JP2016082714A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents
電源装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016082714A JP2016082714A JP2014211803A JP2014211803A JP2016082714A JP 2016082714 A JP2016082714 A JP 2016082714A JP 2014211803 A JP2014211803 A JP 2014211803A JP 2014211803 A JP2014211803 A JP 2014211803A JP 2016082714 A JP2016082714 A JP 2016082714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- power supply
- capacitor
- transistor
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
【課題】簡易な構成で、トランスの振動音を抑えること。【解決手段】一次巻線Np、二次巻線Ns及び補助巻線Nbを有するトランス120と、一次巻線Npに接続され、一次巻線Npへの電流の供給及び遮断を制御する主スイッチング素子104と、を有し、主スイッチング素子104のオン、オフを繰り返すことにより二次巻線Nsから電圧を出力する電源装置において、補助巻線Nbに接続され、主スイッチング素子104のオン時間を決定する積分回路と、補助巻線Nbに発生した電圧に応じて、積分回路が決定するオン時間を切り替えるトランジスタ113、115と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置及びその電源装置を備えた画像形成装置に関し、特に自励式フライバック電源の静音化に関する。
スイッチング電源の一種である自励式フライバック電源は、低価格で容易に構成可能であることから、従来から広く使用されている。近年、自励式フライバック電源を搭載した電子機器では、通常モードと、消費電力を低減させるパワーセーブモードの2種類の動作モードを設けることで、省エネルギー化が図られている。例えば特許文献1では、待機時などの電源負荷が軽くなる場合には、自励式フライバック電源の出力電圧を低下させることで、消費電力を低減する技術が提案されている。
自励式フライバック電源では、スイッチング素子がオン状態時に流れる励磁電流によってトランスが振動し、振動音を発生することが知られている。特に、パワーセーブモード時には、通常モード時と比較して、励磁電流による振動音の周波数、即ちスイッチング素子による発振周波数が低周波領域にシフトする。そのため、パワーセーブモード時には、スイッチング素子の発振周波数が人間の可聴周波数帯に入ってしまい、振動音が聞こえてしまうという課題があった。なお、ここで課題となる振動音は、トランスの巻線及びコアの振動が原因で発生する。トランスの巻線及びコアの振動は、トランスに磁束が発生することによるものであり、磁束の大きさは、トランスを制御するスイッチング素子に流れる電流に比例して大きくなる。そのため、スイッチング素子に流れる電流が大きいほど、トランスの巻線及びコアの振動が大きくなり、トランスの振動音も大きくなってしまう。
図5は、図4に示す従来の自励式フライバック電源に、トランスの振動音を抑制する回路を追加した回路図である。図5において、MODE端子(図中、「MODE」と表示)からは、通常モード時にはハイレベル、パワーセーブモード時にはローレベルの信号が入力される。通常モード時には、主スイッチング素子104のオン時間は、抵抗403とコンデンサ111から構成される積分回路の時定数により決定される。一方、パワーセーブモード時には、主スイッチング素子104のオン時間は、抵抗401、抵抗403、コンデンサ111から構成される積分回路の時定数によりほぼ決定され、通常モード時より時定数は小さくなる。そのため、パワーセーブモード時には、主スイッチング素子104がオンしている時間が短くなり、トランスの振動音を低減することができる。なお、図4、図5の回路の詳細については後述する。
しかしながら、図5に示すように、フォトカプラ404を介してトランス120の一次側と二次側の回路を接続する必要があり、電源装置の小型化が難しいという課題がある。更に、高価なフォトカプラ404を使用することで、コストアップしてしまうという課題もある。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、簡易な構成で、トランスの振動音を抑えることを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明では次の通りに構成する。
(1)一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、前記一次巻線に接続され、前記一次巻線への電流の供給及び遮断を制御するスイッチング素子と、を有し、前記スイッチング素子のオン、オフを繰り返すことにより前記二次巻線から電圧を出力する電源装置において、前記補助巻線に接続され、前記スイッチング素子のオン時間を決定する決定手段と、前記補助巻線に発生した電圧に応じて、前記決定手段が決定するオン時間を切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、簡易な構成で、トランスの振動音を抑えることができる。
まず、後述する実施例のスイッチング電源装置との比較のために、自励式フライバック電源の構成及び動作について、図を参照して説明する。
[スイッチング電源装置の構成と動作]
図4は、従来のスイッチング電源の一つである自励式フライバック電源の構成を示す回路図である。図4において、商用交流電源100よりフィルタ回路101を介して入力される交流電圧は、ブリッジダイオード102、平滑コンデンサ103(以下、コンデンサ103という)により整流平滑され、直流電圧が生成される。生成された直流電圧が蓄積されたコンデンサ103の両端には、トランス120の一次巻線Npの一端と、FET(電界効果トランジスタ)で構成された主スイッチング素子104のソース端子が直列に接続されている。一次巻線Npと接続された側の端子であるコンデンサ103の正端子と主スイッチング素子104のゲート端子との間には、主スイッチング素子104の発振を開始させるための起動抵抗105が接続されている。コンデンサ103の正端子から起動抵抗105に流れ込む電流により、主スイッチング素子104のゲート端子に印加される電圧(以下、ゲート電圧という)が上昇し、主スイッチング素子104が導通状態になると、ドレイン電流が流れる。主スイッチング素子104にドレイン電流が流れることにより、トランス120の一次巻線Npには電流が流れ、これによりトランス120は励磁され、更に補助巻線Nbに電圧が誘起される。その結果、補助巻線Nbに誘起された電圧は、主スイッチング素子104のゲート電圧を更に上昇させる。そして、補助巻線Nbに誘起される電圧が、補助巻線Nbと一次巻線Npとの巻数比により決定される電圧になるまで、主スイッチング素子104のゲート電圧を上昇させる正帰還が行われる。
