JP2016077213A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016077213A
JP2016077213A JP2014211958A JP2014211958A JP2016077213A JP 2016077213 A JP2016077213 A JP 2016077213A JP 2014211958 A JP2014211958 A JP 2014211958A JP 2014211958 A JP2014211958 A JP 2014211958A JP 2016077213 A JP2016077213 A JP 2016077213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
front wheel
suspension mechanism
expansion
wheel suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014211958A
Other languages
English (en)
Inventor
山崎 仁史
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
名本 学
Manabu Namoto
学 名本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2014211958A priority Critical patent/JP2016077213A/ja
Publication of JP2016077213A publication Critical patent/JP2016077213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】機体を緩衝支持して走行安定性を確保するとともに、苗植付け作業等に伴う重量配分変化による機体の前後傾斜を調節して安定植付けを可能とする苗移植機の提供。
【解決手段】苗移植機は、前輪21を圃場の凹凸に合わせて上下動させる前輪サスペンション機構61と、機体後部に昇降リンク機構を介して昇降可能に備えた苗植付部と、機体前部に補充用の苗を積載する予備苗枠とを設けて構成され、前記前輪サスペンション機構61の伸縮幅を変更する調節アクチュエータ61bと、前記予備苗枠の積載苗を検知する苗積載検知部材とを設け、前記苗積載検知部材による苗検知に応じて前記調節アクチュエータ61bにより前記前輪サスペンション機構61の伸縮幅を調節することにより、機体の前後傾斜の調節を可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、機体の前後を緩衝懸架支持部で走行支持し、機体後部に苗植付部を備える苗移植機に関するものである。
先行技術文献1には、前輪に駆動力を伝動する伝動ケース内に、圃場の凹凸による上下動の影響を抑えるサスペンション機構を設ける苗移植機が開示されている。この伝動ケースは上下のファイナルケースを組み合わせて構成されており、下部ファイナルケースは前輪の操舵時に回動可能とすべく、上部ファイナルケースに回動自在に装着している。また、上側のファイナルケースの上部には、上部の開口部を密閉する樹脂製の蓋が取り付けられている。
これにより、圃場の凹凸等があるときは、サスペンション機構の伸縮により前輪が上下動し、走行車体の揺れを小さく抑えることができ、走行姿勢や苗の植付姿勢が安定する。
特開2009−113806号公報
しかしながら、苗移植機の走行車体の前部には、補充用の苗を複数積載する予備苗枠が設けられることが多く、この予備苗枠に積載する苗の数によって走行車体前側の重量が変動するので、苗を積載しているときには重量でサスペンション機構が収縮し、走行車体が前傾姿勢になることがある。
これにより、走行車体の後部に配置する苗植付部が通常よりも上方に位置するので、苗植付部の作業高さを調整し忘れると、苗の植付深さが浅くなり、風や水流によって植え付けた苗が流されてしまう問題がある。
また、苗植付部は、下部に設けるフロートの回動を仰角センサで検知し、この仰角センサの検知角度に合わせて苗の植付深さを調整すべく、自動昇降する構成であるが、走行車体が前傾姿勢になるとフロートが圃場面から浮いた状態になりやすい。
これにより、圃場に凹凸があってもフロートが回動しにくくなるので、苗植付部が実際の圃場に合わない作業位置に昇降してしまい、苗の植付深さが浅くなり過ぎたり、深くなり過ぎたりする問題がある。
さらに、走行車体は操縦する作業者の重量、ならびに作業者の搭乗時の姿勢によっても前傾、または後傾し、走行性や苗の植付精度が低下する問題がある。
本発明は、圃場の凹凸に対して機体を緩衝支持して走行安定性を確保するとともに、苗植付け作業等に伴う重量配分変化による機体の前後傾斜を調節して機体後部配置の苗植付部による安定植付けを可能とする緩衝懸架機構を備える苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、走行車体の前後を支持する前輪(21)および後輪(22)と、前記前輪(21)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる前輪サスペンション機構(61)と、前記走行車体の後部に昇降リンク機構(3)を介して昇降可能に備えた苗植付部(4)と、前記走行車体の前部に補充用の苗を積載する予備苗枠(9a)とを設けた苗移植機において、前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を変更する調節アクチュエータ(61b)と、前記予備苗枠(9a)の積載苗を検知する苗積載検知部材(25a)とを備え、前記苗積載検知部材(25a)による苗検知に応じて前記調節アクチュエータ(61b)により前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記予備苗枠(9a)を構成する複数の予備苗載せ台(25)各々前記苗積載検知部材(25a)を配置し、該苗積載検知部材(25a)が検知する積載苗の数に合わせて前記調節アクチュエータ(61b)を調節することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記苗植付部(4)の下端位置で圃場の凹凸に合わせて前後に傾斜可能に軸支したフロート(4b)と、前記フロート(4b)の仰角を検知する回動検知部材(4c)と、前記走行車体に設けた重量検知部材(8a)付きの搭乗者用の作業座席(8)とを備え、前記回動検知部材(4c)の検出角度に合わせて前記昇降リンク機構(3)によって前記苗植付部(4)を昇降させるとともに、前記重量検知部材(8a)が検知する作業者の重量に合わせて前記調節アクチュエータ(61b)によって前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに係る発明において、前記後輪(22)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる後輪サスペンション機構