとって一例として認識され、これに限定されないことが理解されるであろう。
本発明の板状チョコレート菓子のシェル形状のチョコレート(以下、シェルという。)の厚さは約1.2mm〜約2.0mmであり、シェルの内部に設けられる凸部の高さは、シェルの高さ、すなわち本発明の板状チョコレート菓子の厚さの10%以上の高さであることが好ましく、具体的には約0.8mm〜約6.0mmである。前記凸部に対応してシェル上部(すなわち本発明の板状チョコレート菓子の上面)に凹部が設けられる場合、前記凹部の深さは約0.8mm〜約6.0mmであるが、本発明の板状チョコレート菓子の強度を保つためにも、前記板状チョコレート菓子の厚さの50%を超える深さではないことが好ましい。
前記シェルの内部に設けられた凸部で区切られた画分の形状は、前記画分に第1の可食物が少なくとも一つずつ含まれる限り、いかなる形状であっても良いが、例えば、これらに限られないが、半球形状、三角錐や四角錐等の多角錐形状、三角柱や四角柱等の多角柱形状、円柱形状、楕円柱形状等を挙げることができる。中でも、均一な食感を味わうことができる板状チョコレート菓子を製造するという本願発明の目的を達するためには、画分の形状が多角柱形状、円柱形状、または楕円柱形状であることが好ましい。ここで、前記柱状とは、画分の底面と開口部の形状が相似であり、底面が開口部より小さい錐台形状を含む。この場合、モールドと押し型を用いてシェルを製造する際に、シェルの厚さに大きな偏りが生じることがないので、冷却しきれなかったチョコレートの存在によりシェルが変形することがなく、本発明の板状チョコレート菓子の強度を保つことができるという利点がある。
また、前記シェルの内部に設けられた凸部で区切られた画分の水平方向の最大断面積は、最も小さい画分と最も大きな画分における前記面積の比が約1:1〜約1:1.9であることが好ましい。この面積比を保つ場合、第1の可食物を各画分に一つずつ入れることにより、本発明の板状チョコレート菓子は均一な食感を得ることができ、また強度を保つことができる。ここで、前記シェルの内部に設けられた凸部で区切られた画分の水平方向の最大断面積とは、通常は前記画分の開口部、すなわち前記シェルの内部に設けられた凸部の先端部を含む仮想平面の面積であることを、当業者であれば理解するであろう。
さらに、均一な食感を得るためにも、一の板状チョコレート菓子中の全ての第1の可食物の大きさが、ほぼ同じであることが好ましい。ここで「ほぼ同じ」とは、同一製品中の第1の可食物の最も小さな可食物と最も大きな可食物の体積比が1:1〜1:1.2であること、より好ましくは1:1〜1:1.1であること、最も好ましくは1:1〜1:1.05であることをいう。前記最も小さい画分と最も大きな画分の水平方向の最大断面積の面積比が約2:1以上である場合、この比に応じて各画分に入れる第1の可食物の数を2:1以上とすることで、均一な食感を得ることができる。また、ここでは例として第1の可食物を画分に一つずつ入れることを示したが、当然、必要に応じて細かくした第1の可食物を画分の水平方向の最大断面積の比に応じて用いることを、当業者であれば理解するであろう。
<製造方法>
以下に、図を参考して本発明の板状チョコレート菓子の製造方法を例示する。
<製造方法1>
本発明の板状チョコレート菓子の製造方法の一態様において、第1のステップはシェルの形成である。図1に示すように、モールド(3)に必要に応じてテンパリングされた第1のチョコレート生地(6)を流し込み、約−15〜−10℃に冷却された押し型(4)でコールドプレスすることにより、シェル(7)が成型される。このとき押し型は複数の凹部(5)を有するため、成型されたシェルに凹部(5)に対応する凸部(8)が形成される。
続いて、シェルの冷却後、シェルの凸部(8)による画分(非表示)の水平方向の最大断面積に応じて、第1の可食物(10)を配置する。このとき第2の可食物(11)も一緒に加えることができ、また第2の可食物は続いて加えられる第2のチョコレート生地(9)に混ぜ込まれた形で加えられてもよい。本実施態様では、第1の可食物及び第2の可食物を同時に配置した態様を説明する。
シェルに第1の可食物(10)及び第2の可食物(11)を配置した後に、必要に応じてテンパリングされた第2のチョコレート生地(9)をシェルに流し込む。この第2のチョコレート生地(9)は、第1のチョコレート生地(6)と同じでも異なっていてもよい。その後、全体をシェイキングすることにより、第2の可食物(11)は第2のチョコレート生地(9)の表面全体に拡散する。しかし、第1の可食物(10)は浮き上がることはなく、またシェルの凸部(8)の存在により、画分から移動できない。
前記シェイキングの後に、全体を冷却したのち、モールドから本発明の板状チョコレート菓子を取り外すこと(デモールド)により、本発明の板状チョコレート菓子(1)が製造できる。本製造方法において、モールド(3)に模様(非表示)を施すことで、上面全体に模様(2)を施した板状チョコレート菓子(1)が製造できる。
<製造方法2>
本発明の板状チョコレート菓子の製造方法の別の態様において、シェルの成型方法は、製造方法1と同じである。図2には、押し型(16)の複数の凹部(17)に対応する凸部(15)を有するモールド(14)を示す。第1のチョコレート生地(18)から成型されたシェル(19)は、内側に凸部(20)及び表側に凹部(21)を有する。
前記シェルの冷却後、製造方法1と同様に第1の可食物(23)を配置する。本実施態様では、第2の可食物(24)は、必要に応じてテンパリングされた第2のチョコレート生地(22)に混ぜ込まれた形で加えられる。
第2の可食物(24)と混合された第2のチョコレート生地(22)は、シェル(19)に流し込まれ、その後、全体がシェイキングされる。前記シェイキングにより、製造方法1と同様に、第2の可食物(24)は第2のチョコレート生地(22)の表面全体に拡散する。しかし、第1の可食物(23)は浮き上がることはなく、またシェルの凸部(20)の存在により、画分から移動できない。
