JP2016080466A - 液体クロマトグラフシステムとその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化を図る液体クロマトグラフシステムを提供する。【解決手段】液体クロマトグラフシステムを構成する動作ユニットに設けられている複数のモジュールのうち、共通の電源系統により電力が供給される2以上のモジュールについて、優先度の高いモジュールから順に出力を決定する。出力未決定のモジュールの出力は、それよりも優先度の高いモジュールの消費電力を算出し、予め定められた消費電力の合計値についての許容値と算出した消費電力との差分値を残余電力として求め、出力未決定のモジュールの消費電力が残余電力以下となるように、そのモジュールの出力を決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、送液ユニットやオートサンプラ、カラムオーブンユニット、検出ユニットなどのユニットを備えて一体的に構成された液体クロマトグラフシステムとその制御方法に関するものである。
複数のユニットが組み合わされて一体として構成された液体クロマトグラフシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。かかる液体クロマトグラフシステムは、送液ユニット、オートサンプラ、カラムオーブンユニット及び検出ユニットにより構成されている。これらのユニットは、送液ユニット側を上流として互いに流路で接続されている。
送液ユニットは、送液ポンプによって移動相を送液するユニットであり、オートサンプラはユーザによって設置された試料容器から試料を採取し、送液ユニットにより移動相が送液される分析流路中に試料を注入するユニットである。カラムオーブンユニットは、オートサンプラの下流側に接続された分析カラムを有し、その分析カラムの温度をヒータやペルチェ素子などの温調機構を用いて一定温度に維持するユニットである。検出ユニットは、分析カラムのさらに下流側に接続され、分析カラムで分離された試料成分を検出するユニットである。
特開平6−102269号公報
複数のユニットを組み合わせて一体として構成された液体クロマトグラフシステムは、各ユニットの大きさも小さくない上、各ユニットのコストも高く、結果として液体クロマトグラフシステム全体の大きさが大きくなり、コストも高いものとなっていた。
そこで、本発明は、液体クロマトグラフシステム全体の小型化と低コスト化を図ることを目的とするものである。
本発明にかかるモジュール出力制御方法の一実施形態は、液体クロマトグラフシステムを構成する動作ユニットに設けられている複数のモジュールのうち、共通の電源系統を用いて電力を供給しながら該液体クロマトグラフシステムの起動中に常時駆動される2以上のモジュールの出力を、以下のステップをその順に繰り返し実行することにより制御するものである。
(1)共通の電源系統を用いて電力が供給される各モジュールついて予め規定された優先度を認識するステップ、
(2)優先度の最も高いモジュールの出力を決定するステップ、
(3)出力の決定されたモジュールの消費電力を算出するステップ、
(4)予め定められた消費電力の合計値についての許容値と(3)のステップにより算出した消費電力との差分値を残余電力として求めるステップ、及び
(5)出力未決定のモジュールの消費電力が残余電力以下となるように、出力未決定のモジュールの出力を決定するステップ。
ここで、液体クロマトグラフシステムを構成する動作ユニットとしては、例えばオートサンプラやカラムオーブンユニット、検出ユニットなどが挙げられる。これらの動作ユニットのほか、液体クロマトグラフは、動作ユニットの動作制御を行なう制御ユニットや各動作ユニットに電力を供給する電源ユニットにより構成される。
また、各動作ユニットに設けられているモジュールとは、電力の供給を受けて動作する構成要素を意味する。常時駆動されるモジュールとしては、例えば分析カラムや試料容器の温度を調節するためのヒータやペルチェ素子、送液ポンプ用のモータなどが挙げられる。常時駆動されないモジュールとして、試料の採取に用いられるニードルを駆動するためのモータや、液の吸入と吐出を行なうポンプの駆動用モータ、切替バルブ駆動用のモータなどが挙げられる。
本発明にかかる液体クロマトグラフシステムの一実施形態は、複数の動作ユニット、電源ユニット、及び制御ユニットを備えている。各動作ユニットは独自に電源部をもたない。電源ユニットは、各動作ユニットに設けられたモジュールに電力を供給するものであって、該液体クロマトグラフシステムの起動中に常時駆動される複数のモジュールに電力を供給する1つの電源系統である共通電源系統を有する。制御ユニットは、許容値保持部、優先度保持部、モジュール出力決定部、消費電力算出部、及び残余電力算出部を備えている。許容値保持部は、共通電源系統における消費電力の許容範囲の最大値として予め規定された許容値を保持する。優先度保持部は、共通電源系統により電力が供給される各モジュールについて予め規定された優先度に関する情報を保持する。モジュール出力決定部は、優先度保持部に保持された優先度に関する情報に基づいて、共通電源系統により電力が供給されるモジュールにおいて、出力未決定のモジュールのうち最も優先度の高いモジュールの出力を決定する。消費電力算出部は、モジュール出力決定手段により出力の決定されたモジュールがその出力で駆動されたときの消費電力を算出する。残余電力算出部は、許容値と出力の決定されたモジュールの消費電力との差分値を残余電力として求める。さらに、モジュール出力決定部は、出力未決定のモジュールが駆動されたときにその消費電力が残余電力を超えないように、モジュールの出力を決定するように構成されている。