(62)と、前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を変更する第2調節アクチュエータ(62b)とを設け、前記苗積載検知部材(25a)による苗検出によって前記第2調節アクチュエータ(62b)によって前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を増加調節することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記後輪(22)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる後輪サスペンション機構(62)と、前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を変更する第2調節アクチュエータ(62b)と、走行車体の前後方向の水平を検知する水平検知部材とを設け、前記重量検知部材(8a)の検知により、前記水平検知部材による水平検知まで、前記調節アクチュエータ(61b)と前記第2調節アクチュエータ(62b)を作動することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明において、前記サスペンション機構(61,62)は、それぞれの伸縮動作を規制する伸縮規制部材(63a)を解除位置まで進退切替え可能に備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の発明において、前記伸縮規制部材(63a)の進退位置を切替え可能に連繋部材(63c)の一端を連結し、他端に切替え操作可能に操作部材(63d)を連結したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1から7のいずれかの発明において、前記昇降リンク機構(3)に昇降補助力を作用する昇降アキュムレータ(71)と、前記昇降アキュムレータ(71)の圧力を変化して昇降補助力を調節する調圧部材(72)と、前記苗植付部(4)の苗量を検知する苗残量検知部材(4a)とを備え、前記苗残量検知部材(4a)による検知苗量が所定量以上のときは、前記調圧部材(72)により昇降アキュムレータ(71)の圧力を減少させ、前記検知苗量が所定量未満のときは、前記調圧部材(72)により昇降アキュムレータ(71)の圧力を増加させることを特徴とする。
請求項1に係る発明により、予備苗枠(9a)に苗を積載すると、調節アクチュエータ(61b)によって前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅が減少することから、積載苗の重さによる走行車体の前後の高さ変化が回復されることにより走行性が向上する。
請求項2に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、積載した苗の数に合わせて調節アクチュエータ(61b)を作動させ、前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節することにより、前輪サスペンション機構による走行車体の支持高さを常時一定に保つことができるので、走行性が向上する。
したがって、一部の予備苗載せ台(25)に苗が積載されている場合に、前輪サスペンション機構(61)の過大な伸縮幅の変化を防止できるので、圃場の凹凸により機体や苗植付部(4)が揺れることが防止され、走行性や苗の植付精度が向上する。
請求項3に係る発明により、請求項1または2に係る発明の効果に加え、作業者の重量分について調節アクチュエータ(61b)によって前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節できるので、走行車体の後部が持ち上がって、苗の植付深さが浅くなり、植え付けた苗が流されることや、苗が圃場面に届かず、苗の植付が行われなくなることが防止され、苗の植付精度が向上する。
また、フロート(4b)が圃場面から浮き上がる結果として、昇降リンク機構(3)が圃場の凹凸に合わせて作動せず、苗の植付深さが乱れる事態を防止できるので、苗の植付深さの適正化および、苗の植付精度の向上が可能となる。
請求項4に係る発明により、請求項1から3のいずれかに係る発明の効果に加え、予備苗枠(9a)に苗が積載されたとき、後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を増加して走行車体の後部が上昇することを防止できるので、苗の植付深さが適切になり、苗の植付精度が向上する。
また、フロート(4b)が圃場面に正常に接地することにより、圃場の凹凸に合わせて苗植付部(4)が自動昇降するので、いっそう苗の植付深さが適切になり、苗の植付精度が向上する。
請求項5に係る発明により、請求項4に係る発明の効果に加え、作業者の重量による走行車体の前後傾斜を、前輪サスペンション機構(61)と後輪サスペンション機構(62)で補正することにより、走行車体が前後水平に維持されるので、走行性が向上すると共に、苗植付部(4)と圃場面の距離が変化せず、苗の植付深さが安定する。
したがって、作業者の作業座席の座り方や姿勢にかかわらず、前輪サスペンション機構(61)と後輪サスペンション機構(62)が伸縮することにより、作業者の作業姿勢が自由になり、作業者の労力が軽減される。
請求項6に係る発明により、請求項4または5に係る発明の効果に加え、サスペンション機構(61,62)の伸縮動作を規制する伸縮規制部材(63a)を設けたことにより、前輪(21)及び後輪(22)のサスペンション機構(61,62)の作用を停止させることができるので、過度にサスペンション機構が作用してかえって走行車体の走行性を低下させることや、苗植付部(4)と圃場面の距離がバラつき、苗の植付深さが乱れることが防止される。
請求項7に係る発明により、請求項6に係る発明の効果に加え、伸縮規制部材(63a)は操作部材(63d)から連繋部材(63c)を介して進退位置の切替えが可能となることから、サスペンション機構(61,62)から離れた位置で伸縮規制部材(63a)の規制を切り替えることができるので、規制切替の度に前輪(21)または後輪(22)に近付く必要がなく、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
請求項8に係る発明により、請求項1から7のいずれかに係る発明の効果に加え、苗植付部(4)に積載された苗の量に合わせて調圧部材(72)を作動させ、昇降アキュムレータ(71)の圧力を増減させることにより、苗の積載量が変わっても昇降アキュムレータ(71)による苗植付部(4)の昇降を補助する力が一定になるので、苗植付部(4)が高速で上昇し過ぎて積載した苗が落下することや、苗植付部(4)が高速で下降し過ぎてフロート(4b)で圃場面を荒らしたり、苗植付部(4)が破損したりすることを防止できる。
また、苗植付部(4)の上昇が低速になり、旋回走行開始時に苗植付部(4)の下部側が圃場面と接触して圃場面を荒らすことや、苗植付部(4)の下降が低速になり、旋回走行終了時の苗の植付開始位置が遅くなり、旋回後に植付開始位置を揃えるために必要となる走行車体の操作が不要になる。
