JP2016084840A - 弁装置 - Google Patents

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匠 菊池
Takumi Kikuchi
匠 菊池
隆 岩村
Takashi Iwamura
隆 岩村
今井 直樹
Naoki Imai
直樹 今井
拓也 若林
Takuya Wakabayashi
拓也 若林
松本 広嗣
Hiroshi Matsumoto
広嗣 松本
高木 成裕
Shigehiro Takagi
成裕 高木
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Abstract

【課題】弁装置において、弁閉時における流体の漏れをより一層確実に防止する。
【解決手段】弁装置10を構成するボディ12には、バルブシート16をバルブ14側に向かって付勢する付勢手段46が設けられ、該付勢手段46はスプリング48からなり、その始端部52及び終端部54が一直線状となり、且つ、前記バルブシート16において、前記始端部52又は終端部54が、シャフト60の偏心方向に位置する着座面56の着座点D2に臨むように配置される。これにより、バルブ14がバルブシート16に着座した弁閉時において、バルブシート16の着座点D2が、他の部位と比較してより大きな付勢力でバルブ14側へと付勢されるため、弁閉時において前記バルブシート16をバルブ14へと均等に当接させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動部の駆動作用下に弁体を回動させることで、流体の流通状態を切り換える弁装置に関する。
従来から、シャフトを介して回動する略球状の弁体と、該弁体が着座する弁座とを有し、前記弁体が回動して外周面が前記弁座に当接することで、該弁体の上流側と下流側との連通が遮断され、一方、前記弁体が回動して内部に形成された貫通孔と前記弁座とが同軸上となることで、上流側と下流側とが貫通孔を通じて連通する弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この弁装置においては、弁座を弁体側に向かって付勢する圧縮ばねを有し、常に前記弁座が前記弁体側に向かって押圧されている。
また、特許文献2には、弁体における着座面の一部が略球面状に形成され、その曲率中心と前記弁体に連結されるシャフトとが偏心するように形成された弁装置が開示されている。この弁装置では、シャフトが回転することで弁体が一体的に回転し、弁座に対して着座面が当接することで流路の連通状態を遮断している。
特開昭63−266277号公報 特開平9−72436号公報
上述したような弁体を回転させることで開閉する弁装置では、シャフトを回転させ弁体内に形成された貫通孔を流路と直交状態とし、又は、前記弁体と前記シャフトとを連結する軸部を前記流路と平行状態とすることで、前記弁体が弁座に着座して流路の連通が遮断された弁閉位置となる。
しかしながら、弁装置において弁開状態から弁体を所定角度だけ回動させ弁閉状態とする際、その動作ばらつきや製造ばらつき等に起因して前記弁体を弁座に対して所定位置で接触させることが難しく、前記弁座に対する前記弁体の着座が不完全な場合には流体の漏出が生じてしまうこととなる。
そこで、このような流体の漏出を防止するために、一般的に、所定の弁閉位置よりも弁体をさらに多く回動させ、前記弁座へと押し込むことで確実に弁座へと密着させる構成が採用されている。
この場合、特に特許文献2に記載されるようなシャフトと弁体とが偏心した弁装置では、前記弁体と接触する弁座の領域内においても、前記弁体と前記弁座とが接触する時間(頻度)が領域により異なる。具体的には、シャフトが偏心している方向につれて接触時間が多くなる。すると、接触頻度の高い領域が、さらに回動する弁体によって引きずられるようにわずかに傾き、その結果、前記弁体と前記弁座との間にわずかな隙間が生じて漏れが生じてしまう。
また、弁体のさらに押し込まれる弁座の部位は、他の部位と比較して接触時間が長く、しかも、接触時に付与される荷重も大きくなるため、摩耗が進行して漏れが生じやすくなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、弁閉時における流体の漏れをより一層確実に防止することが可能な弁装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、流体の流通する流路を有したボディと、外周面の少なくとも一部が球状であり、ボディの内部においてシャフトを介して回動自在に設けられるバルブと、バルブの着座する環状のシート部を有したシート部材と、シート部材をバルブ側に向けて付勢する付勢手段とを備え、外周面の曲率中心に対してシャフトが偏心して配置された弁装置において、
