JP2016078580A - 車両用ルーフ構造、及び車両用ルーフパネルの製造方法 - Google Patents

車両用ルーフ構造、及び車両用ルーフパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を増加させず、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルの歪みを抑制する。
【解決手段】ルーフパネル30は、車両ルーフの外板を構成するルーフ本体部32と、ルーフ本体部32の車両幅方向端部から車両下方へ屈曲し車両上下方向に配置された立壁部34と、立壁部34の下端から車両幅方向外側へ延出するように形成された接合部36が形成されている。接合部36及び立壁部34は、ルーフパネル30の端部が折り返されて二枚重ねとされた折返部40に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ルーフ構造、及び車両用ルーフパネルの製造方法に係り、特にルーフパネルがアルミニウムまたはアルミニウム合金製である車両用ルーフ構造、及び車両用ルーフパネルの製造方法関する。
近年、車両のルーフパネルには、軽量化のためにアルミニウムやアルミニウム合金材等の軽量材が使用されることがある。その場合、熱膨張率が高くなるが、ルーフパネルと車体骨格部材との熱膨張率の違いが大きくなると、両者を組み付けた後の高温環境下の製造工程の後に、ルーフパネルに歪みが生じる可能性がある。
このような歪みを防止するために、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルについては、別で塗装乾燥焼き付け工程などの高温環境下の工程を行い、溶接工程でなく組み立て工程で組み付けることも考えられる。しかしながら、追加の工程が必要となり、コストや手間が増加してしまう。
そこで、特許文献1では、ルーフパネルの端部に別の板部材を接合することにより剛性を高めて歪みの発生を抑制している。しかしながら、特許文献1の構成では、別部材を追加するため部品点数が増えてしまう。さらに、特許文献2には、ルーフボウがルーフパネルと接合される構成が開示されているが、ルーフボウはルーフパネルの車両前後方向の全体と接合されているものではなく、ルーフパネルと車体骨格部材との間の歪みの抑制に対して効果が低い。
特開2010−111346公報 特開2004−131062公報
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、部品点数を増加させることなく、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルの歪みを抑制することが可能な車両用ルーフ構造、及びこの車両用ルーフ構造を構成する車両用ルーフパネルの製造方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、車両ルーフの外板を構成するルーフ本体部と、前記ルーフ本体部の車両幅方向端部から車両下方へ屈曲し車両上下方向に配置された立壁部と、前記立壁部の下端から車両幅方向外側へ延出された接合部と、前記ルーフ本体部と一体的に形成され、前記接合部及び前記立壁部の厚みを前記ルーフ本体部の車両幅方向中央部の厚みよりも厚くし、前記接合部及び前記立壁部を補強する補強部と、を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルと、前記ルーフパネルと熱膨張係数が異なり、前記ルーフパネルの車両幅方向両端に車両前後方向に沿って延在し、前記ルーフパネルの前記接合部と接合される車体骨格部材と、を備えている。
請求項1に係る車両用ルーフ構造は、車両ルーフの外板を構成するルーフ本体部、ルーフ本体部の車両幅方向端部から車両下方へ屈曲し車両上下方向に配置された立壁部、及び立壁部の下端から車両幅方向外側へ延出するように形成された接合部を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルを備えている。そして、接合部及び立壁部は、補強部によりその厚みをルーフ本体部の車両幅方向中央部の厚みよりも厚くすることによって補強されている。この補強部は、ルーフ本体部と一体的に形成されているので、部品点数を増加させることなく接合部及び立壁部の補強を行うことができる。
請求項2に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、前記補強部は、前記ルーフパネルの車両幅方向端部を折り返して前記ルーフパネルを外側パネル部と内側パネル部の二枚重ねとした折返部により構成されていること、を特徴とする。
