JP2016082108A - ヒートシンク付回路基板およびヒートシンク付回路基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱抵抗の上昇が抑制されたヒートシンク付回路基板およびヒートシンク付回路基板の製造方法を提供する。
【解決手段】ヒートシンク付回路基板10によれば、絶縁層16は互いに熱圧着された一対の樹脂シートである第1の樹脂シート18および第2の樹脂シート20を含み、少なくとも第3工程の真空熱プレス工程での圧着時には一対の樹脂シートのうち、第2の樹脂シート20より硬度が高い第1の樹脂シート18の圧着面に凹凸が形成されており、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により結合されている。このため、ヒートシンク付回路基板10の絶縁層16は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により一体的に結合されていることから、樹脂シート同士の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制され、放熱性が高められる。
【選択図】図4
【解決手段】ヒートシンク付回路基板10によれば、絶縁層16は互いに熱圧着された一対の樹脂シートである第1の樹脂シート18および第2の樹脂シート20を含み、少なくとも第3工程の真空熱プレス工程での圧着時には一対の樹脂シートのうち、第2の樹脂シート20より硬度が高い第1の樹脂シート18の圧着面に凹凸が形成されており、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により結合されている。このため、ヒートシンク付回路基板10の絶縁層16は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により一体的に結合されていることから、樹脂シート同士の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制され、放熱性が高められる。
【選択図】図4
Description
本発明は、接触熱抵抗の上昇が抑制されたヒートシンク付回路基板およびヒートシンク付回路基板の製造方法に関する。
回路を構成する導体層と金属製のヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化されたヒートシンク付回路基板が知られている。このような高放熱性のヒートシンク付回路基板は、電気自動車(EV)/ハイブリッド車両(HEV)用インバータの基板、PC用アルミ基板、その他車載用途たとえば、ヘッドランプ、メーターパネル、電動パワステアリング、DCDCコンバータ、ABSモジュールおよびモータードライバなどに広く利用可能である。
上記のような金属製ヒートシンクが備えられたヒートシンク付回路基板の絶縁層は、導体層の固着されたパワー素子からの熱をヒートシンクに伝える高熱伝導性を有するとともに、回路基板からヒートシンクを通じて外部へ電流が漏れることを防止するための絶縁性能を向上させるために、その厚みが必要に応じて厚くされる必要がある。絶縁層の厚さを確保するために、たとえば特許文献1に示すように、従来から様々な方法が提案されている。図8は、たとえば特許文献1における従来のヒートシンク付回路基板の製造方法のうちの熱プレス工程を示す図である。先ず、図8の(A)では、熱プレス工程により加熱加圧条件下で硬化されることにより絶縁層110が形成される絶縁層110の前駆体としての、無機フィラーと熱硬化性樹脂を主な成分とする2層の絶縁組成物112が、絶縁組成物の調製工程において用いられた剥離層114を外側として相対向した状態で、熱プレス機116により加熱加圧され熱硬化性樹脂が硬化されることにより、図8(B)で示されるように2層の絶縁組成物が熱圧着された絶縁層110が得られる。そして、図8(C)で示されるように、両面の剥離層114のうちの一方が除去される。その後の工程で、絶縁層110の剥離層114が除去された面に対してヒートシンクが一体化されて、絶縁層付ヒートシンクが構成され、絶縁層付ヒートシンクの絶縁層110に回路基板としての発熱素子が設けられたモジュールが接着されて、ヒートシンク付回路基板が構成される。
