以下、この発明の表示装置および加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の表示装置を備えた加熱調理器の正面斜視図を示している。
この実施の形態の加熱調理器は、図1に示すように、直方体形状のケーシング1の正面に、下端側の辺を略中心に回動する扉2が取り付けられている。この扉2の上部にハンドル3を取り付けると共に、扉2の略中央に耐熱ガラス4を取り付けている。また、扉2の右側に操作パネル5を設けている。この操作パネル5は、表示部の一例としてのカラー液晶表示部6とボタン群7を有している。また、ケーシング1の上側かつ右側後方に排気ダクト8を設けている。さらに、ケーシング1の扉2の下方に、露受容器9を着脱自在に取り付けている。
図2は上記加熱調理器の縦断面の模式図を示している。図2に示すように、水タンク11から供給された水を蒸気発生装置12で加熱して飽和水蒸気を生成する。蒸気発生装置12で生成された飽和水蒸気は、蒸気供給通路(図示せず)を介して、加熱庫13の右側面に取り付けられた循環ユニット14の蒸気吸込口15の加熱庫13側に供給される。
上記蒸気供給通路に接続された蒸気供給管34を、加熱庫13の右側面と平行になるように、循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍に取り付けている。また、循環ユニット14内には、蒸気吸込口15に対向するように循環ファン18を配置している。循環ファン18は、ファンモータ19によって回転駆動される。
上記加熱庫13の上面および左側面を覆うように、L字状に屈曲した蒸気ダクト100を取り付けている。この蒸気ダクト100は、加熱庫13の上面側に固定された第1ダクト部110と、第1ダクト部110の左側方から下側に屈曲する屈曲部120と、加熱庫13の左側面側に固定され、屈曲部120を介して第1ダクト部110に連なる第2ダクト部130とを有している。
この蒸気ダクト100の第1ダクト部110に、過熱蒸気生成ヒータ20を収納している。蒸気ダクト100の第1ダクト部110と、過熱蒸気生成ヒータ20で過熱蒸気生成装置21を構成している。なお、過熱蒸気生成装置は、蒸気ダクトとは別に設けてもよい。
そして、蒸気ダクト100の第1ダクト部110の右側は、循環ユニット14の上部に設けられた蒸気供給口22に連通している。加熱庫13の天面には、複数の第1蒸気吹出口24が設けられており、蒸気ダクト100の第1ダクト部110は、第1蒸気吹出口24を介して加熱庫13内に連通している。一方、蒸気ダクト100の第2ダクト部130は、加熱庫13の左側面に設けられた複数の第2蒸気吹出口25を介して加熱庫13内に連通している。
上記加熱庫13と蒸気ダクト100との隙間は、耐熱樹脂などによりシールされている。また、加熱庫13と蒸気ダクト100は、加熱庫13の前面開口を除いて断熱材により覆われている。
上記循環ユニット14と過熱蒸気生成装置21と加熱庫13とそれらを接続する接続部材とによって、蒸気の循環経路が形成されている。そして、この循環経路における循環ユニット14の加熱庫13との境界部に、蒸気発生装置12で生成された飽和水蒸気が供給される。
また、加熱庫13の下部にはマグネトロン80(図5に示す)が配置されている。このマグネトロンで発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)によって加熱庫13の下部中央に導かれ、モータ37によって駆動される回転アンテナ38によって攪拌されながら加熱庫13内の上方に向かって放射されて被加熱物27を加熱する。
この場合、被加熱物27は、トレイ30や網40を使わずに加熱庫13内の下側または底面近傍に配置する。
また、ケーシング1内の下側には、冷却ファン部(図示せず)と、電装品部17と、マグネトロン80(図5に示す)を配置している。電装品部17は、加熱調理器の各部を駆動する駆動回路やこの駆動回路を制御する制御回路等を有している。
図3は図1に示す操作パネル5を拡大した概略図である。
上記ボタン群7は、「戻る」キー71、「とりけし」キー72、「手動加熱」キー73および「あたためスタート」キー74で構成されている。「戻る」キー71は、カラー液晶パネル61の画面表示を直前の画面表示に戻すときに押す。また、「とりけし」キー72は、途中で加熱をやめるときや、操作を取り消すときに押す。そして、「手動加熱」キー73は、高周波出力および加熱出力を手動で設定するときに押す。また、「あたためスタート」キー74は、加熱を開始するときに押す。
図4は図3のF4−F4線から見た模式断面図である。
上記カラー液晶表示部6は、カラー液晶パネル61上に操作部の一例としてのタッチパネル62を重ねて構成されている。なお、この発明の表示部は、液晶パネルに限らず、有機ELなどの他の表示デバイスを用いてもよく、カラー表示に限らず、白黒表示でもよい。
このカラー液晶パネル61は、文字、数字、写真等をカラー表示できるものであり、加熱の種類、料理名、加熱時間、温度、料理の写真等を表示する。また、タッチパネル62は、ユーザーが指でタッチすると、表面電荷を変化させる透明素材からなる静電容量方式のタッチパネルである。これにより、ユーザーはタッチパネル62をタッチして、カラー液晶パネル61に表示される画像を選択できるようになっている。また、ユーザーがタッチパネル62をタッチして、カラー液晶パネル61に表示される選択可能な画像を選択すると、その画像の色が変わるようになっている。つまり、カラー液晶パネル61に表示される画像は、選択状態の色が非選択状態の色と異なるようになっている。なお、タッチパネル62は、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式または電磁誘導方式のタッチパネルに換えてもよく、また、指によるタッチパネルの操作だけでなく、タッチペンなどのペン状物体を用いて操作してもよい。
