JP2016085024A - 加熱調理器、加熱調理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物との位置関係をユーザーが認識することができ、ユーザーが所望する加熱を行う加熱条件を設定することができる加熱調理器、及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムを提供する。
【解決手段】情報通信端末は、被加熱物200と撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像に基づき、被加熱物200と複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末の表示部に表示させ、当該情報通信端末の入力部から入力された、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を送信し、制御部は、受信した加熱条件の設定情報に応じて、複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加熱物を加熱する加熱調理器、及びそれを備えた加熱調理システムに関する。
例えば、特許文献1に記載されているような従来の加熱調理器によれば、携帯端末装置と加熱調理装置とで構成され、携帯端末装置にて、食品情報を含んだコードを撮影し、撮影したコードから得られる食品情報と、あらかじめデータサーバーに保存されている各食品情報に対応づけられた加熱情報を、加熱調理装置に送信し、加熱調理装置に受信された被加熱物に対応した加熱情報に基づいて加熱手段による被加熱物の加熱を制御するものが提案されている。
また、特許文献2には、皿上の目玉焼き、魚、鶏肉等の被調理物を、調理器の外部で撮影したカメラの撮像情報と、データベース格納の被調理物の撮像情報(識別手段は技術的に高度のものであり)の、被調理物の全体形状、使用されている各食材の形状と色彩等を比較して判定するソフトウエアを用い、自動的に被調理物の種類を識別し、最適の加熱調理方法を自動的に判定して調理メニューを自動的に選定するものが、開示されている。
特開2006−275489号公報(要約) 実用新案登録第3036671号公報(要約)
食品などの被加熱物を、複数の加熱手段によって加熱する場合、複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物との位置関係に応じて、複数の加熱手段のそれぞれに対する加熱条件の設定を行うことが望まれている。
例えば、複数の加熱手段のうち被加熱物の載置位置から遠い加熱手段は加熱に寄与しにくいため火力を低下又は停止させるなど、被加熱物の載置位置に応じた加熱条件を設定することが望まれる。
また例えば、被加熱物の各部位(例えば魚であれば、腹部と尾部など)、形状、大きさなどに応じて、ユーザーが所望する加熱を行う加熱条件を設定することが望まれている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の加熱調理器では、受信される被加熱物の情報は、被加熱物の全体形状、種類などであり、被加熱物の各部位に対応した加熱制御をする加熱手段は設けられていない。また、被加熱物と複数の加熱手段のそれぞれとの位置関係については何ら考慮されていない。よって、庫内全体を略同一に加熱することになり、被加熱物の断面が均一でない場合はとくに、被加熱物の部位によっては、焼き状態の過不足が生じてしまうという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物との位置関係をユーザーが認識することができ、ユーザーが所望する加熱を行う加熱条件を設定することができる加熱調理器を得ることを目的とするものである。また、そのような加熱調理器を備えた加熱調理システムを得るものである。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物が載置される載置部が設けられた調理室と、前記調理室に設けられ、前記被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する制御部と、前記被加熱物を撮影する情報通信端末からの通信情報を受信する受信手段と、前記情報通信端末が前記被加熱物を撮影する際に、前記載置部の範囲を特定させる撮影範囲特定手段と、を備え、前記情報通信端末は、前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末の表示部に表示させ、当該情報通信端末の入力部から入力された、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を送信し、前記受信手段は、前記情報通信端末から、前記加熱条件の設定情報を受信し、前記制御部は、前記加熱条件の設定情報に応じて、前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御することを特徴とする。
本発明に係る加熱調理システムは、上記加熱調理器と、前記加熱調理器へ通信情報を送信する情報通信端末と、を備え、前記情報通信端末は、前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末の表示部に表示させ、当該情報通信端末の入力部から入力された、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を、前記加熱調理器へ送信することを特徴とする。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物が載置される載置部が設けられた調理室と、前記調理室に設けられ、前記被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する加熱条件設定部と、前記加熱条件設定部から設定された前記加熱条件に応じて、前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する制御部と、前記被加熱物を撮影する情報通信端末からの通信情報を受信する受信手段と、前記情報通信端末が前記被加熱物を撮影する際に、前記載置部の範囲を特定させる撮影範囲特定手段と、画像を表示する表示部と、を備え、前記受信手段は、前記情報通信端末から、前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像の情報を受信し、前記制御部は、前記撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置の画像を、前記表示部に表示させることを特徴とする。
本発明は、複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物との位置関係をユーザーが認識することができ、ユーザーが所望する加熱を行う加熱条件を設定することができる。
実施の形態1に係る加熱調理器を示す斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器を示す上面図である。 実施の形態1に係る加熱調理器及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムの構成を示すブロック図である。 ユーザーが、被加熱物を撮影するときのイメージ図である。 被加熱物を撮影した画像の画面イメージの一例を示す図である。 加熱手段の位置を表示した画面イメージの一例を示す図である。 加熱手段の位置を表示した画面イメージの一例を示す図である。 被加熱物を撮影した画像および補正後の画像の一例を示す図である。 実施の形態2に係る加熱調理器を示す上面図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の構成を示すブロック図である。 被加熱物を撮影した画像の画面イメージの一例を示す図である。 加熱手段の位置を表示した画面イメージの一例を示す図である。 実施の形態3に係る加熱調理器の表示部に表示される、被加熱物の加熱途中の状態を模擬した画像イメージの一例を示す図である。 グリル台に配置された被加熱物の配置例を示す図である。 グリル台に配置された被加熱物の配置例を示す図である。 表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。 表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。 表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。 表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。 実施の形態5に係る加熱調理器及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る加熱調理器及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムの他の構成例を示すブロック図である。 実施の形態5に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 焼き網の屈曲部の一例を示す模式図である。 焼き網の屈曲部の一例を示す模式図である。 実施の形態5に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。 実施の形態5に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。 実施の形態6に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 実施の形態6に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。 実施の形態6に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。 実施の形態7に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 実施の形態8に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 実施の形態9に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 実施の形態10に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。 実施の形態11に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。
以下の実施の形態においては、天板上に載置された鍋等を誘導加熱するIHクッキングヒータに設けられた調理グリル庫に、本発明の加熱調理器を適用した場合を例に説明する。なお、これに限らず、高周波加熱および輻射加熱を利用して食品等を加熱するオーブンレンジなどに、本発明の加熱調理器を適用しても良い。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器を示す斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器を示す上面図である。
図1、図2に示すように、加熱調理器100は、前後に可動するグリル台21を収納する調理グリル庫20が設けられている。食品などの被加熱物200は、加熱調理前に、グリル扉22が開いている状態で配置される。例えば、調理グリル庫20は前面に開口が形成され、グリル台21および焼き網23が、調理グリル庫20の開口から出し入れ自在に設けられている。
調理グリル庫20には、被加熱物200を加熱する加熱手段1a〜1c、2a〜2cと、加熱手段1a〜1c、2a〜2cの加熱動作をそれぞれ制御する制御部10と、が設けられている。
加熱手段1a〜1c、2a〜2cは、例えば、電気ヒータ(例えばシーズヒータ、ハロゲンヒータ等)によって構成され、それぞれ個別に火力(電力)を調整可能である。加熱手段1a〜1c、2a〜2cは、例えば、調理グリル庫20の前後方向及び左右方向のそれぞれに、少なくとも2つずつ配置されている(図2の例では、長手方向に3つ×短手方向に2つの計6つである)。