ところで、上記特許文献1の絶縁層付ヒートシンクは厚さが大きく、従来の汎用ラインにはエッチング処理可能な厚さの制限があるため、たとえば、絶縁層付ヒートシンクの絶縁層110に一体化された導体層のエッチング工程を行うことができない。また、従来の汎用ラインにおいてエッチング工程を行うとすれば、ヒートシンクと一体化前の図2(C)の熱プレス工程を経た、従来の汎用ラインに適用可能な厚みの絶縁層110に対してエッチング処理を行う必要があるが、この絶縁層110はヒートシンクと圧着可能な完全硬化前の半硬化状態である所謂Bステージ状態にあるものであり、エッチング液の作用で化学的に変化して、その後の加熱加圧工程で半硬化状態から完全硬化状態とされることによるヒートシンクとの一体化が妨げられる可能性がある。ここで、従来の汎用ラインにおいてエッチング処理を経た絶縁層を備える大容量ヒートシンクの製造にあたり、絶縁層とヒートシンクとの間に微小空間を埋めるグリースを介在させた状態でボルト締結することが考えられる。しかしながら、グリースとボルトを用いた製造方法では、製造コストが上昇するのに加えて、絶縁層とヒートシンクとは一体化されていないことから、絶縁層とヒートシンクとの間の熱抵抗が上昇し、放熱性が低下する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、汎用ラインで導体層のエッチングが可能であり、熱抵抗の上昇が抑制されたヒートシンク付回路基板およびヒートシンク付回路基板の製造方法を提供することにある。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板であって、少なくとも圧着時には前記一対の第1および第2の樹脂シートのうち、第2の樹脂シートより硬度が高い第1の樹脂シートの圧着面に凹凸が形成されており、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートとがアンカー効果により結合されていることにある。
第1発明のヒートシンク付回路基板によれば、少なくとも圧着時には前記一対の第1および第2の樹脂シートのうち、第2の樹脂シートより硬度が高い第1の樹脂シートの圧着面に凹凸が形成されており、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートとがアンカー効果により結合されている。このため、ヒートシンクを固着する前に汎用ラインで導体層のエッチングが可能であり、しかもヒートシンク付回路基板の絶縁層は、第1の樹脂シートと第2の樹脂シートとがアンカー効果により一体的に結合されていることから、樹脂シート同士の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制される。
また、好適には、前記絶縁層が、前記一方の樹脂シートと前記他方の樹脂シートの2層からなる。このため、ヒートシンク付回路基板の絶縁層が厚くされて絶縁性能が向上されるとともに、樹脂シート同士の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制される。
また、第2発明のヒートシンク付回路基板の製造方法の要旨とするところは、回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板の製造方法であって、前記第1の樹脂シートを、回路を構成する第1の導体層および前記第1の樹脂シートに固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体を得る第1工程と、エッチングにより該第1複合体の前記第1の導体層に前記回路を構成し、且つ前記第2の導体層を除去して、第2複合体を得る第2工程と、前記第1の樹脂シートより硬度の低い前記第2の樹脂シートを介して、前記第2複合体の前記第1の樹脂シートとヒートシンクを重ね合わせた状態で真空熱プレスする第3工程とを含むことにある。このため、第2の樹脂シートが重ね合わせられる第1の樹脂シートに凹凸が形成されてアンカー効果により第1の樹脂シートと第2の樹脂シートとが圧着された絶縁層が形成されることから、第1の樹脂シートと第2の樹脂シートとの密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制された、二層のヒートシンク付回路基板が得られる。また、ヒートシンクが第2の樹脂シートに圧着される前に、回路を構成する第1の導体層がエッチングされるため、厚みに制限のある従来の汎用ラインに適用可能なヒートシンク付回路基盤の製造方法を提供することができる。
また、第3発明のヒートシンク付回路基板の製造方法の要旨とするところは、回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板の製造方法であって、前記第1の樹脂シートを、回路を構成する第1の導体層および前記第1の樹脂シートに固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体を得る第1工程と、エッチングにより該第1複合体の第1の導体層に回路を構成し、且つ前記第2の導体層を除去して、第2複合体を得る第2工程と、前記第1の樹脂シートより硬度の低い前記第2の樹脂シートを、前記第2複合体の前記第1の樹脂シートに重ね合わせた状態で真空熱プレスして、第3複合体を得る第3工程と、前記第2の樹脂シートより硬度は低い第3の樹脂シートを用いて、前記第2工程および前記第3工程と同様の工程により、第4複合体を得る第4工程と、該第4複合体とヒートシンクを重ね合わせた状態で真空熱プレスする第5工程とを含むことにある。このため、前記第1の樹脂シート、前記第2の樹脂シートおよび複数の前記第3の樹脂シートの三層から構成される絶縁層を備え、熱抵抗の上昇が抑制されたヒートシンク付回路基板が得られる。また、第5工程において、ヒートシンクが第3の樹脂シートに圧着される前に回路を構成する第1の導体層がエッチングされるため、厚みに制限のある従来の汎用ラインに適用可能なヒートシンク付回路基盤の製造方法を提供することができる。
