JP2016079037A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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弘紀 村松
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健二郎 菅谷
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Osamu Sugino
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真寛 辻林
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哲平 永田
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Abstract

【課題】駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に減少させることが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】シートが搬送されるシート搬送路と、シート搬送路を搬送されてくるシートの、シート搬送方向(V)と直交する幅方向(Q)における一方側の側端部p2に形成されるバリを前記幅方向(Q)に倒すバリ倒しローラ50aL(バリ倒し部)と、を備える。バリ倒しローラ50aLは、搬送されてくるシートの側端部p2に対して斜めに傾斜した状態でバリと接触する外周面53aL(接触部)を有し、外周面53aLがシート搬送方向(V)に対して斜めに傾斜するように配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置は、シートにトナー像を転写する転写部と、転写部のシート搬送方向の下流側に配置される加熱・加圧ローラ対を有する定着部とを備えている。そして、転写部にてトナー像が転写されたシートは、加熱・加圧ローラ対によって挟持され画像が定着された後、搬送されて機外に排出される。
この種の画像形成装置で用いられるシートは、通常、長尺で幅広の原紙を所定サイズに裁断して製造される。この裁断されたシートには、裁断方式、裁断機器、カッターの裁断履歴の差によって、シートの裁断面にバリが生じることがある。このシート裁断面のバリは、可動刃の抜き側にシート端が反り返ることで生じ、シートサイズや製造ロットによってバリの量、方向及び形状が異なり、常に一定ではない。
このシート端にバリが形成されたシートを転写部や定着部に多数枚連続して搬送した場合、転写ローラ等の転写部材や加熱・加圧ローラ対等の定着部材にシート端のバリによって傷が付いてしまうことがある。そして、加熱・加圧ローラ対の傷により、シートの定着画像にスジ、傷或いはムラが生じてしまうことがある。例えば、小サイズのシートを連続して多数枚、加熱・加圧ローラ対により定着した後に、大サイズのシートを定着した場合、小サイズの定着時に付いた加熱・加圧ローラ対の傷により、大サイズシートの定着画像にスジ、傷或いはムラが生じてしまうことがある。このように、加熱・加圧ローラ対に傷が付いてしまうと、シートの画像品質が低下してしまうという問題がある。
バリによる加熱・加圧ローラ対の削れに対する解決策として、以下のような技術が提案されている。例えば、従来、給送ローラとレジストレーションローラの間に一定の凹凸形状を持つバリ矯正部を備えて、バリを矯正するように構成した技術が開示されている(特許文献1参照)。即ち、この技術では、バリ矯正部を一対のローラで構成し、このローラ対を通過するシートの先端の状態が同一になるようプレスしながら搬送する。例えば、ローラ対の表面に、シートの送り方向に沿って微細な凹凸を形成し、ローラ対における凹凸の位置を交互にずらして噛み合うように配置し、シートの先端のバリをつぶすように構成されている。
また、転写部のシート搬送方向の上流側に、可動式の除去ブラシを有するバリ除去部が配置され、除去ブラシの回転速度をシート搬送速度よりも速くすることで、バリを除去するように構成した技術が開示されている(特許文献2参照)。即ちこの技術では、転写部のシート搬送方向上流側のシート搬送経路に配置された除去ブラシをシート側端部に接触させることで、シート搬送経路を搬送されてくるシートの側端部のバリを除去する。
また、シートのバリを潰すための金属ローラ対を配置し、シートの長手方向全体に450kgf等の圧力を加えることによってバリを除去するようにした技術が開示されている(特許文献3参照)。
特開平10−218459号公報 特開2009−198682号公報 特開2013−41210号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のバリ除去の手法によると、シート上に紙粉が大量に発生したり、除去した紙粉が除去部分に蓄積することでバリ除去の機能が低下したりするおそれがある。なお、「紙粉」は、植物繊維系の粉と共に植物繊維系以外の粉も含むものとする。また、特許文献3に記載のバリ除去の手法によると、バリを潰すためにシート端部に極めて大きな力を加える必要があり、シート搬送用の駆動ローラのトルクが大きくなるなどの可能性がある。一方で、シート搬送装置内でエアーを吹き付けて紙粉を除去する構成の装置もあるが、これによると装置の大型化やコストアップなどを招くおそれがある。
そこで、本発明は、駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に減少させることが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート搬送装置において、シートが搬送されるシート搬送路と、前記シート搬送路を搬送されてくるシートの、シート搬送方向と直交する幅方向における一方側の側端部に形成されるバリを前記幅方向に倒すバリ倒し部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によると、駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に減少させることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図。 シートのバリについて説明するための斜視図。 バリ倒しローラを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図。 バリ倒しローラ対を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は軸方向から視た側面図。 (a)はシートとバリ倒しローラとの位置関係を模式的に示す平面図、(b)はシートの側端部に対するバリ倒しローラの配置示す拡大平面図。 (a)はシートのバリを拡大して模式的に示す正面図、(b)は比較例2に用いたバリ潰しローラを模式的に示す側面図。 定着装置を概略的に示す側面図。 制御系を示すブロック図。 (a)は第2の実施形態に係る搬送ローラ対を模式的に示す斜視図、(b)はバリ倒しローラとシートの側端部との接触部分を模式的に示す平面図。 上流及び下流に設けられた搬送ローラによってシートが傾いて搬送された状態を模式的に示す平面図。 搬送ローラとバリ倒しローラとの位置関係を模式的に示す平面図。 第3の実施の形態に係るガイド部材を示す斜視図。 バリを外側に倒すガイド部材を示す正面図。 第3の実施の形態の変形例に係るガイド部材を示す斜視図。 バリを内側に倒すガイド部材を示す正面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例であるカラー電子写真プリンタのシート搬送方向における断面図である。以下、本実施形態では、カラー電子写真プリンタを単に「プリンタ」という。
