JP2016076384A - 防水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入荷重を低減して切れ等を防止することが可能な、また、例えば電線が振れたとしても防水性能の確保を安定させることが可能な、防水栓を提供する。
【解決手段】防水栓27は、この内側が電線の被覆外周面に液密に密着するとともに、外側がコネクタハウジングの端子収容室22の内周面34に液密に密着する略筒状の弾性部材である。防水栓27の外周面には、環状のリップ部が形成される。このリップ部は、複数形成される。複数のリップ部は、電線を挿通する孔の軸に対し傾く方向にのびる斜めリップ部36として形成される。この複数の斜めリップ部36は、上記軸に沿って所定の間隔Dをあけて並んで配置される。複数の斜めリップ部36のそれぞれは、端子収容室22の内周面34に対する初期接触部分Aと最終接触部分Bとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電線の被覆外面とコネクタハウジングの端子収容室の内周面とに液密に密着する防水栓に関する。
複数本の電線からなるワイヤハーネスの端末にコネクタが設けられ、このコネクタに防水性能を持たせるために、従来から防水栓が用いられる(具体的には、コネクタハウジングと電線との間の防水性能確保に防水栓が用いられる)。
図9及び図10(a)において、例えば下記特許文献1に開示される防水栓1(所謂ゴム栓)は、弾力性を有する略筒状に形成される。防水栓1は、この内側に電線挿通孔2が形成される。また、防水栓1の外周面3には、リップ部4、5が形成される。この他、防水栓1には、端子金具6の被覆加締め片7によって電線8の被覆9とともに加締められる圧着部10が形成される。防水栓1は、電線8の被覆外周面に液密に密着するように形成される。また、防水栓1は、リップ部4、5がコネクタハウジング11の端子収容室12の内周面13に液密に密着するように形成される。
図10(a)において、リップ部4、5は、それぞれ環状に形成される。もう少し詳しく説明すると、防水栓1の外周面3から外側に断面山形状に突出する部分に形成される。また、断面山形状のリップ部4、5は、この頂部が防水栓1の中心軸C1(電線挿通孔2の軸)に直交する軸C2上に位置するように形成される。リップ部4、5は、間隔をあけずに並んで(連続して)形成される。リップ部4、5は、端子収容室12に対し先に挿入される方、すなわちリップ部4の方が突出する高さが低くなるように形成される。リップ部4、5は、端子収容室12の内周面13の径よりも大きな外径を有するように形成される。
上記構成及び構造において、防水栓1を電線8に組み付け、この状態でコネクタハウジング11の端子収容室12に対し挿入を行うと、先ず、リップ部4が端子収容室12の開口縁14に当接する。リップ部4は、挿入に係る作用により弾性変形して潰れ、この潰れによって端子収容室12の内部へと挿入される。リップ部4が挿入されると、次に、リップ部5が端子収容室12の開口縁14に当接する。リップ部5もリップ部4と同様に弾性変形して潰れ、この潰れによって端子収容室12の内部へと挿入される。
上記従来技術にあっては、リップ部4、5の頂部が軸C2上に位置するような環状のリブ形状に形成されることから、端子収容室12の開口縁に当接する部分は、図10(b)、(c)のハッチング箇所4a、5aに一致する。すなわち、リップ部4、5のそれぞれは、この全周にわたって端子収容室12の開口縁14に当接する。全周にわたってリップ部4、5が端子収容室12の開口縁14に当接することから、挿入荷重が当然に大きくなってしまうことになる。
従来技術は、リップ部4、5の突出高さを変えて初期の挿入荷重を低減しようとするが、その効果は僅かである。何故ならば、リップ部4、5は間隔をあけずに並んで配置されるからである。これにより、リップ部4が弾性変形する際の歪みに係る体積移動がリップ部5の存在によって妨げられてスムーズに行われず、そのため効果は僅かである。尚、挿入荷重が高くなると、リップ部4、5に切れが生じる虞がある。切れが生じると防水性能の確保が困難になるという問題点がある。
ところで、初期挿入荷重を低減するため、下記特許文献2には次のような技術が開示される。特許文献2は、ハウジングにコネクタを挿入する際の挿入荷重を低減することを目的として提案されたものである。図11を参照しながら簡単に説明をすると、ハウジング15には、コネクタ挿入孔16が形成される。一方、コネクタ17には、コネクタ挿入孔16に挿入される軸部18が形成される。この軸部18には、環状溝19が一つ形成され、環状溝19には、弾性部材20が取り付けられる。弾性部材20は、環状溝19とコネクタ挿入孔16とにそれぞれ液密に密着するような形状に形成される。また、弾性部材20のサイズは、環状溝19の形状に合わせて設定される。環状溝19は、コネクタ挿入孔16の軸に対して斜めになるような軸C3の溝に形成される。
