JP2016078276A - フレキソ印刷機の運用方法及び印版管理システム - Google Patents

フレキソ印刷機の運用方法及び印版管理システム Download PDF

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謙介 長谷川
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Abstract

【課題】段ボールシートなどへのフレキソ印刷にあたり、印版とインキ色を指定された印刷内容に一致させる確実性を向上させる。【解決手段】一の印刷内容について最初の印刷を行う際には、印版識別コードとインキ色識別コードとの組み合わせを、新たな品種コードに関連付けて品種管理データベースに登録し、二回目以降の印刷を行う際には、上記品種管理データベースから、当該印刷内容の前記品種コードに対応する上記印版識別コードとそれぞれの印版についての上記インキ色識別コードとを読み出し、インキ缶識別コードに対応するインキ色識別コードをインキ缶管理データベースから読み出し、印版識別コードとセットされたインキ缶に対応するインキ色識別コードとが、上記再印刷時呼出手段に読み出されたコードとそれぞれ一致するかを確認する。【選択図】図1

Description

この発明は、段ボールシートなどへのフレキソ印刷に関する。
段ボール箱には、包装する製品に関する商標やそれに関する図柄など、様々な情報が印刷される。近年は段ボール箱の一部を切り取り、製品を段ボール箱に収納したまま店頭でディスプレイする利用形態が増えてきたため、段ボール箱表面の印刷情報は多岐に亘り複雑化している。
段ボールシートへの印刷にあたっては、単色又は複数色のインキについて色ごとに印刷するフレキソ印刷機を用いる。段ボールシートの他に、紙袋やプラスチックフィルム製袋などへの印刷にもフレキソ印刷機が用いられている。
個々のフレキソ印刷機には、それぞれの色で出力すべき内容を記録した印版をセットする。それぞれのインキは長期間保存せず、その日の印刷のために当日に、原色となるディスペンサを用いて所定の割合で調合することが多い。このためインキを印刷機に供給するインキ缶は使用するたびに洗浄し、日によって異なる色のインキが充填されることが一般的である。
同じ印刷内容を印刷する際には、過去に使った印版を利用する。このため、過去に使用した印版は保管し管理しておく必要がある。例えば特許文献1には印版にIDを付して印版をラックに収納し、IDによって判別した印版を搬送させるコンピュータシステムにより管理する方法が提案されている。
特開2007−099451号公報
しかしながら、例えば類似商品の印刷では同じ印版を用いながら違う色のインキで出力するケースがあったり、キャンペーンのために同じ印版を用いながら従来とは違う色のインキで出力するケースがあったりするため、印版とインキとの関係は複雑化しており、手作業では確認が困難になっている。また、インキ缶の中身は入れ替え可能なため、インキ缶のみを管理するだけでは指定されるインキ色であるか否かを判断できない。
特許文献1のような印版管理方法を採用すると印版のみの管理はできるが、印刷内容とインキ色との関係までは管理しきれず、複雑化する注文に対応する際に混同を起こすおそれがあった。
そこでこの発明は、段ボールシートや紙袋、フィルム製袋などへのフレキソ印刷にあたり、印版とインキ色を指定された印刷内容に一致させる確実性を向上させることを目的とする。
この発明は、
印版に記録された単色の図画をフレキソ印刷可能な1つ又は複数の印刷機を用い、
それぞれの上記印刷機にセットする上記印版には、個々の印版を識別可能な印版識別コードを記録しており電磁的方法により当該印版識別コードを読取可能である印版タグを付し、
上記印刷機にセットしてインキを供給可能であり、使用後に充填するインキを詰め替え可能であるインキ缶には、個々のインキ缶を識別可能なインキ缶識別コードを記録しており電磁的方法により当該インキ缶識別コードを読取可能であるインキ缶タグを付し、
個々の印刷機は、セットするそれぞれの印版の上記印版タグの印版識別コードを読み取り可能な印版読取手段と、セットするそれぞれのインキ缶の上記インキ缶識別コードを読取可能なインキ缶読取手段とを有し、
管理を担う印版管理装置は、
