JP2016078942A - 自動倉庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷の保管率を維持しつつ、ラックの揺れを抑制できる自動倉庫を提供する。
【解決手段】自動倉庫1は、荷Lを収納する棚13を複数有するラック5A,5Bと、荷Lを移載する移載装置7と、移載装置7の動作を制御すると共に荷Lの管理を行う制御部9とを備え、複数の棚13のうちの一部の棚13には、荷Lが載置されると共にスライド自在に設けられた載置部24と、当該載置部24の位置を復元する復元部材26と、を有する可動機構22が設けられており、制御部9は、ラック5A,5Bにおける荷Lの収納状況に応じて、可動機構22が設けられた棚13への荷Lの収納を設定する。
【選択図】図4
【解決手段】自動倉庫1は、荷Lを収納する棚13を複数有するラック5A,5Bと、荷Lを移載する移載装置7と、移載装置7の動作を制御すると共に荷Lの管理を行う制御部9とを備え、複数の棚13のうちの一部の棚13には、荷Lが載置されると共にスライド自在に設けられた載置部24と、当該載置部24の位置を復元する復元部材26と、を有する可動機構22が設けられており、制御部9は、ラック5A,5Bにおける荷Lの収納状況に応じて、可動機構22が設けられた棚13への荷Lの収納を設定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動倉庫に関する。
従来の自動倉庫として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の自動倉庫は、荷が収納されるラックと、ガイドレールを含む基礎部と、ラックの下端部に装着され、ガイドレールに沿って移動可能に配置された滑り支承と、ラックと基礎部とを接続する粘弾性ダンパと、を備えている。
制振機構の一つとして、TMD(Tuned Mass Damper)がある。TMDは、重りと構造物とを弾性部材により連結し、重りを揺れに同調させて構造物の揺れを抑制する。このTMDをラックに適用する場合、TMDの設置スペースをラックに確保しなければならない。そのため、ラックにおける荷の収納量が減少し、自動倉庫における荷の保管率が低下してしまう。
本発明は、荷の保管率を維持しつつ、ラックの揺れを抑制できる自動倉庫を提供することを目的とする。
本発明に係る自動倉庫は、荷を収納する棚を複数有するラックと、荷を移載する移載装置と、移載装置の動作を制御すると共に荷の管理を行う制御部と、を備えた自動倉庫であって、複数の棚のうちの一部の棚には、荷が載置されると共にスライド自在に設けられた載置部と、当該載置部の位置を復元する復元部材と、を有する可動機構が設けられており、制御部は、ラックにおける荷の収納状況に応じて、可動機構が設けられた棚への荷の収納を設定する。
この自動倉庫では、複数の棚のうちの一部の棚に、可動機構を設けている。可動機構の載置部に載置された荷は、ラックの揺れに伴って揺れる。このとき、荷は、重りとして作用する。これにより、可動機構及び荷は、載置部が荷の揺れによってスライドすると共に、弾性部材によって載置部の位置が復元されることになり、TMDとして機能する。このように、ラックの棚の一部に可動機構を設けると共に荷を重りとして作用させることで、TDMを設置するスペースをラックに確保することなくTDMと同様の効果を得ることができ、ラックの揺れを制振できる。また、ラックにおける荷の収納状況に応じて、可動機構が設けられた棚への荷の収納を設定することにより、TDMとしての機能を、効果的に発揮させることができる。したがって、自動倉庫では、荷の保管率を維持しつつ、ラックの揺れを抑制できる。
一実施形態においては、棚は、荷を支持する角柱状の支持部材を有し、載置部は、支持部材にスライド自在に設けられており、復元部材は、隣り合う棚の支持部材の間に配置されていてもよい。このように、載置部を支持部材に設ける構成とすることにより、既存のラックに対して可動機構を設けることができる。また、支持部材に載置部を設け、復元部材を隣り合う棚の支持部材の間に配置することにより、荷の移載を阻害しない位置に可動機構を設置することができる。
一実施形態においては、制御部は、荷の重量を取得する重量取得部を備え、ラックにおける荷の収納状況に応じて、可動機構が設けられた棚に収納された荷を重量の異なる他の荷に変更してもよい。可動機構に設けられた棚に収納される荷の重量を、自動倉庫の重量の約5%程度とすると、ラックの制振に効果的である。そこで、荷の重量を取得し、可動機構が設けられた棚に収納される荷の重量を制振に適切な重量の荷に変更することにより、ラックの揺れを効果的に抑制できる。