図1に示すように、プリンタ(画像形成装置)1はプリンタ本体(装置本体)4を有し、このプリンタ本体4に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した画像形成部10を備えている。プリンタ本体4には、CPU、RAM、ROMを有する制御部503が設けられている。各色に対応した画像形成部10は、感光ドラム11と、感光ドラム11の回転方向に沿って順に配置された帯電器12、レーザスキャナ13、現像器14、一次転写ブレード17、クリーナ15と、をそれぞれ有している。
各画像形成部10において、感光ドラム11は、帯電器12によって予め帯電された後、レーザスキャナ13によって静電潜像を形成され、この静電潜像は、現像器14によってトナー像として顕在化される。各感光ドラム11に形成された各色に対応するトナー像は、一次転写ブレード17によって、像担持体としての中間転写ベルト31に順次転写される。この転写後、感光ドラム11に残ったトナーは、クリーナ15によって除去されるため、感光ドラム11は、その表面が清浄になり、次の画像形成に備えることができる。各画像形成部10は、他の機器から送信されてきた画像データや、記憶手段(不図示)から読み出した画像データに基づき、シート搬送装置37によりシート搬送路Rを搬送されてきたシートPに画像を形成する。
一方、シートPは、1段目の給紙カセット20a、2段目の給紙カセット20b、又は、プリンタ1の一側部に設けられたマルチ給送トレイ25から、1枚ずつ給送されてレジストレーションローラ対23に送り込まれる。レジストレーションローラ対23は、シートPを一旦受け止めてその斜行を補正する。そして、レジストレーションローラ対23は、中間転写ベルト31上のトナー像と同期を取って、シートPを中間転写ベルト31と二次転写ローラ35との間の二次転写ニップ部Nに送り込む。中間転写ベルト31は、張架ローラ47,48,34によって矢印Bの方向に回転可能となるように支持されている。この二次転写ニップ部Nにはシート搬送路Rを介してシートPが搬送される。
中間転写ベルト31上のカラーのトナー像は、二次転写ローラ35によってシートPに転写され、トナー像が転写されたシートは、定着前ガイド2によって定着装置40に案内される。その後、シート上のトナー像は、ケーシング40a内に収容された像加熱ベルト(無端状ベルト)42及び加圧ローラ49を有する定着装置40により、シートPが加熱及び加圧されることによって定着される。トナー像が形成されるシートの具体例として、普通紙や、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、或いは厚紙や、オーバーヘッドプロジェクタ用のものなどを挙げることができる。
シートPの片面にトナー像を形成する場合は、条件に応じて切換え部材33によって搬送経路が切り換えられる。フェイスアップ(トナー像が上側)で排出する場合は、排出ローラ63を介して、プリンタ1の側面に配置されている排出トレイ64に排出される。一方、フェイスダウン(トナー像が下側)で排出する場合は、プリンタ1の上部に配置されている排出トレイ65に排出される。
シートPの両面にトナー像を形成する場合、定着装置40でトナー像を定着されたシートPは、切換え部材33で上方へ案内され、後端が反転ポイントReに達したとき、スイッチバック搬送路73をスイッチバック搬送されて表裏を反転される。その後、シートPは、両面搬送路70を搬送され、片面画像形成時と同様の過程を経て他方の面にトナー像を形成され、排出トレイ64または排出トレイ65に排出される。なお、画像形成部10、二次転写ニップ部(転写手段)N及び定着装置40により、シート搬送装置37によって搬送されてくるシートPに画像を形成する画像形成ユニット111(画像形成手段)が構成される。
[シートのバリ]
ところで、シートPには、裁断方式、裁断機器、カッターの裁断履歴の差によって、シート裁断面にバリが生じる。図2は、シートPに生じたバリについて説明する斜視図である。
図2におけるシートPの端部に生じたバリは、裁断機(不図示)のカッターの固定刃と可動刃とによって裁断時に発生する。バリは、可動刃の抜き側にシート端が反り返ることによって形成される。この「バリ」は、裁断機の種類やカッターの裁断履歴(裁断枚数)によって大小があり、一枚のシートPでもバリの方向や形状は異なる。また、シートPの種類やロットによってもバリの形態が変化する。
図2に示すように、シートPのバリは、シートPの四辺に形成される可能性がある。シート搬送方向(図2の矢印Vの方向)に対するシートPの先端(シート搬送方向の下流端)及び後端(シート搬送方向の上流端)のバリは、中間転写ベルト31や定着装置40において傷を付ける可能性は低い。しかし、シート搬送方向に直交する幅方向(図2の矢印Qの方向:以下「幅方向」という)のシート側端のバリZ,Z′は、中間転写ベルト31や定着装置40によって圧接される時間がシート先端及び後端よりも長い。このため、中間転写ベルト31や定着装置40に傷を付ける可能性が高い。
そこで本実施形態では、図1に示すように、二次転写ローラ35によって形成される二次転写ニップ部(転写手段)Nよりも上流側に、バリを倒すバリ倒し部としてのバリ倒しローラ対50を有するバリ倒し装置36(図1参照)を設けている。なお、バリ倒し部としてマイラーシート等を用いることも可能である。
[バリ倒し装置]
次に、本実施形態におけるバリ倒し装置36に備えたバリ倒しローラ対50について、図3(a)から図5(b)を参照して詳細に説明する。なお、図3(a)は本実施形態におけるバリ倒しローラ50aLを示す斜視図であり、図3(b)はバリ倒しローラ50aLを示す正面図である。図4(a)はバリ倒しローラ対50Lを示す斜視図、図4(b)はバリ倒しローラ対50Lを軸方向に見た状態で示す側面図である。図5(a)は、シート搬送方向(矢印Vの方向)に通過するシートPとバリ倒しローラ50aL,50aRとの位置関係を模式的に示す平面図である。図5(b)は、シート側端部p2(一方側の側端部)に対するバリ倒しローラ50aLの状態を拡大して示す平面図である。
