以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の正面斜視図である。
上記加熱調理器は、図1に示すように、直方体形状のケーシング1の正面に、下端側の辺を略中心に回動する扉2が取り付けられている。この扉2の上側にハンドル3を取り付けると共に、扉2において加熱庫13(図2に示す)とは反対側に耐熱ガラス4を取り付けている。また、扉2の右側に操作パネル5を設けている。この操作パネル5は、表示部の一例としてのカラー液晶表示部6と、ボタン群7とを有している。また、ケーシング1の上側かつ右側後方に排気ダクト8を設けている。さらに、ケーシング1の扉2の下方に、露受容器9を着脱自在に取り付けている。
図2は上記加熱調理器の縦断面の模式図である。
上記加熱調理器は、水タンク11から供給された水を飽和水蒸気発生装置12で加熱して飽和水蒸気を発生させる。飽和水蒸気発生装置12で発生させた飽和水蒸気は、蒸気供給通路(図示せず)を介して、加熱庫13の右側面に取り付けられた循環ユニット14の蒸気吸込口15の加熱庫13側に供給される。
上記蒸気供給通路に接続された蒸気供給管34を、加熱庫13の右側面と平行になるように、循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍に取り付けている。また、循環ユニット14内には、蒸気吸込口15に対向するように循環ファン18を配置している。循環ファン18は、循環ファン用ファンモータ19によって回転駆動される。
また、上記加熱庫13には、加熱庫13の上面および左側面を覆うように、L字状に屈曲した蒸気ダクト100を取り付けている。この蒸気ダクト100は、加熱庫13の上面側に固定された第1ダクト部110と、第1ダクト部110の左側方から下側に屈曲する屈曲部120と、加熱庫13の左側面側に固定され、屈曲部120を介して第1ダクト部110に連なる第2ダクト部130とを有している。
上記蒸気ダクト100の第1ダクト部110には過熱水蒸気生成ヒータ20を収納している。この蒸気ダクト100の第1ダクト部110と過熱水蒸気生成ヒータ20とで過熱水蒸気発生装置21を構成している。なお、過熱水蒸気発生装置は、蒸気ダクトとは別に設けてもよい。
また、上記蒸気ダクト100の第1ダクト部110の右側は、循環ユニット14の上部に設けられた蒸気供給口22に連通している。加熱庫13の天面には、複数の第1蒸気吹出口24が設けられており、蒸気ダクト100の第1ダクト部110は、第1蒸気吹出口24を介して加熱庫13内に連通している。一方、蒸気ダクト100の第2ダクト部130は、加熱庫13の左側面に設けられた複数の第2蒸気吹出口25を介して加熱庫13内に連通している。
上記加熱庫13と蒸気ダクト100との隙間は、耐熱樹脂などによりシールされている。また、加熱庫13と蒸気ダクト100は、加熱庫13の前面開口を除いて断熱材により覆われている。
上記循環ユニット14と過熱水蒸気発生装置21と加熱庫13とそれらを接続する接続部材とによって、蒸気の循環経路が形成されている。この循環経路における循環ユニット14の加熱庫13との境界部に、飽和水蒸気発生装置12で発生させた飽和水蒸気が供給される。
また、上記ケーシング1内の下側には、マグネトロン80(図5に示す)を配置している。このマグネトロン80で発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)によって加熱庫13の下部中央近傍に導かれ、モータ37によって駆動される回転アンテナ38によって攪拌されながら加熱庫13内の上方に向かって放射されて被加熱物27を加熱する。この場合、被加熱物27は、トレイ30や網40を使わずに加熱庫13内の下側または底面近傍に配置する。
また、上記ケーシング1内の下側には、冷却ファン部(図示せず)や、電装品部17も配置している。この電装品部17は、加熱調理器の各部を駆動する駆動回路やこの駆動回路を制御する制御回路等を有している。
図3は、図1に示す操作パネル5を拡大した概略図である。
上記ボタン群7は、「戻る」キー71、「とりけし」キー72、「手動加熱」キー73および「あたためスタート」キー74で構成されている。「戻る」キー71は、カラー液晶パネル61の画面表示を直前の画面表示に戻すときに押す。また、「とりけし」キー72は、途中で加熱を止めるときや、操作を取り消すときに押す。そして、「手動加熱」キー73は、高周波出力および加熱出力を手動で設定するときに押す。また、「あたためスタート」キー74は、加熱を開始するときに押す。
また、図示しないが、上記操作パネル5には、スマートフォンなどからの赤外線を受ける赤外線受光素子を取り付けている。
図4は、図3のF4−F4線から見た模式断面図である。