一実施形態においては、制御部は、荷の出庫頻度を取得する出庫頻度取得部を備え、可動機構が設けられた棚に収納する荷として、他の荷よりも出庫頻度の低い荷を設定してもよい。これにより、可動機構が設けられた棚に収納された荷を頻繁に出し入れする必要がないため、効率化を図ることができると共に、制振機能を常に動作可能な状態とさせることができる。
一実施形態においては、制御部は、荷の耐熱性に関する情報を取得する耐熱情報取得部を備え、可動機構が設けられた棚に収納する荷として、他の荷よりも耐熱性の高い荷を設定してもよい。可動機構は、ラックの上部に設けることで、制振機能をより効果的に発揮できる。また、上記のように、可動機構が設けられた棚に収納される荷は、出庫頻度が低いことが好ましい。そうすると、可動機構に設けられた棚に収納された荷は、自動倉庫において比較的温度の高い位置に長時間保管されることになる。そこで、荷の耐熱性に関する情報を取得し、耐熱性の高い荷を可動機構に設けられた棚に収納する荷として設定することで、荷の変質を抑制できる。
一実施形態においては、可動機構が設けられた棚に荷と共に収納される重りを備えていてもよい。これにより、荷が所定の重量に満たない場合、荷と共に重りを棚に収納することで、TDMとしての機能を発揮するのに最適な状態とすることができる。
本発明によれば、荷の保管率を維持しつつ、ラックの揺れを抑制できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る自動倉庫を正面から見たときの断面図である。図1に示される自動倉庫1は、建屋100内に設けられている。自動倉庫1には、例えば、搬送装置によって搬送されてきた荷Lが保管される。自動倉庫1は、ストッカ本体3と、ラック5A,5Bと、スタッカクレーン(移載装置)7と、コントローラ(制御部)9(図5参照)と、を備えている。
ストッカ本体3は、所定の空間を囲う筐体状(例えば、中空の直方体状)を呈している。ストッカ本体3内には、ラック5A,5B及びスタッカクレーン7が設けられている。ストッカ本体3は、スタッカクレーン7をストッカ本体3外に出すことが可能な開口部(図示しない)を有している。また、ストッカ本体3の側壁部には、例えば中央部に入出庫ポート(図示しない)が設けられている。入出庫ポートでは、自動倉庫1に対する荷Lの入庫及び出庫が行われる。
ラック5A,5Bのそれぞれは、ストッカ本体3内に立設されている。図2及び図3に示されるように、ラック5Aとラック5Bとは、所定の間隔をあけて互いに対向して配置されている。ラック5Aとラック5Bとの間は、スタッカクレーン7の走行路8とされている。ラック5A及びラック5Bのそれぞれは、第1支柱10及び第2支柱12と、荷Lを収納する複数の棚部(棚)13と、を備えている。
第1支柱10は、床面Fに土台Bを介して立設されており、鉛直方向に沿って延在している。第1支柱10は、スタッカクレーン7の走行路8側に配置されている。第1支柱10は、走行路8に沿って所定の間隔をあけて複数配置されている。第2支柱12は、床面Fに土台Bを介して立設されており、鉛直方向に沿って延在している。第2支柱12は、第1支柱10と対向する位置に、第1支柱10と所定の間隔をあけて配置されている。
第1支柱10と第2支柱12とは、連結部材14と、ブレース16と、により連結されている。連結部材14は、水平に延在し、一端が第1支柱10の側面10aに接合されていると共に、他端が第2支柱12において第1支柱10の側面10aに対向する側面12aに接合されている。ブレース16は、第1支柱10と第2支柱12との間に傾斜して配置され、一端が第1支柱10に接合されていると共に、他端が第2支柱に接合されている。
棚部13は、一対の固定部材18a,18bと、一対の支持部材20a,20bと、を有している。一対の固定部材18a,18bのそれぞれは、角柱状を成しており、略同等の長さ寸法を有している。一対の固定部材18a,18bのそれぞれは、第1支柱10及び第2支柱12のそれぞれに固定されている。具体的には、一方の固定部材18aは、第1支柱10の側面10aに、走行路8の方向に沿って水平に固定されている。他方の固定部材18bは、一方の固定部材18aと同じ高さ位置において、第2支柱12の側面12aに、走行路8の方向に沿って水平に固定されている。一対の固定部材18a,18bのそれぞれは、当該固定部材18a,18bの延在方向における略中央部の位置が第1支柱10及び第2支柱12のそれぞれに固定されている。