なお、加熱手段の数はこれに限らず、任意の数及び位置に配置することができる。例えば、調理グリル庫20の上面側と下面側とにそれぞれ複数ずつ設けても良い。
なお、加熱手段1a〜1c、2a〜2cを区別しないときは「複数の加熱手段」という。また、複数の加熱手段を総称して加熱手段群30ともいう。
グリル台21には、撮影範囲特定手段24を有している。この撮影範囲特定手段24は、後述する情報通信端末300によって被加熱物200を撮影する際に、撮影の範囲を特定させるものである。例えば、被加熱物200を載置する焼き網23、受け皿など、上面からみて四角い形状のもの、または、グリル台21に施された印刷(塗装)など、被加熱物200を載置する載置部の範囲(外郭)を特定するものであればよい。
なお、調理グリル庫20は、本発明における「調理室」に相当する。
なお、グリル台21、焼き網23、受け皿など、被加熱物200を載置する構成は、本発明における「載置部」に相当する。
図3は、実施の形態1に係る加熱調理器及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムの構成を示すブロック図である。
加熱調理システムは、加熱調理器100と、情報通信端末300とを備えている。
情報通信端末300は、例えば、高機能携帯電話(スマートフォン)、タブレット端末、カメラ機能付き携帯電話など、撮影機能と通信機能とを備えた機器である。
情報通信端末300は、端末制御部301と、撮影手段302と、表示部303と、入力部304と、送信手段305と、を備えている。
端末制御部301は、当該情報通信端末300の各構成部を制御する。また、端末制御部301には、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段の位置を示す相対位置情報306が、予め設定されている。詳細は後述する。
撮影手段302は、カメラなどで構成され静止画を撮影する。
表示部303は、液晶ディスプレイなどで構成され画像を表示する。
入力部304は、タッチパネル又はボタンなどで構成され、ユーザーからの操作を受け付ける。
送信手段305は、通信情報を加熱調理器100へ送信する通信インターフェースである。例えば、無線LAN、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)など、任意の通信規格により加熱調理器100と通信する。
なお、端末制御部301は、情報通信端末300にインストールされたアプリケーション(ソフトウエア)によって実現される。
加熱調理器100は、情報通信端末300から送信された通信情報を受信する受信手段11を備えている。受信手段11は、送信手段305の通信規格に対応した通信インターフェースである。受信手段11は、受信した通信情報を制御部10へ入力する。
(動作)
実施の形態1に係る加熱調理器100及びその加熱調理器100を備えた加熱調理システムの動作を説明する。
図4は、ユーザーが、被加熱物を撮影するときのイメージ図である。
図5は、被加熱物を撮影した画像の画面イメージの一例を示す図である。
図6は、加熱手段の位置を表示した画面イメージの一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザーは、調理開始前に、グリル台21を調理グリル庫20から引き出した状態にして、情報通信端末300を用いて、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真を撮影する。
情報通信端末300は、撮影手段302によって撮影した画像を、表示部303に表示させる。これにより、図5に示すように、情報通信端末300の表示部303には、被加熱物の画像201と、撮影範囲特定手段の画像311とが表示される。
情報通信端末300の端末制御部301は、相対位置情報306に基づき、複数の加熱手段のそれぞれの位置を示す位置画像を生成する。ここで、相対位置情報306とは、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段のそれぞれの相対位置を示す情報である。例えば、撮影範囲特定手段24で特定される範囲が四角形の場合、四角形の角と各加熱手段との相対位置(縦横の位置の比率など)の情報である。
情報通信端末300の端末制御部301は、図6に示すように、撮影画像に位置画像を合成した合成画像を、表示部303に表示させる。
この合成画像には、加熱手段1a〜1cの位置を示す位置表示312a〜312cと、加熱手段2a〜2cの位置を示す位置表示313a〜313cとが表示される。これにより、表示部303には、被加熱物200と複数の加熱手段のそれぞれとの相対位置を示す画像が表示される。
次に、ユーザーは、表示部303の画像によって被加熱物200と各加熱手段との位置関係を確認する。そして、情報通信端末300の入力部304を操作して、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する。
例えば、入力部304をタッチパネルで構成した場合、表示部303における各加熱手段の位置表示312a〜312c、313a〜313cを指でタッチすることで、当該加熱手段に対する加熱条件を入力する。例えば、タッチパネルをタッチ操作する度に、火力「弱」→火力「中」→火力「強」→OFF→火力「弱」…など、加熱条件を順次設定するようにする。なお、加熱条件の設定操作はこれに限定されず、ON/OFF操作と、火力レベルを数値で設定するなど、任意の設定操作が可能である。
なお、表示部303に、各加熱手段に対する加熱条件の設定内容の表示をしても良い。例えば図6に示すように、加熱手段1a〜1cの加熱条件の設定内容を示す設定表示320a〜320cと、加熱手段2a〜2cの加熱条件の設定内容位置を示す設定表示321a〜321cとを表示しても良い。
図6に示す例では、撮影した2尾の魚(被加熱物200)に対して、腹の部分に近い加熱手段1b、2bは加熱条件を「強」に設定し、尾の部分に近い加熱手段1a、2aは加熱条件を「弱」に設定し、頭の部分に近い加熱手段1c、2cは加熱条件を「中」に設定した状態を示している。
なお、上記の説明では、加熱手段群30を構成する加熱手段の数が6つの場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。加熱手段群30を構成する加熱手段の数に応じて、表示部303における位置表示を行う。例えば図7に示すように、加熱手段群30を構成する加熱手段が9つの場合には、位置表示314a〜314cと、設定表示322a〜322cとを表示しても良い。
図7に示す例では、撮影した2尾の魚(被加熱物200)に対して、魚と魚との間に配置されている加熱手段については、真ん中の加熱手段は「中」、両端の加熱手段は「切」に設定している。この例の場合、腹の部分は他の部位に比べて厚みがあるため、火力を強くして多くの熱量を供給させ、尾の部分は、焦げやすいので火力を弱くして焦げないようにする、というのがユーザーの狙いである。
また、被加熱物がない範囲の加熱手段を「切」とすることで、総熱量を低減させ、省エネにつなげることができる。これは、たとえば、魚1尾を同一空間内で焼く時などに有効である。
次に、情報通信端末300の端末制御部301は、当該情報通信端末300の入力部304から入力された、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を、送信手段305から送信させる。
加熱調理器100の受信手段11は、情報通信端末300から送信された、加熱条件の設定情報を受信し、当該情報を制御部10へ入力する。
制御部10は、加熱条件の設定情報に応じて、複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する。
例えば、加熱手段1a、2aの加熱条件が「弱」の場合、加熱手段1a、2aの火力(電力)を弱レベルに設定する。また、加熱手段1b、2bの加熱条件が「強」の場合、加熱手段1b、2bの火力(電力)を強レベルに設定する。また、加熱手段1c、2cの加熱条件が「中」の場合、加熱手段1c、2cの火力(電力)を中レベルに設定する。
以上のように本実施の形態においては、情報通信端末300は、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを撮影した撮影画像に基づき、被加熱物200と複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末300の表示部303に表示させる。そして、情報通信端末300の入力部304から入力された、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を加熱調理器100へ送信し、加熱調理器100は、受信した加熱条件の設定情報に応じて、複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する。
このため、ユーザーは、複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物200との位置関係を確認することができる。そして、複数の加熱手段のそれぞれと被加熱物200との位置関係に応じて、複数の加熱手段のそれぞれに対する加熱条件の設定を行うことができる。よって、被加熱物200の形状、大きさに応じて、ユーザーが所望する加熱を行うことができる。
また本実施の形態においては、情報通信端末300が被加熱物200を撮影する際に、被加熱物200が載置される範囲を特定させる撮影範囲特定手段24を設けている。
このため、撮影範囲の外郭を特定することができ、画面内の相対的な位置の特定が容易になり、被加熱物200の各部位と複数の加熱手段のそれぞれとの対応付けが容易になり、ユーザーが所望する加熱状態を精度良く実現することができる。
また、複数の加熱手段を設け、それぞれの加熱手段を個別に制御できるので、被加熱物200の各部位(例えば、魚であれば、腹部と尾部など)における加熱状態を、それぞれ所望の加熱状態で加熱することができる。
また、加熱調理器100の制御部10は、受信手段11が受信した加熱条件の設定情報に応じて、複数の加熱手段の加熱動作を制御するので、加熱調理器100内に加熱設定を入力するための構成が不要になる。このため、加熱調理器100の構成部品を削減できるので、加熱調理器100の小型化及び製造コストの削減を図ることができる。
また本実施の形態においては、複数の加熱手段は、調理グリル庫20の前後方向及び左右方向のそれぞれに、少なくとも2つ以上配置されている。
このように、長手方向に2つ以上設けることで、被加熱物200の部位ごとの加熱状態を変化させることができ、また短手方向に2つ以上設けることで、被加熱物200の数に応じて加熱状態を変化させることができる。
(変形例)
図8は、被加熱物を撮影した画像および補正後の画像の一例を示す図である。
上記動作に加え、情報通信端末300の端末制御部301は、撮影画像における撮影範囲特定手段24の位置を抽出し、撮影範囲特定手段24の位置が予め設定した位置となるように撮影画像を補正しても良い。
例え、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真が、グリル台21の平面に対して斜め上方から撮影された場合、図8(a)に示すように、表示部303に表示される被加熱物の画像201は、被加熱物200を斜め上方から見た画像となり、撮影範囲特定手段の画像311は、表示部303の形状に対して歪んだ位置となる。
このような場合、情報通信端末300の端末制御部301は、撮影画像における撮影範囲特定手段の画像311を抽出し、この撮影範囲特定手段の画像311の位置が、予め設定した位置(例えば長方形の各頂点位置)となるように、撮影画像を補正する。これにより、図8(b)に示すように、被加熱物200を表示した補正後の画像202が、グリル台21の平面に対して上方から見た状態で表示される。
このように、撮影範囲特定手段24を設けることで、撮影画像の補正を容易に行うことができる。
なお、撮影画像の補正動作はこれに限定されず、任意の補正を行うようにしても良い。例えば、複数の方向から撮影した画像を合成処理することで、3次元の情報として端末制御部301が認識することも可能である。
実施の形態2.
