JP2016079963A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の燃焼室におけるタンブル流の持続性を高める。
【解決手段】 クランク軸線方向をX方向、シリンダ軸線方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とし、燃焼室20のY方向における一側である吸気側かつX方向における一側とY方向における吸気側かつX方向における他側とのそれぞれに吸気ポート25が1つずつ形成され、燃焼室のY方向における他側である排気側に少なくとも1つの排気ポート26が形成され、吸気ポートの燃焼室側の開口端に吸気弁31が設けられ、排気ポートの燃焼室側の開口端に排気弁が設けられ、吸気ポートから燃焼室に流入する吸気がタンブル流を形成する内燃機関1であって、吸気ポートのそれぞれから燃焼室に流入する吸気は、X方向において燃焼室の中央側よりも燃焼室の周縁側において多いことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関に関し、詳細には燃焼室のタンブル流の持続性を高める技術に関する。
内燃機関において、燃焼改善を目的として、燃焼室内のガス流動性(ガスの乱れ強さ)を増加させ火炎伝播性を向上させる手法がある。ガスの流動性が増加すると、燃焼期間が短縮され、ノッキング等の異常燃焼が抑制されて燃焼が安定する。燃焼の改善には、燃焼開始(点火)時のガスの流動性が影響する。燃焼開始時の流動性を高めるためには、吸気ポートから燃焼室に流入するときに生成されるタンブル流を強化する手法と、燃焼室において生成されたタンブル流を燃焼開始時まで持続させる手法とがある。生成されるタンブル流を強化する手法としては、例えば、吸気ポートにその横断面を上下に二分する隔壁を設け、弁によって隔壁の下側の通路を絞ることによって、下側よりも上側の通路の流量を増やしたものがある(例えば、特許文献1)。また、生成されたタンブル流の持続性を高める手法としては、ピストンの冠面に曲面状の凹部を設け、吸気ポートから燃焼室に流入したタンブル流が凹部に沿って再び吸気ポート側に導かれるようにし、タンブル流が燃焼室内を円滑に回転するようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
特許第3861789号公報 特許第3758364号公報
しかしながら、特許文献2のようにピストンの冠面に凹部を設けるだけでは、タンブル流の持続性を十分に高めることはできない。そのため、タンブル流の持続性を高めるための新規な手法が望まれている。
本発明は、以上の背景を鑑み、内燃機関において、燃焼室におけるタンブル流の持続性を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、クランク軸線方向をX方向、シリンダ軸線方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とし、燃焼室(20)のY方向における一側である吸気側かつX方向における一側とY方向における吸気側かつX方向における他側とのそれぞれに吸気ポート(25)が1つずつ形成され、燃焼室のY方向における他側である排気側に少なくとも1つの排気ポート(26)が形成され、前記吸気ポートの前記燃焼室側の開口端に吸気弁(31)が設けられ、前記排気ポートの前記燃焼室側の開口端に排気弁が設けられ、前記吸気ポートから前記燃焼室に流入する吸気がタンブル流を形成する内燃機関(1)であって、前記吸気ポートのそれぞれから前記燃焼室に流入する吸気は、X方向において前記燃焼室の中央側よりも前記燃焼室の周縁側において多いことを特徴とする。
この構成によれば、各吸気ポートから燃焼室に流入する吸気によって生成されるタンブル流の減衰が抑制され、タンブル流の持続性が向上する。2つの吸気ポートから互いに独立して吸気が燃焼室に流入する場合、各吸気によってそれぞれタンブル流が生成される。燃焼室は、平面視において円形に形成され、中央側から排気側に進むにつれてX方向における幅が狭まる。本願発明者らは、従来の内燃機関では、各タンブル流は燃焼室の排気側の壁面に沿ってX方向における中央側に寄り、各タンブル流の回転軸線は、X方向における燃焼室の中央側より周縁側においてY方向における排気側に進むように傾斜することを見出した。そして、このようなタンブル流では、2つの連なった回転軸線の屈曲が大きくなり、2つの回転軸線を直線に戻そうとする力が働いて回転が減衰するため、タンブル流の持続性が低くなることを見出した。本発明では、各吸気ポートから燃焼室に流入する吸気は、X方向において燃焼室の中央側よりも周縁側において多くなるため、吸気行程の初期には、各タンブル流の回転軸線は、X方向における燃焼室の中央側より周縁側において、Y方向における吸気側に位置するように傾斜している。そのため、各タンブル流の回転軸線は直線状に延び、屈曲する量が低減してタンブル流の減衰が抑制され、タンブル流の持続性が向上する。