苗移植機の側面図 前輪の走行支持部の拡大断面図(a)およびその荷重負荷時(b) 後輪伝動ケースの側面図付帯による後輪走行支持部周りの側面図 ロック機構付きの走行伝動部(a)およびその作動時(b)の構成断面図 昇降リンク機構の要部の平面図(a)および側面図(b) 電極ハーネスの配索構成図 スリップリングのハーネスの配索構成図 上下スイング式のフロントアクスルの要部断面図 可変施肥機の深さセンサの関係側面図 スリップリングリード線の取出部の要部拡大断面図 金具取付部について部分断面図および斜視図を付帯する断面構成図 本発明における実施の形態の乗用型田植機の左側面図 本発明における実施の形態の乗用型田植機の平面図 本実施の形態の乗用型田植機の左側の前輪近傍の左前輪ファイナルケースの拡大断面図であり、下部ケースが上部ケースに対して最も接近するべく摺動したことにより、スプリングが最も圧縮した状態を示す図 本実施の形態の乗用型田植機の左側の前輪近傍の左前輪ファイナルケースの拡大断面図であり、下部ケースが上部ケースに対して最も離間するべく摺動したことにより、スプリングが最も伸長した状態を示す図 本実施の形態の上部ケースの上端部の拡大概略断面図であり、キングピンシャフトが最も押し上げられた状態を示す図
上記技術思想に基づいて具体的に構成した発明の実施形態について、以下に図面に沿って詳細に説明する。
苗移植機1は、その側面図を図1に示すように、走行車体2の前後を支持する前輪21,21および後輪22,22と、前記走行車体2の後部に昇降リンク機構3を介して備えた苗植付部4と、前記走行車体の前部に複数段の予備苗枠25と、作業座席8、ハンドル9、および作業座席8下のエンジン7等を備えて構成される。
(緩衝機構)
前輪21には、支持高さを調節可能なサスペンション機構61を構成し、作業座席8の着座重量を検出する着座検出部材8aおよび予備苗枠25の積載苗量を検出する積載枠別の積載苗検出部材25aを設け、前輪ファイナルケース21bに対する前輪伝動ケース21cの支持高さを苗検出に応じて補うようにサスペンション機構61の支持高さを調節制御可能に構成する。
詳細には、前輪21の伝動ケースの拡大断面図(a)およびその荷重負荷時(b)を図2に示すように、前輪21の支軸21aを軸支する前輪ファイナルケース21bと伝動ケース21cとの間に、スプライン嵌合によりスライド可能なキングピンシャフト10と、このキングピンシャフト10の上端をスラスト支持するスプリング61aと、このスプリング61aの基端位置を移動調節するシリンダモータ等によるアクチュエータ61bとからなるサスペンション機構61を介設し、前輪軸重によるスプリング61aの撓み量を補うようにアクチュエータ61bを進退可能に制御する。
詳細には、予備苗枠9aの積載枠別の積載苗検出部材25a…による積載量、着座検出部材8aによるオペレータ重量による沈み量相当分をアクチュエータ61bの進出制御によって高く支持して伸縮幅を抑えることにより、荷重による機体の沈み込みによる機体前後方向の傾斜が水平化され、圃場の凹凸に合わせて支軸21aを上下動可能に支持することができる。
このように、積載した苗の数に合わせて前輪サスペンション機構の調節アクチュエータの支持高さを変更することにより、積載した苗の量に応じて高さが調節されるので、前輪サスペンション機構による走行車体の支持高さを常時一定にできるので、走行性が向上する。したがって、一部の予備苗載せ台に苗が積載されている場合に、前輪サスペンション機構の過大な高さ調節を防止できるので、圃場の凹凸により機体や苗植付部が揺れることが防止され、走行性や苗の植付精度が向上する。
また、後輪伝動ケース22cの側面図付帯による後輪22周りの側面図を図3に示すように、後輪22の支軸22aを軸支する後輪ファイナルケース22bと後輪伝動ケース22cの間を上下スライド可能に構成するとともに、スプリング62aとその基端位置を移動調節するシリンダモータ等によるアクチュエータ62bとからなるサスペンション機構62を介設し、予備苗枠9aの積載枠別の積載苗検出部材25a…による積載量、着座検出部材8aによるオペレータ重量による後輪22の浮き上がり量相当分をアクチュエータ62bの後退によって低位支持して伸縮幅を増加制御し、機体の前後傾斜を抑えることができる。
また、機体姿勢について前後水平センサを設け、その水平検出まで前後のアクチュエータ62a,62bを制御することによって前後水平姿勢に維持されるので、走行性が向上すると共に、苗植付部と圃場面の距離が変化せず、苗の植付深さが安定する。
したがって、作業者の作業座席8の座り方や姿勢にかかわらず、前輪サスペンション機構と後輪サスペンション機構が伸縮することにより、作業者の作業姿勢が自由になり、作業者の労力が軽減される。
(ロック機構)
次に、サスペンション機構の固定について説明する。
上記構成のサスペンション機構61は、ロック機構付きの走行伝動部(a)およびその作動時(b)の構成断面図を図4に示すように、上下分割可能な前輪伝動ケース21cの上下間に進退可能に伸縮規制部材63aを設ける。
詳細には、キングピンシャフト10の端部に取付けた大径の端部材10eに干渉してスライド移動を規制するロック位置まで進退可能に伸縮規制部材63aを支持アーム63bによって進退可能に支持し、この支持アーム63bをガイドワイヤ63cを介して作業座席8の操作部材63dからロック操作可能にサスペンション機構61のロック機構63を構成する。
上記構成のロック機構63により、前輪21,21及び後輪22,22のそれぞれのサスペンション機構61,62の作用を停止させることができるので、過度にサスペンション機構が作用してかえって走行車体の走行性を低下させることや、苗植付部4と圃場面との距離がバラつき、苗の植付深さが乱れる事態を回避することがでる。
また、伸縮規制部材63aは連繋部材であるガイドワイヤ63cを介して操作部材63dによる進退位置の切替えが可能となることから、前輪21,21及び後輪22,22から離れた位置でサスペンション機構61,62の規制を切り替えることができるので、規制の切替の度に前輪21または後輪22に近付く必要がなく、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
(昇降リンク機構)
昇降リンク機構3は、その要部の平面図(a)および側面図(b)を図5に示すように、昇降リンク機構3は、昇降補助力を作用する昇降アキュムレータである空気タンク71と、この空気タンク71の圧力を変化して昇降補助力を調節する調圧部材である圧力調節シリンダ72とを備えてスイング式に構成し、苗植付部4の苗量を検知する苗残量検知部材4aが所定の基準量検知状態のときは、圧力調節シリンダ72により空気タンク71の圧力を減少させ、また、苗残量検知部材4aが所定の基準量未満の検知状態のときは、圧力調節シリンダ72により空気タンク71の圧力を増加させるように圧力制御を構成する。