印刷内容を識別可能な品種コードごとに、使用する単数又は複数の上記印版についての印版識別コードと、それぞれの印版識別コードごとに当該印版で用いるインキの色を識別可能なインキ色識別コードとが登録された品種管理データベースを備え、
上記インキ缶識別コードごとに、現時点において当該インキ缶に充填されているインキの色を識別可能なインキ色識別コードが登録されたインキ缶管理データベースを備え、
一の印刷内容について最初の印刷を行う際には、印刷内容を指定した指示書に指定された印版と指定された色のインキが充填されたインキ缶とについて、当該印版の印版識別コードと、当該印版に用いるインキのインキ色識別コードとの組み合わせを、新たな品種コードに関連付けて上記品種管理データベースに登録する新規印刷登録手段を実行する、
管理方法により上記の課題を解決したのである。
すなわち、印版ごとのみならず印刷内容ごとに一意の品種コードを設定して、それに印版識別コードとインキ色識別コードを関連付けることで、印刷内容から印版とインキ色を確実に呼び出すことができる。また、インキ缶とその時点において充填される色との関係を別途管理する上記インキ缶管理データベースで管理することで、インキ缶を再利用再充填させる利便性を維持しながら、インキ缶タグを読み取ることで色の設置間違いを抑制することができる。
これらの印版タグとインキ缶タグには、RFIDを用いると汚れや洗浄の工程が介在しても問題なく読み取ることができる。印版やインキ缶の洗浄には超音波洗浄が用いられることが多いが、単純に印刷しただけの一次元又は二次元バーコードでは、印刷が剥がれて読み取れなくなるおそれがあるからである。また、印版には厚さの異なるものが存在しており、薄い印版を印刷機に取り付ける際には印刷機側に樹脂製のブランケットを挟んで取り付けるが、RFIDであれば印刷機に設けた読取手段がこのブランケットを貫通して磁気的に読み取ることができるので、読み取りの際にブランケットを外す手間がいらなくなる。
それらの印版識別コードとインキ色識別コードとの登録は、最も慎重を期して印版とインキ缶をセットして印刷する初回印刷の際に行うので、一括登録を行うよりも確実性が高い。また、別途特殊な工程をまとめて行う必要も無く、従来の印刷工程の流れを拡張する形で導入できるため、作業者にかかる負担は小さくできる。
また、印版読取手段とインキ缶読取手段の位置を、印版やインキ缶をセットする箇所、又はそれにセットしようとする作業中に容易に識別コードを読み取らせることが可能な箇所に設けることで、それぞれの識別コードを読み取らせるにあたっても別途の特別な追加作業を必要としないため、従来の工程を阻害しない。このため、非稼働時間を一秒でも短くしたい印刷現場においても、問題なく導入することができる。
さらに、フレキソ印刷の中でも特に、段ボールシートへの多色印刷にあたっては、薄い色から濃い色の順に印刷することで、発色を美しくすることが行われている。この状況に対応するため、複数機の印刷機に対して多色刷りをする場合には、好ましい印刷順がある。上記新規印刷登録手段で登録し、再印刷時呼出手段で呼び出し、かつ、再印刷時確認手段で確認する事項に、この印刷順を含めることで、印刷の仕上がりの品質も安定させることができる。なお、ここで印刷順とは必ずしも連続している必要はなく、複数機の印刷機のうち途中の印刷機をメンテナンスなどで稼働停止していても、印刷する順序が守られればよい。
前記一の印刷内容について二回目以降の印刷を行う際には、上記品種管理データベースから、当該印刷内容の前記品種コードに対応する上記印版識別コードとそれぞれの印版についての上記インキ色識別コードとを読み出す再印刷時呼出手段を実行し、
上記インキ缶読取手段により読み取った上記インキ缶識別コードに対応するインキ色識別コードを上記インキ缶管理データベースから読み出す缶色呼出手段を実行し、
上記印版読取手段により読み取った上記印版識別コードと、それぞれの印版に対応してセットされたインキ缶に対応するインキ色識別コードとが、上記再印刷時呼出手段に読み出されたコードとそれぞれ一致するかを確認する再印刷時確認手段を実行する、
ことにより、上記の通り速やかに読み取ることができる上記印版読取手段と上記インキ缶読取手段からの識別コードの情報を利用して、印版とインキとの組み合わせに間違いがないかをスムーズに確認することができる。