付勢手段は、シート部の周方向において偏った荷重を付与し、荷重のうちで最も強い荷重が、シート部におけるシャフトの偏心方向に位置する部位に付与されることを特徴とする。
本発明によれば、外周面の少なくとも一部が球状のバルブを有し、外周面の曲率中心に対してバルブを回動させるシャフトが偏心して配置された弁装置において、弁閉時にバルブに当接するシート部材が、付勢手段によってバルブ側へと付勢されており、この付勢手段は、シート部の周方向において偏った荷重を付与し、荷重のうちで最も強い荷重が、シート部におけるシャフトの偏心方向に位置する部位に付与される。
従って、シャフトの偏心方向に位置するシート部の部位を付勢手段の荷重によってより強くバルブ側へと付勢できるため、弁閉動作に伴ってバルブが弁閉位置よりもさらに回動することで押し込まれ、シート部材がバルブから離れる方向へ押圧された際でも、他の部位より強い荷重を付与することで、バルブに当接するシート部からの押圧力を周方向に沿って略均等とすることが可能となる。
その結果、バルブをシート部材のシート部へと確実且つ均等に着座させ、流体の漏れをより一層確実に防止することができる。また、シャフトの偏心方向に位置するシート部の部位の摩耗が進んだ場合でも、この摩耗した部位を付勢手段からの荷重によってバルブへと確実に当接させることができるため、摩耗に起因した流体の漏れを防止することが可能となる。
また、流体が高圧である場合には、わずかな隙間でも漏れが発生しやすく、しかも、漏れ量が増加しやすいが、上述した構成とすることで、高圧の流体を用いた場合でも確実に漏れを防止し、漏れが生じた場合でも漏れ量を抑制することが可能となり好適である。
さらに、付勢手段は単一のコイルスプリングからなり、コイルスプリングは巻き始めとなる一端部と巻き終わりとなる他端部とを周方向において同一位置とし、一端部及び他端部を、シート部における偏心方向に位置する部位に臨むように配置することにより、一端部及び他端部によってシャフトの偏心方向に位置するシート部の部位を強くバルブ側へと付勢可能となり、しかも、付勢手段の構成を簡素化することができ製造コストの削減を図ることができる。また、コイルスプリングの一端部及び他端部をシャフトの偏心方向に位置するシート部の部位に合わせて組み付けるだけでよいため、容易に組付作業を行うことができる。
さらにまた、付勢手段は、螺旋状に巻回されシート部の周方向に沿って配置された複数のコイルスプリングであり、複数のコイルスプリングは、少なくとも2つの異なる弾発力を有し、弾発力の大きな一方のコイルスプリングをシート部における偏心方向に位置する部位に臨むように配置するとよい。これにより、他方のコイルスプリングに対して弾発力の大きな一方のコイルスプリングをシート部においてシャフトの偏心方向に臨む位置に容易且つ確実に配置できると共に、その弾発力も自在に変更することが可能となる。そのため、シート部におけるシャフトの偏心方向に臨む位置からバルブへと付与される弾発力を自在に調整することができ、それに伴って、バルブとシート部材との間を通じた流体の漏れをより一層確実に防止することができる。
またさらに、付勢手段は、軸方向に突出した複数の突起部を有する板状ばねであり、複数の突起部が、少なくとも2つの異なる弾発力を有し、弾発力の大きな突起部をシート部における偏心方向に位置する部位に臨むように配置するとよい。これにより、コイルスプリングを用いた場合と比較し、付勢手段の軸寸法を小型化することができ、それに伴って、弁装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、弁装置において、弁閉時にバルブに当接するシート部材が、付勢手段によってバルブ側へと付勢されており、この付勢手段はシート部の周方向において偏った荷重を付与し、荷重のうちで最も強い荷重がシート部におけるシャフトの偏心方向に位置する部位に付与される。そのため、シート部における偏心方向に位置する部位を付勢手段の荷重によって強くバルブ側へと付勢できるため、弁閉動作に伴ってバルブが弁閉位置よりもさらに押し込まれ、シート部材がバルブから離れる方向へ押圧された際でも、シート部からのバルブに対する押圧力を周方向に沿って略均等とすることが可能となる。その結果、バルブをシート部材のシート部へと確実且つ均等に着座させ、流体の漏れをより一層確実に防止することができる。また、シャフトの偏心方向に位置するシート部の部位の摩耗が進んだ場合でも、付勢手段からの荷重によってバルブへと確実に当接させることができるため、摩耗に起因した流体の漏れを防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る弁装置の断面図である。 図1の弁装置の内部をアタッチメント側から見た正面図である。 図3Aは、第1変形例に係る弁装置の断面図であり、図3Bは、図3Aの弁装置の内部をアタッチメント側から見た正面図である。 図4Aは、第2変形例に係る弁装置の断面図であり、図4Bは、図4Aの弁装置の内部をアタッチメント側から見た正面図である。