上記構成の昇降リンク機構3は、苗植付部4に積載された苗の量に合わせて調圧部材72を作動させ、昇降アキュムレータ71の圧力を増減させることにより、苗の積載量が変わっても昇降アキュムレータ71による苗植付部の昇降を補助する力が一定になるので、苗植付部4が高速で上昇し過ぎて積載した苗が落下することや、苗植付部4が高速で下降し過ぎてフロート4bで圃場面を荒らしたり、苗植付部4が破損したりすることを防止できる。
また、苗植付部4の上昇が低速になり、旋回走行開始時に苗植付部4の下部側が圃場面と接触して圃場面を荒らすことや、苗植付部4の下降が低速になり、旋回走行終了時の苗の植付開始位置が遅くなり、旋回後に植付開始位置を揃えるための走行車体の操作が不要になる。
(電極板ハーネス)
次に、可変施肥機に適用されるフロントアクスル部分のハーネス構成について説明する。
前輪21の外側面に設けた電極板81からホイールシャフト21aに至る前輪21の電極ハーネス82は、その配索構成図を図6に示すように、フロントホイルカバー83と前輪21との間の空間部分EをL型構成の電極パイプ82aとし、前輪フランジ84の外周84aを貫通して前輪フランジ84で固定することにより、ハーネスの確実な保護が可能となる。
また、ホイールシャフト21aの軸端まで外側にハーネスを導くことにより、フロントホイルカバー83と前輪21との間の前記空間部分Eの泥溜まりにおけるハーネスの保護が可能となる。
スリップリング85のハーネス86は、その配索構成図を図7に示すように、ホイールシャフト21aと平行に設け、また、電極ハーネス82は、前輪21外側で接続することにより、前輪21とのドッキングが簡単に行えるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また、電極板81と電極ハーネス82を前輪21と一体化することにより、前輪21と電極ハーネス82のサブ組化が可能となることから、組立性の向上を図ることができる。
ホイールシャフト21aと平行のスリップリングハーネス86と、前輪21と一体の電極ハーネス82とを前輪21の外側で接続し、シーリング用のカバー21dで覆うことにより、ハーネス接続の簡単化とともに、防水性の向上を図ることができる。
上下スイング式のフロントアクスル21eについて、要部断面図を図8に示すように、フロントアクスル21eにハーネス案内パイプ87を立ち上げるとともに、フロントアクスル21eの上面にハーネス案内パイプ87の作動空間Fを設けることにより、ハーネスの配索性の向上を図ることができる。
可変施肥機の深さセンサ88の関係側面図を図9に示すように、機体前部に深さセンサ88を設け、この深さセンサ88の基準寸法Hより、深い場合や浅い場合の高さ変更をコントローラによって補正することにより、深さセンサ88の値を安定化することができる。
スリップリングリード線86aの取出部は、要部拡大断面図を図10に示すように、ホイールシャフト21aに平行に取り出してから前輪スポーク21fに沿って配索することにより、前輪21の交換をスムースに実施することができる。
また、ホイールシャフト21aに対して垂直、水平にスリップリングリード線86aを取出し、ホイールボス21g内に形成した軸端部に至る空間21hを配索することにより、スリップリングリード線86aをスムースに配索することができるので、ホイールボス21gの間の断線を防止することができる。
電極取付金具91を固定する前輪21のスポーク21fの金具取付部91aは、部分断面図および斜視図を付帯する断面構成図を図11に示すように、円形断面のスポーク21fの一部を異径形状に形成することにより、電極取付金具91を位置決めできるので、取付性と取付精度を向上することができる。
(関連機器)
以下に、上記走行支持部と関連する機器を中心に苗移植機1の実施形態について説明する。
図12は本発明における実施の形態の苗移植機の左側面図であり、図13は本発明における実施の形態の苗移植機の平面図である。
図12、図13に示す通り、本実施の形態の苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪21、21及び左右一対の後輪22、22を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に左右前輪ファイナルケース100、100が設けられ、該左右前輪ファイナルケース100、100の操向方向を変更可能なそれぞれの前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸21aに、左右前輪21、21がそれぞれ取り付けられている。尚、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されている。
また、左右前輪ファイナルケース100、100は、それぞれ、後述するキングピンシャフト10(図14参照)の上部を覆う上部ケース110と、キングピンシャフト10の下部を覆うと共に、上部ケース110に対して摺動及び回動可能に設けられた下部ケース120と、を有している。ここで、キングピンシャフト10は、前輪21にミッションケース12からの駆動力を伝動すると共に、後述するサスペンション機構130(図14参照)により左右前輪ファイナルケース100、100内にそれぞれ上下動可能に配置されている。
また、後輪支持部材としての後輪伝動ケース19の左右側部に左右後輪22、22がそれぞれ取り付けられている。
また、エンジン7はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン7の回転動力が、ベルト伝動装置7b及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッション(図示省略)により変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース100、100に伝達されて前輪21、21を駆動すると共に、残りが左右後輪ギヤケース(図示省略)に伝達されて、後輪伝動ケース19から左右後輪22、22を駆動する。
また、ミッションケース12の右側側面より取出された外部取出動力は、植付伝動軸6によって苗植付部4へ伝動される。
また、エンジン7の上部はエンジンカバー7aで覆われており、その上に作業座席8が設置されている。作業座席8の前方には左右前輪21、21を操向操作するハンドル9が設けられている。
尚、本実施の形態の左右前輪ファイナルケース100、100のそれぞれは、本発明の走行伝動ケースの一例にあたる。
次に、主として図14及び図15を参照しながら、本実施の形態の苗移植機1の左右前輪ファイナルケース100、100を中心に更に説明する。
尚、左右前輪ファイナルケース100、100は、左右対称の構成であるので、ここでは、左前輪ファイナルケース100の構成、及び動作について説明し、右前輪ファイナルケース100については説明を省略する。
図14は、本実施の形態の苗移植機1の左側の前輪21近傍の左前輪ファイナルケース100の拡大断面図であり、下部ケース120が上部ケース110に対して最も接近するべく摺動したことにより、スプリング131が最も圧縮した状態を示している。また、図15は、本実施の形態の苗移植機1の左側の前輪21近傍の左前輪ファイナルケース100の拡大断面図であり、下部ケース120が上部ケース110に対して最も離間するべく摺動したことにより、スプリング131が最も伸長した状態を示している。
