JP2016085445A - 光学レンズアレイ及び光学レンズ - Google Patents

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田中 宏和
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
充 富田
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Abstract

【課題】光の結合効率が高い光学レンズアレイを提供する。
【解決手段】光学レンズアレイ1は、基板2と、基板2の上に配された複数の光学レンズ3と、光学レンズ3と基板2とを接着している接着層4とを備え、光学レンズ3は、第1の光入出面3a1を有する第1の端面3aと、第2の光入出面3b1を有する第2の端面3bと、対向する第1及び第2の側面3c、3dと、対向する第3及び第4の側面3e、3fとを有し、接着層4は、第1の側面3cと基板2とを接着しており、第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい。
【選択図】図5

Description

本発明は、光学レンズアレイ及びそれに用いる光学レンズに関する。
従来、光通信用モジュール等の光コネクティング素子として、光学レンズが用いられている(例えば、特許文献1を参照)。光コネクティング素子は、一の光ファイバーと他の光ファイバーとの間に配され、一の光ファイバーの端面から出射した光を他の光ファイバーの端面に集光させる機能を有する。このため、光コネクティング素子は、一の光ファイバーの端面と対向する、正のレンズパワーを有する凸面状の光入射面と、他の光ファイバーの端面と対向する、正のレンズパワーを有する凸面状の光出射面とを有する。
特開2011−252933号公報
一般的に、光通信モジュールは、バンドルされた複数本の光ファイバーとバンドルされた複数本の他の光ファイバーとを結合するために、複数の光学レンズを配列した光学レンズアレイが用いられている。例えば、一の方向に沿って複数の光学レンズが配列された光学レンズアレイが光通信モジュールに用いられることがある。
光学レンズアレイは、通常、基板と、一の方向に沿って配されており、基板に対して接着剤を用いて接着された複数の光学レンズとを有する。光の結合効率を高める観点からは、基板に対して光学レンズを高い位置精度で固定する必要がある。
本発明の主な目的は、光の結合効率が高い光学レンズアレイを提供することにある。
本発明に係る光学レンズアレイは、基板と、基板の上に配された複数の光学レンズと、光学レンズと基板とを接着している接着層とを備え、光学レンズは、第1の光入出面を有する第1の端面と、第2の光入出面を有する第2の端面と、対向する第1及び第2の側面と、対向する第3及び第4の側面とを有し、接着層は、第1の側面と基板とを接着しており、第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい。
このため、基板の主面と、光学レンズの第1の側面との間の距離のばらつきを小さくできると共に、基板の主面と、光学レンズの第1の側面との平行度を高めることができる。よって、基板に接着された光学レンズの光軸と所望の光軸とのずれ量を小さくできる。従って、光の結合効率を高めることができる。
本発明に係る光学レンズアレイは、第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、0.01μm以上であることが好ましい。
この場合、基板の主面と、光学レンズの第1の側面との間の距離のばらつきをより小さくできると共に、基板の主面と、光学レンズの第1の側面との平行度をより高めることができる。従って、光の結合効率をより高めることができる。
本発明に係る光学レンズアレイは、複数の光学レンズは、一の光学レンズの第3の側面と、他の光学レンズの第4の側面とが対向するように一の方向に沿って配列されており、第3及び第4の側面の少なくとも一方の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きいことが好ましい。
この場合、一の光学レンズに入射した光が第3又は第4の側面から出射して、隣接する他の光学レンズの第4又は第3の側面に入射することに起因する迷光の発生を抑制することができる。
本発明に係る光学レンズアレイは、一の方向において隣接する光学レンズが密着して配置されていることが好ましい。
この場合、光学レンズの配置密度を高めることができるため、光学レンズアレイを小型化することができる。
本発明に係る光学レンズアレイは、第3及び第4の側面の両方の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きいことが好ましい。
この場合、一の光学レンズに入射した光が第3及び第4の側面から出射して、隣接する他の光学レンズに入射することに起因する迷光の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明に係る光学レンズアレイは、光学レンズの第1の端面と第2の側面とにより構成される第1の稜線部が、面取り状又は丸めた形状であることが好ましい。
