JP6823373B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、吸気ポートを仕切る隔壁が設けられたエンジンに関する。
従来、燃焼室内でタンブル(縦渦)流を発生させるため、吸気ポートを2つの流路(第1流路、第2流路)に仕切る隔壁が設けられたエンジンが開発されている(例えば、特許文献1)。
このエンジンでは、負荷が低く吸気流量が少ないとき、隔壁で仕切られた第1流路の開度をTGV(Tumble Generation Valve)によって絞ることで、第2流路から燃焼室内に流入する吸気の流速を高め、燃焼室内において強いタンブル流を生成することができる。
特許第3694963号公報
しかしながら、エンジンの回転数、負荷が低く吸気流量が少ない場合には、吸気ポートから燃焼室に導かれる吸気の運動量が小さく、吸気が吸気バルブに衝突するなどして、所望のタンブル流が形成されないおそれがある。
このような場合には、燃焼室内で形成されるタンブル流が弱くなってしまい、燃料を含む混合気の燃焼速度が低下し、希釈、希薄限界が低下することで燃費が悪化、または燃焼安定性が悪化してしまうことになるといった問題があった。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、燃費や燃焼安定性を向上することが可能なエンジンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、吸気ポートが隔壁によってピストンの往復方向に第1流路と第2流路に区分けされ、該第2流路よりも該往復方向において燃焼室から離隔した該第1流路の開度がバルブによって可変されるエンジンであって、前記隔壁は、前記吸気ポートの上流側から下流側に向かって直線的に延在するストレート部と、前記ストレート部の下流側に位置し、該ストレート部に対して前記第1流路側に屈曲した屈曲部と、を備え、前記屈曲部は、前記第2流路を流れる吸気を前記第1流路側に引き付ける剥離渦を形成させる
また、前記吸気ポートは、燃焼室に臨む開口が複数設けられ、前記屈曲部は、前記開口の形状に合わせて湾曲されているとよい。
また、前記吸気ポートは、燃焼室に臨む開口が複数設けられ、前記屈曲部は、前記ストレート部の下流側の端部において、前記開口が並ぶ方向の両端に形成されているとよい。
本発明によれば、燃費や燃焼安定性を向上することが可能となる。
エンジンの構成を説明する図である。 隔壁の形状を説明するための図である。 第2流路を流れる吸気の様子を説明する図である。 隔壁と、屈曲部を有していない隔壁とによる吸気の流れの違いを説明する図である。 吸気流速が相対的に遅い場合における、隔壁と、屈曲部を有していない隔壁とによる、燃焼室内での平均流速および乱れ強さを計測したグラフを示す図である。 第2の実施形態の隔壁を説明する図である。 第3の実施形態の隔壁を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、エンジン1の構成を説明する図である。なお、以下では、シリンダボア5およびピストン6の軸方向を上下方向とし、ピストン6が下死点から上死点へ向かう方向を上方向、ピストン6が上死点から下死点へ向かう方向を下方向として説明する。
図1に示すように、エンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2と一体形成されたクランクケース3と、シリンダブロック2の上部に固定されたシリンダヘッド4とが設けられている。
シリンダブロック2には、シリンダボア5が形成されており、シリンダボア5には、ピストン6が摺動自在にコンロッド10に支持されている。そして、エンジン1では、シリンダヘッド4と、シリンダボア5と、ピストン6の上面とによって囲まれた空間が燃焼室7として形成されている。
また、エンジン1では、クランクケース3内に形成されたクランク室8内に、クランクシャフト9が回転自在に支持されている。コンロッド10は、クランクシャフト9に回転自在に支持されている。これにより、ピストン6は、コンロッド10を介してクランクシャフト9に連結される。
シリンダヘッド4には、吸気ポート11および排気ポート12が燃焼室7に連通するように設けられている。なお、吸気ポート11は、上流から下流に向かう途中で、2つに流路が分かれ、燃焼室7に臨む開口が2つ形成されている。また、排気ポート12は、燃焼室7に臨む開口が2つ形成され、上流から下流に向かう途中で、流路が1つに統合されている。
吸気ポート11と燃焼室7との間には、吸気バルブ13の先端が位置し、排気ポート12と燃焼室7との間には、排気バルブ14の先端が位置している。そして、シリンダヘッド4およびヘッドカバー(不図示)に囲まれたカム室内に、カム15aが固定された吸気カムシャフト15、および、カム16aが固定された排気カムシャフト16が設けられている。吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16は、タイミングベルトを介してクランクシャフト9に連結されており、クランクシャフト9の回転に伴って回転する。