一対の支持部材20a,20bのそれぞれは、角柱状を成しており、略同等の長さ寸法を有している。一対の支持部材20a,20bのそれぞれは、一対の固定部材18a,18bの長手方向の端部に接合されている。一方の支持部材20aは、一対の固定部材18a,18bの一方の端部のそれぞれに接合されている。他方の支持部材20bは、一対の固定部材18a,18bの他方の端部のそれぞれに接合されている。これにより、一対の支持部材20a,20bは、同じ方向に延在すると共に、対向して配置されている。支持部材20aと支持部材20bとの間には、連結部材14が配置されている。
上記構成を有する棚部13においては、荷Lは、隣り合う第1支柱10及び第2支柱12の間の空間に配置される。具体的には、荷Lは、図2に示されるように、例えば、一の第1支柱10及び第2支柱12に固定された支持部材20aと、この第1支柱10及び第2支柱12に隣り合う他の第1支柱10及び第2支柱12に固定された支持部材20bと、に載置される。すなわち、荷Lは、対向配置された一対の支持部材20a,20bに載置される。
本実施形態では、ラック5A及びラック5Bの一部の棚部13には、ダンパ機構(可動機構)22が設けられている。本実施形態では、ラック5A及びラック5Bの上部(最上部)の棚部13に、ダンパ機構22を設けている。
図4に示されるように、ダンパ機構22は、2つのスライド部材(載置部)24と、4つの弾性部材(復元部材)26と、を有している。
スライド部材24は、支持部材20a,20bのそれぞれに設けられている。スライド部材24は、載置部24aと、一対の側部24b,24cと、を有している。載置部24a及び一対の側部24b,24cのそれぞれは、板状の部材であり、略長方形状を呈している。一対の側部24b,24cは、載置部24aの短手方向の両端部にそれぞれ設けられ、載置部24aの面方向に直交する方向に沿って延在している。これにより、スライド部材24は、長手方向に沿って見たときに、凹状を呈している。
スライド部材24は、載置部24aと支持部材20a,20bの上面(平面)とが対向するように、支持部材20a,20bに配置されている。載置部24aは、支持部材20a,20bに対してスライド自在に設けられている。スライド部材24(載置部24a)がスライドするための構成としては、例えば、載置部24aと支持部材20a,20bとの間に、リニアガイドを設けてもよい。また、スライド部材24自体をスライド可能な材料で形成してもよいし、スライド部材24をスライドさせる部材がスライド部材24に設けられていてもよい。また、支持部材20a,20bにスライド部材24をスライドさせる部材が設けられていてもよい。
弾性部材26は、例えばコイルばねである。弾性部材26は、スライド部材24を元の位置に復元する。弾性部材26は、一端がスライド部材24に接合されていると共に、他端が連結部材14に接合されており、スライド部材24と連結部材14とを連結している。すなわち、弾性部材26は、隣り合う支持部材20a,20bの間に配置されている。本実施形態では、弾性部材26は、1つのスライド部材24に対して2つ設けられている。弾性部材26のそれぞれは、一端がスライド部材24における延在方向の端部側に接合されており、他端が連結部材14の中央部に接合されている。弾性部材26は、スライド部材24が図4に示す矢印方向にスライドした場合に、スライド部材24を元の位置に復元する。元の位置とは、弾性部材26の伸びていない状態の位置であり、弾性部材26の配置によって定められたスライド部材24の初期位置である。
ダンパ機構22では、スライド部材24に荷Lが載置された状態で、ラック5A,5Bに揺れが生じた場合、スライド部材24が支持部材20a,20bに沿ってスライドする。支持部材20a,20bは、荷Lの出し入れ方向に沿って延在しているため、スライド部材24は、荷Lの出し入れ方向に沿ってスライドする。スライドしたスライド部材24は、弾性部材26によって元の位置に戻される。
スタッカクレーン7は、棚部13と入出庫ポートとの間で荷Lを搬送し、棚部13に対して荷Lの移載(荷積み及び荷下ろし)を行う。スタッカクレーン7は、複数の棚部13の全てに対して荷Lを搬送することができる。スタッカクレーン7の動作は、コントローラ9によって制御される。