本実施の形態2では、ユーザーが撮影した写真(画像)の撮影画像の情報を加熱調理器100が受信し、画像の表示および加熱条件の設定を加熱調理器100にて行う形態について説明する。
なお、本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、実施の形態2に係る加熱調理器を示す上面図である。
図10は、実施の形態2に係る加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図9、図10に示すように、本実施の形態2に係る加熱調理器100は、上記実施の形態1の構成に加え、表示部131と、加熱条件設定部132と、を備えている。
また、本実施の形態2における制御部10には、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段の位置を示す相対位置情報101が、予め設定されている。
表示部131及び加熱条件設定部132は、例えば加熱調理器100の本体の上面に配置されている。これにより、ユーザーは表示部131が見やすくなり、加熱条件設定部132を操作しやすくなる。
表示部131は、液晶ディスプレイなどで構成され画像を表示する。
加熱条件設定部132は、タッチパネル又はボタンなどで構成され、ユーザーからの操作を受け付ける。なお、加熱条件設定部132をタッチパネルで構成する場合には、表示部131の上方に重ねて配置する。
このように、加熱条件設定部132をタッチパネルで構成し、表示部131の上方に重ねて配置ことで、加熱調理器100の本体における表示部131と加熱条件設定部132とを配置する範囲を小さくすることができ、表示部131と加熱条件設定部132とを隣接して設ける場合と比べて、加熱調理器100の小型化を図ることができる。
なお、加熱条件設定部132はタッチパネルに限らず、表示部131に隣接して設けても良い。
情報通信端末300は、例えば、高機能携帯電話(スマートフォン)、タブレット端末、カメラ機能付き携帯電話など、撮影機能と通信機能とを備えた機器である。
情報通信端末300は、撮影手段302と、表示部303と、送信手段305と、を備えている。
撮影手段302は、カメラなどで構成され静止画を撮影する。
表示部303は、液晶ディスプレイなどで構成され撮影対象の画像を表示する。
送信手段305は、通信情報を加熱調理器100へ送信する通信インターフェースである。例えば、無線LAN、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)など、任意の通信規格により加熱調理器100と通信する。
(動作)
実施の形態2に係る加熱調理器100の動作を説明する。
図11は、被加熱物を撮影した画像の画面イメージの一例を示す図である。
図12は、加熱手段の位置を表示した画面イメージの一例を示す図である。
上記実施の形態1と同様に、ユーザーは、調理開始前に、グリル台21を調理グリル庫20から引き出した状態にして、情報通信端末300を用いて、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真を撮影する。
情報通信端末300は、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む撮影画像の情報を、送信手段305から送信する。
加熱調理器100の受信手段11は、情報通信端末300から送信された撮影画像の情報を受信し、当該情報を制御部10へ入力する。
制御部10は、入力された撮影画像を加熱調理器100の表示部131に表示させる。これにより、図11に示すように、加熱調理器100の表示部131には、被加熱物の画像201と、撮影範囲特定手段の画像311とが表示される。
制御部10は、相対位置情報101に基づき、複数の加熱手段のそれぞれの位置を示す位置画像を生成する。ここで、相対位置情報101とは、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段のそれぞれの相対位置を示す情報である。例えば、撮影範囲特定手段24で特定される範囲が四角形の場合、四角形の角と各加熱手段との相対位置(縦横の位置の比率など)の情報である。
制御部10は、図12に示すように、撮影画像に位置画像を合成した合成画像を、加熱調理器100の表示部131に表示させる。
この合成画像には、加熱手段1a〜1cの位置を示す位置表示312a〜312cと、加熱手段2a〜2cの位置を示す位置表示313a〜313cとが表示される。これにより、加熱調理器100の表示部131には、被加熱物200と複数の加熱手段のそれぞれとの相対位置を示す画像が表示される。
次に、ユーザーは、表示部131の画像によって被加熱物200と各加熱手段との位置関係を確認する。そして、加熱条件設定部132を操作して、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する。
例えば、加熱条件設定部132をタッチパネルで構成した場合、表示部131における各加熱手段の位置表示312a〜312c、313a〜313cを指でタッチすることで、当該加熱手段に対する加熱条件を入力する。例えば、タッチパネルをタッチ操作する度に、火力「弱」→火力「中」→火力「強」→OFF→火力「弱」…など、加熱条件を順次設定するようにする。なお、加熱条件の設定操作はこれに限定されず、ON/OFF操作と、火力レベルを数値で設定するなど、任意の設定操作が可能である。
なお、表示部131に、各加熱手段に対する加熱条件の設定内容の表示をしても良い。例えば図12に示すように、加熱手段1a〜1cの加熱条件の設定内容を示す設定表示320a〜320cと、加熱手段2a〜2cの加熱条件の設定内容位置を示す設定表示321a〜321cとを表示しても良い。
図12に示す例では、撮影した2尾の魚(被加熱物200)に対して、腹の部分に近い加熱手段1b、2bは加熱条件を「強」に設定し、尾の部分に近い加熱手段1a、2aは加熱条件を「弱」に設定し、頭の部分に近い加熱手段1c、2cは加熱条件を「中」に設定した状態を示している。
なお、上記の説明では、加熱手段群30を構成する加熱手段の数が6つの場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。加熱手段群30を構成する加熱手段の数に応じて、表示部131における位置表示を行う。例えば、加熱手段群30を構成する加熱手段が9つの場合には、位置表示と設定表示とをそれぞれ9つ表示しても良い。
次に、制御部10は、加熱条件設定部132から設定された加熱条件に応じて、複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する。
例えば、加熱手段1a、2aの加熱条件が「弱」の場合、加熱手段1a、2aの火力(電力)を弱レベルに設定する。また、加熱手段1b、2bの加熱条件が「強」の場合、加熱手段1b、2bの火力(電力)を強レベルに設定する。また、加熱手段1c、2cの加熱条件が「中」の場合、加熱手段1c、2cの火力(電力)を中レベルに設定する。
以上のように本実施の形態2においては、情報通信端末300は、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを撮影した撮影画像を加熱調理器100へ送信する。そして、加熱調理器100の制御部10は、情報通信端末300からの撮影画像に基づき、被加熱物200と複数の加熱手段との相対位置の画像を、加熱調理器100の表示部131に表示させ、加熱調理器100の加熱条件設定部132から設定された加熱条件に応じて、複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する。
このため、上記実施の形態1の効果に加え、情報通信端末300は撮影画像を送信するのみの構成とすることができる。よって、上記実施の形態1のように端末制御部301を実現するためのアプリケーション等が不要となり、情報通信端末300の汎用性を向上することができる。つまり、情報通信端末300は、カメラ機能と通信機能とを有する機器であれば良く、本発明の適用範囲を広げることができる。
(変形例1)
本実施の形態2においても、撮影画像を補正する動作を行ってもよい。
即ち、加熱調理器100の制御部10は、上記動作に加え、撮影画像における撮影範囲特定手段24の位置を抽出し、撮影範囲特定手段24の位置が予め設定した位置となるように撮影画像を補正しても良い。
例え、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真が、グリル台21の平面に対して斜め上方から撮影された場合、表示部131に表示される被加熱物の画像201は、被加熱物200を斜め上方から見た画像となり、撮影範囲特定手段の画像311は、表示部131の形状に対して歪んだ位置となる。
このような場合、加熱調理器100の制御部10は、撮影画像における撮影範囲特定手段の画像311を抽出し、この撮影範囲特定手段の画像311の位置が、予め設定した位置(例えば長方形の各頂点位置)となるように、撮影画像を補正する。これにより、被加熱物200を表示した補正後の画像202が、グリル台21の平面に対して上方から見た状態で表示される。
このように、撮影範囲特定手段24を設けることで、撮影画像の補正を容易に行うことができる。
なお、撮影画像の補正動作はこれに限定されず、任意の補正を行うようにしても良い。例えば、複数の方向から撮影した画像を合成処理することで、3次元の情報として制御部10が認識することも可能である。
(変形例2)
上記動作に加え、複数の加熱手段のそれぞれの、調理グリル庫20のグリル扉22(開口)からの距離に応じて、火力設定を補正するようにしても良い。
例えば、制御部10は、複数の加熱手段のそれぞれに、グリル扉22からの距離が近いほど値が大きい補正係数が予め設定される。そして、制御部10は、加熱条件設定部132から設定された火力設定を補正係数で補正した火力設定に基づき、複数の加熱手段をそれぞれ制御する。
つまり、複数の加熱手段のうち、グリル扉22からの距離が近い加熱手段は、グリル扉22からの距離が遠い加熱手段に比べて火力(入力電力)が大きく設定される。
グリル扉22に近い部分は、調理グリル庫20外の空気(低温)の影響を受け、温度が下がり易い。上記の動作を行うことで、グリル扉22から遠い部分と比べて、グリル扉22に近い部分の加熱量を大きくすることができ、調理グリル庫20外の空気の影響を抑えることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、被加熱物200が加熱された状態を模擬した模擬画像を、加熱調理器100の表示部131に表示する形態について説明する。
なお、本実施の形態3では実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態2と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、実施の形態3に係る加熱調理器の表示部に表示される、被加熱物の加熱途中の状態を模擬した画像イメージの一例を示す図である。
