JP2019163836A - 流体制御バルブ - Google Patents

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裕弥 山嵜
洋平 舛屋
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洋平 舛屋
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Shinya Memezawa
晋也 目々澤
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Abstract

【課題】簡素な構成で弁体が回転する際の摺動抵抗を低減しつつ、弁閉時において十分なシール性を確保する。【解決手段】ボディ12には、弁体14の収納される弁室28の上流側にシール部材18が設けられると共に、前記弁室28の上流側となる収納室42には、シール部材18を弁体14側に向かって付勢するスプリング40が設けられる。スプリング40はホルダ50によって保持され、このホルダ50における円筒部60が、シール部材18における突出端56の外周側に挿通されている。そして、弁体14が、シール部材18のシール面54に摺接しながら回転する際、シール部材18が水平方向に移動可能に設けられている。一方、弁閉状態において、流体の圧力によってシール部材18の突出端56が径方向外側へと拡径しホルダ50とのシールがなされると共に、シール部材18が弁体14側へと押圧されシールされる。【選択図】図2

Description

本発明は、流体の流通する流路上に設けられ該流体の流量を制御するための流体制御バルブに関する。
従来から、流体の流通する配管に対して接続され、該流体の流量を制御するための流体制御バルブが知られており、このような流体制御バルブでは、例えば、ハウジングの内部に円筒状のバルブが回転自在に設けられると共に、前記ハウジングの上流側にシール部材が設けられ前記バルブの外周面に摺接することで、弁閉時における前記バルブと前記ハウジングとの間を通じた流体の流出を防止している。
上述したような流体制御バルブでは、例えば、バルブを断面真円状に形成することが難しく、しかも、バルブと該バルブを回転させる回転軸との組付けばらつき等によって前記バルブが傾いた状態でハウジングへと組み付けられることがあり、このような場合には、弁体が回転する際にシール部材に対して過大な押圧力が付与されることとなり、それに伴って、作動抵抗が増加して作動性の低下を招いたり、シール部材の摩耗が進行して耐久性の低下を招くという問題が生じる。
そこで、上述したような課題を解決するために、特許文献1に開示される流体制御バルブでは、バルブハウジングにおいて上流側となる流体入口パイプに臨むようにシール部材が設けられ、このシール部材は、その断面がバルブハウジングにおける環状溝の溝壁部に保持される矩形状部と、該環状溝の溝底部に保持され弁体の外周面に対して径方向に突出した長円形状部とを有したリング状に形成される。
これにより、例えば、弁体が断面真円状ではなかったりシール部材やハウジングに対して偏心したり傾斜して配置された場合でも、シール部材の長円形状部が弁体の外周面に摺接してシール性が確保されると同時に、矩形状部が環状溝の溝壁部及び溝底部によって保持されることで弁体から付与される過大な押圧力によって脱落してしまうことが防止される。
また、特許文献2に係る流体制御バルブでは、バルブシートをボールバルブ側に向かって押圧するスプリングを有し、このスプリングは、バルブシートと反対側となる端部が、スペーサに当接するように設けられたプレートによって保持されている。そして、ボールバルブが所定位置に対して傾いたり偏心して配置された場合には、前記バルブシートがスプリングの弾発力によって常にボールバルブの外周面に対して摺接させることができるため、前記ボールバルブの製造誤差や組付ばらつきをスプリングの伸縮動作によって吸収している。
特開2014−37845号公報 特開2016−53415号公報
しかしながら、特許文献1に係る流体制御バルブでは、シール部材の断面形状が複雑になると共に、このシール部材を装着するための環状溝の構造も複雑となるため、製造コストが増加してしまうという問題がある。
また、特許文献2に係る流体制御バルブでは、バルブシートをボールバルブ側へと付勢するためにスペーサやプレートを介してスプリングを設けているため、その構造が複雑となり部品点数の増加を招くと共に製造コストが増加してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で弁体が回転する際の摺動抵抗を低減しつつ、弁閉時において十分なシール性を確保することが可能な流体制御バルブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、流体の導入される導入口及び流体の導出される導出口を有したボディと、ボディの弁室に回転自在に設けられる弁体と、弁室において弁体の上流側に設けられ弁体の外周面が当接するシール部材とを備え、弁体の回転作用下に導入口と導出口との連通状態を切り替える流体制御バルブにおいて、
