JP2016081991A - 表面加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェーハに対してバイトによる旋削とCMP又はドライポリッシュとを施す場合において、生産性を向上させる。
【解決手段】表面加工装置1は、ウェーハWの裏面W2を保持する保持面21を有する保持手段20と、保持手段20によって保持されるウェーハWの表面W1をバイト35によって旋削する旋削手段30と、旋削手段30によって旋削されたウェーハWの表面W1を研磨する研磨手段50と、保持手段20を旋削手段30による旋削加工位置27と研磨手段50による研磨加工位置28とに少なくとも位置付ける加工移動手段20とを備えており、1つの装置においてウェーハWの旋削加工と研磨加工とを行ってウェーハWの表面W1を平坦化することができ、異なる装置間でウェーハWを搬送する必要がなく、生産性が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】表面加工装置1は、ウェーハWの裏面W2を保持する保持面21を有する保持手段20と、保持手段20によって保持されるウェーハWの表面W1をバイト35によって旋削する旋削手段30と、旋削手段30によって旋削されたウェーハWの表面W1を研磨する研磨手段50と、保持手段20を旋削手段30による旋削加工位置27と研磨手段50による研磨加工位置28とに少なくとも位置付ける加工移動手段20とを備えており、1つの装置においてウェーハWの旋削加工と研磨加工とを行ってウェーハWの表面W1を平坦化することができ、異なる装置間でウェーハWを搬送する必要がなく、生産性が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ウェーハの表面に対してバイトによる旋削加工及び研磨加工を施す機能を有する表面加工装置に関する。
ICなどのデバイスは、ウェーハの表面上に作りこまれるため、ウェーハ表面に凹凸があると、ウェーハ表面に薄膜を形成する工程での被覆性が悪化し、配線の断線により歩留まりが低下したり、配線膜に段差が発生して信頼性が低下したりするといった問題が生じる。また、ウェーハ表面に凹凸があると、リソグラフィ工程において、フォトレジスト膜厚差が生じたり、露光時に焦点距離が変動したりするため、微細パターンの解像が困難となる。特に、ロジック系ICでは、多層配線が必要となるため、表面の段差の平坦化精度が求められる。そこで、デバイスが作りこまれる前のウェーハは、その表面が研磨されて平坦化される。
貫通電極であるTSV(Through Silicon Via)を有するTSVウェーハでは、裏面を研削及びCMP(化学機械研磨)により平坦化し、表面側に露出した貫通電極をCMPにより平坦化しているが、近年は、貫通電極がアルミ配線から銅配線に切り替えられていることから、バイトによる旋削とCMPとによって貫通電極を平坦化している。CMPによりウェーハの表面を研磨する技術については、例えば特許文献1に記載されている。バイトによる旋削を行う装置は、例えば特許文献2,3に記載されている。
また、抵抗、サイリスタ、インダクタのような、金属と樹脂とが含まれるものについては、研削による平坦化では研削砥石に目詰まりが生じやすいため、バイトによる旋削を行った後、ドライポリッシュ(薬剤を使用しない乾式の研磨)により鏡面仕上げをしている。
しかし、バイトによる旋削とCMP又はドライポリッシュとは、別々の装置において行われているため、装置間でウェーハを搬送しなければならず、生産性が低いという問題がある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、ウェーハに対してバイトによる旋削とCMP又はドライポリッシュとを施す場合において、生産性を向上させることを課題とする。
本発明は、ウェーハの裏面を保持する保持面を有する保持手段と、保持手段によって保持されるウェーハの表面をバイトによって旋削する旋削手段と、旋削手段によって旋削されたウェーハの表面を研磨する研磨手段と、保持手段を旋削手段による旋削加工位置と研磨手段による研磨加工位置とに少なくとも位置付ける加工移動手段と、を備える表面加工装置であって、旋削手段は、保持面に対して垂直方向に延在するバイト回転軸を軸としてバイトを周回させるバイト回転手段と、バイト回転手段が周回させるバイトをウェーハに対して切込み及び離間させるバイト切込み送り手段とを備え、研磨手段は、保持面に対して垂直方向に延在するパッド回転軸を軸として研磨パッドを回転させるパッド回転手段と、パッド回転手段が回転させる研磨パッドをウェーハに対して押付け及び離間させるパッド押付け手段とを備える。
本発明に係る表面加工装置は、バイトによる旋削を行う旋削手段と研磨パッドによる研磨を行う研磨手段とを備え、さらにウェーハを保持する保持手段を旋削加工位置と研磨加工位置とに位置付ける加工移動手段を備えるため、1つの装置において、ウェーハを保持手段から離脱させることなくウェーハの旋削加工と研磨加工とを行い、ウェーハの表面を平坦化することができる。したがって、旋削及び研磨を行うにあたり、異なる装置間でウェーハを搬送する必要がなく、生産性が向上する。
図1に示す表面加工装置1は、加工対象のウェーハWを保持する保持手段20と、保持手段20によって保持されたウェーハに旋削加工を施す旋削手段30と、保持手段20によって保持されたウェーハに研磨加工を施す研磨手段50とを備えている。