本実施の形態3における制御部10は、被加熱物200と複数の加熱手段との相対位置と、複数の加熱手段のそれぞれに設定された加熱条件とに基づき、加熱経過時間に応じた、被加熱物200の各位置に対応する加熱量を推定する。そして、推定した加熱量に基づき、加熱経過時間において被加熱物200が加熱された状態を模擬した模擬画像を生成し、撮影画像に模擬画像を合成して、表示部131に表示させる。
例えば図13(a)に示すように、加熱開始前の状態においては、制御部10は、情報通信端末300から送信された撮影画像の情報に基づき、被加熱物の画像201を表示部131に表示させる。このとき、制御部10は、調理前の状態である旨の時間情報133aを表示させても良い。
制御部10は、加熱条件設定部132から加熱条件が設定されると、複数の加熱手段のそれぞれの火力と、被加熱物200との相対位置とに基づいて、予め設定した経過時間後における被加熱物200の各位置の加熱量を推定する。例えば、加熱手段の火力レベルと経過時間とを乗算し、その値に距離係数を更に乗算する。この距離係数は、加熱手段と被加熱物200との相対位置とにより求まり、距離が近いほど大きい値にする。
次に、制御部10は、推定した加熱量に基づき、加熱経過時間に応じた加熱状態を模擬した画像を生成する。
例えば図13(b)に示すように、加熱開始時において、調理開始から5分後の加熱量を推定し、推定した加熱量が大きいほど色を濃くした、焦げ状態201bの画像を生成する。この例では、被加熱物200である魚の腹の部分の加熱量が他の部分よりも大きいため、腹の部分に色を茶色又は黒色などで表示し、焼き加減を模擬表示する。このとき、制御部10は、調理開始からの経過時間の時間情報133bを表示させても良い。
また、図13(c)に示すように、加熱完了時(例えば12分後)の加熱量を推定し、同様に、焦げ状態201cの画像を生成しても良い。このとき、制御部10は、調理開始からの経過時間の時間情報133cを表示させても良い。
このように、制御部10は、複数の加熱手段による加熱調理開始前に、模擬画像を生成し、撮影画像に模擬画像を合成して、表示部131に表示させるので、ユーザーは自身が設定した内容での調理後の状態が簡単にイメージできるので、加熱条件の設定ミスを防ぐことができ、より適正な加熱条件を与え、ユーザー所望の加熱状態を作り込むことが可能になる。
(変形例)
なお、上記の説明では、複数の加熱手段による加熱調理開始前に、模擬画像を生成する場合を説明したが、複数の加熱手段による加熱経過時間と同期させて、模擬画像を逐次生成し、撮影画像に模擬画像を合成して、表示部131に逐次表示させても良い。
つまり、調理グリル庫20内の被加熱物200の現在の調理状態(焼き加減)を、表示部131に模擬表示するようにしても良い。
このような動作により、加熱調理中に、グリル扉22をあけることなく、調理グリル庫20内の被加熱物200の状態を模擬したものをユーザーが確認できるので、ユーザーが調理状態を確認するためにグリル扉22を空ける必要がなくなり、調理グリル庫20内の温度変化を防ぐことができ、よりおいしく被加熱物を調理することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、被加熱物200が複数の加熱手段の境界にある場合など、ユーザーの配置そのままでは、必要以上に多くの加熱手段を動作させてしまう場合に、被加熱物200を適正な配置に変えるように、ユーザーにうながす形態について説明する。
なお、本実施の形態4では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態4における情報通信端末300の端末制御部301には、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段の位置に加え、複数の加熱手段のそれぞれの加熱範囲の情報を含む相対位置情報306が、予め設定されている。詳細は後述する。
その他の構成は上記実施の形態1と同様である。
(動作)
実施の形態4に係る加熱調理器100及びその加熱調理器100を備えた加熱調理システムの動作を説明する。
ユーザーは、調理開始前に、グリル台21を調理グリル庫20から引き出した状態にして、被加熱物200を配置する。具体例を図14、図15に示す。
図14、図15は、グリル台に配置された被加熱物の配置例を示す図である。
図14(a)は、ユーザーによって、2尾の魚(被加熱物200)が、グリル台21上の焼き網23に、横(左右方向)に並べて配置された場合を示している。
図14(b)は、ユーザーによって、2枚の食パン(被加熱物200)が、グリル台21及び焼き網23上の受け皿25に、縦(前後方向)に並べて配置された場合を示している。
図15(a)は、ユーザーによって、大きさが不均一な複数の唐揚げ(被加熱物200)が、グリル台21上の焼き網23に、無造作に配置された場合を示している。
図15(b)は、ユーザーによって、2枚の食パンと4本のウインナー(被加熱物200)が、グリル台21及び焼き網23上の受け皿25に、並べて配置した場合を示している。なお、受け皿25は例えばアルミホイルのようなものが用いられるが、本実施の形態4では必ずしも必須のものではなく、受け皿25を省略し、被加熱物200を焼き網23の上に直接配置してもよい。このことは、後述の実施の形態においても同様である。
以下、上記4つのパターンの具体例を用いて説明する。
(同一食材を横に並べる(魚2尾))
まず、ユーザーによって、2尾の魚(被加熱物200)が、グリル台21上の焼き網23に、横(左右方向)に並べて配置された場合を説明する。
図16は、表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。
上記実施の形態1と同様に、ユーザーは、情報通信端末300を用いて、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真を撮影する。情報通信端末300は、撮影手段302によって撮影した画像を、表示部303に表示させる。これにより、図16(a)に示すように、情報通信端末300の表示部303には、被加熱物の画像201と、撮影範囲特定手段の画像311とが表示される。
情報通信端末300の端末制御部301は、相対位置情報306に基づき、複数の加熱手段のそれぞれの位置に対応する加熱範囲を示す加熱範囲画像を生成する。ここで、相対位置情報306とは、撮影範囲特定手段24に対する複数の加熱手段のそれぞれの相対位置とその加熱範囲を示す情報である。例えば、撮影範囲特定手段24で特定される範囲が四角形の場合、四角形の角と各加熱手段との相対位置(縦横の位置の比率など)および四角形の面積(大きさ)に対する加熱範囲の相対的な面積(縦横の長さの比率など)の情報である。
情報通信端末300の端末制御部301は、図16(b)に示すように、撮影画像に加熱範囲画像を合成した合成画像を、表示部303に表示させる。
この合成画像には、加熱手段1a〜1cの加熱範囲を示す加熱範囲画像331a〜331cと、加熱手段2a〜2cの加熱範囲を示す加熱範囲画像332a〜332cとが表示される。これにより、表示部303には、被加熱物200と複数の加熱手段のそれぞれの加熱範囲との相対位置とその加熱範囲を示す画像が表示される。
次に、情報通信端末300の端末制御部301は、撮影画像と、相対位置情報306とに基づき、現在の被加熱物200の配置位置と比較して、加熱範囲内に被加熱物200が存在する加熱手段の数が少なくなる被加熱物200の配置位置を示す配置画像を生成する。
端末制御部301は、例えば、被加熱物200が配置されていない状態の画像を予め記憶し、現在の撮影画像と比較することで、被加熱物200の個数、形状、及び大きさを認識する。そして、複数の加熱手段のそれぞれの加熱範囲のうち、1つの被加熱物200が存在する加熱範囲を特定する。次に、端末制御部301は、1つの被加熱物200が存在する加熱範囲の数が、現在よりも少なくなる被加熱物200の配置位置を検索する。
例えば図16(b)に示したように、複数の加熱手段が横方向に2つ縦方向に3つの場合において、1つの被加熱物200(魚1尾)が、縦方向に3つの加熱範囲に存在し、横方向に1つの加熱範囲に存在する場合、横方向の加熱範囲は最小値であり、現状のままとする。また、被加熱物200の縦方向の長さは、加熱範囲の2つ分の長さよりも長いため、縦方向の加熱範囲は3つが最小値であるので、現状のままとする。
このように、端末制御部301は、現在の配置位置における加熱範囲の数が最小である場合には、現状の配置位置のままの配置画像を生成し、図16(c)に示すように、現在の配置位置を、被加熱物200の再配置画像210として、表示部303に表示させる。
なお、端末制御部301は、再配置画像210と共に、複数の加熱手段のそれぞれについて、加熱条件の推奨値の情報を、表示部303に表示させるようにしても良い。
例えば、端末制御部301は、1つの加熱範囲に占める被加熱物200の割合に応じた加熱条件の推奨値の情報が、予め設定される。例えば、1つの加熱範囲に占める被加熱物200の割合が少ないほど火力の推奨値を弱く設定する。そして、推奨値の情報と、被加熱物200の再配置画像210とに基づき、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の推奨値の情報を、表示部303に表示させる。
例えば図16(c)に示すように、1尾の魚(被加熱物200)に対して、腹の部分に近い加熱手段1b、2bは、加熱範囲に占める被加熱物200の割合が大きいため、加熱条件の推奨値341b、342bを「強」に設定する。また、尾の部分に近い加熱手段1a、2aは、加熱範囲に占める被加熱物200の割合が小さいため、加熱条件の推奨値341a、342aを「弱」に設定する。また、頭の部分に近い加熱手段1c、2cは、加熱範囲に占める被加熱物200の割合が中程度なので、加熱条件の推奨値341c、342cを「中」に設定する。
次に、ユーザーは、表示部303の画像によって被加熱物200の再配置位置を確認する。ユーザーは必要に応じて、被加熱物200の配置位置を修正する。そして、情報通信端末300の入力部304を操作して、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する。以降の動作は上記実施の形態1と同様である。
(同一食材を縦に並べる(食パン2枚))
次に、ユーザーによって、2枚の食パン(被加熱物200)が、グリル台21及び焼き網23上の受け皿25に、縦(前後方向)に並べて配置された場合を説明する。
図17は、表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。
図17(a)に示すように、情報通信端末300の表示部303には、被加熱物の画像201と、撮影範囲特定手段の画像311とが表示される。そして、上述と同様に、情報通信端末300の端末制御部301は、図17(b)に示すように、撮影画像に加熱範囲画像を合成した合成画像を、表示部303に表示させる。
次に、情報通信端末300の端末制御部301は、撮影画像と、相対位置情報306とに基づき、現在の被加熱物200の配置位置と比較して、加熱範囲内に被加熱物200が存在する加熱手段の数が少なくなる被加熱物200の配置位置を示す配置画像を生成する。