吸気カムシャフト15は、カム15aが吸気バルブ13の他端に当接されており、回転することで吸気バルブ13を上下方向に移動させる。これにより、吸気バルブ13は、吸気ポート11と燃焼室7との間を開閉する。排気カムシャフト16は、カム16aが排気バルブ14の他端に当接されており、回転することで排気バルブ14を上下方向に移動させる。これにより、排気バルブ14は、排気ポート12と燃焼室7との間を開閉する。
シリンダヘッド4には、先端が燃焼室7内に位置するように不図示の点火プラグが設けられている。そして、吸気ポート11を介して燃焼室7に流入した空気と燃料との混合気が、所定のタイミングで点火プラグに点火されて燃焼される。かかる燃焼により、ピストン6が往復運動を行い、その往復運動が、コンロッド10を通じてクランクシャフト9の回転運動に変換される。
また、エンジン1では、シリンダヘッド4の外壁面のうち、吸気ポート11の開口部分に吸気配管19が取り付けられている。吸気配管19の内部には、吸気が導かれる吸気流路20が形成されており、吸気流路20と吸気ポート11が連通している。
吸気ポート11の内部には、隔壁21が配設されている。隔壁21は、吸気ポート11の内部から吸気流路20の内部まで延在している。隔壁21は、吸気流路20の下流側(燃焼室7側)および吸気ポート11の上流側を、吸気の流れ方向に沿って、図1における上下方向に区分けして、第1流路22と第2流路23を形成する。すなわち、吸気流路20および吸気ポート11のそれぞれ一部が、隔壁21によって第1流路22と第2流路23とに仕切られる。
TGV(Tumble Generation Valve:バルブ)24は、吸気流路20のうち、隔壁21より上流側に配設され、第2流路23よりも燃焼室7から離隔した第1流路22の開度を可変する。
図1に示すように、TGV24の開度が最小となり、TGV24によって第1流路22がほとんど閉じられると、吸気流路20に導かれた吸気は、第2流路23を通過して燃焼室7に向かう。
エンジンの負荷が小さく吸気流量が少ない場合、第1流路22の開度を絞り、吸気のほとんどを第2流路23側に通過させる。こうして、エンジン1では、流速を高めた吸気を燃焼室7に流入させることで、燃焼室7内において図中矢印線で示すタンブル流を生成させ、燃料の急速燃焼を実現し、希釈・希薄燃焼限界、燃焼安定性を向上させる。それにより燃費改善を可能とする。
図2は、隔壁21の形状を説明するための図である。図2に示すように、吸気ポート11は、吸気流路20に連通された入口部11aが燃焼室7側に向かって湾曲しているとともに、燃焼室7に連通された出口部11bが燃焼室7側に向かって湾曲している。そして、吸気ポート11は、入口部11aおよび出口部11bの間のストレート部11cが、直線的に延在している。
隔壁21は、吸気ポート11の入口部11aの形状に沿って湾曲した湾曲部21a、吸気ポート11のストレート部11cに沿って(吸気ポート11の上流側から下流側に向かって)直線的に延在したストレート部21b、および、ストレート部21bの下流側に位置し、第1流路22側に屈曲した屈曲部21cが一体形成されている。
屈曲部21cは、ストレート部21bの下流端と、吸気ポート11における燃焼室7に臨む開口11dの上端11eとを結ぶ直線L1に沿って延在しており、その長さは5mm〜10mmとなっている。なお、屈曲部21cは、ストレート部21bが延在する直線L2と、直線L1とにより形成される角度θを基準として、±10°以内に延在しているとよい。
上記したように、エンジン1では、エンジンの負荷が低く、吸気流量が少ない場合、TGV24によって第1流路22を閉鎖し、第2流路23のみに吸気を通過させる。このとき、隔壁21は、湾曲部21aおよびストレート部21bによって吸気の流速(吸気流速)を増速させ、屈曲部21cによって吸気の向き、つまり、流れ方向を調整する。
図3は、第2流路23を流れる吸気の様子を説明する図である。なお、図3において、吸気の流れ方向を矢印線で示す。図3に示すように、第2流路23を通過する吸気のうち、隔壁21のストレート部21bの近傍を通過する吸気は、屈曲部21cまで到達すると、空気の粘性によるコアンダ効果で、屈曲部21c側に流れ方向が変更される。
吸気の流速が高い場合、ストレート部21bと屈曲部21cとの境目である剥離点30よりも下流側に剥離領域(図3中、ハッチングで示す)が形成される。この剥離領域において吸気は、屈曲部21c側に引き付けられる剥離渦を形成する。
