JP2016080088A - 取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業により、取付部材を長尺部材に取り付け可能な取付構造を提供する。【解決手段】上記課題を解決するための取付構造10は、アウターケーシング1と、プロテクター3と、リング状部材2とを備えており、プロテクター3がアウターケーシング1に取付けられた取付構造である。プロテクター3は、弾性機能を有し、アウターケーシング1の外周1bに取付けられる。リング状部材2は、アウターケーシング1とプロテクター3との間に設けられる。取付構造10は、プロテクター3の弾性機能により生じるアウターケーシング1への押圧力によって、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2の移動が制限される介在部材制限状態と、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2に対するプロテクター3の移動が制限される取付部材制限状態とが生じることにより、プロテクター3がアウターケーシング1の長手方向に移動抑制されている。【選択図】図2

Description

本発明は、長尺部材に取付部材を取り付ける取付構造に関する。
自動車などでは、例えばシフトレバーの操作をトランスミッションに伝達するように、所定の操作を伝達するために、コントロールケーブルが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。このようなコントロールケーブルは、例えばエンジンなどの高温の物体などと接触する可能性が考えられるので、そのアウターケーシングに筒状のプロテクターを被せられて保護されていた。
プロテクターをコントロールケーブルのアウターケーシングに取り付ける際には、接着剤とアウターケーシング(例えば、ポリプロピレン)の間の接着性が低いので、接着性を良くするため、はじめにアウターケーシングの所定の位置にプライマーが塗布されて、4〜24時間乾燥が行われる。その後、アウターケーシングの軸方向よりプロテクターが外挿されて、プロテクターが所定の位置に配置される。そして、接着剤が塗布された後、プロテクターの外側から圧着が行われることによって、プロテクターがアウターケーシングに取り付けられる。
国際公開2013/065701号
しかしながら、上記のように、アウターケーシングにプロテクターを取り付ける際には、上述したようにプライマーを塗布し乾燥する処理が必要であるので、非常に時間がかかっていた。また、接着剤が飛散する場合等があり、作業効率が悪い。
本発明の課題は、簡単な作業により、取付部材を長尺部材に取り付け可能な取付構造を提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る取付構造は、長尺部材と、取付部材と、介在部材とを備えており、取付部材が長尺部材に取付けられた取付構造である。取付部材は、縮径手段を有し、長尺部材の外周に取付けられる。介在部材は、長尺部材と取付部材との間に設けられる。第1の本発明の取付構造は、取付部材の縮径手段により生じる長尺部材への押圧力によって、長尺部材の長手方向への介在部材の移動が制限される介在部材制限状態と、長尺部材の長手方向への介在部材に対する取付部材の移動が制限される取付部材制限状態とが生じることにより、取付部材が長尺部材の長手方向に移動抑制されている。
以上の構成により、取付部材の縮径手段により生じる長尺部材への押圧力によって、長尺部材の長手方向への長尺部材に対する介在部材の移動が制限され、さらに、長尺部材の長手方向に取付部材が介在部材に対して移動することが制限されている。このため、取付部材の長尺部材に対する長手方向への移動が制限されている。
このように、介在部材を介することによって取付部材の長尺部材に対する移動を制限できるので、接着剤を用いる必要がない。すなわち、長尺部材に介在部材を外挿してから取付部材を外挿するという簡単な作業により、取付部材を長尺部材に取り付けできる。
介在部材は、長尺部材の長手方向に沿った方向への力を作用した際に長尺部材より抗力を受ける抗力発生手段を有していてもよい。
これにより、取付部材に作用された力が介在部材に伝わって、その力が長尺部材に作用し、その力に対する長尺部材の抗力が介在部材に伝わることによって取付部材は介在部材から力を受ける。
