JP2016086608A - 電動機、および、それを用いた圧縮機 - Google Patents

電動機、および、それを用いた圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】バランスウェイトの重量調節が、油上がりの増加などの好ましくない現象を誘発するのを抑制すること。【解決手段】 電動機は、回転子10と、固定子と、バランスウェイト80と、を備える。回転子10は、回転軸心RAを中心として回転する。固定子は、回転子10と磁気的に相互作用する。バランスウェイト80は、回転子10に取り付けられる。バランスウェイト80は、回転子10に接触する回転子接触面81を有する。バランスウェイト80の回転子接触面81の近傍には、回転軸心RAの延出方向にくぼんだ凹部82が設けられる。凹部82は、回転子接触面81に包囲されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電動機、および、それを用いた圧縮機に関する。
従来、流体を圧縮する圧縮機が知られており、空気調和機などの多くの製品に搭載されている。
圧縮機は、密閉容器と、その中に設置された電動機および流体圧縮機構を有する。電動機は、密閉容器に固定された固定子と、固定子の内部に回転可能に設けられた回転子とを有する。回転子の回転は、駆動軸を介して流体圧縮機構に伝達される。
流体圧縮機構においては、駆動軸に偏心部が設けられ、当該偏心部に可動部品が取り付けられることが多い。このため、偏心部および可動部品の重心は回転軸心からずれており、その重量分布は不均衡であるので、圧縮機の運転中に振動などが発生するおそれがある。この不均衡を是正して回転子の回転を安定させるために、通常、回転子にはバランスウェイトが取り付けられる。
偏心部および可動部品の重量分布の不均衡を適切に是正するためには、バランスウェイトの重量を調節する必要がある。特許文献1(特許第3789825号公報)は、バランスウェイトの重量を調節する方法として、第一に、バランスウェイトに打ち抜き孔を形成する方法、および、第二に、バランスウェイトの側面に切欠を形成する方法を開示している。
しかし、これらの方法は、バランスウェイトの凹凸の増加などを伴い、そのバランスウェイトの外面の形状を複雑にする。この形状の複雑さは、圧縮機の密閉容器内の流体と潤滑油を攪拌し、油上がりの増加を引き起こすおそれがある。
バランスウェイトの外面形状を複雑にすることの弊害を防ぐため、特許文献2(特開2014−70586号公報)に開示される圧縮機では、バランスウェイトを覆うカバーが回転子に設置されている。しかし、この構成は、カバーの追加によるコストアップを招くとともに、カバーの取り付けという余分な組立工程を要する。
本発明の課題は、バランスウェイトの重量調節が、油上がりの増加などの好ましくない現象を誘発するのを抑制することである。
本発明の第1観点に係る電動機は、回転子と、固定子と、バランスウェイトと、を備える。回転子は、回転軸心を中心として回転する。固定子は、回転子と磁気的に相互作用する。バランスウェイトは、回転子に取り付けられる。バランスウェイトは、回転子に接触する回転子接触面を有する。バランスウェイトの回転子接触面の近傍には、回転軸心の延出方向にくぼんだ凹部が設けられる。凹部は、回転子接触面に包囲されている。
この構成によれば、バランスウェイトの凹部は回転子接触面に包囲されている。したがって、バランスウェイトが回転子に取り付けられた状態においては、凹部は露出しない。その結果、電動機の外部環境に対して凹部が影響を及ぼすことが抑制される。
本発明の第2観点に係る電動機は、第1観点に係る電動機において、バランスウェイトが、少なくとも2つの貫通孔をさらに有する。少なくとも2つの貫通孔は、締結具を収容するためのものである。締結具は、バランスウェイトを回転子に固定する。凹部は、2つの貫通孔の間に位置する。
この構成によれば、凹部の両側において、それぞれ、締結具がバランスウェイトを回転子に固定する。その結果、凹部の密閉性が高まるので、電動機の外部環境に対して凹部が及ぼす影響をより小さくできる。
本発明の第3観点に係る電動機は、第2観点に係る電動機において、回転軸心から凹部の中心までの距離が、回転軸心からそれぞれの貫通孔の中心までの距離よりも大きい。