バリ倒し装置36は、図5(a)に示すように、シート搬送路Rの幅方向における両側に配置された一組のバリ倒しローラ対50R,50Lを有している。バリ倒しローラ対50R,50Lは、バリ倒し装置36の装置本体であるケーシング36aに、幅方向(矢印Q方向)にて互いに接近及び離間するように支持されている。なお、図5(a)において右側のバリ倒しローラ対50Rは、左側のバリ倒しローラ対50Lと同構成からなるので、バリ倒しローラ対50Lの説明のみを行い、バリ倒しローラ対50Rの説明は省略する。
バリ倒しローラ対50Lは、図4(a),Bに示すように、互いに対向して当接するように支持された一対のバリ倒しローラ50aL,50bLを有している。バリ倒しローラ50aL,50bLが互いに当接することでバリ倒しニップ部N1が形成されており、このバリ倒しニップ部N1において、シートPの表面が均平になるように、シートPのバリが倒される。
バリ倒しローラ50aL(バリ倒し部、第1のバリ倒し部、第1のローラ)は、図3(a),B及び図4(a),Bに示すように、軸部材51と、軸部材51より大径の軸部材52と、軸部材52の外周に形成された弾性層53Lと、から構成されている。軸部材51,52はSUS(ステンレススチール)材から構成され、弾性層53Lはシリコーンゴムから構成される。軸部材51,52及び弾性層53Lは、回転軸線O1を中心に同心円状に外周面(例えば弾性層53Lの外周面53aL)を有し、バリ倒しローラ50aLは、回転軸線O1(第1の回転軸線)を中心に回転する。
下方のバリ倒しローラ50bLは、上方のバリ倒しローラ50aLと同構成からなり、軸部材81,82及び弾性層83を有している。下方のバリ倒しローラ50bLは、上方のバリ倒しローラ50aLに接触して、回転軸線O2を中心に従動回転する。
図5に示すように、右側のバリ倒しローラ対50Rにおけるバリ倒しローラ50aR(第2のバリ倒し部、第2のローラ)は、モータM1によって回転軸線O1(第2の回転軸線)を中心に回転駆動される。左側のバリ倒しローラ対50Rにおけるバリ倒しローラ50aLは、モータM2によって回転駆動される。また、バリ倒しローラ対50L,50Rは、後述するモータM3(図8参照)によって、幅方向において接近及び離間する。モータM1、M2によるバリ倒しローラ対50R,50L(バリ倒しローラ50aR,50aL)の回転方向は、シート搬送方向(矢印V方向)に沿って回転する順方向でも、シート搬送方向に逆らう逆方向でも、バリ倒し効果を得ることが可能である。しかし、逆方向に回転させる場合の方が、バリ倒し効果をより良く得ることが可能である。この点は、後述する第2の実施形態においても同様である。なお、バリ倒しローラ対50R,50Lを逆方向に回転させる構成の場合には、バリ倒しローラ50aL,50bL間のニップ圧は、シートPの搬送を妨げない程度に、順方向回転の場合に比して小さく設定することになる。
ここで、図5を用いて、バリ倒しローラ対50R,50Lにおける上側のバリ倒しローラ50aR,50aLとシートPとの位置関係等について説明する。本実施形態において、上側のバリ倒しローラと下側のバリ倒しローラは、互いに同じ構成を有すると共に、平面視において同じ方向を向くように配置されており、以下では、シートPの上側に位置するバリ倒しローラ50aR,50aLについて説明する。
各バリ倒しローラ50aR,50aLは、シート搬送路Rにおけるシート搬送方向(V)に直交する幅方向(Q)の両側にて、以下のように配置される。各バリ倒しローラ50aR,50aLは、回転しつつ、シート搬送路Rを搬送されてくるシートの一側端部p1及び他側端部p2と夫々交差した形で各外周面53aR,53aL(接触部)に接触する。即ち、各バリ倒しローラ50aR,50aLは、シート側端部(p1,p2)のバリZ,Z′をシート搬送路Rの外側に倒すように配置される。言い換えれば、各バリ倒しローラ50aR,50aLは、搬送されてくるシートPの両側端部p1,p2と夫々交差した形で各外周面53aR,53aLを接触させつつシート側端部(p1,p2)のバリZ,Z′を幅方向(Q)に倒すように配置されている。
具体的には、各バリ倒しローラ50aR,50aLは、図5(a)に示すように、平面視において、外周面53aR,53aL(第2の外周面、第1の外周面)が、搬送されてくるシートPの側端部(p1,p2)に対して角度θ2だけ傾斜している。言い換えれば、各バリ倒しローラ50aL,50aRは、回転軸線O1がシートの搬送中心に向かうに連れてシート搬送方向(V)の上流に向いて傾斜するように配置されている。また、各バリ倒しローラ50aL,50aRは、外周面53aL,53aRがシート搬送方向における上流から下流に向かうに従ってシート搬送路Rの中心に近づくように斜めに傾斜して配置されている。このような接触状態となるように、搬送されてくるシートPと各バリ倒しローラ50aR,50aLとの相対位置関係が設定されている。
また、図5(a)に示すように、バリ倒しローラ50aR,50aLは、以下のように配置される。即ち、バリ倒しローラ50aR,50aLは、外周面53aR,53aLが、搬送されてくるシートPの側端部(p1,p2)のバリZ,Z′との接触位置がシートPの通過に伴ってシート搬送路Rの外側(幅方向)に漸次移動するように配置される。図5(b)に示すように、他側端部p2のバリZ′は、矢印V方向に移動しつつ、外側に傾斜した外周面53aLによって幅方向(Q)に順次押し倒され、外周面53aLとの接触位置を、例えば地点Aから地点Bへ、地点Bから地点Cへと漸次移動していく。
これにより、シート搬送方向の上流側では図5(b)における紙面手前に起立していたバリZ′が、外周面53aLとの接触位置を順次移動させながら外側へ(つまり幅方向に)倒されることで、バリZ′はシートPの他の平坦面と同レベルの状態となる。このため、中間転写ベルト31や定着装置40にてベルトやローラ等に傷を付ける可能性は大幅に低くなる。なお、ここでは、バリ倒しローラ対50R,50Lの上側のバリ倒しローラ50aR,50aLの外周面53aR,53aLでバリを幅方向に順次押し倒す処理について述べた。しかし、この処理は、下側のバリ倒しローラ50bR,50bLの外周面83aL(図4参照)によっても同様に行い得る。そのため、シートの側端部p1,p2のバリZ,Z′がシート面の上側、下側のいずれを向いた状態であっても、シート面の上側及び下側において同様のバリ倒し効果を得ることができる。なお、上述した効果は、左右のバリ倒しローラ対50L,50Rにおいて同様の効果を奏する。
なお、上記のようにバリとの接触位置がシートの通過に伴ってシート搬送路Rの外側に漸次移動する構成のバリ倒しローラとしては、本実施形態のような円筒ローラ(円筒形状のローラ)に限定されない。例えば円錐形状や裁頭円錐形状のローラ(以下、台形ローラと称する)を、円錐の小径側がシート搬送路Rの外側を向くようして回転軸線を幅方向(Q)に平行に配置することで、同様に実現することが可能である。また、この台形ローラの外周面は、シート搬送方向から視て、シートの側端部に形成されるバリに対して傾斜して接触する。
台形ローラの外周面(接触部)は、幅方向において搬送中心から外側に向かうに連れて半径が小さくなるが、幅方向においてシートの搬送中心から外側に向かうに連れて半径が大きくなるように構成してもよい。この場合、シートの側端部に形成されたバリは、シートの搬送中心側(内側)に押し倒される。