すなわち、取付部材に作用された力が介在部材に伝わって、介在部材から長尺部材に対して長手方向に沿った方向への力が作用した際に、長尺部材の抗力により介在部材の長尺部材に対する移動が制限される。このため、取付部材が長尺部材に対して移動することが制限される。
抗力発生手段が、長尺部材と係合する係合部であってもよい。
これにより、介在部材の長尺部材に対する長手方向への移動が、係合部と長尺部材が係合することによって制限されるので、より確実に移動を抑制できる。
縮径手段が取付部材の弾性機能であってもよい。
このように、弾性機能によって縮径できるので、取付部材を広げて長尺部材に外挿した後、弾性力によって取付部材が縮径することによって取付部材が長尺部材に取付られる。したがって、取付部材を容易に取付けられる。
長尺部材が、コントロールケーブルのアウターケーシングであり、取付部材がエラストマー樹脂を含むプロテクターであり、介在部材が略C字状リングであってもよい。
これにより、コントロールケーブルのアウターケーシングに略C字状リングを外挿してからプロテクターを略C字状リング上に外挿するという簡単な作業により、プロテクターをコントロールケーブルのアウターケーシングに取り付けできる。
本発明の取付構造によれば、簡単な作業により、取付部材を長尺部材に取り付け可能である。
本発明にかかる実施形態の取付構造によってアウターケーシングにプロテクターを取り付けた状態を示す図。 図1に示す取付構造の断面図。 (a)図1に示す取付構造の介在部材の構成を示す正面図、(b)(a)に示す取付構造の介在部材の構成を示す側面図、(c)(a)のC−C線片側断面図。 (a)図3(c)のA部拡大図、(b)図3(c)のB部拡大図。 (a)〜(c) アウターケーシングにプロテクターを取り付ける取付作業を説明するための図。 アウターケーシングにプロテクターを取り付ける取付作業を説明するための断面図。 (a)本発明にかかる実施形態の変形例のリング状部材の正面図、(b)(a)のE−E線片側断面図、(c)(a)に示すリング状部材の背面図。
以下に、本発明にかかる実施形態について図面を参照しながら説明する。
<1.構造>
(1−1)取付構造
図1は、本実施形態の取付構造10を示す斜視図である。図2は、図1の取付構造10の断面構成図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の取付構造10は、アウターケーシング1と、リング状部材2と、プロテクター3とを備えており、アウターケーシング1の外周にリング状部材2を介してプロテクター3が取り付けられている。図1には、アウターケーシング1の軸S(長手方向の一例)が示されている。
(1−2)アウターケーシング1
アウターケーシング1は、筒状であって、その内側にはインナーケーブル4が通されている。アウターケーシング1とインナーケーブル4によってコントロールケーブル5が構成されており、アウターケーシング1内をインナーケーブル4が移動することによって、インナーケーブル4の一端側での操作が他端側に伝達される。インナーケーブル4は、例えば金属製の撚り線である。アウターケーシング1は、例えば樹脂製であり、ポリプロピレンなどによって形成されている。
(1−3)リング状部材2
図3(a)は、リング状部材2の正面図(軸方向に沿って視た図)であり、図3(b)はリング状部材2の側面図である。図3(c)は、図3(a)のC−C線片側断面図である。
図4(a)は、図3(c)のA部拡大図であり、図4(b)は、図3(c)のB部拡大図である。
リング状部材2は、アウターケーシング1にプロテクター3を取り付けるためにアウターケーシング1とプロテクター3の間に介在される部材である。
図3(a)および図3(b)に示すように、リング状部材2は、正面視において略C字状であり、樹脂によって形成されている。詳細には、リング状部材2は、略円筒状の本体部20と、爪21とを有している。本体部20は、軸S方向に沿った両端である第1端20a(図2における右端)と第2端20b(図2における左端)とを有している。本体部20は、図3(a)に示すように、円筒の一部が切り欠かれた切り欠き部22を有している。切り欠き部22は、軸S方向に沿って第1端20aから第2端20bまで形成されている。
また、本体部20の内周面23の径である内径Riは、軸S方向に沿って一定距離を保持しており、外周面24がテーパ状の径である外径Roは、軸S方向に沿って第1端20aから第2端20bに向かって徐々に大きくなっている。いいかえると、図3(b)に示すように、外周面24は第1端20aから第2端20bに向かって拡径してテーパ状となっている。また、本体部20の第2端20b側には、第2端20bから第1端20aに向かって拡径してテーパ状に形成され、外周面24と第2端20b側の端面との面取り部分である、面取り20cが形成されている。なお、ここでの外径Roは、軸方向における任意の位置の外径である。リング状部材2の内径Riは、例えば、9.8mmに設定され、外径Roは、例えば最大径が10.9mmに設定される。