この場合、第1の稜線部に割れや欠けが発生し難くなるため、第2の側面を吸着コレットで吸着する際に吸着不良が生じ難い。また、第1の稜線部が欠けることにより発生するガラス片が光入出面に付着し、光学レンズの光学特性が劣化することを抑制することができる。
なお、ここで吸着コレットとは、光学レンズに当接させられる吸着面と、吸着面で開口する吸引孔とを備え、吸引孔を介して光学レンズ表面に吸引負圧をさせる作用させることによって吸着保持し、所定位置に搬送するための装置である。
本発明に係る光学レンズアレイは、光学レンズの第1の端面と第3の側面とにより構成される第2の稜線部と、第1の端面と第4の端面とにより構成される第3の稜線部とのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状であることが好ましい。
この場合、第2及び第3の稜線部に割れや欠けが生じにくくなり、欠け等に起因するガラス片の発生をより効果的に抑制することができるため、吸着コレットによる光学レンズの吸着不良がより生じ難い。また、光入出面にガラス片が付着し、光学レンズの光学特性が劣化することをより効果的に抑制することができる。
本発明に係る光学レンズは、第1の光入出面を有する第1の端面と、第2の光入出面を有する第2の端面と、対向する第1及び第2の側面と、対向する第3及び第4の側面とを有し、第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい。
本発明に係る光学レンズは、第1の端面と第2の側面とにより構成される第1の稜線部が、面取り状又は丸めた形状であることが好ましい。
この場合、第1の稜線部に割れや欠けが発生し難くなるため、第2の側面を吸着コレットで吸着する際に吸着不良が生じ難い。また、第1の稜線部が欠けることにより発生するガラス片が光入出面に付着し、光学レンズの光学特性が劣化することを抑制することができる。
本発明に係る光学レンズは、第1の端面と第3の側面とにより構成される第2の稜線部と、第1の端面と第4の端面とにより構成される第3の稜線部とのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状であることが好ましい。
この場合、第2及び第3の稜線部に割れや欠けが生じにくくなり、欠け等に起因するガラス片の発生をより効果的に抑制することができるため、吸着コレットによる光学レンズの吸着不良がより生じ難い。また、光入出面にガラス片が付着し、光学レンズの光学特性が劣化することをより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、光の結合効率が高い光学レンズアレイを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光学レンズアレイの模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光学レンズアレイの模式的側面図である。 本発明の一実施形態に係る光学レンズアレイの模式的平面図である。 参考例に係る光学レンズアレイの光線追跡図である。 本発明の一実施形態に係る光学レンズアレイの光線追跡図である。 第2の実施形態に係る光学レンズアレイの模式的斜視図である。 第2の実施形態に係る光学レンズアレイの模式的側面図である。 第2の実施形態における光学レンズの製造工程(プレス工程)を説明するための模式的側面図である。 図8の線IX−IXにおける模式的断面図である。 第2の実施形態においてプレスされたマザー基板の模式的平面図である。 図10の線XI−XIにおける模式的断面図である。 第2の実施形態の第1の変形例に係る光学レンズの模式的断面図である。 第2の実施形態の第2の変形例に係る光学レンズの模式的正面図である。 第2の実施形態の第3の変形例に係る光学レンズの模式的背面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態に係る光学レンズアレイの模式的斜視図である。図2は、本実施形態に係る光学レンズアレイの模式的側面図である。図3は、本実施形態に係る光学レンズアレイの模式的平面図である。
図1〜図3に示す光学レンズアレイ1は、光通信モジュール等の光学結合素子等として用いる素子である。
光学レンズアレイ1は、基板2を有する。基板2は、例えば、ガラス、セラミックス、半導体、樹脂等により構成することができる。基板2の主面2aの上には、複数の光学レンズ3が配されている。複数の光学レンズ3は、x軸方向に沿って直線状に配列されている。より具体的には、複数の光学レンズ3は、一の光学レンズ3の第3の側面3eと、その一の光学レンズ3に隣接する他の光学レンズ3の第4の側面3fとがx軸方向に沿って密着して対向するように直線状に配列されている。
光学レンズ3は、ガラス、セラミックス、半導体、樹脂等により構成することができる。より高い光学特性を実現する観点や、耐久性を高める観点からは、光学レンズ3は、ガラスにより構成されていることが好ましい。