また、上記発明において、次の数式(1)によって求められるフローバランス値(FB)が0より大きく3未満であるとよい。
Figure 2016079963
ここで、nは、前記吸気ポートの前記燃焼室側の開口端を、前記吸気ポートの軸線を中心として複数の偶数個の等幅の領域に分割したときの領域の番号であり、Y方向において最も排気側かつX方向において前記燃焼室の中央側に位置する領域を第1領域とし、前記第1領域のX方向において前記燃焼室の中央側に位置する領域を第2領域とし、その後、周方向に昇順となるように第n領域まで付され、Vkは、第k領域における吸気の流速であり、Vavは、各領域における吸気の流速の平均値である。
この構成によれば、各吸気ポートから燃焼室に流入する吸気は、X方向において燃焼室の中央側よりも周縁側において多くなるため、各タンブル流の減衰が抑制され、タンブル流の持続性が向上する。
また、上記発明において、前記数式(1)によって求められるフローバランス値(FB)が1以上3未満であるとよい。
この構成によれば、タンブル流の持続性が最も向上する。
また、上記発明において、前記吸気ポートのそれぞれから前記燃焼室に流入する吸気は、Y方向において吸気側よりも排気側において多いとよい。
この構成によれば、吸気行程の初期におけるタンブル流が強化される。
また、上記発明において、前記吸気ポートのそれぞれは、上流端から下流端にかけて、Y方向において吸気側から排気側に進むと共に、X方向において前記燃焼室の中央側から周縁側に進むように傾斜しているとよい。
この構成によれば、各吸気ポートから燃焼室に流入する吸気を、X方向において燃焼室の中央側よりも燃焼室の周縁側において多く、かつY方向において吸気側よりも排気側において多くすることができる。
また、上記発明において、前記吸気ポートの前記燃焼室側の前記開口端を、前記開口端の軸線を通り、X方向に延びる線分及びY方向に延びる線分で4等分し、Y方向における排気側かつX方向における前記燃焼室の中央側に位置する領域を排気側内領域、Y方向における排気側かつX方向における前記燃焼室の周縁側に位置する領域を排気側外領域、Y方向における吸気側かつX方向における前記燃焼室の中央側に位置する領域を吸気側内領域、Y方向における吸気側かつX方向における前記燃焼室の周縁側に位置する領域を吸気側外領域とした場合に、前記排気側外領域を通過して前記燃焼室に流入する吸気の流量が、前記排気側内領域、前記吸気側内領域、及び前記吸気側外領域のそれぞれを通過して前記燃焼室に流入する各流量よりも多いとよい。
この構成によれば、排気側外領域の吸気の流量が他の部分よりも多くなるため、各吸気ポートから流入する吸気によって生成されるタンブル流が強化されると共に、各タンブル流の減衰が避けられ、タンブル流の持続性が向上する。
また、上記発明において、前記排気側外領域を通過して前記燃焼室に流入する吸気の流量が、前記排気側内領域、前記吸気側内領域、及び前記吸気側外領域のそれぞれを通過して前記燃焼室に流入する各流量の合計よりも多いとよい。
この構成によれば、各吸気ポートから流入する吸気によって生成される各タンブル流が一層強化されると共に、タンブル流の持続性が一層向上する。
以上の構成によれば、内燃機関において、燃焼室におけるタンブル流の持続性を高めることができる。
本実施形態に係る内燃機関の燃焼室を示す側断面図 本実施形態に係る内燃機関の燃焼室を下方から見た図 吸気ポートと吸気弁との間に形成される環状開口を示す説明図 タンブル比T/Rに対する燃焼開始時の乱流運動エネルギーTKEの関係を示す図 フローバランスFBに対する燃焼開始時の乱流運動エネルギーTKEの関係を示す図 環状開口の各領域を通過する吸気の速度分布を示す図 比較例に係る内燃機関のタンブル流の(A)吸気行程における状態、(B)燃焼開始時における状態を示す説明図 実施形態に係る内燃機関のタンブル流の(A)吸気行程における状態、(B)燃焼開始時における状態を示す説明図