上記カラー液晶表示部6は、カラー液晶パネル61上に、操作部の一例としてのタッチパネル62を重ねて構成されている。このタッチパネル62は、ユーザーにより操作されて操作信号を制御装置200(図5に示す)に出力する。なお、本発明の表示部は、液晶パネルに限らず、有機ELなどの他の表示デバイスを用いてもよく、カラー表示に限らず、白黒表示でもよい。
このカラー液晶パネル61は、文字、数字、写真等をカラー表示できるものであり、加熱の種類、料理名、加熱時間、温度、料理の写真等を表示する。また、タッチパネル62は、静電容量方式のタッチパネルであり、ユーザーの例えば指のタッチで表面電荷が変化する透明素材からなっている。これにより、ユーザーはタッチパネル62をタッチして、カラー液晶パネル61に表示される画像を選択できるようになっている。また、ユーザーがタッチパネル62をタッチして、カラー液晶パネル61に表示される選択可能な画像を選択すると、その画像の色が変わるようになっている。つまり、カラー液晶パネル61に表示される画像は、選択状態の色が非選択状態の色と異なるようになっている。なお、タッチパネル62は、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式または電磁誘導方式のタッチパネルに換えてもよく、また、指によるタッチパネルの操作だけでなく、タッチペンなどのペン状物体を用いて操作してもよい。
図5は上記加熱調理器の制御ブロック図である。
上記加熱調理器は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置200を電装品部17(図2に示す)内に備えている。制御装置200は、過熱水蒸気生成ヒータ20,循環ファン用モータ19,冷却ファン用モータ16,給気ダンパ用モータ44,排気ダンパ用モータ60,操作パネル5,庫内温度センサ29,解凍センサ50,給水ポンプ70,飽和水蒸気発生装置12およびマグネトロン80が接続されている。操作パネル5からの信号および庫内温度センサ29,解凍センサ50からの検出信号に基づいて、制御装置200は、過熱水蒸気生成ヒータ20,循環ファン用モータ19,冷却ファン用モータ16,給気ダンパ用モータ44,排気ダンパ用モータ60,操作パネル5,給水ポンプ70,飽和水蒸気発生装置12およびマグネトロン80などを制御する。
上記制御装置200は、第1表示制御手段の一例としての第1表示制御部200aと、第2表示制御手段の一例としての第2表示制御部200bとを有している。この第1表示制御部200aおよび第2表示制御部200bは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
上記第1表示制御部200aは、後述する情報登録用画面に情報(メニュー名,写真画像)を登録するための画像G17(図8に示す)をカラー液晶パネル61に表示させる。なお、画像G17は第1画像の一例である。
上記第2表示制御部200bは、ユーザーが画像G17を選択すると、上記情報が登録されていない情報登録用画面をカラー液晶パネル61に表示させる。
上記構成の加熱調理器において、過熱水蒸気を使用して加熱調理を行う場合には、図2に示す過熱水蒸気生成ヒータ20をオンすると共に、循環ファン18を回転駆動する。そうして、飽和水蒸気発生装置12から循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍上流側に供給された飽和水蒸気は、循環ファン18の回転によって負圧になっている循環ユニット14内に蒸気吸込口15を介して吸い込まれて、蒸気供給口22から過熱水蒸気発生装置21内に吹き出される。そして、過熱水蒸気発生装置21の過熱水蒸気生成ヒータ20によって加熱されて過熱水蒸気となる。この過熱水蒸気の一部は、下側の加熱庫13の天面に設けられた複数の第1蒸気吹出口24から、加熱庫13内に下方に向かって吹き出す。また、過熱水蒸気の他の一部は、蒸気ダクト100を介して加熱庫13の第2蒸気吹出口25から加熱庫13内に吹き出す。
そして、上記加熱庫13内に供給された過熱水蒸気は、トレイ30上の網40に搭載された被加熱物27を加熱した後、加熱庫13の右壁面に循環ユニット14の蒸気吸込口15に対向して形成された吸込口28から循環ユニット14内に吸い込まれる。そうして、再び循環経路を通って加熱庫13内に戻るという循環を繰り返す。
これに対して、飽和水蒸気を使用して被加熱物27を加熱調理する場合には、過熱水蒸気生成ヒータ20をオフすると共に、循環ファン18を停止する。そうすると、循環ファン18が停止しているため、循環経路内に循環気流が発生することがなく、蒸気発生装置12から循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍上流側に供給された飽和水蒸気は、循環ユニット14内に強制的に吸い込まれない。これにより、水蒸気圧によって自然に加熱庫13内に流れ込む飽和水蒸気により、被加熱物27が、蒸されたり、暖められたりする。
