JP2016077554A - 消防自動車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水源から水を吸い上げる吸引ホースを介して接続する又消火栓に接続する吸引接続口を介して車体の配管元に受け入れた放水用水を放水銃から噴射する消防自動車であって、消防自動車は車体に設けられた設置部に浄水装置を備え、また配管元側の上流部位の流路に放水用水の流路方向を切替える流路切替え手段を設け、流路切替え手段を上流部位の流路に続く浄水流路又は放水流路のいずれかに選択的に切替えることにより、放水用水を浄水する浄水装置から濾過された飲料水を取得することができ、又は放水銃から放水用水を噴射する消防自動車。
【選択図】図3
Description
上記発明の課題を達成する手段は、「貯水タンク7と、ポンプ13と、汲上げホース継手19と、前後の散水ノズル37、49と、放水ホース継手21と、浄水器65及び複数の蛇口63を有する飲用水供給部と、方向切換えコック31とを設けること」である(符号は特許文献1のもの)。
また「エンジンポンプ」とは、例えば消防自動車がデーゼルエンジンの場合には、消防自動車の停止時、当該デーゼルエンジンからの出力を直接又は間接的にコンプレッサー駆動に転用する機械をいう。消防自動車搭載のエンジンポンプは外気から空気を吸い込んで圧送する圧縮機の機能を有し、かつ、少なくとも10気圧〜20気圧の能力を有する。
さらに、「流路切替え手段」とは、上流部位の流路に続く浄水流路(浄水ライン)又は放水流路(放水ライン)のいずれかに選択的に切替える略全ての手段を意味し、手動のものに限らず、電気や流体の圧力等で作動するものも含む。例えば複数の開閉バルブからなるもの、3方バルブ、あるいは開閉バルブと逆止弁とからなるものが該当する。それ故に、本明細書の「開閉バルブ」とは、流路を開閉する全てのバルブを意味し、手動のバルブの他、電気や油圧等で開閉するバルブが該当する。さらに、「洗浄水」は、好ましくは消火栓や水槽から供給される綺麗な原水をいう。
(b)請求項2に記載の発明は、消防自動車は、前記混合手段を経た後の放水流路に噴射手段選択用切替え手段を備え、該噴射手段選択用切替え手段を切替えることにより、前記放水銃又はホースドラムに巻装された長尺状ホースの噴射手段のいずれかから前記発泡状水を噴射するので、噴射手段を火災現場に対応して選択的に切替え、消火活動を十分に行うことができる。例えば設置型の放水銃の噴射が届かない場合には、運搬型の長尺状ホースの噴射手段を用いて消火活動を行うことができる。また実施形態によっては、ホースドラムに巻装された長尺状ホースの基端部を洗浄装置の飲料水供給口に接続し、消防自動車から比較的離れた場所に飲料水を供給することができる。
(c)請求項3に記載の発明は、圧縮空気の駆動源は、エンジンポンプであると共に、浄水装置の浄水ポンプは、消防自動車の駆動モータの駆動力を伝達する回転伝達機構を介して駆動するので、消防自動車の駆動源の駆動力を可能な限り利用することによって、浄水装置の設置部の節約やコストダウンを図ることができる。付言すると、従来の市販されている補助機的なコンプレッサー、駆動モータ等を用いると、その軸にクラッチや動力伝達装置を接続しなければならず、その分、余計なスペースが必要となると共に費用も掛かるが、それを解消することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、浄水流路の上流部位に設けられた濾過手段と、この濾過手段に続く浄水流路の部位に設けられた逆浸透膜手段とを有するので、淡水のみならず、海水も「綺麗な清水」にすることができる。
(e)請求項5に記載の発明は、消防自動車は、少なくとも浄水装置及びエンジンポンプを制御する運転制御部を備え、流路方向を切替える切替え手段の開閉は前記運転制御部によって制御されるので、消防隊員はエンジンポンプの制御及び切替え手段の開閉を容易におこなうことができる。
(f)請求項6に記載の発明は、好ましくは消火栓23からの原水aを洗浄水とし、該洗浄水aを弾性フィルタ部材61の内部に導き、該洗浄水aの圧力によって伸びる方向へ弾性変位する弾性リング状部分62の隙間63を利用して該洗浄水aを該弾性フィルタ部材61の外へ除去する物理的原理を採用したので、弾性フィルタ部材61の同心円上に多数のノズルを有する洗浄パイプを配設する必要がない。また弾性フィルタ部材61に付着した或いは弾性フィルタ部材61が捕獲した不純物fを略綺麗に除去することができる。
しかして、濾過手段13Aは、原水(汚れた水、海水、バラスト水など)aを飲料水に処理するための凝集剤注入器33と、該凝集剤注入器を用いて凝集剤33aが定量投入される凝集剤混合槽(反応タンク)34を含む。そして、前記凝集剤混合槽34は、蓋部に駆動モータ35を備え、該駆動モータ35の垂直出力軸には攪拌手段36が連結されている。また凝集剤混合槽34の適宜箇所には複数個の検知手段37、38が設けられている。