この発明により、時間のロスを必要とするような大がかりな工程を追加することなく、従来の作業に関連した微細な作業の追加のみで、段ボールシートや紙袋などにフレキソ印刷をする際に印版とインキ色との確実性の高い管理を行える。
この発明にかかる運用方法を実行する印版管理システムの実施形態を示す構成図 この発明で用いる印版管理データベースの例図 この発明で用いるインキ缶管理データベースの例図 この発明で用いる品種管理データベースの例図 一の印刷内容について初回印刷時の手順を示すフロー図 一の印刷内容について二回目以降の印刷時の手順を示すフロー例図
以下、この発明について実施形態を挙げて詳細に説明する。この発明は、段ボールシートや紙袋、フィルム袋などのへの印刷に用いられるフレキソ印刷における印版とインキの管理方法である。
この発明にかかるシステムの実施形態例の概要図を図1に示す。フレキソ印刷機の例として段ボールシートに印刷する連続印刷装置40を有し、そこで用いる印版5やインキ缶6について管理する印版管理装置10とを有する。また、インキ缶6の取り扱いについて、必要に応じてディスペンサ20やリセッタ23を有してよい。
印版管理装置10は、少なくとも演算装置と記憶装置を有する電子演算機であり、一機でも複数機からなるものでもよい。記憶装置上に後述するデータベースをソフトウェアとして有しており、後述するフローで実行する手段をソフトウェア又はハードウェアとして実装する。また、有線、無線又はその両方に対応した通信部を有し、連続印刷装置40やディスペンサ20,リセッタ23等と通信するネットワークに接続可能である。図中実線で表示しているネットワークは有線に限られず、無線でもよい。
この発明で管理する段ボールシート等を印刷する連続印刷装置40は、複数機のフレキソ印刷機である印刷機41(41a〜41d)からなる。各々の印刷機41は段ボールシートに対して単色の印刷を行う。単色印刷であれば一機の印刷機41を用い、多色印刷であれば複数機の印刷機41を用いて連続印刷する。図1では4機連続の構成を記載しているが、これに限られない。全機を同時に使用する必要はなく、一部を休止して使用してもよい。なお、本発明は複数機の印刷機41である形態に限られず、単色のみの印刷機41からなる実施形態にも利用可能であるが、複数機からなる連続印刷装置40において特に優れた効果を発揮する。
それぞれの印刷機41には、段ボールシートに印刷する図柄のうちの一色分をかたどった印版5をセットし、その印版5の図柄のうち当該色部分を印刷するためのインキを充填したインキ缶6もセットする。なお、インキ切れを予防するために二つめのインキ缶6を予備としてセット可能であると好ましい。
それぞれの印版5には、個々を識別可能な印版識別コードを記録しており電磁的方法によりその印版識別コードを読取可能な印版タグ5aを取り付けてある。この印版タグ5aとは、例えば外部電源を必要としないパッシブ型のRFIDを用いると管理上好ましい。読み取り距離は3〜30cm程度であると実用上好ましい。また、上記印版タグ5aと併せて、この印版識別コードを記録した一次元又は二次元バーコードを付しておいても良い。さらに、記録した印版識別コードを目視可能な文字として印刷しておいてもよい。ただし、インキが介在する印刷機の周辺で用いるため、バーコードや印刷した文字は汚損して読めなくなるおそれがある。
印版5は一旦使用した後、基本的には実施地の近くに保管し、次に同じ図柄を印刷しようとする際に取り出すことができるように管理しておく必要がある。このため、上記印版識別コードの内容や、印刷内容に対応する印刷設計書No.、使用回数(総ショット回数)、使用開始日時、最終使用日時、再版回数などの情報を、印版管理データベース33に記録しておき、取り出す際に参照可能としておくと好ましい。また、印刷設計書No.を保管場所と対応させたり、別途登録したりすることにより、保管場所を参照可能にしておくとより好ましい。この印版管理データベース33の例を図2に示す。なお、使用日時や印刷回数により、印版の傷みを管理可能である。