また、好適には、前記導体層は、厚さが200μm以下の熱伝導性の高い電解銅箔、あるいは化成処理された圧延銅箔であり、より好適には、前記第1の樹脂シートとの密着性を高めるために少なくとも前記第1の樹脂シートに重ね合わされる面に数μmから数十μmの凹凸が形成されているものが挙げられる。また、前記導体層は上記に限らず、前記第1の樹脂シートの硬化により前記第1の樹脂シートと十分に圧着されるならば、たとえばその厚さが200μmより大きくされてもよいし、あるいは圧延銅箔においては化成処理が施されていなくともよい。また、前記導体層は、電解アルミ箔、化成処理された圧延アルミ箔であってもよい。
また、好適には、前記第1の樹脂シート、前記第2の樹脂シートおよび前記第3の樹脂シートは、熱硬化性樹脂、無機フィラー、必要に応じて含有される、硬化剤、硬化促進剤および揮発性溶媒が混合された樹脂組成物が板状に形成されたものである。なお、前記第1の樹脂シート、前記第2の樹脂シートおよび前記第3の樹脂シートは同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
また、好適には、前記熱硬化性樹脂は、特に限定されるものではなく、たとえば、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂が好適に挙げられる。より好適には、耐熱性および耐湿性が良好であるとともに、優れた接着性を有し、アンカー効果により樹脂シート同士がより強固に圧着される、エポキシ樹脂が挙げられる。
また、好適には、前記エポキシ樹脂は、たとえば、エポキシ当量450〜2000g/eqの常温固体のビスフェノールA型エポキシ樹脂と、エポキシ当量160〜220g/eqの多官能の常温固体で87度から93度の間に軟化点を有するノボラック型エポキシ樹脂とが、(ビスフェノールA型エポキシ樹脂/ノボラック型エポキシ樹脂)=40/60から60/40となる質量比率で混合されたものが使用されることが好ましい。このようなエポキシ樹脂が含まれた樹脂シートは、真空熱プレス処理の際に適度に樹脂シートの粘土が低下し、ボイドが良好に取り除かれる。
また、好適には、前記無機フィラーとしては、たとえば、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ガリウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、二酸化ケイ素、酸化マグネシウムおよびダイヤモンドなどの粒子が挙げられる。より好適には、樹脂シートの熱伝導性が高まるという点で、窒化ホウ素の粒子が挙げられる。
また、好適には、前記第1の樹脂シート、前記第2の樹脂シートおよび前記第3の樹脂シートに前記エポキシ樹脂が含有される場合には、前記エポキシ樹脂の硬化剤、硬化促進剤が含有されてもよい。
また、好適には、前記硬化剤としては、たとえば、ジアミノジフェニルスルホン、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、トリエチレンテトラミンなどのアミン系硬化剤、フェノールノボラック樹脂、アラルキル型フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂、ナフタレン型フェノール樹脂、ビスフェノール系フェノール樹脂などのフェノール系硬化剤、酸無水物などが挙げられる。
また、好適には、前記硬化促進剤としては、たとえば、イミダゾール類、トリフェニルフォスフェイト(TPP)、三フッ化ホウ素モノエチルアミンなどのアミン系硬化促進剤が挙げられる。
また、好適には、前記揮発性溶媒としては、塗工後に容易に揮発するという点で、沸点が120度以下のものが好ましい。
また、好適には、前記第1の樹脂シート、前記第2の樹脂シートおよび前記第3の樹脂シートの前記樹脂組成物には、上記のほかに、本発明の効果を損なわない範囲において、分散剤、粘着性付与剤、老化防止剤、酸化防止剤、加工助剤、安定剤、消泡剤、難燃剤、増粘剤、顔料などが含有されてもよい。
また、好適には、前記大容量ヒートシンクは、アルミニウム、銅などの高熱伝導性を有する金属から形成され、高放熱性能を有するものである。より好適には、前記大容量ヒートシンクは、たとえば板厚が3mmよりも大きいこと、または前記樹脂シートに結合される側とは反対側の面が、平らではなくたとえば放熱フィンなどを備えていることのいずれかの構成、あるいは両方の構成を含むものである。