また、本実施形態では、バリ倒しローラ50aR,50aL(つまりバリ倒しローラ対50R,50L)を幅方向(Q)の両側に配置したが、これに限らず、幅方向の一側だけに配置することも可能である。その場合、バリ倒し処理はシートPの一方の側端部だけに実施されることになる。これは、後述する第2の実施形態においても同様である。
上述したように、各バリ倒しローラ50aR,50aLは、搬送されてくるシートPの側端部(p1,p2)に接触しつつ駆動回転する円筒ローラから構成されている。バリ倒しローラ50aR,50aLは、平面視において、外周面がシート搬送方向における上流から下流に向かうに従ってシート搬送路Rの中心に近づくように所定の角度θ2傾斜して支持される。バリ倒しローラ50aR,50aLは、シート搬送路Rの延設方向(図5(a)の上下方向)に対して、回転軸線Oがシート搬送方向(V)の下流側に向かって外側に所定の角度θ2傾斜して支持されている。
[バリ倒しローラの傾斜角度]
ここで、バリ倒しローラ50aR,50aLの軸線O1(つまり外周面53aR,53aL)に直交するラインLと、シートPの側端部(p1,p2)とでなす角度θ1が及ぼすバリ倒し効果に関する実験を行った際の結果について説明する。前述した角度θ2は、角度θ1に90゜を加えた角度である。なお、以下の実験では、左側のバリ倒しローラ50aLにおいて行ったが、右側のバリ倒しローラ50aRについても同様の実験結果となる。
実験条件は、シート搬送速度を200mm/sとし、バリ倒しローラ50aLの回転速度を200mm/sとした。さらに、バリ倒しローラ対50Lのバリ倒しニップ部N1(図4(a)参照)のニップ幅hを8mm(図4(b)参照)とし、バリ倒しローラ50aL,50bL間の加圧力を0.01MPaとした。なお、図4(b)におけるニップ幅hは、バリ倒しニップ部N1の、潰れた部分のシート搬送方向長さである。
本実験では、角度θ1を、0°〜90°の範囲で変更しながら、バリ倒しローラ対50Lによるバリ倒し効果及び紙シワへの影響を調べた。また、シートPの紙種としては、GF−C081(日本製紙(株)製、81g紙)を用いた。判定基準としては、以下に示す通りである。
バリ倒し効果に関しては、顕微鏡でバリ部分を観察して倒れている場合を○、倒れていない場合を×とした。また、シート搬送に関する課題もあるため、紙シワなど搬送性に課題が生じた場合は×として評価した。その結果をまとめると、以下の表1に示す通りである。
Figure 2016079037
角度θ1が0°の場合、バリ倒し効果を得ることはできなかった。これは、シート搬送方向(図5(a),Bの矢印Vの方向)に対してバリ倒しローラ50aLが傾斜していないためである。
また、角度θ1が5°≦θ1≦45°の範囲においては、バリ倒し効果を得ることができ、かつ紙シワの発生を抑制することもできた。
角度θ1が50°≦θ1≦60°の範囲では、バリ倒し効果を得ることはできるが、紙シワという別の問題が発生してしまった。これは、シート搬送方向に対してバリ倒しローラ50aLの角度θ1が大きくなり過ぎたため、バリ倒しローラ50aLの回転でシートPにストレスを加えてしまい、結果としてシワが発生してしまったためである。
また、角度θ1が90°の場合には、バリ倒し効果を得ることができず、紙シワを抑える効果も得ることができなかった。従って、バリ倒しローラ50aLの配置の角度θ1は、5°≦θ1≦45°が好ましいことが確認できた。つまり、上記角度θ2に置き換えると、(5+90)°≦θ2≦(45+90)°が好ましいことになる。
[バリ倒しローラの加圧力]
次に、バリ倒しローラ対50Lの加圧力と、バリ倒し効果及びシート搬送性と、の関係性について実験した。この実験では、バリ倒しローラ50aLの回転速度は、200mm/sとした。バリ倒しニップ部N1は、シート搬送方向でのニップ幅h(図4(b)参照)を8mmとし、シート搬送方向に直交する幅方向での幅を10mmとし、バリ倒しローラ50aLの上記角度θ1を5°とした。また、シートPの紙種としては、GF−C081(日本製紙(株)製、81g紙)を用いた。
また、本実験ではバリ倒しローラ対50Lの加圧力を、バリ倒しローラ対50Lのバリ倒しニップ部N1の面圧として0.001〜1MPaとなるように設定した。判定基準としては、以下に示す通りである。
バリ倒し効果に関しては、顕微鏡でバリ部分を観察して、倒れている場合を○、倒れていない場合を×とした。また、バリ倒しローラ対50Lの加圧力の増大によってシート搬送ができなくなった場合を×として評価した。その結果をまとめると、以下の表2に示す通りになる。
Figure 2016079037
ヤング率に関する以下の公式(式1)に本実験の数値を代入し、実験結果を確認する。
X=(P*)/(4**3*E) ・・・(式1)
(但し、X:変位量、P:応力、L:梁の長さ、b:梁の幅、h:梁の厚み、E:ヤング率である。)
ここで、バリを倒すために必要な応力Pを算出する。図6(a)は、本実験で用いたシートPのバリZ′の模式図である。値としては、シートPの曲げ方向のヤング率Eを2×10Paとし、バリZ′(図2も参照)の長さ(高さ)Lを20×10−6m(20μm)とし、バリZ′の厚みhを50×10−6m(50μm)とした。さらに、バリZ′の幅bを、バリ倒しローラ50aLが接触する幅10×10−3mとし、バリZ′を倒すために必要な変位量Xを10×10−6m(10μm)とした。
これらの値を(式1)に代入した結果、バリZ′を倒すために必要な応力Pは、0.01MPa以上となることが確認できた。
本実験結果においても、面圧が0.005MPa以下の場合には、必要な応力以下であるためバリ倒し効果を得ることができなかった。しかし、面圧が0.01MPa以上の場合には、シートPの曲げ方向のヤング率に対して十分な応力を加えることができており、バリZ′を倒すことができた。
しかし、面圧を大きくし過ぎた場合、バリZ′を倒すことは可能となったが、バリ倒しローラ対50Lのバリ倒しニップ部N1によってシートPの搬送性が損なわれてしまい、1MPa以上の面圧においては搬送不良が発生してしまった。
[制御系]
ここで、本実施形態におけるバリ倒しローラ対50R,50Lを備えたバリ倒し装置36の制御系について、図5(a)及び図8を参照しながら説明する。なお、図8は、本実施形態における制御系を示すブロック図である。
図8に示すように、制御部503には、プリンタ本体4に備えられた不図示の操作部から、又は不図示のパーソナルコンピュータ(PC)から入力された、シートの両側端部p1,p2の位置を示すシートサイズ情報I1と、モード設定情報I2とが入力される。
また、制御部503には、図5(a)におけるシートPの一側端部p1(他方側の端部)に対応するバリ倒しローラ対50Rのバリ倒しローラ50aRを回転駆動するモータM1が接続されている。更に、制御部503には、他側端部p2に対応するバリ倒しローラ50aLを回転駆動するモータM2と、幅方向で一組のバリ倒しローラ対50R,50Lを接近及び離間させるバリ倒し装置36(図5(a)参照)に備えたモータM3が接続されている。