この構成によれば、凹部は回転子の外周側に設けられる。その結果、バランスウェイトの質量と、回転軸心からバランスウェイトの重心までの径方向の距離との積であるmr量を大きく変動させることができるため、重量バランスの調整を効果的に行うことができる。
本発明の第4観点に係る電動機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る電動機において、凹部の回転軸心の方向の深さが、バランスウェイトの回転軸心の方向の寸法の5%以上90%以下である。
この構成によれば、バランスウェイトの重量の変動範囲を大きく確保することができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る電動機と、駆動軸と、流体圧縮機構と、を備える。駆動軸は、回転子に固定される。流体圧縮機構は、駆動軸に連結される。流体圧縮機構は、電動機から駆動軸を介して伝達された動力によって流体を圧縮する。
この構成によれば、バランスウェイトの凹部は回転子接触面に包囲されている。このため、凹部は圧縮機内の流体や潤滑油などから隔離されており、流体や潤滑油などは凹部による影響を受けにくい。その結果、流体と潤滑油の攪拌、あるいは、油上がりの増加などの好ましくない現象が発生しにくい。
本発明の第6観点に係る圧縮機は、第5観点に係る圧縮機において、ロータリ型またはスクロール型である。
この構成によれば、油上がりの増加を誘発しにくいロータリ型圧縮機またはスクロール型圧縮機が提供される。
本発明の第1観点および第2観点に係る電動機によれば、バランスウェイトの凹部が電動機の外部環境に対して影響を及ぼすことを抑制できる。
本発明の第3観点に係る電動機によれば、回転子の重量バランスの調整を効果的に行うことができる。
本発明の第4観点に係る電動機によれば、バランスウェイトの重量の変動範囲を大きく確保することができる。
本発明の第5観点または第6観点に係る圧縮機によれば、流体と潤滑油の攪拌、あるいは、油上がりの増加などの好ましくない現象が発生しにくい。
本発明の第1実施形態に係る電動機の模式図。 本発明の第1実施形態に係る電動機の回転子の底面図。 図2のIII−III線に沿った断面図。 本発明の第1実施形態に係る電動機のバランスウエイトの斜視図。 本発明の第1実施形態に係る電動機のバランスウエイトの平面図。 図5のVI−VI線に沿った断面図。 本発明の第2実施形態および第3実施形態に係る圧縮機の模式図。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機の断面図。 本発明の第3実施形態に係る圧縮機の断面図。
以下、本発明に係る空気調和装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明に係る電動機および圧縮機の具体的な構成は、下記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動機の模式図である。電動機100は、ケーシング110、固定子120、回転子10、バランスウェイト80、および、バランスウェイト90(図3参照)を有している。
(2)詳細構成
(2−1)ケーシング110
図1に示すとおり、ケーシング110は、電動機100の各種部品を収容するものである。図1においてケーシング110は概念的に示されているに過ぎず、ケーシング110は必要に応じてあらゆる形状を持つことができる。
(2−2)固定子120
固定子120は、ケーシング110に固定されている。固定子120は、複数の磁極を構成する複数のコイル121を有する。
(2−3)回転子10
回転子10は、回転軸心RAを中心として回転可能に設置されている。回転子10と固定子120との間には、ギャップGが生じている。
図2は、回転子10の底面図である。回転子10の回転軸心RAを含む領域には、駆動軸設置穴11が設けられており、ここに、図示しない駆動軸が挿入され、固定される。回転子10には、複数の磁極を構成する複数の永久磁石40が埋設されている。
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。回転子10は、積層鋼板などからなる回転子コア20と、永久磁石40が回転子コア20から飛び出してしまうのを防ぐための上下2枚の端板30とを有している。回転子10には、締結具挿入穴12が設けられており、締結具50がここに挿入されている。締結具50は、回転子コア20、端板30、および後述するバランスウェイト80、90を締結して相互に固定するためのものであり、例えば、リベットである。代替的に、締結具50は、ボルトとナット、ネジ、およびこれに類するものであってもよい。