ここで、上記加熱庫13内の左壁面および右壁面には、図2に示すように、トレイ30の両端部を係止する係止部39a,39b,39cが上下方向に3段に設けられている。そして、蒸気供給管34は、上段の係止部39aよりもやや上側に位置するように配置されている。「蒸し暖めモード」において、被加熱物27を搭載した2つのトレイ30を上段と中段とに配置する場合には、蒸気導入室36内に架設された蒸気供給管34の総てのノズル(図2の34の円形部の左側開口)を加熱庫13方向に斜め下向きにしておく。こうすることにより、被加熱物27を搭載したトレイ30が上段および中段の何れの位置にあっても、蒸気供給管34の斜め下向きのノズルから引き出された飽和水蒸気を被加熱物27に当てることができる。したがって、蒸気供給管34のノズルからの吹き出し方向を操作することなく、上中2段の被加熱物27に蒸し斑や暖め斑が生ずることがないようにできる。
次に、例えばスマートフォンを使ってメニューを追加する方法について説明する。
図6は、上記カラー液晶パネル61に表示される初期画面の拡大図である。なお、上記初期画面は、加熱調理器の電源プラグ(図示せず)をコンセントに差し込んだ後、カラー液晶パネル61が最初に表示する画面である。
上記カラー液晶パネル61の初期画面には画像G1〜G10が表示される。これらの画像G1〜G10を選択することにより、カラー液晶パネル61の画面の切り換わり、加熱調理や設定変更などを行えるようになる。より詳しくは、画像G1は、冷えた料理等を温めるときに選択すべき画像であり、エビフライの絵と、「あたためる」の文字とを含んでいる。また、画像G2は、焼き物およびフライ物を作るときに選択すべき画像であり、ローストチキンの絵と、「焼く・フライ」の文字とを含んでいる。また、画像G3は、料理集内の300種類以上の料理から希望の料理を探すときに選択すべき画像であり、本の絵と、「お料理集」の文字とを含んでいる。また、画像G4は、牛乳や酒を適温に温めるときに選択すべき画像であり、コップおよび徳利の絵と、「牛乳」および「酒のかん」の文字を含んでいる。また、画像G5は、表示モードを選択するときに選択すべき画像であり、「お好み画面選択」の文字を含んでいる。また、画像G6は、お気に入りメニューおよびオリジナルメニューの料理を作るときに選択すべき画像であり、押しピンの絵と、「マイメニュー」の文字とを含んでいる。また、画像G7は、蒸し物や煮物を作るときに選択すべき画像であり、鍋および蒸籠の絵と、「蒸す・煮る」の文字とを含んでいる。また、画像G8は、代表的なメニューを調理するときの基本的な操作を説明する「料理教室」を見たいときに選択すべき画像であり、コック帽の絵と、「料理教室」の文字とを含んでいる。ここで、「料理教室」とは、代表的なメニューを調理するときの基本的な操作をカラー液晶パネル61に表示して説明するものである。また、画像G9は、冷凍食材等を解凍するときに選択すべき画像であり、雪の結晶の絵と、「解凍する」の文字とを含んでいる。また、画像G10は、食器などの除菌、報知音のON/OFFの切り換え、加熱庫13内の汚れや臭いの除去などを行いときに選択すべき画像である。
このような構成の初期画面が表示されているときに、ユーザーが、画像G6に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、カラー液晶パネル61の画面は初期画面から「マイメニュー」の画面に切り換わる。すなわち、ユーザーの画像G7の選択により、カラー液晶パネル61が図7に示す「マイメニュー」の画面を表示する。以下において、「画像を選択する」とは、「画像に重なるタッチパネル62の一部にタッチする」ことを指す。
図7に示す「マイメニュー」の画面には、画像G11〜G14が表示される。この画像G11は、画面の上側に位置し、押しピンの絵と、「マイヘルシオ」の文字とを含んでいる。また、画像G11の下側には、画像G12,G13,G14がこの順で上から下に向かって並んでいる。この画像G12は、図8に示す「私の登録メニュー」の画面に切り換えたいときに選択すべき画像であり、スマートフォンおよび押しピンの絵と、「私の登録メニュー」の文字とを含んでいる。また、画像G13は、よく使う自動メニューを16メニューまで登録するときに選択すべき画像であり、押しピンの絵と、「お気に入り自動メニュー」の文字とを含んでいる。ここで、「自動メニュー」とは、加熱調理器のメーカが予め加熱調理器に登録しているメニューを指す。別の言い方をすれば、「自動メニュー」とは、ユーザーが何ら登録操作をしなくても、加熱調理器で作れるメニューである。また、画像G13は、最近使った4つの自動メニューをカラー液晶パネル61に表示させたいときに選択すべき画像であり、時計および押しピンの絵と、「最近使った自動4メニュー」の文字とを含んでいる。