以下、図面を参照して本発明を自動車用の内燃機関に適用した実施形態を説明する。
図1に示すように、内燃機関1は、レシプロエンジンであり、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上端面に結合されたシリンダヘッド3とを有する。シリンダブロック2には、一端がシリンダブロック2の上端面に開口すると共に、他端がシリンダブロック2の下部に形成されたクランク室に開口した断面が円形の貫通孔5が形成されている。貫通孔5の内周面には、両端が開口したシリンダスリーブ6が装着されている。シリンダスリーブ6の内周面は、断面が円形のシリンダボア7を形成する。シリンダボア7の軸線であるシリンダ軸線が延在する方向をZ方向、内燃機関1のクランク軸(不図示)の延在する方向をX方向、シリンダ軸線及びクランク軸線と直交する方向をY方向とする。また、Y方向における一側を吸気側、他側を排気側とする。シリンダブロック2の上端面は、シリンダ軸線方向と直交するように配置されている。シリンダボア7は、シリンダブロック2に少なくとも1つ形成されている。
シリンダヘッド3は、その下端面においてシリンダブロック2の上端面に結合されている。シリンダヘッド3の下端面におけるシリンダボア7の一端と対向する部分には、燃焼室凹部10が凹設されている。燃焼室凹部10は、ペントルーフ形や半球形等の公知の形状に形成されてよい。
シリンダボア7には、ピストン12が往復動可能に収容されている。ピストン12は、コンロッド13を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。ピストン12は、左右対称形をなし、円板状のピストン頭頂部14(クラウン部)と、ピストン頭頂部14の周縁部の吸気側及び排気側から下方へと突設された一対のスカート部15と、各スカート部15の対応する側縁同士を互いに連結する一対の連結壁部16とを有している。一対の連結壁部16のそれぞれには、互いに同軸となり、かつクランク軸線と平行となるピンボス部17が形成されている。ピンボス部17には、ピストンピン18が挿入され、ピストンピン18にはコンロッド13の小端部が枢支されている。
ピストン頭頂部14の燃焼室凹部10側を向く面であるピストン12の冠面19は、シリンダスリーブ6の内周面及び燃焼室凹部10と共に燃焼室20を形成する。冠面19の中央部には、曲面状の凹部21が形成されている。
燃焼室凹部10の吸気側には2つの吸気ポート25が開口し、排気側には2つの排気ポート26が開口している。各吸気ポート25は燃焼室凹部10からシリンダヘッド3内を吸気側に延び、吸気側の側面に開口している。各排気ポート26は燃焼室凹部10からシリンダヘッド3内を排気側に延び、排気側の側面に開口している。吸気ポート25及び排気ポート26の燃焼室20側の開口端には、円環状をなし、燃焼室20側を向く弁座面(着座面)を有するバルブシート28、29が装着されている。
図1及び図2に示すように、吸気ポート25及び排気ポート26の燃焼室20側の開口端には、吸気弁31及び排気弁32が設けられている。吸気弁31及び排気弁32は、ポペット弁であり、図示しない動弁機構によって開閉駆動される。吸気弁31及び排気弁32は、軸状のステム部31A、32Aと、ステム部31A、32Aの先端に形成され、ステム部31A、32Aよりも径が大きい傘部31B、32Bとを有する。各ステム部31A、32Aは、動弁機構によって駆動される基端から、シリンダヘッド3及び各ポート25、26の内部を通過して先端が燃焼室20に延びている。傘部31B、32Bは、バルブシート28よりも燃焼室20側に配置され、開位置において燃焼室20の内方に突出し、閉位置においてバルブシート28に着座する。
吸気弁31の傘部31Bは、燃焼室20側を向く傘表部31Cと、吸気ポート25(バルブシート28)側を向く傘裏部31Dとを有する。傘裏部31Dは、燃焼室20側に進むほど、外径が漸増するように形成されており、周縁部においてバルブシート28の弁座面に着座可能になっている。
図3に示すように、吸気弁31が開位置にあるとき、傘部31Bの周縁部と、バルブシート28の弁座面との間には、円筒の側面形状をなす環状開口35が形成される。傘裏部31Dが、吸気弁31の先端側(燃焼室20側)に進むほど外径が漸増するように形成されているため、吸気ポート25から燃焼室20に流入する吸気は、吸気ポート25の燃焼室20側の開口端(バルブシート28)の軸線Aに対して放射方向に流れる。