尚、本実施の形態のキングピンシャフト10は、本発明の走行伝動軸の一例にあたる。
圃場の凹凸による前輪21の上下動を吸収する為の、スプリング131等から構成されたサスペンション機構130が、図14、図15に示す通り、左前輪ファイナルケース100内に設けられている。
左前輪ファイナルケース100は、上下のファイナルケースである、上部ケース110と下部ケース120とを組み合わせることによって構成されている。
下部ケース120は、前輪21の操舵時に回動可能とするべく上部ケース110に装着されている。
即ち、下部ケース120は、キングピンシャフト10とともに、上部ケース110に対して摺動及び回動可能に設けられている。
そして、下部ケース120と上部ケース110との摺動部分には、下部ケース120のスリーブ122が設けられており、キングピンシャフト10と上部ケース110との摺動部分には、上部ケース110に配置された、キングピンシャフト10の姿勢を整えるためのライナー111がスプライン接続されている。
上部ケース入力軸35からの回転力は、その先端に固定された上駆動ベベルギア31を回転させる。147は上部ケース入力軸35の先端を軸受けする入力軸軸受部材(ベアリング)である。
上駆動ベベルギア31は、上従動ベベルギア32と噛み合っている。
この上従動ベベルギア32は、上部ケース110に固定されているキングピンシャフト上端軸受部材148にて回動自在に配置されると共に、当該上従動ベベルギア32の中心部に設けられた貫通孔の内壁面には、キングピンシャフト10の表面に形成されたスプライン溝10aに嵌合させるべく、貫通孔側スプライン溝32aが形成されている。
そして、当該上従動ベベルギア32の貫通孔にキングピンシャフト10が、キングピンシャフト10の軸方向に摺動可能な状態で挿入配置されている。
尚、12はスプライン溝10aの突起部である噛合突起を示す。
また、キングピンシャフト10の下端には下駆動ベベルギア33が取り付けられており、左前輪車軸21aに固定された下従動ベベルギア34と噛み合っている。左前輪車軸21aは、下部ケース120内に設けられたベアリング142、143にて回動自在に支持されている。
以上の構成により、エンジン7からの駆動力は、ミッションケース12、上部ケース入力軸35、上駆動ベベルギア31、上従動ベベルギア32、下駆動ベベルギア33、下従動ベベルギア34、及び左前輪車軸21aを介して左前輪21に伝達される。
一方、上部ケース110と下部ケース120との間には、圧縮バネ部材としてスプリング131が設けられている。即ち、上部ケース110に設けられたベアリング145に回動自在に支持された上部スプリング受部材112と、下部ケース120に設けられたベアリング144に回動自在に支持された下部スプリング受部材123との間に、スプリング131が設けられている。
尚、上部スプリング受部材112と一体的に構成されたライナー111の内周面には、上述した通り、ライナー側スプライン溝111aが形成されており、当該ライナー側スプライン溝111aが、キングピンシャフト10の表面に形成されたスプライン溝10aに係合した構成である。
以上の構成によって、例えば、左前輪21の接地面に凸部があって、左前輪21が該凸部に乗り上げた場合には、図14に示す通り、左前輪21が上方に押し上げられようとするが、この左前輪21を上方に押し上げる力にてスプリング131が縮み、左前輪21及び下部ケース120及びキングピンシャフト10が矢印A方向に移動して、上部ケース110やアクスルケース40が上下動することが防止され、左前輪21の接地面に凸部があっても機体の水平姿勢が維持される。
また、これとは逆に、左前輪21の接地面に凹部があって、左前輪21が該凹部に落ち込んだ場合には、図15に示す通り、左前輪21が下方に下がろうとするが、この左前輪21が下方に下げるのをスプリング131の伸びにより、左前輪21及び下部ケース120及びキングピンシャフト10が矢印B方向に移動して、上部ケース110やアクスルケース40が上下動することが防止され、左前輪21の接地面に凹部があっても機体の水平姿勢が維持される。
ところで、左前輪ファイナルケース100内には、キングピンシャフト10、サスペンション機構130、ならびに各種ベベルギア31〜34などの作動による焼付及び摩滅を抑えるためのグリスなどの油脂が、潤滑剤として注入されている。
上部ケース110の上端部には、図14、図15に示す通り、上端開口部101が設けられており、その上端開口部101を覆うアッパーカバー50が、ボルト50aにて着脱自在に固定されている。また、アッパーカバー50の中央部には、貫通孔51が設けられており、その貫通孔51には着脱自在の蓋51aが装着されている。上記潤滑剤は、この蓋51aを取り外して容易に注入することが出来る。アッパーカバー50については更に後述する。
また、キングピンシャフト10の上端部には、キングピンシャフト10の下方への抜け止めの機能を有すると共に、キングピンシャフト10の押し上げの上限位置を規定する座金200が、ボルト11にて着脱可能に固定されている(図14、図15参照)。
尚、本実施の形態のアッパーカバー50は、本発明のストッパー部材の一例であり、本実施の形態の座金200は、本発明の座金部材の一例である。また、本実施の形態のボルト11は、本発明の締結部材の一例にあたる。
以下、アッパーカバー50の構成、並びにキングピンシャフト10の抜け止め及び押し上げの上限位置を規定する構成を中心に、図面を参照しながら更に説明する。
図16は、本実施の形態の上部ケース110の上端部の拡大概略断面図であり、キングピンシャフト10が最も押し上げられた状態を示している。
アッパーカバー50は、上部ケース110の上端開口部101を覆う、平面視で略円形状の部材であり、その中央部に、潤滑剤を注入したりボルト11を締め付けたりする為の貫通孔51が設けられている。
また、アッパーカバー50は、図16に示す通り、表面側は概ね平面であるが、内面側は、貫通孔51を中心として、その周囲がキングピンシャフト10側に向けて突き出した環状突起部52が形成されている。環状突起部52の中央の凹部53の内径は、貫通孔51の内径より大きく、且つ、ボルト11のボルト頭の最大径よりも大きい。また、環状突起部52の凹部53の深さは、図16に示す通り、ボルト11のボルト頭と、蓋51aの先端部との間にある程度の隙間を確保するべく構成されている。
また、環状突起部52のキングピンシャフト10側の面には、リング状の平面部52aが形成されており、座金200の上面200aと接触可能に構成されている。
一方、座金200は、座金200の板厚よりも高さが高いカラー部材210をボルト11のねじ部に嵌め込んだ状態のボルト11により、キングピンシャフト10の上端部10bの中央部に回動自在に取り付けられている。座金200の直径は、キングピンシャフト10の直径より大きい。
次に、キングピンシャフト10が最も押し上げられた際の各部の動作について、図16を参照しながら説明する。