図5は上記加熱調理器の制御ブロック図を示している。この加熱調理器は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置200を電装品部17(図2に示す)内に備えている。制御装置200は、過熱蒸気生成ヒータ20,循環ファン用モータ19,冷却ファン用モータ16,給気ダンパ用モータ44,排気ダンパ用モータ60,操作パネル5,庫内温度センサ29,解凍センサ50,給水ポンプ70,蒸気発生装置12およびマグネトロン80が接続されている。操作パネル5からの信号および庫内温度センサ29,解凍センサ50からの検出信号に基づいて、制御装置200は、過熱蒸気生成ヒータ20,循環ファン用モータ19,冷却ファン用モータ16,給気ダンパ用モータ44,排気ダンパ用モータ60,操作パネル5,給水ポンプ70,蒸気発生装置12およびマグネトロン80などを制御する。
上記制御装置200は、複数の選択肢の一例としてのメニューを表す複数の画像(アイコン)をカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示させる第1選択肢表示制御部200aと、表示サイズが拡大された複数のメニューを表す複数の拡大画像(アイコン)を表示させる第2選択肢表示制御部200bと、第1選択肢表示制御部200aによる表示かまたは第2選択肢表示制御部200bによる表示かを切り換える表示切換制御部200cと、カラー液晶表示部6の複数の表示領域に複数のメニューを表す複数の画像を夫々対応させて同時に表示させる選択肢同時表示制御部200dと、第2選択肢表示制御部200dによりカラー液晶表示部6の複数の画面に表示されるときの表示位置を互換する画像互換制御部200eと、カラー液晶表示部6の画面上でメニューを表す画像を移動させる選択肢移動制御部200fと、自動メニューやオリジナルメニューの加熱条件による加熱調理の制御を行う加熱調理制御部200gとを有する。この制御装置200と操作パネル5で表示装置を構成している。
ここで、「アイコン」とは、マイクロコンピュータに与える指示を記号化した図形である。
なお、この実施の形態では、カラー液晶表示部6に表示される複数の選択肢として加熱調理器のメニュー(調理メニューおよび処理メニュー)を説明しているが、この発明の表示装置は、選択肢として他の選択項目であってもよい。
上記構成の加熱調理器において、過熱蒸気によって加熱調理を行う場合には、図2に示す過熱蒸気生成ヒータ20をオンすると共に、循環ファン18を回転駆動する。そうして、蒸気発生装置12から循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍上流側に供給された飽和水蒸気は、循環ファン18の回転によって負圧になっている循環ユニット14内に蒸気吸込口15を介して吸い込まれて、蒸気供給口22から過熱蒸気生成装置21内に吹き出される。そして、過熱蒸気生成装置21の過熱蒸気生成ヒータ20によって加熱されて過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の加熱庫13の天面に設けられた複数の第1蒸気吹出口24から、加熱庫13内に下方に向かって吹き出す。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気ダクト100を介して加熱庫13の第2蒸気吹出口25から加熱庫13内に吹き出す。
そして、加熱庫13内に供給された過熱蒸気は、トレイ30上の網40に搭載された被加熱物27を加熱した後、加熱庫13の右壁面に循環ユニット14の蒸気吸込口15に対向して形成された吸込口28から循環ユニット14内に吸い込まれる。そうして、再び循環経路を通って加熱庫13内に戻るという循環を繰り返す。
これに対して、非過熱蒸気によって被加熱物27を蒸すかまたは暖める運転を行う場合には、過熱蒸気生成ヒータ20をオフすると共に、循環ファン18を停止する。そうすると、循環ファン18が停止しているため、循環経路内に循環気流が発生することがなく、蒸気発生装置12から循環ユニット14の蒸気吸込口15の近傍上流側に供給された飽和水蒸気は、循環ユニット14内に強制的に吸い込まれない。これにより、蒸気圧によって自然に加熱庫13内に流れ込む飽和水蒸気により、被加熱物27を蒸すかまたは暖める。
ここで、加熱庫13内の左壁面および右壁面には、図2に示すように、トレイ30の両端部を係止する係止部39a,39b,39cが上下方向に3段に設けられている。そして、蒸気供給管34は、上段の係止部39aよりもやや上側に位置するように配置されている。「蒸し暖めモード」において、被加熱物27を搭載した2つのトレイ30を上段と中段とに配置する場合には、蒸気導入室36内に架設された蒸気供給管34の総てのノズル(図2の34の円形部の左側開口)を加熱庫13方向に斜め下向きにしておく。こうすることにより、被加熱物27を搭載したトレイ30が上段および中段の何れの位置にあっても、蒸気供給管34の斜め下向きのノズルから引き出された飽和水蒸気を被加熱物27に当てることができる。したがって、蒸気供給管34のノズルからの吹き出し方向を操作することなく、上中2段の被加熱物27に蒸し斑や暖め斑が生ずることがないようにできる。
次に、上記加熱調理器の操作パネル5(図3に示す)の操作を説明する。
図6は上記カラー液晶パネル61に表示された初期画面を拡大して示している。ここで、上記加熱調理器は、第1表示モードに初期設定されている。
図6に示す第1表示モードの初期画面は、加熱調理器の電源プラグ(図示せず)をコンセントに差し込んだ後、第1選択肢表示制御部200aによりカラー液晶パネル61が最初に表示する画面である。
上記カラー液晶パネル61の第1表示モードの初期画面には画像G1〜G10が表示される。
図6において、画像G1は、冷えた料理等を温めるときに選択すべき画像であり、エビフライの絵と、「あたためる」の文字とを含んでいる。画像G2は、焼き物およびフライ物を作るときに選択すべき画像であり、ローストチキンの絵と、「焼く・フライ」の文字とを含んでいる。画像G3は、料理集内の300種類以上の料理から希望の料理を探すときに選択すべき画像であり、本の絵と、「お料理集」の文字とを含んでいる。画像G4は、牛乳や酒を適温に温めるときに選択すべき画像であり、コップおよび徳利の絵と、「牛乳」および「酒のかん」の文字を含んでいる。画像G5は、表示モードを選択するときに選択すべき画像であり、「お好み画面選択」の文字を含んでいる。画像G6は、お気に入りメニューおよびオリジナルメニューの料理を作るときに選択すべき画像であり、押しピンの絵と、「マイメニュー」の文字とを含んでいる。画像G7は、蒸し物や煮物を作るときに選択すべき画像であり、鍋および蒸籠の絵と、「蒸す・煮る」の文字とを含んでいる。画像G8は、代表的なメニューを調理するときの基本的な操作を説明する「料理教室」を見たいときに選択すべき画像であり、コック帽の絵と、「料理教室」の文字とを含んでいる。ここで、「料理教室」とは、代表的なメニューを調理するときの基本的な操作をカラー液晶パネル61に表示して説明する。また、画像G9は、冷凍食材等を解凍するときに選択すべき画像であり、雪の結晶の絵と、「解凍する」の文字とを含んでいる。画像G10は、設定やお手入れ(除菌など)を行いたいときに選択すべき画像であり、「除菌・設定お手入れ」の文字を含んでいる。