コントローラ9は、スタッカクレーン7の動作を制御すると共に、ラック5A,5Bにおける荷Lの管理を行う。コントローラ9は、クレーン制御部30と、荷重量取得部32と、入出庫管理部(出庫頻度取得部)34と、荷特性管理部(耐熱情報取得部)36と、を有している。
クレーン制御部30は、スタッカクレーン7の動作を制御する。クレーン制御部30は、荷Lの入出庫情報に基づいてスタッカクレーン7を制御する。入出庫情報は、コントローラ9において生成される。
荷重量取得部32は、荷Lの重量を取得する。荷Lの重量は、例えば、上位のホストコントローラ(図示しない)から送信された荷Lに係る荷情報に含まれている。荷重量取得部32は、荷情報から荷Lの重量を取得する。なお、荷Lの重量は、自動倉庫1に重量計を設けて測定することで取得されてもよい。また、荷Lの重量は、ラック5A,5Bに収納される荷Lが全て同じである場合には、予め設定されていてもよい。
入出庫管理部34は、荷Lの入出庫を管理する。入出庫管理部34は、荷Lの入庫及び荷Lの出庫に関する情報を管理する。入出庫管理部34は、上位のホストコントローラから送信された荷Lの出庫指示に関する情報に基づいて、荷Lの出庫頻度(出庫時期)を取得する。
荷特性管理部36は、荷Lの特性を管理する。荷Lの特性とは、例えば、荷Lの内容に関する情報、荷Lの耐熱性に関する情報等である。荷特性管理部36は、上位のホストコントローラから送信された荷情報から、荷Lの耐熱性に関する情報を取得する。
コントローラ9は、荷重量取得部32において取得された荷Lの重量、入出庫管理部34において管理されている荷Lの出庫頻度、及び、荷特性管理部36において管理されている荷Lの耐熱性に関する情報に基づいて、ダンパ機構22が設けられた棚部13への荷Lの収納を設定する。具体的には、コントローラ9は、自動倉庫1における荷Lの収納状況を取得する。荷Lの収納状況とは、ラック5A,5Bに収納されている荷Lの個数であり、ラック5A,5Bの棚部13に対して荷Lがどれだけ収納されているのを示すものである。荷Lの収納状況は、ラック5A,5Bの棚部13と、当該棚部13に収納されている荷Lとが対応付けられた情報から取得され得る。荷Lの収納状況からは、ラック5A,5Bに収納されている荷Lの重量が取得できる。そのため、荷Lの収納状況は、ラック5A,5Bにおける荷Lの重量として扱うこともできる。本実施形態では、コントローラ9は、荷Lの収納状況を取得すると、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納される荷Lの重量が自動倉庫1の構造体の重量の5%程度となるように、適当な重量の荷Lを選択する。更に、コントローラ9は、重量によって選択した荷Lにおいて、他の荷Lよりも出庫頻度が低く、且つ、他の荷Lよりも耐熱性が高い荷Lを選択する。コントローラ9は、選択した荷Lを、スタッカクレーン7によってダンパ機構22が設けられた棚部13に移載させる。
コントローラ9は、ラック5A,5Bにおける荷Lの収納状況を確認し、荷Lの収納状況によって自動倉庫1の重量に変化が生じた場合には、その重量の変化に合わせて、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納された荷Lを変更する。具体的には、コントローラ9は、自動倉庫1の重量に変化が生じて、例えばダンパ機構22が設けられた棚部13に収納された荷Lの重量が軽くなった場合には、自動倉庫1の重量の5%程度となるように、適当な荷Lを設定して、荷Lを当該棚部13に移載する。
なお、コントローラ9は、ダンパ機構22が設けられていない棚部13に荷Lを収納する場合には、ラック5A,5Bの下部側に配置された棚部13から荷Lが収納されるように、荷Lが収納される棚部13を設定することが好ましい。これにより、ラック5A,5Bには、下方の棚部13から荷Lが収納される。