爪21は、本体部20の第2端20bにおいて内周面23から軸S方向に向かって突出して形成されている。爪21は、図3(a)に示すように、軸Sを中心として120度間隔で3か所に形成されている(図3(a)のα参照)。図4(a)および図4(b)に示すように、爪21は、三角錐形状であり、その頂点21sが内側に配置されている。また、爪21の右端の面21aは、軸Sに対して略垂直に配置されている。爪21は、その高さと幅が、内側に向かうに従って狭くなるように形成されている。
(1−4)プロテクター3
プロテクター3は、図1および図2に示すように、コントロールケーブル5を保護するために、アウターケーシング1の外側に取り付けられる。プロテクター3は、長さを有して弾性機能を有し、また筒状の部材であって、エラストマー樹脂によって形成されている。また、プロテクター3は、リング状部材2を覆うように、リング状部材2の外周面24側に配置されている。
リング状部材2には切り欠き部22が形成されているため、プロテクター3がリング状部材2を覆うと、プロテクター3の弾性力によってリング状部材2に縮径する方向の力が働き、リング状部材2の径(内径Riおよび外径Ro)が小さくなる。リング状部材2の径が小さくなることによって、図2に示すように爪21がアウターケーシング1の外周1bに食い込み、リング状部材2の爪21がアウターケーシング1に係合する。爪21による係合が生じる場合の方が、リング状部材2の内周が平坦で摩擦力で係合よりも係合力が強くなるので好ましい。
なお、プロテクター3の径は、アウターケーシング1の径よりも0.2mm〜0.5mm大きく形成されている。
また、プロテクター3の内径は、リング状部材2の第1端20aの外径Roよりも大きい方がより好ましいが、外径Roより小さい場合であっても、アウターケーシング1の外径より大きく、弾性変形により外径Roよりも大きくなればよい。
また、本実施形態では、爪21が外径の大きい第2端20b側に形成されているため、プロテクター3の弾性力によって生じる押圧力が効率よく伝達され、爪21がアウターケーシング1の外周1bに食い込み易い。
<2.取付動作>
以下に、アウターケーシング1にプロテクター3を取り付ける取付動作について説明する。図5(a)〜(c)は、アウターケーシング1にプロテクター3を取り付ける取付動作を説明するための図である。なお、この取付動作以外の取付方法も採用することができる。
はじめに、アウターケーシング1の軸S方向からリング状部材2が外挿されて、アウターケーシング1の外側にリング状部材2が配置される。この際、リング状部材2は、爪21の頂点21sから軸Sまでの長さがアウターケーシング1の半径よりも若干大きく形成されているため、アウターケーシング1に外挿しやすい。
次に、図5(a)に示すように、アウターケーシング1の軸S方向(長手方向の一例)からプロテクター3が外挿されて、アウターケーシング1の外側にプロテクター3が配置される。この際、プロテクター3の内径は、アウターケーシング1の外径よりも0.2mm〜0.5mm大きく形成されているため、アウターケーシング1に外挿しやすい。なお、図5(a)に示すように、リング状部材2の第1端20a側にプロテクター3が配置されるように、アウターケーシング1にリング状部材2とプロテクター3が外挿される。また、リング状部材2とプロテクター3のどちらからアウターケーシング1に嵌めても良い。
そして、リング状部材2とプロテクター3が配置された状態のアウターケーシング1が、図5(b)に示すように取付治具6に配置される。
図5(b)に示すように、取付治具6には、アウターケーシング1の一方の端1aが当接する当接部61と、リング状部材2とプロテクター3の位置決めが行われる位置決め部62と、当接部61と位置決め部62を支持する支持部63とが設けられている。支持部63は、板状の部材によって構成されている。また、当接部61と位置決め部62は、支持部63の同一面側に配置されている。