本発明に係る弁装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る弁装置を示す。
この弁装置10は、例えば、燃料電池システムに用いられ、反応ガス又は酸素(空気)の流通する配管に接続されて使用される。この弁装置10は、図1に示されるように、ボディ12と、該ボディ12の内部に回動自在に設けられるバルブ14と、前記バルブ14の当接するバルブシート16とを含む。
ボディ12は、例えば、図示しない配管を通じて酸素を供給・排出するための連通室20を有し、前記連通室20と隣接して断面円形状の収納孔22が形成される。この収納孔22にはバルブ14の外周面に摺接するバルブシート16が設けられると共に、前記ボディ12の外側からアタッチメント24の一部が挿入される。
アタッチメント24は、例えば、ボディ12の側面に固定される取付フランジ26と、該取付フランジ26に対して突出したガイド部28とを有し、前記ガイド部28及び前記取付フランジ26の中央部には軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って貫通孔(流路)30が貫通しており、該貫通孔30の内部空間がポート18を形成する。なお、ポート18及び連通室20は、略水平方向(矢印A1、A2方向)に沿って一直線状に配置される。
ガイド部28は、取付フランジ26より小径な円筒状に形成され、収納孔22に挿入されると共に、その外周径が軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って略一定径で形成される。そして、アタッチメント24は、ガイド部28がポート18及び収納孔22に挿入された状態で、取付フランジ26が図示しないボルトによってボディ12に対して固定される。
バルブシート16は、例えば、樹脂製材料から形成され、円筒状に形成される本体部32と、該本体部32の端部に形成されバルブ14に当接するシート部34と、前記本体部32及びシート部34の中央に軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って貫通した連通孔36と、前記本体部32の外周側に向かって拡径したホルダ部38とを含む。すなわち、本体部32及びシート部34は、連通孔36を中心として環状に形成され、前記シート部34及び前記ホルダ部38は、前記本体部32に対して半径外方向に突出すると共に、該シート部34においてバルブ14の着座する面が略球面状若しくは平面状に形成される。
また、バルブシート16は、収納孔22の内部において軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って移動可能に設けられ、その本体部32がアタッチメント24側(矢印A1方向)となり、シート部34が連通室20側(矢印A2方向)となるように配置される。
そして、連通孔36の内部にはアタッチメント24のガイド部28が挿入され摺接している。このため、バルブシート16は、アタッチメント24のガイド部28に沿って軸方向(矢印A1、A2方向)に移動自在に案内されることとなる。
また、ホルダ部38は、アタッチメント24側(矢印A1方向)となる端部が径方向に沿った平面状に形成され、前記端部とアタッチメント24との間に付勢手段46が設けられる。
付勢手段46は、例えば、金属製材料からなる線材を螺旋状に巻回したスプリング48からなり、その一端部がアタッチメント24の取付フランジ26とガイド部28との間に形成された段付部50に係合され、他端部がバルブシート16のホルダ部38に係合される。そして、スプリング48の弾発力は、ホルダ部38を介してバルブシート16をアタッチメント24から離させる方向、すなわち、バルブ14側(矢印A2方向)に向かって付勢している。
また、スプリング48は、図1及び図2に示されるように、その巻き始めとなる始端部52と巻き終わりとなる終端部54とが周方向において同一位置となるように形成される。換言すれば、スプリング48の始端部52と終端部54とが軸方向において一直線状となるように形成されている(図1参照)。このスプリング48は、始端部52及び終端部54において軸方向(矢印A1、A2方向)への弾発力が最も大きくなる。