また、それぞれのインキ缶6にも、個々を識別可能なインキ缶識別コードを記録しており電磁的方法によりそのインキ缶識別コードを読み取り可能なインキ缶タグ6aを取り付けてある。このインキ缶タグ6aにも、上記の印版タグ5aと同様に、例えば外部電源を必要としないパッシブ型のRFIDを用いると管理上好ましい。読み取り距離も上記の印版タグ5aと同様に、3〜30cm程度であると実用上好ましい。また、上記インキ缶タグ6aと併せて、このインキ缶識別コードを記録した一次元又は二次元バーコードを付しておいても良い。さらに、後述する缶色登録手段21を実行する際に、充填するインキ色を文字で印刷したシールを貼り付けておくと、作業員が目視で色を確認できるので好ましい。
上記インキ缶6は、充填するインキ色を固定しない。空いているインキ缶6に、ディスペンサ20にて原色となるインキを必要な配合比で混合し、充填する。このとき、ディスペンサ20に付属する充填缶読取手段22が、電磁的方法により当該インキ缶のインキ缶識別コードを読み取る。このインキ缶識別コードと、配合した色のインキコードや特別に調合した色の指定名称、あるいは指定番号(以下、まとめて「インキ色識別コード」という。)とを、印版管理装置10が有するインキ缶管理データベース31へ登録する缶色登録手段21を実行する。これにより、どのインキ缶識別コードを有するインキ缶6が、その時点においてどのような色のインキを充填されているかが、インキ缶管理データベース31に問い合わせて判明可能となる。このインキ缶管理データベース31の例を図3に示す。
なお、缶色登録手段21は図1中ではディスペンサ20に付属しているが、この形態に限られない。印版管理装置10がソフトウェアとして缶色登録手段21を有しており、入力手段27からの指示やその他の指示により実行されるものでもよい。ただし、いずれにしても充填缶読取手段22か他の何らかの手段によって、インキ缶識別コードを取得し、かつインキ色識別コードも取得している必要がある。
混合したインキは長期間保持せず、必要に応じて調合することが多い。このため、その後しばらく使用予定がないインキ色のインキ缶6は、余剰分を廃棄した上で、超音波洗浄し、乾燥させて空にした上で保管し、必要時にはまた別途調合したインキを充填すると好ましい。これに対応するため、洗浄、乾燥するタイミングに合わせて、インキ缶6が有するインキ缶識別コードについてインキ缶管理データベース31に登録されているインキ色識別コードの情報をクリアするリセッタ23を設ける。リセッタ23には当該インキ缶6のインキ缶識別コードを電磁的方法により読み取る洗浄缶読取手段25が付属する。読み取ったインキ缶識別コードの、インキ缶管理データベース31におけるレコード中の、インキ色識別コードの情報をクリアさせる缶色リセット手段24を実行する。
なお、缶色リセット手段24も、上記の缶色登録手段21と同様に、リセッタ23に付属している形態に限られない。印版管理装置10がソフトウェアとして缶色リセット手段24を有しており、入力手段27からの指示やその他の指示により実行されるものでもよい。ただし、いずれにしても洗浄缶読取手段25か他の何らかの手段によって、インキ缶識別コードを取得している必要がある。
段ボールシートに実際に印刷する際には、一枚又は複数枚の印版5を、それぞれの印版5について印刷するインキ色識別コードのインキを充填したインキ缶6とともに、印刷機41(41a,41b,41c,41d……)にセットして印刷を行う。一の印版5に対応するインキ色識別コードは単一ではなく、別の色で印刷することもありうる。この印版5とインキ色識別コードとの組み合わせからなる印刷内容を、個別の品種コードをキーとして品種管理データベース32に登録して管理する。この品種管理データベース32の例を図4に示す。印版識別コードとインキ色識別コード(図中「インキコード」と略記する。)との組み合わせを1〜4有し、連続印刷する際の順番に並んでいる。基本的には薄い色から印刷することが多いが、例外もある。この記録された順番となる印刷機41(41a〜41d)に、印版5と、当該インキ色識別コードのインキを充填したインキ缶とをセットする。
一の印刷内容について初めて印刷を行う際には、印版5とインキ色識別コードとを必ず厳重に確認する。この発明にかかる管理方法では、この初回印刷時に、上記の品種管理データベース32への登録作業を行う。この新規印刷登録手段11の実行手順を図5のフローとともに説明する。