例えば図17(b)に示したように、複数の加熱手段が横方向に2つ縦方向に3つの場合において、1つの被加熱物200(食パン1枚)が、縦方向に2つ、横方向に2つの計4つの加熱範囲に存在する場合、横方向の加熱範囲の数が最小値(1つ)では無く、且つ、被加熱物200の横方向の長さは加熱範囲の2つ分の長さよりも短いため、当該被加熱物200を横方向(左右の何れか)に所定量移動した再配置案を候補として抽出する。
また、縦方向の加熱範囲の数が最小値(1つ)では無く、且つ、被加熱物200の縦方向の長さは加熱範囲の2つ分の長さよりも短いため、当該被加熱物200を縦方向(前後の何れか)に所定量移動した再配置案を候補として抽出する。
このような処理を1つの被加熱物200に対して繰り返し行い、複数の再配置案の候補のうち、被加熱物200が存在する加熱範囲の数が最も少なくなる再配置案を、当該被加熱物200の再配置位置として決定する。
次に、複数の被加熱物200のうち、上記以外の被加熱物200についても、同様の動作により再配置位置を決定する。なお、この際、2つ以上の被加熱物200が同じ位置に配置されないよう、既に決定されている再配置位置は除外して検索する。
このように、端末制御部301は、現在の配置位置における加熱範囲の数が最小でない場合には、1つの被加熱物200が占める加熱範囲の数がより少なくなるような再配置位置を検索する。そして、複数の被加熱物の画像201のそれぞれについて、再配置位置に移動した配置画像を生成し、図17(c)に示すように、被加熱物200の再配置画像210として、表示部303に表示させる。
なお、加熱範囲の数が最も少なくなる再配置案に限らず、現在の加熱範囲の数よりも少ない複数の再配置案を抽出し、複数の配置画像を生成して、表示部303に選択的に表示しても良い。
なお、端末制御部301は、再配置画像210と共に、複数の加熱手段のそれぞれについて、加熱条件の推奨値の情報を、表示部303に表示させるようにしても良い。
例えば図17(c)に示すように、加熱手段1a、1c、2a、2cの加熱範囲には被加熱物200が配置されないため、加熱条件の推奨値341a、341c、342a、342cを「OFF」に設定する。加熱手段1b、2bの加熱範囲には被加熱物200が配置されているため、加熱条件の推奨値341b、342bを「中」に設定する。
次に、ユーザーは、表示部303の画像によって被加熱物200の再配置位置を確認する。ユーザーは必要に応じて、被加熱物200の配置位置を修正する。そして、情報通信端末300の入力部304を操作して、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する。以降の動作は上記実施の形態1と同様である。
(食材の大きさが不均一(唐揚げ))
次に、ユーザーによって、大きさが不均一な複数の唐揚げ(被加熱物200)が、グリル台21上の焼き網23に、無造作に配置された場合を説明する。
図18は、表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。
この例においても、図18(a)に示すように、情報通信端末300の表示部303には、被加熱物の画像201と、撮影範囲特定手段の画像311とが表示され、図18(b)に示すように、撮影画像に加熱範囲画像を合成した合成画像が表示される。
そして、端末制御部301は、上述した動作の通り、現在の配置位置における加熱範囲の数が最小でない場合には、1つの被加熱物200が占める加熱範囲の数が寄り少なくなるような再配置位置を検索する。
そして、複数の被加熱物の画像201のそれぞれについて、再配置位置に移動した配置画像を生成し、図18(c)に示すように、被加熱物200の再配置画像210として、表示部303に表示させる。この例では、被加熱物200(唐揚げ)の大きさが、1つの加熱範囲よりも小さいため、各被加熱物200が1つの加熱範囲内に収まる位置が再配置位置として決定される。また、2つ以上の被加熱物200が1つの加熱範囲に収まる場合には、2つの被加熱物200が1つの加熱範囲に収まる位置が再配置位置として決定される。
(複数の食材を並べる(食パン2枚+ウインナー4枚))
図19は、表示部に表示された画像イメージの一例を示す図である。
ユーザーによって、2枚の食パンと4本のウインナー(被加熱物200)が、グリル台21及び焼き網23上の受け皿25に、並べて配置した場合においても、図19(a)〜(c)に示すように、端末制御部301は、撮影画像と相対位置情報306とに基づき、現在の被加熱物200の配置位置と比較して、加熱範囲内に被加熱物200が存在する加熱手段の数が少なくなる被加熱物200の配置位置を示す配置画像を生成し、表示部303に表示させる。
以上のように本実施の形態4においては、現在の被加熱物200の配置位置と比較して、加熱範囲内に被加熱物200が存在する加熱手段の数が少なくなる被加熱物200の配置位置を示すように表示するので、被加熱物200を適正な配置に変えるように、ユーザーにうながすことができる。
これにより、不必要な加熱手段の動作を抑制することができ、不要な電力消費を削減し、省エネルギー性を向上することができる。
また、配置画像の被加熱物200の配置位置における、複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の推奨値の情報を表示するので、ユーザーは再配置位置に適した加熱条件を知ることができる。
なお、本実施の形態4の動作は、上記実施の形態2、3の構成においても適用することができる。すなわち、加熱調理器100の制御部10が上述した動作を行い、加熱調理器100の表示部131に被加熱物200の配置位置を示す配置画像等を表示させるようにしても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態5では、被加熱物200が複数の加熱手段の境界にある場合など、ユーザーの配置そのままでは、必要以上に多くの加熱手段を動作させてしまう場合や、被加熱物を所望の位置に移動させたい場合などに、容易に、被加熱物200を適正な配置に変えられるような焼き網(載置部)の構造を有する形態について説明する。
なお、本実施の形態5では実施の形態1〜4との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜4と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図20は、実施の形態5に係る加熱調理器及びその加熱調理器を備えた加熱調理システムの構成を示すブロック図である。
図20に示すように、本実施の形態5に係る加熱調理器100は、上記実施の形態1の構成に加え、移動手段40と、移動制御部41とを備えている。
移動手段40は、焼き網23等の載置部に載置された被加熱物200を移動させる。
移動制御部41は、被加熱物200の配置位置が、上記実施の形態4で説明した配置画像における被加熱物200の再配置位置となるように、移動手段40の動作を制御する。
なお、ここでは、上記実施の形態1の構成に加え、移動手段40と、移動制御部41とを備える場合を説明するが、本発明はこれに限らず、図21に示すように、上記実施の形態2の構成に加え、移動手段40と、移動制御部41とを備える構成でも良い。
図22は、実施の形態5に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図22(a)は斜視図、図22(b)は上面図であり、図22(c)は、(a)のXY断面を示す。
図22に示すように、本実施の形態5における焼き網23(載置部)は、隣り合う加熱範囲231a〜231c、232a〜232cのそれぞれの間に、当該焼き網23を屈曲自在に変形させる屈曲部51、52、53が形成されている。
例えば、加熱手段1c、2cの加熱範囲231c、232cと、加熱手段1b、2bの加熱範囲231b〜232bとの境界に、屈曲部51が形成されている。また、加熱手段1b、2bの加熱範囲231b、232bと、加熱手段1a、2aの加熱範囲231a、232aとの境界に、屈曲部52が形成されている。また、加熱手段1a〜1cの加熱範囲231a〜231cと、加熱手段2a〜2cの加熱範囲232a〜232cとの境界に、屈曲部53が形成されている。
図23、図24は、焼き網の屈曲部の一例を示す模式図である。
図23に示すように、例えば、屈曲部51〜53は、焼き網23等の載置部を分離自在に結合する結合部材500で構成されている。
例えば、焼き網23は、各加熱手段の加熱範囲に対応して複数の焼き網部材23A〜23Fに分割されている。分割された個々の焼き網部材23A〜23Fは、それぞれ隣り合う焼き網部材と結合部材500によって屈曲可能に結合されている。また、結合部材500は着脱自在であり、個々の焼き網部材23A〜23Fをそれぞれ分離させることが可能である。
これにより、個々の焼き網部材23A〜23Fの大きさを小さくすることが可能となる。よって、従来の(大きな)焼き網に比べて、洗浄が簡単になる。また、従来の(大きな)焼き網では、食器洗浄機に入らない場合があったが、上記構造にすることにより、食器洗浄機にも入れることが可能になり、調理後の作業の手間を省くことができる。
また、図24に示すように、例えば、屈曲部51〜53は、弾性体501で構成されている。弾性体501は、例えば耐熱性を有している。
例えば、焼き網23は、隣り合う加熱範囲231a〜231c、232a〜232cのそれぞれの境界に相当する部分が、例えば耐熱ゴムなどの弾性体501によって構成されている。
このような構成により、焼き網23等の載置部を折り曲げる動作は容易になる。また、弾性体501を有することで、屈曲部51〜53で折りたたみも可能になるため、洗浄する際には、小さく折りたたんで洗うことができ、作業がしやすくなる。
移動手段40は、例えば、焼き網23を調理グリル庫20内に収納した際に、焼き網23の屈曲部51〜53に掛合する掛合部材と、この掛合部材を上下方向に駆動する駆動部とから構成される。駆動部は、例えばモーターによって回転駆動されるピニオンと、このピニオンの駆動力によって上下方向に移動するラックとを備える。また、掛合部材はラックに接続され、ラックの移動に伴い、掛合する屈曲部51〜53を上下方向に移動させる。
(動作)
実施の形態5に係る加熱調理器100及びその加熱調理器100を備えた加熱調理システムの動作を説明する。
ユーザーは、調理開始前に、グリル台21を調理グリル庫20から引き出した状態にして、焼き網23等の載置部に被加熱物200を配置する。そして、ユーザーは、情報通信端末300を用いて、被加熱物200と撮影範囲特定手段24とを含む写真を撮影する。
上記実施の形態4と同様の動作により、情報通信端末300の端末制御部301は、撮影画像と、相対位置情報306とに基づき、現在の被加熱物200の配置位置と比較して、加熱範囲内に被加熱物200が存在する加熱手段の数が少なくなる被加熱物200の再配置位置を示す配置画像を生成する。そして、情報通信端末300は、配置画像の情報を加熱調理器100へ送信し、加熱調理器100の移動制御部41は、配置画像の情報を取得する。
なお、図21に示したように、上記実施の形態2の構成に加えて、移動手段40と、移動制御部41とを備える構成の場合には、加熱調理器100の制御部10が上述した動作を行い再配置画像を生成し、配置画像の情報を移動制御部41へ入力する。