請求項2に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、ルーフパネルの車両幅方向端部を折り返してルーフパネルを外側パネル部と内側パネル部の二枚重ねとした折返部を形成し、この折返部が補強部を構成している。このように、ルーフパネルの車両幅方向端部を折り返すことにより、簡易に補強部を形成することができる。
請求項3に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、前記外側パネル部と前記内側パネル部の間に、接着剤が介在されている、ことを特徴とする
請求項3に係る車両用ルーフ構造によれば、外側パネル部と内側パネル部とが接着剤により接合されているので、二枚重ねとした折返部の剛性が高まり、補強効果を高めることができる。
請求項4に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、前記補強部は、前記ルーフ本体部の車両幅方向端部を構成する本体端部の厚みを前記ルーフ本体部の車両幅方向中央部の厚みよりも厚くして補強する端部補強部をさらに含んで形成されているものである。
請求項4に係る車両用ルーフ構造によれば、ルーフ本体部の車両幅方向端部を構成する本体端部の厚みについても厚くして補強することにより、補強効果を高めることができる。
請求項5に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、車両幅方向両端の前記車体骨格部材間に架け渡され、弾性接着剤を介して車両下側から前記ルーフパネルの前記端部補強部を支持するルーフリインフォースを更に備えた、ことを特徴とする。
請求項5に係る車両用ルーフ構造では、弾性接着剤を介してルーフリインフォースで端部補強部が支持され、ルーフリインフォースによる支持部分から車両幅方向外側が補強部により補強されている。これにより、弾性接着剤よりも車両幅方向外側のルーフパネルの歪みが生じやすい部分が補強部により補強されており、補強効果を高めることができる。
請求項6に記載する本発明の車両用ルーフ構造は、前記立壁部には、車両下側が車両幅方向外側に突出する段差が形成されている、ことを特徴とする。
請求項6に係る車両用ルーフ構造によれば、段差により立壁部の剛性が高められるので、補強効果を高めることができる。
請求項7に記載する本発明の車両用ルーフパネルの製造方法は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフ板材の車両幅方向端部を構成する内側パネル部及び該内側パネル部から車両幅方向内側に連続する外側パネル部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、前記外側パネル部と前記内側パネル部とが前記接着剤を挟んで重なり合うように前記ルーフ板材の端部を折り返して二枚重ねの折返部を形成し、前記ルーフ板材をプレス加工してルーフパネルを製造するものである。
請求項7に係る車両用ルーフパネルの製造方法によれば、ルーフ板材の車両幅方向端部に折返部を形成した後、プレス加工を行うので、補強された折返部の形状を容易に所望の形状に成形することができる。
請求項8に記載する本発明の車両用ルーフパネルの製造方法は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフ板材の車両幅方向端部を構成する内側パネル部から車両幅方向内側に連続する外側パネル部に車両上下方向に配置される立壁部を形成すると共に前記立壁部に段差を形成し、前記内側パネル部及び前記外側パネル部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、前記外側パネル部と前記内側パネル部とが前記接着剤を挟んで重なり合うように前記ルーフ板材の端部を折り返して二枚重ねの折返部を形成してルーフパネルを製造するものである。
請求項8に係る車両用ルーフパネルの製造方法によれば、ルーフ板材の外側パネル部に段差のついた立壁部を形成した後で接着剤を塗布して外側パネル部と内側パネル部とを重ね合わせるので、内側パネル部を外側パネル部と異なる形状にすることができる。したがって、外側パネル部の段差部分等を利用して接着剤の充填量を増やす等の調整を行って、剛性を高めることができる。
本発明の請求項1に係る車両用ルーフ構造によれば、部品点数を増加させず、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルの歪みを抑制することができる。