また、好適には、前記真空熱プレス処理は、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートとの熱圧着および前記第2の樹脂シートと前記第3の樹脂シートとの熱圧着において、圧着時において硬度の低い側の未硬化の樹脂シートが硬度の高い側の樹脂シートの圧着面の凹凸によるアンカー効果により強固に結合されるとともに、ボイドが良好に除去されるように、たとえば、0.02MPa以下、より好ましくは0.015〜0.02MPaの減圧下、140度から180度の温度で、2MPaの圧力でプレスされる。量産の必要がある場合には、たとえば0.001MPa程度に減圧されてもよい。
また、好適には、前記第2の導体層は、前記エッチング処理後に、前記第1の樹脂シートが粗面化されて凹凸が形成されるように、たとえば、表面の粗い電解銅箔が用いられる。
以下、本発明のヒートシンク付回路基板の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一例であるヒートシンク付回路基板10を示す正面図である。図2は、ヒートシンク付回路基板10を示す斜視図である。ヒートシンク付回路基板10は、銅箔から構成される回路12と大容量ヒートシンク14(以下、「ヒートシンク14」という。)の一面とが絶縁層16を介して一体化されて構成されている。絶縁層16は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とが互いに熱圧着された一対の樹脂シートから構成されている。第1の樹脂シート18および第2の樹脂シート20は同一の組成を有しており、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂を主成分とする樹脂組成物の塗工処理により常温固体状且つ板状に形成された未硬化の樹脂シートが、熱圧着処理により硬化され、厚さ60μmに形成されたものである。第1の樹脂シート18および第2の樹脂シート20を構成する上記樹脂組成物の組成は、たとえばビスフェノールA型エポキシ樹脂50質量部、ノボラック型エポキシ樹脂50質量部、アミン系硬化剤19.8質量部、アミン系促進剤1.5質量部、窒化ホウ素フィラー241.4質量部およびメチルエチルケトン400質量部から構成されている。第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との熱圧着時において、第1の樹脂シート18はすでにある程度硬化されており、第2の樹脂シート20よりも硬度が高くなっており、且つ第1の樹脂シート18の第2の樹脂シート20との圧着面には凹凸が形成され、その凹凸によるアンカー効果により第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とが結合されている。これにより、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との間の熱抵抗の上昇が抑制されている。回路12は、化成処理やサンドブラスト処理により少なくとも一面が数μmから数十μmの凹凸を有するように粗面化された、厚さ200μm以下の圧延銅箔から成る第1の導体層22が、その粗面化された面が第1の樹脂シート18に対向する状態で圧着された後に、所望のサイズにエッチングされたものである。図3は、ヒートシンク付回路基板10に備えられるヒートシンク14を示す斜視図であり、ヒートシンク14は、図2および図3に示すように高熱伝導性を有するアルミニウムから形成され、その板厚が3mmよりも大きく、且つ一面に放熱フィン24を備えた大容量ヒートシンクであり、第2の樹脂シート20の硬化により第2の樹脂シート20と一体化されている。このように構成されたヒートシンク付回路基板10は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との二層から構成される絶縁層16により、回路12に固着されたパワー素子からの熱をヒートシンク14に伝える高熱伝導性を有するとともに、回路基板からヒートシンク14を通じて外部へ電流が漏れることを好適に防止することができ、たとえば、電気自動車(EV)/ハイブリッド車両(HEV)用インバータの基板、PC用アルミ基板などに好適に用いることができる。