そして、スプリング48は、例えば、その終端部54がホルダ部38へと係合され、且つ、後述するバルブシート16においてシャフト60の偏心方向(矢印B方向)となる位置に設けられる。
このスプリング48の弾発力によってホルダ部38がバルブ14側(矢印A2方向)に向かって押圧され、該ホルダ部38に係合されたバルブシート16が一体的に前記バルブ14側(矢印A2方向)へと押圧される。この際、バルブシート16は、アタッチメント24のガイド部28に沿って軸方向(矢印A1、A2方向)へガイドされているため、前記軸方向に沿ってのみ移動する。
また、スプリング48は、その始端部52及び終端部54の弾発力がバルブシート16において偏心方向(矢印B方向)となる部位に付与されるため、該偏心方向に位置するシート部34が最もバルブ14側(矢印A2方向)に向かって押圧された状態となる。
バルブ14は、例えば、金属製材料から形成され、略半球面状の着座面56を有し略円盤状に形成されたベース部58と、該ベース部58の端部から軸方向(矢印A2方向)に突出しシャフト60に連結される軸部62とを備える。この軸部62は、図2に示されるように、着座面56の曲率中心に対して所定距離だけオフセットした位置に形成され、その端部がナット64によってシャフト60へと連結される。そして、シャフト60は、図示しない回転駆動源に連結され、その駆動作用下に前記シャフト60が回転することによってバルブ14が一体的に回転する。
また、シャフト60は、図1に示されるように、該シャフト60の軸線と直交する断面において、その軸線C1がバルブ14における着座面56の曲率中心を通る軸線C2に対して偏心した位置となるように連結されている。すなわち、軸線C1は、バルブ14の軸線C2に対して所定距離だけ離れて平行となるように設定されている。このため、バルブ14は、軸線C2から偏心した位置に設定された軸線C1を中心として回動するように連通室20内に設置されている。
そして、バルブ14は、図1に示されるシャフト60の軸線と直交する断面において、前記シャフト60から遠い側のシート部34の着座点D1と、前記シャフト60に近い側のシート部34の着座点D2に着座し、前記着座点D2の方向がシャフト60の偏心方向(矢印B方向)となる。
本発明の実施の形態に係る弁装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、図1に示されるように、バルブ14がバルブシート16のシート部34に着座し、ポート18と連通室20との連通が前記バルブ14によって遮断された弁閉状態を初期位置とすると共に、上流側となるポート18側から連通室20側へと酸素を流通させる場合について説明する。
また、バルブシート16に着座して弁閉状態にあるバルブ14は、シャフト60を中心として反時計回り(矢印E1方向)に回動することで弁開状態となる。
この初期位置では、バルブ14の着座面56がバルブシート16のシート部34に当接している。従って、ポート18に酸素が供給されているが、酸素はバルブシート16より下流側(矢印A2方向)となる連通室20側へは流通しない。
次に、このような弁閉状態から、図示しない駆動部の駆動作用下にシャフト60が所定角度だけ回転し、前記シャフト60に連結されたバルブ14が軸線C2から偏心した位置に設定された軸線C1を中心として所定角度だけ回転する。このように、偏心した軸線C1を中心にバルブ14が回転することにより、前記バルブ14はバルブシート16から離れる方向(矢印E1方向)に変位する。
これにより、バルブ14の着座面56が、シート部34から離れることによって、弁開状態となり着座面56と前記シート部34との間の間隙を通じてポート18に供給された酸素が連通室20内へと導入される(図1中、二点鎖線形状)。
次に、このような弁開状態から再び弁閉状態とする場合には、図示しない回転駆動源を前記とは反対方向に駆動させることで、シャフト60に連結されたバルブ14が軸線C2から偏心した軸線C1を中心として時計回りに所定角度だけ回転する。そして、バルブ14の着座面56は、一方の着座点D2側からバルブシート16へと接触し始め、さらに時計回り(矢印E2方向)に回動することで他方の着座点D1側に接触し始め、前記着座点D2を含むシート部34に前記着座面56が環状に着座することで弁閉状態となる。この際、バルブ14をより確実にバルブシート16へと着座させるため、前記バルブ14を所定位置よりさらに時計回りに回動させシート部34へと押し込む。すると、バルブシート16は、接触頻度の高い着座点D2付近において、さらに回動するバルブ14によって引きずられるようにして傾きが発生する。具体的には、シート部34側が図1中において下向きに、その反対側が図1中において上向きに傾く。それにより着座点D2付近はわずかに隙間が生じて漏れが発生する。