(2−4)バランスウェイト80、90
回転子10の上側の端板30には、バランスウェイト90が設置されている。下側の端板30には、バランスウェイト80が設置されている。
是正すべき重量分布の不均衡の度合いによっては、バランスウェイト90は必ずしも設置する必要はない。
(3)バランスウェイト80の構成の詳細
図4は、バランスウェイト80の斜視図である。バランスウェイト80には、2つの貫通孔83が形成されている。貫通孔83は、締結具50の挿入などに用いられる。貫通孔83の数は、2つに限られず、それ以外であってもよい。
バランスウェイト80の図中上側には、凹部82と、その全周を包囲する回転子接触面81が設けられている。一方、バランスウェイト80の図中下側には、下面85が設けられている。
凹部82は、2つの貫通孔83の間に設けられている。凹部82は、回転子10の周方向に延びた底面82aと、それを囲む4つの側面、すなわち、第1長辺側面82b、第2長辺側面82c、第1短辺側面82d、および、第2短辺側面82eを有している。底面82aは、回転子接触面81と平行または略平行である。
図3に示されるように、バランスウェイト80は、回転子接触面81が回転子10の端板30と接触するように、回転子10に取り付けられる。このとき、凹部82の底面82aは、回転子接触面81より、下面85のより近くに位置している。すなわち、底面82aの回転軸心RAへの射影点の位置は、回転子接触面81の回転軸心RAへの射影点の位置とは異なっており、下面85の回転軸心RAへの射影点の位置により近い。以降、この構造を「凹部82は、回転軸心RAの延出方向にくぼんでいる。」と表現することとする。
凹部82は、回転軸心RAの延出方向にくぼんでおり、かつ、その全周を回転子接触面81によって包囲されているので、凹部82は外部へ露出しない。これにより、凹部82は密閉された閉空間となる。
図5は、バランスウェイト80の平面図である。バランスウェイト80は、周方向に延びた円弧形状を有している。凹部82もまた、周方向に延びた円弧形状を有している。凹部82の幅は、回転子10の径方向における、第1長辺側面82bと第2長辺側面82cとの離間距離に相当する。凹部82の幅の中心をプロットすると、円弧状の曲線ができる。この曲線が、凹部82の中心RCである。貫通孔83は中心HCを持つ円形断面を有する。回転軸心RAから凹部82の中心RCまでの距離Aは、回転軸心RAから貫通孔83の中心HCまでの距離Bよりも大きい。
図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。凹部82の回転軸心RAの延出方向の寸法である深さDは、回転子接触面81と底面82aとの高低差である。バランスウェイト80の回転軸心RAの延出方向の寸法である高さHは、回転子接触面81と下面85との高低差である。凹部82の深さDをバランスウェイト80の高さHの5%以上90%以下の範囲で変動させると、大きな重量調整範囲を実現できる。バランスウェイト80を例えば真鍮から形成すれば、深さDをこの範囲内で変動させても、バランスウェイト80は十分な強度を有することができる。
本実施形態では、凹部82は周方向に延びた円弧形状を有しているが、凹部82の形状はこれに限られず、例えば、直線状に延びていてもよい。
(4)特徴
(4−1)
バランスウェイト80の回転子接触面81の近傍には、回転軸心RAの延出方向にくぼんだ凹部82が設けられる。凹部82は、回転子接触面81に包囲されている。
この構成によれば、バランスウェイト80が回転子10に取り付けられた状態においては、凹部82は露出しない。その結果、電動機100の外部環境に対して凹部82が影響を及ぼすことが抑制される。
(4−2)
バランスウェイト80において、凹部82は2つの貫通孔83の間に位置する。
この構成によれば、凹部82の両側において、それぞれ、締結具50がバランスウェイト80を回転子10に固定する。その結果、凹部82の密閉性が高まるので、電動機100の外部環境に対して凹部82が及ぼす影響をより小さくできる。
(4−3)