このような構成の第1表示モードの初期画面が表示されているときに、ユーザーが、画像G5に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、カラー液晶パネル61の画面は初期画面から「お好み画面選択」の画面に切り換わる。つまり、ユーザーの画像G5の選択により、図5に示す選択肢同時表示制御部200dによって、カラー液晶パネル61に図7に示す「お好み画面選択」の画面を表示する。
図7では、画面の中央部の主たる部分を分割した4つのメニュー表示領域(縦2×横2)に、第1表示モードの画面〜第4表示モードの画面の画像が夫々表示されている。
詳しくは、左上メニュー表示領域に図6に示した第1表示モードの画面の画像G11が表示され、その画像G11の左上側に、第1表示モードの画面のメニューであることを表す画像G21(「1」)が表示されている。また、右上メニュー表示領域に第2表示モードの画面の画像G12が表示され、その画像G12の左上側に、第2表示モードの画面のメニューであることを表す画像G22(「2」)が表示されている。また、カラー液晶パネル61の4つのメニュー表示領域の下側に画像G15(「決定」)が表示されている。
ここで、第2表示モードは、選択肢を表す画像であるアイコンの背景色が白色である点とアイコン内の文字に白色以外の色が付けられた点を除いて第1表示モードと同じである。
また、左下メニュー表示領域に図9〜図11に示した第3表示モードの画面の画像G13が表示され、その画像G13の左上側に、第3表示モードの画面のメニューであることを表す画像G23(「3」)が表示されている。さらに、右下メニュー表示領域に第4画面の画像G14が表示され、その画像G14の左上側に、第4表示モードの画面のメニューであることを表す画像G24(「4」)が表示されている。ここで、第4表示モードは、選択肢を表す画像であるアイコンの背景色が白色である点とアイコン内の文字に白色以外の色が付けられた点を除いて第3表示モードと同じである。
これにより、カラー液晶パネル61の一画面に4通りの表示モードを表す画像を同時に表示している。
図7に示す「お好み画面選択」の画面がカラー液晶パネル61に表示されているときに、ユーザーが、画像G13に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、「お好み画面選択」の画面において第3表示モードを表す画像G13の枠が濃茶色からオレンジ色の枠FR-orgに変わり、第3表示モードを表す画像G13が選択状態であることを表す。
次に、図8に示すように、ユーザーが、画像G15(「決定」)に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、図9に示す第3表示モードにおける第1画面がカラー液晶パネル61に表示される。
図9示すカラー液晶パネル61の画面では、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、画面の上側の主たる部分を分割した4つのメニュー表示領域(縦2×横2)に、メニューの拡大画像G31〜G34(大きなアイコン)が表示されている。
詳しくは、左上メニュー表示領域の拡大画像G31は、冷えた料理等を温めるときに選択すべき画像であり、エビフライの絵と、「あたためる」の文字とを含んでいる。拡大画像G32は、蒸し物や煮物を作るときに選択すべき画像であり、鍋および蒸籠の絵と、「蒸す・煮る」の文字とを含んでいる。拡大画像G33は、焼き物およびフライ物を作るときに選択すべき画像であり、ローストチキンの絵と、「焼く・フライ」の文字とを含んでいる。拡大画像G34は、料理集内の300種類以上の料理から希望の料理を探すときに選択すべき画像であり、本の絵と、「お料理集」の文字とを含んでいる。
また、4つのメニュー表示領域(縦2×横2)の下側の画像35(「123」)は、第1画面であることを示している。
さらに、画像35の左下側の画像36は、表示モードを選択するときに選択すべき画像であり、「画面選択」文字を含んでいる。画像35の下側の画像37は、第1表示モードにおいて並べ替えするときに選択すべき画像であり、「並べ替え」文字を含んでいる。画像35の右下側の画像38は、第2画面を表示するときに選択すべき画像であり、「次へ>」文字を含んでいる。
図9に示す画像G38(「次へ>」)に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、図10に示す第3表示モードにおける第2画面がカラー液晶パネル61に表示される。
図10示すカラー液晶パネル61の画面では、画面の上側の主たる部分を分割した4つのメニュー表示領域(縦2×横2)に、メニューの拡大画像G41〜G44(大きなアイコン)が表示されている。
詳しくは、左上メニュー表示領域の拡大画像G41は、牛乳や酒を適温に温めるときに選択すべき画像であり、コップおよび徳利の絵と、「牛乳」および「酒のかん」の文字とを含んでいる。拡大画像G42は、かんたん蒸し料理を行うときに選択すべき画像であり、鍋および蒸籠の絵と、「カンタン蒸し」の文字とを含んでいる。拡大画像G43は、冷凍食材等を解凍するときに選択すべき画像であり、雪の結晶の絵と、「解凍する」の文字とを含んでいる。拡大画像G44は、かんたん焼き料理を行うときに選択すべき画像であり、ローストチキンの絵と、「カンタン焼き」の文字を含んでいる。
また、4つのメニュー表示領域(縦2×横2)の下側の画像45(「123」)は、第2画面であることを示している。
さらに、画像45の左下側の画像46は、第1画面に戻るときに選択すべき画像であり、「<前へ」文字を含んでいる。画像45の下側の画像46は、画像47は、第1表示モードにおいて並べ替えするときに選択すべき画像であり、「並べ替え」文字を含んでいる。画像45の右下側の画像48は、第3画面を表示するときに選択すべき画像であり、「次へ>」文字を含んでいる。