移動制御部41は、配置画像に応じて、被加熱物200の配置位置が、配置画像における被加熱物200の再配置位置となるように、移動手段40の動作を制御する。具体例を、図25、図26に示す。
図25、図26は、実施の形態5に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。
図25、図26においては、ユーザーによって、2枚の食パン(被加熱物200)が、焼き網23等の載置部に、縦(前後方向)に並べて配置された場合を説明する。なお、図25(a)〜(c)、図26(a)〜(c)は、焼き網23を屈曲させる移動手段40の動作工程を示し、各図の左側は斜視図、右側は側面図を示す。
図25(a)は、ユーザーによって、2枚の食パン(被加熱物200)が、グリル台21及び焼き網23上の受け皿25に、縦(前後方向)に並べて配置された場合を示している。また、いずれの食パンも、各加熱範囲の境界付近に配置されており、このままの状態では、すべての加熱手段を動作させる必要がある。
このような場合、上記実施の形態4と同様の動作により、例えば、加熱範囲232aと加熱範囲232cに対応する位置が、被加熱物200の再配置位置として決定された配置画像が生成される。
移動制御部41は移動手段40を動作させて、ユーザーによって配置された被加熱物200を再配置位置に配置するように、焼き網23等の載置部の屈曲部51〜53を屈曲させることにより、被加熱物200を移動させる。
図25(b)に示すように、移動手段40は、屈曲部51を上方に引き上げ、焼き網23を屈曲させた状態にする。これにより、屈曲部52も屈曲し、ある高さまで屈曲部51を引き上げると、焼き網23の中央付近に載置された食パン(被加熱物200)の一つは、重力によって手前側(紙面左側)に移動する。また、もう一つの食パン(被加熱物200)は、屈曲部52と53との間の面により押されて、奥側(紙面右側)に移動する(図25(c))。その後、移動手段40は、図26の(a)に示すように、屈曲部51を下方に戻し、再び焼き網23を平らな状態に戻す。
次に、移動手段40は、図26(b)に示すように、屈曲部53を上方に引き上げ、焼き網23を屈曲させた状態にする。ある高さまで屈曲部53を引き上げると、焼き網23の左右方向の中央付近に載置された2枚の食パン(被加熱物200)は、重力によって、それぞれ左右方向(図ではいずれも右側)に移動する(図26(c))。
その後、移動手段40は、図26の(c)に示すように、屈曲部53を下方に戻し、再び焼き網23を平らな状態に戻す。
以上のように本実施の形態5においては、焼き網23等の載置部に載置された被加熱物200を移動させる移動手段40を備え、被加熱物200を移動させて、配置画像における被加熱物200の再配置位置となるようにする。
このため、被加熱物200が複数の加熱手段の境界にある場合など、その配置のままでは必要以上に多くの加熱手段を動作させてしまう場合に、容易に、被加熱物200に触れることなく、被加熱物200を適正な配置に変えることができる。
また、移動手段40の動作によって被加熱物200の位置を移動させるので、被加熱物200を調理グリル庫20内に収納した状態で移動させることが可能となる。よって、例えば、調理途中において調理グリル庫20のグリル扉22を開ける必要がないので、庫内温度を変化させることなく被加熱物200を所望の位置に移動させることができ、効率のよい調理が可能になる。
なお、本実施の形態5では、焼き網23等の載置部を屈曲自在に構成し、移動手段40として、焼き網23を屈曲させる構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。
移動手段40は、焼き網23等の載置部に載置された被加熱物200を移動させるものであればよい。
なお、本実施の形態5では、焼き網23等の載置部を屈曲自在に構成し、移動手段40によって載置部を屈曲させることで被加熱物200を移動させる構成を説明したが、ユーザーが手動で載置部を屈曲させて被加熱物200を移動させても良い。
実施の形態6.
本実施の形態6では、焼き網(載置部)の別の構造例について説明する。
なお、本実施の形態6では実施の形態1〜5との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜5と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図27は、実施の形態6に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図27(a)は斜視図、図27(b)は、(a)のXY断面を示す。
図27に示すように、本実施の形態6における焼き網23(載置部)は、加熱範囲231a〜231cと、加熱範囲232a〜232cとの間を2分するXY軸を回転中心として焼き網23を回転させる回転軸部材60を備えている。
回転軸部材60は、例えば、焼き網23の端部に取り付けられたギアなどによって構成される。
移動手段40は、例えば、焼き網23を調理グリル庫20内に収納した際に、焼き網23の回転軸部材60に掛合する駆動ギアと、この駆動ギアを回転駆動する駆動部とから構成される。駆動部は、例えばモーターと減速機構などを備える。なお、回転軸部材60を回転駆動させる構成はこれに限らず任意の構成を適用できる。
(動作)
図28は、実施の形態6に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。図28(a)は、焼き網23を回転駆動する前の状態、図28(b)は焼き網23を回転駆動した後の状態を示す。
図28(a)に示すように、焼き網23を回転駆動する前の状態において、例えば、加熱手段1bの下方に被加熱物200が配置されている場合に、被加熱物200を加熱手段2b側へ移動させる場合、移動手段40は、焼き網23の回転軸部材60を回転駆動させる。
図28(b)に示すように、焼き網23は、加熱手段1b側が上方、加熱手段2b側が下方に回転する。これにより、焼き網23に載置された被加熱物200が重力によって加熱手段2b側(紙面右側)に移動する。
このように焼き網23を回転駆動することで、焼き網23が傾斜し、被加熱物200が重力によって転がり又は滑り、被加熱物200を左右方向(XY軸に直交する方向)に移動させることができる。
なお、焼き網23の回転角度は、予め設定された角度でも良いし、ユーザーからの入力操作によって指定した角度でも良い。例えば、大、中、小などの角度設定をユーザーが選択操作するようにしても良い。また、ユーザーからの入力操作は、情報通信端末300の入力部304を用いても良いし、加熱調理器100の加熱条件設定部132などから入力するようにしても良い。
(変形例)
上記の動作例では、被加熱物200を重力によって左右方向に移動させた場合を説明したが、焼き網23を回転駆動することで、被加熱物200を上下方向に移動させるようにしても良い。
図29は、実施の形態6に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。図29(a)は、焼き網23を回転駆動する前の状態、図29(b)は焼き網23を回転駆動した後の状態を示す。
被加熱物200の形状や材質などによっては焼き網23との間の摩擦が大きく、焼き網23の傾斜した場合でも被加熱物200が重力によって移動しない場合がある。
このような被加熱物200においても、焼き網23を回転駆動することによって、被加熱物200と加熱手段との距離を変化させることができる。
例えば、図29(a)に示すように、加熱手段1bの下方に被加熱物200が載置され、図29(b)に示すように、焼き網23が回転駆動すると、被加熱物200と加熱手段1bとの間の距離が短くなる。
このように焼き網23を回転駆動することで、被加熱物200とその上方の加熱手段との距離を変化させることができる。また、焼き網23のXY軸を線対称として加熱手段に近い領域と遠い領域とで被加熱物200に与えられる火力を調節することができる。
また、焼き網23が回転駆動することで、焼き網23の載置面と加熱手段との角度が変化するため、被加熱物200の複数面に対して熱を与えることができる。
実施の形態7.
本実施の形態7では、焼き網(載置部)の別の構造例について説明する。
なお、本実施の形態7では実施の形態1〜6との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜6と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図30は、実施の形態7に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図30(a)は斜視図、図30(b)は動作例を示す。
図30(a)に示すように、本実施の形態7における焼き網23(載置部)は、各加熱手段の加熱範囲に対応して複数の焼き網部材23A〜23Fに分割されている。焼き網部材23A〜23Cは、回転軸部材61Rによって、それぞれ回転自在に支持されている。また、焼き網部材23D〜23Fは、回転軸部材61Sによって、それぞれ回転自在に支持されている。
回転軸部材61R、61Sは、例えば、分割された各焼き網23を回転自在に支持するシャフトなどによって構成される。
移動手段40は、例えば、焼き網23を調理グリル庫20内に収納した際に、焼き網部材23D〜23Fのそれぞれ掛合する掛合部材と、この掛合部材を上下方向に駆動する駆動部とから構成される。駆動部は、例えばモーターによって回転駆動されるピニオンと、このピニオンの駆動力によって上下方向に移動するラックとを備える。また、掛合部材はラックに接続され、ラックの移動に伴い、掛合する焼き網部材23D〜23Fを回転駆動させる。なお、回転軸部材61R、61Sを回転駆動させる構成はこれに限らず任意の構成を適用できる。
(動作)
分割された個々の焼き網部材23A〜23Fは、回転軸部材61R、61Sに対して回転駆動される。図30(b)に示す例では、焼き網部材23Bを回転駆動させた場合を示している。
このように分割された個々の焼き網部材23A〜23Fを回転駆動することで、焼き網部材23A〜23Fをそれぞれ個別に傾斜させることができる。
このような構成においても、載置された被加熱物200が重力によって転がり又は滑り、被加熱物200を左右方向(XY軸に直交する方向)に移動させることができる。また、被加熱物200とその上方の加熱手段との距離を変化させることができる。
さらに、例えば加熱途中の状態を検知する機能を設けて、加熱調理の進行に応じて焼き網部材23A〜23Fの回転させることで、被加熱物200の加熱状態を変化させることができ、適切な加熱条件を与えることができる。
なお、焼き網部材23A〜23Fの回転角度は、予め設定された角度でも良いし、ユーザーからの入力操作によって指定した角度でも良い。例えば、大、中、小などの角度設定をユーザーが選択操作するようにしても良い。また、ユーザーからの入力操作は、情報通信端末300の入力部304を用いても良いし、加熱調理器100の加熱条件設定部132などから入力するようにしても良い。また、ユーザーからの入力操作によって、焼き網部材23A〜23Fの内から回転駆動させる焼き網部材を指定するようにしても良い。
実施の形態8.