図4は、従来のスイッチング電源の一つである自励式フライバック電源の構成を示す回路図である。図4において、商用交流電源100よりフィルタ回路101を介して入力される交流電圧は、ブリッジダイオード102、平滑コンデンサ103(以下、コンデンサ103という)により整流平滑され、直流電圧が生成される。生成された直流電圧が蓄積されたコンデンサ103の両端には、トランス120の一次巻線Npの一端と、FET(電界効果トランジスタ)で構成された主スイッチング素子104のソース端子が直列に接続されている。一次巻線Npと接続された側の端子であるコンデンサ103の正端子と主スイッチング素子104のゲート端子との間には、主スイッチング素子104の発振を開始させるための起動抵抗105が接続されている。コンデンサ103の正端子から起動抵抗105に流れ込む電流により、主スイッチング素子104のゲート端子に印加される電圧(以下、ゲート電圧という)が上昇し、主スイッチング素子104が導通状態になると、ドレイン電流が流れる。主スイッチング素子104にドレイン電流が流れることにより、トランス120の一次巻線Npには電流が流れ、これによりトランス120は励磁され、更に補助巻線Nbに電圧が誘起される。その結果、補助巻線Nbに誘起された電圧は、主スイッチング素子104のゲート電圧を更に上昇させる。そして、補助巻線Nbに誘起される電圧が、補助巻線Nbと一次巻線Npとの巻数比により決定される電圧になるまで、主スイッチング素子104のゲート電圧を上昇させる正帰還が行われる。
補助巻線Nbの両端は、抵抗112、コンデンサ111から構成される積分回路に接続されており、補助巻線Nbに誘起された電圧によりコンデンサ111が充電される。コンデンサ111は、その両端の端子間の電圧(以下、両端電圧という)がトランジスタ110のベース端子−エミッタ端子間に印加されるように接続されている。そのため、コンデンサ111の両端電圧がトランジスタ110の閾値電圧よりも高くなると、トランジスタ110がオン(ON)する。トランジスタ110がオンすると、抵抗107を介してコレクタ電流が流れるため、主スイッチング素子104のゲート電圧が低下し、主スイッチング素子104はオフ(OFF)する。このように、制御手段であるトランジスタ110は、一次巻線Npへの電流の供給及び遮断を制御する主スイッチング素子104の導通、非導通を制御するために設けられている。
主スイッチング素子104がオフすると、トランス120の各巻線には逆起電力が発生し、二次巻線Nsから整流ダイオード121を介して、負荷電流が出力端124から負荷に供給される。そして、トランス120に蓄えられたエネルギーが負荷電流として消費されていき、整流ダイオード121のカソード端子とアノード端子間の両端電圧が順方向電圧Vfよりも下がると、整流ダイオード121は非導通状態となり、負荷電流が流れなくなる。その結果、トランス120の各巻線には逆起電力が発生し、補助巻線Nbに生じる逆起電圧により、再度、主スイッチング素子104がオンする。
主スイッチング素子104がオンすると、一次巻線Npに電流が流れるため、トランス120の励磁、補助巻線Nbへの電圧誘起が始まる。そして、補助巻線Nbへの電圧誘起と同時に、コンデンサ111への電荷の供給(充電)も始まる。コンデンサ111の充電電位がトランジスタ110の閾値電圧を超えると、再度トランジスタ110がオン状態となり、その結果、主スイッチング素子104がオフし、トランス120の各巻線には逆起電力が生じる。以降、上述した一連の動作が繰り返され、主スイッチング素子104はオン、オフを繰り返すことになる。
図4には、トランス120の二次側に生成され、出力端124から出力される出力電圧が一定の電圧である目標電圧を維持するように、フォトカプラ125、オペアンプ128等から構成されるフィードバック手段であるフィードバック回路が設けられている。CPUからの入力信号がロー(Low)レベルのとき、オペアンプ128の非反転入力端子(+端子)には、直流電源電圧129を第一の抵抗である抵抗130、133、134で分圧した電圧が入力される。なお、中央制御装置であるCPUは、図4の電源装置内のCPUでもよいし、図4の電源装置を備える機器のCPUでもよい。また、オペアンプ128の反転入力端子(−端子)には、出力端124に生じた出力電圧を抵抗123、131で分圧した電圧が入力される。そして、オペアンプ128は、2つの入力端子に入力された入力電圧を比較し、比較結果に応じて出力端子の出力電圧(フィードバック信号)を制御し、トランス120の一次側にフィードバックする。これにより、出力端124から出力される出力電圧が所定の電圧となるように制御される。オペアンプ128の出力端子は、抵抗127を介してフォトカプラ125の発光ダイオード(以下、LEDという)のカソード端子に接続されており、LEDのアノード端子には、直流電源電圧126が接続されている。
抵抗123、131で分圧された電圧が、直流電源電圧129を抵抗130、133、134により分圧して生成される基準電圧より低い場合は、オペアンプ128の出力はハイ(High)レベルとなる。そのため、フォトカプラ125のLEDは非導通状態となって、電流は流れず、LEDは点灯しない。一方、抵抗123、131で分圧された電圧が、直流電源電圧129を抵抗130、133、134で分圧して生成される基準電圧より高い場合は、オペアンプ128の出力はローレベルとなる。そのため、フォトカプラ125のLEDは導通状態となり、電流が流れ、LEDは点灯する。その結果、フォトカプラ125のフォトトランジスタがオンし、フォトトランジスタにコレクタ電流が流れ始める。フォトカプラ125のフォトトランジスタのコレクタ端子は、主スイッチング素子104のゲート端子に接続されており、エミッタ端子はトランジスタ110のベース端子に接続されている。フォトカプラ125のフォトトランジスタに電流が流れると、主スイッチング素子104のゲート電圧を低下させると共に、コンデンサ111の充電も始まる。そして、コンデンサ111が充電され、コンデンサ111の両端電圧が上昇すると、トランジスタ110のベース端子に電流が流れ込んで、トランジスタ110がオンし、その結果、主スイッチング素子104はオフする。以上説明したフィードバック回路の動作により、出力端124の出力電圧のフィードバックがない場合に比べ、主スイッチング素子104が早くオフする帰還動作により、出力端124に出力される出力電圧が所定の電圧に維持されるように制御する。