ボディには、シール部材を弁体側に向かって付勢する付勢手段を備え、
シール部材が弾性材料から形成され、導入口側に向かって延在しボディに対して流体の流通方向に沿って移動自在に係合される係合部と、係合部を含んだ内部を貫通し、導入口と連通して流体が流通するシール孔とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ボディの弁室において弁体の上流側にシール部材が設けられ、このシール部材は弾性材料から形成され、流体の導入されるボディの導入口側に向かって延在した係合部が、流体の流通方向に沿って移動自在にボディに係合されると共に、シール孔が、係合部を含んだ内部を貫通するように形成され、導入口と連通して流体が流通するように形成される。
従って、シール部材を付勢手段を介してボディへと保持することで、シール部材が所定の圧力以上で弁体側へと押圧されることがないため、シール部材がボディに対して完全に固定されている構成と比較し、弁体が回転する際の摺動抵抗を
低減させることができると共に、シール部材が流体の流通方向へ移動することで、回転時に弁体からシール部材へと付与される荷重を低減できるため摺動抵抗の低減が可能となる。また、弁体の弁閉状態においては、導入口からの流体をシール部材のシール孔へと流入させることで、この流体の圧力によってボディ側に向かって膨出するように変形させ当接させることでシールでき、さらに流体の圧力でシール部材を弁体側に向かって付勢することで弁体に対してより密着させることができる。
その結果、シール部材を弁体側に向かって付勢する付勢手段を設け、さらに流体の導入される導入口側に向かって延在してボディに対して流体の流通方向へ移動自在に係合される係合部をシール部材に設けるという簡素な構成で、弁体が回転する際の摺動抵抗を低減させてシール部材の摩耗を抑制することで耐久性の向上を図ることができると共に、弁閉時におけるシール部材によるシール性を確保することが可能となる。
また、シール孔の上流側に、上流側に向かって拡径した傾斜部を設けるとよい。
さらに、シール部材には、弁体の当接するシール面に表面処理を施すとよい。
さらにまた、付勢手段を、シール部材を弁体側に向かって押圧する弾発力を有したスプリングとするとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ボディにおいて弁体の上流側にシール部材が設けられ、このシール部材を弾性材料から形成し、流体の導入される導入口側に向かって延在した係合部をボディに対して流体の流通方向に沿って移動自在に係合させると共に、ボディに設けられた付勢手段によってシール部材を弁体側へと付勢している。そのため、付勢手段の付勢力によってシール部材が所定の押圧力以上で弁体側へと押圧されることがないため、シール部材がボディに対して完全に固定されている構成と比較し、弁体が回転する際の摺動抵抗を低減させることができると共に、シール部材が係合部を介して流体の流通方向へと移動することで摺動抵抗を低減させることができる。これにより、弁体が回転する際の摺動抵抗を低減させシール部材の耐久性を向上させることができる。
また、弁体の弁閉状態においては、導入口からの流体をシール部材のシール孔へと流入させることで、流体の圧力によってボディ側に向かって押し出すように変形させることでボディとの間のシールを行うことができると共に、圧力で弁体側に向かってシール部材を押圧することで弁体に対してより密着させることができる。これにより、弁閉時におけるシール部材と弁体との間の十分なシール性を確保することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る流体制御バルブの全体断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2の流体制御バルブにおける弁閉状態を示す断面図である。 図4Aは、図2に示されるシール部材近傍の拡大断面図であり、図4Bは、図3に示されるシール部材近傍の拡大断面図である。
本発明に係る流体制御バルブについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る流体制御バルブを示す。また、この流体制御バルブ10が、車両に搭載される内燃機関等の冷却水回路に適用される場合について説明する。
流体制御バルブ10は、図1〜図3に示されるように、ボディ12と、該ボディ12に対して回転自在に設けられる弁体14と、前記ボディ12に設けられ前記弁体14を回転駆動させる駆動部16と、前記ボディ12においてシール部材18を弁体14側に向かって付勢する付勢手段20とを含む。