本発明にかかるモジュール出力制御方法の一実施形態によれば、共通の電源系統を用いて電力を供給する2以上のモジュールについて、予め各モジュールについて規定された優先度の高いモジュールの出力を優先的に決定してその消費電力を算出し、予め設定された許容値からその消費電力を差し引いた残余電力を優先度の低いモジュールの消費電力が超えないように、優先度の低いモジュールの消費電力を決定するため、予め設定された許容値の範囲内で共通の電源系統を用いて複数のモジュールに電力を供給することが可能となる。これにより、動作ユニットごとに電源部を搭載する必要がなくなり、各ユニットを小型化させることができるとともに、各ユニットにかかるコストを低減できる。1つの電源系統により電力が供給される複数のモジュールの消費電力が予め設定された許容値以下となるように各モジュールの出力が決定されるので、それらのモジュールの最大消費電力の合計よりも小さい容量の電源系統を共通の電源系統として用いることができ、電源ユニットの小型化や省電力化を図ることができる。
本発明にかかる液体クロマトグラフシステムの一実施形態によれば、該液体クロマトグラフシステムを構成する各動作ユニットは独自に電源をもたず、電源ユニットによって各ユニットに電力が供給されるようになっているので、各ユニットが小型化され、液体クロマトグラフシステム全体の小型化が図れる。電源ユニットは、常時駆動される複数のモジュールに対して電力を供給する共通電源系統を有し、優先度の高いモジュールの出力を先に決定してその消費電力を算出し、出力未決定のモジュールの消費電力が予め設定された許容値までの残りの消費電力(残余電力)以下となるようにそれらのモジュールの出力を決定するので、共通電源系統における消費電力を予め設定された許容値以下に抑制することができる。これにより、すべてのモジュールが最大出力で駆動されたときの消費電力をカバーできるような容量の大きい電源ユニットを設けることなく、それよりも容量の小さい電源ユニットで液体クロマトグラフシステムを運用することができるので、液体クロマトグラフシステムの低コスト化と省電力化を図ることが可能となる。
液体クロマトグラフシステムの一実施例を示す概略構成図である。 同実施例における制御系統及び電力供給系統を示すブロック図である。 同実施例におけるモジュールの動作制御を示すフローチャートである。 同実施例において電源ユニットの第2系統を用いて電力が供給されるモジュールについて規定された優先度の一覧である。 液体クロマトグラフシステムにおける電力供給系統の他の例を示すブロック図である。 ペルチェ素子についての出力とそのときの予想消費電力との関係を示すテーブルの一例である。
本発明にかかるモジュール出力制御方法のさらに好ましい実施形態について以下に述べる。
(5)のステップにおいて、出力未決定のモジュールが2以上ある場合、それらのモジュールうち優先度のより高いモジュールから順に出力を決定してもよい。そうすれば、優先度の高いモジュールの消費電力に応じて優先度の低いモジュールの出力が抑制されるので、モジュールの出力の抑制が分析結果に与える影響を小さくすることができる。
(3)のステップにおいて、優先度の最も高いモジュールが(2)のステップにおいて決定された出力で駆動される前に、そのモジュールの消費電力を(2)のステップにおいて決定された出力に基づいて算出することが好ましい。そうすれば、優先度の高いモジュールが実際に駆動されてから、その消費電力に応じてより優先度の低いモジュールの出力を決定する場合に比べて、優先度の高いモジュールと優先度の低いモジュールの駆動されるタイミングのずれを小さくすることができる。
優先度の高いモジュールと優先度の低いモジュールとが異なるタイミングで駆動されると、それらのモジュールの消費電力の合計が予め設定された許容値を超えてしまうことが起こり得る。そのため、(5)のステップにおいて出力の決定された優先度の低いモジュールと、(2)のステップにおいて出力の決定されたモジュールとを同時に駆動することが好ましい。そうすれば、すべてのモジュールが同じタイミングで駆動され、消費電力に基づく各モジュール出力の制御の精度が向上する。
ここで、各動作ユニットに設けられて常時駆動されるモジュールとしてはペルチェ素子やヒータが挙げられる。ヒータは抵抗値が常に一定であるため、その出力(例えば駆動電流値)から消費電力を計算によって求めることができるが、ペルチェ素子は、吸熱側と放熱側の温度差等によって抵抗値が変わるため、出力を固定しても駆動条件によって消費電力が変動し、消費電力を出力に基づいて計算で求めることができない。
そこで、ペルチェ素子が共通電源系統によって電力が供給されるモジュールの中に含まれている場合に、該ペルチェ素子の消費電力を、ペルチェ素子の出力とその出力でペルチェ素子を駆動したときの消費電力の予測値との関係を示す情報として予め用意された消費電力データに基づいて算出するようにしてもよい。ペルチェ素子の消費電力の予測値は、予め種々の条件下で駆動させたときの最大消費電力を実測により求めて消費電力データとして用意しておく。これにより、ペルチェ素子を実際に駆動させる前に消費電力を求めることができる。
