JP2016084241A - ガラス板の製造方法、およびガラス板の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白金または白金合金で形成される部材の劣化を抑制でき、ガラス板の欠陥を低減できる、ガラス板の製造方法を提供すること。【解決手段】ガラス板の製造方法は、溶融ガラス12を、溶融ガラス12の流量を調節するツイール322を通過させた後、溶融ガラス12の流路を形成するリップ324からスズ浴槽310内の溶融スズ16上に連続的に供給し、溶融スズ16上で流動させて板状に成形する。スパウト空間S1において溶融ガラス12の上方に、ガスの移動を制限する制限壁328が設けられ、ツイール322と制限壁328と溶融ガラス12とで形成される第1空間S11に酸化防止ガスを供給し、制限壁328と仕切り壁326と溶融ガラス12とで形成される第2空間S12に酸化防止ガスを供給する。第1空間S11に供給する酸化防止ガスと、第2空間S12に供給する酸化防止ガスとが異なる。【選択図】図2
Description
本発明は、ガラス板の製造方法、およびガラス板の製造装置に関する。
ガラス板の製造方法は、溶融ガラスを、該溶融ガラスの流量を調節するツイール(tweel)を通過させた後、該溶融ガラスの流路を形成するリップ(lip)から浴槽内の溶融スズ上に連続的に供給し、該溶融スズ上で流動させて板状に成形する(例えば、特許文献1参照)。溶融スズの上方空間には、リップを配設するスパウト(spout)空間と、該スパウト空間よりも下流側のメイン空間とに仕切る仕切り壁(一般的にフロントリンテル(front lintel)と呼ばれる)が設けられる。メイン空間は、スパウト空間よりも十分に大きく、溶融スズの酸化を防止する酸化防止ガス(例えば不活性ガスと還元性ガスの混合ガス)で満たされている。還元性ガス(例えば水素ガス)は、メイン空間に混入する空気に含まれる酸素ガスと反応し、水蒸気を生成することで、溶融スズの酸化を防止する。
スパウト空間は溶融スズから蒸発したスズ蒸気を含む。スパウト空間の周辺には白金または白金合金で形成される部材が配設される。白金または白金合金は、溶融ガラスとの反応性が低く、溶融ガラスと接触する部材に用いられる。
ところで、スパウト空間に還元性ガスを供給すると、還元性ガスが酸素ガスと反応し水蒸気を生成するため、スパウト空間の酸素ガスの濃度が下がる。但し、スパウト空間に還元性ガスを供給すると、白金または白金合金で形成される部材が還元性ガスによって劣化する。
一方、スパウト空間に不活性ガスを供給すると、白金または白金合金で形成される部材の劣化が抑えられる。但し、スパウト空間に還元性ガスを供給する場合に比べて、スパウト空間の酸素ガスの濃度が上がる。そのため、酸素ガスとスズ蒸気との反応により酸化スズの微粒子が形成される。形成された微粒子は、溶融ガラス上に落下し、ガラス板の欠陥となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、白金または白金合金で形成される部材の劣化を抑制でき、ガラス板の欠陥を低減できる、ガラス板の製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、
溶融ガラスを、該溶融ガラスの流量を調節するツイールを通過させた後、該溶融ガラスの流路を形成するリップからスズ浴槽内の溶融スズ上に連続的に供給し、該溶融スズ上で流動させて板状に成形する、ガラス板の製造方法であって、
前記溶融スズの上方空間を、前記リップを配設するスパウト空間と、該スパウト空間よりも下流側のメイン空間とに仕切る仕切り壁が設けられ、
前記スパウト空間において前記溶融ガラスの上方に、ガスの移動を制限する制限壁が設けられ、
前記ツイールと前記制限壁と前記溶融ガラスとで形成される第1空間に酸化防止ガスを供給し、
前記制限壁と前記仕切り壁と前記溶融ガラスとで形成される第2空間に酸化防止ガスを供給し、
前記第1空間に供給する酸化防止ガスと、前記第2空間に供給する酸化防止ガスとが異なる。
溶融ガラスを、該溶融ガラスの流量を調節するツイールを通過させた後、該溶融ガラスの流路を形成するリップからスズ浴槽内の溶融スズ上に連続的に供給し、該溶融スズ上で流動させて板状に成形する、ガラス板の製造方法であって、
前記溶融スズの上方空間を、前記リップを配設するスパウト空間と、該スパウト空間よりも下流側のメイン空間とに仕切る仕切り壁が設けられ、
前記スパウト空間において前記溶融ガラスの上方に、ガスの移動を制限する制限壁が設けられ、