本実施の形態8では、焼き網(載置部)の別の構造例について説明する。
なお、本実施の形態8では実施の形態1〜7との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜7と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図31は、実施の形態8に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図31(a)は斜視図、図31(b)は、(a)のAB断面を示す。図31(c)は、(a)のXY断面を示す。
図31(a)〜(c)に示すように、本実施の形態8における焼き網23(載置部)は、各加熱手段の加熱範囲に対応して、下方に突出する凹部233a〜233c、234a〜234c(以下、区別しないときは単に凹部という)が形成されている。凹部233a〜233cは、加熱手段1a〜1cの加熱範囲231a〜231c(図22参照)に対応する位置に形成されている。凹部234a〜234cは、加熱手段2a〜2cの加熱範囲232a〜232c(図22参照)に対応する位置に形成されている。
凹部233a〜233c、234a〜234cは、それぞれ、加熱範囲における長手方向中央に向かって傾斜する断面V字状に形成されている。即ち、各加熱手段の加熱範囲の略中央に相当する場所が、焼き網23の面のうち最も低くなるように形成されている。
このような構成により、被加熱物200を各加熱手段に対して略真下中央部に配置することが容易となる。よって、加熱条件のばらつきを抑制することができる。
なお、凹部233a〜233c、234a〜234cの深さ(上下方向の突出長さ)は、任意に設定することができる。また、凹部233a〜233c、234a〜234cのそれぞれの深さの全部又は一部が異なっていても良い。また、各加熱手段の加熱範囲のうち、一部の加熱手段に対応する加熱範囲には凹部を設けない構成としても良い。
なお、図31の例では、焼き網23が一体形成された場合を示すが本発明はこれに限定されず、各加熱手段の加熱範囲に対応して、複数の焼き網部材に分割しても良い。
また、分割した各焼き網部材に形成した凹部の深さを任意に組み合わせるようにしても良い。また、凹部を形成していない平らな焼き網部材と凹部を形成した焼き網部材とを組み合わせても良い。
これにより、様々な形状の焼き網部材の組み合わせをユーザーが容易に変えることができる、様々な形状、様々な深さの焼き網23を提供することができる。
実施の形態9.
本実施の形態9では、焼き網(載置部)の別の構造例について説明する。
なお、本実施の形態9では実施の形態1〜8との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜8と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図32は、実施の形態9に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図32(a)は斜視図、図32(b)は、(a)のAB断面を示す。
図32(a)、(b)に示すように、本実施の形態9における焼き網23(載置部)は、凹部233a〜233cが形成された焼き網部材23Gと、凹部234a〜234cが形成された焼き網部材23Hとに分割されている。焼き網部材23Gは、回転軸部材62Rによって回転自在に支持されている。また、焼き網部材23Hは、回転軸部材62Sによって回転自在に支持されている。
回転軸部材62R、62Sは、例えば、焼き網部材23G、23Hを回転自在に支持するシャフトなどによって構成される。
移動手段40は、例えば、焼き網23を調理グリル庫20内に収納した際に、焼き網部材23G、23Hのそれぞれ掛合する掛合部材と、この掛合部材を上下方向に駆動する駆動部とから構成される。駆動部は、例えばモーターによって回転駆動されるピニオンと、このピニオンの駆動力によって上下方向に移動するラックとを備える。また、掛合部材はラックに接続され、ラックの移動に伴い、掛合する焼き網部材23G、23Hを回転駆動させる。なお、回転軸部材62R、62Sを回転駆動させる構成はこれに限らず任意の構成を適用できる。
このように分割された個々の焼き網部材23G、23Hを回転駆動することで、上記実施の形態8の効果に加え、焼き網部材23G、23Hをそれぞれ個別に傾斜させることができる。
また、焼き網部材23G、23Hを傾斜させることによって、被加熱物200を移動させることができると共に、移動による慣性によって凹部の形状に沿って被加熱物200が円弧を描くように移動し、加熱むらを軽減することができる。
また、凹部を形成したことにより、焼き網部材23G、23Hを回転駆動した場合であっても、隣接する加熱範囲に被加熱物200が移動するのを抑制できる。
なお、焼き網部材23G、23Hの回転角度は、予め設定された角度でも良いし、ユーザーからの入力操作によって指定した角度でも良い。例えば、大、中、小などの角度設定をユーザーが選択操作するようにしても良い。また、ユーザーからの入力操作は、情報通信端末300の入力部304を用いても良いし、加熱調理器100の加熱条件設定部132などから入力するようにしても良い。また、ユーザーからの入力操作によって、焼き網部材23G、23Hの内から回転駆動させる焼き網部材を指定するようにしても良い。
実施の形態10.
本実施の形態10では、焼き網(載置部)の別の構造例について説明する。
なお、本実施の形態10では実施の形態1〜9との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜9と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図33は、実施の形態10に係る加熱調理器の焼き網の構造を示す模式図である。図33(a)は斜視図、図33(b)は、(a)のAB断面を示す。図33(c)は、(a)のXY断面を示す。
図33(a)〜(c)に示すように、本実施の形態10における焼き網23(載置部)は、各加熱手段の加熱範囲に対応して、下方に突出する球面凹部235a〜235c、236a〜236c(以下、区別しないときは単に球面凹部という)が形成されている。球面凹部235a〜235cは、加熱手段1a〜1cの加熱範囲231a〜231c(図22参照)に対応する位置に形成されている。球面凹部236a〜236cは、加熱手段2a〜2cの加熱範囲232a〜232c(図22参照)に対応する位置に形成されている。
球面凹部235a〜235c、236a〜236cは、それぞれ、加熱範囲における中央に向かって下方に傾斜する断面半円状に形成されている。即ち、各加熱手段の加熱範囲の略中央に相当する場所が、焼き網23の面のうち最も低くなるように半球状に形成されている。
このような構成により、被加熱物200を各加熱手段に対して略真下中央部に配置することが容易となる。よって、加熱条件のばらつきを抑制することができる。
なお、球面凹部235a〜235c、236a〜236cの深さ(上下方向の突出長さ)は、任意に設定することができる。また、球面凹部235a〜235c、236a〜236cのそれぞれの深さの全部又は一部が異なっていても良い。また、各加熱手段の加熱範囲のうち、一部の加熱手段に対応する加熱範囲には球面凹部を設けない構成としても良い。
なお、図33の例では、焼き網23が一体形成された場合を示すが本発明はこれに限定されず、各加熱手段の加熱範囲に対応して、複数の焼き網部材に分割しても良い。
また、分割した各焼き網部材に形成した球面凹部の深さを任意に組み合わせるようにしても良い。また、球面凹部を形成していない平らな焼き網部材と球面凹部を形成した焼き網部材とを組み合わせても良い。また、上記実施の形態7で説明した断面V字状の凹部と組み合わせても良い。
これにより、様々な形状の焼き網部材の組み合わせをユーザーが容易に変えることができる、様々な形状、様々な深さの焼き網23を提供することができる。
なお、本実施の形態6〜10では、移動手段40によって焼き網23等の回転駆動する構成を説明したが、ユーザーが手動で焼き網23を回転駆動させて被加熱物200を移動させても良い。
実施の形態11.