本発明の請求項2に係る車両用ルーフ構造によれば、簡易な構成で補強部を構成することができる。
本発明の請求項3に係る車両用ルーフ構造によれば、接着剤により折返部の剛性が高まり、補強効果を高めることができる。
本発明の請求項4に係る車両用ルーフ構造によれば、端部補強部を設けて、補強効果を高めることができる。
本発明の請求項5に係る車両用ルーフ構造によれば、補強効果を高めることができる。
本発明の請求項6に係る車両用ルーフ構造によれば、補強効果を高めることができる。
本発明の請求項7に係る車両用ルーフパネルの製造方法によれば、簡易に折返部を所望の形状に成型することができる。
本発明の請求項8に係る車両用ルーフパネルの製造方法によれば、接着剤の充填量を調整することにより、剛性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両ルーフの上部を示す斜視図である。 図1中のA−A線に沿った車両ルーフの縦断面図である。 図1中のB−B線に沿った車両ルーフの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るルーフパネルの製造方法の手順(A)〜(C)を説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るルーフパネルの変形例の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両ルーフの図1中のA−A線に沿った縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両ルーフの図1中のB−B線に沿った縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るルーフパネルの製造方法の手順(A)〜(C)を説明する説明図である。 比較例に係るルーフパネルに荷重が作用したときの変形状態を示す縦断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を用いて、本発明に係る車両用ルーフ構造、及び車両用ルーフの製造方法の実施形態について説明する。なお、図中に示される矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両の上部が斜視図で示されている。また、図2には、図1のA−A線断面図が示されている。図1に示されるように、車両ルーフ10は、キャビンを覆うルーフパネル30及び車両幅方向の両サイドに設けられた車両骨格部材としてのルーフサイドレール12を有している。
ルーフサイドレール12は、左右一対で車両前後方向に沿って配設されている。ルーフサイドレール12は、レールインナパネル、レールアウタリインフォース、及びサイドアウタパネルを含んで構成されているが、ここでは、サイドアウタパネルの一部のみを図示して説明している。
ルーフサイドレール12は、サイド本体部12A、サイド立壁部12B、及びサイド接合部12Cを有している。サイド本体部12Aは、ルーフサイドレール12の外面を形成している。サイド立壁部12Bは、サイド本体部12Aの車両幅方向内側端部から車両下側へ屈曲して形成されている。サイド立壁部12Bには、段差の車両下側が車両幅方向の内側へ突出するように段差12BDが形成されている。サイド接合部12Cは、サイド立壁部12Bの下端から車両幅方向内側へ延出されている。
ルーフパネル30は、車両上方側へ凸となる緩やかな湾曲形状に形成され、キャビンを車両上方側から覆うルーフ本体部32を備えている。ルーフ本体部32は、後述するルーフリインフォース50上の最も車両幅方向外側に施された弾性接着剤60に対応する位置から車両幅方向外側では、本体端部32Aを構成している。また、ルーフパネル30の車両幅方向の両端部には、立壁部34及び接合部36が形成されている。立壁部34は、車両下方側へ屈曲され、車両上下方向に配置されている。立壁部34には、段差の車両下側が車両幅方向の外側へ突出するように段差34Dが形成されている。立壁部34は、ルーフサイドレール12のサイド立壁部12Bと向き合うように配置されており、サイド立壁部12Bと立壁部34の間には、モール取付溝18が形成されている。モール取付溝18には、後述するルーフモール20が配置される。
接合部36は、立壁部34の下端から車両幅方向外側へ延出されている。接合部36は、サイド接合部12Cの上面に配置され、接合部36とサイド接合部12Cとはスポット溶接により接合される。この接合部分は、モール取付溝18の底部を構成している。