動作ユニットとしてオートサンプラとカラムオーブンユニットがあり、オートサンプラに、試料容器の温度を一定温度に調節する試料温調用ペルチェ素子と該オートサンプラ内を除湿するための除湿用ペルチェ素子が設けられ、カラムオーブンユニットに、分析カラムの温度を一定温度に調節するためのカラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータが設けられ、試料温調用ペルチェ素子、除湿用ペルチェ素子、カラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータに対して共通の電源系統を用いて電力を供給する場合には、カラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータの優先度を最も高く設定し、除湿用ペルチェ素子の優先度を最も低く設定することが好ましい。分析カラムの分離性能は温度依存性が高く、分析カラムの温度が変動すると分析結果に大きな影響を与える。そのため、カラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータの優先度は最も高いことが望ましい。逆に、除湿用ペルチェ素子はオートサンプラ内の湿度を下げる目的で設けられているものであり、除湿用ペルチェ素子の出力が変動しても、分析結果に与える影響は小さい。そのため、除湿用ペルチェ素子の優先度は最も低くてよい。モジュールの優先度をこのように設定しておくことで、分析結果に与える影響を最小限に留めながら、共通電源系統での消費電力を所定の許容値内に抑制することができ、液体クロマトグラフシステム全体の省電力化や低コスト化を図ることができる。
本発明にかかる液体クロマトグラフシステムのさらに好ましい実施形態について以下に述べる。
モジュール出力決定部は、出力未決定のモジュールが2以上存在するときは、それらのモジュールのうちより優先度の高いモジュールから出力を決定するようになっていることが好ましい。そうすれば、優先度の高いモジュールの消費電力に応じて優先度の低いモジュールの出力が抑制されるので、モジュールの出力の抑制が分析結果に与える影響を小さくすることができる。
消費電力算出部は、モジュール出力決定部により出力の決定されたモジュールが決定された出力で駆動される前に、モジュール出力決定部により決定された出力に基づいて該モジュールの消費電力を算出することが好ましい。そうすれば、優先度の高いモジュールが実際に駆動されてからより優先度の低いモジュールの出力を決定する場合に比べて、優先度の異なるモジュールの駆動されるタイミングのずれが小さくなる。
モジュール出力決定手段により出力の決定されたモジュールがその出力で駆動される前に、モジュール出力決定手段によって出力の決定されたモジュールの消費電力が消費電力算出部によって算出され、その消費電力に基づいて残余電力算出部により残余電力が算出され、その残余電力に基づいて出力未決定のモジュールの出力がモジュール出力決定手段により決定されることが好ましい。そうすれば、すべてのモジュールを同じタイミングで駆動することができ、消費電力に基づく各モジュール出力の制御の精度が向上する。
ペルチェ素子の出力とその出力で該ペルチェ素子を駆動したときの消費電力の予測値との関係を示す消費電力データを保持する消費電力データ保持部をさらに備え、消費電力算出部は、消費電力データ保持部に保持されている消費電力データに基づいてペルチェ素子の消費電力を算出することが好ましい。そうすれば、そのモジュールを実際に駆動させる前にその消費電力を求めることができる。
動作ユニットとして、移動相を送液する送液ユニット、送液ユニットにより送液される移動相が流れる分析流路中に試料を注入するオートサンプラ、分析流路上のオートサンプラよりも下流側に設けられた分析カラムを有するカラムオーブンユニット、及び分析カラムで分離された試料成分を検出する検出ユニットを含んでおり、オートサンプラにおいて設置された試料容器の温度を調節する試料温調用ペルチェ素子、オートサンプラ内の除湿を行なう除湿用ペルチェ素子、カラムオーブンユニットにおいて分析カラムの温度を調節するカラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータに対して共通電源系統により電力を供給するように構成されている場合には、カラム温調用ペルチェ素子とカラム温調用ヒータの優先度が最も高く、除湿用ペルチェ素子の優先度が最も低く設定されていることが好ましい。これにより、分析結果に与える影響を最小限に留めながら、共通電源系統での消費電力を所定の許容値内に抑制することができ、液体クロマトグラフシステム全体の省電力化や低コスト化を図ることができる。
以下、本発明にかかるモジュール出力制御方法を適用した液体クロマトグラフシステムの一実施例について、図面を用いて説明する。
まず、図1を用いて、液体クロマトグラフシステム全体の構成について説明する。
この液体クロマトグラフシステムは、送液ユニット2、オートサンプラ4、カラムオーブンユニット6及び検出ユニット8の各動作ユニット、各動作ユニット2,4,6及び8の動作制御を行なう制御ユニット9、及びそれらの動作ユニット2,4,6,8と制御ユニット9に必要な電力を供給する電源ユニット10を備えている。オペレータは制御ユニット9を介してこの液体クロマトグラフシステムの管理を行なう。制御ユニット9は、専用のコンピュータ又は各ユニット2,4,6,8を管理するためのソフトウェアが導入された汎用のパーソナルコンピュータにより実現することができる。