本実施の形態11では、焼き網(載置部)に振動を与える形態について説明する。
なお、本実施の形態11では実施の形態1〜10との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜10と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態11における移動手段40は、焼き網23の移動動作を周期的又は断続的に行うことで、焼き網23に振動を与える。
例えば、上記実施の形態5で説明したように焼き網23を屈曲させる場合、移動手段40は、屈曲量を微小周期で往復変化させる。これにより、焼き網23が振動する。
また例えば、上記実施の形態6、7、9、10で説明したように焼き網23を回転駆動する場合、回転量を微小周期で回転方向を変化させる。これにより、焼き網23が振動する。
図34は、実施の形態11に係る加熱調理器の載置部の動作の一例を示す図である。図34(a)は、上記実施の形態6の構成に本実施の形態11の移動手段40による振動動作を適用した場合を示し、図34(b)は、上記実施の形態10の構成に本実施の形態11の移動手段40による振動動作を適用した場合を示している。
図34(a)に示すように、焼き網23に振動を与えることで、焼き網23を傾斜させるだけの場合と比較して、被加熱物200を動き易くすることができる。
また、図34(b)に示すように、例えば被加熱物200が円形状又は球状である場合には、焼き網23に振動を与えることで、焼き網23の球面凹部において被加熱物200が回転し、加熱むらを軽減することができる。
(変形例)
上記の説明では移動手段40の駆動動作によって焼き網23に振動を加える場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、焼き網23を振動させるバイブレーターなどの加振機構を別途設けても良い。例えば、加振機構を焼き網23に接触させ、加振機構を動作させることによって焼き網23を振動させる。なお、振動を発生させるタイミングは、例えば移動手段40による移動動作中または移動動作後に行うのが望ましい。なお、ユーザーの操作等に応じて、任意のタイミングに振動を発生させても良い。
また例えば、加熱時に生じる振動を利用して焼き網23を振動させても良い。これにより、移動手段40の振動動作又は加振機構を省略することができる。
1a〜1c 加熱手段、2a〜2c 加熱手段、10 制御部、11 受信手段、20 調理グリル庫、21 グリル台、22 グリル扉、23 焼き網、23A〜23H 焼き網部材、24 撮影範囲特定手段、25 受け皿、30 加熱手段群、40 移動手段、41 移動制御部、51 屈曲部、52 屈曲部、53 屈曲部、60、61R、61S、62R、62S 回転軸部材、100 加熱調理器、101 相対位置情報、131 表示部、132 加熱条件設定部、133a〜133c 時間情報、200 被加熱物、201 被加熱物の画像、201b、201c 焦げ状態、202 補正後の画像、210 再配置画像、231a〜231c、232a〜232c 加熱範囲、233a〜233c 凹部、234a〜234c 凹部、235a〜235c 球面凹部、236a〜236c 球面凹部、300 情報通信端末、301 端末制御部、302 撮影手段、303 表示部、304 入力部、305 送信手段、306 相対位置情報、311 撮影範囲特定手段の画像、312a〜312c、313a〜313c、314a〜314c 位置表示、320a〜320c、321a〜321c、322a〜322c 設定表示、331a〜331c、332a〜332c 加熱範囲画像、341a〜341c、342a〜342c 推奨値、500 結合部材、501 弾性体。

Claims (28)

  1. 被加熱物が載置される載置部が設けられた調理室と、
    前記調理室に設けられ、前記被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する制御部と、
    前記被加熱物を撮影する情報通信端末からの通信情報を受信する受信手段と、
    前記情報通信端末が前記被加熱物を撮影する際に、前記載置部の範囲を特定させる撮影範囲特定手段と、
    を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末の表示部に表示させ、
    当該情報通信端末の入力部から入力された、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を送信し、
    前記受信手段は、
    前記情報通信端末から、前記加熱条件の設定情報を受信し、
    前記制御部は、
    前記加熱条件の設定情報に応じて、前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記情報通信端末は、
    前記撮影範囲特定手段に対する前記複数の加熱手段の位置を示す相対位置情報が、予め設定され、
    前記相対位置情報に基づき、前記複数の加熱手段のそれぞれの位置を示す位置画像を生成し、
    前記撮影画像に前記位置画像を合成して、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記情報通信端末は、
    前記撮影範囲特定手段に対する前記複数の加熱手段の位置および加熱範囲を示す相対位置情報が、予め設定され、
    前記撮影画像と前記相対位置情報とに基づき、
    現在の前記被加熱物の配置位置と比較して、前記加熱範囲内に前記被加熱物が存在する前記加熱手段の数が少なくなる前記被加熱物の配置位置を示す配置画像を生成し、
    前記配置画像を前記表示部に表示させるものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記情報通信端末は、
    前記加熱範囲に占める前記被加熱物の割合に応じた加熱条件の推奨値の情報が、予め設定され、
    前記推奨値の情報と、前記配置画像における前記被加熱物が前記加熱範囲に占める割合とに基づき、
    前記配置画像の前記被加熱物の配置位置における、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の推奨値の情報を、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の加熱調理器と、
    前記加熱調理器へ通信情報を送信する情報通信端末と、
    を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置を示す画像を、当該情報通信端末の表示部に表示させ、
    当該情報通信端末の入力部から入力された、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の設定情報を、前記加熱調理器へ送信する
    ことを特徴とする加熱調理システム。
  6. 被加熱物が載置される載置部が設けられた調理室と、
    前記調理室に設けられ、前記被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件を設定する加熱条件設定部と、
    前記加熱条件設定部から設定された前記加熱条件に応じて、前記複数の加熱手段の加熱動作をそれぞれ制御する制御部と、
    前記被加熱物を撮影する情報通信端末からの通信情報を受信する受信手段と、
    前記情報通信端末が前記被加熱物を撮影する際に、前記載置部の範囲を特定させる撮影範囲特定手段と、
    画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記受信手段は、
    前記情報通信端末から、前記被加熱物と前記撮影範囲特定手段とを撮影した撮影画像の情報を受信し、
    前記制御部は、
    前記撮影画像に基づき、前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置の画像を、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする加熱調理器。
  7. 前記制御部は、
    前記撮影範囲特定手段に対する前記複数の加熱手段の位置を示す相対位置情報が、予め設定され、
    前記相対位置情報に基づき、前記複数の加熱手段のそれぞれの位置を示す位置画像を生成し、
    前記撮影画像に前記位置画像を合成して、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御部は、
    前記被加熱物と前記複数の加熱手段との相対位置と、前記複数の加熱手段のそれぞれに設定された前記加熱条件とに基づき、
    加熱経過時間に応じた、前記被加熱物の各位置に対応する加熱量を推定し、
    推定した前記加熱量に基づき、前記加熱経過時間において前記被加熱物が加熱された状態を模擬した模擬画像を生成し、
    前記撮影画像に前記模擬画像を合成して、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の加熱調理器。
  9. 前記制御部は、
    前記複数の加熱手段による加熱調理開始前に、前記模擬画像を生成し、
    前記撮影画像に前記模擬画像を合成して、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の加熱調理器。
  10. 前記制御部は、
    前記複数の加熱手段による加熱経過時間と同期させて、前記模擬画像を逐次生成し、
    前記撮影画像に前記模擬画像を合成して、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の加熱調理器。
  11. 前記制御部は、
    前記撮影画像における前記撮影範囲特定手段の位置を抽出し、前記撮影範囲特定手段の位置が予め設定した位置となるように前記撮影画像を補正する
    ことを特徴とする請求項6〜10の何れか一項に記載の加熱調理器。
  12. 前記制御部は、
    前記撮影範囲特定手段に対する前記複数の加熱手段の位置および加熱範囲を示す相対位置情報が、予め設定され、
    前記撮影画像と前記相対位置情報とに基づき、
    現在の前記被加熱物の配置位置と比較して、前記加熱範囲内に前記被加熱物が存在する前記加熱手段の数が少なくなる前記被加熱物の配置位置を示す配置画像を生成し、
    前記配置画像を前記表示部に表示させるものである
    ことを特徴とする請求項6〜11の何れか一項に記載の加熱調理器。
  13. 前記制御部は、
    前記加熱範囲に占める前記被加熱物の割合に応じた加熱条件の推奨値の情報が、予め設定され、
    前記推奨値の情報と、前記配置画像における前記被加熱物が前記加熱範囲に占める割合とに基づき、
    前記配置画像の前記被加熱物の配置位置における、前記複数の加熱手段のそれぞれの加熱条件の推奨値の情報を、前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の加熱調理器。
  14. 前記載置部に載置された前記被加熱物を移動させる移動手段と、
    前記被加熱物の配置位置が、前記配置画像における前記被加熱物の配置位置となるように、前記移動手段の動作を制御する移動制御部と、を備えた
    ことを特徴とする請求項3、4、12、13の何れか一項に記載の加熱調理器。
  15. 前記載置部は、隣り合う前記加熱範囲の間に、当該載置部を屈曲自在に変形させる屈曲部が形成され、
    前記移動手段は、前記屈曲部を上方又は下方に移動させて、前記載置部に載置された前記被加熱物を移動させる
    ことを特徴とする請求項14に記載の加熱調理器。
  16. 前記加熱手段は、前記調理室の前後方向及び左右方向の少なくとも一方に、複数配置され、
    前記屈曲部は、隣り合う前記加熱範囲の間に形成された
    ことを特徴とする請求項15に記載の加熱調理器。
  17. 前記屈曲部は、前記載置部を分離自在に結合する結合部材で構成された
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の加熱調理器。
  18. 前記屈曲部は、弾性体で構成された
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の加熱調理器。
  19. 前記載置部の載置面を通る軸を中心にして、前記載置部を回転自在に支持する軸部材を備え、
    前記移動手段は、前記載置部を軸部材の回転軸を中心に傾斜させて、前記載置部に載置された前記被加熱物を前記回転軸に直交する方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項14に記載の加熱調理器。
  20. 前記載置部の載置面を通る軸を中心にして、前記載置部を回転自在に支持する軸部材を備え、
    前記移動手段は、前記載置部を軸部材の回転軸を中心に傾斜させて、前記載置部に載置された前記被加熱物を上下方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項14に記載の加熱調理器。
  21. 前記載置部は、複数の載置部材で構成され、
    前記軸部材は、
    1つ又は2以上の前記載置部材を回転自在に支持する
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の加熱調理器。
  22. 前記載置部は、
    前記複数の加熱手段の加熱範囲に対応する位置に、下方に突出した凹部が形成された
    ことを特徴とする請求項1〜21の何れか一項に記載の加熱調理器。
  23. 前記凹部は、
    前記加熱範囲の中央部が最も下方に突出して形成された
    ことを特徴とする請求項22に記載の加熱調理器。
  24. 前記移動手段は、前記載置部を周期的に又は断続的に動作させて、前記載置部を振動させる
    ことを特徴とする請求項1〜23の何れか一項に記載の加熱調理器。
  25. 前記載置部に振動を加える加振動装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜23の何れか一項に記載の加熱調理器。
  26. 前記撮影範囲特定手段は、
    前記載置部を構成する焼き網もしくは受け皿の角部、または、前記載置部に施された塗装である
    ことを特徴とする請求項1〜4、6〜25の何れか一項に記載の加熱調理器。
  27. 前記調理室は前面に開口が形成され、
    前記載置部は、前記調理室の前記開口から出し入れ自在に設けられ、
    前記複数の加熱手段は、
    前記調理室の前後方向及び左右方向のそれぞれに、少なくとも2つずつ配置された
    ことを特徴とする請求項1〜4、6〜26の何れか一項に記載の加熱調理器。
  28. 前記加熱条件は、火力設定を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の加熱手段のそれぞれに、前記開口からの距離が近いほど値が大きい補正係数が設定され、
    前記補正係数で補正した前記火力設定に基づき、前記複数の加熱手段をそれぞれ制御する
    ことを特徴とする請求項27に記載の加熱調理器。
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