本体端部32A、立壁部34及び接合部36は、ルーフパネル30の車両幅方向端部が車両内側に折り返されて二枚重ねで形成されている。この折り返された部分全体を、以下「折返部40」と称する。また、折返部40の外側を構成するルーフパネル30を「外側パネル部42」と称し、折返部40の内側を構成するルーフパネル30を「内側パネル部44」と称する。外側パネル部42と内側パネル部44とは、接着剤48を介して接合されている。
ルーフパネル30は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製とされている。ルーフサイドレール12は鋼板で形成されている。したがって、ルーフパネル30の熱膨張率はルーフサイドレール12の熱膨張率よりも、大きい。
一対のルーフサイドレール12間には、複数のルーフリインフォース50(図1では、1本のみ表示)が、車両幅方向に沿って架け渡されている。ルーフリインフォース50についてもアルミニウムまたはアルミニウム合金製とされている。図3には、図1のB−B線断面図が示されている。図3に示されるように、ルーフリインフォース50は、本体補強部52、フランジ部54、傾斜部56、及び底面接合部58を有している。本体補強部52は、車両幅方向に長尺形状で、車両幅方向から見て車両上側が開放された断面略U字状とされている。フランジ部54は、本体補強部52の上端からU字の外側に屈曲形成されている。本体補強部52とフランジ部54で、断面が略ハット状に形成されている。傾斜部56は、本体補強部52の幅方向両端に形成され、本体補強部52上端がフランジ部54の車両幅方向端部から車両幅方向外側に向かって斜め下側へ傾斜するように低くなるように形成されている。底面接合部58は、本体補強部52の底部が車両幅方向外側に延出されて形成されている。
底面接合部58は、サイド接合部12Cの上面に配置されている。底面接合部58の上面には、ルーフパネル30の接合部36が配置されている。底面接合部58と接合部36は、スポット溶接接合やリベット接合により接合することができる。
ルーフリインフォース50のフランジ部54の車両幅方向端部上には、弾性接着剤60が施されている。弾性接着剤60は、フランジ部54とルーフパネル30の本体端部32Aの間に介在して両者と接着されている。弾性接着剤は、ルーフリインフォース50の車両幅方向の複数箇所に施されているが、ここでは、最も車両幅方向外側に配置されているものをいう。弾性接着剤60を介して、フランジ部54上にルーフパネル30が弾性的に支持されている。弾性接着剤60を介して支持することにより、ルーフパネル30の振動を吸収することができる。
ルーフサイドレール12とルーフパネル30の間に形成されたモール取付溝18には、車両前後方向に沿った長尺のルーフモール20が配置されている。ルーフモール20は、図2及び図3に示されるように、モール本体22、頸部24、及びリップ部26を有している。
モール本体22は長手方向がルーフパネル30の車両幅方向外端辺に沿い、幅寸法がモール取付溝18の開口幅よりも大きく設定されている。モール本体22の上面は、上側に凸となる緩やかな弧状とされている。モール本体22の幅方向端部は、段差12BDと段差34Dの上に各々配置されている。モール本体22により、モール取付溝18が覆われている。
頸部24は、モール本体22の幅方向中央から突出され、モール本体22は長手方向と同方向に延出されている。頸部24の下端には、リップ部26が形成されている。リップ部26は、比較的薄肉で頸部24の下端から幅方向の両端に延出され、一方はサイド立て壁部12Bに密着し、他方は立壁部34に密着している。接合部36とルーフモール20との間は離間している。
次に、上記ルーフパネル30の製造方法について説明する。
まず、図4(A)に示されるように、ルーフパネル30を加工する前のルーフ板材30Aの折り返し位置Pよりも車両幅方向内側の外側パネル部42となる部分に、接着剤48を塗布する。次に、図4(B)に示されるように、内側パネル部44となる部分を車両幅方向の内側へ折り返して、接着剤48を挟み込むようにして二つ折りにする。そして、図4(C)に示されるように、プレス加工により接合部36、立壁部34、本体端部32Aを成形する。
当該ルーフパネル30を車体へ組み付ける際には、ルーフリインフォース50のフランジ部54上の所定箇所に弾性接着剤を塗布し、ルーフパネル30とその上に配置して両者を弾性的に接合する。また、ルーフパネル30の接合部36をルーフリインフォース50の底面接合部58上に配置し、スポット溶接により接合する。そして、ルーフリインフォース50が接合された状態のルーフパネル30の接合部36を、ルーフサイドレール12のサイド接合部12C上に配置し、スポット溶接により接合する。これにより、ルーフサイドレール12が車体に組み付けられる。その後、モール取付溝18へルーフモール20を嵌めつけて、車両ルーフ10の組み付けが完了する。