送液ユニット2の筐体には送液ポート2aが、オートサンプラ4の筐体には入口ポート4a及び出口ポート4bが、カラムオーブンユニット6の筐体には入口ポート6a及び出口ポート6bが、検出ユニット8の筐体には入口ポート8a及び出口ポート8bがそれぞれ設けられている。送液ユニット2の送液ポート2aとオートサンプラ4の入口ポート4aは配管11によって接続されている。オートサンプラ4の出口ポート4bとカラムオーブンユニット6の入口ポート6aは配管12によって接続されている。カラムオーブンユニット6の出口ポート6bと検出ユニット8の入口ポート8aは配管14によって接続されている。検出ユニット8の出口ユニット8bはドレインに通じている。
送液ユニット2の筐体内に2台の送液ポンプ16a,16bとそれらの送液ポンプ16a,16bにより送液された溶媒を混合するためのミキサ18が設けられている。送液ポンプ16a,16bは互いに独立して駆動され、互いに異なる種類の溶媒(例えばアセトニトリルやエタノールなどの有機溶媒と水)をミキサ18へ送液するようになっている。送液ポンプ16aと16bにより送液された溶媒はミキサ18において混合され、送液ポート2aを通じて移動相としてオートサンプラ4に供給される。
オートサンプラ4の内部に、試料設置部4c、試料採取機構4d及び試料導入機構4eが設けられている。
試料設置部4cは熱伝導性のラックテーブル34を備え、そのラックテーブル34の温度がペルチェ素子36(試料温調用ペルチェ素子)によって一定温度に調節される。ラックテーブル34上には、試料を収容した試料容器38を複数保持した状態のサンプルラック32が設置される。ラックテーブル34には温度センサ37が設けられている。試料温調用ペルチェ素子36の出力は、温度センサ37の信号に基づいて、このオートサンプラ4に設けられている制御部62(図2参照。)によりフィードバック制御される。
試料採取機構4dは、ニードル24、ニードル24を水平方向と鉛直方向へ移動可能に支持する機構、ニードル24を介して液の吸入と吐出を行なうシリンジポンプ26、及びシリンジポンプ26の接続先をニードル24側と洗浄液容器30側の間で切り替える切替バルブ28を備えている。試料採取機構4dは、ニードル24を所望の試料容器38の位置へ移動させ、ニードル24の先端から試料を吸入し、試料導入機構4eの2ポジションバルブ20の1つのポートであるインジェクションポート23にその試料を注入する。インジェクションポート23は2ポジションバルブ20に設けられた流路を介してサンプルループ38に接続されるようになっており、インジェクションポート23から注入された試料は、サンプルループ38に保持される。
試料導入機構4eは、2ポジションバルブ20及びサンプルループ38からなる。2ポジションバルブ20はインジェクションポート23やドレインポートを含んで6つのポートを備えている。2ポジションバルブ20の他のポートには、入口流路21の一端、出口流路22の一端、サンプルループ38の一端及び他端が接続されている。入口流路21の他端は入口ポート4aに接続され、出口流路22の他端は出口ポート4bに接続されている。
2ポジションバルブ20の切替えにより、(1)インジェクションポート23、サンプルループ38及びドレインポートが直列に接続された状態(図の状態)と、(2)入口流路21と出口流路22との間にサンプルループ38が接続された状態のいずれかの状態となる。
試料採取機構4dにより採取した試料は、2ポジションバルブ20を上記(1)の状態にしてインジェクションポート23を通じて注入することで、サンプルループ38に保持される。その後、2ポジションバルブ20を(2)の状態にすることでサンプルループ38に送液ユニット2からの移動相が供給され、移動相とともに出口ポート4b及び配管12を通じてカラムオーブンユニット6aに移送される。
また、オートサンプラ4には、筐体内の除湿を行なうための除湿器であるペルチェ素子40が設けられている。
カラムオーブンユニット6は、分析カラム44と分析カラム44を保持するカラムホルダ48を備えている。分析カラム44の一端は入口流路42を介して入口ポート6aに接続され、他端は出口流路46を介して出口ポート6bに接続されている。カラムホルダ48には、分析カラム44を一定温度に調節するためのヒータ50、ペルチェ素子52及び温度センサ53が設けられている。ヒータ50とペルチェ素子52の出力は、温度センサ53の信号に基づいて、このカラムオーブンユニット6に設けられている制御部64(図2参照。)によりフィードバック制御される。
検出ユニット8は、フローセル56及びそのフローセル56を流れる試料の光学的検出を行なうための光学的検出器60を備えている。フローセル56は、入口流路54を介して入口ポート8aに接続され、出口流路58を介して出口ポート8bに接続されている。
制御ユニット9は送液ユニット2、オートサンプラ4、カラムオーブンユニット6及び検出ユニット8の動作制御を一元的に行なう。制御ユニット9の機能については後述する。
次に、この液体クロマトグラフシステムの制御系統と電力供給系統について図2を用いて説明する。
オートサンプラ4に搭載されているモジュールとしては、2ポジションバルブ20を駆動するバルブ駆動モータ20a、ニードル24を駆動するニードル駆動モータ24a、シリンジポンプ26を駆動するシリンジ駆動モータ26a、試料温調用ペルチェ素子32及び除湿用ペルチェ素子40がある。これらのモジュールの出力は、制御ユニット9からの信号を受けた制御部62により制御される。