前記ツイールと前記制限壁と前記溶融ガラスとで形成される第1空間に酸化防止ガスを供給し、
前記制限壁と前記仕切り壁と前記溶融ガラスとで形成される第2空間に酸化防止ガスを供給し、
前記第1空間に供給する酸化防止ガスと、前記第2空間に供給する酸化防止ガスとが異なる。
本発明によれば、白金または白金合金で形成される部材の劣化を抑制でき、ガラス板の欠陥を低減できる、ガラス板の製造方法が提供される。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。尚、各図面において、同一のまたは対応する構成には同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造装置を示す断面図である。図2は、図1の一部拡大図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。
ガラス板の製造装置100は、フロート法でガラス板を製造するものであり、例えば図1に示すように、溶解装置200と、成形装置300と、徐冷装置400とを備える。
溶解装置200は、ガラス原料10を溶解し溶融ガラス12とする。溶解装置200は、溶融ガラス12を収容する溶解槽210と、溶解槽210内に収容される溶融ガラス12の上方に火炎を形成するバーナ220とを備える。溶解槽210内に投入されたガラス原料10は、バーナ220が形成する火炎からの輻射熱によって溶融ガラス12に徐々に溶け込む。
成形装置300は、溶解装置200から供給される溶融ガラス12を帯板状のガラスリボン14に成形する。成形装置300は、溶融スズ16を収容するスズ浴槽310を備え、溶融スズ16上に連続的に供給される溶融ガラス12を、溶融スズ16上で流動させて帯板状に成形する。溶融ガラス12は、所定方向に流動しながら徐々に冷却され、徐々に固くなる。このようにして成形されたガラスリボン14は、スズ浴槽310の下流域で溶融スズ16から斜めに引き上げられる。
徐冷装置400は、成形装置300で成形されたガラスリボン14を所定方向に連続的に搬送しながら徐冷する。徐冷装置400は、ガラスリボン14を徐冷する徐冷室402を形成する炉体410を含む。徐冷室402の入口から出口に向かうほど、徐冷室402の温度が低くなる。徐冷室402の温度は、図示されないヒータ等で調整される。徐冷装置400から引き出されたガラスリボン14は、切断機で所定のサイズに切断され、製品であるガラス板が得られる。
次に、図2および図3を参照して、成形装置300について主に説明する。図2に示すように、成形装置300は、ツイール322と、リップ324と、仕切り壁326と、制限壁328と、第1ガス供給部330と、第2ガス供給部332とを備える。
ツイール322は、溶融ガラス12の流量を調節する。ツイール322は、溶融ガラス12の流路を形成するリップ324に対して上下動可能となっており、溶融ガラス12の流路に差し込まれ、溶融ガラス12の流路の開度を調節する。ツイール322の下面の断面形状は、下に凸の湾曲形状であってよい。
ツイール322は、溶融ガラス12と接触する表面に、白金または白金合金で形成される保護層322bを有する。保護層322bは、ツイール322の本体322aの少なくとも一部に形成され、本体322aを構成するレンガと、溶融ガラス12との反応を抑える。
ツイール322の上流側には、成形装置300と溶解装置200とを接続する流路管334が設けられる。流路管334は、溶融ガラス12の流路を形成する。流路管334は、溶融ガラス12と反応しにくい白金または白金合金で形成されてよい。流路管334内における溶融ガラス12の流動性を確保するため、流路管334に電流を流し、流路管334のジュール熱で、流路管334内の溶融ガラス12を加熱することも可能である。
リップ324は、ツイール322で流量調節された溶融ガラス12をスズ浴槽310内の溶融スズ16上に連続的に供給する。リップ324は、例えばレンガなどの耐火物で構成され、スズ浴槽310に設置される。リップ324上を流れる溶融ガラス12の左右両側には、溶融ガラス12が左右にこぼれないように図示されない横壁が設けられてよい。
仕切り壁326は、溶融スズ16の上方空間S0を、リップ324を配設するスパウト空間S1と、スパウト空間S1よりも下流側のメイン空間S2とに仕切る。仕切り壁326は溶融ガラス12の上方に設けられ、スパウト空間S1で溶融スズ16上に供給された溶融ガラス12は、仕切り壁326の下を通過して、メイン空間S2に移動する。