前記シェイキングの後に、全体を冷却したのち、モールドから本発明の板状チョコレート菓子を取り外すことにより、本発明の板状チョコレート菓子(12)が製造できる。本製造方法において、モールド(14)に模様(非表示)を施すことで、凹部(21)で区切られた表面上に模様(13)を施した板状チョコレートが製造できる。
上記製造方法2に示した方法に準じて、本発明の板状チョコレート菓子を製造した。第1のチョコレート生地及び第2のチョコレート生地は同じものを使い、その配合を表1に示す。
高さ約2〜5mmの凸部により6つの画分に分けられ、当該画分が格子状に無地及び梨地模様となっている縦約81mm×横約52mm×深さ約12mmのモールドに、テンパリングした上記配合の第1のチョコレート生地を注ぎ、−15〜−10℃に冷却したモールドを押し込むことでコールドプレスし、シェルを成型した。冷却後、シェルの6つの画分にシュガーコートアーモンドの全粒を1粒ずつ配置した(図3)。
テンパリングした上記配合の第2のチョコレート生地に約1〜約5mmの破砕状のキャラメル風味のプレッツェルを混合し、約28〜30℃で前記シェルに注いだ。その後、第2のチョコレート生地が固まる前に全体をシェイキングし、約10〜20℃で冷却した。
その後、モールドから取り外すことで、図4に示す本発明の板状チョコレート菓子を製造した。表2には製造された板状チョコレート菓子の製品中の各成分の比率を示す。
実施例1で製造された板状チョコレート菓子は、アーモンドが各画分内に1粒ずつ配置されることで全体として均一に分布し、均一な食感を有していた。また、製品にはひび割れ等は確認されず、高い製品強度を有していた。
(比較例1)
比較例として、形状並びに前記押し型が凹部を有さないこと及びモールドが凸部を有さないこと以外は、実質的に同じ配合及び製造条件にて、板状チョコレート菓子を製造した。すなわち、実施例1と同じ方法でシェルを形成した後に、シェルにシュガーコートアーモンドの全粒を6粒ずつ配置した。このとき、アーモンドはシェル中に均一に配置することができず、アーモンドが密に存在する部分(実線部分)とアーモンドが存在しない部分(破線部分)とが生じた(図5)。前記工程を複数回行ったところ、その全てでアーモンドの存在する部分に偏りが生じていた。そのうちの2例を図5に示す。
その後、実施例1と同様に第2のチョコレート生地を流し込み、比較例の板状チョコレート菓子を製造した。この比較例の板状チョコレート菓子の構造を詳細に確認したところ、図5に示したものと同様に、比較例の板状チョコレート菓子はアーモンドが密に存在する部分とアーモンドが存在しない部分を有しており、均一な食感を有さなかった。また、アーモンドが密に存在する部分の表面には多数のひび割れが確認され、製品強度が弱くなっていた。
1 本発明の板状チョコレート菓子
2 本発明の板状チョコレート菓子表面に施された模様
3 モールド
4 押し型
5 押し型の凹部
6 第1のチョコレート生地
7 シェル
8 シェルの凸部
9 第2のチョコレート生地
10 第1の可食物
11 第2の可食物
12 本発明の板状チョコレート菓子
13 本発明の板状チョコレート菓子表面に施された模様
14 モールド
15 モールドの凸部
16 押し型
17 押し型の凹部
18 第1のチョコレート生地
19 シェル
20 シェルの凸部
21 シェルの凹部
22 第2のチョコレート生地
23 第1の可食物
24 第2の可食物

Claims (11)

  1. 第1のチョコレート生地をモールドに充填する工程と、
    前記モールドに押し型を挿入して、前記第1のチョコレート生地を前記モールド内壁に沿って流動、固化させる工程と、
    前記押し型を抜き出し、シェル形状のチョコレートを製造する工程と、
    前記シェル形状のチョコレートに第1の可食物を加える行程と、
    前記シェル形状のチョコレートに、さらに第2のチョコレート生地を加える行程と、
    前記モールドをシェイキングした後に、前記第2のチョコレート生地を固化させる工程と、
    を含み、
    前記押し型は、前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部を形成するための凹部を有し、
    前記凸部により区切られた前記シェル形状のチョコレートの内部の各画分に、少なくとも一つの前記第1の可食物が含まれることを特徴とするチョコレートの製造方法。
  2. 前記凸部により区切られた前記シェル形状のチョコレートの内部の各画分に、前記画分の水平方向の最大断面積に比例する量の前記第1の可食物が含まれることを特徴とするチョコレートの製造方法。
  3. 前記第1のチョコレート生地と前記第2のチョコレート生地が同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載のチョコレートの製造方法。
  4. 前記第1のチョコレート生地と前記第2のチョコレート生地が異なることを特徴とする請求項1又は2に記載のチョコレートの製造方法。
  5. 前記第1の可食物が、種実類であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチョコレートの製造方法。
  6. 前記種実類が、アーモンド、麻の実、エゴマ、カシューナッツ、カボチャの種、かや、銀杏、栗、クルミ、芥子の実、ココナッツ、ごま、椎の実、スイカの種、橡の実、蓮の実、菱の実、ピスタチオ、ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、ペカン、マカダミアナッツ、松の実、及び落花生のいずれかから選ばれる1又は2以上であることを特徴とする請求項5に記載のチョコレートの製造方法。