次に、図10に示す画像G48(「次へ>」)に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、図11に示す第3表示モードにおける第3画面がカラー液晶パネル61に表示される。
図11示すカラー液晶パネル61の画面では、画面の上側の主たる部分を分割した4つのメニュー表示領域(縦2×横2)に、メニューの拡大画像G51〜G54(大きなアイコン)が表示されている。
詳しくは、左上メニュー表示領域の拡大画像G51は、お気に入りメニューおよびオリジナルメニューの料理を作るときに選択すべき画像であり、押しピンの絵と、「マイメニュー」の文字とを含んでいる。拡大画像G52は、設定やお手入れ(除菌など)を行いたいときに選択すべき画像であり、手袋の絵と、「除菌・設定お手入れ」の文字とを含んでいる。拡大画像G53は、最近使ったメニューを行いたいときに選択すべき画像であり、時計文字盤と押しピンの絵と、「最近使ったメニュー」の文字とを含んでいる。拡大画像G54は、「料理教室」を見たいときに選択すべき画像であり、コック帽の絵と、「料理教室」の文字とを含んでいる。
また、4つのメニュー表示領域(縦2×横2)の下側の画像55(「123」)は、第3画面であることを示している。
さらに、画像55の左下側の画像56は、第1画面に戻るときに選択すべき画像であり、「<前へ」文字を含んでいる。画像55の下側の画像57は、第1表示モードにおいて並べ替えするときに選択すべき画像であり、「並べ替え」文字を含んでいる。
〔メニューの並べ替えの例〕
次に、第1表示モードにおいて並べ替えの操作について説明する。
図12に示すように、図9と同じ第3表示モードにおける第1画面で画像G37(「並べ替え」)に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、図13に示す第3表示モードにおける並べ替え画面がカラー液晶パネル61に表示される。
図13では、画面の中央部の主たる部分を分割した4つのメニュー表示領域(縦2×横2)において、左上メニュー表示領域に第1画面の縮小画像G100が表示され、その縮小画像G100の左上側に、第1画面であることを表す画像G101(「1」)が表示されている。また、右上メニュー表示領域に第2画面の縮小画像G200が表示され、その縮小画像G200の左上側に、第2画面であることを表す画像G201(「2」)が表示されている。左下メニュー表示領域に第3画面の縮小画像G300が表示され、その縮小画像G300の左上側に、第2画面であることを表す画像G301(「3」)が表示されている。なお、右下の表示領域は空欄となっている。
さらに、4つのメニュー表示領域(縦2×横2)の左下側に、第3表示モードを初期設定に戻したいときに選択すべき画像G60(「初期設定に戻す」)が表示されている。また、4つのメニュー表示領域(縦2×横2)の右下側に、画像G61(「完了」)を表示している。また、図13の画面の上側には「メニューをタッチしたまま移動させると並べ替えができます」が表示されている。
ここで、例えば第3画面の縮小画像G302(「最近使ったメニュー」)と第1画面の縮小画像G102(「あたため」)とを互換するときは、まず、縮小画像G302を指でタッチして選択した後、図14に示すように、縮小画像G302を指で押さえた状態でカラー液晶パネル61の画面上で指を移動させると、図5に示す選択肢移動制御部200fにより指の動きに応じて縮小画像G302が移動する。
この移動中の縮小画像G302は、縮小画像G302を囲むオレンジ色の枠FR-orgを表示することによって、移動中であることが容易に認識できるようにしている。なお、移動前の元の表示位置にあるときよりも表示サイズを大きくしてもよく、例えば移動中の画像の表示サイズは、移動前よりも縦横寸法を約10%大きくする。
次に、移動した縮小画像G302(「最近使ったメニュー」)の主たる部分が縮小画像G102(「あたため」)上に重なった状態で、カラー液晶表示部6から指を離すと、図15に示すように、第1画像である縮小画像G302(「最近使ったメニュー」)と、第2画像である縮小画像G102(「あたため」)とが入れ替わる。すなわち、図5に示す画像互換制御部200eによって、第1画像である縮小画像G302が左下メニュー表示領域に第3画面の第2表示位置に表示され、第2画像である縮小画像G102が左上メニュー表示領域に第1画面の第1表示位置に表示される。
ここで、この縮小画像G302と縮小画像G102とが入れ替わってから予め設定された時間(例えば0.5秒間)、縮小画像G302の枠および縮小画像G102の枠が異なる色(例えばオレンジ色と紫色など)になった後、元の濃茶色に戻るようにしてもよい。また、縮小画像G302(「最近使ったメニュー」)の主たる部分が縮小画像G102(「あたため」)上に重なった状態で、縮小画像G102の枠の色が変わってもよい。
そうして、縮小画像G302(「最近使ったメニュー」)と縮小画像G102(「あたため」)を互換した後、図15に示すように、画像G61(「完了」)に重なるタッチパネル62の一部にタッチすると、画像互換制御部200eにより互換操作が確定して、図16に示す互換後の第3表示モードにおける第1画面がカラー液晶パネル61に表示される。
図16では、拡大画像G31−1(「最近使ったメニュー」)を除いて図9に示す第1画面と同じである。
図17〜図26は制御装置200の動作を説明するためのフローチャートである。カラー液晶パネル61の表示モードは、第1表示モードに初期設定されているものとし、変更後の表示モードは不揮発性メモリ(図示せず)などに記憶され、加熱調理器の電源が遮断されて次に投入されたときは、その不揮発性メモリに記憶された表示モードとなる。
この図17〜図26に示す制御装置200の動作は、第1〜第4表示モードの画面制御である。なお、この画面制御は、第1選択肢表示制御部200aによりカラー液晶パネル61に図6に示す初期画面を表示している状態でスタートするものとする。なお、図17〜図26の各ステップおいて、「戻る」キー71(図3に示す)が押されると、直前の画面に戻るようになっている。