次に、ヒートシンク付回路基板10の製造工程の一例を図4および図5を用いて詳細に説明する。第1工程としての真空熱プレス工程では、第1の樹脂シート18を、回路12を構成する第1の導体層22と第2の導体層26との間に挟んだ状態で真空熱プレス処理が行われ、第1複合体28が得られる。第2の導体層26は、その表面が粗い電解銅箔であり、後述するエッチング工程により除去され第1の樹脂シート18の表面を粗面化して凹凸を形成するために用いられる。真空熱プレス工程では、樹脂組成物が塗工処理された未硬化の第1の樹脂シート18が、第1の導体層22の表面の粗い側の一面に対向するように第1の導体層22と第2の導体層26とにより挟まれた状態で、たとえば、0.02MPaの減圧下、温度140度から180度において2MPaの圧力でプレスされて、第1の樹脂シート18のエポキシ樹脂の重合が進行し、硬化されることにより、第1の樹脂シート18が第1の導体層22と第2の導体層26とに挟まれた状態で圧着されることにより一体化された第1複合体28が構成される。このとき、第1の樹脂シート18の第1の導体層22および第2の導体層26との貼り合わせ面のボイドが真空条件下で除去されるとともに、未硬化の第1の樹脂シート18は、プレス圧により第1の導体層22と第2の導体層26の面上の凹凸に入り込みながら硬化されるので、第1複合体を構成する第1の樹脂シート18と第1の導体層22と第2の導体層26とは強固に結合されている。
第2工程としてのエッチング工程では、エッチング処理により第1複合体28から第2の導体層26が除去されるとともに、第1の導体層22が所望の形状を残して除去されて回路12が形成された第2複合体30が構成される。第1工程で構成された第1複合体28は、140度から180度の高温で熱処理されているため、第1の樹脂シート18は完全に硬化された状態あるいは、完全硬化に近い状態まで硬化されているため、エッチング処理液による化学的な変性を考慮することなく、公知のエッチング処理方法により容易に処理される。第2の導体層26が除去された後には、第2の導体層26の表面の凹凸が転写されることにより、第2の導体層26が除去された側の第1の樹脂シート18の表面に凹凸が形成されている。
第3工程としての真空熱プレス工程では、第2複合体30の第1の樹脂シート18の凹凸を有する表面に対して未硬化の第2の樹脂シート20が重ね合わされるとともに、第2の樹脂シート20に対してヒートシンク14が重ね合わされた状態で真空熱プレス処理が行われ、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20の二層から成る絶縁層16を備えたヒートシンク付回路基板10が構成される。第3工程での真空熱プレス処理は、第1工程での真空熱プレス処理と同条件で行われる。この第3工程での真空熱プレス処理では、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との圧着において、第1工程での真空熱プレス処理においてすでに硬化されている第1の樹脂シート18の表面に形成された凹凸に、第1の樹脂シート18よりも硬度の低い未硬化の第2の樹脂シート20が入り込んだ状態で第2の樹脂シート20が硬化される、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との間の所謂アンカー効果により、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とが強固に結合されるとともに、真空処理により第2の樹脂シート20の第1の樹脂シート18との貼り合わせ面におけるボイドが除去される。また、未硬化の第2の樹脂シート20がヒートシンク14の放熱フィン24とは反対側の面に対して圧着されつつ硬化されることにより、第2の樹脂シート20とヒートシンク14とが結合される。
上述のように、本実施例のヒートシンク付回路基板10によれば、少なくとも第3工程の真空熱プレス工程での圧着時には一対の第1の樹脂シート18および第2の樹脂シート20のうち、第2の樹脂シート20より硬度が高い第1の樹脂シート18の圧着面に凹凸が形成されており、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により結合されている。このため、ヒートシンク14を固着する前に汎用ラインで第1の導体層22のエッチングが可能であり、しかもヒートシンク付回路基板10の絶縁層16は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により一体的に結合されていることから、樹脂シート同士の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制される。
また、本実施例のヒートシンク付回路基板10によれば、絶縁層16が、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との二層から構成される。このため、ヒートシンク付回路基板10の絶縁層16の厚みが厚くされて絶縁性能が向上されるとともに、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との間の密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制される。