光学レンズ3は、略直方体状である。光学レンズ3は、第1の端面3aと、第2の端面3bと、第1の側面3cと、第2の側面3dと、第3の側面3eと、第4の側面3fとを有する。第1及び第2の端面3a、3bは、x軸方向及びz軸方向に沿って延びている。第1及び第2の側面3c、3dは、x軸方向及びy軸方向に沿って延びている。第1の側面3cと第2の側面3dとは、z軸方向において対向している。第3及び第4の側面3e、3fは、y軸方向及びz軸方向に沿って延びている。第3の側面3eと第4の側面3fとは、x軸方向において対向している。
矩形状又は正方形状の第1の端面3aは、第1の光入出面3a1を有する。第1の光入出面3a1は、正のレンズパワーを有する面である。具体的には、第1の光入出面3a1は、凸面により構成されている。もっとも、第1の光入出面3a1は、凹面により構成されていてもよい。第1の端面3aは、第1の光入出面3a1の外周に位置する外周部3a2を有する。外周部3a2の算術平均粗さ(Ra)は、第1の光入出面3a1の算術平均粗さ(Ra)と同じであってもよいし、第1の光入出面3a1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きくてもよい。
矩形状又は正方形状の第2の端面3bは、第2の光入出面3b1を有する。第2の光入出面3b1は、正のレンズパワーを有する面である。具体的には、第2の光入出面3b1は、凸面により構成されている。もっとも、第2の光入出面3b1は、凹面により構成されていてもよい。第2の端面3bは、第2の光入出面3b1の外周に位置する外周部3b2を有する。外周部3b2の算術平均粗さ(Ra)は、第2の光入出面3b1の算術平均粗さ(Ra)と同じであってもよいし、第2の光入出面3b1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きくてもよい。
第1及び第2の光入出面3a1,3b1のそれぞれの算術平均粗さ(Ra)は、0.001μm〜0.02μmであることが好ましく、0.002μm〜0.01μmであることがより好ましい。第1及び第2の光入出面3a1,3b1のそれぞれの算術平均粗さ(Ra)が大きすぎると、光学レンズ3の光学特性が低くなる場合がある。一方、第1及び第2の光入出面3a1,3b1のそれぞれの算術平均粗さ(Ra)が小さすぎると、プレス成形による光学レンズ3の成形が困難となる場合がある。
第1の光入出面3a1の光軸と、第2の光入出面3b1の光軸とは一致している。第1及び第2の光入出面3a1,3b1の光軸は、y軸方向に沿って延びている。
図2に示すように、光学レンズ3は、第1の側面3cが接着層4により基板2の主面2aに接着されている。なお、図1においては、接着層4の描画を省略している。
ところで、光学レンズアレイ1では、光学レンズ3の設置の位置精度が重要である。特に、光学レンズ3の基板2に対する高さ方向(z軸方向)の設置位置精度が重要となる。例えば、光学レンズの被接着面が平滑な平面である場合、光学レンズの基板に対する高さ方向(z軸方向)の設置位置は接着層の厚み分だけ変動する。しかしながら、接着層の厚みを高精度に制御することは困難である。このため、光学レンズの基板に対する高さ方向(z軸方向)の設置位置がばらつくおそれがある。また、接着層に厚みむらが生じやすいため、光学レンズの光軸が所望の光軸方向に対して傾斜するおそれもある。
光学レンズアレイ1では、被接着面として、基板2の主面2aに接着される第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい。このため、第1の側面3cの凸部が基板2の主面2aに当接した状態で接着層4により光学レンズ3を基板2に接着させることができる。このため、第1の側面3cの凸部間で形成される凹部と、基板2の主面2aの間に存在する接着層4が実質的な接着層として機能する。よって、第1の側面3cの凸部と基板2の主面2aの間に存在する接着層4を十分に薄くすることができるため、光学レンズ3の基板2に対する高さ方向(z軸方向)の設置位置のばらつきを抑制することができる。従って、光学レンズアレイ1を用いることにより、光の結合効率を向上することができる。
なお、算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601−2013で規定される算術平均粗さ(Ra)のことを示している。
光の結合効率をより向上する観点からは、第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)は、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)の10倍以上であることが好ましく、20倍以上であることがより好ましい。但し、第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)が大きすぎると、光学レンズ3のプレス成形が困難になるなどの問題が生じる場合がある。従って、第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)は、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)の1000倍以下であることが好ましく、500倍以下であることがより好ましい。具体的には、第1の側面3cの算術平均粗さ(Ra)は、0.01μm〜20μmであることが好ましく、0.02μm〜10μmであることがより好ましく、0.05μm〜5μmであることがさらに好ましく、0.1μm〜2μmであることがなお好ましい。