また、第一のスイッチ手段であるトランジスタ132は、出力端124から出力される出力電圧の目標電圧を切り替えるために設けられている。CPUからの入力信号がローレベルであれば、トランジスタ132はオフ状態となり、オペアンプ128の非反転入力端子に入力される電圧は、直流電源電圧129を抵抗130、133、134で分圧した電圧(第一の目標電圧)となる。このときの非反転入力端子に入力される電圧は、直流電源電圧129の電圧値に、(抵抗130、134の抵抗値の合計)/(抵抗133、130、134の抵抗値の合計)を乗じることにより算出することができる。一方、CPUからの入力信号がハイレベルであれば、トランジスタ132はオン状態となり、オペアンプ128の非反転入力端子に入力される電圧は、直流電源電圧129を抵抗130、133で分圧した電圧(第二の目標電圧)になる。このときの非反転入力端子に入力される電圧は、直流電源電圧129の電圧値に、(抵抗130の抵抗値)/(抵抗133、130の抵抗値の合計)を乗じることにより算出することができる。なお、トランジスタ132のコレクタ−エミッタ間の電圧が略0Vになるため、非反転入力端子に入力される電圧を算出することができる。なお、上述した非反転入力端子に入力される電圧を算出する式より、非反転入力端子に入力される電圧は、CPUからの入力信号がローレベルの場合の方が、ハイレベルの場合よりも高いことがわかる。抵抗130、133、134を適切な定数に設定することで、CPUからの入力信号に応じて、オペアンプ128の非反転入力端子に入力される基準電圧を変更し、出力端124から出力される出力電圧の目標電圧を切り替えている。
以上説明したように、図4の回路構成では、通常モードよりも電源負荷が軽くなるとき、CPUからの入力信号をハイレベルにすることにより、パワーセーブモードに切り替える仕様となっている。そのため、パワーセーブモード時には、出力端124から出力される出力電圧が通常モードの場合よりも低下するため、軽負荷時の自励式フライバック電源の消費電力を低減することができる。
しかしながら、上述した自励式フライバック電源では、パワーセーブモード時は通常モード時と比較して、主スイッチング素子104の発振周波数が低周波領域にシフトする。そのため、パワーセーブモード時には、主スイッチング素子104の発振周波数が、人間の可聴周波数帯域に入ってしまい、振動音が聞こえてしまうという課題があった。なお、この振動音は、主スイッチング素子104のオン、オフにより生じるトランス120の巻線及びコアの振動が原因で発生する。
[トランスの振動音を抑制する回路の構成と動作]
次に、トランスの振動音を抑制する回路構成の一例について説明する。図5は、図4の回路にトランスの振動音を抑制する回路を追加した回路である。図5では、図4の回路構成に、フォトカプラ404、トランジスタ402、406、抵抗401、403、405が追加されている。図5では、上述した図4の回路と同一の回路に関しては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、トランスの振動音を抑制する回路構成の一例について説明する。図5は、図4の回路にトランスの振動音を抑制する回路を追加した回路である。図5では、図4の回路構成に、フォトカプラ404、トランジスタ402、406、抵抗401、403、405が追加されている。図5では、上述した図4の回路と同一の回路に関しては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5において、MODE端子(図中、「MODE」と表示)からは、通常モード時にはハイレベル、パワーセーブモード時にはローレベルの信号が入力される。通常モード時には、トランジスタ406のベース端子に、MODE端子からハイレベル信号が入力されてトランジスタ406はオンし、トランジスタ406にコレクタ電流が流れる。そのため、フォトカプラ404のLEDに電流が流れて導通状態となって、LEDが点灯する。その結果、フォトカプラ404のフォトトランジスタがオンし、フォトトランジスタにコレクタ電流が流れる。フォトカプラ404のフォトトランジスタのコレクタ端子は、トランジスタ402のベース端子及び抵抗403の一端に接続されており、エミッタ端子はトランジスタ110のベース端子に接続されている。従って、フォトカプラ404のフォトトランジスタがオンのときは、トランジスタ402はオフ状態となる。そのため、フォトカプラ404のフォトトランジスタがオンのときは、主スイッチング素子104のオン時間は、抵抗403とコンデンサ111から構成される積分回路の時定数により決定される。
一方、パワーセーブモード時には、トランジスタ406のベース端子にMODE端子からローレベル信号が入力されるため、トランジスタ406はオフ状態となり、トランジスタ406にはコレクタ電流が流れない。そのため、フォトカプラ404のLEDには電流が流れないために非導通状態となり、LEDは点灯しない。その結果、フォトカプラ404のフォトトランジスタもオフし、非導通状態となる。そして、フォトカプラ404のフォトトランジスタがオフのときは、トランジスタ402のベース端子には抵抗403を介して電流が流れ込み、トランジスタ402はオンする。フォトカプラ404のフォトトランジスタがオフのときは、主スイッチング素子104のオン時間は、抵抗401、抵抗403、コンデンサ111から構成される積分回路の時定数によりほぼ決定され、通常モード時より時定数は小さくなる。そのため、通常モード時と比較してパワーセーブモード時には、主スイッチング素子104がスイッチング1周期の間に電流を流している時間、即ちオンしている時間が短くなり、主スイッチング素子104に流れるピーク電流が制限される。これにより、トランスの振動音を低減することができる。
しかしながら、図5に示すように積分回路の時定数を切り替えるためにフォトカプラ404を使用した回路構成では、フォトカプラ404を介してトランス120の一次側と二次側の回路を接続する必要がある。そのため、回路基板に信号パターンを配線するとき、回路面積が拡大してしまい、電源装置の小型化、回路設計の自由度という観点から見ると、制約条件になる。また、積分回路の時定数を切り替えるための回路に、フォトカプラ404を使用することで、コストアップしてしまい、回路を安価に構成することができないという課題が生じる。
[スイッチング電源装置の構成と動作]
