JP2016084177A - 開封器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下基体11と上基体12の一端に設けた開口部17に於いて、該開口部17より突出し、スペース16内に刃先24を有するカッターを設けた。更に、スライダーの併設でジッパーを正確に閉じることを可能とした。更に、高齢者や、手に障害があって片手操作が要求される身障者では、ジッパー付袋の開封、開いたジッパーの開閉は非常に困難である。そこで、本開封器Qをテーブル等の台d1に取付けて前記の片手操作を可能とした。又、下基体11の底面にペットボトルキャップの取り外し用キャップ開封装置を設け、更に他端側に突出するプルタブ開封装置を設けた。
【選択図】図1
Description
更にジッパー付袋の開いているジッパーを閉じるには手指で閉じていたので完全に閉じきれず湿気、腐敗等が多発していた。また、手に障害があって両手操作が不可能な身障者にあっては上記操作が不可能であった。
又、ジッパーも近年種々改善策が行われ進化し、その構造に変化があって特許文献1の溝状でジッパーを挟む構造のジッパーガイドでは不都合な問題が発生し、該ジッパーガイドの改善も必要となった。
上下基体の開口部17にジッパーガイド19を形成するために下基体11の下対向面14と上基体12の上対向面15の両対向面の間のスペース16を前記各種袋を構成する2枚のシート厚より大きく、(該1枚のシート厚は略0.05mm〜0.12mm)且つ、前記2枚のシートに設けられてなる雌雄からなるジッパーh6厚(該、雌雄からなるジッパー厚は略1.8mm)より小さく形成し、更に、本開封器Qの長手方向の開口部17から連結部13迄の大きさを袋h1の袋トップh7からジッパーh6までよりも(各種袋の袋トップh7からジッパーh6まで略、20mm〜40mm)大きく形成し、袋h1の2枚のシートからなる切取位置h4を切取位置挿入口20から挿入すると2枚のシートからなる切取位置h4が余裕をもって通過可能な大きさのスペース16を形成してなる。更に、前記長手方向に対する幅方向に於いては任意でよい。
前記構成からなる本開封器Qは、袋h1の袋トップh7と切取位置h4の間に段差を形成して開封する開封器Qであって、前記スペース16内に位置する刃先24と対向する下対向面14又は、上対向面15の何れかの対向面間に次の「開封する条件」のギャップ18を設けてなる。即ち、該「開封する条件」は次となる。袋h1の2枚のシートの切取位置h4をカッター21の刃先24で切開中、該カッター21の刃先24が2枚のシートからなる袋h1の1枚目のシートを貫通し、前記カッター21の刃先24が前記貫通し出たその位置か、又は其の貫通し出た其の位置から更に、2枚のシートからなる袋h1の2枚目のシート内にあり、該2枚目のシートを貫通しない大きさからなるギャップ18を形成してなる。(以後、該条件を単に「開封する条件」ということもある)
前記袋h1の切取位置h4がカッター21に沿って正確に移動するために、該カッター21の刃22の刃の向き27を袋h1の切取位置h4で開封時、該切取位置h4が移動する方向を示す進行方向26線に対し両基体の一端方向に傾斜し下基体11又は、上基体12の何れかに取り付ける。此の進行方向26線に対し一端方向に傾斜し取付けることによって切取位置h4で開封中、袋h1のジッパーh6に、引く力の方向28に向く力が発生し、ジッパーh6の一側h8がジッパーガイド19位置に引き寄せられる。同時に切取位置h4がカッター21の刃先24位置となって正確に切取位置h4で開封する。前記カッター21の刃22の向き27に傾斜がなく進行方向26線と平行な態様では、袋h1を持った手の微妙な力方向の変化で前記切取位置h4が蛇行し切取位置h4から外れ、開封不可の状態となることがある。
前記で、本開封器Qで袋h1の切取位置h4で開封中、ジッパーh6厚より小さく形成したスペース16内にジッパーh6が潜り込むことはなく、切取位置h4はカッター21に沿って正確に移動し開封される。