メイン空間S2は、溶融ガラス12を帯板状のガラスリボン14に成形するための空間であって、スパウト空間S1よりも十分に大きい。メイン空間S2の天井面を形成するルーフ340にはメインガス供給路342が設けられ、メインガス供給路342には加熱源としてのヒータ344が挿通される。
メインガス供給路342は、溶融スズ16の酸化を防止するため、メイン空間S2に酸化防止ガスを供給する。酸化防止ガスは、例えば不活性ガスと還元性ガスとの混合ガスであってよい。例えば、メインガス供給路342は、酸化防止ガスとして、0体積%〜15体積%の水素ガスを含み、残部が窒素ガスおよび不可避の不純物ガスからなる混合ガスをメイン空間S2に供給する。水素ガスは、メイン空間S2に混入する空気に含まれる酸素ガスと反応し、水蒸気を生成することで、酸素ガスを低減する。メイン空間S2は、外気の混入を制限するため、大気圧よりも高い気圧となっている。
ヒータ344は、ガラスリボン14の温度分布を調節するため、例えば、ガラスリボン14の流動方向及び幅方向に間隔をおいて複数設けられる。ヒータ344の出力は、上流側から下流に向かうほどガラスリボン14の温度が低くなるように制御される。また、ヒータ344の出力は、ガラスリボン14の厚さが幅方向に均一になるように制御される。
制限壁328は、スパウト空間S1において、溶融ガラス12の上方のガスの移動を制限する。制限壁328は、ツイール322と仕切り壁326との間に設けられ、溶融ガラス12の上方に設けられる。制限壁328は、ツイール322と異なり、溶融ガラス12と接触しないので、白金または白金合金で形成される保護層を表面に有しなくてよい。
制限壁328は、スパウト空間S1の天井面を形成するブロック346の開口部からスパウト空間S1に挿入され、溶融ガラス12との間に隙間を形成する。制限壁328は、製造コストや管理コストを低減するため、ツイール322の本体322aと同様に構成されてよい。
図3に示すように、スパウト空間S1の左側壁348、およびスパウト空間S1の右側壁350には、それぞれ、制限壁328を支持する支持溝348a、350aが設けられてよい。支持壁348a、350aは、制限壁328が溶融ガラス12の流れ方向に移動するのを規制する。よって、例えば制限壁328が左右方向中央(図3において上下方向中央)で半分に割れた場合に、割れた破片同士が支え合い、破片が溶融ガラス12に落下するのを防止できる。
支持溝348a、350aは、ブロック346の開口部からスパウト空間S1に制限壁328を挿入する際に、制限壁328を上下方向に案内してよい。支持溝348a、350aは制限壁328の上端から下方に延び、支持溝348a、350aの下面は制限壁328を係止する。
第1ガス供給部330は、ツイール322と制限壁328と溶融ガラス12とで形成される第1空間S11に酸化防止ガスを供給する。例えば、第1ガス供給部330は、酸化防止ガスとして、不活性ガスである窒素ガスを第1空間S11に供給してよい。第1空間S11は、外気の混入を制限するため、大気圧よりも高い気圧であってよい。尚、不活性ガスは、窒素ガスでなくてもよく、アルゴンガスなどでもよい。
第1ガス供給部330は、スパウト空間S1の側壁348、350に形成される開口部などで構成される。この開口部は、流量調整バルブ、開閉バルブなどが途中に設けられる配管を介して、酸化防止ガスの供給源に接続される。尚、第1ガス供給部330は、スパウト空間S1の側壁348、350の開口部に挿通される管などで構成されてもよい。
第2ガス供給部332は、制限壁328と仕切り壁326と溶融ガラス12とで形成される第2空間S12に酸化防止ガスを供給する。酸化防止ガスは、例えば不活性ガスと還元性ガスとの混合ガスであってよい。例えば、第2ガス供給部332は、酸化防止ガスとして、0体積%〜15体積%の水素ガスを含み、残部が窒素ガスおよび不可避の不純物ガスからなる混合ガスを第2空間S12に供給する。水素ガスは、第2空間S12に混入する空気に含まれる酸素ガスと反応し、水蒸気を生成することで、酸素ガスを低減する。第2空間S12は、外気の混入を制限するため、大気圧よりも高い気圧であってよい。
第2ガス供給部332は、スパウト空間S1の側壁348、350に形成される開口部などで構成される。この開口部は、流量調整バルブ、開閉バルブなどが途中に設けられる配管を介して、酸化防止ガスの供給源に接続される。尚、第2ガス供給部332は、スパウト空間S1の側壁348、350の開口部に挿通される管などで構成されてもよい。