図1は、上述した課題に対応した系として実施例1の回路構成を表した回路図である。図1と、上述した従来の図5の回路構成との違いは、図1においては、主スイッチング素子104のオン時間を決める決定手段である積分回路の時定数を切り替える回路が、トランス120の一次側の回路のみで構成されている点である。なお、図1において、図5の回路図と同一の回路については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図1は、上述した課題に対応した系として実施例1の回路構成を表した回路図である。図1と、上述した従来の図5の回路構成との違いは、図1においては、主スイッチング素子104のオン時間を決める決定手段である積分回路の時定数を切り替える回路が、トランス120の一次側の回路のみで構成されている点である。なお、図1において、図5の回路図と同一の回路については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
(回路構成)
図1において、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数を切り替える回路(切替手段)は、次の回路素子から構成されている。即ち、PNP型のトランジスタ113、115、抵抗112、114、117、135、コンデンサ118、整流ダイオード119、定電圧ダイオード116から構成されている。
図1において、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数を切り替える回路(切替手段)は、次の回路素子から構成されている。即ち、PNP型のトランジスタ113、115、抵抗112、114、117、135、コンデンサ118、整流ダイオード119、定電圧ダイオード116から構成されている。
図1において、第二のコンデンサであるコンデンサ118の一端は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続され、他端は、整流ダイオード119のカソード端子及び定電圧ダイオード116のカソード端子に接続されている。整流ダイオード119のアノード端子は、補助巻線Nbの一次巻線とは異極側の端子に接続されている。定電圧ダイオード116のアノード端子は、切替部であるトランジスタ115のエミッタ端子に接続されている。トランジスタ115のベース端子は抵抗117の一端に接続され、抵抗117の他端は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続されたコンデンサ118の低電位側に接続されている。トランジスタ115のコレクタ端子は、第二のスイッチ手段であるトランジスタ113のベース端子及び抵抗114の一端に接続され、抵抗114の他端は補助巻線Nbの一次巻線とは異極側の端子に接続されている。トランジスタ113のエミッタ端子は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続され、トランジスタ113のコレクタ端子は、抵抗135の一端に接続されている。一方、抵抗135の他端は、トランジスタ110のベース端子、コンデンサ111の一端、抵抗112の一端及びフォトカプラ125のフォトトランジスタのエミッタ端子に接続されている。また、抵抗112の他端は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続され、コンデンサ111の他端は、補助巻線Nbの一次巻線と異極側の端子に接続されている。
(回路動作)
図1において、商用交流電源100よりフィルタ回路101を介して入力される交流電圧は、ブリッジダイオード102、コンデンサ103により整流平滑され、直流電圧が生成され、生成された直流電圧はコンデンサ103に充電される。そして、コンデンサ103の正端子から起動抵抗105に流れ込む電流により、主スイッチング素子104のゲート端子に電圧が印加され、主スイッチング素子104がオンする。
図1において、商用交流電源100よりフィルタ回路101を介して入力される交流電圧は、ブリッジダイオード102、コンデンサ103により整流平滑され、直流電圧が生成され、生成された直流電圧はコンデンサ103に充電される。そして、コンデンサ103の正端子から起動抵抗105に流れ込む電流により、主スイッチング素子104のゲート端子に電圧が印加され、主スイッチング素子104がオンする。
主スイッチング素子104がオンすると、主スイッチング素子104に流れるドレイン電流によりトランス120は励磁され、二次巻線Nsと補助巻線Nbには、一次巻線Npとの巻数比で決まる電圧が誘起される。電源装置の起動時は、コンデンサ118に充電された電荷量はゼロであるため、トランジスタ115のベース端子−エミッタ端子間には、トランジスタ115をオンさせる電圧が印加されていない。従って、トランジスタ115はオフし、一方、トランジスタ113には抵抗114を介してベース電流が流れるため、トランジスタ113はオンする。このときの積分回路は、第二の抵抗である抵抗112、135、第一のコンデンサであるコンデンサ111により構成され、その時定数は、抵抗112、135の合成抵抗値と、コンデンサ111の容量によりほぼ決定される。そして、トランジスタ113がオンし、積分回路の時定数により決定される時間が経過すると、上昇したコンデンサ111の両端電圧により、トランジスタ110がオンする。トランジスタ110がオンすると、抵抗107を介してトランジスタ110にコレクタ電流が流れるために、主スイッチング素子104のゲート電圧が低下し、主スイッチング素子104はオフする。
主スイッチング素子104がオフすると、トランス120の各巻線には逆起電力が発生し、二次巻線Nsに発生した逆起電力により、整流ダイオード121に負荷電流が流れ出し、出力端124から負荷に供給される。このとき、補助巻線Nbには、二次巻線Nsと補助巻線Nbの巻数比で決まる電圧(負電圧)が発生する。補助巻線Nbに発生した電圧は、整流ダイオード119を介してコンデンサ118に充電される。一方、トランス120の二次側では、負荷電流が整流ダイオード121を介して出力端124から負荷に供給されることにより、トランス120に蓄積されたエネルギーは消費される。整流ダイオード121の両端電圧が順方向電圧Vfより下がると、整流ダイオード121は非導通状態となり、トランス120の各巻線に逆起電力が発生する。そして、補助巻線Nbに生じる逆起電圧により、再度、主スイッチング素子104がオンする。以上の動作を繰り返しながら、トランス120の二次側では出力端124から出力される出力電圧が所定の電圧となるように、前述したフィードバック回路が制御する。
(積分回路を切り替える回路の動作)