例えば、第3及び第4の側面を平滑面とすることも考えられる。この場合は、図4に示すように、光学レンズ13に入射した光の一部が、隣接する光学レンズ13に入射し、不所望な光が光ファイバー等に入射するおそれがある。この場合、例えば、信号レベルが低下したり、ノイズレベルが高くなったりという問題が発生し得る。
これを抑制する手段として、隣り合う光学レンズを離間させて配置することが考えられる。しかしながら、その場合は、光学レンズアレイが大型化するという問題が生じる。
光学レンズアレイ1では、第3及び第4の側面3e、3fの少なくとも一方の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい。このため、光学レンズ3の側面3e、3fから出射しようとする光は、側面3e、3fにおいて散乱する。よって、複数の光学レンズ3を近接して配置した場合であっても、一の光学レンズ3の側面3e、3fから出射した光が、その光学レンズ3に隣接する他の光学レンズ3を経由して光ファイバー等に集光することが抑制される。具体的には、図5に示すように、側面3e、3fから出射する光の強度を低くすることができるため、一の光学レンズ3の側面3e、3fから出射し、その光学レンズ3に隣接する他の光学レンズ3を経由して光ファイバー等に集光する光の強度を低くすることができる。その結果、光学レンズアレイ1では、複数の光学レンズ3を近接して配置することができる。従って、光学レンズアレイ1の光学特性の劣化を抑制しつつ、小型化を図ることができる。
光学レンズアレイ1をより小型化する観点からは、複数の光学レンズ3を密着して配置することが好ましい。
光学レンズアレイ1において、光学レンズ3を近接させて配置した場合の光学特性の劣化を抑制する観点からは、第3及び第4の側面3e、3fの両方の算術平均粗さ(Ra)が、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)よりも大きいことが好ましい。第3及び第4の側面3e、3fの算術平均粗さ(Ra)は、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)の10倍以上であることが好ましく、20倍以上であることがより好ましい。但し、第3及び第4の側面3e、3fの算術平均粗さ(Ra)が大きすぎると、光学レンズ3のプレス成形が困難となる場合がある。また、光学レンズ3からの光の取り出し効率が低下する場合がある。従って、第3及び第4の側面3e、3fの算術平均粗さ(Ra)は、第1及び第2の光入出面3a1,3b1の算術平均粗さ(Ra)の1000倍以下であることが好ましく、500倍以下であることがより好ましい。具体的には、第3及び第4の側面3e、3fの算術平均粗さ(Ra)は、0.01μm〜20μmであることが好ましく、0.02μm〜10μmであることがより好ましく、0.05μm〜5μmであることがさらに好ましく、0.1μm〜2μmであることがなお好ましい。
なお、隣接する2つの光学レンズ3のうちの一方の光学レンズ3の第3の側面3eと、他方の光学レンズ3の第4の側面3fとは、接着していてもよいし、離間していてもよい。
本実施形態では、全ての光学レンズ3の第3及び第4の側面3e、3fの算術平均粗さ(Ra)が大きい例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、複数の光学レンズ3には、第3及び第4の側面3e、3fのうちの一方のみの算術平均粗さ(Ra)が大きく、他方の算術平均粗さ(Ra)が小さい光学レンズが含まれていてもよい。また、複数の光学レンズ3のうちの一部の光学レンズの第3及び第4の側面3e、3fの少なくとも一方の算術平均粗さ(Ra)が大きくてもよい。
光学レンズアレイ1の製造方法は、特に限定されない。例えば、直方体状のガラスプリフォームを用意し、そのガラスプリフォームを加熱プレス成形することにより製造してもよい。その場合は、粗面にしたい側面3c、3e、3fに対応する成形型の成形面を粗面にしてプレス成型を行えばよい。また、成形後に、ブラスト等により側面3c、3e、3fを粗面としてもよい。
また、ガラス板を加熱プレス成形することにより、一の主面に第1の光入出面3a1をマトリクス状に複数設けると共に、他の主面に第2の光入出面3b1が、第1の光入出面3a1に対応した位置に、マトリクス状に複数設けたマザー基板を作製し、そのマザー基板を複数に切断することにより複数の光学レンズ3を製造してもよい。例えば、マザー基板の切断をワイヤーソーやダイシングソーを用いて行うことにより、側面3c、3e、3fを粗面とすることができる。
次に、基板2の上に、接着剤を用いて光学レンズ3を接着することにより光学レンズアレイ1を完成させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る光学レンズアレイの模式的斜視図である。図7は、第2の実施形態に係る光学レンズアレイの模式的側面図である。