  7. 第2の可食物をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のチョコレートの製造方法。
  8. 前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部が、前記シェル形状のチョコレートの高さの10%以上の高さであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のチョコレートの製造方法。
  9. 前記モールドの底面が、さらに前記シェル形状のチョコレートの内部を区切る凸部に対応する凸部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のチョコレートの製造方法。
  10. 前記モールドの底面が、模様を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のチョコレートの製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の方法で製造されたチョコレート。
JP2014223242A 2014-10-31 2014-10-31 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品 Active JP6454517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223242A JP6454517B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223242A JP6454517B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086699A true JP2016086699A (ja) 2016-05-23
JP6454517B2 JP6454517B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=56015340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014223242A Active JP6454517B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6454517B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018007602A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 森永製菓株式会社 チョコレート菓子
KR101821615B1 (ko) 2017-10-31 2018-03-08 강창걸 초콜릿 제조방법
KR101869206B1 (ko) * 2017-10-31 2018-06-19 정찬욱 교량구조물의 내진 보강장치
KR101869207B1 (ko) * 2017-10-31 2018-07-20 정찬욱 교량하부구조물의 내진 보강장치 시공방법
KR101887313B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-09 정찬욱 희생수단을 이용한 교량 내진 보호장치
WO2019009853A1 (en) * 2017-03-07 2019-01-10 Şölen Çi̇kolata Gida Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ EDIBLE FOOD PRODUCT WITH MULTILAYER SHELL STRUCTURE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
KR101926445B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 세종아스콘(주) 도로 보수용 아스콘 제조방법
KR101926446B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 이영희 맨홀 보수용 아스콘 제조방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0561513A1 (en) * 1992-03-16 1993-09-22 Jacobs Suchard Ag Process for the production of a confectionery bar
JP2002000181A (ja) * 2000-06-23 2002-01-08 Morinaga & Co Ltd チョコレート及びその成形方法
US20040144261A1 (en) * 2002-09-06 2004-07-29 Refer Jacob Christian Apparatus for pressing edible aritcles
US20120064200A1 (en) * 2010-09-10 2012-03-15 Claire Lochet Method For Producing A Confectionery Product
JP2014200198A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 株式会社ロッテ バー・スティックタイプの食品およびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0561513A1 (en) * 1992-03-16 1993-09-22 Jacobs Suchard Ag Process for the production of a confectionery bar