説明の便宜上、環状開口35を通過して燃焼室20に流入する吸気の各位置による分布を表すために、環状開口35を以下のように区画して表す。図2及び図3に示すように、環状開口35は、軸線Aを中心として、環状開口35を周方向に偶数であるn個の領域に区画される。各領域は、軸線Aを中心とした周方向に等しい幅を有する。環状開口35を分割する仮想上の分割線のうち、軸線Aを通り、Y方向に沿って燃焼室20の中心側に進む面によって画定される分割線を基準分割線36とする。n個の領域のうちで、第1領域A1は基準分割線36に一方の側縁が画定され、基準分割線36に対してX方向において燃焼室20の中央側に配置されている。すなわち、第1領域A1は、n個の領域のうちで、Y方向において最も燃焼室20の中央側に位置する2つの領域のうちで、X方向において燃焼室20の中央側に位置する領域となっている。軸線Aを中心として第1領域A1から基準分割線36と相反する周方向に、第2領域A2、第3領域A3、...第n領域Anが順に配置されている。第n領域Anは、基準分割線36を挟んで第1領域A1と隣り合っている。2つの吸気ポート25の各領域は、Y方向及びZ方向を含む面に対して、互いに対称形となるように配置されている。
本実施形態では、環状開口35は第1〜第16領域A1〜A16の16個の領域に分割されている(n=16)。環状開口35を、軸線Aを基準として、X方向における燃焼室20の中央側である内領域と、X方向における燃焼室20の周縁側である外領域とに2等分すると、第1〜第8領域A1〜A8は内領域に含まれ、第9〜第16領域A9〜A16は外領域に含まれる。
環状開口35は、4等分した場合、軸線Aを基準として、Y方向における排気側かつX方向における燃焼室20の中央側である排気側内領域と、Y方向における吸気側かつX方向において燃焼室20の中央側である吸気側内領域と、Y方向における吸気側かつX方向における燃焼室20の周縁側である吸気側外領域と、Y方向における排気側かつX方向における燃焼室20の周縁側である排気側外領域とに4等分することもできる。この場合、第1〜第4領域A1〜A4は排気側内領域に含まれ、第5〜第8領域A5〜A8は吸気側内領域に含まれ、第9〜第12領域A9〜A12は吸気側外領域に含まれ、第13〜第16領域A13〜A16は排気側外領域に含まれる。
各領域を通過して吸気ポート25から燃焼室20に流れる吸気の流量や流速は、シミュレーションや実測等によって得ることができる。本実施形態に係る内燃機関1では、各領域を通過する吸気の流量分布は、内領域よりも外領域の方が多くなるように、内燃機関1の構成が設定されている。詳細には、以下の式によって算出されるフローバランス値(FB)が0より大きい値、より好ましくは0より大きく3以下、更に好ましくは1以上3以下となるように設定されている。
Figure 2016079963
ここで、nは上述した領域の数であり、本実施形態では16である。Vk(k=1、2、...、16)は、各領域における吸気の流速である。Vavは、各領域における流速Vkの平均値であり、各領域における吸気の流速Vkを合計した値を領域の数(本実施形態では16)で除することによって得られる。数式1から解るように、フローバランス値は、内領域に含まれる第1〜第8領域A1〜A8を通過する吸気の流速に−1を掛けて負の値にし、外領域に含まれる第9〜第16領域A9〜A16を通過する吸気の流速に+1を掛けて正の値にし、それらを全て合計しているため、正の値のフローバランス値は、外領域を通過する吸気量が内領域を通過する吸気量よりも多いことを意味し、負の値のフローバランス値は、内領域を通過する吸気量が外領域を通過する吸気量よりも多いことを意味する。すなわち、フローバランス値が正の値である場合、吸気は全体として外領域側に流れ、フローバランス値が負の値である場合、吸気は全体として内領域側に流れることを意味する。フローバランス値が、正の場合において数値が大きくなるほど外領域側に流れる吸気の割合が大きくなり、負の場合において数値が大きくなるほど内領域側に流れる吸気の割合が大きくなる。