苗移植機1が圃場を走行中にキングピンシャフト10が最も押し上げられた際、座金200の上面が、アッパーカバー50の環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aに強く押しつけられる。その際、キングピンシャフト10は回動しているので、キングピンシャフト10の上端部10bと座金200の下面200bとの間の摩擦力が、座金200の上面200aと環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間の摩擦力よりも小さいときは、座金200は、環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間では回動せずに停止状態を維持すると共に、座金200の下面200bが、キングピンシャフト10の上端部10bと摺動し続けることになる。
しかし、座金200の板厚よりも高さが高いカラー部材210がボルト11のねじ部に嵌め込まれているので、ボルト11がキングピンシャフト10の上端部10bにしっかりと締め付けられた状態であっても、ボルト11のボルト頭の下面と座金200の上面200aとの間には隙間がある。つまり、座金200はカラー部材210の回りを相対的に回動する。
よって、座金200が、キングピンシャフト10に対して相対的に回動しても、座金200はボルト11と接触していないので、座金200がボルト11を緩める方向あるいは締め付ける方向に回動させる摩擦力を発生させることは無い。
これにより、サスペンション機構130により座金200が押し上げられたとき、カラー部材210の周囲を座金200が回転するので、摩擦による回転でボルト11が弛むことが防止され、サスペンション部材が有効に作用し、走行性能が向上する。
また、キングピンシャフト10が、サスペンション機構130により上方に押し上げられた際、キングピンシャフト10の上端部10bにボルト11で固定された座金200と接触し、キングピンシャフト10のさらなる上方への移動を阻止する環状突起部52を有するアッパーカバー50を、上部ケース110に着脱自在に設けたことにより、サスペンション機構130の点検や部品交換を行う際、アッパーカバー50を外すだけで行うことができ、メンテナンスに要する時間と労力が出来、メンテナンス性が向上する。
次に、キングピンシャフト10が最も押し下げられた際の各部の動作について、図15、図16を参照しながら説明する。
苗移植機1が圃場を走行中にキングピンシャフト10が最も押し下げられた際、座金200の下面200b(図16参照)の外周部分が、上従動ベベルギア32の上端部32a(図16参照)に当たり、それ以上は下方に移動しないので、キングピンシャフト10の抜け防止機能を発揮する。
上従動ベベルギア32は、キングピンシャフト10と共に回動しているので、座金200は上従動ベベルギア32の上端部32aとボルト11のボルト頭の下面との間に挟まれて回動する。しかし、ボルト11もキングピンシャフト10と共に回動しているので、座金200がボルト11を緩める方向あるいは締め付ける方向に回動させる摩擦力を発生させることは無い。
尚、座金200はバネ材としても良い。座金200をバネ材とすることで、耐久性を向上させることが出来る。
また、座金200は焼結材としても良い。座金200を焼結材とすることで、摩滅を防止することが出来る。
また、上記カラー部材210に代えて、段付きボルトを用いても良い。
尚、上記実施の形態では、ボルト11のねじ部と座金200との間に、カラー部材210を配置した構成について説明したが、これに限らず例えば、カラー部材210は設けられておらず、キングピンシャフト10の上端部10bに座金200がボルト11にて固定された構成であっても良い。
この構成によれば、キングピンシャフト10が、サスペンション機構130により上方に押し上げられた際、キングピンシャフト10の上端部10bにボルト11で固定された座金200と接触し、キングピンシャフト10のさらなる上方への移動を阻止する環状突起部52を有するアッパーカバー50を、上部ケース110に着脱自在に設けたことにより、サスペンション機構130の点検や部品交換を行う際、アッパーカバー50を外すだけで行うことができ、メンテナンスに要する時間と労力が出来、メンテナンス性が向上するという効果を発揮する。
また、上記構成において、キングピンシャフト10の上端部10bには、スプリング131の伸長時(キングピンシャフト10が最も押し下げられた時)のストッパーとして座金200をボルト11にて固定しているが、その座金200を環状突起部52に接触可能な構成とすることで、スプリング131の圧縮時(キングピンシャフト10が最も押し上げられた時)のストッパーとしての機能も兼ねた構成であっても良い。この構成によれば、アッパーカバー50を上部ケース110に着脱自在に設けたことにより、アッパーカバー50の環状突起部52或いは座金200等の摺動部材の摩滅や過負荷に対して、点検や部品交換が容易に行えるという効果を発揮する。
また、上記構成において、座金200とキングピンシャフト10との間に回り止め用のロールピン(図示省略)を設けた構成であっても良い。この構成によれば、ロールピンを設けたことで、キングピンシャフト10が最も押し上げられた時でも、座金200は、環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間で滑りながら、キングピンシャフト10と共に回るので、ボルト11が弛みキングピンシャフト10から外れることがなく、サスペンション機構130のサスペンション機能が有効に作用し、走行性能が向上する。即ち、部品点数を増やすことなく、サスペンション機構130により座金200が押し上げられたときでもボルト11の弛みを防止出来るので、サスペンション部材が有効に作用し、走行性能が向上する。
また、上記構成において、座金200とキングピンシャフト10との間に回り止め用のロールピン(図示省略)を設ける代わりに、座金200をキングピンシャフト10に2本のボルト11にて固定した構成であっても良い。この構成によれば、ボルト11を2本にしたことで、キングピンシャフト10が最も押し上げられた時でも、座金200は、環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間で滑りながら、キングピンシャフト10と共に回るので、ボルト11が弛みキングピンシャフト10から外れることがなく、サスペンション機構130のサスペンション機能が有効に作用し、走行性能が向上する。即ち、部品点数を増やすことなく、サスペンション機構130により座金200が押し上げられたときでもボルト11の弛みを防止出来る。
また、上記実施の形態では、ボルト11のねじ部と座金200との間に、カラー部材210を配置した構成について説明したが、これに限らず例えば、カラー部材210は設けられておらず、且つ、キングピンシャフト10の上端部10bの表面に摩擦用の凹凸として菊座(図示省略)を設けることにより、キングピンシャフト10の上端部10bの表面と座金200の下面200bとの間の摩擦力が、座金200の上面200aと環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間の摩擦力よりも大きいことを特徴とした構成であっても良い。