そして、前記原水流入口51aには第1開閉弁68、前記接続配管66の二股状の外端部の他の接続口には第2開閉弁69、前記排出口51bには第4開閉弁70がそれぞれ設けられている。
図11は弾性フィルタ部材61に不純物fが付着した状態の説明図である。この図11から明らかなように、第1開閉弁68と第2開閉弁69が同時に開き(この時、第3開閉弁65と第4開閉弁70は閉じている)、原水aは弾性フィルタ部材61の間隙63を通過する際に、不純物fが前記間隙63に付着する。一方、図12は弾性フィルタ部材61の不純物fを除去した状態の説明図である。
2…キャビン、3…シャーシ(車体)、
4…荷台(設置部)、
7…運転制御部(操作盤)、
8…放水銃、
9…可搬式噴射手段、
L1…浄水流路(浄水ライン)、
L2…放水流路(放水ライン)、
12…放水装置、
13…浄水装置、
13A…濾過手段、
13A1…濾過手段
13B…殺菌手段、
13C…逆浸透膜手段、
15…混合手段、
19…取水手段、
20…水源、a…原水、f…不純物、
21…水ポンプ(送水ポンプ)、
22…吸引ホース、
23…消火栓、24…接続ホース、
25…吸引接続口、
26…配管元、
27…流路切替え手段、
29…噴射手段選択用切替え手段、
31…エンジンポンプ、
33…凝集剤注入器、
34…凝集剤混合槽(反応タンク)、
39…高圧ポンプ、
40…飲料水供給口、
L4…洗浄流路(洗浄ライン)、
51…容器、
61…弾性フィルタ部材、
62…多数の弾性リング状部分、
63…隙間、64…洗浄ポンプ、
68…第1開閉弁、69…第2開閉弁、
65…第3開閉弁、70…第4開閉弁。
Claims (6)
- 水源から水を吸い上げる吸引ホースを介して接続する又は所定の場所に設置された消火栓に接続する吸引接続口を介して車体の配管元に受け入れた放水用水を放水銃から噴射する消防自動車であって、前記消防自動車は前記車体に設けられた設置部に浄水装置を備え、また前記配管元側の上流部位の流路に前記放水用水の流路方向を切替える流路切替え手段を設け、前記流路切替え手段を前記上流部位の流路に続く浄水流路又は放水流路のいずれかに選択的に切替えることにより、前記放水用水を浄水する前記浄水装置から濾過された飲料水を取得することができ、又は前記放水銃から圧縮空気を含む放水用水を噴射することを特徴とする消防自動車。
- 請求項1に於いて、消防自動車は、圧縮空気を含む放水用水に対して消火原液を混合する混合手段を経た後の放水流路に噴射手段選択用切替え手段を備え、該噴射手段選択用切替え手段を切替えることにより、放水銃又は可搬式噴射手段のいずれかから発泡状水を噴射することを特徴とする消防自動車。
- 請求項1に於いて、圧縮空気の駆動源は、エンジンポンプであり、また浄水装置の浄水ポンプは、消防自動車のエンジンの駆動力を伝達する回転伝達機構を介して駆動することを特徴とする消防自動車。
- 請求項1に於いて、浄水装置は、少なくとも浄水流路の上流部位に設けられた前処理の濾過手段と、この濾過手段に続く後処理の逆浸透膜手段とを有することを特徴とする消防自動車。
- 請求項1に於いて、消防自動車は、少なくとも浄水装置及びエンジンポンプを制御する運転制御部を備え、また流路方向を切替える流路切替え手段の開閉は前記運転制御部によって制御されることを特徴とする消防自動車。
- 請求項1に於いて、浄水装置の浄水流路の上流部位に設けられた濾過手段は、容器(51)に固定支持板(52)と可動支持板(53)とを設け、前記固定支持板に一端部が固定的に取付けられ、一方、前記固定支持板と対向する前記可動支持板に他端部が取付けられ、かつ前記一端部から他端部に亘って連続する多数の弾性リング状部分(62)を有する弾性フィルタ部材(61)を前記容器内に配設し、該弾性リング状部分の隙間(63)を介して外側から内部に原水としての放水用水(a)を通過させて濾過する第1次処理の濾過手段(13A1)であって、前記弾性リング状部分の隙間に付着した或いは弾性リング状部分で捕獲した不純物(f)を除去する際、該容器に設けた洗浄流路(L4)を介して弾性フィルタ部材の内部に洗浄水(a)を導入し、かつ該洗浄水の圧力によって伸びる方向へ弾性変位する弾性リング状部分の隙間を利用して該洗浄水を該弾性フィルタ部材の外へ除去することを特徴とする消防自動車。
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JP2018175732A (ja) * | 2017-04-20 | 2018-11-15 | 芦森工業株式会社 | 放水機 |
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