まず、制御装置200の画面制御の処理がスタートすると、図17に示すステップS1において、第1表示モードか否かを判定する。そして、ステップS1で第1表示モードであると判定すると、ステップS2に進み、図5に示す第1選択肢表示制御部200aによって、第1表示モードの初期画面(図6に示す)を表示する。
次に、ステップS3に進み、「お好み画面選択」(画像G5)の選択有りと判定すると、図18に示すステップS11に進む一方、「お好み画面選択」(画像G5)の選択なしと判定すると、ステップS4に進む。
次に、ステップS4でその他(画像G1〜G4,G6〜G10)の選択有りと判定すると、選択されたその他の項目の処理へ進む。一方、ステップS4でその他の選択なしと判定すると、ステップS3に戻り、ステップS3,S4を繰り返す。
また、ステップS1で第1表示モードでないと判定すると、ステップS5に進み、第2表示モードであると判定すると、第2表示モードの処理へ進む。一方、ステップS5で第2表示モードでないと判定すると、ステップS6に進む。
そして、ステップS6で第3表示モードであると判定すると、図23に示すステップS62に進む一方、第3表示モードでないと判定すると、第4表示モードであるとして、第4表示モードの処理へ進む。
次に、図18に示すステップS11では、第1表示モードであると判定すると、図19のステップS21に進み、第1表示モードでないと判定すると、ステップS12に進む。
次に、ステップS12で、第2表示モードであると判定すると、図20のステップS31に進み、第2表示モードでないと判定すると、ステップS13に進む。
次に、ステップS13で、第5表示モードであると判定すると、図21のステップS41に進み、第3表示モードでないと判定すると、図22のステップS51に進む。
<第1表示モードが選択された「お好み画面選択」>
そして、図19に示すステップS21で、第1表示モードが選択された「お好み画面選択」の画面を表示する(図7に示す)。この「お好み画面選択」の画面において、第1表示モードを表す画像G11の枠FR-orgがオレンジ色であり、第1表示モードを表す画像G11が選択状態であることを表す。
次に、ステップS22に進み、「決定」(画像G15)の選択有りと判定すると、第1表示モードの処理へ進み、現在の表示モードが第2〜第4表示モードのときは図5に示す表示切換制御部200cにより第1表示モードに変更する。
一方、ステップS22で、「決定」(画像G15)の選択なしと判定すると、ステップS23に進む。
次に、ステップS23で、「2」の選択有りと判定すると、すなわち、第2表示モードを表す画像G12が選択されたと判定すると、図20のステップS31に進む一方、「2」の選択なしと判定すると、ステップS24に進む。
次に、ステップS24で、「3」の選択有りと判定すると、すなわち、第3表示モードを表す画像G13が選択されたと判定すると、図21のステップS41に進む一方、「3」の選択なしと判定すると、ステップS25に進む。
次に、ステップS25で、「4」の選択有りと判定すると、すなわち、第4表示モードを表す画像G14が選択されたと判定すると、図22のステップS51に進む一方、「4」の選択なしと判定すると、ステップS22に戻る。
<第2表示モードが選択された「お好み画面選択」>
そして、図20に示すステップS31で、第2表示モードが選択された「お好み画面選択」の画面を表示する。この「お好み画面選択」の画面において、第2表示モードを表す画像G12の枠がオレンジ色であり、第2表示モードを表す画像G12が選択状態であることを表す。
次に、ステップS32に進み、「決定」(画像G15)の選択有りと判定すると、第2表示モードの処理へ進み、現在の表示モードが第1,第3,第4表示モードのときは図5に示す表示切換制御部200cにより第2表示モードに変更する。
一方、ステップS32で、「決定」(画像G15)の選択なしと判定すると、ステップS33に進む。
次に、ステップS33で、「1」の選択有りと判定すると、すなわち、第1表示モードを表す画像G11が選択されたと判定すると、図19のステップS21に進む一方、「1」の選択なしと判定すると、ステップS34に進む。
次に、ステップS34で、「3」の選択有りと判定すると、すなわち、第3表示モードを表す画像G13が選択されたと判定すると、図21のステップS41に進む一方、「3」の選択なしと判定すると、ステップS35に進む。
次に、ステップS35で、「4」の選択有りと判定すると、すなわち、第4表示モードを表す画像G14が選択されたと判定すると、図22のステップS51に進む一方、「4」の選択なしと判定すると、ステップS32に戻る。
<第3表示モードが選択された「お好み画面選択」>
そして、図21に示すステップS41で、第3表示モードが選択された「お好み画面選択」の画面を表示する。この「お好み画面選択」の画面において、第3表示モードを表す画像G13の枠がオレンジ色であり、第3表示モードを表す画像G13が選択状態であることを表す。
次に、ステップS42に進み、「決定」(画像G15)の選択有りと判定すると、図23に示すステップS61に進む一方、「決定」(画像G15)の選択なしと判定すると、ステップS43に進む。
次に、ステップ43で、「1」の選択有りと判定すると、すなわち、第1表示モードを表す画像G11が選択されたと判定すると、図19のステップS21に進む一方、「1」の選択なしと判定すると、ステップS44に進む。
次に、ステップS44で、「2」の選択有りと判定すると、すなわち、第2表示モードを表す画像G12が選択されたと判定すると、図20のステップS31に進む一方、「2」の選択なしと判定すると、ステップS45に進む。
次に、ステップS45で、「4」の選択有りと判定すると、すなわち、第4表示モードを表す画像G14が選択されたと判定すると、図22のステップS51に進む一方、「4」の選択なしと判定すると、ステップS42に戻る。
<第4表示モードが選択された「お好み画面選択」>
そして、図22に示すステップS51で、第4表示モードが選択された「お好み画面選択」の画面を表示する。この「お好み画面選択」の画面において、第4表示モードを表す画像G14の枠がオレンジ色であり、第4表示モードを表す画像G14が選択状態であることを表す。