上記構成を有する自動倉庫1では、ダンパ機構22が設けられた棚部13に荷Lが収納されている場合に、地震等によりラック5A,5Bに揺れが発生すると、スライド部材24に載置された荷Lが重りとして作用し、荷Lの重さによってスライド部材24が揺れに同調してスライドする。スライド部材24は、所定の距離だけ移動すると、弾性部材26によって元の位置に復元される。このように、荷L及びダンパ機構22は、TMD(Tuned Mass Damper)として機能する。これにより、自動倉庫1では、ラック5A,5Bの揺れが抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係る自動倉庫1は、複数の棚部13のうちの一部の棚部13に、ダンパ機構22を設けている。ダンパ機構22のスライド部材24に載置された荷Lは、ラック5A,5Bの揺れに伴って揺れる。このとき、荷Lは、重りとして作用する。これにより、ダンパ機構22及び荷Lは、スライド部材24が荷Lの揺れによってスライドすると共に、弾性部材26によってスライド部材24の位置が復元されることになり、TMDとして機能する。このように、ラック5A,5Bの棚部13の一部にダンパ機構22を設けると共に荷Lを重りとして作用させることで、TDMを設置するスペースをラック5A,5Bに確保することなくTDMと同様の効果を得ることができ、ラック5A,5Bの揺れを制振できる。また、ラック5A,5Bにおける荷Lの収納状況に応じて、ダンパ機構22が設けられた棚部13への荷Lの収納を設定することにより、TDMとしての機能を、効果的に発揮させることができる。したがって、自動倉庫1では、荷Lの保管率を維持しつつ、ラック5A,5Bの揺れを抑制できる。
本実施形態では、棚部13は、荷Lを支持する角柱状の支持部材20a,20bを有している。スライド部材24は、支持部材20a,20bにスライド自在に設けられており、弾性部材26は、隣り合う棚の支持部材20a,10bの間に配置されている。このように、スライド部材24を支持部材20a,20bに設ける構成とすることにより、既存のラックに対してダンパ機構22を設けることができる。また、支持部材20a,20bにスライド部材24を設け、弾性部材26を隣り合う棚部13の支持部材20a,20bの間に配置することにより、荷Lの移載を阻害しない位置にダンパ機構22を設置することができる。
本実施形態では、コントローラ9は、荷Lの重量を取得する荷重量取得部32を備える。コントローラ9は、ラック5A,5Bにおける荷Lの収納状況に応じて、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納された荷Lを重量の異なる他の荷Lに変更する。ダンパ機構22に設けられた棚部13に収納される荷Lの重量を、自動倉庫1の重量の約5%程度とすると、ラック5A,5Bの制振に効果的である。そこで、荷Lの重量を取得し、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納される荷Lの重量を制振に適切な重量の荷Lに変更することにより、ラック5A,5Bの揺れを効果的に抑制できる。
本実施形態では、コントローラ9は、荷Lの出庫頻度を取得する入出庫管理部34を備えている。コントローラ9は、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納する荷Lとして、他の荷Lよりも出庫頻度の低い荷Lを設定する。これにより、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納された荷Lを頻繁に出し入れする必要がないため、制振機能を常に動作可能な状態とさせることができる。
本実施形態では、コントローラ9は、荷Lの耐熱性に関する情報を取得する荷特性管理部36を備えている。コントローラ9は、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納する荷Lとして、耐熱性の高い荷Lを設定する。ダンパ機構22は、ラック5A,5Bの上部に設けることで、制振機能をより効果的に発揮できる。また、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納される荷Lは、出庫頻度が低いことが好ましい。そうすると、ダンパ機構22に設けられた棚部13に収納された荷Lは、自動倉庫1において比較的温度の高い位置に長時間保管されることになる。そこで、荷Lの耐熱性に関する情報を取得し、耐熱性の高い荷Lをダンパ機構22に設けられた棚部13に収納する荷Lとして設定することで、荷Lの変質を抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、スライド部材24が支持部材20a,20bの延在方向、すなわち荷Lの出し入れ方向に沿ってスライドする形態を一例に説明したが、スライド部材24は、その他の方向にスライド自在に設けられていてもよい。例えば、スライド部材24は、支持部材20a,20bの延在方向に水平方向において直交する方向にスライド自在に設けられていてもよい。或いは、スライド部材24は、支持部材20a,20bの延在方向、及び、支持部材20a,20bの延在方向に水平方向において直交する方向の複数の方向にスライド自在に設けられていてもよい。