位置決め部62は、第1位置決め部材621と、第2位置決め部材622とを有している。第1位置決め部材621は、半円筒状の部材であり、アウターケーシング1が載置される。第1位置決め部材621にリング状部材2の第2端20bを当接させることによりリング状部材2の位置決めができる。第2位置決め部材622は、第1位置決め部材621と支持部63の間をつなぐ板状の部材であり、プロテクター3の端3aを当接させることによりプロテクター3の位置決めができる。
以上のような構成の取付治具6に、図5(a)に示す状態のアウターケーシング1が配置される。図5(b)に示すように取付治具6の当接部61にアウターケーシング1の一方の端1aが当接するように、半円筒状の第1位置決め部材621にアウターケーシング1が配置される。そして、リング状部材2が、図5(b)に示すように、その第2端20bが第1位置決め部材621の当接部61の反対側の端621aに当接するように移動される。これにより、アウターケーシング1の端1aから一定の距離にリング状部材2を配置できる。すなわち、取付治具6の当接部61と第1位置決め部材621の間を所望の距離に設定することで、リング状部材2をアウターケーシング1の端1aから所望の距離に配置できる。
次に、リング状部材2を第1位置決め部材621に当接させた状態で、プロテクター3をアウターケーシング1の長手方向に沿って移動させる(矢印D参照)ことにより、図5(c)に示すようにリング状部材2の第1端20a側からリング状部材2を覆うようにプロテクター3が配置される。
この移動の際、プロテクター3は、その端3aが、第2位置決め部材622の当接部61と反対側の面622aに当接するまでアウターケーシング1の端1a側に移動される。ここで、リング状部材2の第1端20aの外径Roは第2端20bと比較して小さい場合には、プロテクター3をリング状部材2に被せ易い。また、第1端20aから第2端20bに向って徐々に径が大きくなっているため、プロテクター3をリング状部材2に被せながら長手方向に移動させ易い。また、アウターケーシング1の端1aを当接部61に当接させているため、プロテクター3を長手方向に移動させる際に力を加え易い。
図6は、プロテクター3が第2位置決め部材622と当接した状態の断面図である。図6に示すように、第2位置決め部材622に当接した状態では、プロテクター3は、リング状部材2とともに第1位置決め部材621も覆った状態となっている。このように、プロテクター3を第2位置決め部材622に当接させることによって、アウターケーシング1において端1aからの所定の距離にプロテクター3を配置できる。すなわち、取付治具6の当接部61と第2位置決め部材622の間を所望の距離に設定することで、プロテクター3をアウターケーシング1の端1aから所望の距離に配置できる。
最後に、プロテクター3を第1位置決め部材621から抜きながら、アウターケーシング1を取付治具6から取り外すことによって、アウターケーシング1へのプロテクター3の取付動作が終了する。
ここで、プロテクター3の弾性機能によってリング状部材2に押圧力が生じ、リング状部材2の径が小さくなり、図2に示すように爪21がアウターケーシング1の外周1bに食い込んで係合する。このためアウターケーシング1の長手方向に対するリング状部材2の移動が制限されている(介在部材制限状態の一例)。
また、プロテクター3の弾性機能によってリング状部材2に押圧力が生じ、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2に対するプロテクター3の移動が制限されている(取付部材制限状態の一例)。
このように、アウターケーシング1に対するリング状部材2の移動が制限されるとともに、リング状部材2に対するプロテクター3の移動が制限されるため、アウターケーシング1に対するプロテクター3の移動が制限される。
<3.主な特徴>
(3−1)
本実施形態の取付構造10は、アウターケーシング1(長尺部材の一例)と、プロテクター3(取付部材の一例)と、リング状部材2(介在部材の一例)とを備えており、プロテクター3がアウターケーシング1に取付けられた取付構造である。プロテクター3は、弾性機能(縮径手段の一例)を有し、アウターケーシング1の外周1bに取付けられる。リング状部材2は、アウターケーシング1とプロテクター3との間に設けられる。取付構造10は、プロテクター3の弾性機能により生じるアウターケーシング1への押圧力によって、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2の移動が制限される介在部材制限状態と、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2に対するプロテクター3の移動が制限される取付部材制限状態とが生じることにより、プロテクター3がアウターケーシング1の長手方向に移動抑制されている。