次に、ステップS52に進み、「決定」(画像G15)の選択有りと判定すると、第4表示モードの処理へ進み、現在の表示モードが第1〜第3表示モードのときは図5に示す表示切換制御部200cにより第4表示モードに変更する。
一方、ステップS52で、「決定」(画像G15)の選択なしと判定すると、ステップS53に進む。
次に、ステップ53で、「1」の選択有りと判定すると、すなわち、第1表示モードを表す画像G11が選択されたと判定すると、図19のステップS21に進む一方、「1」の選択なしと判定すると、ステップS54に進む。
次に、ステップS54で、「2」の選択有りと判定すると、すなわち、第2表示モードを表す画像G12が選択されたと判定すると、図20のステップS31に進む一方、「2」の選択なしと判定すると、ステップS55に進む。
次に、ステップS55で、「3」の選択有りと判定すると、すなわち、第3表示モードを表す画像G13が選択されたと判定すると、図21のステップS41に進む一方、「3」の選択なしと判定すると、ステップS52に戻る。
<第3表示モードの第1画面における処理>
図21に示す第3表示モードが選択された「お好み画面選択」において「決定」が選択されて、図23に示すステップS61に進むと、図5に示す表示切換制御部200cにより第3表示モードに変更される。
次に、ステップS62に進み、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、第1表示モードのときの選択肢を表す画像(アイコン)よりも大きい拡大画像G31〜G34で、図9に示す第3表示モードの第1画面がカラー液晶パネル61に表示される。
次に、ステップS63に進み、「次へ>」(画像G38)の選択有りと判定すると、図24に示すステップS71に進む一方、「次へ>」(画像G38)の選択なしと判定すると、ステップS64に進む。
次に、ステップS64で「画面選択」(画像G36)の選択有りと判定すると、図18に示すステップS11に進む一方、「画面選択」(画像G36)の選択なしと判定すると、ステップS65に進む。
次に、ステップS65で「並べ替え」(画像G37)の選択有りと判定すると、図26に示すステップS91に進む一方、「並べ替え」(画像G37)の選択なしと判定すると、ステップS66に進む。
そして、ステップS66では、メニュー(拡大画像G31〜G34)の選択有りと判定すると、選択されたメニューの処理に進む一方、メニューの選択なしと判定すると、ステップS63に戻り、ステップS63〜S66を繰り返す。
<第3表示モードの第2画面における処理>
次に、図23のステップS63から図24に示すステップS71に進むと、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、第1表示モードのときの選択肢を表す画像(アイコン)よりも大きい拡大画像G41〜G44で、図10に示す第3表示モードの第2画面がカラー液晶パネル61に表示される。
次に、ステップS72に進み、「次へ>」(画像G48)の選択有りと判定すると、図25に示すステップS81に進む一方、「次へ>」(画像G48)の選択なしと判定すると、ステップS73に進む。
次に、ステップS73で、「<前へ」(画像G46)の選択有りと判定すると、図23に示すステップS61に進む一方、「<前へ」(画像G46)の選択なしと判定すると、ステップS74に進む。
次に、ステップS74で「並べ替え」(画像G47)の選択有りと判定すると、図26に示すステップS91に進む一方、「並べ替え」(画像G47)の選択なしと判定すると、ステップS75に進む。
そして、ステップS75では、メニュー(拡大画像G41〜G44)の選択有りと判定すると、選択されたメニューの処理に進む一方、メニューの選択なしと判定すると、ステップS72に戻り、ステップS72〜S75を繰り返す。
<第3表示モードの第3画面における処理>
次に、図24のステップS72から図25に示すステップS81に進むと、図5示す第2選択肢表示制御部200bによって、第1表示モードのときの選択肢を表す画像(アイコン)よりも大きい拡大画像G51〜G54で、図11に示す第3表示モードの第3画面がカラー液晶パネル61に表示される。
次に、ステップS82で、「<前へ」(画像G56)の選択有りと判定すると、図24に示すステップS71に進む一方、「<前へ」(画像G56)の選択なしと判定すると、ステップS83に進む。
次に、ステップS83で「並べ替え」(画像G57)の選択有りと判定すると、図26に示すステップS91に進む一方、「並べ替え」(画像G57)の選択なしと判定すると、ステップS84に進む。
そして、ステップS84では、メニュー(拡大画像G51〜G54)の選択有りと判定すると、選択されたメニューの処理に進む一方、メニューの選択なしと判定すると、ステップS82に戻り、ステップS82〜S84を繰り返す。
<第3表示モードの並べ替え処理>
図23のステップS65、図24のステップS74または図25のステップS83のいずれかから図26に示すステップS91に進むと、図13に示す並べ替え画面がカラー液晶パネル61に表示される。
次に、ステップS92に進み、「完了」(画像G61)の選択有りと判定すると、図23に示すステップS62に進み、図9に示す第3表示モードの第1画面がカラー液晶パネル61に表示される。
一方、ステップS92で「完了」(画像G61)の選択なしと判定すると、ステップS93に進み、メニューの選択有りと判定すると、ステップS94に進む一方、メニューの選択なしと判定すると、ステップS92に戻る。
次に、ステップS94で、選択されたメニュー(第1選択肢を表す縮小画像)が移動したか否かを判定する。すなわち、選択されたメニュー(第1選択肢を表す縮小画像)を表す画像に重なるタッチパネル62(図4に示す)の一部を指で接触した状態で、カラー液晶表示部6の画面上を移動したか否かを判定する。
そして、ステップS94で選択されたメニュー(第1選択肢を表す縮小画像)が移動したと判定すると、ステップS95に進み、選択肢移動制御部200fにより移動処理を行う。この移動処理では、選択されたメニューを表す縮小画像を囲むオレンジ色の枠FR-orgを選択肢移動制御部200fにより表示する(図14参照)。また、選択されたメニューを表す縮小画像が移動前の元の表示位置にあるときよりもの表示サイズを大きくしてもよい。