そして、エンジンの回転数、負荷が低く吸気流速が相対的に遅い場合には、剥離しない、もしくは、剥離領域よりも下流側において吸気が屈曲部21cに再付着して屈曲部21cに沿って流れることにより、吸気が吸気バルブ13の上端側から燃焼室7へ導かれることになる。したがって、吸気流速が相対的に遅い場合には、屈曲部21cの影響を受けて、吸気が第1流路22側(吸気バルブ13の上端側)により多く引き付けられることで、吸気バルブ13の上端側から、より効率よく吸気が燃焼室7内に導かれることになる。
一方で、エンジンの回転数、負荷が高く吸気流速が相対的に速い場合には、剥離点30で隔壁21から剥離した吸気は、屈曲部21cに再付着することなく、そのまま吸気バルブ13の上端側から燃焼室7へ導かれることになる。
図4は、隔壁21と、屈曲部を有していない隔壁Wとによる吸気の流れの違いを説明する図である。図4(a)は、吸気流速が相対的に速い場合の隔壁21による吸気の流れを示し、図4(b)は、吸気流速が相対的に速い場合の隔壁Wによる吸気の流れを示し、図4(c)は、吸気流速が相対的に遅い場合の隔壁21による吸気の流れを示し、図4(d)は、吸気流速が相対的に遅い場合の隔壁Wによる吸気の流れを示す。
図4(a)および図4(b)に示すように、エンジンの負荷が高く吸気流速が相対的に速い場合には、屈曲部21cを有する隔壁21であっても、屈曲部を有していない隔壁Wであっても、吸気バルブ13に衝突した吸気が、吸気バルブ13の裏面に沿って流れることで、吸気バルブ13の上端側から燃焼室7内に導かれることになる。
一方、エンジンの負荷が低く吸気流速が相対的に遅い場合には、図4(c)に示すように、屈曲部21cを有する隔壁21では、上記したように、剥離領域よりも下流側において吸気が屈曲部21cに再付着して屈曲部21cに沿って流れることにより、吸気バルブ13の上端側から燃焼室7へ導かれることになる。これにより、吸気流速が遅い場合であっても、燃焼室7で形成されるタンブル流が強くなり、燃料を含む混合気の燃焼速度を増加させ、総じて燃費や燃焼安定性を向上させることができる。
しかしながら、図4(d)に示すように、屈曲部を有していない隔壁Wでは、隔壁Wに沿って流れる吸気が、そのまま吸気バルブ13に衝突することになる。このとき、吸気流速が遅いため、吸気バルブ13に衝突した吸気の一部が、吸気バルブ13の下端側から燃焼室7内に導かれることになる。吸気バルブ13の下端側から燃焼室7内に導かれる吸気量が増加すると、燃焼室7で形成されるタンブル流が弱くなり、燃料を含む混合気の燃焼速度が低下し、総じて燃費や燃焼安定性が悪化してしまうことになる。
図5は、吸気流速が相対的に遅い場合における、隔壁21と、屈曲部を有していない隔壁Wとによる、燃焼室7内での平均流速および乱れ強さを計測したグラフを示す図である。図5(a)は、横軸にクランク角をとり、縦軸に平均流速をとったグラフであり、図5(b)は、横軸にクランク角をとり、縦軸に乱れ強さをとったグラフである。図5では、クランク角が360°のとき、ピストン6が上死点に位置しており、クランク角が340°〜360°の範囲にあるときに点火プラグが点火される。
図5(a)に示すように、屈曲部21cを有する隔壁21を用いた場合には、クランク角が300°〜450°の範囲において、屈曲部を有していない隔壁Wを用いた場合と比べて、燃焼室7内での平均流速が高くなっていることがわかる。つまり、屈曲部21cを有する隔壁21を用いた場合には、屈曲部を有していない隔壁Wを用いた場合と比べて、強いタンブル流を形成させた。
また、図5(b)に示すように、屈曲部21cを有する隔壁21を用いた場合には、クランク角が315°〜365°の範囲において、屈曲部を有していない隔壁Wを用いた場合と比べて、燃焼室7内での乱れ強さが大きくなっていることがわかる。
このように、屈曲部21cを有する隔壁21を用いたエンジン1では、少なくとも点火プラグが点火されるタイミングにおいて、平均流速が高く、乱れ強さも大きいので、吸気流速が相対的に遅い場合であっても、屈曲部を有していない隔壁Wを用いたエンジンと比べて、燃料を含む混合気の燃焼速度を増加させることが可能であることが明確となった。
以上より、エンジン1では、屈曲部21cを有する隔壁21により、吸気流速が相対的に遅い場合であっても、強いタンブル流を形成させることができ、燃料を含む混合気の燃焼速度を増加させ、総じて燃費や燃焼安定性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態の隔壁100を説明する図である。図6(a)は、シリンダヘッド4内に配設された隔壁100を示す図であり、図6(b)は、燃焼室7側から見た隔壁100を示す図である。なお、第2の実施形態においては、第1の実施形態の隔壁21に代えて隔壁100が設けられており、それ以外の構成は第1の実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図6(a)に示すように、第2の実施形態の隔壁100は、湾曲部21a、ストレート部21bおよび屈曲部100cが一体形成されている。屈曲部100cは、第1の実施形態の屈曲部21cと同様に、ストレート部21bの下流端と吸気ポート11の燃焼室7に臨む開口11dの上端と11eを結ぶ直線L1に沿って延在しており、その長さは5mm〜10mmとなっている。