各領域を通過する吸気の流量及び流速の割合は、吸気ポート25の形状や、吸気ポート25内に配置した吸気の流れ方向を変化させる偏向装置40等によって変化させることができる。吸気ポート25の形状は、例えば、吸気ポート25の燃焼室20側の開口端に向う吸気ポート25の延在方向を変化させるとよい。本実施形態では、吸気ポート25は、下流側(燃焼室20側)に進むほど、X方向において燃焼室20の中央側から燃焼室20の周縁側に進むように延在している。これにより、吸気量の分布は、内領域よりも外領域が多くなる。また、本実施形態では、吸気ポート25がY方向において吸気側から排気側に延びている。これにより、慣性力によって、吸気はY方向における吸気側の領域(第5〜第12領域A5〜A12)よりも排気側の領域(第1〜第4及び第13〜第16領域A1〜A4、A13〜A16)において多くなる。
本実施形態では、吸気ポート25の内部に吸気の流れを変化させる偏向装置40が設けられている。偏向装置40は、吸気ポート25の下部(Z方向におけるシリンダブロック2側の部分)に固定された回転軸41と、基端において回転軸41に回転可能に支持され、先端が吸気ポート25内において有端を形成するフラップ42とを有する。フラップ42は、図示しないモータ等の駆動装置によって駆動され、先端が上方に移動すると、吸気ポート25内の流路の下部が閉塞され、吸気は吸気ポート25の上部に偏って流れるようになる。これにより、吸気ポート25から燃焼室20に流れる吸気の分布は、Y方向において吸気側よりも排気側において流量が多くなり、タンブル流が促進される。偏向装置40は、ここで説明した例に限らず、公知の様々な偏向装置40を適用することができる。
図1に示すように、燃焼室凹部10の中央部には、スパークプラグ45が設けられている。燃焼室凹部10の2つの吸気ポート25の間に位置する部分には、インジェクタ46が設けられている。
図4及び図5に、タンブル比及びフローバランスを変化させたときの燃焼開始時の乱流運動エネルギー(TKE、m/s)の変化をシミュレーションにより算出した結果を示す。ここで、タンブル比は、吸気行程におけるシリンダ内のタンブル流(縦渦)の回転速度をエンジンの回転速度で除したものであり、吸気行程におけるタンブル流の強さを示す。燃焼開始時の乱流運動エネルギーは、燃焼速度と比例関係があることが公知であり、燃焼開始時の乱流運動エネルギーが大きいほど燃焼速度が速くなり、燃焼期間が短くなる。すなわち、燃焼開始時の乱流運動エネルギーが大きいほど火炎伝播性が向上し、燃焼状態が良くなる。
図4は、フローバランス値FBを−3〜+7の間で変化させたときの、タンブル比T/Rに対する燃焼開始時の乱流運動エネルギーTKEの関係を示す図である。図4に示すように、タンブル比が増加すると、燃焼開始時の乱流運動エネルギーが増加する傾向が確認される。しかしながら、タンブル比の値が同じでも、燃焼開始時の乱流運動エネルギーの値は大小にばらつくことが解る。
図5は、タンブル比T/Rを4.0〜5.0の間で変化させたときの、フローバランス値FBに対する燃焼開始時の乱流運動エネルギーTKEの関係を示す図である。図5に示す結果は、図4のタンブル比が4.0〜5.0の範囲の結果に対応する。図5に示すように、フローバランスに対する燃焼開始時の乱流運動エネルギーの関係から、上に凸の2次曲線である近似曲線が得られる。近似曲線は、フローバランスが+1〜+3のときに極大値となり、正側に偏倚していることが解る。
図4及び図5に示された結果から、吸気行程におけるタンブル比が大きくても、フローバランス値に応じて燃焼開始時の乱流運動エネルギーが相違することが解る。すなわち、フローバランス値は、タンブル流の持続性に影響を与えることが解る。フローバランス値は、燃焼開始時の乱流運動エネルギーが極大値をとるときの値が+1〜+3付近であり、正側に偏倚していることから、0以上であることが好ましく、より好ましくは0以上3以下、更に好ましくは1以上3以下である。
図6は、タンブル比が4.3、フローバランス値が2.7の場合における環状開口35の各領域を通過する吸気の速度分布を示す図である。各領域において径方向に延びる矢印の長さは、速度の大きさを示している。図6に示す分布では、内領域(第1〜第8領域A1〜A8)よりも外領域(第9〜第16領域A9〜A16)の方が吸気の流速が大きくなっている。より詳細には、排気側外領域(第13〜第16領域A13〜A16)が、排気側内領域(第1〜第4領域A1〜A4)、吸気側内領域(第5〜第8領域A5〜A8)、吸気側外領域(第9〜第12領域A9〜A12)のいずれか1つよりも吸気の流速が大きくなっている。また、排気側外領域の流速が、排気側内領域、吸気側内領域、及び吸気側外領域の流速の合計値よりも大きくなっている。なお、この結果は、各領域の面積を等しくした条件で得られているため、吸気の流量は流速に比例する。そのため、上述した流速に関する各領域の関係は、流量についても同様に当てはまる。