このボディ12は、例えば、樹脂製材料から形成され、弁体14の収納される本体部22と、該本体部22から突出して流体の供給される導入部(導入口)24と、前記本体部22に対して前記導入部24とは反対方向に突出し前記流体の排出される導出部(導出口)26とを備える。
本体部22は、例えば、断面矩形状に形成され、その中央部には弁体14の収納される弁室28が形成されると共に、該弁室28の下方(図1中、矢印A方向)に開口した開口部にはカバー部材30が装着されることで閉塞される。このカバー部材30の中央には、上方(矢印B方向)に向かって突出した軸状の支持軸32が設けられる。
また、本体部22には、図1に示されるように、弁室28の上部に軸方向(矢印B方向)に沿って延在したシャフト孔34が形成され、該シャフト孔34の内部には環状溝を介してパッキン36及びダストシール38が設けられる。
この弁室28の上流側(矢印C方向)には、後述する付勢手段20であるスプリング40の収納される収納室42が形成され、この収納室42は、弁室28に対して流体の流通方向と直交する幅方向(図2中、矢印D方向)に拡幅して形成される。そして、収納室42には、その上流側に幅方向へ延在した平面状の上流側内壁面44が形成され、この上流側内壁面44には、後述する導入部24と連通する第1開口(導入口)46が開口している。
一方、弁室28の下流側には、後述する導出部26と連通する第2開口(導出口)48が開口している。なお、第1及び第2開口46、48は、弁室28及び収納室42を挟んで一直線状となるように形成される。
また、弁室28の上流側には、図1〜図3に示されるように、第1開口46及び収納室42に臨むようにシール部材18が設けられると共に、収納室42には、前記シール部材18の上流側となり、該シール部材18の一部を保持するホルダ50が設けられる。
このシール部材18は、例えば、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)等の弾性材料から断面矩形状に形成され、中央部に形成され厚さ方向(矢印C、E方向)に貫通した断面円形状のシール孔52と、前記シール孔52の外周側となり弁体14側(矢印E方向)に臨む端面に形成されたシール面54と、上流側(矢印C方向)に向かって突出した突出端(係合部)56とを有している。
このシール孔52は、シール部材18の厚さ方向に沿って略一定径で形成され、第1開口46に臨む上流側(矢印C方向)には、該第1開口46に向かって徐々に拡径する拡径部(傾斜部)58を有している。この拡径部58は、突出端56の内側となる位置に形成される。
シール面54は、図2及び図3に示されるように、本体部22の軸方向から見て断面略円弧状に形成され、弁体14の外周面が当接可能に形成されると共に、例えば、フッ素樹脂によってコーティングされている。なお、フッ素樹脂は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)からなり、コーティングの代わりに、シール面54の表面に対して貼着等によって装着されるようにしてもよい。
そして、シール部材18は、図1に示される本体部22の軸方向となる上方から弁室28へと挿入され、第1開口46とシール孔52とが一直線状となるように弁体14の上流側となる位置に配置される。
ホルダ50は、例えば、板材をプレス成形することで形成され、径方向内側に形成された円筒部60と、該円筒部60の一端部から径方向外側へと延在した鍔部62とを有している。
この円筒部60は、流体の流通方向(矢印C、E方向)に沿って所定長さを有し、第1開口46よりも大径となるように形成され、弁体14側(矢印E方向)となる他端部がシール部材18における突出端56の外周側に挿通される。この際、図4Aに示されるように、円筒部60の内周径が、突出端56の外周径よりも若干だけ大きく形成され、前記円筒部60と前記突出端56との間には径方向(矢印D方向)に若干のクリアランスSを有している。すなわち、シール部材18が、ホルダ50に対して径方向(幅方向、矢印D方向)及び流体の流通方向(矢印C、E方向)に沿って相対移動可能に設けられている。
鍔部62は、図2及び図3に示されるように、例えば、円筒部60の一端部に対して略直交するように径方向外側へと延在した平坦状に形成されると共に、径方向内側となる円筒部60から径方向外側へと離間した位置に、下流側(矢印E方向)に向かって突出した複数の突起部64が設けられている。この突起部64には、後述する付勢手段20であるスプリング40が係合され保持される。
そして、ホルダ50は、その鍔部62が上流側となり収納室42の上流側内壁面44に当接した状態で固定されると共に、円筒部60の他端部が前記収納室42においてシール部材18側(矢印E方向)となるように収納され、且つ、前記シール部材18の突出端56の外周側に挿通されることで、前記円筒部60、第1開口46、シール部材18のシール孔52が同軸上となるように配置される。