図6及び図7に示すように、第2の実施形態に係る光学レンズアレイ1aは、光学レンズ3の第1の端面3aと第2の側面3dとにより構成されており、基板2とは反対側に位置している稜線部3gが面取り状又は丸めた形状である点で上記実施形態に係る光学レンズアレイ1と異なる。具体的に、第2の実施形態では、稜線部3gは、面取り状である。
光学レンズアレイ1aを製造するに際しては、例えば、第2の側面3dを吸着コレット等で吸着した状態で光学レンズ3を基板2に対して接着する。この場合、第2の側面3dが吸着コレットに接触する。通常、吸着コレットとの接触によって、接触部分から光学レンズに欠け等が発生しやすくなるが、第2の実施形態では、面取り状又は丸めた形状である稜線部3gが設けられているため、光学レンズ3と吸着コレットとの接触に起因して光学レンズ3に欠け等が生じ難い。よって、吸着コレットを用いて光学レンズ3を好適に吸着することができ、光学レンズ3を基板2上に好適に配置することができる。また、稜線部3gが欠けることにより発生したガラス片が光入出面3a1,3b1に付着し、光学レンズ3の光学特性が劣化することを抑制することができる。
さらに、稜線部3gを設けることにより、例えば、第2の側面3dを画像認識することにより第1の端面3aと第2の端面3bとを容易に識別することができる。
光学レンズ3は、例えば、以下の要領で製造することができる。
まず、複数の光学レンズ3の母材となるマザー基板10(図8及び図9を参照)を用意する。そのマザー基板10を成形型11,12を用いてプレスすることにより図10及び図11に示す母材13を成形する。ここで、第1の端面3a側の面を成形するための成形型11に線状の凸部11aを設けておく。そうすることにより、母材13に、母材13を横断する線状の凹部13aを形成することができる。次に、カットラインLに沿って母材13を複数に分断することにより、凹部13aの表面により構成された稜線部3gを有する光学レンズ3を製造することができる。母材13の分断方法は、特に限定されない。例えば、レーザースクライブ等のスクライブにより行ってもよいし、折り割りにより行ってもよいし、ダイシングにより行ってもよい。なかでも、レーザースクライブにより母材13を分断することが好ましい。レーザースクライブにより母材13を分断した場合、分断面の平坦性が高くなりやすく、かつ、バリが生じにくいためである。
本実施形態のように、母材13に線状の凹部13aを形成した場合、その凹部13aを母材13の分断の際のアライメントマークとして利用することができるため、母材13の分断が容易となる。また、カットラインLに沿った凹部13aを形成しておくことにより、スクライブにより母材13を分断する場合に形成するスクライブラインの直進性を向上することができる。従って、高い形状精度の光学レンズ3を得ることができる。
なお、本実施形態では、光学レンズ3を構成するための部分が2行×5列設けた母材を成形する例について説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、光学レンズを構成するための部分が3行以上設けた母材を成形してもよい。
また、稜線部3gは、例えば、研磨等により形成してもよい。
(第2の実施形態の第1の変形例)
図12は、第2の実施形態の第1の変形例に係る光学レンズの模式的断面図である。
第2の実施形態に係る光学レンズ3は、稜線部3gのみが面取り状又は丸めた形状である例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図12に示すように、稜線部3gに加えて、第2の端面3bと、第3の側面3dとにより構成される稜線部3hも、面取り状又は丸めた形状を有していてもよい。この場合、例えば、吸着コレットとの接触により稜線部3hに割れや欠けが発生し難くなるため、吸着不良やガラス片の光入出面3a1,3b1への付着等をより効果的に抑制することができる。
光学レンズ3を大型化させない観点からは、大きな光入出面3b1が設けられた第2の端面3bにより構成された稜線部3hの幅が、稜線部3gの幅よりも小さいことが好ましい。また、稜線部3hの幅を稜線部3gの幅よりも小さくすることにより、画像認識による第1の端面3aと第2の端面3bとの識別が容易となる。
稜線部3h及び稜線部3gの幅は、それぞれ、50μm〜150μmであることが好ましく、75μm〜125μmであることがより好ましい。
なお、稜線部3gと稜線部3hとのうちの一方の稜線部のみを面取り状又は丸めた形状とする場合には、光学レンズ3を小型化する観点から、光入出面3a1,3b1のうち、相対的に小さな光入出面3a1が設けられた第1の端面3aにより構成された稜線部3gを面取り状又は丸めた形状とすることが好ましい。
(第2の実施形態の第2の変形例)
図13は、第2の実施形態の第2の変形例に係る光学レンズの模式的正面図である。
図13に示すように、稜線部3gに加えて、第1の端面3aと第4の側面3fとにより構成された稜線部3iと、第1の端面3aと第3の側面3eとにより構成された稜線部3jのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状であってもよい。具体的に、図13に示す光学レンズ3では、稜線部3iと、稜線部3jとの両方が面取り状又は丸めた形状である。