そこで、バルブシート16は、着座点D2を有した偏心方向(矢印B方向)がスプリング48の始端部52及び終端部54によって他の部位より強く軸方向(矢印A2方向)に付勢されているため、よりバルブ14の着座面56に対して密着することとなる。
その結果、バルブシート16の着座点D2近傍をバルブ14側へと強く押圧することで、前記バルブ14によって押し込まれる着座点D2近傍も含め、環状のシート部34を略均等に前記バルブ14の着座面56へと着座させることができるため、酸素のわずかな漏出も確実に防止することができる。
特に、高圧の酸素の流通状態を弁装置10で切り換える際においても、弁閉時におけるシール性を高めることで漏出をより一層効果的に防止することができる。
以上のように、本実施の形態では、バルブ14における着座面56の曲率中心と、該バルブ14を回動させるシャフト60の軸線とが偏心するように形成された弁装置10において、前記バルブ14の着座するバルブシート16を該バルブ14側に向かって付勢する付勢手段46を有し、その付勢手段46であるスプリング48の巻き始めとなる始端部52及び巻き終わりとなる終端部54を、弁閉時にバルブ14が押し込まれる着座点D2側となるように配置している。これにより、バルブシート16において、シャフト60の偏心方向に位置する着座点D2近傍の部位をシート部34における他の部位と比較してバルブ14側(矢印A2方向)へと強く押圧することができる。換言すれば、スプリング48の弾発力は、始端部52及び終端部54を同一位置とすることで、バルブシート16の周方向に偏った荷重として軸方向へ付与される。
その結果、弁閉動作に伴ってバルブ14が弁閉位置よりもさらに押し込まれ、バルブシート16がバルブ14から離れる方向(矢印A1方向)に押圧された際において、バルブシート16に前述の傾きが発生した場合であっても、着座点D2近傍をバルブ14側へ強く押圧することで、前記バルブ14に当接するシート部34からの押圧力を周方向に沿って略均等とすることができるため、バルブ14の着座面56をバルブシート16のシート部34へと確実且つ均等に着座させ、酸素の漏れをより一層確実に防止することができる。
また、バルブシート16において、バルブ14が押し込まれる着座点D2近傍の摩耗が進行した場合でも、前記着座点D2近傍がスプリング48の始端部52及び終端部54によってバルブ14側(矢印A2方向)へと強く押圧されているため、摩耗した部位を前記バルブ14の着座面56へと確実に密着させ酸素の漏れを防止することが可能となる。
さらに、バルブシート16をバルブ14側(矢印A2方向)に向かって付勢する付勢手段46として、コイルスプリングからなるスプリング48を用いることで、構成の簡素化を図ることができると共に製造コストの低減を図ることが可能となる。またさらに、スプリング48の始端部52又は終端部54を容易にバルブシート16の着座点D2に対応する位置に容易に位置合わせを行うことができるため、その組付作業を容易に行うことができる。
なお、スプリング48の始端部52又は終端部54をバルブシート16の着座点D2に臨むように配置した状態において、該スプリング48の回転を防止するような回り止め機構を設けるようにしてもよい。この回り止め機構は、例えば、ホルダ部38に設けられ、スプリング48側に向かって突出した凸部とし、前記凸部にスプリング48の始端部52又は終端部54を当接させることで回転を規制することができる。
このように回り止め機構を設けることで、スプリング48の始端部52又は終端部54をバルブシート16の着座点D2に臨むように容易に配置することができ、しかも、弁装置10の使用中にスプリング48が回転して始端部52又は終端部54の位置が周方向にずれてしまうことが確実に防止される。すなわち、スプリング48の始端部52及び終端部54からの強い弾発力を常にバルブシート16の着座点D2近傍に付与することが可能となる。
一方、上述したように付勢手段46は単一のスプリング48からなる場合に限定されるものではなく、例えば、図3A及び図3Bに示される弁装置100のように、バルブシート16の外周面に設けられた複数(例えば、8本)のスプリング102a〜102hから付勢手段104を構成するようにしてもよい。このスプリング102a〜102hは、螺旋状に巻回されたコイルスプリングからなり、バルブシート16の周方向に沿って互いに等間隔離れて配置されると共に、バルブシート16の着座点D2に臨む位置に、弾発力が他のスプリング102b〜102hよりも大きなスプリング102aが配置される。