導入部24は、図1〜図3に示されるように、例えば、管状に形成され、本体部22の一側部から該本体部22の軸方向と直交した水平方向(矢印C方向)に沿って所定長さだけ突出し、その内部には導入流路66が形成され、本体部22の第1開口46と連通することで導入部24と弁室28とが連通する。そして、導入部24の端部には図示しないチューブが接続され、図示しない流体供給源から導入流路66へと流体が供給される。
導出部26は、導入部24と同様に管状に形成され、本体部22の他側部から導入部24とは反対方向となるように水平方向(矢印E方向)に沿って所定長さだけ突出している。すなわち、導入部24と導出部26とは本体部22を挟んで一直線状となるように設けられる。
また、導出部26の内部には、その端部から弁室28まで一直線状に延在する導出流路68が形成され、本体部22の第2開口48と連通することで導出部26と弁室28とが連通している。そして、導出部26の端部には図示しないチューブが接続され、導入部24から弁室28へと流れた流体が導出部26の導出流路68を通じて図示しない内燃機関の冷却水回路へと排出される。
弁体14は、例えば、弁室28に収納される弁部70と、該弁部70の上端部中央から軸方向(図1中、矢印B方向)に沿って延在した軸部72と、カバー部材30の支持軸32が挿入される支持孔74とを有する。
弁部70は、例えば、軸部72の軸方向から見て断面円形状に形成された円柱体からなり、前記軸部72の軸方向と直交方向に貫通した弁孔76を有し、この弁孔76は断面円形状で弁部70の外周面を貫通するように形成される。そして、弁部70の外周面は、ボディ12に設けられたシール部材18のシール面54に当接して摺接しながら回転動作する。
軸部72は、ボディ12のシャフト孔34へと挿通され、その上端部がシャフト孔34を通じて本体部22の外側へと突出すると共に、その外周面にパッキン36及びダストシール38が摺接することで前記シャフト孔34に対して回転自在に支持されている。
支持孔74は、カバー部材30の臨む弁部70の下端中央部に形成され、該カバー部材30の支持軸32が挿入されることで回転自在に支持される。
駆動部16は、例えば、DCモータやステッピングモータ等の回転駆動源からなり、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、所定方向に所定角度だけ回転する。そして、駆動部16は、ボディ12における本体部22の上部に設けられ、軸部72の上端部が連結されることで、その通電作用下に軸部72及び支持軸32を介して弁体14が弁室28内において所定方向且つ所定角度だけ回転する。
付勢手段20は、図2〜図4Bに示されるように、ボディ12の収納室42に収納され板材から環状に形成されたスプリング40からなり、このスプリング40は、例えば、断面U字状に形成され、上流側(矢印C方向)となる平板状の一端部40aがホルダ50の鍔部62に当接し、挿入孔78へ突起部64が挿入されることで所定位置で固定され、下流側(矢印E方向)となる平板状の他端部40bの内縁部がシール部材18の上流側となる端面外縁18aに当接している(図4A及び図4B参照)。この一端部40a及び他端部40bは、本体部22の幅方向(矢印D方向)に沿ってそれぞれ延在し、互いに略平行となるように形成されている。
また、スプリング40は、その一端部40aと他端部40bとを繋ぐ接続部80が収納室42において外周側となるように設けられている(図2及び図3参照)。
そして、スプリング40は、収納室42においてホルダ50に保持された一端部40aに対して他端部40b側が下流側(矢印E方向)へと付勢される弾発力を有し、この弾発力によってシール部材18が下流側である弁体14側(矢印E方向)へと常に所定の押圧力で付勢されている。
なお、このスプリング40の弾発力は、シール部材18が弁体14の外周面に対して接触する程度の強さに設定され、図3に示される弁体14の弁閉状態において、この弾発力に加えて流体による押圧力がシール部材18へと付与された際に、該シール部材18が所定の押圧力で弁体14側へと押圧される大きさに設定されている。換言すれば、スプリング40の弾発力は、シール部材18が弁体14の外周面に対して当接してシールする際の接触圧力(押圧力)よりも小さく設定されている。
本発明の実施の形態に係る流体制御バルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、流体制御バルブ10において、図3に示されるように、弁体14の弁孔76を導入流路66及び導出流路68と直交した位置とすることで、シール部材18に当接した前記弁体14の外周面によって前記導入流路66と前記導出流路68との連通が遮断された弁閉状態となる。