上述した一連のスイッチング動作の中で、コンデンサ118には、補助巻線Nbに誘起され、出力端124の出力電圧と二次巻線Nsと補助巻線Nbの巻数比で決定される電圧が充電される。そのため、通常モードと、出力端124から出力される出力電圧を低下させるパワーセーブモードでは、出力端から出力される出力電圧が異なるため、補助巻線Nbに誘起される誘起電圧も異なる。図1に示す本実施例の回路では、補助巻線Nbに誘起される電圧をコンデンサ118に充電し、充電されたコンデンサ118の電圧に基づき、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数を切り替える回路が構成されている。補助巻線Nbの一次巻線Npと同極側の端子に接続されたコンデンサ118の低電位側の端子は、抵抗117を介してトランジスタ115のベース端子に接続されている。一方、コンデンサ118の高電位側の端子は、定電圧ダイオード116を介してトランジスタ115のエミッタ端子に接続されている。コンデンサ118に充電された電圧が、定電圧ダイオード116のツェナー電圧Vzより高いと、定電圧ダイオード116は導通状態となってトランジスタ115はオンする。一方、コンデンサ118に充電された電圧が、ツェナー電圧Vzよりも低いときは、定電圧ダイオード116は非導通状態となり、トランジスタ115はオフする。なお、ツェナー電圧Vzは、通常モード時に補助巻線Nbに誘起される電圧、即ちコンデンサ118に充電される電圧よりは低く、パワーセーブモード時に補助巻線Nbに誘起される電圧、即ちコンデンサ118に充電される電圧よりは高い電圧が設定されている。
上述した一連のスイッチング動作の中で、コンデンサ118には、補助巻線Nbに誘起され、出力端124の出力電圧と二次巻線Nsと補助巻線Nbの巻数比で決定される電圧が充電される。そのため、通常モードと、出力端124から出力される出力電圧を低下させるパワーセーブモードでは、出力端から出力される出力電圧が異なるため、補助巻線Nbに誘起される誘起電圧も異なる。図1に示す本実施例の回路では、補助巻線Nbに誘起される電圧をコンデンサ118に充電し、充電されたコンデンサ118の電圧に基づき、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数を切り替える回路が構成されている。補助巻線Nbの一次巻線Npと同極側の端子に接続されたコンデンサ118の低電位側の端子は、抵抗117を介してトランジスタ115のベース端子に接続されている。一方、コンデンサ118の高電位側の端子は、定電圧ダイオード116を介してトランジスタ115のエミッタ端子に接続されている。コンデンサ118に充電された電圧が、定電圧ダイオード116のツェナー電圧Vzより高いと、定電圧ダイオード116は導通状態となってトランジスタ115はオンする。一方、コンデンサ118に充電された電圧が、ツェナー電圧Vzよりも低いときは、定電圧ダイオード116は非導通状態となり、トランジスタ115はオフする。なお、ツェナー電圧Vzは、通常モード時に補助巻線Nbに誘起される電圧、即ちコンデンサ118に充電される電圧よりは低く、パワーセーブモード時に補助巻線Nbに誘起される電圧、即ちコンデンサ118に充電される電圧よりは高い電圧が設定されている。
通常モード時、即ち、出力端124からの出力電圧が高い場合には、コンデンサ118に充電される電圧は、定電圧ダイオード116のツェナー電圧Vzより高くなる。そのため、定電圧ダイオード116は導通状態となって、トランジスタ115はオンし、コレクタ電流が抵抗114を介して流れる。このとき、トランジスタ113のベース端子には、コンデンサ118の高電位側の端子電圧から定電圧ダイオード116のツェナー電圧Vzと、トランジスタ115のコレクタ端子−エミッタ端子間電圧を差し引いた電圧が印加される。そのため、トランジスタ113はオフする。その結果、トランジスタ113がオフのときには、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数は、抵抗112とコンデンサ111により決定される。
一方、パワーセーブモード時、即ち、出力端124からの出力電圧が低い場合には、コンデンサ118に充電される電圧は定電圧ダイオード116のツェナー電圧Vzより低くなる。そのため、定電圧ダイオード116は非導通状態となり、トランジスタ115はオフする。トランジスタ115がオフのときには、トランジスタ113のベース端子−エミッタ端子間電圧には、トランジスタ113をオンさせる電圧が生じる。その結果、トランジスタ113がオンのときには、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数は、抵抗112、135の合成抵抗とコンデンサ111でほぼ決定される。抵抗112、135の合成抵抗値は、抵抗112の抵抗値よりも小さいため、パワーセーブモード時の積分回路の時定数は、通常モード時の積分回路の時定数よりも小さくなる。従って、パワーセーブモード時の主スイッチング素子104のオン時間は、通常モード時に比べて短くなる。
以上説明したように、本実施例では、図1に示す回路構成にすることにより、パワーセーブモード時は、通常モード時と比べて、主スイッチング素子104が早くオフするため、トランス120の一次巻線Npに流れる電流値を抑えることができる。これにより、トランスの振動音を抑制することができる。また、本実施例では、トランス120の一次側の回路のみで、主スイッチング素子104のオン時間を決定する積分回路の時定数を切り替える回路構成となっている。その結果、トランス120の一次側及び二次側に切り替え回路が必要であった従来例と比べ、切り替え回路に要する回路基板上の面積を抑えることができる。更に、本実施例では、積分回路の時定数を切り替える回路は簡易な回路であり、フォトカプラを使用する必要がなくなるため、コストを抑えることができる。なお、二次巻線の電圧が降下したことを補助巻線の電圧で検知し、検知した電圧に応じてスイッチング素子のオン時間を決める積分回路を切り替える回路構成は、本実施例の回路構成に限定されない。
以上説明したように、本実施例によれば、簡易な構成で、トランスの振動音を抑えることができる。
実施例1では、補助巻線Nbに生じた電圧を検知するため、定電圧ダイオードを用いた回路構成について説明した。実施例2では、定電圧ダイオードを使用せずに、より安価に補助巻線Nbに生じた電圧を検知する回路構成について説明する。
[スイッチング電源装置の構成と動作]
(回路構成)
図2は、本実施例のスイッチング電源装置の回路構成を表した回路図である。図2では、実施例1の図1において、コンデンサ118に充電された電圧を検知するための回路を構成していた定電圧ダイオード116、抵抗117が削除され、抵抗201、202が追加されている。抵抗201の一端は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続されたコンデンサ118の低電位側の端子に接続され、抵抗201の他端は、抵抗202の一端及びトランジスタ115のベース端子に接続されている。抵抗202の他端は、トランジスタ115のエミッタ端子及びコンデンサ118の高電位側の端子に接続されている。なお、図2において、図1の回路図と同一の回路については同一の符号を付し、説明は省略する。