制御部503は、モード切換え部32と、駆動部56とを有している。モード切換え部32は、シートサイズ情報I1及びモード設定情報I2に基づいてモードを切り換える。このモード切換え部32は、シートPにバリ倒し処理を施すバリ倒し実行モードと、シートPにバリ倒し処理を施さないバリ倒し待機モードとを切換え可能に構成され、これら両モードのいずれか一方を選択的に実行する。駆動部56は、モータM1,M2,M3を駆動する。
また本実施形態では、前述のように、バリ倒しローラ対50R,50Lにおけるバリ倒しローラ50aR,50aLが、シート搬送路Rにおける幅方向(Q)の両側部に一対配置されている。そして、一対のバリ倒しローラ50aR,50aLは、シート搬送路Rを搬送されてくるシートPのサイズに応じて、シートPの両側端部(p1,p2)にそれぞれ接触可能となるように接近又は離間するように制御される。
上記モータM3は、一対のバリ倒しローラ50aR,50aLを幅方向(Q)に移動させる幅方向駆動部を構成し、このモータ(幅方向駆動部)M3は、制御部503により制御される。即ち、この制御部503は、入力されるモード設定情報I2に基づき、一対のバリ倒しローラ50aR,50aLによるバリ倒し処理を実行するか否かを判断する。そして制御部503は、バリ倒し処理を実行しないと判断した場合には、一対のバリ倒しローラ50aR,50aLをシートPの両側端部(p1,p2)に接触しない退避位置に移動させるようにモータM3を制御する。また、制御部503は、バリ倒し処理を実行すると判断した場合には、一対のバリ倒しローラ50aR,50aLをシートPの両側端部(p1,p2)に接触する接触位置に移動させるようにモータM3を制御する。
即ち、本実施形態では、モード切換え部32によって、ユーザにより選択されたバリ倒し実行モードとバリ倒し待機モードとを切換える。そして、バリ倒し実行モードが選択された場合には、モード切換え部32は、駆動部56を介してバリ倒し装置36のモータM3を駆動制御する。これにより、バリ倒し装置36のモータM3が作動して、幅方向で一組設けられているバリ倒しローラ対50R,50Lを、シートPが到達する前の状態で、両側端部p1,p2に夫々対向する位置に移動させることができる。このように、一組のバリ倒しローラ対50R,50Lが両側端部p1,p2に夫々対向する位置に移動した後、制御部503の駆動部56は、モータM1,M2をそれぞれ回転駆動する。
一方、バリ倒し待機モードが選択された場合には、駆動部56は、バリ倒し装置36のモータM3を作動制御して、幅方向で一組設けられているバリ倒しローラ対50R,50Lを両側端部p1,p2から離間した位置に夫々移動させる。
このように制御部503は、入力されるモード設定情報I2に基づき、バリ倒しローラ対50R,50Lによるバリ倒し処理を実行するか否かを判断する。そして制御部503は、バリ倒し処理を実行しないと判断した場合には、一組のバリ倒しローラ対50R,50Lをシート側端部に接触しない退避位置(図5(a)に示す位置よりも更に外側に移動した位置)に移動させるようにモータM3を制御する。また、制御部503は、バリ倒し処理を実行すると判断した場合には、一組のバリ倒しローラ対50R,50Lをシート側端部に接触する接触位置(図5(a)に示す位置)に移動させるようにモータM3を制御する。これにより、ユーザによる選択に応じて、バリ倒し実行モードを実行するか否かを、容易に且つ確実に制御することができる。
[比較例1、比較例2]
次に、比較例1、比較例2及び本実施の形態の構成による定着装置へのダメージの影響について説明する。比較例1は、バリに何も対処しない状態でシートを定着装置を通過させる構成である。
ここで、比較例2として、図6(b)に示すような、ローラ80a,80bから構成されるバリ潰しローラ対80を用いた例を挙げる。このバリ潰しローラ対80は、シートの幅方向全域(長手方向全域)に亘って加圧を行う円柱状のローラ対からなり、圧縮バネ80cで下側のローラ80bから450kgfの圧力(総加圧力)を加えている。また、バリ潰しローラ対80は、不図示の駆動部によって所定の速度で回転している。
即ち、この比較例2では、バリ潰しローラ対80のニップ部N3の長手方向(軸方向)の全域に亘って450kgfを加えた。その場合、ニップ部N3の長手方向幅を300mm、シート搬送方向のニップ幅1mmとすると、面圧が約15MPaとなり、前述した本実施形態と比較して、極めて大きな荷重となった。
この比較実験において、本実施形態としては、バリ倒しローラ対50Lを用いて、その回転速度を200mm/sとし、バリ倒しニップ部N1の幅を、シート搬送方向で8mmとし、幅方向で10mmとした。さらに、バリ倒しニップ部N1での面圧を0.01MPaとし、バリ倒しローラ50aLの配置の角度θ1(図5(a)参照)を5°とした。
比較条件は、以下に示す通りである。この比較では、定着装置40(図1参照)における像加熱ベルト42の表層の削れ速度から、効果の検証を行った。なお、図7は、本実施形態における定着装置40を概略的に示す側面図である。
定着装置40は、熱を伝達する加熱部材(定着部材)としての円筒状で耐熱性を有する像加熱ベルト(定着ベルト)42と、加圧ローラ49と、像加熱ベルト42の内方に配置される、加熱体としてのセラミックヒータ43と、を有する。セラミックヒータ43は、ヒータホルダ46によって保持される。つまり、円筒状の像加熱ベルト42は、セラミックヒータ43を含む支持部材57にルーズに外嵌されている。本実施形態における像加熱ベルト42は、表層、弾性層、基層の3層複合構造を有している。
加圧ローラ49は、不図示の駆動部により矢印Dの方向に所定の周速度にて回転駆動される。加圧ローラ49の回転駆動による加圧ローラ49と像加熱ベルト42間の定着ニップ部Kでの圧接摩擦力により、像加熱ベルト42に回転力が作用し、像加熱ベルト42がセラミックヒータ43の下面に密着して摺動しつつ矢印Fの方向に従動回転する。上記支持部材57は、円筒状の像加熱ベルト42の回転ガイド部材でもある。
定着装置40は、セラミックヒータ43上のサーミスタ(接触式温度計)45を有している。サーミスタ45は、セラミックヒータ43によって加熱された像加熱ベルト42の温度を計測し、その計測結果を、不図示の温度制御部に伝送する。
本実験では、定着ニップ部Kへのシートの通過枚数に対して、本実施形態の技術と、比較例1及び比較例2の技術とにおける、シート側端部による像加熱ベルト42の表層削れの速度を比較した。各例で使用する紙種としては、GF−C081(日本製紙(株)製、81g紙)を用いた。
以上の結果をまとめると、以下の表3に示す通りとなる。なお、削れ速度は、10万枚毎に像加熱ベルト42の削れ量を計測し、その傾きから算出した。
Figure 2016079037
表3から分かるように、バリ倒しローラ対50Lを用いた本実施形態では「0.1μm/10万枚」となり、バリに何も対処しない比較例の「2μm/10万枚」に比べて、バリによる表層削れを大きく抑制することができた。これにより、各部材の長寿命化を実現することが可能となる。