また、本実施例のヒートシンク付回路基板10の製造方法によれば、第1の樹脂シート18を、回路12を構成する第1の導体層22および第1の樹脂シート18に固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層26との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体28を得る第1工程と、エッチングにより第1複合体28の第1の導体層22に回路12を構成し、且つ第2の導体層26を除去して、第1の樹脂シート18の表面が粗面化され凹凸が形成された第2複合体30を得る第2工程と、第1工程である程度硬化された第1の樹脂シート18より硬度の低い未硬化の第2の樹脂シート20を介して、第2複合体30の第1の樹脂シート18とヒートシンク14とを重ね合わせた状態で真空熱プレスする第3工程を含む。このため、第2の樹脂シート20が重ね合わせられる第1の樹脂シート18に凹凸が形成されてアンカー効果により第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とが圧着された絶縁層16が形成されることから、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20との密着性が高められ、熱抵抗の上昇が抑制された、二層のヒートシンク付回路基板10が得られる。また、ヒートシンク14が第2の樹脂シート20に圧着される前に、回路12を構成する第1の導体層22がエッチングされるため、厚みに制限のある従来の汎用ラインに適用可能なヒートシンク付回路基盤10の製造方法を提供することができる。
次に本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図5の三層品の工程図に示されるように、本実施例のヒートシンク付回路基板32は、回路12を構成する第1の導体層22とヒートシンク14の一面とが絶縁層34を介して一体化されており、絶縁層34は、アンカー効果により結合された第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20の、第2の樹脂シート20の表面に未硬化の第3の樹脂シート36が重ね合わされた状態で真空熱プレス処理されることにより、第3の樹脂シート36が第2の樹脂シート20とアンカー効果により結合された3層構造であり、その厚みが厚くされている。第3の樹脂シート36は、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20と同一の組成であり、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂を主成分とする樹脂組成物の塗工処理により常温固体状且つ板状に形成された未硬化の樹脂シートが、熱圧着処理により硬化され、厚さ60μm程度に形成されたものである。第3の樹脂シート36の第2の樹脂シート20の圧着面とは反対側の面にヒートシンク14が結合されている。
ヒートシンク付回路基板32の製造方法は、前述の実施例1におけるエッチング処理により第2複合体30が得られる第2工程終了時点までは、同様の工程である。したがって、以下、前述の実施例1と異なる第3工程以下を図5を用いて説明する。
第3工程としての真空熱プレス工程では、第2の樹脂シート20が、第2複合体の第1の樹脂シート18に重ね合わされるとともに、第2の樹脂シート20の第1の樹脂シート18に重ね合わされる面とは反対側の面に第3の導体層38が重ね合わされた状態で真空熱プレス処理が行われ、第3複合体40が得られる。第3の導体層38は、その表面が粗い電解銅箔であり、後述するエッチング工程により除去され第2の樹脂シート20の表面を粗面化するために用いられる。第3工程としての真空熱プレス工程では、樹脂組成物が塗工処理された未硬化の第2の樹脂シート20が、第2複合体30の第1の樹脂シート18の凹凸を有する表面に対向するように第1の樹脂シート18と第3の導体層38とにより挟まれた状態で、たとえば第1工程と同様の条件、すなわち0.02MPaの減圧下、温度140度から180度において2MPaの圧力でプレスされて、第2の樹脂シート20のエポキシ樹脂の重合が進行し、硬化されることにより、第2の樹脂シート20が第2複合体30の第1の樹脂シート18と第3の導体層38とに挟まれた状態で圧着されることにより一体化された第3複合体40が構成される。このとき、第2の樹脂シート20の第1の樹脂シート18および第3の導体層38との貼り合わせ面のボイドが真空条件下で除去されるとともに、未硬化の第2の樹脂シート20は、第1工程ですでに硬化され、第2の樹脂シート20よりも硬度の高い第1の樹脂シート18の表面に形成された凹凸および第3の導体層38の表面の凹凸に入り込みながら硬化されるので、第3複合体40を構成する第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20と第3の導体層38とは強固に結合されている。