回転軸心RAから凹部82の中心RCまでの距離Aが、回転軸心RAからそれぞれの貫通孔83の中心HCまでの距離Bよりも大きい。
この構成によれば、凹部82は外周側に設けられる。その結果、バランスウェイト80の質量と、回転軸心RAからバランスウェイトの重心までの径方向の距離との積であるmr量を大きく変動させることができるため、重量バランスの調整を効果的に行うことができる。
(4−4)
凹部82の深さDが、バランスウェイト80の高さHの5%以上90%以下である。
この構成によれば、バランスウェイト80の重量の変動範囲を大きく確保することができる。
<第2・第3実施形態>
(1)共通の全体構成
図7は、本発明の第2・第3実施形態に係る圧縮機の共通の模式図である。圧縮機200は、密閉容器210、電動機100、流体圧縮機構220、駆動軸260を有している。
密閉容器210は、圧縮機200の各種部品を収容するものである。図7において密閉容器210は概念的に示されているに過ぎず、密閉容器210の形状は必要に応じて変更できる。
電動機100は、前述の第1実施形態に係るものである。電動機100の回転子10(図3)の駆動軸設置穴11(図3)には、駆動軸260が固定されている。
流体圧縮機構220は、冷媒などの流体を圧縮するものである。圧縮に必要な動力は、電動機100から駆動軸260を介して流体圧縮機構220に供給される。
(2)第2実施形態
図8は、第2実施形態に係る圧縮機200Aの詳細構成を示す断面図である。圧縮機200Aは、ロータリ型圧縮機である。矢印は、圧縮対象の流体の流れを示している。この流体は、例えば、空気調和機に用いられる冷媒である。
密閉容器210の中には、電動機100、流体圧縮機構220A、第1軸受部材231、第2軸受部材232、および、駆動軸260が収容されている。第1軸受部材231および第2軸受部材232は、電動機100と流体圧縮機構220Aを連結する駆動軸260を回転可能に支持している。さらに、密閉容器210の内部の下方には、潤滑油貯留部250が設けられている。
流体は吸入管241から取り込まれ、流体圧縮機構220Aによって圧縮されて、吐出管242から排出される。
電動機100は、前述した第1実施形態に係るものである。電動機100のケーシング110の役割は、密閉容器210が担っている。回転子10にはバランスウェイト80が取り付けられている。バランスウェイト80には、回転子10の外部に露出しない凹部82が設けられている。
流体圧縮機構220Aは、密閉容器210に固定されたシリンダ221Aと、駆動軸260の偏心部261に設置されたピストン222Aとを有している。電動機100がシリンダ221A内でピストン222Aを公転させると、シリンダ221Aおよびピストン222Aで規定される圧縮室223Aの容積が縮小し、それによって、流体が圧縮される。
(3)第3実施形態
図9は、第3実施形態に係る圧縮機200Bの詳細構成を示す断面図である。圧縮機200Bは、スクロール型圧縮機である。矢印は、圧縮対象の流体の流れを示している。この流体は、例えば、空気調和機に用いられる冷媒である。
密閉容器210の中には、電動機100、流体圧縮機構220B、第1軸受部材231、第2軸受部材232、および、駆動軸260が収容されている。第1軸受部材231および第2軸受部材232は、電動機100と流体圧縮機構220Bを連結する駆動軸260を回転可能に支持している。さらに、密閉容器210の内部の下方には、潤滑油貯留部250が設けられている。
流体は吸入管241から取り込まれ、流体圧縮機構220Bによって圧縮されて、吐出管242から排出される。
電動機100は、前述した第1実施形態に係るものである。電動機100のケーシング110の役割は、密閉容器210が担っている。回転子10にはバランスウェイト80が取り付けられている。バランスウェイト80には、回転子10の外部に露出しない凹部82が設けられている。
流体圧縮機構220Bは、密閉容器210に固定された固定スクロール221Bと、駆動軸260の偏心部261に設置された可動スクロール222Bとを有している。電動機100が可動スクロール222Bを公転させると、固定スクロール221Bおよび可動スクロール222Bで規定される圧縮室223Bの容積が縮小し、それによって、流体が圧縮される。
(4)特徴
本項では、第2実施形態(図8)および第3実施形態(図9)に係る圧縮機について共通する特徴を述べる。