また、バリ潰しローラ対80を用いた比較例2では、シートPへの圧力が極めて大きくてシート搬送性に課題があったが、バリ倒しローラ対50Lを用いた本実施形態では、シート搬送性も確保することができた。また、本実施の形態のバリ倒しローラ対50Lは、面圧(ニップ圧)が小さいために搬送抵抗が小さく、バリ潰しローラ対80に比して駆動トルクを小さくすることができ、装置を小型化することができる。このように、本実施形態を用いることで、シートの搬送性の向上及び装置の小型化を達成しつつ、バリによる部材削れを大幅に抑制することができた。
以上のように本実施形態によると、幅方向(矢印Q方向)の少なくとも一側に配置されたバリ倒しローラ(バリ倒し部)50aR,50aLにより、搬送されてくるシートPの側端部のバリZ(Z′)を幅方向に倒すことができる。このため、バリを潰すためにシート側端部に極めて大きな力を加えるような必要がない。そして、シート搬送用の駆動ローラ等のトルクを大きくするようなことが不要になる。また、シート搬送装置内でエアーを吹き付けて紙粉を除去するような構成が不要であり、装置の大型化やコストアップなどを招いたりすることなく、シートPのバリZ(Z′)を効果的に減少させることが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について図9(a)〜図11を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の部材には同一符号を付すと共に、構成、機能が同じものについてはその説明を省略する。本実施形態では、図4(a),Bで説明したバリ倒しローラ対50R,Lと同構成のバリ倒しローラ対50U,50Dが、図11に示すように、シート搬送路Rの延設方向(W)の上流側と下流側とに位置するように配置されている。
前述した第1の実施形態では、搬送されてくるシートに対してバリ倒しローラ対が角度θ2(θ1)だけ予め傾いた状態に位置決めされたが、本実施形態では、バリ倒しローラ対50U,50Dは、図11の平面視において以下のように構成される。つまり、バリ倒しローラ50aU,50aDは、図9(b)に示すように、回転軸線O1が、シート搬送路Rの延設方向(矢印Wの方向)に直交して支持されている。すなわち、バリ倒しローラ50aU,50aDは、シートの側端部p1,p2にそれぞれ接触しつつ回転軸線O1を中心に回転する円筒ローラから構成され、かつ回転軸線O1が幅方向に平行となるように配置される。そして、バリ倒しローラ50aU,50aDは、外周面53aU,53aDに対して、搬送ローラ対60U,60Dにより傾斜した状態で搬送されてくるシートPの側端部p1,p2が、所定の角度θ2(θ1)傾斜した状態で接触するように構成される。
本実施の形態のバリ倒し装置136は、図9(a)及び図11に示すように、シート搬送路Rの延設方向における上流に配置される第1のバリ倒し部68Uと、下流に配置される第2のバリ倒し部68Dと、を有している。第1のバリ倒し部68Uは、外周面53aU(第1の接触部、第1の外周面)を有するバリ倒しローラ対50U及び搬送ローラ対60U(搬送部、第1の搬送部)を有している。第2のバリ倒し部68Dは、外周面53aD(第2の接触部、第2の外周面)を有するバリ倒しローラ対50D及び搬送ローラ対60D(第2の搬送部)を有している。
幅方向で一組の各バリ倒しローラ対50U,50Dに対するシートPの進入角度を決める搬送ローラ対60U,60Dは、延設方向(W)での上流側と下流側において、夫々バリ倒しローラ50aU,50aDのやや下流側に位置するように配設されている。なお、搬送ローラ対60U,60Dは、シート(シート搬送路R)の搬送中心において幅方向に線対称となっており、以下では、搬送ローラ対60Dについてのみ説明し、搬送ローラ対60Uの説明を省略する。
搬送ローラ対60Dは、図9(a)に示すように、互いに対向して配置された上側の搬送ローラ61Dと下側の搬送ローラ62Dとを有している。これら搬送ローラ61D,62Dは、それぞれ回転軸線O3,O4を中心に回転する。
搬送ローラ61Dは、軸部材61cDに同軸状に固定支持された、小径の第1駆動ローラ(第1回転体)61aDと、第1駆動ローラ61aDより大径の第2駆動ローラ(第2回転体)61bDとを有している。搬送ローラ62Dは、軸部材62cDに同軸状に且つ互いに自由回転可能となるように支持された、第1駆動ローラ61aDと同径(小径)の第1従動ローラ62aDと、第2駆動ローラ61bDと同径(大径)の第2従動ローラ62bDとを有している。
なお、シートの側端部p1,p2に形成されるバリZ,Z’とバリ倒しローラ50aU,50aDとの位置関係は、図11に示すように、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上の構成を有する搬送ローラ対60U,60Dは、シートPを、シート搬送路Rの延設方向に対して互いに反対方向に傾斜した状態で搬送する第1及び第2の搬送部を構成している。この搬送ローラ対60Dは、第1駆動ローラ61aDと第2駆動ローラ61bDとの外径差に起因する搬送速度差により、シートPを傾斜した状態で搬送する。第1駆動ローラ61aDの直径は、第2駆動ローラ61bDの直径よりも5%程度小さく構成されている。
具体的には、搬送ローラ対60Dにおける軸部材61cD及び軸部材62cDとしてSUS材を採用し、第1駆動ローラ61aD及び第2駆動ローラ61bDとして弾性層を採用している。そして、小径の第1駆動ローラ61aDの直径を20mmとし、大径の第2駆動ローラ61bDの直径を21mmとしている。これら搬送ローラ61Dと搬送ローラ62Dとを、シートPの上下面に対向可能となるように配置してローラ対としている。なお、搬送ローラ対60Uにおいても、搬送ローラ対60Dと同構成であることはもちろんである。
本実施形態でも、幅方向に一対配置された一対のバリ倒しローラ50aU,50aDは、シート搬送路Rを搬送されてくるシートPのサイズに応じて、シートの両側端部に夫々接触可能となるように接近又は離間するように制御される。そして、図8に示した制御部503により、第1の実施形態と同様に作動制御される。
本実施形態における幅方向で一対のバリ倒しローラ50aU,50aDは、図11の平面視において、シート搬送路Rの延設方向の上流側と下流側とに離間して配置されている。しかし、基本的には第1の実施形態におけるバリ倒し装置36と同様の機構(例えばラックアンドピニオン)を用い、図8に示す幅方向駆動部としてのモータM3により幅方向にて接近又は離間するように作動される。本実施形態における制御部503は、図8に示した構成に加えて、上流側及び下流側の各搬送ローラ61U,61Dを夫々回転駆動するモータM4,5の制御も実行する。
制御部503は、モード設定情報I2に基づきバリ倒し処理を実行するか否かを判断し、バリ倒し処理を実行しない場合には、一対のバリ倒しローラ50aU,50aDをシート両側端部に接触しない退避位置に移動させるようにモータM3を制御する。また、制御部503は、バリ倒し処理を実行すると判断した場合には、一対のバリ倒しローラ50aU,50aDをシート両側端部に接触する接触位置に移動させるようにモータM3を制御する。