(回路構成)
図2は、本実施例のスイッチング電源装置の回路構成を表した回路図である。図2では、実施例1の図1において、コンデンサ118に充電された電圧を検知するための回路を構成していた定電圧ダイオード116、抵抗117が削除され、抵抗201、202が追加されている。抵抗201の一端は、補助巻線Nbの一次巻線と同極側の端子に接続されたコンデンサ118の低電位側の端子に接続され、抵抗201の他端は、抵抗202の一端及びトランジスタ115のベース端子に接続されている。抵抗202の他端は、トランジスタ115のエミッタ端子及びコンデンサ118の高電位側の端子に接続されている。なお、図2において、図1の回路図と同一の回路については同一の符号を付し、説明は省略する。
(回路動作)
実施例1の図1と同様に、コンデンサ118には補助巻線Nbに生じた電圧が充電されており、コンデンサ118の両端子には、直列に接続された抵抗201、202が接続されている。コンデンサ118に充電された電圧は、抵抗201、202により分圧され、分圧された電圧はトランジスタ115のベース端子に印加される。一方、コンデンサ118の高電位側の端子は、トランジスタ115のエミッタ端子に接続されているため、抵抗202の両端に生じた電圧と、トランジスタ115のベース端子−エミッタ端子間電圧に応じて、トランジスタ115のオン、オフ状態が決定される。
実施例1の図1と同様に、コンデンサ118には補助巻線Nbに生じた電圧が充電されており、コンデンサ118の両端子には、直列に接続された抵抗201、202が接続されている。コンデンサ118に充電された電圧は、抵抗201、202により分圧され、分圧された電圧はトランジスタ115のベース端子に印加される。一方、コンデンサ118の高電位側の端子は、トランジスタ115のエミッタ端子に接続されているため、抵抗202の両端に生じた電圧と、トランジスタ115のベース端子−エミッタ端子間電圧に応じて、トランジスタ115のオン、オフ状態が決定される。
通常モード時、即ち、出力端124からの出力電圧が高い場合には、コンデンサ118に充電される電圧も高くなり、抵抗202の両端には、トランジスタ115をオンさせる電圧が生じる。トランジスタ115がオンすると、トランジスタ115のコレクタ電流が抵抗114を介して流れるため、トランジスタ115のコレクタ端子には所定の電圧が生じる。そのため、トランジスタ113のベース端子−エミッタ端子間には、トランジスタ113をオンさせる電圧が生じないため、トランジスタ113はオフする。その結果、トランジスタ113がオフのときには、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数は、抵抗112とコンデンサ111により決定される。
一方、パワーセーブモード時、即ち、出力端124からの出力電圧が低い場合には、コンデンサに118に充電される電圧は、通常モード時と比較して小さくなるため、抵抗202の両端には、トランジスタ115をオンさせるだけの電圧が生じない。そのため、トランジスタ115がオフのとき、トランジスタ113のベース端子−エミッタ端子間電圧には、トランジスタ113をオンさせる電圧が生じる。その結果、トランジスタ113がオンのときには、主スイッチング素子104のオン時間を決める積分回路の時定数は、抵抗112、135の合成抵抗とコンデンサ111でほぼ決定される。抵抗112、135の合成抵抗値は、抵抗112の抵抗値よりも小さいため、パワーセーブモード時の積分回路の時定数は、通常モード時の積分回路の時定数よりも小さくなる。従って、パワーセーブモード時の主スイッチング素子104のオン時間は、通常モード時に比べて短くなる。
以上説明したように、本実施例では、図2に示す回路構成にすることにより、実施例1と同様の効果を奏することができ、トランスの振動音を抑制することができる。更に、本実施例の回路構成では、定電圧ダイオードの代わりに抵抗をしているため、コストをより抑えることができるという点で有効である。
以上説明したように、本実施例によれば、簡易な構成で、トランスの振動音を抑えることができる。
実施例1、2で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、即ちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1、2の電源装置が適用される画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図3に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ500は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム511、感光ドラム511を一様に帯電する帯電部517(帯電手段)、感光ドラム511に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部512(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム511に現像されたトナー像をカセット516から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部518(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器514で定着してトレイ515に排出する。この感光ドラム511、帯電部517、現像部512、転写部518が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ500は、実施例1、2で説明した電源装置550を備えている。なお、実施例1、2の電源装置550を適用可能な画像形成装置は、図3に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム511上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図3に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ500は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム511、感光ドラム511を一様に帯電する帯電部517(帯電手段)、感光ドラム511に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部512(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム511に現像されたトナー像をカセット516から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部518(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器514で定着してトレイ515に排出する。