このように複数のスプリング102a〜102hから付勢手段104を構成することで、弾発力の大きなスプリング102aをバルブシート16の着座点D2に対応する位置へと容易且つ確実に配置できると共に、その弾発力も自在に変更することが可能となる。その結果、バルブシート16の着座点D2からバルブ14側へと付勢される押圧力を自在に調整することができ、それに伴って、バルブ14とバルブシート16との間を通じた酸素の漏れをより一層確実に防止することができる。
なお、スプリング102a〜102hの弾発力は、スプリング102aのみを大きく、残りのスプリング102b〜102hを全て小さく設定するようにしてもよいし、スプリング102aのみを最も大きく、スプリング102b〜102hは、前記スプリング102aから離れていくに従って徐々に小さくなるようにそれぞれ設定するようにしてもよい。
さらには、図4A及び図4Bに示される弁装置120のように、コイルスプリングの代わりに、付勢手段122としてリング状の板状ばね124を用いるようにしてもよい。この板状ばね124は、例えば、金属製材料からプレス成形によって形成され、円環部126と、該円環部126の内縁部から所定角度傾斜して半径内方向へと突出した複数(例えば、4枚)の突起部128a〜128dとを有する。
この突起部128a〜128dは、例えば、円環部126の周方向に沿って互いに等間隔離れて設けられ、その先端がバルブシート16のホルダ部38に当接するように配置されると共に、円環部126から離れる方向(矢印A2方向)に向かって付勢する弾発力を有している。
また、複数の突起部128a〜128dのうち、バルブシート16の着座点D2に対応する位置に配置される突起部128aのみが他の突起部128b〜128dに対して弾発力が大きく形成されている。これにより、バルブシート16は、ホルダ部38を介して複数の突起部128a〜128dによってバルブ14側(矢印A2方向)へと付勢され、特に弾発力の大きな突起部128aによって着座点D2近傍が大きな押圧力でバルブ14側へと押圧される。
このように、複数の突起部128a〜128dを有した板状ばね124を付勢手段122として用いることで、該付勢手段122を軸方向(矢印A1、A2方向)に小型化することができ、それに伴って、弁装置120を軸方向に小型化を図ることが可能となる。
なお、本発明に係る弁装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、100、120…弁装置 12…ボディ
14…バルブ 16…バルブシート
18…ポート 20…連通室
24…アタッチメント 34…シート部
38…ホルダ部 46、104、122…付勢手段
48、102a〜102h…スプリング
52…始端部 54…終端部
56…着座面 60…シャフト
124…板状ばね 128a〜128d…突起部

Claims (4)

  1. 流体の流通する流路を有したボディと、外周面の少なくとも一部が球状であり、前記ボディの内部においてシャフトを介して回動自在に設けられるバルブと、前記バルブの着座する環状のシート部を有したシート部材と、前記シート部材を前記バルブ側に向けて付勢する付勢手段とを備え、前記外周面の曲率中心に対して前記シャフトが偏心して配置された弁装置において、
    前記付勢手段は、前記シート部の周方向において偏った荷重を付与し、該荷重のうちで最も強い荷重が、前記シート部における前記シャフトの偏心方向に位置する部位に付与されることを特徴とする弁装置。
  2. 請求項1記載の弁装置において、
    前記付勢手段は単一のコイルスプリングからなり、前記コイルスプリングは巻き始めとなる一端部と巻き終わりとなる他端部とを周方向において同一位置とし、前記一端部及び前記他端部が、前記シート部における前記偏心方向に位置する部位に臨むように配置されることを特徴とする弁装置。
  3. 請求項1記載の弁装置において、
    前記付勢手段は、螺旋状に巻回され前記シート部の周方向に沿って配置された複数のコイルスプリングであり、
    前記複数のコイルスプリングは、少なくとも2つの異なる弾発力を有し、前記弾発力の大きな一方のコイルスプリングが前記シート部における前記偏心方向に位置する部位に臨むように配置されることを特徴とする弁装置。
  4. 請求項1記載の弁装置において、
    前記付勢手段は、軸方向に突出した複数の突起部を有した板状ばねであり、
    前記複数の突起部は、少なくとも2つの異なる弾発力を有し、前記弾発力の大きな突起部が前記シート部における前記偏心方向に位置する部位に臨むように配置されることを特徴とする弁装置。
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