上記実施形態に加えて、自動倉庫1は、重りを備えていてもよい。重りは、ダンパ機構22が設けられた棚部13に、荷Lと共に収納される。重りは、例えば、荷Lの重量が、自動倉庫1の重量の5%程度なる重量に満たない場合に、重量を補填するために用いられる。コントローラ9は、荷Lの重量を取得し、その荷Lの重量が足りない場合には、所定の位置に配置された重りを当該荷Lが収納される棚部13に移載する。これにより、TDMとしての機能を発揮するのに最適な状態とすることができる。
上記実施形態では、コントローラ9は、荷Lの収納状況を取得し、ダンパ機構22が設けられた棚部13に収納される荷Lの重量が自動倉庫1の構造体の重量の5%程度となるように、適当な重量の荷Lを選択する形態を一例に説明した。これについて、例えば、荷Lの重量が一定である場合には、コントローラ9は、荷Lの収納状況(個数)に応じて、ダンパ機構22が設けられた棚部13への荷Lの収納を設定してもよい。すなわち、コントローラ9は、荷Lの重量の管理を行わなくてもよい。
上記実施形態では、スライド部材24を元の位置に復元する復元部材として、弾性部材であるコイルばねを一例に説明したが、復元部材は、他の部材であってもよい。
上記実施形態では、スライド部材24が載置部24aと一対の側部24b,24cとを有する形態を一例に説明したが、スライド部材24は、少なくとも、荷Lが載置される載置部24aに対応する部材を有していればよい。
上記実施形態では、ダンパ機構22が設けられた棚部13をラック5A,5Bとする形態を一例に説明したが、ダンパ機構22は、ラック5A,5Bの棚部13のどの部分に設けられていてもよい。
1…自動倉庫、5A,5B…ラック、7…スタッカクレーン、9…コントローラ(制御部)、13…棚部(棚)、20a,20b…支持部材、22…ダンパ機構(可動機構)、24…スライド部材(載置部)、26…弾性部材(復元部材)、L…荷。
Claims (6)
- 荷を収納する棚を複数有するラックと、
前記荷を移載する移載装置と、
前記移載装置の動作を制御すると共に前記荷の管理を行う制御部と、を備えた自動倉庫であって、
複数の前記棚のうちの一部の前記棚には、前記荷が載置されると共にスライド自在に設けられた載置部と、当該載置部の位置を復元する復元部材と、を有する可動機構が設けられており、
前記制御部は、前記ラックにおける前記荷の収納状況に応じて、前記可動機構が設けられた前記棚への前記荷の収納を設定する、自動倉庫。 - 前記棚は、前記荷を支持する角柱状の支持部材を有し、
前記載置部は、前記支持部材にスライド自在に設けられており、
前記復元部材は、隣り合う前記棚の前記支持部材の間に配置されている、請求項1記載の自動倉庫。 - 前記制御部は、前記荷の重量を取得する重量取得部を備え、前記ラックにおける前記荷の収納状況に応じて、前記可動機構が設けられた前記棚に収納された前記荷を重量の異なる他の前記荷に変更する、請求項1又は2記載の自動倉庫。
- 前記制御部は、前記荷の出庫頻度を取得する出庫頻度取得部を備え、前記可動機構が設けられた前記棚に収納する前記荷として、他の前記荷よりも出庫頻度の低い前記荷を設定する、請求項1〜3のいずれか一項記載の自動倉庫。
- 前記制御部は、前記荷の耐熱性に関する情報を取得する耐熱情報取得部を備え、前記可動機構が設けられた前記棚に収納する前記荷として、他の前記荷よりも耐熱性の高い前記荷を設定する、請求項1〜4のいずれか一項記載の自動倉庫。
- 前記可動機構が設けられた前記棚に前記荷と共に収納される重りを備える、請求項1〜5のいずれか一項記載の自動倉庫。
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Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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