この感光ドラム511、帯電部517、現像部512、転写部518が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ500は、実施例1、2で説明した電源装置550を備えている。なお、実施例1、2の電源装置550を適用可能な画像形成装置は、図3に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム511上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ500は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御するコントローラ520を備えており、実施例1の図1、実施例2の図2に示すCPUはコントローラ520に該当する。実施例1、2に記載の電源装置550は、感光ドラム511を回転するため、又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するためのモータ等の駆動部に出力端124より出力電圧(例えばDC24V)の電力を供給する。また、実施例1、2に記載の電源装置550からの出力電圧を、降圧コンバータ回路を介して降圧し、例えばコントローラ520にDC3.3V等の電力を供給する。また、コントローラ520は、実施例1、2のスイッチング電源装置に対して、レーザビームプリンタ500の動作状態に応じて、制御信号を出力する。例えば、コントローラ520は、画像形成時には通常モード状態を示すローレベル信号を出力し、画像形成時よりも消費電力を低減させた待機状態時にはパワーセーブモード状態を示すハイレベル信号を出力する。これにより、装置の動作状態に応じて、消費電力を削減することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、簡易な構成で、トランスの振動音を抑えることができる。
104 主スイッチング素子
113、115 トランジスタ
120 トランス
113、115 トランジスタ
120 トランス
Claims (14)
- 一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、前記一次巻線に接続され、前記一次巻線への電流の供給及び遮断を制御するスイッチング素子と、を有し、前記スイッチング素子のオン、オフを繰り返すことにより前記二次巻線から電圧を出力する電源装置において、
前記補助巻線に接続され、前記スイッチング素子のオン時間を決定する決定手段と、
前記補助巻線に発生した電圧に応じて、前記決定手段が決定するオン時間を切り替える切替手段と、
を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記二次巻線に発生する電圧は、第一の電圧と、前記第一の電圧よりも低い第二の電圧に切り替え可能であり、前記切替手段は、前記第二の電圧の場合における前記オン時間を前記第一の電圧の場合における前記オン時間より短くなるように切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記二次巻線に発生する電圧を設定する設定手段を有し、
前記設定手段により設定された電圧と前記二次巻線に発生した電圧を比較し、比較結果に応じた信号に基づいて前記スイッチング素子の前記オン時間を制御することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。 - 前記設定手段は、第一の抵抗と、第一のスイッチ手段と、を有し、
前記第一の抵抗の抵抗値は、前記第一のスイッチ手段のオン又はオフにより、前記設定手段により設定された電圧に応じた抵抗値に設定されることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。 - 前記決定手段は、第二の抵抗と、第一のコンデンサと、を有し、
前記第二の抵抗の抵抗値と前記第一のコンデンサの容量とから決定される時定数により前記オン時間を決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の電源装置。 - 前記決定手段は、第二のスイッチ手段を有し、
前記切替手段は、前記第二のスイッチ手段をオン又はオフすることにより、前記第二の抵抗の抵抗値を切り替えることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。 - 前記切替手段は、前記補助巻線に発生した電圧により充電される第二のコンデンサと、前記第二のコンデンサに充電された電圧に応じて、前記第二のスイッチ手段をオン又はオフする切替部を有することを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
- 前記切替部は、前記第二のコンデンサに充電された電圧が所定の電圧よりも高い場合には前記第二のスイッチ手段をオンし、前記第二のコンデンサに充電された電圧が所定の電圧よりも低い場合には前記第二のスイッチ手段をオフすることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
- 前記所定の電圧は、前記二次巻線に発生する電圧が前記第一の電圧のときに前記補助巻線に発生する電圧よりも低い電圧であり、前記二次巻線に発生する電圧が前記第二の電圧のときに前記補助巻線に発生する電圧よりも高い電圧であることを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
- 前記切替部は、トランジスタと、前記第二のコンデンサに充電された電圧により導通又は非導通となる定電圧ダイオードと、を有し、
前記トランジスタは、前記定電圧ダイオードの状態に応じて、オン又はオフされることを特徴とする請求項8又は9に記載の電源装置。 - 前記切替部は、トランジスタと、前記第二のコンデンサに充電された電圧を分圧する抵抗と、を有し、
前記トランジスタは、前記抵抗に生じた電圧によりオン又はオフされることを特徴とする請求項8又は9に記載の電源装置。 - 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電源装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段を制御するコントローラと、
請求項4に記載の電源装置と、
を備え、