このように、稜線部3gに加えて、稜線部3iと、稜線部3jのうちの少なくとも一方を面取り状又は丸めた形状にすることにより、光学レンズ3のハンドリング時に、光学レンズ3に割れや欠けが発生することをより効果的に抑制することができる。従って、吸着コレットによる吸着不良や、光入出面3a1へのガラス片の付着に伴う光学レンズ3の光学特性の低下等をより効果的に抑制することができる。
(第2の実施形態の第3の変形例)
図14は、第2の実施形態の第3の変形例に係る光学レンズの模式的背面図である。
図14に示すように、稜線部3に加えて、第2の端面3bと第4の側面3fとにより構成された稜線部3kと、第2の端面3bと第3の側面3eとにより構成された稜線部3lとのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状であってもよい。
稜線部3kと稜線部3lとのうちの少なくとも一方をさらに面取り状又は丸めた形状にすることにより、光学レンズ3のハンドリング時に、光学レンズ3に割れや欠けが発生することをより効果的に抑制することができる。従って、吸着コレットによる吸着不良や、光入出面3b1へのガラス片の付着に伴う光学レンズ3の光学特性の低下等をより効果的に抑制することができる。
1,1a 光学レンズアレイ
2 基板
2a 主面
3 光学レンズ
3a 第1の端面
3a1 第1の光入出面
3b 第2の端面
3b1 第2の光入出面
3c 第1の側面
3d 第2の側面
3e 第3の側面
3f 第4の側面
3g、3h、3i、3j、3k、3l 稜線部
4 接着層
10 マザー基板
11,12 成形型
11a 凸部
13 母材
13a 凹部

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の上に配された複数の光学レンズと、
    前記光学レンズと前記基板とを接着している接着層と、
    を備え、
    前記光学レンズは、
    第1の光入出面を有する第1の端面と、第2の光入出面を有する第2の端面と、対向する第1及び第2の側面と、対向する第3及び第4の側面とを有し、
    前記接着層は、前記第1の側面と前記基板とを接着しており、
    前記第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、前記第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい、光学レンズアレイ。
  2. 前記第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、0.01μm以上である、請求項1に記載の光学レンズアレイ。
  3. 前記複数の光学レンズは、一の光学レンズの前記第3の側面と、他の光学レンズの前記第4の側面とが対向するように一の方向に沿って配列されており、
    前記第3及び第4の側面の少なくとも一方の算術平均粗さ(Ra)が、前記第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい、請求項1又は2に記載の光学レンズアレイ。
  4. 前記一の方向において隣接する光学レンズが密着して配置されている、請求項3に記載の光学レンズアレイ。
  5. 前記第3及び第4の側面の両方の算術平均粗さ(Ra)が、前記第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい、請求項3又は4に記載の光学レンズアレイ。
  6. 前記光学レンズの前記第1の端面と前記第2の側面とにより構成された第1の稜線部が、面取り状又は丸めた形状である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学レンズアレイ。
  7. 前記光学レンズの前記第1の端面と前記第3の側面とにより構成された第2の稜線部と、前記第1の端面と前記第4の端面とにより構成された第3の稜線部とのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状である、請求項6に記載の光学レンズアレイ。
  8. 第1の光入出面を有する第1の端面と、
    第2の光入出面を有する第2の端面と、
    対向する第1及び第2の側面と、
    対向する第3及び第4の側面と、
    を有し、
    前記第1の側面の算術平均粗さ(Ra)が、前記第1及び第2の光入出面の算術平均粗さ(Ra)よりも大きい、光学レンズ。
  9. 前記第1の端面と前記第2の側面とにより構成された第1の稜線部が、面取り状又は丸めた形状である、請求項8に記載の光学レンズ。
  10. 前記第1の端面と前記第3の側面とにより構成された第2の稜線部と、前記第1の端面と前記第4の端面とにより構成された第3の稜線部とのうちの少なくとも一方が、面取り状又は丸めた形状である、請求項9に記載の光学レンズ。
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