上記構成及び構造において、環状溝19に弾性部材20を組み付けてコネクタ17の軸部18をハウジング15のコネクタ挿入孔16に挿入すると、弾性部材20における矢印A部分がコネクタ挿入孔16の開口縁に当接する。弾性部材20の矢印A部分は、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによってコネクタ挿入孔16の内部へと挿入される。弾性部材20は挿入に伴い徐々に弾性変形する部分が増え、最終的に矢印B部分まで弾性変形すると、弾性部材20の全体がコネクタ挿入孔16の内部に挿入された状態になる。
本願発明者は、弾性部材20と同じ形状、すなわちコネクタ挿入孔16の軸に対して斜めになるような形状を、同じ配置及び数で図10の防水栓1の外周面3に形成し、これをリップ部4、5の代替部分にすることを検討した。しかしながら、防水栓1は電線8に組み付けられるものであり、電線8に外力が加わって電線8の振れが生じると、この時、代替部分の数が一つであれば電線8の振れに伴って揺動が起こり、結果、代替部分での防水性能を安定して確保することができないと本願発明者は考えた。すなわち、特許文献2の技術を単純に採用するだけでは不十分であり、改善の余地があると本願発明者は考えた。
特開2013−152803号公報 特開2007−311224号公報
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、挿入荷重を低減して切れ等を防止することが可能な、また、例えば電線が振れたとしても防水性能の確保を安定させることが可能な、防水栓を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、弾力性を有する略筒状の部材であり、内側に電線挿通孔が形成されるとともに、外周面に環状のリップ部が形成され、且つ、前記電線挿通孔は端末に端子金具が設けられた電線の被覆外周面に液密に密着するとともに、前記リップ部はコネクタハウジングの端子収容室の内周面に液密に密着する防水栓において、前記リップ部は複数形成され、且つ、該複数のリップ部は前記電線挿通孔の軸に対し傾く方向にのびる斜めリップ部として形成され、且つ、該複数の斜めリップ部は前記軸に沿って所定の間隔をあけて並んで配置されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタハウジングの端子収容室に対し防水栓の挿入を開始すると、複数あるうちの一番先に挿入される斜めリップ部は、この一部が端子収容室の開口縁に当接する。斜めリップ部の上記一部は、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによって端子収容室の内部へと挿入される。斜めリップ部は、挿入に伴って徐々に弾性変形する部分が増え、最終的にこの全体が弾性変形すると、一番目の斜めリップ部が端子収容室に挿入された状態になる。そして、次に挿入される斜めリップ部も挿入の過程で上記と同じ状態になる。
斜めリップ部は所定の間隔をあけて並んで配置されることから、全ての斜めリップ部が挿入されると、防水栓は複数の斜めリップ部の各形成箇所で端子収容室の内周面に液密に密着する。この時、防水栓は、複数箇所で恰も保持されたような状態になり、防水栓の組み付け先である電線に振れが生じた場合であっても防水栓は防水性能の確保に影響するような揺動が生じることがない。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の防水栓において、前記複数の斜めリップ部のそれぞれは、前記端子収容室の前記内周面に対する初期接触部分と最終接触部分とを有し、且つ、前記所定の間隔としては、前記端子収容室に先に挿入される前記斜めリップ部の前記最終接触部分の位置と、次に挿入される前記斜めリップ部の前記初期接触部分の位置とを前記軸上で略一致させる間隔が最短として設定されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、例えば一番先に挿入される斜めリップ部の挿入途中では、次に挿入される斜めリップ部の挿入が開始されることがない。本発明では、一番先に挿入される斜めリップ部の挿入が終わるタイミングで、又は、挿入が終わってからのタイミングで、次に挿入される斜めリップ部の挿入が開始される。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の防水栓において、前記複数の斜めリップ部のそれぞれは、前記軸に対し傾く方向が一つだけに設定されてなる、又は、傾く方向の部分が複数連続させるように設定されてなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタハウジングの端子収容室に対する当接が一箇所又は複数箇所になるような設定で斜めリップ部が形成される。すなわち、全周にわたっての当接になるような設定ではない。