更に、前記袋h1の切取位置h4で切開中、前記「開封する条件」のもとでは、前記ギャップ18の大きさが、袋h1の最少シート厚の略0.05mm(一枚の最少シート厚は略0.05mm)となり非常に小さく高精密が要求される。そこで該欠陥を解消するためシート厚の違いに応じて前記ギャップ18の大きさ、即ち「開封する条件」を自動的に感知調整する弾性体からなる調整装置25を、カッター21と下基体11又は上基体12の何れかの間に、又は、カッター21と上下両基体の間に設ける。調整装置25の作用は、袋h1の開封時、「開封する条件」のギャップ18を、前記2枚のシート厚の違いに応じ自動的に感知変化し、該ギャップ18を調整、前記欠陥を解消する。又、前記調整した「開封する条件」から更に前記調整装置25の弾性力を大きく調整することで前記2枚のシートを切取位置h4で同時に切取ることも可能である。
又、袋h1の切取位置h4両端のシート溶着部分は硬く、特に厚手のシートを用いた袋に於いてはカッター21が前記溶着部分を乗り越えることに不都合があった。しかし、前記調整装置25の作用で前記硬い溶着部分を自動的に感知、前記不都合を解決することができた。
この調整装置25には次の態様がある。
即ち、
(1)刃先24を有するカッター21を刃元23で下基体11又は上基体12の何れかに取付け、刃先24が対向する下基体11又は、上基体12の何れか一方の基体の対向面に窪み30を設け、弾性体で板状からなる調整装置25の一端側を窪み30の位置とし、他端側を前記何れか一方の基体の対向面に支点29で取付けた調整装置25(図5、A)。
(2)刃先24を有するカッター21の刃元23に弾性体でマット状からなる調整装置25(図5、B)を取付け、該調整装置25でカッター21を下基体11又は上基体12の何れかに取付ける。
(3)前記の(1)と(2)の調整装置を併用。
(4)前記カッター21の刃先24が対向する下基体11又は、上基体12の何れか一方の対向面に凹状からなる調整装置25を設ける。
この際においては、袋h1の切取位置h4がカッター21の刃先24の位置にあるとき2枚からなる前記シートは刃先24の押圧を受け前記調整装置25の凹状内に押され湾曲し、この湾曲した状態で切取位置h4が進行方向26方向に移動すると、前記2枚のシートの弾性によって前記「開封する条件」で開封する。
上基体12又は、下基体11の何れかにっペットボトルb4のキャップb5を挿入嵌合し開封するための円形からなるキャップ嵌合凹部b1を設け、該凹部の内壁b2面に滑り止めb3を設けたプラスチック製ペットボトルのねじ込みキャップb5を取るキャップ開封装置bとした。
上基体12又は、下基体11の何れかの他端に突片k1を設け、該突片k1で缶飲料などの缶k3のプルタブk2を引き起こすプルタブ開封装置Kとした。又、ペットボトルb4の中蓋に開封用リングのツマミが付いたものがあり、このツマミをプルタブ開封装置Kと共用とした。
下基体11又は、上基体12の一面側にスライダーs1をスライダー連結部s3で取り付け前記一面側とスライダーs1との間に雌雄からなるジッパーh6厚より狭いジッパー通路s4を形成する。前記で、スライダーs1と上下何れかの基体との間に形成されてなるジッパー通路s4内にジッパーh6を挿入し、該ジッパーh6がジッパー通路s4内を通過すればスライダーs1の押圧で開いていたジッパーh6が閉じる。
手に障害があって片手操作が要求される身障者では、ジッパー付袋の開封、及びジッパーの開閉は非常に困難である。そこで、本開封器Qに吸盤k、磁石mやマジックテープ等からなる着脱装置c1を取付け、該着脱装置c1で台d1に着脱自在に取付るか又は、本開封器Qを台d1に固着すれば片手操作で上記困難が解消される。
片手操作時では、スライダー先端s2を用いてジッパーh6を開く。
(2)袋トップに整理用穴があるものでは、これを切り取らないから整理用フックやバーを用いて収納すれば整理整頓が簡単でしかも場所を取らない。
(3)切りくずが出ない。