上記のようにルーフパネル30が組み付けられた車体に対し、その後、塗装乾燥焼き付け工程などの高温環境下の工程が行われて、車両が製造される。
本実施形態に係る車両ルーフ10は、ルーフパネル30の折返部40、即ち、接合部36、立壁部34、及び本体端部32Aが二枚重ねとされており、本体端部32Aよりも車両中央側のルーフ本体部32部分よりも厚みが厚くなり補強されている。したがって、熱膨張率の異なる鋼板製のルーフサイドレール12と組み付けられた後に、高温環境下での処理を行っても、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネル30の歪みを抑制することができる。
なお、本実施形態では、接合部36、立壁部34、及び本体端部32Aを二枚重ねとして補強しているが、本体端部32Aを二枚重ねとせず、接合部36及び立壁部34のみを二枚重ねとして折返部を構成してもよい。
また、本実施形態では、ルーフパネル30の車両幅方向端部を折り返してルーフ本体部32と一体的に折返部40を形成しているので、部品点数を増加させることなく、前述の補強を行うことができる。
また、本実施形態では、二枚重ねにして厚みを厚くすることで補強しているので、外観の見栄えへの影響を避けることができる。
また、本実施形態では、外側パネル部42と内側パネル部44とが接着剤48で接着されているので、二枚重ねとした折返部40の剛性が高まり、より確実にルーフパネル30の歪みを抑制することができる。
また、本実施形態では、ルーフリインフォース50により弾性支持された部分から車両幅方向外側が折返部40となって補強されている。これにより、弾性接着剤60よりも車両幅方向外側の歪みが生じやすい部分が補強されているので、より確実にルーフパネル30の歪みを抑制することができる。
また、本実施形態では、立壁部34に段差34Dが形成されているので、立壁部34の剛性が高くなる。図9に示される比較例のルーフパネル90ように、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の場合には、ルーフパネル90が熱により膨張すると、荷重Kが負荷されることによって立壁部94が車両幅方向外側へ倒れ込みやすい。本実施形態では、段差34Dにより、この倒れ込みを抑制することができる。さらに、この段差34Dを有することにより、段差部分にモール本体22の下面を当接させて、ルーフモール20を容易に配置することができる。
なお、本実施形態では、端部を折り返して二枚重ねとしたが、図5に示されるように、別体のパネル46を一体的に接合して二枚重ねとしてもよい。この場合には、外側パネル部42と別体のパネル46を接合部36で溶接により一体的に接合すると共に立壁部34及び本体端部32Aでは接着剤48を介して接合して、折返部40を構成する。プレス加工前にパネル46を接合し、プレス加工により立壁部34を形成することにより、形成することができる。
また、ルーフパネル30の接合部36、立壁部34、及び本体端部32Aに対応する部分について、二枚重ねではなく、厚みの厚い板材をテーラードブランクにより接合して、ルーフ本体部32と一体的に形成することにより補強してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態のルーフパネル70は、立壁部の構成が第1実施形態と異なり、その他の構成については第1実施形態と同様である。
図6及び図7に示されるように、本実施形態のルーフパネル70は、第1実施形態の立壁部34に代えて、立壁部74を備えている。立壁部74は、外側パネル部42で段差74Dが形成され、内側パネル部44では段差が形成されていない。段差74Dの下側部分には、外側パネル部42と内側パネル部44との間に断面が略三角形状の空間74Rが形成され、空間74Rに接着剤48が充填されている。
次に、上記ルーフパネル70の製造方法について説明する。
まず、図8(A)に示されるように、ルーフパネル70を加工する前のルーフ板材70Aの外側パネル部42となる部分に、立壁部74及び段差74Dを形成する。次に、図8(B)に示されるように、外側パネル部42の内側面に接着剤48を塗布する。このとき、段差74Dには、段差が埋められて平坦状となるように接着剤48を塗布する。そして、図8(C)に示されるように、内側パネル部44となる部分を車両幅方向の内側へ折り返して、接着剤48を挟み込むようにして二つ折りにする。これにより、接合部76、本体端部72Aも形成される。