請求項1に記載された本発明によれば、挿入荷重を低減して切れ等を防止することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、例えば電線が振れたとしても防水性能の確保を安定させることができるという効果も奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、挿入荷重の低減に寄与することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、初期挿入荷重を低減することができるという効果を奏する。
本発明に係る防水栓が組み付けられた端子付き電線と、この端子付き電線の収容先になるコネクタハウジングとを示す斜視図である(実施例1)。 図1の防水栓の側面図である(実施例1)。 図2の防水栓が端子収容室に挿入される際の状態を示す概略図である(実施例1)。 図2の防水栓が端子収容室に挿入される際に最初に当接する箇所を模式的に示す防水栓の正面図である(実施例1)。 本発明の他の例に係る防水栓が組み付けられた端子付き電線と、この端子付き電線の収容先になるコネクタハウジングとを示す斜視図である(実施例2)。 図5の防水栓の側面図である(実施例2)。 図5の防水栓が端子収容室に挿入される際の状態を示す概略図である(実施例2)。 図5の防水栓が端子収容室に挿入される際に最初に当接する箇所を模式的に示す防水栓の正面図である(実施例2)。 従来例に係る図であり、防水栓が組み付けられた端子付き電線が端子収容室に半挿入された状態を示す断面図である。 図9の防水栓に係る図であり、(a)は断面図、(b)及び(c)は当接箇所を模式的に示す防水栓の正面図である。 他の従来例に係る図であり、弾性部材が組み付けられたコネクタの軸部がコネクタ挿入孔に挿入された状態を示す断面図である。
防水栓は、この内側が電線の被覆外周面に液密に密着するとともに、外側がコネクタハウジングの端子収容室の内周面に液密に密着する略筒状の弾性部材である。防水栓の外周面には、環状のリップ部が形成される。このリップ部は、複数形成される。複数のリップ部は、電線を挿通する孔の軸に対し傾く方向にのびる斜めリップ部として形成される。この複数の斜めリップ部は、上記軸に沿って所定の間隔をあけて並んで配置される。複数の斜めリップ部のそれぞれは、端子収容室の内周面に対する初期接触部分と最終接触部分とを有する。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明に係る防水栓が組み付けられた端子付き電線と、この端子付き電線の収容先になるコネクタハウジングとを示す斜視図である。また、図2は防水栓の側面図、図3は防水栓が端子収容室に挿入される際の状態を示す概略図、図4は防水栓が端子収容室に挿入される際に最初に当接する箇所を模式的に示す防水栓の正面図である。
<全体構成>
図1において、引用符号21は電気的な接続に用いられるコネクタのコネクタハウジングを示す。コネクタハウジング21は、絶縁性を有する樹脂材料を射出成形してなる成形品であって、端子収容室22を複数有する。端子収容室22は、コネクタハウジング21の後部において、円筒形の筒部23により区画形成される。筒部23の開口縁は、端子付き電線24の挿入開始部分である。
端子付き電線24は、電線25と、この電線25の端末に設けられる端子金具26と、電線25を伝っての水分等の浸入を防止する防水栓27とを備えて構成される。電線25は、断面円形状で公知のものであって、導体と被覆(絶縁体)とを備えて構成される。端子金具26は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成される。端子金具26は、本実施例において雌形であって、略箱状の電気接触部28と、一対の導体加締め片29と、一対の被覆加締め片30とを有する。尚、図中は加締め後の導体加締め片29と被覆加締め片30とを示す。
<防水栓27について>
図1及び図2において、防水栓27は、ゴム又はエラストマー製の弾力性を有する略筒状の部材であって、端子金具26とともに電線25の端末に設けられる。尚、防水栓27は、一般的にゴム栓と呼ばれることもあることから、これに読み替えてもよいものとする。