(4)スライダーでジッパーを簡単に確実に閉じることができる。
(5)キャップの取り外し、缶詰め缶のプルタブ開封装置kの併設で本開封器を有効に使用することが可能。
(6)更に高齢者や手に障害があって片手操作が要求される身障者にあっては、ジッパー付袋の開封、開いたジッパーの開閉は非常に困難であった。本開封器に取付けた着脱装置で本開封器をテーブル等の台に取付け本開封器を用いることで前記の片手操作が可能となった。
11 下基体
12 上基体
13 連結部
14 下対向面
15 上対向面
16 スペース
17 開口部
18 ギャップ
19 ジッパーガイド
20 切取位置挿入口
21 カッター
22 刃
23 刃元
24 刃先
25 調整装置
26 進行方向
27 刃の向き
28 引く力の方向
29 支点
30 窪み
s1 スライダー
s2 スライダー先端
s3 スライダー連結部
s4 ジッパー通路
b キャップ開封装置
b1 キャップ嵌合凹部
b2 内壁
b3 滑り止め
b4 ペットボトル
b5 キャップ
k プルタブ開封装置
k1 突片
k2 プルタブ
k3 缶
h1 袋
h2 表シート
h3 裏シート
h4 切取位置
h5 開封口
h6 ジッパー
h7 袋トップ
h8 ジッパー一側
m 磁石
n 吸盤
c1 着脱装置
d1 台
Claims (7)
- 下基体11の一面側に対向して上基体12を配し、下基体11と上基体12の長手方向の一端を開口部17とし、下基体11の下対向面14と上基体12の上対向面15の両対向面の間にスペース16を形成し、該スペース16を保持しつつ、下基体11と上基体12を長手方向の他端側において連結部13で連結し、前記一端より内側寄りで下基体11の下対向面14又は、上基体12の上対向面15の何れかの対向面から突出し、下対向面14、と上対向面15の両対向面間内に刃先24を有するカッター21を取り付け、該カッター21と、下基体11又は、上基体12の何れかの基体の間に調整装置25を取付けたことを特徴とする開封器。
- 下基体11の一面側に対向して上基体12を配し、下基体11と上基体12の長手方向の一端を開口部17とし、下基体11の下対向面14と上基体12の上対向面15の両対向面の間にスペース16を形成し、該スペース16を保持しつつ、下基体11と上基体12を長手方向の他端側において連結部13で連結し、前記一端より内側寄りで下基体11の下対向面14又は、上基体12の上対向面15の何れかの対向面から突出し、下対向面14、と上対向面15の両対向面間内に刃先24を有するカッター21を取り付け、下基体11と上基体12の一端にジッパーガイド19を設けたことを特徴とする開封器。
- 下基体11の一面側に対向して上基体12を配し、下基体11と上基体12の長手方向の一端を開口部17とし、下基体11の下対向面14と上基体12の上対向面15の両対向面の間にスペース16を形成し、該スペース16を保持しつつ、下基体11と上基体12を長手方向の他端側において連結部13で連結し、前記一端より内側寄りで下基体11の下対向面14又は、上基体12の上対向面15の何れかの対向面から突出し、下対向面14、と上対向面15の両対向面間内に刃先24を有するカッター21を取り付け、該カッター21の刃の向き27が進行方向26に対し一端方向に傾斜したことを特徴とする開封器。
- カッター21を下基体11と上基体12に架設したことを特徴とした請求項1〜3記載の開封器。
- ペットボトルb4のキャップb5に嵌合し、開栓するためのキャップ開封装置bを下基体11又は、上基体12の何れかに設けたことを特徴とした請求項1〜4記載の開封装置。
- プルタブk2を引き起こすための突片k1からなるプルタブ開封装置Kを下基体11又は、上基体12の何れかに設けたことを特徴とする請求項1〜5記載の開封器。
- 下基体11又は、上基体12の何れかにスライダーs1を取付けたことを特徴とする請求項1〜6記載の開封器。
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