この構成によれば、キングピンシャフト10の上端部10bと座金200との間の摩擦力が、座金200と環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間の摩擦力よりも大きくなるので、座金200と環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間に摩擦力が生じた際でも、座金200はキングピンシャフト10と共に回り、ボルト11が弛みキングピンシャフト10から外れることがなく、サスペンション機構130のサスペンション機能が有効に作用し、走行性能が向上する。即ち、部品点数を増やすことなく、サスペンション機構130により座金200が押し上げられたときでもボルト11の弛みを防止出来る。
また、上記実施の形態では、ボルト11のねじ部と座金200との間に、カラー部材210を配置した構成について説明したが、これに限らず例えば、カラー部材210は設けられておらず、且つ、座金200の表面の内、キングピンシャフト10と接する側の面である座金200の下面200bに摩擦用の凹凸として菊座(図示省略)を設けることにより、キングピンシャフト10の上端部10bの表面と座金200の下面200bとの間の摩擦力が、座金200の上面200aと環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間の摩擦力よりも大きいことを特徴とした構成であっても良い。
この構成によれば、キングピンシャフト10の上端部10bと座金200との間の摩擦力が、座金200と環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間の摩擦力よりも大きくなるので、座金200と環状突起部52に形成されたリング状の平面部52aとの間に摩擦力が生じた際でも、座金200はキングピンシャフト10と共に回り、ボルト11が弛みキングピンシャフト10から外れることがなく、サスペンション機構130のサスペンション機能が有効に作用し、走行性能が向上する。即ち、部品点数を増やすことなく、サスペンション機構130により座金200が押し上げられたときでもボルト11の弛みを防止出来る。
3 昇降リンク機構
4 苗植付部
4a 苗残量検知部材
4b フロート
4c 回動検知部材
8 作業座席
8a 重量検知部材
9a 予備苗枠
21 前輪
22 後輪
25 予備苗載せ台
25a 苗積載検知部材
61 前輪サスペンション機構
61b 調節アクチュエータ
62 後輪サスペンション機構
62b 調節アクチュエータ
63a 伸縮規制部材
63c 連繋部材
63d 操作部材
71 昇降アキュムレータ
72 調圧部材

Claims (8)

  1. 走行車体の前後を支持する前輪(21)および後輪(22)と、前記前輪(21)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる前輪サスペンション機構(61)と、前記走行車体の後部に昇降リンク機構(3)を介して昇降可能に備えた苗植付部(4)と、前記走行車体の前部に補充用の苗を積載する予備苗枠(9a)とを設けた苗移植機において、
    前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を変更する調節アクチュエータ(61b)と、前記予備苗枠(9a)の積載苗を検知する苗積載検知部材(25a)とを備え、前記苗積載検知部材(25a)による苗検知に応じて前記調節アクチュエータ(61b)により前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節することを特徴とする苗移植機。
  2. 前記予備苗枠(9a)を構成する複数の予備苗載せ台(25)各々前記苗積載検知部材(25a)を配置し、該苗積載検知部材(25a)が検知する積載苗の数に合わせて前記調節アクチュエータ(61b)を調節することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記苗植付部(4)の下端位置で圃場の凹凸に合わせて前後に傾斜可能に軸支したフロート(4b)と、前記フロート(4b)の仰角を検知する回動検知部材(4c)と、前記走行車体に設けた重量検知部材(8a)付きの搭乗者用の作業座席(8)とを備え、前記回動検知部材(4c)の検出角度に合わせて前記昇降リンク機構(3)によって前記苗植付部(4)を昇降させるとともに、前記重量検知部材(8a)が検知する作業者の重量に合わせて前記調節アクチュエータ(61b)によって前記前輪サスペンション機構(61)の伸縮幅を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
  4. 前記後輪(22)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる後輪サスペンション機構(62)と、前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を変更する第2調節アクチュエータ(62b)とを設け、前記苗積載検知部材(25a)による苗検出によって前記第2調節アクチュエータ(62b)によって前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を増加調節することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
  5. 前記後輪(22)を圃場の凹凸に合わせて上下動させる後輪サスペンション機構(62)と、前記後輪サスペンション機構(62)の伸縮幅を変更する第2調節アクチュエータ(62b)と、走行車体の前後方向の水平を検知する水平検知部材とを設け、前記重量検知部材(8a)の検知により、前記水平検知部材による水平検知まで、前記調節アクチュエータ(61b)と前記第2調節アクチュエータ(62b)を作動することを特徴とする請求項4に記載の苗移植機。
  6. 前記サスペンション機構(61,62)は、それぞれの伸縮動作を規制する伸縮規制部材(63a)を解除位置まで進退切替え可能に備えることを特徴とする請求項4または5に記載の苗移植機。
  7. 前記伸縮規制部材(63a)の進退位置を切替え可能に連繋部材(63c)の一端を連結し、他端に切替え操作可能に操作部材(63d)を連結したことを特徴とする請求項6に記載の苗移植機。
  8. 前記昇降リンク機構(3)に昇降補助力を作用する昇降アキュムレータ(71)と、前記昇降アキュムレータ(71)の圧力を変化して昇降補助力を調節する調圧部材(72)と、前記苗植付部(4)の苗量を検知する苗残量検知部材(4a)とを備え、前記苗残量検知部材(4a)による検知苗量が所定量以上のときは、前記調圧部材(72)により昇降アキュムレータ(71)の圧力を減少させ、前記検知苗量が所定量未満のときは、前記調圧部材(72)により昇降アキュムレータ(71)の圧力を増加させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の苗移植機。