図8に示す「私の登録メニュー」の画面には、画像G15〜G18が表示されている。この画面の上側の画像G15は、スマートフォンおよび押しピンの絵と、「私の登録メニュー」の文字とを含んでいる。また、画像G15の下側の画像G16は、スマートフォンおよび写真を示す写真画像と、「メニュー呼び出し」の文字とを含んでいる。この画像G16を選択することにより、ユーザーが登録したオリジナルメニューを呼び出すことができるようになっている。ここで、上記オリジナルメニューとは、メニューの一例であって、ユーザーが独自に加熱条件やメニュー名などを設定したメニューを指す。また、画像G16の下側では、画像G17,G18が上下方向において隣り合っている。また、画像G17内の背景色と画像G18内の背景色は、互いに同じ色で、かつ、画像G16内の背景色とは異なる色になっている。この画像G17,G18を選択することにより、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録される25ページの情報登録用画面を見ることができるようになる。なお、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像は、情報の一例である。
〔画像G18の選択による情報登録用画面の表示〕
上記画像G18を選択することにより、図9に示すように、1ページ目の情報登録用画面に切り換わる。この1ページ目の情報登録用画面は、オリジナルメニューのメニュー名,写真画像が登録されており、画像G20(花の絵画像を背景とする「おばあちゃんのさといも」の手書き画像)を上側に表示し、画像G21(さといも料理の写真画像)を中央に表示している。また、1ページ目の情報登録用画面の下側には、画像G22(「<前へ」)と画像G23(「登録・変更」)と画像G24(「次へ>」)とが、左右方向に並んで表示されている。また、画像G21の右上の画像G25は、25ページの情報登録用画面のうちの何ページ目かを示す文字を含んでいる(図9では1ページ目を表す「1/25」)。なお、画像G25は第2画像の一例で、画像G24は第4画像の一例で、画像G22は第5画像の一例である。また、画像G22,G24は第3画像の一例を構成している。
上記画像G22を選択した場合、この画像G22を含む情報登録用画面から前ページの情報登録用画面に切り換わる。例えば、図9の1ページ目の情報登録用画面が表示されているときに、画像G22を選択すると、25ページ目の情報登録用画面(図示せず)に切り換わる。また、15ページ目の情報登録用画面(図示せず)が表示されているときに、画像G22を選択すると、14ページ目の情報登録用画面に切り換わる。
上記画像G23を選択した場合、この画像G23を含む情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名または写真画像が登録されていなければ、その情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名または写真画像を登録できるようになる。一方、画像G23を含む情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名または写真画像が登録されていれば、そのオリジナルメニューのメニュー名または写真画像を変更できるようになる。
上記画像G24を選択した場合、この画像G24を含む情報登録用画面から次ページの情報登録用画面に切り換わる。例えば、図9の1ページ目の情報登録用画面が表示されているときに、画像G24を選択すると、2ページ目の情報登録用画面(図示せず)に切り換わる。また、25ページ目の情報登録用画面が表示されているときに、画像G24を選択すると、1ページ目の情報登録用画面に切り換わる。
上述のように、1ページ目の情報登録用画面で画像G22を選択すると、25ページ目の情報登録用画面に切り換わり、25ページ目の情報登録用画面で画像G24を選択すると、1ページ目の情報登録用画面に切り換わる。このようにして、1ページ目から25ページ目側のメニューに向かう順方向では、25ページ目から1ページ目に戻って循環する一方、25ページ目側から1ページ目側のメニューに向かう逆方向では、1ページ目から25ページ目に戻って循環するようになっている。
図10は21ページ目の情報登録用画面を示す図である。