前記コントローラは、画像形成装置の状態に応じて、前記第一のスイッチ手段のオン又はオフを行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記コントローラは、前記画像形成手段による画像形成時には、前記二次巻線に発生する電圧が前記第一の電圧となるように前記第一のスイッチ手段の制御を行い、画像形成を行わない待機状態時には、前記二次巻線に発生する電圧が前記第二の電圧となるように前記第一のスイッチ手段の制御を行うことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014211803A JP2016082714A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 電源装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014211803A JP2016082714A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 電源装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016082714A true JP2016082714A (ja) | 2016-05-16 |
Family
ID=55959346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014211803A Pending JP2016082714A (ja) | 2014-10-16 | 2014-10-16 | 電源装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016082714A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109672342A (zh) * | 2017-10-17 | 2019-04-23 | 克兰电子公司 | 用于功率转换器的耐辐射模拟闩锁峰值电流模式控制 |
CN113382506A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-09-10 | 深圳市必易微电子股份有限公司 | 一种基于分时复用的led驱动电路、驱动方法及其控制电路 |
-
2014
- 2014-10-16 JP JP2014211803A patent/JP2016082714A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109672342A (zh) * | 2017-10-17 | 2019-04-23 | 克兰电子公司 | 用于功率转换器的耐辐射模拟闩锁峰值电流模式控制 |
CN109672342B (zh) * | 2017-10-17 | 2021-03-16 | 克兰电子公司 | 用于功率转换器的耐辐射模拟闩锁峰值电流模式控制 |
CN113382506A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-09-10 | 深圳市必易微电子股份有限公司 | 一种基于分时复用的led驱动电路、驱动方法及其控制电路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6075827B2 (ja) | スイッチング電源装置及び画像形成装置 | |
US9306466B2 (en) | Power supply apparatus and image forming apparatus | |
US20170176918A1 (en) | Power source device and image forming apparatus | |
JP7114364B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6579827B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2018117501A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6300515B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
US10277764B2 (en) | Power supply apparatus and image forming apparatus | |
JP2015104281A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
KR101436967B1 (ko) | 전류 공진 전원 | |
JP5683241B2 (ja) | スイッチング電源装置及び画像形成装置 | |
JP2016082714A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6147007B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2014050246A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP7204529B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6406798B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2017041949A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2020072610A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2016039727A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP7182983B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6316013B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP6961430B2 (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2022135237A (ja) | スイッチング電源及び画像形成装置 | |
JP2015211615A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 | |
JP2014050248A (ja) | 電源装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160215 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160215 |