まず(S111)、新たに印刷する印刷内容において用いる印版と、その印版に用いるインキが充填されたインキ缶を用意する(S112)。これは自動化して呼び出すものでもよいし、人手によるものでもよい。用意した印版5をセットする作業工程で、読み取りが容易にできる箇所に設けられた印版読取手段42を実行して、印版タグ5aに登録された印版識別コードを読み取る(S113)。この印版読取手段42とは、印版タグ5aにRFIDを用いる場合には、一般的なRFIDのリーダーを用いることができる。電磁気的な方法により、印版タグ5aに微弱な電流を流し、印版識別コードを電磁気的に読み取る。なお、印版タグ5aに一次元又は二次元バーコードを並記している場合には、赤外線センサによって読み取ることも可能である。
なお、印版5は厚みが異なるものが併存している。ドラムにセットする際には、薄い印版5をそのままセットしたのでは印刷時にエラーが生じやすい。このため印刷機41にセットする際に、ドラム側に樹脂製のブランケットを挟み、全体として厚さを揃えてセットする。つまりセットする際には、印版5の印刷機側に不透明の樹脂製シートであるブランケットが介在する。このため、実際には印版5にバーコードを記載していても、印刷機41側から読み取ることができない場合がある。RFIDなどのICタグであれば、ブランケットを磁気が貫通するため、問題なく読み取ることができる。
上記の印版読取手段42の実行と並行して、印刷機41にインキ缶6をセットする箇所において、インキ缶タグ6aと相対する位置に設けられたインキ缶読取手段43を実行して、インキ缶タグ6aに登録されたインキ缶識別コードを読み取る(S114)。このインキ缶読取手段43も、上記印版読取手段42と同様に、一般的なRFIDのリーダーを用いることができる。なお、予備のインキ缶6をセットできる場合には、そこにもインキ缶読取手段43を設けて、同様に読み取ったインキ缶識別コードが一致しているか否かをチェックできるようにしておくと好ましい。
これらの印版読取手段42とインキ缶読取手段43によるそれぞれの識別コードの読み取りを、セットした全ての印刷機41に対して行う(S115)。S113,S114の順序は逆でも同時でもよく、それぞれの印刷機41a〜41dについて区別できるのであれば、読み取る順番は特に規定されない。なお、端部又は途中の印刷機を休止させている場合は、その分読み取しない。使用する印刷機41の台数は印刷する色数による。
読み取ったインキ缶識別コードについて、缶色呼出手段12を実行して、その時点においてインキ缶に充填されているインキ色識別コードを、インキ缶管理データベースから読み出す(S116)。これにより、当該印刷内容で用いる印版5の印版識別コードと、そこで使用するインキのインキ色識別コードとを関連付けて、品種管理データベース32に登録する。このとき、品種管理データベース32においてまだ割り当てられていない新規な品種コードを割り当てて、上記の印版識別コードとインキ色識別コードとを登録する(S117)。すなわち、一つの品種コードを主キーとして、印刷内容を構成する印版5とインキ色識別コードとが一意に求められる。
なお、上記の新規印刷登録手段11の実行にあたり、印刷内容の文字入力や操作は、別途設けた入力手段27から行う。入力手段とは具体的にはキーボードやスキャナなどを備えた外部装置であり、連続印刷装置40での作業中に操作できるように持ち運びでき、有線又は無線により印版管理装置10と通信できるものであり、無線接続であると特に好ましい。また、入力手段27だけではなく、入力内容を確認するモニタなどである出力手段28も備えているとより好ましい。さらに、サーバである印版管理装置10に対してクライアントとして動作するタブレットやノートパソコンであってもよい。
上記の登録と前後して段ボールシートへの印刷を開始する(S118)。印刷後は印版5とインキ缶6を取り外し、次の印刷内容に対応した印版5とインキ缶6をセットする。
一の印刷内容について、二度目以降の印刷時に印版5とインキ色識別コードとが間違っていないことを確認する手順を図6のフローとともに説明する。
まず(S121)、二度目以降の印刷となる印刷内容について、外部のシステムから連続印刷装置40へ入力する(S122)。この印刷内容に対応した品種コードをキーとして、品種管理データベース32にアクセスし,使用する印版5の識別コードとインキ色識別コードとの組み合わせを呼び出す再印刷時呼出手段13を実行する(S123)。