第1空間S11及び第2空間S12などで、スパウト空間S1が構成される。第1空間S11と第2空間S12との間のガスの移動は制限壁328によって制限され、上流側の第1空間S11が窒素ガスで満たされ、下流側の第2空間S12が窒素ガスと水素ガスの混合ガスで満たされる。
上流側の第1空間S11が窒素ガスで満たされるので、第1空間S11を形成するツイール322、およびツイール322の上流側に設けられる流路管334などの周囲に水素ガスが少なく、白金または白金合金で形成される部材の劣化が抑制できる。
また、下流側の第2空間S12が窒素ガスと水素ガスの混合ガスで満たされるので、窒素ガスのみで満たされる場合よりも、第2空間S12における酸素ガスの濃度が低い。よって、第2空間S12において、酸素ガスとスズ蒸気との反応が進みにくく、酸化スズの微粒子が生成しにくく、微粒子が溶融ガラス12上に落下しにくい。よって、ガラス板の欠陥を低減することができる。
尚、本実施形態の第1ガス供給部330は、第1空間S11に窒素ガスを供給するとしたが、第1空間S11に窒素ガスと水素ガスの混合ガスを供給してもよい。第1ガス供給部330が第1空間S11に供給する酸化防止ガス中の水素ガスの濃度(体積%)が、第2ガス供給部332が第2空間S12に供給する酸化防止ガス中の水素ガスの濃度(体積%)よりも低ければよい。白金または白金合金で形成される部材の劣化の抑制と、ガラス板の欠陥の低減とを両立することができる。
第2ガス供給部332が第2空間S12に供給する酸化防止ガス中の水素ガス濃度(体積%)は、メインガス供給路342がメイン空間S2に供給する酸化防止ガス中の水素ガス濃度(体積%)よりも低くてよい。メイン空間S2、第2空間S12、第1空間S11の順で水素ガス濃度が段階的に低くなるので、白金または白金合金で形成される部材の劣化の抑制と、ガラス板の欠陥の低減とを効率良く両立することができる。
以上、ガラス板の製造方法、およびガラス板の製造装置の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態では、酸素ガスを還元できる還元性ガスとして、水素ガスが用いられるが、例えばアセチレンガスなどが用いられてもよい。また、還元性ガスの種類は、第1ガス供給部330と、第2ガス供給部332と、メインガス供給路342とで同じでなくてもよい。還元性ガスの種類毎に、還元性ガスの還元力が異なり、例えばアセチレンガスは水素ガスよりも高い還元力を有する。そのため、第1ガス供給部330が第1空間S11に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度(体積%)が、第2ガス供給部332が第2空間S12に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度(体積%)以上でもよい場合がある。そのような場合としては、第2ガス供給部332からの還元性ガスが、第1ガス供給部330からの還元性ガスよりも高い還元力を有する場合が挙げられる。従って、第1ガス供給部330が第1空間S11に供給する酸化防止ガスと、第2ガス供給部332が第2空間S12に供給する酸化防止ガスとが異なっていれば、白金または白金合金で形成される部材の劣化の抑制と、ガラス板の欠陥の低減とを両立することができる。
また、上記実施形態の制限壁328は、1つ設けられるが、溶融ガラス12の流れに沿って間隔をおいて複数設けられてもよい。
10 ガラス原料
12 溶融ガラス
14 ガラスリボン
16 溶融スズ
100 ガラス板の製造装置
200 溶解装置
300 成形装置
310 スズ浴槽
322 ツイール
324 リップ
326 仕切り壁
328 制限壁
330 第1ガス供給部
332 第2ガス供給部
342 メインガス供給路
400 徐冷装置
S0 溶融スズの上方空間
S1 スパウト空間
S11 第1空間
S12 第2空間
S2 メイン空間
12 溶融ガラス
14 ガラスリボン
16 溶融スズ
100 ガラス板の製造装置
200 溶解装置
300 成形装置
310 スズ浴槽
322 ツイール
324 リップ
326 仕切り壁
328 制限壁
330 第1ガス供給部
332 第2ガス供給部
342 メインガス供給路
400 徐冷装置
S0 溶融スズの上方空間
S1 スパウト空間
S11 第1空間
S12 第2空間
S2 メイン空間
Claims (14)
- 溶融ガラスを、該溶融ガラスの流量を調節するツイールを通過させた後、該溶融ガラスの流路を形成するリップからスズ浴槽内の溶融スズ上に連続的に供給し、該溶融スズ上で流動させて板状に成形する、ガラス板の製造方法であって、