図8の画像G18の選択後、図9の画像G22または画像G24を複数回選択すると、図10に示すように、カラー液晶パネル61が21ページ目の情報登録用画面を表示する。この21ページ目の情報登録用画面には、オリジナルメニューのメニュー名,写真画像が登録されていないため、画像G26,G27が表示されている。この画像G26は、スマートフォンおよび押しピンの絵と、「私の登録メニュー」の文字とを含み、21ページ目の情報登録用画面の上側に位置している。また、画像G27は、矩形の枠と、「未登録」の文字を含み、21ページ目の情報登録用画面の中央に位置している。また、また、画像G27の右上の画像G28は、25ページの情報登録用画面のうちの何ページ目かを示す文字を含んでいる(図10では21ページ目を表す「21/25」)。また、21ページ目の情報登録用画面には、他の情報登録用画面と同様に、画像G22,G23,G24を表示している。この画像G22,G24は、オリジナルメニューのメニュー名,写真画像が登録されているいないにかかわらず、全ページの情報登録用画面の下側に表示されるようになっている。なお、画像G28は第2画像の一例である。
ここで、図10の画像G23を選択すると、図11に示すオリジナルメニューの登録・変更する項目を選択する画面に切り換わる。この画面には、画像G30〜G37が表示される。この画面の上側の画像G30は、スマートフォンおよび押しピンの絵と、「私の登録メニュー登録変更」の文字とを含んでいる。また、画像G30の下側の画像G31は、「登録・変更する項目をお選びください」の文字を含んでいる。また、上記画面の中央部は上下方向に3分割され、上段の画像G32は、メニュー名を登録するときに選択すべき画像であり、「メニュー名」,「未登録」の文字を含んでいる。また、上記画面の中央部の中段の画像G33は、写真画像を登録するときに選択すべき画像であり、「写真」,「未登録」の文字を含んでいる。また、上記画面の中央部の下段の画像G34は、加熱条件を登録するときに選択すべき画像であり、「加熱条件」,「未登録」の文字を含んでいる。そして、画像G34の下側の画像G35は、「登録完了」の文字を含み、画像G35の左下側の画像G36は、「削除する」の文字を含み、画像G35の右下側の画像G37は、「このメニューを先頭に移動する」の文字を含んでいる。また、上記画像G35,G36,G37の文字色を背景色と略同じにして、全体のコントラストを下げることにより、画像G35,G36,G37の選択ができない状態を表している。
ここで、上記画像G33を選択すると、図12に示す赤外線受信をスタートさせるための画面に切り換わる。この画面には、画像G40,G41,G42が表示される。この画面の上側の画像G40は、スマートフォンおよび押しピンの絵と、「マイレシピメニュー登録」の文字とを含んでいる。また、画像G40の下側の画像G41は、赤外線受信をスタートするときに選択すべき画像であり、「赤外線受信スタート」の文字を含んでいる。この画像G41が上部に重ねられている画像G42は、「スマートフォン・携帯電話から画像を送信する準備ができたら、上のキーをタッチしてください」の文字と、鉛筆の絵と、「事前に赤外線ポートの位置を確認してください」の文字とを含んでいる。この画像G41を選択すると、図13に示す赤外線受信待ち中の画面に切り換わる。
図13に示す赤外線受信待ち中の画面には、画像G43,G44が表示されている。この画面の大部分を使って表示される画像G43は、スマートフォンが取るべき送信状態を示す絵と、「受信部に向けて送信し受信完了まで動かさないでください」の文字とを含んでいる。一方、上記画面の右下側の画像G44は、赤外線受信を中止するときに選択すべき画像であり、「中止」の文字を含んでいる。
上記赤外線受信が始まると、図14に示す赤外線受信中の画面に切り換わる。この画面の大部分を使って画像G45(「受信中」)が表示されている。また、上記画面の中央の画像G46は、複数の小円が連なって大円を描くように移動する様子を示している。また、上記画面の右下側の画像G44を選択することにより、赤外線受信を中止できるようになっている。
そして、上記赤外線受信が完了すると、図15に示す赤外線受信完了の画面に切り換わる。この画面では、上側に画像G48(「受信しました」)を表示し、中央に画像G49(玉ねぎとなすのオイル焼きの写真画像)を表示している。また、上記画面の左下側の画像G50は、スマートフォンなどから加熱調理器に画像を再送信するときに選択する画像であり、「再送信」の文字を含んでいる。また、上記画面の右下側の画像G51は、スマートフォンなどから受信した画像を登録するときに選択すべき画像であり、「登録」の文字を含んでいる。
ここで、上記画像G51を選択すると、図16に示すメニュー画像登録完了の画面に切り換わる。この画面では、画像G49のメニュー名が未登録であるため、画像G26が表示されている。また、上記画面の中央には画像G49を表示している。この画像G49の右上角部には画像G28が重なっている。また、上記画面の下側の画像G52は、「登録しました」の文字を含んでいる。