このように、幅方向で一組のバリ倒しローラ対50U,50Dが両側端部p1,p2に夫々対向可能な位置に移動した後、制御部503の駆動部56は、モータM1,M2をそれぞれ回転駆動する。さらに、駆動部56は、モータM4を駆動することで、図11における左側に傾斜した状態で一側端部p1を左側のバリ倒しローラ50aUに摺接させるように搬送する。
なお、本実施の形態では、バリ倒しローラ50aUを、搬送ローラ61Uよりも搬送方向において上流に配置したため、シートPは、バリ倒しローラ50aUに対して、初めのうちは傾斜せずにまっすぐに進入する。これにより、バリ倒しローラ50aUは、シートPの側端部p1に形成されたバリZを確実にニップすることができる。そして、搬送ローラ61Uによってシートがニップされると、シートは徐々に図11における反時計回りに傾きながら搬送され、バリ倒しローラ50aUによってバリZが倒される。
なお、バリ倒しローラ50aUは、搬送ローラ61Uよりもシート搬送方向において下流に配置してもよい。
そして、駆動部56は、モータM5を駆動することで、図10,図11における右側に傾斜した状態で他側端部p2を右側のバリ倒しローラ50aDに摺接させるように搬送する。この場合、上流側では第2駆動ローラ61bUで搬送されたシートPが右側において搬送速度が5%大きくなった状態で移動し、下流側では第2駆動ローラ61bDで搬送されたシートPが左側において搬送速度が5%大きくなった状態で移動する。
本実施形態においても、表3に示した比較例1、比較例2を用いて比較、検証を行ったが、結果は、第1の実施形態で前述した内容と同様であった。以上の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
次いで、本発明の第3実施形態について、図12から図14に沿って説明する。本実施の形態のバリ倒し装置236は、第1の実施の形態のバリ倒しローラ対50R,50Lの構成を変更したものであり、他は第1の実施の形態と同様の構成からなる。そのため、第1の実施の形態のバリ倒しローラ対50Lと同様の機能を有するガイド部材150Lについてのみ説明する。
ガイド部材150L(バリ倒し部)は、図12に示すように、搬送されるシートPの表面Xに対向するガイド面151Lと、ガイド面151Lに連続して形成される押し倒し面152Lと、を有している。接触部としての押し倒し面152Lは、ガイド面151Lがシート搬送方向V及び幅方向Qに対して傾斜した線YでシートPの表面Xから離れる方向に折り曲げられて形成されている。より具体的には、線Yは、シート搬送方向における上流から下流に向かうに従ってシート搬送路Rの中心から遠くなるように斜めに傾斜している。
押し倒し面152Lは、シート搬送方向Vに搬送されるシートの他方の側端部p2に対応する位置に配置されており、ガイド面151Lは、シート搬送方向Vにおいて押し倒し面152Lより下流にも連続して形成されている。ガイド面151LとシートPの表面Xとの間には、シートPの搬送に影響しない微小な空間が設けられている。また、シートPのバリZ’は、この微小な空間よりも高く形成されている。
シートPが搬送されると、側端部p2に形成されたバリZ’が押し倒し面152Lに接触する。この時、押し倒し面152Lは、平面視において、シートPの側端部p2に対して傾斜してバリZ’と接触する。このため、シートPの通過に伴って、バリZ’は、押し倒し面152Lによって、幅方向においてシートの外側に倒される。そして、倒されたバリZ’は、図13に示すように、ガイド面151Lによって、倒された状態が維持されつつ、シート搬送方向Vに案内される。シートPがガイド部材150Lを通過するまで、バリZ’は倒された状態が維持されるため、バリZ’を確実に幅方向に倒すことができる。
なお、本実施の形態では、シートの一方(例えば左側)の側端部p2に形成されたバリZ’を倒すガイド部材150Lについて説明したが、第1の実施の形態のように、シートの両側端部p1、p2のバリZ,Z’を倒すためにガイド部材を2つ設けてもよい。
<変形例>
次いで、第3の実施の形態の変形例について、図14及び図15に沿って説明する。本変形例のガイド部材250R(バリ倒し部)は、図14及び図15に示すように、シートの一方の側端部p1に対応する位置に押し倒し面252Rを有している。また押し倒し面252Rは、バリZがシートの内側に倒れるように形成されている。
すなわち、押し倒し面252Rは、ガイド面251Rがシート搬送方向V及び幅方向Qに対して傾斜した線TでシートPの表面Xから離れる方向に折り曲げられて形成されている。具体的には、線Tは、シートの搬送中心に向かうに連れてシート搬送方向Vの下流に向いて傾斜している。
これにより、シートPの通過に伴って、バリZは、押し倒し面252Rによって、幅方向においてシートの内側に倒される。
なお、上述した第1及び第2の実施の形態では、バリがシートの外側に倒れるように構成していたが、バリがシートの内側に倒れるように構成してもよい。すなわち、第1の実施の形態においては、バリ倒しローラを、回転軸線がシートの搬送中心に向かうに連れてシート搬送方向の上流に向いて傾斜するように配置していたが、下流に向いて傾斜するように配置してもよい。また、第2の実施の形態においては、バリ倒しローラ対の小径の第1駆動ローラと大径の第2駆動ローラとの配置を入れ替えて構成してもよい。
1:画像形成装置(プリンタ)/37:シート搬送装置/50aD:第2のローラ(バリ倒しローラ)/50aL:バリ倒し部,ローラ,第1のローラ(バリ倒しローラ)/50aR:第2のバリ倒し部,ローラ,第2のローラ(バリ倒しローラ)/50aU:ローラ,第1のローラ(バリ倒しローラ)/53aL,53aU:接触部,第1の接触部,第1の外周面(外周面)/53aR,53aD:第2の接触部,第2の外周面(外周面)/60D:第2の搬送部(搬送ローラ対)/60U:搬送部,第1の搬送部(搬送ローラ対)/61aD:第1回転体(第1駆動ローラ)/61bD:第2回転体(第2駆動ローラ)/68D:第2のバリ倒し部/68U:バリ倒し部(第1のバリ倒し部)/111:画像形成手段(画像形成ユニット)/150L,250R:バリ倒し部(ガイド部材)/151L,251R:ガイド面/152L,252R:接触部(押し倒し面)/503:制御部/I2:モード設定情報/M3:幅方向駆動部(モータ)/O1:回転軸線,第1の回転軸線,第2の回転軸線/p1:他方側の側端部(シート側端部)/p2:一方側の側端部(シート側端部)/Q:幅方向/R:シート搬送路/T:線/V:シート搬送方向/W:延設方向/Z,Z’:バリ

Claims (19)

  1. シートが搬送されるシート搬送路と、