第4工程としてのエッチング工程では、エッチング処理により第3複合体40から第3の導体層38が除去され、第4複合体42が構成される。第3工程での140度から180度の高温での熱処理により、第2の樹脂シート20は完全に硬化された状態あるいは、完全硬化に近い状態まで硬化されているため、エッチング処理液による化学的な変性を考慮することなく、公知のエッチング処理方法により容易に処理される。第3の導体層38が除去された後には、第3の導体層38の表面の凹凸が転写されることにより、第3の導体層38が除去された側の第2の樹脂シート20の表面に凹凸が形成されている。
第5工程としての真空熱プレス工程では、第4複合体42の第2の樹脂シート20の凹凸を有する表面に対して未硬化の第3の樹脂シート36が重ね合わされるとともに、第3の樹脂シート36に対してヒートシンク14が重ね合わされた状態で真空熱プレス処理が行われ、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20と第3の樹脂シート36との三層から成る絶縁層34を備えたヒートシンク付回路基板32が構成される。第5工程での真空熱プレス処理は、第1工程および第3工程での真空熱プレス処理と同条件で行われる。この第5工程での真空熱プレス処理では、第2の樹脂シート20と第3の樹脂シート36との圧着において、第3工程での真空熱プレス処理においてすでに硬化されている第2の樹脂シート20の表面に形成された凹凸に、第2の樹脂シート20よりも硬度の低い未硬化の第3の樹脂シート36が入り込んだ状態で第3の樹脂シート36が硬化される、第2の樹脂シート20と第3の樹脂シート36との間の所謂アンカー効果により、第2の樹脂シート20と第3の樹脂シート36とが強固に結合されるとともに、真空処理により第3の樹脂シート36の第2の樹脂シート20との貼り合わせ面におけるボイドが除去される。また、未硬化の第3の樹脂シート36がヒートシンク14の放熱フィン24とは反対側の面に対して圧着されつつ硬化されることにより、第3の樹脂シート36とヒートシンク14とが結合される。
上述のように、本実施例のヒートシンク付回路基板32によれば、前述の実施例1のヒートシンク付回路基板と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例のヒートシンク付回路基板32によれば、第1の樹脂シート18を、回路12を構成する第1の導体層22および第1の樹脂シート18に固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層26との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体28を得る第1工程と、第1複合体28を、エッチングして第2の導体層26を除去するとともに、第1の導体層22のうち所望形状を残して除去することにより回路12が形成された、第2複合体30を得る第2工程と、第1工程で硬化された第1の樹脂シート18より硬度の低い未硬化の第2の樹脂シート20を、第2複合体30の第1の樹脂シート18の第2工程で形成された凹凸を有する面に重ね合わせるとともに、第2の樹脂シート20の第1の樹脂シート18と向かい合う面の反対側の面に対向するように第3の導体層38が重ね合わされた状態で真空熱プレスされて、第1の樹脂シート18と第2の樹脂シート20とがアンカー効果により結合された第3複合体40を得る第3工程と、エッチング処理により第3の導体層38が除去されて、第2の樹脂シート20の表面に凹凸が形成された第4複合体42が得られる第4工程と、第4複合体42の凹凸が形成された第2の樹脂シート20に第2の樹脂シート20よりも硬度の低い第3の樹脂シート36がアンカー効果により結合されるとともに、第3の樹脂シート36とヒートシンク14が結合されるように真空熱プレス処理を行う第5工程とから構成されている。このため、第1の樹脂シート18、第2の樹脂シート20および第3の樹脂シート36とがアンカー効果により結合された三層から構成される絶縁層34により絶縁性能がさらに向上されるとともに、絶縁層16の熱抵抗の上昇が抑制されたヒートシンク付回路基板32が得られる。
図6は、本実施例のヒートシンク付回路基板44の斜視図である。ヒートシンク付回路基板44は、回路12を構成する第1の導体層22とヒートシンク46の一面とが絶縁層16を介して一体化されて構成されている。ヒートシンク46は、高熱伝導性を有するアルミニウムから形成され、その板厚が3mmよりも大きい大容量ヒートシンクであり、絶縁層16の第2の樹脂シート20の硬化により第2の樹脂シート20と結合されている。
上述のように、本実施例のヒートシンク付回路基板44は、前述の実施例1のヒートシンク付回路基板10と同様の効果を得ることができる。