図16に示す画像登録完了の画面に切り換わってから、予め定められた時間(例えば2秒)が経過すると、自動的に、図17に示す情報登録用画面に切り換わる。この情報登録用画面は、画像G22,G23,G24を除いて、図16の画面と同じである。また、上記情報登録用画面では、画像G49の加熱条件が登録されていないため、画像G49の下側に画像G23が表示されているが、画像G49の加熱条件が登録されていれば、画像G49ではなく、決定の文字を含む画像が表示される。この決定の文字を含む画像を選択すると、画像G49の加熱処理が開始する直前の画面に切り換わる。なお、図17の画像G28の位置、表示および役割は図10の画像G28の位置、表示および役割と同じである。
〔画像G17の選択による情報登録用画面の表示〕
図8の画像G17を選択した場合、25ページの情報登録用画面のうち、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面であって、最も小さいページ番号の情報登録用画面が表示されるようになっている。例えば、画像G17を選択する前に、1ページ目から20ページ目までの情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名および写真画像を登録しているなら、画像G17の選択により、図10に示す21ページ目の情報登録用画面に切り換わる。
また、上記画像G17の選択により、図10に示す21ページ目の情報登録用画面に切り換わった場合、画像G22を選択すると、20ページ目の情報登録用画面(図示せず)に切り換わる一方、画像G24を選択すると、22ページ目の情報登録用画面(図示せず)に切り換わる。このとき、画像G24の選択による22ページ目の情報登録用画面への切り換わりは、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が22ページ目の情報登録用画面に登録されているいないに関係なく起こる。すなわち、画像G17の選択により、図10に示す21ページ目の情報登録用画面に切り換わった後は、画像G18の選択と、画像G22または画像G24の選択とにより、図10に示す21ページ目の情報登録用画面に切り換わった後と同じ状態となる。
このように、上記画像G22,G24を選択することにより、25ページの情報登録用画面をカラー液晶パネル61に逐次表示させることができる。したがって、ユーザーは、25ページの情報登録用画面の中から、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面を確実に探し出すことができる。
また、図8の画像G17を選択した場合、25ページの情報登録用画面のうち、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面であって、最も小さいページ番号の情報登録用画面に切り換わる。したがって、25ページの情報登録用画面の中から、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面を探し出す手間を減らすことができる。その結果、ユーザーに与えるストレスを低減でき、オリジナルメニューの写真画像などを登録するための操作性を快適にすることができる。
また、上記25ページの情報登録用画面には、画像G25、画像G28またはこれらと同様の画像が表示される。したがって、ユーザーは、カラー液晶パネル61に表示されている情報登録用画面が何ページ目であるのかを確認することができる。したがって、上記情報登録用画面が一旦表示されたなら、これ以降、ユーザーは、確認したページ数に基づいて、その情報登録用画面を容易に探し出すことができる。
また、上記オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面がカラー液晶パネル61に表示されたとき、その情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名および写真画像を登録したくないなら、画像G22,G23を選択して、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない他の情報登録用画面をカラー液晶パネル61に表示させることができる。
また、上記オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面がカラー液晶パネル61に表示されたとき、画像G22,G23を選択して、その情報登録用画面の前後のページの情報登録用画面を容易に確認することができる。