以上の構成により、プロテクター3の弾性機能により生じるアウターケーシング1への押圧力によって、アウターケーシング1の長手方向へのアウターケーシング1に対するリング状部材2の移動が制限され、さらに、アウターケーシング1の長手方向へのリング状部材2に対するプロテクター3の移動が制限されている。このため、アウターケーシング1の長手方向にプロテクター3がアウターケーシング1に対して移動することが制限されている。
このように、リング状部材2を介することによってプロテクター3のアウターケーシング1に対する移動を制限できるので、接着剤を用いる必要がない。すなわち、アウターケーシング1にリング状部材2を外挿してからプロテクター3を外挿するという簡単な作業により、プロテクター3をアウターケーシング1に取り付けできる。
(3−2)
また、本実施形態の取付構造10では、リング状部材2は、アウターケーシング1の長手方向に沿った方向への力を作用した際にアウターケーシング1より抗力を受ける爪21(抗力発生手段の一例)を有する。
これにより、プロテクター3に作用された力がリング状部材2に伝わって、その力がアウターケーシング1に作用し、その力に対するアウターケーシング1の抗力がリング状部材2に伝わることによってプロテクター3はリング状部材2から力を受ける。
すなわち、プロテクター3に作用された力がリング状部材2に伝わって、リング状部材2からアウターケーシング1の長手方向に沿った方向への力が作用した際に、アウターケーシング1の抗力によりリング状部材2のアウターケーシング1に対する移動が制限されるので、プロテクター3に長手方向に移動するような力が加わってもプロテクター3がアウターケーシング1に対して移動することが制限される。
(3−3)
また、爪21(係合部の一例)は、アウターケーシング1と係合する。
これにより、リング状部材2のアウターケーシング1に対する長手方向に対する移動が、爪21とアウターケーシング1が係合することによって制限されるので、より確実に移動を抑制できる。
(3−4)
また、プロテクター3が弾性機能を有していることにより、弾性機能によって縮径できるので、プロテクター3を広げてアウターケーシング1に外挿した後、弾性力によってプロテクター3が縮径することによってプロテクター3がアウターケーシング1に取付られる。しがって、プロテクター3を容易に取付けられる。
<4.本発明の用語と実施形態との対応および変形例等>
(4−1)
本発明の「長尺部材」の一例である本実施形態のアウターケーシング1は、少なくとも長尺であればよく、例えばロッド、パイプ等を用いることができ、材料としてはナイロン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等を用いることができる。さらに円形に限らず板状や矩形状のものも用いることができる。長尺部材の長手方向に沿って取付部材を取付る際には長尺部材に取付部材を外挿する必要があり、取付に時間がかかるが、本発明のように、長尺部材に対して介在部材を介して取付部材を取り付けることによって、容易に取付作業を行える。特に、オレフィン系樹脂が接着剤による接着が困難であるため、長尺部材の外周にオレフィン系樹脂を含むことが、より好ましい。
(4−2)
本発明の「縮径手段を有し、長尺部材の外周に取付けられる取付部材」の一例である本実施形態のプロテクター3は、少なくとも取付部材の取り付ける目的に応じて機能を発揮できるように、長尺部材の外周を覆って取付部材自身で収縮する部分があればよい。また、「縮径手段」としては、少なくとも長尺部材の周方向における一部を覆い、且つ径方向に収縮すればよい。本発明の「取付部材」としては、本実施形態のプロテクター3に限らず、例えば熱収縮するシュリンクチューブ、ゴムのチューブや、エラストマー樹脂、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、PVC(ポリ塩化ビニル)、繊維、金属(例えば、スプリング形状)を用いることができる。
(4−3)
本発明の「長尺部材と取付部材との間に設けられる介在部材」の一例であるリング状部材2は、少なくとも長尺部材の外周の少なくとも一部において取付部材との間に設けられていればよく、例えば、長手方向に垂直な方向から開閉して長尺部材に取り付けられるような構成であってもよい。
(4−4)