旋削手段30は、保持手段20の保持面21に対して垂直方向に延在するバイト回転軸31を有するスピンドルユニット32と、バイト回転軸31を軸として回転するマウント33と、マウント33の下部に取り付けられた旋削工具34と、旋削工具34の下部に固定されたバイト35と、バイト回転軸31を軸としてバイト35を周回させるバイト回転手段であるモータ36と、スピンドルユニット32をZ軸方向に昇降させるバイト切込み送り手段37とを備えている。バイト切込み送り手段37は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ38と、ボールネジ38を回動させるモータ39と、ボールネジ38と平行に配設された一対のガイドレール40と、ボールネジ38に螺合するナットを内部に有するとともに下部がガイドレール40に摺接する昇降基台41とを備えており、モータ39がボールネジ38を回動させることにより昇降基台41がガイドレール40にガイドされてZ軸方向に昇降する構成となっている。昇降基台41にはホルダ42が固定され、ホルダ42がスピンドルユニット32を保持しているため、昇降基台41が昇降することにより、スピンドルユニット32も昇降する。
研磨手段50は、保持手段20の保持面21に対して垂直方向に延在するパッド回転軸51を有するスピンドルユニット52と、パッド回転軸51を軸として回転する研磨工具53と、研磨工具53の下部に固定された研磨パッド54と、パッド回転軸51を軸として研磨パッド54を回転させるパッド回転手段であるモータ55と、スピンドルユニット52をZ軸方向に昇降させるパッド押付け手段56とを備えている。パッド押付け手段56は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ57と、ボールネジ57を回動させるモータ58と、ボールネジ57と平行に配設された一対のガイドレール59と、ボールネジ57に螺合するナットを内部に有するとともに下部がガイドレール59に摺接する昇降基台60とを備えており、モータ58がボールネジ57を回動させることにより昇降基台60がガイドレール59にガイドされてZ軸方向に昇降する構成となっている。昇降基台60にはホルダ61が固定され、ホルダ61がスピンドルユニット52を保持しているため、昇降基台60が昇降することにより、スピンドルユニット52も昇降する。スピンドルユニット52にはスラリー供給源62が接続されており、研磨パッド54に向けてスラリーを噴出することができる。
保持手段20は、ウェーハWの裏面W2を保持する保持面21を有している。保持手段20は、加工移動手段22によって駆動されて表面研磨装置1の前後方向(Y軸方向)に移動可能となっている。加工移動手段22は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ23と、ボールネジ23を回動させるモータ24と、ボールネジ24と平行に配設された一対のガイドレール25と、ボールネジ24に螺合するナットを内部に有するとともに下部がガイドレール25に摺接する移動基台26とを備えており、モータ24がボールネジ23を回動させることにより移動基台26がガイドレール25にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。移動基台26には保持手段20が固定されており、移動基台26がY軸方向に移動すると、保持手段20も同方向に移動する。加工移動手段22は、保持手段20をY軸方向に移動させることにより、旋削手段30による旋削加工位置27と研磨手段30による研磨加工位置28とに保持手段20を位置付けることができる。
加工移動手段22には、保持テーブル20の位置を検出するバイト加工位置検出センサー29a及び研磨加工位置検出センサー29bを備えている。図1の例におけるバイト加工位置検出センサー29a及び研磨加工位置検出センサー29bは、例えば光センサーであり、ガイドレール25に沿って配設されている。バイト加工位置検出センサー29a及び研磨加工位置検出センサー29bは、移動基台26の存在を検知することにより、保持手段20が旋削加工位置27に位置するか研磨加工位置28に位置するかを検出することができる。
図1の例では、旋削手段30は、保持手段20の移動方向であるY軸方向の奥側に配置されている。一方、研磨手段50は、保持手段20の移動経路よりも、Y軸方向に対して水平方向に直交する方向であるX軸方向にずれた位置に配置されている。旋削工具34及び研磨工具53は、いずれも保持手段20の移動経路の上方に位置しているが、これらはY軸方向にずれた位置に配置されている。
以下では、このように構成される表面加工装置1を用いて、ウェーハWの表面W1に対してバイト35による旋削加工を施した後に、研磨パッド54による研磨加工を施す場合について説明する。
図2に示すように、ウェーハWは、裏面W2側が保持手段20の保持面21によって保持され、表面W1側が上方に向けて露出する。そして、加工移動手段22が保持手段20を旋削加工位置27側に移動させるとともに、図1に示したモータ36がバイト回転軸31を軸としてバイト35を例えば矢印A方向に周回させながら、バイト切込み送り手段37が旋削工具34を下降させることにより、回転するバイト35をY軸方向に移動するウェーハWの表面W1に切り込ませ、表面W1を旋削する。例えばウェーハWの表面W1から貫通電極が突出している場合は、貫通電極の頂部の高さが揃えられる。
バイト35による旋削加工中は、図1に示したバイト加工位置検出センサー29aが移動基台26を検知し、保持手段20が旋削加工位置27に位置することを認識する。そうすると、図示しない制御手段は、パッド押付け手段56を制御し、研磨工具53を上方に退避させる。このような制御を行うことで、バイト35による旋削加工中に研磨パッド54が保持手段20に接触するのを防止することができる。
こうしてウェーハWの表面W1の旋削加工が終了すると、図1に示したバイト切込み送り手段37がバイト35をウェーハWから離間させ、バイト35とウェーハWとが接触しないようにする。そして、図3に示すように、保持手段20を研磨加工位置28側に移動させ、ウェーハWを研磨パッド54の下方に位置付ける。