図7は、本実施例のヒートシンク付回路基板48のヒートシンク50を示す斜視図である。ヒートシンク付回路基板48は、回路12を構成する第1の導体層22とヒートシンク50の一面とが絶縁層16を介して一体化されて構成されている。ヒートシンク50は、高熱伝導性を有するアルミニウムから形成され、その板厚が3mmよりも大きく、放熱フィン52がアルミ板の一面から縦横等間隔で突設された大容量ヒートシンクであり、絶縁層16の第2の樹脂シート20の硬化により第2の樹脂シート20と結合されている。
上述のように、本実施例のヒートシンク付回路基板48は、前述の実施例1のヒートシンク付回路基板10と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例1のヒートシンク付回路基板10の絶縁層16および実施例2のヒートシンク付回路基板32絶縁層34は、二層あるいは三層の樹脂シートから構成されるものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、前述の実施例2の前記第3工程により得られる第3複合体40に対して、少なくとも圧着時において、第2の樹脂シート20よりも硬度の低い樹脂シートを用いて前記第2工程および前記第3工程と同様の工程が繰り返されることにより、4層以上の樹脂シートから構成される絶縁層を備えたヒートシンク付回路基板であってもよい。
また、前述の実施例1のヒートシンクと結合された第2の樹脂シートが、ガラス繊維を含んでいてもよい。このようにすれば、第2の樹脂シートに含まれるガラス繊維により、第2の樹脂シートとヒートシンクとの密着性が向上される。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、32、44、48:ヒートシンク付回路基板
12:回路
14、46、50:ヒートシンク
16、34:絶縁層
18:第1の樹脂シート
20:第2の樹脂シート
22:第1の導体層(導体層)
26:第2の導体層
28:第1複合体
30:第2複合体
40:第3複合体
42:第4複合体
12:回路
14、46、50:ヒートシンク
16、34:絶縁層
18:第1の樹脂シート
20:第2の樹脂シート
22:第1の導体層(導体層)
26:第2の導体層
28:第1複合体
30:第2複合体
40:第3複合体
42:第4複合体
Claims (4)
- 回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板であって、少なくとも圧着時には前記一対の第1および第2の樹脂シートのうち、第2の樹脂シートより硬度が高い第1の樹脂シートの圧着面に凹凸が形成されており、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートとがアンカー効果により結合されていることを特徴とするヒートシンク付回路基板。
- 前記絶縁層が、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートの2層からなることを特徴とする請求項1のヒートシンク付回路基板。
- 回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板の製造方法であって、前記第1の樹脂シートを、回路を構成する第1の導体層および前記第1の樹脂シートに固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体を得る第1工程と、
エッチングにより該第1複合体の前記第1の導体層に前記回路を構成し、且つ前記第2の導体層を除去して、第2複合体を得る第2工程と、
前記第1の樹脂シートより硬度の低い前記第2の樹脂シートを介して、前記第2複合体の前記第1の樹脂シートとヒートシンクを重ね合わせた状態で真空熱プレスする第3工程とを含むことを特徴とするヒートシンク付回路基板の製造方法。 - 回路を構成する導体層と大容量ヒートシンクの一面とが絶縁層を介して一体化され、該絶縁層は互いに熱圧着された一対の第1および第2の樹脂シートを含むヒートシンク付回路基板の製造方法であって、前記第1の樹脂シートを、回路を構成する第1の導体層および前記第1の樹脂シートに固定される側の面に凹凸形状を有する第2の導体層との間に挟んだ状態で真空熱プレスして、第1複合体を得る第1工程と、
エッチングにより該第1複合体の第1の導体層に回路を構成し、且つ前記第2の導体層を除去して、第2複合体を得る第2工程と、
前記第1の樹脂シートより硬度の低い前記第2の樹脂シートを、前記第2複合体の前記第1の樹脂シートに重ね合わせた状態で真空熱プレスして、第3複合体を得る第3工程と、
前記第2の樹脂シートより硬度は低い第3の樹脂シートを用いて、前記第2工程および前記第3工程と同様の工程により、第4複合体を得る第4工程と、
該第4複合体とヒートシンクを重ね合わせた状態で真空熱プレスする第5工程とを含むことを特徴とするヒートシンク付回路基板の製造方法。
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