本発明の「取付部材の縮径手段により生じる長尺部材への押圧力」の一例である、本実施形態のプロテクター3の弾性機能によって生じるアウターケーシング1への押圧力は、介在部材が変形し、その移動が制限される程度の力である。また、長尺部材への押圧力とは直接または何らかの部材を介して間接的に長尺部材に対して押圧することである。
(4−5)
本発明の「長尺部材の長手方向への介在部材の移動が制限される介在部材制限状態」の一例である、本実施形態のリング状部材2の爪21がアウターケーシング1に食い込んでリング状部材2の移動が制限されている状態は、長尺部材の長手方向の所定の位置において移動が制限された状態であって、移動が制限される効果を発揮する状態であればよく、長尺部材に対して介在部材が完全に固定されている必要はない。
また、本実施形態のリング状部材2のように、爪21を有する構成に限らなくてもよく、図7(a)〜(c)に示すような構成のリング状部材2´であってもよい。図7(a)はリング状部材2´の正面図であり、図7(b)は図7(a)のE−E線片側断面図であり、図7(c)はリング状部材2´の背面図である。このリング状部材2´の本体部20´は、第1端20a側が略円形状であり、第2端20b´側が120度の円弧部20b1´、20b2´、20b3´(図7(a)中点線矢印範囲)が繋げられた状態となっている。それぞれの円弧部20b1´、20b2´、20b3´において、その中央部分から軸Sまでの半径が最も長くなっており、端に向うに従って軸Sまでの半径が徐々に短くなっている。すなわち、第2端20b´における軸Sまでの半径は、円弧部20b1´と円弧部20b2´が繋がっている部分201と、円弧部20b2´と円弧部20b3´が繋がっている部分202において最も短くなっている。なお、円弧部20b1´と円弧部20b3´の間には、切り欠き部22が形成されている。
リング状部材2´は、プロテクター3によって覆われた際には、プロテクター3によって径が小さくなり、これら部分201、202がアウターケーシング1の外周1bに押圧されてリング状部材2´のアウターケーシング1に対する移動が制限される。一方、プロテクター3の弾性力によって、リング状部材2´に対するプロテクター3の移動が制限されるため、プロテクター3のアウターケーシング1に対する移動が制限される。
さらに、例えば、介在部材に凸部が形成され、長尺部材に凹部または溝が形成されて、介在部材の凸部がその凹部または溝に嵌ることによって移動が制限されていてもよい。また、凹部または溝部の幅が凸部よりも若干大きく形成され、多少ガタが発生してもよい。
(4−6)
本発明の「長尺部材の長手方向への介在部材に対する取付部材の移動が制限される取付部材制限状態」の一例である、本実施形態のリング状部材2に対するプロテクター3の移動が係合(特に摩擦係合)または嵌合によって制限されている状態は、介在部材の長手方向の所定の位置において取付部材の移動が制限された状態であって、移動が制限される効果を発揮する状態であればよく、介在部材に対して取付部材が完全に固定されている必要はない。
また、例えば、取付部材に凸部が形成され、介在部材に凹部または溝が形成されて、取付部材の凸部がその凹部または溝に嵌ることによって移動が制限されていてもよい。また、凹部または溝部の幅が凸部よりも若干大きく形成され、多少ガタが発生してもよい。
(4−7)
本発明の「取付部材が長尺部材の長手方向に移動抑制された」構成の一例である、本実施形態のプロテクター3がアウターケーシング1の長手方向に移動が抑制された構成は、長尺部材と取付部材が所定の位置関係になるように取付部材の移動が抑制されていることであり、長尺部材に対して取付部材が完全に固定されている必要はなく、多少ガタが生じていても良い。
(4−8)
本発明の「介在部材は、長尺部材の長手方向に沿った方向への力を作用した際に長尺部材より抗力を受ける抗力発生手段を有する」との構成の一例である本実施形態のリング状部材2が爪21を有する構成において、抗力発生手段は、長手方向に取付部材に作用された力が介在部材に伝わって、その力が長尺部材に作用し、その長尺部材に作用した力に対する長尺部材の抗力が介在部材に伝わるものであって、長手方向に対して交差する面を有してもよく、当該抗力として摩擦力を生じる面を有していてもよい。
また、たとえば、リング状部材2の内側にさらに部材を備えて、その部材とリング状部材2を合わせて介在部材としてもよい。このとき、アウターケーシング1の外周に溝を形成して、リング状部材2の内側の部材と嵌合するように構成してもよい。