上記の印版識別コードと、インキ色識別コードとの組み合わせを出力手段28に表示させる(S124)ことで、作業者が、当該印版5とともに、使用するインキ色識別コードに該当するインキが充填されたインキ缶6を用意可能になる。なお、出力手段28は印版管理装置10に付属するものだけでなく、個々の連続印刷装置40に設けられたもの(図示せず)でもよい。
この用意した作業に間違いがないかを、再印刷時確認手段15によりチェックする。そのためにまず、印版5とインキ缶6との組み合わせを、連続印刷装置40を構成するそれぞれの印刷機41にセットする(S131)。
印刷を開始する前に、それぞれの印刷機41に備えられた印版読取手段42及びインキ缶読取手段43により、セットする印版5及びインキ缶6の印版識別コードとインキ缶識別コードとを読み取る(S132)。このうち、インキ缶識別コードを用いて、インキ缶管理データベースから、当該それぞれのインキ缶6に充填されたインキのインキ色識別コードを呼び出す缶色呼出手段12を実行する(S133)。これにより、印版識別コードとインキ色識別コードとの組み合わせが、連続印刷装置40を構成するどの印刷機41にどのような順序でセットされているかを確認することができるので、それらの情報が、当該品種コードについて品種管理データベース32に登録された情報と一致するかを判断する再印刷時確認手段15を実行する(S134)。
この再印刷時確認手段15の結果、連続印刷装置40にセットされた印版5の印版識別コード及びインキ缶6に充填されたインキのインキ色識別コードが、当該印刷内容の品種コードとして品種管理データベース32に登録された印版識別コード及びインキ色識別コードと一致していなければ(S134−No)、セットミスであることがわかるので、出力手段28にその旨を表示する(S135)。作業者はその表示を見て印版5、インキ缶6、又はその両方を取り替える。一致していれば(S134−Yes)、印刷を開始できる(S136)。これにより、多数の印版5を用いて多種の印刷を行う現場であっても、登録情報に照らして間違えることなく段ボールシートなどにフレキソ印刷することができる。
5 印版
5a 印版タグ
6 インキ缶
6a インキ缶タグ
10 印版管理装置
11 新規印刷登録手段
12 缶色呼出手段
13 再印刷時呼出手段
15 再印刷時確認手段
20 ディスペンサ
21 缶色登録手段
22 充填缶読取手段
23 リセッタ
24 缶色リセット手段
25 洗浄缶読取手段
27 入力手段
28 出力手段
31 インキ缶管理データベース
32 品種管理データベース
33 印版管理データベース
40 連続印刷装置
41,41a,41b,41c,41d 印刷機
42 印版読取手段
43 インキ缶読取手段

Claims (5)

  1. 印版に記録された単色の図画をフレキソ印刷可能な1つ又は複数の印刷機を用い、
    それぞれの上記印刷機にセットする上記印版には、個々の印版を識別可能な印版識別コードを記録しており電磁的方法により当該印版識別コードを読取可能である印版タグを付してあり、
    上記印刷機にセットしてインキを供給可能であり、使用後に充填するインキを詰め替え可能であるインキ缶には、個々のインキ缶を識別可能なインキ缶識別コードを記録しており電磁的方法により当該インキ缶識別コードを読取可能であるインキ缶タグを付してあり、
    個々の印刷機は、セットするそれぞれの印版の上記印版タグの印版識別コードを読み取り可能な印版読取手段と、セットするそれぞれのインキ缶の上記インキ缶識別コードを読取可能なインキ缶読取手段とを備え、
    管理を担う印版管理装置は、
    印刷内容を識別可能な品種コードごとに、使用する単数又は複数の上記印版についての印版識別コードと、それぞれの印版識別コードごとに当該印版で用いるインキの色を識別可能なインキ色識別コードとが登録された品種管理データベースを備え、
    上記インキ缶識別コードごとに、現時点において当該インキ缶に充填されているインキの色を識別可能なインキ色識別コードが登録されたインキ缶管理データベースを備え、
    一の印刷内容について最初の印刷を行う際には、