カラムオーブンユニット6に搭載されているモジュールとしては、カラムホルダ48に設けられたカラム温調用のヒータ50とペルチェ素子52がある。これらのモジュールの出力は、制御ユニット9からの信号を受けた制御部64により制御される。
送液ユニット2に搭載されているモジュールとしては、2台の送液ポンプ16a及び16bがある。これらのモジュールの出力は、制御ユニット9からの信号を受けた制御部66により制御される。
検出ユニット2に搭載されているモジュールとしては、試料セル56に対して光を照射するための光源70と、試料セル56を透過した光又は試料セル56中の試料から発せられた光を検出するためのフォトダイオードなどの検出素子72がある。これらのモジュールの動作は、制御ユニット9からの信号を受けた制御部68により制御される。
制御ユニット9は、オペレータによって設定された分析条件に基づいて各動作ユニット2,4,6及び8に設けられているモジュールの出力制御を行なうとともに、検出ユニット8で得られた検出信号に基づいて試料成分の定量等の演算処理を行なう。
この実施例において、各ユニット2,4,6,8及び9に電力を供給する電源ユニット10は、電力供給系統(電源系統)として互いに独立した2つの系統、第1系統と第2系統を備えている。送液ユニット2及び検出ユニット8に設けられている各モジュールや制御ユニット9には、第1系統により必要な電力が供給されるように構成されている。オートサンプラ4及びカラムオーブンユニット6に設けられている各モジュールには、第2系統により必要な電力が供給されるようになっている。第1系統と第2系統は、複数のモジュールに対して電力を供給する共通の電源系統(共通電源系統)である。
電源ユニット10の第1系統により電力が供給されるモジュールは、移動相の送液や試料の光学的な検出、システムの管理といったこの液体クロマトグラフシステムの分析動作に不可欠なものであるため、第1系統にはこれらのモジュールを動作させるために十分な電力が確保されている。
電源ユニット10の第2系統により電力が供給されるモジュールには、バルブ駆動モータ20a、ニードル駆動モータ24a及びシリンジ駆動モータ26aといった適時動作を行なうモジュールと、試料温調用ペルチェ素子36、除湿用ペルチェ素子40、カラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52といった、この液体クロマトグラフシステムの起動中に常時駆動されるモジュールが含まれている。常時駆動される各モジュールには優先度が予め設定されており、その優先度に応じて制御ユニット9が各モジュールの出力を決定するようになっている。
第2系統により電力が供給される各モジュールに対して設定された優先度の一例を図4に示す。
カラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52はその出力が分析カラム48の温度に影響を与え、それによって分析カラム48の分離性能に影響を与えるため、その優先度は最も高い「高」に設定されている。試料温調用ペルチェ素子36は、試料の温度が変動すると分析カラム48における分離性能に影響を与えるおそれがあるが、その影響はカラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52に比べて小さいため、その優先度はカラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52よりも低い「中」に設定されている。除湿用ペルチェ素子40はオートサンプラ4内の除湿を目的として設けられているもので、その出力の増減が分析に与える影響は試料温調用ペルチェ素子36よりも小さいため、その優先度は最も低い「低」に設定されている。
バルブ駆動モータ20a、ニードル駆動モータ26a及びシリンジ駆動モータ36aについて優先度は設定されていない。これらのモジュールは適時動作する必要があるため、これらのモジュールが動作するために必要な電力は予め確保される。制御ユニット9は、第2系統の供給電力の最大値として予め設定された許容値を各モジュールの消費電力の合計が超えないように、適時動作するモジュールに必要な電力をその許容値の中から確保した上で、残りの電力を常時駆動されるモジュールの消費電力が超えないように、それらのモジュールの出力を決定して駆動する。例えば、第2系統の供給電力の許容値が500Wに設定されており、バルブ駆動モータ20a、ニードル駆動モータ26a及びシリンジ駆動モータ36aを駆動するために必要な電力の合計が200Wであったとすると、残りの300Wを超えないように、試料温調用ペルチェ素子36、除湿用ペルチェ素子40、カラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52の出力を決定してこれらのモジュールを駆動する。第2系統の供給電力の許容値は、例えば電源ユニット10の電源容量に基づいて設定された値である。
なお、図5に示されているように、オートサンプラ4のバルブ駆動モータ20a、ニードル駆動モータ26a及びシリンジ駆動モータ36aなどの適時駆動されるモジュールに対しては、他の常時駆動モジュールとは別の電源系統(第3系統)を用いて電力を供給するようにしてもよい。