次に、ステップS96に進み、移動した選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)が他のメニュー(第2選択肢を表す縮小画像)に重なったか否かを判定する。ここで、移動した選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)が他の複数のメニューを表す複数の画像に同時に重なっている場合は、他の複数のメニューのうち、移動した選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)の主たる部分が重なっているメニュー(第2選択肢を表す縮小画像)が選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)と重なっているものとして判定する。
なお、選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)の主たる部分が重なるメニュー(第2選択肢を表す縮小画像)は、選択肢移動制御部200fにより、色(色相,明度,彩度)が変わるか、コントラストが変わるか、例えば網掛けなどの模様の変更などにより、他のメニューと容易に区別できるようにしてもよい。
そして、ステップS96で移動した選択メニューが他のメニューに重なっていると判定すると、ステップS97に進む一方、移動した選択メニューが他のメニューに重なっていないと判定すると、ステップS99に進む。
次に、ステップS97で指がタッチパネル62から離されたと判定すると、ステップS98に進む一方、指がタッチパネル62から離されていないと判定すると、ステップS95に戻る。
そして、ステップS98では、画像互換制御部200eにより互換処理を行った後、ステップS92に戻る。この互換処理では、移動した選択メニュー(第1選択肢)を表す第1画像と、その画像の主たる部分が重なっていた他のメニュー(第2選択肢)を表す第2画像とを互換する(図14,図15参照)。なお、互いに入れ替えられた選択メニュー(第1選択肢を表す縮小画像)のオレンジ色の枠と他のメニュー(第2選択肢を表す縮小画像)の濃茶色の枠などを表示するようにしてもよい。
一方、ステップS96で移動した選択メニューが他のメニューに重なっていないと判定して、ステップS99に進み、指がタッチパネル62から離されたと判定すると、ステップS100に進み、元に戻す処理を行った後、ステップS92に戻る。この元に戻す処理では、移動中の選択メニューを表す画像が移動前の元の表示位置に戻る。
一方、ステップS99で指がタッチパネル62から離されていないと判定すると、ステップS95に戻る。
-- 第1画面からの調理操作の例 --
なお、図9に示す第3表示モードの第1画面において、拡大画像G31(「あたためる」)を指でタッチして選択した後、「あたためスタート」キー74(図3に示す)を押すと、カラー液晶表示部6に「あたため」選択の画面が表示される。
この「あたため」選択の画面では、複数のメニュー(マイクロ波加熱による「レンジあたため」、加熱水蒸気による「天ぷらのあたため」など)をさらに選択できる。
ここで、加熱水蒸気を用いた調理メニューを選択すると、加熱庫内に網が載せられたトレイを中段に装着した画像がカラー液晶表示部6に表示され、「中段」の文字と矢印の絵が赤色で表示されてトレイの位置が示されている。さらに、「水タンク」の文字と水滴の絵が水色でカラー液晶表示部6に表示され、この熱水蒸気を用いた調理では、水タンク11内の水を使用されることを表し、水タンク11内の水の有無についてユーザーの注意を喚起するようにしている。
そして、カラー液晶表示部6に加熱水蒸気を用いた調理のスタート時の画面が表示された状態で、「あたためスタート」キー74を押すと、加熱調理制御部200gによって過熱水蒸気を用いた加熱調理が始まる。
このように、選択した調理メニューのスタート時に「水タンク」の文字と水滴の絵が水色で表示されることによって、調理集などの本を見なくとも選択したメニューが水を用いた加熱調理であることがユーザーに容易に認識でき、水無しのまま調理をスタートすることも防止する。
上記構成の加熱調理器に用いた表示装置によれば、第1,第2表示モードにおいて、制御装置200の第1選択肢表示制御部200aにより、10通りの選択肢を表す10の画像(アイコン)をカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示させることによって、タッチパネル62の操作により12通りの選択肢を表す12の画像(アイコン)から所望の選択肢を表す画像(アイコン)を選択することが可能になる。また、第3,第4表示モードにおいて、制御装置200の第2選択肢表示制御部200bにより、複数の選択肢を複数のグループに分割して、カラー液晶表示部6の各グループに対応する複数の画面に、第1選択肢表示制御部200aによりカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示させるときよりも表示サイズが拡大された12通りの選択肢を表す12の拡大画像(アイコン)を表示させる。これにより、タッチパネル62の操作によりカラー液晶表示部6の第1〜第3画面に表示された12通りの選択肢を表す12の拡大画像(アイコン)から所望の選択肢を表す拡大画像(アイコン)を選択することが可能になる。ここで、第2選択肢表示制御部200bは、タッチパネル62からの操作信号に基づいて、カラー液晶表示部6の各グループに対応する第1〜第3画面を切り換えて、各グループの選択肢を表す拡大画像(アイコン)を順次表示させるので、カラー液晶表示部6の第1〜第3画面からでも所望の選択肢を表す拡大画像(アイコン)を容易に選択できる。したがって、画面に表示される複数のアイコンの表示サイズが変更可能で、かつ、良好な操作性や視認性が得られる表示装置を実現することができる。
なお、上記実施の形態では、第3,第4表示モードにおいて、第1〜第3画面に表示された12の選択肢から所望の選択肢を選択したが、第2選択肢表示制御部200bにより、複数の選択肢を2または4以上のグループに分割して、カラー液晶表示部6の各グループに対応する2または4以上の画面に複数の選択肢を表示してもよく、1つの画面に表示する選択肢の数は4に限らない。