防水栓27は、防水栓本体31と、この防水栓本体31に連続する圧着部32とを有する。また、防水栓27は、この中心軸C1に同軸となる電線挿通孔33(図4参照)を有する。防水栓27は、この外側がコネクタハウジング21の端子収容室22の内周面34(図3参照)に液密に密着するように形成される。また、防水栓27は、この内側が電線25の被覆外周面に液密に密着するように形成される。さらに、防水栓27は、圧着部32の部分が被覆加締め片30(図1参照)の加締めにより圧縮されるように形成される。尚、圧着部32に関し、この形成は任意であるものとする。すなわち、防水栓本体31のみで防水栓27を構成してもよいものとする。
図2において、防水栓本体31は、中心軸C1に沿って所定の長さで形成される。防水栓本体31の外周面35は、滑らかな曲面に形成される。圧着部32が連続する側には、本発明の特徴部分である斜めリップ部36(リップ部)が二つ形成される(数は一例であり、複数あればよいものとする)。
<斜めリップ部36について>
斜めリップ部36は、外周面35から外側に断面山形状(断面半円形状)に突出する部分として形成される。また、断面山形状の斜めリップ部36は、この頂部が防水栓27の中心軸C1(電線挿通孔33の軸)に対し所定の角度θで傾く軸C3上に位置するように形成される(別な言い方をすれば、中心軸C1に直交する軸C2とは異なる位置に形成される)。
斜めリップ部36は、本実施例において二つであって、それぞれ独立した環状の部分に形成される(螺旋状の部分に形成されるものではない)。二つの斜めリップ部36は、同一形状に形成される。このような二つの斜めリップ部36は、中心軸C1に沿って所定の間隔Dをあけて並んで配置される。
ここで、図3及び図4を参照しながら上記所定の間隔Dについて説明をすると、二つの斜めリップ部36のそれぞれは、端子収容室22の内周面34(筒部23の内周面34)に対する初期接触部分Aと最終接触部分Bとを有し、端子収容室22に先に挿入される斜めリップ部36a(36)の最終接触部分Bの位置と、次に挿入される斜めリップ部36b(36)の初期接触部分Aの位置とが、上記中心軸C1上で略一致するような間隔Dを最短として設定される(尚、間隔Dをあけずに並んで配置する場合、背景技術の欄で説明をした特許文献1の問題点が懸念される。以下の説明から分かるようになるが、本発明のように間隔Dをあけることが挿入荷重の低減に有効になる)。
<斜めリップ部36の作用効果>
図3において、端子収容室22に対し防水栓27の挿入を開始すると、一番先に挿入される斜めリップ部36a(36)は、この一部、すなわち初期接触部分A(図4参照)が端子収容室22の開口縁37に当接する。斜めリップ部36aの初期接触部分Aは、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによって端子収容室22の内部へと挿入される。斜めリップ部36aは、挿入に伴って徐々に弾性変形する部分が増え、最終的にこの全体が弾性変形すると、斜めリップ部36aが端子収容室22に挿入された状態になる。
そして、次に挿入される斜めリップ部36b(36)も挿入の過程で上記と同じ状態になる。すなわち、次に挿入される斜めリップ部36bは、この一部、すなわち初期接触部分Aが端子収容室22の開口縁37に当接する。斜めリップ部36bの初期接触部分Aは、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによって端子収容室22の内部へと挿入される。斜めリップ部36bは、挿入に伴って徐々に弾性変形する部分が増え、最終的にこの全体が弾性変形すると、斜めリップ部36bが端子収容室22に挿入された状態になる。
尚、上記や図からも分かるように、先に挿入される斜めリップ部36a(36)の挿入が終わるタイミングで次に挿入される斜めリップ部36b(36)の挿入が開始される。
二つの斜めリップ部36(36a、36b)は所定の間隔Dをあけて並んで配置されることから、防水栓27の全てが挿入されると、防水栓27は二つの斜めリップ部36の各形成箇所の位置で端子収容室22の内周面34に液密に密着する。この時、防水栓27は、二箇所で恰も保持されたような状態になり、防水栓27の組み付け先である電線25(図1参照)に振れが生じた場合であっても、防水栓27は防水性能の確保に影響するような揺動が生じることがない。
以上、図1ないし図4を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、挿入荷重を低減(特に初期挿入荷重を低減)することができるという効果を奏する。これにより、切れ等を防止することができるという効果も奏する。また、本発明によれば、電線25が振れたとしても防水性能の確保を安定させることができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図5は本発明の他の例に係る防水栓が組み付けられた端子付き電線と、この端子付き電線の収容先になるコネクタハウジングとを示す斜視図である。また、図6は防水栓の側面図、図7は防水栓が端子収容室に挿入される際の状態を示す概略図、図8は防水栓が端子収容室に挿入される際に最初に当接する箇所を模式的に示す防水栓の正面図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<全体構成>