図2に戻って説明を続けると、制御ユニット9には、各モジュールの出力を決定するための機能として、モジュール出力決定部74、消費電力算出部76、残余電力算出部78、優先度保持部80及び消費電力データ保持部82を備えている。モジュール出力決定部74、消費電力算出部76及び残余電力算出部78は、制御ユニット9に設けられた記憶装置に格納されているソフトウェアとそのソフトウェアを実行する演算処理装置(CPU)によって実現される機能である。優先度保持部80と消費電力データ保持部82はそれぞれ、制御ユニット9に設けられた記憶装置内に形成された記憶領域によって実現される機能である。各モジュールについて設定された優先度の情報は優先度保持部80に保持されている。
モジュール出力決定部74は、優先度の最も高いモジュールであるカラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の出力を最初に決定し、次に試料温調用ペルチェ素子36、最後に除湿用ペルチェ素子40の出力を決定する。カラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52の出力は、カラムホルダ48の温度が予め設定された所定の温度になるように、カラムホルダ48に設けられた温度センサ53の信号に基づいて決定する。
消費電力算出部76は、モジュール出力決定部74により決定された出力に基づいてそのモジュールの消費電力を算出する。最も優先度の高いカラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の出力が決定されたときは、それぞれの消費電力を算出する。
ペルチェ素子以外のモジュールは、出力が決定されるとその出力に基づいて消費電力が算出される。これに対し、ペルチェ素子は、抵抗値が駆動時の条件によって変化するため、出力(例えば、駆動電流)を一定にしても消費電力が変動する。そのため、消費電力算出部76により出力が決定されても、その出力に基づいて計算で消費電力を求めることができない。そこで、ペルチェ素子の消費電力の算出に際して、予め用意されている消費電力データを用いる。消費電力データとは、ペルチェ素子の出力とそのときの最大消費電力との相関関係を示すデータであり、その一例が図6に示されている。消費電力データは、予め対象となるペルチェ素子を駆動しそのときの最大消費電力を実測したデータである。かかる消費電力データが消費電力データ保持部82に保持されている。なお、図6のデータは、ペルチェ素子の加熱出力時と冷却出力時において、ペルチェ素子に流すことのできる電流値(例えば、9A)を流したときの出力を100%として表記している。
消費電力算出部76は、モジュール出力決定部74によりカラム温調用ペルチェ素子52の出力が決定されたときに、消費電力データ保持部82に保持されている消費電力データに基づいてカラム温調用ペルチェ素子52の消費電力を求める。消費電力算出部76は、モジュール出力決定部74により試料温調用ペルチェ素子36の出力が決定されたときは、消費電力データ保持部82に保持されている消費電力データに基づいて試料温調用ペルチェ素子36の消費電力を求める。
なお、消費電力データを用いて消費電力を求める際は、モジュールの個体差等を考慮し、消費電力データに示されている数値に一定の余地幅(例えば+10%)を上乗せした値を用いる。また、消費電力データをそのような余地幅を含めた値により作成しておいてもよい。
残余電力算出部78は、第2系統の供給電力量として予め規定されている許容値から出力の決定されたモジュールの消費電力の合計値を差し引くことにより、許容値までの残余電力を求める。モジュール出力決定部74によりカラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の出力が決定されたときは、許容値からそれらの消費電力を差し引いた値が残余電力として求められる。試料温調用ペルチェ素子36の出力が決定されたときは、その残余電力からさらに試料温調用ペルチェ素子36の消費電力を差し引いた値が残余電力として求められる。
モジュール出力決定部74は、優先度の高いモジュールから順に出力を決定するが、優先度の高いモジュールの出力を決定した後、次に優先度の高いモジュールの出力を決定するときは、そのモジュールの消費電力が、予め設定された許容値から出力の決定されたモジュールの消費電力以下となるようにそのモジュールの出力を決定する。残余電力が出力を決定しようとするモジュールの最大消費電力以下であるときは、そのモジュールの消費電力が残余電力又は残余電力よりも僅かに小さくなるようにそのモジュールの出力を決定する。例えば、残余電力が最も優先度の低い除湿用ペルチェ素子40の最大消費電力以下であるときは、消費電力データに基づいて、除湿用ペルチェ素子40の消費電力(+余地幅)が残余電力と同程度となる出力を逆算により求め、決定する。
制御ユニット9によるモジュール出力の決定手順について図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、優先度の最も高いモジュール、カラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の出力を、カラムホルダ48に設けられている温度センサ37の信号に基づいて決定し、その出力値からこれらのモジュール50,52の消費電力を求める。予め設定された許容値からカラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の消費電力を差し引き、残余電力を求める。
出力の決定されていないモジュールのうち次に優先度の高いモジュール、試料温調用ペルチェ素子36の出力を、残余電力を超えない範囲で決定する。残余電力が試料温調用ペルチェ素子36の最大出力時の消費電力以上であれば、試料温調用ペルチェ素子36の出力を、ラックテーブル34に設けられている温度センサ37の信号に基づいて決定する。
