JP2016082007A - ノイズシールド構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド部材を、加工性の優れた樹脂材料で形成された部材で挟んだノイズシールド構造を提供する。【解決手段】ケース体10において、シールド部材22は、ノイズシールド性を有する材料で形成され、インナー部材20およびアウター部材24は、樹脂材料で形成される。インナー部材20、シールド部材22、アウター部材24は、それぞれ別個に形成され、インナー部材20の外側にシールド部材22を配置し、シールド部材22の外側にアウター部材24を配置するように組み立てることで、ノイズシールド構造が実現される。【選択図】図2
Description
本発明は、電子部品のノイズシールド構造に関する。
従来から、電子部品のノイズシールド構造に関して様々なものが提案されている。特許文献1は、プリント基板を覆う樹脂製の絶縁ケースの外側に、金属製のシールド外被を配した電子装置を開示する。特許文献2は、繊維強化樹脂成形体部分と金属層部分とを積層した電磁波遮蔽用複合材料を用いて成形した電子機器用筐体を開示する。
特許文献1に開示された電子装置では、金属製ケースが筐体最外層に配置される。金属材料の設計自由度は必ずしも高くないため、筐体最外層を金属製ケースで構成すると、筐体外側に所望の構造を形成することが容易でないという側面がある。また特許文献2に開示された電子機器用筐体は、シート状の電磁波遮蔽用複合材料を用いて成形されるため、筐体外側および筐体内側は、必然的に平坦面により構成される。
筐体はノイズシールド機能を有しつつ、その内側において電子部品を搭載し、その外側において基台などに固定されるため、筐体の内側および外側にはそれぞれ適した構造が形成されていることが好ましい。そこで設計自由度の高いノイズシールド構造の開発が切望されている。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の形状を比較的自由度高く形成することのできるノイズシールド構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のノイズシールド構造は、樹脂材料で形成される第1部材と、ノイズシールド性を有する材料で形成される第2部材と、樹脂材料で形成される第3部材とを備える。このノイズシールド構造は、第1部材の外側に第2部材が配置され、第2部材の外側に第3部材が配置されるように組み立てることで形成される。
この態様によると、第2部材をノイズシールド性を有する材料で形成することでノイズを遮蔽しつつ、第1部材および第3部材を樹脂材料で形成することで、第1部材および第3部材の形状を比較的自由度高く形成することが可能となる。
本発明によれば、所望の形状を形成可能なノイズシールド構造を提供できる。
図1(a)は、実施例の電子機器1を示し、図1(b)は、電子機器1を構成する部品を示す。電子機器1は、ケース体10およびカバー2によって形成される筐体内部に、コネクタ6を備えた実装基板5を収容して構成される。たとえば電子機器1は、車両制御用の電子制御ユニットであり、車両の基台などに固定される。
ケース体10は、一面を切り欠いた直方体形状を有し、電子部品を実装した実装基板5を収容するための収容空間を形成する。ケース体10の内側側壁には、実装基板5を収容空間内に配置するためのガイドレール12が設けられる。実装基板5は、前端側にコネクタ6を搭載し、後端側の両側縁をガイドレール12に挿入されて、収容空間内に押し込まれる。カバー2は中央部分に開口4を有し、両側縁に係合部3を有する。カバー2は、開口4からコネクタ6が露出するようにケース体10に対して配置され、係合部3の穴部にケース体10の爪11を嵌めることで、ケース体10に対して固定される。なおケース体10の外壁には、ブラケットを固定するための固定用リブ13が設けられる。
図2(a)は、ケース体10を構成する部品を示し、図2(b)は、組み立てられたケース体10を示す。実施例においてケース体10は、3つの部材、すなわち第1部材であるインナー部材20、第2部材であるシールド部材22、第3部材であるアウター部材24を備える。インナー部材20、シールド部材22およびアウター部材24は、一面を切り欠いた直方体形状を有し、それぞれ別部材として形成される。インナー部材20の外側にシールド部材22が配置され、シールド部材22の外側にアウター部材24が配置されるようにインナー部材20、シールド部材22、アウター部材24を組み立てることで、ケース体10が形成される。具体的にはインナー部材20をシールド部材22に挿入し、シールド部材22をアウター部材24に挿入することで、ケース体10が形成される。ケース体10は、実装基板5が発生するノイズの漏れを抑制し、また外部からのノイズを遮る「ノイズシールド構造」を構成する。
シールド部材22は、ノイズシールド性を有する材料で形成される。たとえばシールド部材22は、銅などの金属導体により形成されて、ノイズの外部漏れや進入を抑制する。シールド部材22の内側には、樹脂材料で形成されたインナー部材20が配置され、シールド部材22の外側には、樹脂材料で形成されたアウター部材24が配置される。インナー部材20およびアウター部材24は、金型を用いて成形されてよく、また切削などにより成形されてもよい。
樹脂材料の設計自由度は高いため、金属材料を用いて部品を製造する場合と比較すると、樹脂材料を用いて部品を製造する場合には、相対的に複雑な形状を作成することができる。実施例においてインナー部材20は、その内側側壁に一対のガイドレール12を形成され、またアウター部材24は、その外側側壁に爪11や固定用リブ13を形成されている。実施例においては、シールド部材22の内側と外側に、それぞれシールド部材22とは別個に作成したインナー部材20とアウター部材24を配置させることで、ノイズシールド性を実現しつつ、筐体内部に実装基板5を保持するためのガイドレール12を備え、筐体外部に爪11および固定用リブ13を備えたケース体10を構成できる。なおインナー部材20の内側およびアウター部材24の外側に、他の構造を形成してもよい。