燃焼開始時の乱流運動エネルギーがフローバランス値に影響を受けるメカニズムは、以下のように考えられる。図7は、比較例に係る内燃機関のタンブル流を示す説明図であり、(A)は吸気行程の初期におけるタンブル流を示し、(B)は吸気行程の中盤以降におけるタンブル流を示す。比較例に係る内燃機関1は、フローバランス値が0に設定されている。各吸気ポート25から燃焼室20に流入する吸気は、内領域及び外領域の流量が等しくなっているためY方向と平行に排気側に流れる(図中の白色矢印参照)。各タンブル流は円筒状のシリンダボア7と衝突して流れの向きが変化し、シリンダボア7のY方向における排気側の端に流速の大きい部分が形成される。この強い流れにより、タンブル流の回転軸線が屈曲する。その後、吸気バルブが閉まるにつれて吸気流が弱まり、回転軸線を曲げる力が弱まる。すると、タンブル流の回転軸線が屈伸(変形)を繰り返すことになる。また、燃焼室20を形成するシリンダボア7や燃焼室凹部10の壁面の影響を受けて回転軸線が変位する(図中の黒色矢印参照)。この回転軸の変形及び変位するときにエネルギーが散逸する。
図8は、実施形態に係る内燃機関のタンブル流を示す説明図であり、(A)は吸気行程の初期におけるタンブル流を示し、(B)は吸気行程の中盤以降におけるタンブル流を示す。実施形態に係る内燃機関1は、フローバランス値が+2に設定されている。各吸気ポート25から燃焼室20に流入する吸気は、内領域よりも外領域の流量が多くなっており、X方向において燃焼室20の周縁側に主に流れる(図中の白色矢印参照)。そのため、各吸気によって生成される各タンブル流は、吸気行程の初期において各回転軸線がX方向において燃焼室20の周縁側に進むほどX方向に吸気側に進むように傾斜している。実施形態に係る内燃機関1の各タンブル流も、比較例に係る内燃機関1と同様に回転が継続する過程で燃焼室20の側壁内面の影響を受け、各回転軸線のX方向における周縁部側が中央部側に対してY方向における排気側に進むように変化する(図中の黒色矢印参照)。本実施形態では、吸気行程の初期から各タンブル流の各回転軸線がY方向において燃焼室20の周縁側に進むほど吸気側に進むように傾斜しているため、その後、各回転軸線のX方向における周縁部側が中央部側に対してY方向における排気側に進むように変化すると、各回転軸線がX方向と略平行になり、回転軸線の変形及び変位が生じ難い。そのため、各タンブル流は、持続性が向上し、燃焼開始時にも高い乱流運動エネルギーを維持することができる。
以上の実施形態に係る内燃機関1では、吸気ポート25から燃焼室20に流入する吸気が、X方向における燃焼室20の中央側(内領域)よりも燃焼室20の周縁側(外領域)において、流量が多くなる(流速が速くなる)ように設定されているため、各吸気ポート25から燃焼室20に流入する吸気によって生成されるタンブル流が減衰し難くなり、持続性が向上する。吸気の分布は、数式(1)によって表されるフローバランス値に基づいて設定することができる。本実施形態では、フローバランス値FBを、0より大きい値、より好ましくは0より大きく3以下、更に好ましくは1以上3以下とすることによって、タンブル流の持続性を最大化することができる。
また、吸気の分布をX方向における燃焼室20の中央側(内領域)と、燃焼室20の周縁側(外領域)にニ分して考慮することに加えて、Y方向における排気側と吸気側とを考慮して4つの領域とすることによって、吸気行程において生成されるタンブル流を強化することができ、燃焼開始時における乱流運動エネルギーを最大化することができる。本実施形態では、吸気の分布を、排気側外領域、排気側内領域、吸気側外領域、及び吸気側内領域の4つの領域に区分し、排気側外領域の吸気量(又は吸気の流速)を他の領域のいずれよりも多くすることによって、タンブル流を強化しつつ、タンブル流の持続性を高めることができる。また、排気側外領域の吸気量(又は吸気の流速)を他の領域の合計の吸気量(吸気の流速)よりも多くすることによって、更に、タンブル流を強化しつつ、タンブル流の持続性を高めることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上述したように、所望のフローバランス値や吸気量分布に設定するための手法は、公知の様々な手法を適用することができ、上記の実施例はその一例である。また、上記の実施形態では、環状開口35の分割数(n)を16としたが、分割数(n)は任意の偶数値や、任意の4の倍数の値であればよい。また、上記実施形態では燃料噴射方式を直噴としたが、ポート噴射としてもよい。また、排気ポート26の数も任意に設定してよい。