JP2002000181A (ja) * 2000-06-23 2002-01-08 Morinaga & Co Ltd チョコレート及びその成形方法
US20040144261A1 (en) * 2002-09-06 2004-07-29 Refer Jacob Christian Apparatus for pressing edible aritcles
US20120064200A1 (en) * 2010-09-10 2012-03-15 Claire Lochet Method For Producing A Confectionery Product
JP2014200198A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 株式会社ロッテ バー・スティックタイプの食品およびその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018007602A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 森永製菓株式会社 チョコレート菓子
WO2019009853A1 (en) * 2017-03-07 2019-01-10 Şölen Çi̇kolata Gida Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ EDIBLE FOOD PRODUCT WITH MULTILAYER SHELL STRUCTURE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
KR101821615B1 (ko) 2017-10-31 2018-03-08 강창걸 초콜릿 제조방법
KR101869206B1 (ko) * 2017-10-31 2018-06-19 정찬욱 교량구조물의 내진 보강장치
KR101869207B1 (ko) * 2017-10-31 2018-07-20 정찬욱 교량하부구조물의 내진 보강장치 시공방법
KR101887313B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-09 정찬욱 희생수단을 이용한 교량 내진 보호장치
KR101926445B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 세종아스콘(주) 도로 보수용 아스콘 제조방법
KR101926446B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 이영희 맨홀 보수용 아스콘 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6454517B2 (ja) 2019-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6454517B2 (ja) 多くの可食物を内部に均一に有した板状チョコレート菓子の製法および製品
US10834938B2 (en) Sweet food product made from dry fruit
JPS5915611B2 (ja) 果実チヨコレ−トの製造法
US20160353754A1 (en) Shaped baked goods
EP1641346B1 (en) Confectionery product
KR101968892B1 (ko) 소성 과자 및 그의 제조 방법
RU80097U1 (ru) Кондитерское изделие
RU2303364C2 (ru) Состав для производства грильяжных конфет и способ их производства
US20100151110A1 (en) Low density confectionery compositions
JP2007259777A (ja) 複合油性菓子及びその製造方法
JP6690903B2 (ja) 複合菓子及び複合菓子の製造方法
JP4132659B2 (ja) 具材を含有するチョコレートの製造方法
JPS5947587B2 (ja) 板状糖菓の製造法
RU2703202C1 (ru) Вафельное изделие
AU2020219412B2 (en) Novel frozen confection shaped bakery item compositions
JP6942773B2 (ja) 具材入り焼成菓子とその製造方法
RU2808080C2 (ru) Масложировая композиция для шоколада
WO2023135183A1 (en) Confectionery products
RU2558967C1 (ru) Способ получения шоколадных кондитерских изделий "chocofruits"
JP7051313B2 (ja) 焼成チョコレート菓子及び焼成チョコレート菓子の製造方法
JP2022163887A (ja) チョコレート及びチョコレート菓子の製造方法
KR20160011367A (ko) 두 가지 이상의 맛과 다양한 색상을 갖는 입체빙과 제조방법 및 그 입체빙과
WO2024013295A1 (en) Confectionery product
JP2013110992A (ja) チョコレートマカロン様食品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250