(4−9)
本発明の「抗力発生手段が、長尺部材と係合する係合部である」との構成の一例である本実施形態の爪21は、長尺部材の外側と係合するものであり、少なくとも長手方向(軸方向ともいえる)に対して交差する面があればよく、長手方向に対して長尺部材に係合することにより、より効率よく移動を抑制できる効果を発揮するものであればよい。また、本実施形態では、図3(a)に示すように、周方向に対して所定の同一間隔(120度)で爪21が設けられているが、同一間隔でなくてもよいし、爪21が複数個に限らず1つのみ設けられてもよい。さらに、同一間隔は120度に限られるものではなく、例えば、90度間隔で4つの爪21が設けられていてもよい。さらにいえば、爪21が、剣山のように複数密集して設けられていてもよい。
(4−10)
本発明の「縮径手段が取付部材の弾性機能である」との構成の一例である、本実施形態のエラストマー樹脂によって形成されたプロテクター3は、長尺部材への取付時に拡径したものが縮径することによって介在部材が取付部材の長尺部材に対する移動を抑制するように力が働くものであって、少なくとも介在部材に取り付けられる部分が弾性機能を有していればよい。すなわち、本実施形態のプロテクター3は、その全体が弾性機能を有しているが、リング状部材2に取り付けられる部分(リング状部材2の周囲に位置する部分)のみが弾性機能を有していてもよい。
(4−11)
本発明の「アウターケーシング」としては、公知のものを適宜用いることができ、本発明の「プロテクター」としても、公知のものを適宜用いることができる。
また、本発明の「略C字状リング」の一例である図3(a)に示すリング状部材2は、プロテクター3が取り付けられた際に弾性機能で径が小さくなることによって、アウターケーシング1に対する移動が制限されればよい。
以上のように、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
本発明の取付構造は、簡単な作業により、取付部材を長尺部材に取り付け可能な効果を有し、コントロールケーブルのアウターケーシングに対してプロテクターを取り付ける取付構造等として有用である。
1 アウターケーシング(長尺部材の一例)
1a 端
1b 外周
2 リング状部材(介在部材の一例)
2´ リング状部材(介在部材の一例)
3 プロテクター(取付部材の一例)
3a 端
4 インナーケーブル
5 コントロールケーブル
6 取付治具
10 取付構造
20 本体部
20a 第1端
20b 第2端
20b1´ 円弧部
20b2´ 円弧部
20b3´ 円弧部
20b´ 第2端
20c 面取り
20´ 本体部
21 爪(効力発生手段の一例、係合部の一例)
21a 面
21s 頂点
22 切り欠き部
23 内周面
24 外周面
61 当接部
62 位置決め部
63 支持部
201 部分
202 部分
621 第1位置決め部材
621a 端
622 第2位置決め部材
622a 面

Claims (5)

  1. 長尺部材と、
    縮径手段を有し、前記長尺部材の外周に取付けられる取付部材と、
    前記長尺部材と前記取付部材との間に設けられる介在部材と
    を備え、
    前記取付部材が前記長尺部材に取付けられた取付構造であって、
    前記取付部材の前記縮径手段により生じる前記長尺部材への押圧力によって、前記長尺部材の長手方向への前記介在部材の移動が制限される介在部材制限状態と、前記長尺部材の長手方向への前記介在部材に対する前記取付部材の移動が制限される取付部材制限状態とが生じることにより、
    前記取付部材が前記長尺部材の長手方向に移動抑制された取付構造。
  2. 前記介在部材は、前記長尺部材の長手方向に沿った方向への力を作用した際に長尺部材より抗力を受ける抗力発生手段を有する、請求項1に記載の取付構造
  3. 前記抗力発生手段が、前記長尺部材と係合する係合部である、請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記縮径手段が前記取付部材の弾性機能である、請求項1〜3のいずれかに記載の取付構造。
  5. 前記長尺部材が、コントロールケーブルのアウターケーシングであり、
    前記取付部材がエラストマー樹脂を含むプロテクターであり、
    前記介在部材が略C字状リングである、請求項1〜4のいずれかに記載の取付構造。
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