    当該印刷内容において指定される印版と指定されるインキが充填されたインキ缶とについて、当該印版の印版識別コードと、当該印版に用いる上記インキ缶に充填されたインキのインキ色識別コードとの組み合わせを、新たな品種コードに関連付けて上記品種管理データベースに登録する新規印刷登録手段を実行する、
    フレキソ印刷機の運用方法。
  2. 前記一の印刷内容について二回目以降の印刷を行う際には、
    上記品種管理データベースから、当該印刷内容の前記品種コードに対応する上記印版識別コードとそれぞれの印版についての上記インキ色識別コードとを読み出す再印刷時呼出手段を実行し、
    上記インキ缶読取手段により読み取った上記インキ缶識別コードに対応するインキ色識別コードを上記インキ缶管理データベースから読み出す缶色呼出手段を実行し、
    上記印版読取手段により読み取った上記印版識別コードと、それぞれの印版に対応してセットされたインキ缶に対応するインキ色識別コードとが、上記品種管理データベースに登録されたコードとそれぞれ一致するかを確認する再印刷時確認手段を実行する、
    請求項1に記載のフレキソ印刷機の運用方法。
  3. 一の段ボールシートに対して連続して印刷可能な複数機の上記印刷機を用い、
    上記印刷内容は複数の上記印版と当該印版で用いるインキの組み合わせに加えて、印刷する順番の情報を有し、
    上記品種管理データベースに登録する上記品種コードごとの情報には、上記順番の情報が含まれ、
    上記新規印刷登録手段にて登録し、上記再印刷時呼出手段にて呼び出し、上記再印刷時確認手段にて確認する事項に、上記順番の情報が含まれる、
    請求項1又は2に記載のフレキソ印刷機の運用方法。
  4. 印版に記録された単色の図画をフレキソ印刷可能な1つ又は複数の印刷機からなる連続印刷装置を少なくとも一基有し、
    上記印刷機は、
    セットされる上記印版に付された印版タグに記録されて個々の印版を識別可能な印版識別コードを電磁的方法により読み取り可能な印版読取手段と、
    上記印版に用いるインキを詰め替え可能なインキ缶に付されたインキ缶タグに記録されて個々のインキ缶を識別可能なインキ缶識別コードを電磁的方法により読み取り可能なインキ缶読取手段とを有し、
    管理を担う印版管理装置は、
    印刷内容を識別可能な品種コードごとに、使用する単数又は複数の上記印版についての印版識別コードと、それぞれの印版識別コードごとに当該印版で用いるインキの色を識別可能なインキ色識別コードとが登録された品種管理データベースと、
    上記インキ缶識別コードごとに、現時点において当該インキ缶に充填されているインキの色を識別可能なインキ色識別コードが登録されたインキ缶管理データベースと、
    一の印刷内容について最初の印刷を行う際には、印刷内容を指定した指示書に指定された印版と指定された色のインキが充填されたインキ缶とについて、当該印版の印版識別コードと、当該印版に用いる当該インキ缶に充填されたインキのインキ色識別コードとの組み合わせを、新たな品種コードに関連付けて上記品種管理データベースに登録する新規印刷登録手段と、
    を有するフレキソ印刷機の印版管理システム。
  5. 上記印版管理装置は、
    前記一の印刷内容について二回目以降の印刷を行う際には、上記品種管理データベースから、当該印刷内容の前記品種コードに対応する上記印版識別コードとそれぞれの印版についての上記インキ色識別コードとを読み出す再印刷時呼出手段と、
    上記インキ缶読取手段により読み取った上記インキ缶識別コードに対応するインキ色識別コードを上記インキ缶管理データベースから読み出す缶色呼出手段と、
    上記印版読取手段により読み取った上記印版識別コードと、それぞれの印版に対応してセットされたインキ缶に対応するインキ色識別コードとが、上記再印刷時呼出手段に読み出されたコードとそれぞれ一致するかを確認する再印刷時確認手段とを有し、
    上記印版管理装置の外部又は内部に、
    上記インキ缶の上記インキ缶識別コードと、当該インキ缶に充填したインキの上記インキ色識別コードとを関連付けて上記インキ缶管理データベースに登録する缶色登録手段を有する、
    請求項4に記載のフレキソ印刷機の印版管理システム。
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