また、屈曲部100cは、図6(b)に示すように、吸気ポート11における燃焼室7に臨む開口11dの上端側の形状に沿って、中央部分が上側に膨らんで凸状に形成された凸状部100dが2つ形成されている。したがって、屈曲部100cは、吸気ポート11の燃焼室7に臨む開口11dの上端に向かって全体的に延在しているとともに、2つの開口11dの上端側の形状に合わせて湾曲している。
隔壁100では、吸気バルブ13と開口11dとの隙間の形状に合わせて吸気を燃焼室7へ向けて通過させることができるので、エンジンの負荷が低く吸気流速が相対的に遅い場合に、隔壁21と比べて、吸気バルブ13の上端側から燃焼室7内により多くの吸気を導くことができる。
<第3の実施形態>
図7は、第3の実施形態の隔壁200を説明する図である。図7(a)は、燃焼室7側から見た隔壁200を示す図であり、図7(b)は、隔壁200を用いた場合の燃焼室7に導かれる吸気の流れを示す図であり、図7(c)は、屈曲部を有していない隔壁Wを用いた場合の燃焼室7に導かれる吸気の流れを示す図である。なお、第3の実施形態においては、第1の実施形態の隔壁21に代えて隔壁200が設けられており、それ以外の構成は第1の実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図7(a)に示すように、第3の実施形態の隔壁200は、湾曲部21a、ストレート部21b、屈曲部200cが一体形成されている。屈曲部200cは、ストレート部21bにおける下流側の端部において、吸気の流れ方向に対して直交した開口11dが並ぶ方向の両端が直線L1(図2参照)に沿って延在している。
隔壁200を用いたエンジン1では、図7(b)に示すように、隔壁200の下流側の端部において、第2流路23における中央部分の断面積が、屈曲部200cが設けられた両端側の断面積よりも小さくなるため、中央部分の吸気流速が両端側の吸気流速よりも高くなる。
これにより、吸気ポート11から燃焼室7に導かれた吸気が、開口11dが並ぶ方向において同等の大きさとなる。これにより、燃焼室7で形成されるタンブル流を強くして(タンブル流の質を向上して)、燃料の燃焼速度を増加させ、総じて燃費や燃焼安定性を向上させることができる。
一方、隔壁Wを用いたエンジンでは、図7(c)に示すように、隔壁Wの下流側の端部において、中央部分の吸気流速が両端側の吸気流速よりも低くなる。このような場合、吸気ポート11から燃焼室7に導かれた吸気が、開口11dが並ぶ方向において両端側が中央側よりも速くなる。これにより、燃焼室7で形成されるタンブルの質が悪化し、圧縮上死点でのタンブル残存性が悪化する。それにより燃料を含む混合気の燃焼速度は低下し、総じて燃費や燃焼安定性を悪化させることになる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、屈曲部21c、100c、200cが直線L1に沿って延在するようにしたが、ストレート部21bが延在する直線L1に対して少なくとも第1流路22側に屈曲していればよい。
本発明は、吸気ポートを仕切る隔壁が設けられたエンジンに利用できる。
1 エンジン
4 シリンダヘッド
7 燃焼室
11 吸気ポート
13 吸気バルブ
21、100、200 隔壁
21b ストレート部
21c、100c、200c 屈曲部
22 第1流路
23 第2流路

Claims (3)

  1. 吸気ポートが隔壁によってピストンの往復方向に第1流路と第2流路に区分けされ、該第2流路よりも該往復方向において燃焼室から離隔した該第1流路の開度がバルブによって可変されるエンジンであって、
    前記隔壁は、
    前記吸気ポートの上流側から下流側に向かって直線的に延在するストレート部と、
    前記ストレート部の下流側に位置し、該ストレート部に対して前記第1流路側に屈曲した屈曲部と、
    を備え
    前記屈曲部は、
    前記第2流路を流れる吸気を前記第1流路側に引き付ける剥離渦を形成させることを特徴とするエンジン。
  2. 前記吸気ポートは、燃焼室に臨む開口が複数設けられ、
    前記屈曲部は、
    前記開口の形状に合わせて湾曲されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記吸気ポートは、燃焼室に臨む開口が複数設けられ、
    前記屈曲部は、
    前記ストレート部の下流側の端部において、前記開口が並ぶ方向の両端に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
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