潤滑油貯留部250に貯留された潤滑油は、汲み上げられて、電動機100や流体圧縮機構220A、220Bの摩擦箇所を潤滑し、その後、密閉容器210の内面やその他の部品の表面を伝って下方へ落ち、再び潤滑油貯留部250へ戻る。
しかし、圧縮機200A、200Bの運転時に回転子10が回転すると、密閉容器210に充填されている圧縮対象の流体が攪拌される。これにより、循環している液状の潤滑油のミスト化が起こり、さらに流体と潤滑油の混合が起こる場合がある。このとき、潤滑油が流体とともに流体経路を流れ、吐出管242から排出されてしまう、いわゆる「油上がり」が生じうる。
一般に、電動機100と潤滑油貯留部250との距離、密閉容器210の形状、および、その他の部品の設計を最適化すれば、油上がりを発生しにくくすることができる。しかし、その場合であっても、重量バランスの調整のためにバランスウェイト80の形状を変えてしまうと、その形状変化が流体の動きに影響を与え、油上がりの増加を誘発してしまうおそれがある。
これに対して、本発明によれば、バランスウェイト80は回転子10の外部に露出しない凹部82により重量を調整されるので、流体の動きは影響を受けず、好ましくない現象の誘発が抑制される。
本発明は、さまざまな用途に用いられる電動機、電動機を用いた圧縮機、当該圧縮機を用いた空気調和装置などに対して、広く適用可能である。
10 回転子
11 駆動軸設置穴
12 締結具挿入穴
20 回転子コア
30 端板
40 永久磁石
50 締結具
80 バランスウェイト
81 回転子接触面
82 凹部
82a 底面
82b 第1長辺側面
82c 第2長辺側面
82d 第1短辺側面
82e 第2短辺側面
83 貫通孔
85 下面
90 バランスウェイト
100 電動機
110 ケーシング
120 固定子
121 コイル
200、200A、200B 圧縮機
210 密閉容器
220、220A、220B 流体圧縮機構
221A シリンダ
221B 固定スクロール
222A ピストン
222B 可動スクロール
223A、223B 圧縮室
231 第1軸受部材
232 第2軸受部材
241 吸入管
242 吐出管
250 潤滑油貯留部
260 駆動軸
261 偏心部
A 回転軸心から凹部の中心までの距離
B 回転軸心から貫通孔の中心までの距離
D 凹部の深さ
G ギャップ
H バランスウェイトの高さ
HC 貫通孔の中心
RA 回転軸心
RC 凹部の中心
特許第3789825号公報 特開2014−70586号公報

Claims (6)

  1. 回転軸心(RA)を中心として回転する回転子(10)と、
    前記回転子と磁気的に相互作用する固定子(120)と、
    前記回転子に取り付けられたバランスウェイト(80)と、
    を備え、
    前記バランスウェイトは、前記回転子に接触する回転子接触面(81)を有し、
    前記バランスウェイトの前記回転子接触面の近傍には、前記回転軸心の延出方向にくぼんだ凹部(82)が設けられており、
    前記凹部は、前記回転子接触面に包囲されている、
    電動機(100)。
  2. 前記バランスウェイトは、前記バランスウェイトを前記回転子に固定する締結具(50)を収容するための少なくとも2つの貫通孔(83)をさらに有し、
    前記凹部は、前記2つの貫通孔の間に位置する、
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記回転軸心から前記凹部の中心(RC)までの距離(A)が、前記回転軸心からそれぞれの前記貫通孔の中心(HC)までの距離(B)よりも大きい、
    請求項2に記載の電動機。
  4. 前記凹部の前記回転軸心の方向の深さ(D)が、前記バランスウェイトの前記回転軸心の方向の寸法(H)の5%以上90%以下である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の前記電動機と、
    前記回転子に固定された駆動軸(260)と、
    前記駆動軸に連結され、前記電動機から前記駆動軸を介して伝達された動力によって流体を圧縮する流体圧縮機構(220)と、
    を備える圧縮機(200)。
  6. ロータリ型またはスクロール型である、
    請求項5に記載の圧縮機。
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