次に、他に出力の決定されていないモジュール、除湿用ペルチェ素子40の出力を決定する。除湿用ペルチェ素子40の出力は、先に出力が決定された試料温調用ペルチェ素子36の消費電力を許容値からさらに差し引くことで得られた残余電力、すなわち許容値からカラム温調用ヒータ50、カラム温調用ペルチェ素子52及び試料温調用ペルチェ素子36の消費電力を差し引いた残余電力を、試料温調用ペルチェ素子36の消費電力が超えないように決定する。すべてのモジュールについて出力を決定した後、各モジュールを決定された出力で同時に駆動する。
例えば、試料温調用ペルチェ素子36、除湿用ペルチェ素子40、カラム温調用ヒータ50及びカラム温調用ペルチェ素子52に対しての供給電力量の許容値が300Wであったとする。試料温調用ペルチェ素子36の最大消費電力が110W、除湿用ペルチェ素子40の最大消費電力が110W、カラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52の合計の最大消費電力が140Wであったとすると、これらすべてのモジュールを最大出力で駆動すると合計が360Wになってしまい、許容値300Wを超えてしまう。そこで、優先度の高いカラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52、試料温調用ペルチェ素子32の出力を優先的に決定してこれらのモジュールの消費電力を求め、許容値からこれらのモジュールの消費電力を差し引いた残りの電力で除湿用ペルチェ素子40を駆動する。
例えば、カラム温調用ヒータ50とカラム温調用ペルチェ素子52、試料温調用ペルチェ素子32の出力が最大となるように決定された場合、これらのモジュールの消費電力の合計は250Wであるから、残余電力は50Wとなる。この場合、除湿用ペルチェ素子40の消費電力が50W又はそれ以下となるように、消費電力データに基づいて除湿用ペルチェ素子40の出力を決定する。
上記の手順を一定時間ごとに繰り返し行ない、分析結果に与える影響の大きいモジュールの出力を維持しつつ、電源ユニット10の1つの電源系統における消費電力を、予め設定した許容値以内に抑制する。
許容値は、優先度の高いモジュール(例えば優先度「中」以上のモジュール)の最大消費電力の合計値よりも大きく、優先度の低いモジュールまでのすべてのモジュールを最大出力で駆動したときの消費電力の合計値よりも小さい値に設定されることが好ましい。以上において説明したモジュール出力の制御方法により、第2系統における消費電力が許容値を超えることがないため、電源ユニット10の第2系統への電力供給能力をその許容値程度にすることができる。したがって、電源ユニット10は、すべてのモジュールの最大消費電力の合計よりも大きな電源容量を備えている必要はなく、電源ユニット10の小型化を図ることができる。
2 送液ユニット
2a 送液ポート
4 オートサンプラ(自動試料注入ユニット)
4a,6a,8a 入口ポート
4b,6b,8b 出口ポート
4c 試料設置部
4d 試料採取機構
4e 試料導入機構
6 カラムオーブンユニット
8 検出ユニット
9 制御ユニット
9a モジュール制御手段
9b 電力管理手段
9c 優先度保持部
10 電源ユニット
11,12,14 配管
16a,16b 送液ポンプ
18 ミキサ
20 2ポジションバルブ
20a バルブ駆動モータ
21,42,54 入口流路
21,46,58 出口流路
23 インジェクションポート
24 ニードル
26 シリンジポンプ
26a シリンジ駆動モータ
28 切替バルブ
30 洗浄液容器
32 サンプルラック
34 ラックテーブル
36 試料温調用ペルチェ素子
37,53 温度センサ
38 試料容器
38 サンプルループ
40 除湿用ペルチェ素子
44 分析カラム
48 カラムホルダ
50 カラム温調用ヒータ
52 カラム温調用ペルチェ素子
56 試料セル
60 光学的検出器
62,64,66,68 制御部
70 光源
72 検出素子
74 モジュール出力算出部
76 消費電力算出部
78 残余電力算出部
80 優先度保持部
82 消費電力データ保持部

Claims (12)

  1. 液体クロマトグラフシステムを構成する動作ユニットに設けられている複数のモジュールのうち、共通の電源系統を用いて電力を供給しながら該液体クロマトグラフシステムの起動中に常時駆動される2以上のモジュールの出力を、以下のステップをその順に繰り返し実行することにより制御するモジュール出力制御方法。
    (1)共通の電源系統を用いて電力が供給される各モジュールついて予め規定された優先度を認識するステップ、
    (2)優先度の最も高いモジュールの出力を決定するステップ、
    (3)出力の決定されたモジュールの消費電力を算出するステップ、
    (4)予め定められた消費電力の合計値についての許容値と前記(3)のステップにより算出した消費電力との差分値を残余電力として求めるステップ、及び
    (5)出力未決定のモジュールの消費電力が前記残余電力以下となるように、出力未決定の出力を決定するステップ。
  2. 前記(5)のステップにおいて、出力未決定のモジュールが2以上ある場合には、それらのモジュールうち優先度のより高いモジュールから順に出力を決定する請求項1に記載のモジュール出力制御方法。