この場合、導入流路66へと供給された流体は、第1開口46を通じて収納室42及び弁室28における弁体14の上流側へと流入し、図4Bに示されるように、シール部材18における突出端56の端部を弁体14側(矢印E方向)へと押圧することで、弁体14側へと付勢されるスプリング40の弾発力が加わって該シール部材18が弁体14側に向かって移動し、シール面54が前記弁体14の外周面に対してより密着してシール性が高まる。
また同時に、図4Bに示されるように、この流体がシール部材18のシール孔52へと流入することで、この流体の圧力によって弾性材料からなるシール部材18が径方向外側(矢印D1方向)へと押圧されて変形する。これにより、シール部材18の突出端56が径方向外側へと押し出され、その外周面がホルダ50の円筒部60の内周面へと当接することで、前記ホルダ50と前記シール部材18との間のシールがなされる。
換言すれば、突出端56がクリアランスSの分だけ径方向外側へと変形する。
これにより、図示しない流体供給源から導入部24の導入流路66へと供給された流体は、シール部材18におけるシール面54が弁体14の外周面に対して密着し、突出端56がホルダ50の円筒部60へと当接することで好適にシールされ、収納室42及び弁室28を通じて導出部26の導出流路68へと流れることがない。
次に、図示しないコントローラからの制御信号に基づき駆動部16が駆動することで、弁体14は、軸部72と共に弁部70が所定方向に回転し始める。この際、弁孔76を通じて導入流路66と導出流路68とが連通し始め、流体が上流側から下流側へと流れ始めることで、シール部材18のシール孔52に対する径方向外側への押圧力が低下し、突出端56とホルダ50との間にクリアランスSを有した初期状態となる。
そして、弁体14の外周面からシール部材18のシール面54へと付与される回転力によって、該シール部材18が回転方向に付勢され、それに伴って、前記シール部材18は、その突出端56とホルダ50の円筒部60との間に設けられたクリアランスSの分だけ幅方向外側(矢印D1方向)に移動する。また同時に、シール部材18には、弁体14に接触する程度のスプリング40からの弾発力しか付勢されていないため、弁体14がシール部材18に摺接しながら回転する際の摺動抵抗が軽減される。
そして、さらに弁体14が回転することで弁閉状態から約90°回転した状態となり、図1及び図2に示されるように前記弁体14における弁孔76が第1及び第2開口46、48に臨み、前記弁孔76を介して導入流路66及び導出流路68と一直線状となった弁開状態となる。
これにより、導入流路66に供給されていた流体が、収納室42及び弁室28へと導入され弁体14の弁孔76を通じて下流側の第2開口48から導出流路68へと流通することで図示しない内燃機関の冷却水回路へと導出される。
また、ボディ12の弁室28において、弁体14の外周面に当接して押圧されるシール部材18が、クリアランスSを介して流体の流通方向(図2中、矢印C、E方向)へと移動することで、前記シール部材18のシール面54に対して付与される前記弁体14からの荷重(押圧力)を好適に低減させることができる。その結果、弁体14が回転する際の摺動抵抗が抑制される。
以上のように、本実施の形態では、ボディ12に形成された弁室28において弁体14の上流側(矢印C方向)にシール部材18が設けられ、このシール部材18の上流側に形成された収納室42には、前記シール部材18を弁体14側(矢印E方向)に向かって付勢するスプリング40が設けられると共に、前記スプリング40を保持するホルダ50の円筒部60の内部に、シール部材18の上流側に突出した突出端56が径方向(矢印D方向)にクリアランスSを有した状態で挿入されている。
従って、弁体14が回転し弁閉状態と弁開状態とを切り替えるために、弁体14の外周面がシール部材18のシール面54に摺接しながら回転する際、シール部材18がボディ12に対して完全に固定されている構成と比較し、シール部材18をスプリング40によってわずかな力で弁体14側へと付勢することで、弁体14に対するシール部材18の接触圧力を低減させることができる。また、シール部材18がクリアランスSを介してホルダ50に対して水平方向(矢印C、E方向)に移動可能に保持されているため、前記シール部材18が移動することで弁体14が回転する際の摺動抵抗を低減させることができる。
その結果、弁体14が回転する際の摺動抵抗を低減することができ、シール部材18におけるシール面54の摩耗を抑制することで前記シール部材18の耐久性を向上させることができる。
また、弁体14の回転作用下に導入流路66と導出流路68との連通を遮断する弁閉状態においては、前記導入流路66からの流体がシール部材18のシール孔52へと流入することで、その突出端56が流体の圧力によって径方向外側へと押圧されて変形し、クリアランスSの分だけ押し出されてホルダ50の円筒部60へと当接することで、前記シール部材18とホルダ50との間のシール性が確保され、さらに、前記シール部材18における突出端56の端部が前記圧力によって弁体14側へと押圧されることで、スプリング40の弾発力と合わせてシール面54が所定の圧力で弁体14の外周面へと当接して確実にシールされる。