前記溶融スズの上方空間を、前記リップを配設するスパウト空間と、該スパウト空間よりも下流側のメイン空間とに仕切る仕切り壁が設けられ、
前記スパウト空間において前記溶融ガラスの上方に、ガスの移動を制限する制限壁が設けられ、
前記ツイールと前記制限壁と前記溶融ガラスとで形成される第1空間に酸化防止ガスを供給し、
前記制限壁と前記仕切り壁と前記溶融ガラスとで形成される第2空間に酸化防止ガスを供給し、
前記第1空間に供給する酸化防止ガスと、前記第2空間に供給する酸化防止ガスとが異なる、ガラス板の製造方法。 - 前記第1空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度は、前記第2空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度よりも低い、ガラス板の製造方法。
- 前記第1空間には酸化防止ガスとして不活性ガスを供給し、前記第2空間には酸化防止ガスとして不活性ガスと還元性ガスとの混合ガスを供給する、請求項1または2に記載のガラス板の製造方法。
- 前記第2空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度が、前記メイン空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度よりも低い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記ツイールは、前記溶融ガラスと接触する表面に、白金または白金合金で形成される保護層を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記ツイールの上流側に、前記溶融ガラスの流路を形成する流路管が設けられ、
該流路管が白金または白金合金で形成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。 - 前記スパウト空間の側壁に、前記制限壁を支持する支持溝が形成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
- 溶融ガラスの流量を調節するツイールと、
該ツイールで流量調節された溶融ガラスをスズ浴槽内の溶融スズ上に連続的に供給するリップと、
前記溶融スズの上方空間を、前記リップを配設するスパウト空間と、該スパウト空間よりも下流側のメイン空間とに仕切る仕切り壁と、
前記スパウト空間において、前記溶融ガラスの上方のガスの移動を制限する制限壁と、
前記ツイールと前記制限壁と前記溶融ガラスとで形成される第1空間に酸化防止ガスを供給する第1ガス供給部と、
前記制限壁と前記仕切り壁と前記溶融ガラスとで形成される第2空間に酸化防止ガスを供給する第2ガス供給部とを備え、
前記第1ガス供給部が前記第1空間に供給する酸化防止ガスと、前記第2ガス供給部が前記第2空間に供給する酸化防止ガスとが異なる、ガラス板の製造装置。 - 前記第1ガス供給部が前記第1空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度は、前記第2ガス供給部が前記第2空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度よりも低い、請求項8に記載のガラス板の製造装置。
- 前記第1ガス供給部は、前記第1空間に酸化防止ガスとして不活性ガスを供給し、
前記第2ガス供給部は、前記第2空間に酸化防止ガスとして、不活性ガスと還元性ガスの混合ガスを供給する、請求項8または9に記載のガラス板の製造装置。 - 前記第2ガス供給部が前記第2空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度が、前記メイン空間に供給する酸化防止ガス中の還元性ガスの濃度よりも低い、請求項8〜10のいずれか1項に記載のガラス板の製造装置。
- 前記ツイールは、前記溶融ガラスと接触する表面に、白金または白金合金で形成される保護層を有する、請求項8〜11のいずれか1項に記載のガラス板の製造装置。
- 前記ツイールの上流側に、前記溶融ガラスの流路を形成する流路管をさらに備え、
該流路管が白金または白金合金で形成される、請求項8〜12のいずれか1項に記載のガラス板の製造装置。 - 前記スパウト空間の側壁に、前記制限壁を支持する支持溝が形成される、請求項8〜113のいずれか1項に記載のガラス板の製造装置。
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