上記実施形態では、タッチパネル62を操作部の一例として用いていたが、タッチパネル62の換わりに、複数の押ボタンやロータリースイッチなどを操作部の一例として用いてもよい。
上記実施形態では、カラー液晶パネル61に25ページの情報登録用画面を逐次表示させることができるようになっていたが、カラー液晶パネル61に25ページより少ない複数ページの情報登録用画面を逐次表示させることができるようにしてもよいし、カラー液晶パネル61に25ページより多い複数ページの情報登録用画面を逐次表示させることができるようにしてもよい。
上記実施形態では、図8の画像G17を選択する前に、1ページ目から20ページ目までの情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名および写真画像を登録しているなら、画像G17の選択により、図10の21ページ目の情報登録用画面に切り換わって、さらに、図10の画像G24を選択すると、22ページ目の情報登録用画面に切り換わるようにしていたが、例えば、22ページ目,23ページ目の情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていて、24ページ目の情報登録用画面にオリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていないならば、22ページ目,23ページ目の情報登録用画面をとばして、24ページ目の情報登録用画面に切り換わるようにしてもよい。
すなわち、ユーザーが、図8の画像G17の選択を行った後、図10の画像G22またはG24を選択すると、カラー液晶パネル61は、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されている情報登録用画面を介さずに、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない他の情報登録用画面を表示するようにしてもよい。このようにした場合、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない情報登録用画面から、オリジナルメニューのメニュー名および写真画像が登録されていない他の情報登録用画面に容易かつ迅速に切り換えることができる。
上記実施形態では、第1表示制御部200aおよび第2表示制御部200bは、ソフトウェアで構成したが、スイッチ、タイマ、比較器、および増幅器等のハードウェアで構成してもよいことは、勿論である。
上記実施形態では、赤外線を使って、スマートフォンなどから加熱調理器にオリジナルメニューの写真画像を送っていたが、有線、ブルートゥースまたはワイファイなどを使って、スマートフォンなどから加熱調理器にオリジナルメニューの写真画像を送るようにしてもよい。
上記実施形態では、スマートフォンから加熱調理器にオリジナルメニューの写真画像を赤外線送信していたが、スマートフォン以外の携帯電話やパソコンなどから加熱調理器にオリジナルメニューの写真画像を赤外線送信するようにしてもよい。
上記実施形態において、加熱調理器のメーカのホームページからスマートフォンなどにダウロードしたメニューの写真画像などを加熱調理器に赤外線送信できるようにしてもよい。このようにする場合、加熱調理器のメーカのホームページからメニューの写真画像をスマートフォンなどにダウロードするとき、メニューの写真画像と共に、メニューのメニュー名および加熱条件もダウロードできるようにして、スマートフォンなどから加熱調理器にメニューの写真画像、メニュー名および加熱条件を一度に赤外線送信することができるようにしてもよい。
また、本発明の加熱調理器としては、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、過熱水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用しないオーブンなどがある。
本発明の加熱調理器では、オーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱庫内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して低酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。ここで、低酸素状態とは、加熱庫内において酸素の体積%が10%以下(例えば0.5〜3%)である状態を指す。
本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上述した変形例と上記実施形態とを適宜組み合わせて、本発明の一実施形態の加熱調理器としてもよい。