JP2014211958A 2014-10-16 2014-10-16 苗移植機 Pending JP2016077213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211958A JP2016077213A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 苗移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211958A JP2016077213A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 苗移植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016077213A true JP2016077213A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55955305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014211958A Pending JP2016077213A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 苗移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016077213A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112825659A (zh) * 2021-02-03 2021-05-25 桂林航天工业学院 一种小型罗汉果移栽装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0430706A (ja) * 1990-05-29 1992-02-03 Kubota Corp 田植機
JPH06261602A (ja) * 1993-03-17 1994-09-20 Kubota Corp 作業機の昇降制御装置
JPH0799812A (ja) * 1993-10-04 1995-04-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機の水平制御装置
JPH0965725A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Iseki & Co Ltd 不耕起移植機
JP2009017850A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
US20090212473A1 (en) * 2008-02-25 2009-08-27 Kubota Corporation Hydraulic Suspension System
JP2011030436A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Iseki & Co Ltd 苗植機の苗タンク移動装置
JP2013048601A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2014068582A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Iseki & Co Ltd 苗移植機

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0430706A (ja) * 1990-05-29 1992-02-03 Kubota Corp 田植機
JPH06261602A (ja) * 1993-03-17 1994-09-20 Kubota Corp 作業機の昇降制御装置
JPH0799812A (ja) * 1993-10-04 1995-04-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機の水平制御装置
JPH0965725A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Iseki & Co Ltd 不耕起移植機
JP2009017850A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
US20090212473A1 (en) * 2008-02-25 2009-08-27 Kubota Corporation Hydraulic Suspension System
JP2011030436A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Iseki & Co Ltd 苗植機の苗タンク移動装置
JP2013048601A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2014068582A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Iseki & Co Ltd 苗移植機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112825659A (zh) * 2021-02-03 2021-05-25 桂林航天工业学院 一种小型罗汉果移栽装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101783285B1 (ko) 작업 차량
JP5204798B2 (ja) 作業車
US11040589B2 (en) Work vehicle
JP2011173569A5 (ja)
JP2016077213A (ja) 苗移植機
US20090174244A1 (en) Seat height and tilt adjustment apparatus and method
JP6098627B2 (ja) 苗移植機
JP5797468B2 (ja) 作業車両
JP2016119879A5 (ja)
JP2006273195A (ja) 作業車の後輪支持構造
WO2015108105A1 (ja) 作業車両
JP2012191889A (ja) 苗移植機
JP6765294B2 (ja) 油圧ロボット
JP6020487B2 (ja) 苗移植機
JP5020290B2 (ja) 田植機
JP2015134551A (ja) 作業車両
JP2020178668A (ja) 苗移植機
JP2013042747A (ja) 苗移植機
JP6115463B2 (ja) 苗移植機
JP2009078771A (ja) 作業機のクローラ走行装置
JP6611697B2 (ja) 作業車
JP2009240317A (ja) 田植機
JP6291374B2 (ja) 作業車両
JP6787012B2 (ja) 作業車両
JP2017140003A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180529