図3(a)は、図1(a)に示す切断線A−Aに沿った断面図であり、図3(b)は、図1(a)に示す切断線B−Bに沿った断面図である。これらの断面図にも示されるように、ノイズシールド構造を形成するケース体10の内部において、実装基板5が、インナー部材20に設けられたガイドレール12により所定位置に保持されている。実装基板5の全体は、箱状のシールド部材22によって覆われており、これにより高いノイズシールド効果が実現される。
実施例のノイズシールド構造は、シールド部材22と実装基板5との間に、絶縁性のインナー部材20を配置するため、シールド部材22と実装基板5とが導通することはない。また筐体の最内層および最外層に、加工性の優れた樹脂材料で形成したインナー部材20およびアウター部材24を配置するため、筐体内側および筐体外側を所望の形状に構成することが可能となる。
図4(a)は、別の実施例の電子機器1aを示す。電子機器1aは、ケース体10aおよびカバー2によって形成される筐体内部に、コネクタ6を備えた実装基板5を収容して構成される。図1(a)に示す電子機器1と比較すると、図4(a)に示す電子機器1aは、ケース体10aを構成するアウター部材24aが穴部14を有している点で相違する。穴部14は貫通穴であって、ケース体10aの外部に、アウター部材24aの下層に配置されるシールド部材22の一部を露出させることができる。
図4(b)は、図4(a)に示す切断線C−Cに沿った断面図である。ノイズシールド構造を形成するケース体10aの内部において、実装基板5が、インナー部材20に設けられたガイドレール12により所定位置に保持されている。実装基板5の全体は、箱状のシールド部材22によって覆われており、これにより高いノイズシールド効果が実現される。アウター部材24aの穴部14により、シールド部材22の一部が外部に露出するが、ケース体10aの内部と外部を貫通するものではないため、穴部14からケース体10a内部に異物が混入することもない。
図4(c)は、穴部14から露出するシールド部材22をグランド接地する構造の一例を示す。この例では、電線15をシールド部材22の露出部分に、はんだ付け等により接合して、グランドに接地している。
図5(a)および図5(b)は、電子機器1aを基台に固定するためのブラケット16をケース体10aに取り付けた状態を示す。ブラケット16は、3つの脚部17を有し、各脚部17は、ケース体10aの外壁に形成された固定用リブ13に挿入されて固定される。ブラケット16には、ねじ穴である取付部18が設けられ、取付部18が基台に対してねじ止めされることで、電子機器1aが基台に固定される。
図6(a)は、図5(b)に示す切断線D−Dに沿った断面図であり、穴部14から露出するシールド部材22をグランド接地する構造の別の例を示す。この例では、金属製のブラケット16が、穴部14に対向する位置に、穴部14に入り込む接触部30を有し、接触部30がシールド部材22の露出部分に接触することで、シールド部材22をグランドに接地している。
図6(b)は、図5(b)に示す切断線D−Dに沿った断面図であり、穴部14から露出するシールド部材22をグランド接地する構造のさらに別の例を示す。この例では、穴部14に導電部材31を設け、導電部材31が、金属製のブラケット16とシールド部材22の露出部分とに接触することで、シールド部材22をグランドに接地している。この導電部材31は、金属製のばねであってよく、ブラケット16とシールド部材22との間に、縮めた状態で金属製ばねを配置することで、ブラケット16とシールド部材22の接続信頼性を向上できる。なおブラケット16には、導電部材31を定位置に保持するための保持手段が形成され、導電部材31によるブラケット16とシールド部材22の接続信頼性を高めてもよい。
以上、実施例をもとに本発明を説明した。実施例はあくまでも例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。たとえば実施例では、ノイズシールド構造の利用例として、箱状のケース体10を示したが、他の形状にも利用できる。
1,1a・・・電子機器、5・・・実装基板、10,10a・・・ケース体、11・・・爪、12・・・ガイドレール、13・・・固定用リブ、20・・・インナー部材、22・・・シールド部材、24,24a・・・アウター部材。
Claims (1)
- 樹脂材料で形成される第1部材と、
ノイズシールド性を有する材料で形成される第2部材と、
樹脂材料で形成される第3部材と、を備えるノイズシールド構造であって、
第1部材の外側に第2部材が配置され、第2部材の外側に第3部材が配置されるように組み立てることで形成されるノイズシールド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014210205A JP2016082007A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | ノイズシールド構造 |
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JP2014210205A JP2016082007A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | ノイズシールド構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021044831A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
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2014
- 2014-10-14 JP JP2014210205A patent/JP2016082007A/ja active Pending
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WO2021044831A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
JPWO2021044831A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | ||
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