そして、図1に示したモータ55がパッド回転軸51を軸として研磨工具53を例えば矢印B方向に回転させながら、パッド押付け手段56が研磨工具53を下降させることにより、回転する研磨パッド54をY軸方向に移動するウェーハWの表面W1に押し付ける。このとき、図1に示したスラリー供給手段62から供給されるスラリーが研磨パッド54とウェーハWの表面W1との間に流れ込み、表面W1がCMP(化学機械研磨)により鏡面研磨される。研磨終了後は、パッド押付け手段56が研磨パッド54を上昇させてウェーハWから離間させる。
研磨パッド54による研磨加工中は、図1に示した研磨加工位置検出センサー29bが移動基台26を検知し、保持手段20が研磨加工位置28に位置することを認識する。そうすると、図示しない制御手段は、バイト切込み送り手段37を制御し、旋削工具34を上方に退避させる。このような制御を行うことで、研磨パッド54による研磨加工中にバイト35が保持手段20に接触するのを防止することができる。
このように、表面加工装置1は、保持手段20によって保持されるウェーハWの表面W1をバイト35によって旋削する旋削手段30と、旋削手段30によって旋削されたウェーハWの表面W1を研磨する研磨手段50とを備えており、加工移動手段22は、保持手段20を旋削手段30による旋削加工位置27と研磨手段30による研磨加工位置28とに位置付けることができるため、1つの装置内で旋削加工と研磨加工とを行うことができる。したがって、旋削加工用の装置と研磨加工用の装置との間でウェーハを搬送する必要がなく、1つの装置のみでウェーハ表面の平坦化を行うことができ、生産性が向上する。
なお、上記実施形態では、研磨手段50がウェーハを化学機械研磨する構成としたが、研磨手段は、スラリーを用いないドライポリッシュによりウェーハを研磨する構成としてもよい。
また、保持手段20は、回転可能な構成であってもよいが、旋削加工時に回転軸ががたついて加工精度が悪化するのを防止するために、回転しない構成とすることが好ましい。
1:表面加工装置
20:保持手段
21:保持面
22:加工移動手段 23:ボールネジ 24:モータ 25:ガイドレール
26:移動基台 27:旋削加工位置 28:研磨加工位置
29a:バイト加工位置検出センサー 29b:研磨加工位置検出センサー
30:旋削手段
31:バイト回転軸 32:スピンドルユニット 33:マウント 34:旋削工具
35:バイト 36:モータ(バイト回転手段)
37:バイト切込み送り手段 38:ボールネジ 39:モータ 40:ガイドレール
41:昇降基台 42:ホルダ
50:研磨手段
51:パッド回転軸 52:スピンドルユニット 53:研磨工具 54:研磨パッド
55:モータ(パッド回転手段)
56:パッド押付け手段 57:ボールネジ 58:モータ 59:ガイドレール
60:昇降基台 61:ホルダ 62:スラリー供給源
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Claims (1)
- ウェーハの裏面を保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段によって保持されるウェーハの表面をバイトによって旋削する旋削手段と、該旋削手段によって旋削されたウェーハの表面を研磨する研磨手段と、該保持手段を該旋削手段による旋削加工位置と該研磨手段による研磨加工位置とに少なくとも位置付ける加工移動手段と、を備える表面加工装置であって、
該旋削手段は、該保持面に対して垂直方向に延在するバイト回転軸を軸として該バイトを周回させるバイト回転手段と、該バイト回転手段が周回させる該バイトをウェーハに対して切込み及び離間させるバイト切込み送り手段とを備え、
該研磨手段は、該保持面に対して垂直方向に延在するパッド回転軸を軸として研磨パッドを回転させるパッド回転手段と、該パッド回転手段が回転させる研磨パッドをウェーハに対して押付け及び離間させるパッド押付け手段と、
を備える表面加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014209762A JP2016081991A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 表面加工装置 |
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JP2014209762A JP2016081991A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 表面加工装置 |
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JP2016081991A true JP2016081991A (ja) | 2016-05-16 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2019198908A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 株式会社ディスコ | 合成樹脂板加工方法 |
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JP2001252853A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 平面加工装置 |
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-
2014
- 2014-10-14 JP JP2014209762A patent/JP2016081991A/ja active Pending
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