  3. 前記(3)のステップにおいて、優先度の最も高いモジュールが前記(2)のステップにおいて決定された出力で駆動される前に、そのモジュールの消費電力を前記(2)のステップにおいて決定された出力に基づいて算出する請求項1又は2に記載のモジュール出力制御方法。
  4. 前記(2)のステップで出力の決定されたモジュールと前記(5)のステップで出力の決定されたモジュールとを同時に駆動する請求項3に記載のモジュール出力制御方法。
  5. 共通の電源系統を用いて電力が供給されるモジュールにペルチェ素子が含まれる場合、ペルチェ素子の消費電力を、ペルチェ素子の出力とその出力で該ペルチェ素子を駆動したときの消費電力の予測値との関係を示す情報として予め用意された消費電力データに基づいて算出する請求項3又は4に記載のモジュール出力制御方法。
  6. 前記動作ユニットとしてオートサンプラとカラムオーブンユニットを設け、前記オートサンプラに、試料容器の温度を一定温度に調節する試料温調用ペルチェ素子と該オートサンプラ内を除湿するための除湿用ペルチェ素子を設け、前記カラムオーブンユニットに、分析カラムの温度を一定温度に調節するためのカラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータを設け、
    前記試料温調用ペルチェ素子、前記除湿用ペルチェ素子、前記カラム温調用ペルチェ素子及び前記カラム温調用ヒータに対して共通の電源系統を用いて電力を供給し、
    前記カラム温調用ペルチェ素子及び前記カラム温調用ヒータの優先度を最も高く設定し、前記除湿用ペルチェ素子の優先度を最も低く設定する請求項1から5のいずれか一項に記載のモジュール出力制御方法。
  7. 独自に電源部をもたない複数の動作ユニットと、
    前記各動作ユニットに設けられたモジュールに電力を供給する電源ユニットであって、該液体クロマトグラフシステムの起動中に常時駆動される複数のモジュールに電力を供給する1つの電源系統である共通電源系統を有する電源ユニットと、
    前記共通電源系統における消費電力の許容範囲の最大値として予め規定された許容値を保持する許容値保持部と、
    前記共通電源系統により電力が供給される前記各モジュールについて予め規定された優先度に関する情報を保持する優先度保持部、前記優先度保持部に保持された優先度に関する情報に基づいて、前記共通電源系統により電力が供給されるモジュールにおいて、出力未決定のモジュールのうち最も優先度の高いモジュールの出力を決定するモジュール出力決定部、前記モジュール出力決定部により決定された出力で各モジュールが駆動されたときの消費電力を算出する消費電力算出部、及び前記許容値と出力が決定されたモジュールの消費電力の合計値との差分値を残余電力として求める残余電力算出部を有し、前記モジュール出力決定部は、出力未決定のモジュールが駆動されたときにその消費電力が前記残余電力を超えないように、該モジュールの出力を決定する制御ユニットと、を備えた液体クロマトグラフシステム。
  8. 前記モジュール出力決定部は、出力未決定のモジュールが2以上存在するときは、前記優先度保持部に保持された優先度に関する情報に基づいて、それらのモジュールのうち優先度の高いモジュールから順に出力を決定する請求項7に記載の液体クロマトグラフシステム。
  9. 前記消費電力算出部は、モジュール出力決定部により出力の決定されたモジュールが決定された出力で駆動される前に、モジュール出力決定部により決定された出力に基づいて該モジュールの消費電力を算出する請求項7又は8に記載の液体クロマトグラフシステム。
  10. 前記モジュール出力決定手段により出力の決定されたモジュールがその出力で駆動される前に、前記モジュール出力決定手段によって出力の決定されたモジュールの消費電力が前記消費電力算出部によって算出され、その消費電力に基づいて前記残余電力算出部により残余電力が算出され、その残余電力に基づいて出力未決定のモジュールの出力が前記モジュール出力決定手段により決定される請求項9に記載の液体クロマトグラフシステム。
  11. ペルチェ素子の出力とその出力で該ペルチェ素子を駆動したときの消費電力の予測値との関係を示す消費電力データを保持する消費電力データ保持部をさらに備え、
    前記消費電力算出部は、前記消費電力データ保持部に保持されている前記消費電力データに基づいて前記ペルチェ素子の消費電力を算出する請求項7から10のいずれか一項に記載の液体クロマトグラフシステム。
  12. 前記動作ユニットは、移動相を送液する送液ユニット、前記送液ユニットにより送液される移動相が流れる分析流路中に試料を注入するオートサンプラ、前記分析流路上の前記オートサンプラよりも下流側に設けられた分析カラムを有するカラムオーブンユニット、及び前記分析カラムで分離された試料成分を検出する検出ユニットを含み、
    前記オートサンプラにおいて設置された試料容器の温度を調節する試料温調用ペルチェ素子、前記オートサンプラ内の除湿を行なう除湿用ペルチェ素子、前記カラムオーブンユニットにおいて分析カラムの温度を調節するカラム温調用ペルチェ素子及びカラム温調用ヒータに対して前記共通電源系統により電力を供給するように構成され、
    前記カラム温調用ペルチェ素子と前記カラム温調用ヒータの優先度が最も高く、前記除湿用ペルチェ素子の優先度が最も低く設定されている請求項7から11のいずれか一項に記載の液体クロマトグラフシステム。
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