1...内燃機関、2...シリンダブロック、3...シリンダヘッド、7...シリンダボア、10...燃焼室凹部、12...ピストン、20...燃焼室、25...吸気ポート、26...排気ポート、28、29...バルブシート、31...吸気弁、31A...ステム部、31B...傘部、31C...傘表部、31D...傘裏部、32...排気弁、35...環状開口、36...基準分割線、40...偏向装置

Claims (7)

  1. クランク軸線方向をX方向、シリンダ軸線方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とし、燃焼室のY方向における一側である吸気側かつX方向における一側とY方向における吸気側かつX方向における他側とのそれぞれに吸気ポートが1つずつ形成され、燃焼室のY方向における他側である排気側に少なくとも1つの排気ポートが形成され、前記吸気ポートの前記燃焼室側の開口端に吸気弁が設けられ、前記排気ポートの前記燃焼室側の開口端に排気弁が設けられ、前記吸気ポートから前記燃焼室に流入する吸気がタンブル流を形成する内燃機関であって、
    前記吸気ポートのそれぞれから前記燃焼室に流入する吸気量は、X方向において前記燃焼室の中央側よりも前記燃焼室の周縁側において多いことを特徴とする内燃機関。
  2. 次の数式(1)によって求められるフローバランス値(FB)が0より大きく3未満であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
    Figure 2016079963
    ここで、nは、前記吸気ポートの前記燃焼室側の開口端を、前記吸気ポートの軸線を中心として複数の偶数個の等幅の領域に分割したときの領域の番号であり、Y方向において最も排気側かつX方向において前記燃焼室の中央側に位置する領域を第1領域とし、前記第1領域のX方向において前記燃焼室の中央側に位置する領域を第2領域とし、その後、周方向に昇順となるように第n領域まで付され、
    Vkは、第k領域における吸気の流速であり、
    Vavは、各領域における吸気の流速の平均値である。
  3. 前記数式(1)によって求められるフローバランス値(FB)が1以上3未満であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記吸気ポートのそれぞれから前記燃焼室に流入する吸気は、Y方向において吸気側よりも排気側において多いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  5. 前記吸気ポートのそれぞれは、上流端から下流端にかけて、Y方向において吸気側から排気側に進むと共に、X方向において前記燃焼室の中央側から周縁側に進むように傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  6. 前記吸気ポートの前記燃焼室側の前記開口端を、前記開口端の軸線を通り、X方向に延びる線分及びY方向に延びる線分で4等分し、Y方向における排気側かつX方向における前記燃焼室の中央側に位置する領域を排気側内領域、Y方向における排気側かつX方向における前記燃焼室の周縁側に位置する領域を排気側外領域、Y方向における吸気側かつX方向における前記燃焼室の中央側に位置する領域を吸気側内領域、Y方向における吸気側かつX方向における前記燃焼室の周縁側に位置する領域を吸気側外領域とした場合に、前記排気側外領域を通過して前記燃焼室に流入する吸気の流量が、前記排気側内領域、前記吸気側内領域、及び前記吸気側外領域のそれぞれを通過して前記燃焼室に流入する各流量よりも多いことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  7. 前記排気側外領域を通過して前記燃焼室に流入する吸気の流量が、前記排気側内領域、前記吸気側内領域、及び前記吸気側外領域のそれぞれを通過して前記燃焼室に流入する各流量の合計よりも多いことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関。
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