当該ルーフパネル70を車体への組み付けは、第1実施形態と同様にして行うことができる。このようにルーフパネル70が組み付けられた車体に対し、その後、塗装乾燥焼き付け工程などの高温環境下の工程が行われて、車両が製造される。
本実施形態によれば、立壁部74に充填される接着剤48の量を多くして立壁部74の厚みを厚くすることができるので、より確実にルーフパネル70の歪みを抑制することができる。また、立壁部74の倒れこみについても、より確実に抑制することができる。
10 車両ルーフ(車両用ルーフ構造)
12 ルーフサイドレール(車体骨格部材)
30 ルーフパネル
30A ルーフ板材
32 ルーフ本体部
32A 本体端部
34D 段差
34 立壁部
36 接合部
40 折返部
42 外側パネル部
44 内側パネル部
48 接着剤
50 ルーフリインフォース
60 弾性接着剤
70 ルーフパネル
70A ルーフ板材
72A 本体端部
74 立壁部
76 接合部

Claims (8)

  1. 車両ルーフの外板を構成するルーフ本体部と、
    前記ルーフ本体部の車両幅方向端部から車両下方へ屈曲し車両上下方向に配置された立壁部と、
    前記立壁部の下端から車両幅方向外側へ延出された接合部と、
    前記ルーフ本体部と一体的に形成され、前記接合部及び前記立壁部の厚みを前記ルーフ本体部の車両幅方向中央部の厚みよりも厚くし、前記接合部及び前記立壁部を補強する補強部と、
    を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフパネルと、
    前記ルーフパネルと熱膨張係数が異なり、前記ルーフパネルの車両幅方向両端に車両前後方向に沿って延在し、前記ルーフパネルの前記接合部と接合される車体骨格部材と、
    を備えた車両用ルーフ構造。
  2. 前記補強部は、前記ルーフパネルの車両幅方向端部を折り返して前記ルーフパネルを外側パネル部と内側パネル部の二枚重ねとした折返部により構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ルーフ構造。
  3. 前記外側パネル部と前記内側パネル部の間に、接着剤が介在されている、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用ルーフ構造。
  4. 前記補強部は、前記ルーフ本体部の車両幅方向端部を構成する本体端部の厚みを前記ルーフ本体部の車両幅方向中央部の厚みよりも厚くして補強する端部補強部をさらに含んで形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ルーフ構造。
  5. 車両幅方向両端の前記車体骨格部材間に架け渡され、弾性接着剤を介して車両下側から前記ルーフパネルの前記端部補強部を支持するルーフリインフォースを更に備えた、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用ルーフ構造。
  6. 前記立壁部には、車両下側が車両幅方向外側に突出する段差が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用ルーフ構造。
  7. アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフ板材の車両幅方向端部を構成する内側パネル部及び該内側パネル部から車両幅方向内側に連続する外側パネル部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
    前記外側パネル部と前記内側パネル部とが前記接着剤を挟んで重なり合うように前記ルーフ板材の端部を折り返して二枚重ねの折返部を形成し、
    前記ルーフ板材をプレス加工してルーフパネルを製造する、
    車両用ルーフパネルの製造方法。
  8. アルミニウムまたはアルミニウム合金製のルーフ板材の車両幅方向端部を構成する内側パネル部から車両幅方向内側に連続する外側パネル部に車両上下方向に配置される立壁部を形成すると共に前記立壁部に段差を形成し、
    前記内側パネル部及び前記外側パネル部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
    前記外側パネル部と前記内側パネル部とが前記接着剤を挟んで重なり合うように前記ルーフ板材の端部を折り返して二枚重ねの折返部を形成してルーフパネルを製造する、
    車両用ルーフパネルの製造方法。
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