    前記シート搬送路を搬送されてくるシートの、シート搬送方向と直交する幅方向における一方側の側端部に形成されるバリを前記幅方向に倒すバリ倒し部と、を備える、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記バリ倒し部は、搬送されてくるシートの前記側端部に対して斜めに傾斜した状態で前記バリと接触する接触部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記バリ倒し部は、前記接触部としての外周面を有し、前記外周面が前記シート搬送方向に対して斜めに傾斜するローラである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記ローラは、前記外周面が円筒形状に形成され、前記幅方向に対して斜めに傾斜した回転軸線を中心に回転する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記ローラは、前記幅方向における前記シート搬送路の一方側に設けられ、かつ前記外周面が前記シート搬送方向における上流から下流に向かうに従って前記シート搬送路の中心に近づくように斜めに傾斜して配置される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記ローラは、前記外周面の半径が前記幅方向に沿って小さくなり、前記幅方向に平行な回転軸線を中心に回転する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  7. 前記バリ倒し部は、前記接触部としての外周面を有し、前記シート搬送路の延設方向に直交する回転軸線を中心に回転する円筒形状のローラと、シートを前記シート搬送路の延設方向に対して斜めに傾斜させながら搬送する搬送部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  8. 前記搬送部は、同軸状に固定支持された小径の第1回転体と前記第1回転体より大径の第2回転体と、を有し、前記第1回転体と前記第2回転体との外径差に起因する搬送速度差によりシートを前記延設方向に対して斜めに傾斜した状態で搬送する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のシート搬送装置。
  9. 前記バリ倒し部は、搬送されるシートの表面に対向するガイド面と、前記ガイド面が前記シート搬送方向及び前記幅方向に対して傾斜した線で折り曲げられて形成される前記接触部としての押し倒し面と、を有するガイド部材である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  10. 前記押し倒し面は、前記線においてシートの前記表面から離れる方向に折り曲げられて形成され、
    前記ガイド面は、前記押し倒し面によって前記バリが前記幅方向に倒された状態のシートを、前記バリが倒された状態を維持しつつ前記シート搬送方向に案内する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のシート搬送装置。
  11. 前記押し倒し面は、前記幅方向における前記シート搬送路の一方側に設けられ、かつ前記シート搬送方向における上流から下流に向かうに従って前記シート搬送路の中心に遠くなるように斜めに傾斜した前記線において前記ガイド面が折り曲げられて形成される、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載のシート搬送装置。
  12. 第1のバリ倒し部としての前記バリ倒し部が押し倒す一方側の前記側端部とは反対の他方側の側端部に形成されるバリを前記幅方向に押し倒す第2のバリ倒し部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  13. 前記接触部は、第1の接触部であり、
    前記第2のバリ倒し部は、搬送されてくるシートの前記他方側の側端部に対して斜めに傾斜した状態で前記バリと接触する第2の接触部を有する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシート搬送装置。
  14. 前記第1のバリ倒し部は、前記第1の接触部としての第1の外周面を有し、前記第1の外周面が前記シート搬送方向に対して斜めに傾斜する第1のローラであり、
    前記第2のバリ倒し部は、前記第2の接触部としての第2の外周面を有し、前記第2の外周面が前記シート搬送方向に対して斜めに傾斜する第2のローラである、
    ことを特徴とする請求項13に記載のシート搬送装置。
  15. 前記第1のローラ及び前記第2のローラは、前記シート搬送路を搬送されてくるシートのサイズに応じて、シートの前記一方側の側端部及び他方側の側端部にそれぞれ接触可能となるように前記幅方向に接近又は離間する、
    ことを特徴とする請求項14に記載のシート搬送装置。
  16. 前記第1のローラ及び第2のローラを前記幅方向に移動させる幅方向駆動部と、
    前記幅方向駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、入力されるモード設定情報に基づき、前記第1のローラ及び前記第2のローラによるバリ倒し処理を実行するか否かを判断し、前記バリ倒し処理を実行しないと判断した場合には前記第1のローラ及び前記第2のローラをシートの前記一方側の側端部及び前記他方側の側端部に接触しない退避位置に移動させるように前記幅方向駆動部を制御し、前記バリ倒し処理を実行すると判断した場合には前記第1のローラ及び前記第2のローラをシートの前記一方側の側端部及び前記他方側の側端部にそれぞれ接触する接触位置に移動させるように前記幅方向駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のシート搬送装置。
  17. 前記第1のバリ倒し部は、前記第1の接触部としての第1の外周面を有し、前記シート搬送路の延設方向に直交する第1の回転軸線を中心に回転する円筒形状の第1のローラと、シートを前記延設方向に対して斜めに傾斜させながら搬送する第1の搬送部と、を有し、
    前記第2のバリ倒し部は、前記第2の接触部としての第2の外周面を有し、前記延設方向に直交する第2の回転軸線を中心に回転する円筒形状の第2のローラと、シートを前記延設方向に対して斜めに傾斜させながら搬送する第2の搬送部と、を有し、かつ前記延設方向において前記第1のバリ倒し部とは異なる位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項13に記載のシート搬送装置。
  18. 前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部は、シートを前記延設方向に対して互いに反対方向に斜めに傾斜させながら搬送する、
    ことを特徴とする請求項17に記載のシート搬送装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送されてくるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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