また、上記制御装置200の表示切換制御部200cにより、タッチパネル62からの操作信号に基づいて、第1選択肢表示制御部200aにより10通りの選択肢を表す10の画像(アイコン)をカラー液晶表示部6の一画面に表示させることにより、目がよく見える一般ユーザーでは、カラー液晶表示部6の一画面に全ての選択肢を表す複数の画像(アイコン)が表示され、視認性や操作性がよい。また、第2選択肢表示制御部200bにより12通りの選択肢を表す拡大画像(アイコン)をカラー液晶表示部6の3つの第1〜第3画面に表示させることにより、一般ユーザーに比べて年配者や目が見えにくい人には、表示サイズの大きくアイコンを表示することで視認性がよくなる。
また、上記制御装置200の選択肢同時表示制御部200dは、図13に示すように、3つのグループに対応する表示領域がカラー液晶表示部6の一画面に割り当てられ、3つの表示領域に12通りの選択肢を表す12の縮小画像(アイコン)を夫々対応させて同時に表示させて、タッチパネル62からの操作信号に基づいて、画像互換制御部200eによって、選択肢同時表示制御部200dによりカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示した12通りの選択肢を表す12の縮小画像(アイコン)のうちの1つの縮小画像(アイコン)とその12の縮小画像(アイコン)のうちの他の縮小画像(アイコン)に対して、カラー液晶表示部6の一画面上の表示位置を互換することによって、第2選択肢表示制御部200bによりカラー液晶表示部6の複数の画面に表示されるときの表示位置を互換する。これにより、ユーザーがよく選択する選択肢を表示順の先頭に移動させたり、ユーザーがよく使いたいと考える選択肢を表示順の先頭に移動させたりすることで、操作性が向上する。
また、上記第1選択肢表示制御部200aによりカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示される10通りの選択肢を表すメニュー(画像G1〜G10)以外の他の選択肢を表すメニュー(画像G42,G44,G53)も、第2選択肢表示制御部200bによってカラー液晶表示部6に拡大画像(アイコン)として表示されるので、複数のメニューが階層状に構成されている加熱調理器において、複数のメニュー(上層)と他のメニュー(下層)を第2選択肢表示制御部200bでカラー液晶表示部6に表示することによって、より下層のメニューを上層のメニューと同じ操作で選択することが可能になり、選択される頻度の高い下層のメニューの操作手順を少なくして、操作性を向上できる。
また、上記操作部であるタッチパネル62に対して、ユーザーの指またはペン状物体の接触により操作することにより、ユーザーの操作に応じた操作信号を出力するので、個々のメニューに応じた操作ボタンを設ける必要がなく、限られたカラー液晶表示部6のスペースにタッチパネル62を重ねて、省スペース化とコスト低減を図ることができる。
また、上記選択肢同時表示制御部200dによりカラー液晶表示部6の一画面に同時に表示された12通りの選択肢(メニュー)を表す12の縮小画像(アイコン)のうちの1つである第1選択肢(メニュー)を表す第1画像に対して指またはペン状物体を接触させて、第1選択肢(メニュー)を表す第1画像に接触した状態で指またはペン状物体をカラー液晶表示部6の画面上で移動させたとき、タッチパネル62から受けた操作信号に基づいて、選択肢移動制御部200fによって、第1選択肢(メニュー)を表す第1画像をカラー液晶表示部6の画面上で移動させる。そして、選択肢移動制御部200fにより移動した第1選択肢(メニュー)を表す第1画像の主たる部分または全部が、複数の選択肢(メニュー)のうちの他の選択肢である第2選択肢(メニュー)を表す第2画像上に重なった状態で、タッチパネル62から指またはペン状物体が離れたとき、画像互換制御部200eによって、第1表示位置に表示された第1選択肢(メニュー)を表す第1画像と第2表示位置に表示された第2選択肢(メニュー)を表す第2画像とを互換する。これにより、タッチパネル62に対するユーザーの指またはペン状物体の接触による簡単な操作によって、カラー液晶表示部6に表示された複数の選択肢(メニュー)のうちの第1表示位置に表示された第1選択肢(メニュー)を表す第1画像と第2表示位置に表示された第2選択肢(メニュー)を表す第2画像とを容易に互換でき、この互換操作を繰り返すことで、第2選択肢表示制御部200bによりカラー液晶表示部6の各グループに対応する複数の画面に渡って表示される複数の選択肢(メニュー)の表示順を容易に並べ替えることができる。
なお、上記表示装置を用いた加熱調理器において、画像互換制御部200eは、複数の選択肢の選択頻度に応じて、第3表示モードの第1〜第3画面の並べ替えを自動的に行うようにしてもよい。
また、上記構成の加熱調理器によれば、画面に表示される複数のアイコンの表示サイズが変更可能で、かつ、操作性や視認性が良好な表示装置を備えた加熱調理器を実現することができる。
上記実施の形態では、加熱調理器に備えられた表示装置について説明したが、表示装置はこれに限らず、他の電気機器などにこの発明の表示装置を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、操作部としてタッチパネル62を備えた表示装置を備えた加熱調理器を説明したが、操作部はこれに限らず、マウスなどのポインティングデバイスや押ボタンによる操作部などでもよい。
また、この発明の加熱調理器としては、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、過熱水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用しないオーブンなどがある。
この発明の加熱調理器では、オーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱庫内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して低酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。ここで、低酸素状態とは、加熱庫内において酸素の体積%が10%以下(例えば0.5〜3%)である状態を指す。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。