すなわち、シール部材18を弁体14側(矢印E方向)に向かって付勢するスプリング40を設けると共に、シール部材18に上流側(矢印C方向)に向かって延在し、ホルダ50の円筒部60に対してクリアランスSによって水平方向に移動自在に係合される突出端56を設けるという簡素な構成で、弁体14が回転する際のシール部材18との間の摺動抵抗を低減させ、シール部材18の摩耗を抑制して該シール部材18の耐久性を向上させつつ、弁閉時における弁体14とシール部材18との間のシール性を十分に確保することができる。
さらに、弁体14が回転する際の摺動抵抗が低減されることで、該弁体14を回転駆動させるために必要とされる駆動部16の駆動トルクを減少させることができ、それに伴って、前記駆動部16の小型化及び消費電力の削減が可能となる。
さらにまた、シール部材18におけるシール孔52の上流側に、上流側に向かって徐々に拡径する拡径部58を設けることで、弁体14によって導入流路66と導出流路68との連通が遮断された弁閉状態において、該導入流路66からシール孔52へと流入する流体の圧力によってシール部材18の突出端56をより効果的に径方向外側へと押圧して変形させることができる。その結果、弁閉時において、シール部材18の突出端56をホルダ50の円筒部60へと確実に当接させることができ、これにより、シール部材18とホルダ50との間のシール性を高めることができる。
またさらに、シール部材18は、そのシール面54をフッ素樹脂によってコーティングすることで、弁体14が前記シール面54に沿って摺動する際の摺動抵抗を低減することができ、前記弁体14を円滑に回転させることができる。
また、シール部材18は、ボディ12の弁室28に収納される際、該弁室28の内壁面に摺接する端部にフッ素樹脂をコーティングすることで、前記弁室28への組み付け作業を円滑に行うことができる。
さらに、スプリング40は、その挿入孔78をホルダ50の突起部64に対して係合させることで該ホルダ50に対して好適に保持されるため、ボディ12の収納室42へとスプリング40を装着する際、ホルダ50にシール部材18の突出端56を挿入した状態で本体部22の上方側から挿入することで、ホルダ50、スプリング40及びシール部材18を容易且つ確実にボディ12の所定位置へと組み付けることができる。
さらにまた、上述した流体制御バルブ10では、ボディ12の内部に設けられたホルダ50によってスプリング40を保持する構成としているが、これに限定されるものではなく、前記ホルダ50を設けることなく、前記スプリング40を前記ボディ12の収納室42に直接設けると共に、シール部材18の突出端56を、例えば、ボディ12の第1開口46内に挿入するように設けるようにしてもよい。
なお、本発明に係る流体制御バルブは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…流体制御バルブ 12…ボディ
14…弁体 18…シール部材
20…付勢手段 22…本体部
28…弁室 40…スプリング
42…収納室 50…ホルダ
54…シール面 56…突出端
58…拡径部 60…円筒部
62…鍔部 76…弁孔
S…クリアランス

Claims (4)

  1. 流体の導入される導入口及び該流体の導出される導出口を有したボディと、該ボディの弁室に回転自在に設けられる弁体と、前記弁室において前記弁体の上流側に設けられ該弁体の外周面が当接するシール部材とを備え、前記弁体の回転作用下に前記導入口と前記導出口との連通状態を切り替える流体制御バルブにおいて、
    前記ボディには、前記シール部材を前記弁体側に向かって付勢する付勢手段を備え、
    前記シール部材が弾性材料から形成され、前記導入口側に向かって延在し前記ボディに対して前記流体の流通方向に沿って移動自在に係合される係合部と、前記係合部を含んだ内部を貫通し、前記導入口と連通して前記流体が流通するシール孔とを有することを特徴とする流体制御バルブ。
  2. 請求項1記載の流体制御バルブにおいて、
    前記シール孔の上流側には、上流側に向かって拡径した傾斜部を設けることを特徴とする流体制御バルブ。
  3. 請求項1又は2記載の流体制御バルブにおいて、
    前記シール部材には、前記弁体の当接するシール面に表面処理が施されることを特徴とする流体制御バルブ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体制御バルブにおいて、
    前記付勢手段は、前記シール部材を前記弁体側に向かって押圧する弾発力を有したスプリングであることを特徴とする流体制御バルブ。
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