図5において、コネクタハウジング21は、端子収容室22を複数有する。端子収容室22は、コネクタハウジング21の後部において、円筒形の筒部23により区画形成される。筒部23の開口縁は、端子付き電線24の挿入開始部分である。端子付き電線24は、電線25と、この電線25の端末に設けられる端子金具26と、電線25を伝っての水分等の浸入を防止する防水栓27とを備えて構成される。
<防水栓27について>
図5及び図6において、防水栓27は、ゴム又はエラストマー製の弾力性を有する略筒状の部材であって、端子金具26とともに電線25の端末に設けられる防水栓27は、防水栓本体31と、この防水栓本体31に連続する圧着部32とを有する。また、防水栓27は、この中心軸C1に同軸となる電線挿通孔33(図8参照)を有する。防水栓27は、この外側がコネクタハウジング21の端子収容室22の内周面34(図7参照)に液密に密着するように形成される。また、防水栓27は、この内側が電線25の被覆外周面に液密に密着するように形成される。さらに、防水栓27は、圧着部32の部分が被覆加締め片30(図5参照)の加締めにより圧縮されるように形成される。
図6において、防水栓本体31は、中心軸C1に沿って所定の長さで形成される。防水栓本体31の外周面35は、滑らかな曲面に形成される。圧着部32が連続する側には、本発明の特徴部分である斜めリップ部38(リップ部)が二つ形成される(数は一例であり、複数あればよいものとする)。
<斜めリップ部38について>
斜めリップ部38は、外周面35から外側に断面山形状(断面半円形状)に突出する部分として形成される。また、断面山形状の斜めリップ部38は、この頂部が防水栓27の中心軸C1(電線挿通孔33の軸)に対し所定の角度θ、θ′で傾く軸C3、C3′上に位置するように形成される(別な言い方をすれば、中心軸C1に直交する軸C2とは異なる位置に形成される。尚、本実施例において、θ=θ′とする)。
斜めリップ部38は、本実施例において二つであって、それぞれ独立した環状の部分(傾く方向の部分が複数連続するような環状の部分)に形成される。二つの斜めリップ部38は、同一形状に形成される。このような二つの斜めリップ部38は、中心軸C1に沿って所定の間隔Dをあけて並んで配置される。
ここで、図7及び図8を参照しながら上記所定の間隔Dについて説明をすると、二つの斜めリップ部38のそれぞれは、端子収容室22の内周面34(筒部23の内周面34)に対する初期接触部分Aと最終接触部分Bとを有し、端子収容室22に先に挿入される斜めリップ部38a(38)の最終接触部分Bの位置と、次に挿入される斜めリップ部38b(38)の初期接触部分Aの位置とが、上記中心軸C1上で略一致するような間隔Dを最短として設定される。
<斜めリップ部38の作用効果>
図7において、端子収容室22に対し防水栓27の挿入を開始すると、一番先に挿入される斜めリップ部38a(38)は、この一部、すなわち初期接触部分A(図8参照)が端子収容室22の開口縁37に当接する。斜めリップ部38aの初期接触部分Aは、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによって端子収容室22の内部へと挿入される。斜めリップ部38aは、挿入に伴って徐々に弾性変形する部分が増え、最終的にこの全体が弾性変形すると、斜めリップ部38aが端子収容室22に挿入された状態になる。
そして、次に挿入される斜めリップ部38b(38)も挿入の過程で上記と同じ状態になる。すなわち、次に挿入される斜めリップ部38bは、この一部、すなわち初期接触部分Aが端子収容室22の開口縁37に当接する。斜めリップ部38bの初期接触部分Aは、挿入に係る作用により弾性変形して潰れた状態になり、この潰れによって端子収容室22の内部へと挿入される。斜めリップ部38bは、挿入に伴って徐々に弾性変形する部分が増え、最終的にこの全体が弾性変形すると、斜めリップ部38bが端子収容室22に挿入された状態になる。
尚、上記や図からも分かるように、先に挿入される斜めリップ部38a(38)の挿入が終わるタイミングで次に挿入される斜めリップ部38b(38)の挿入が開始される。
二つの斜めリップ部38(38a、38b)は所定の間隔Dをあけて並んで配置されることから、防水栓27の全てが挿入されると、防水栓27は二つの斜めリップ部38の各形成箇所の位置で端子収容室22の内周面34に液密に密着する。この時、防水栓27は、二箇所で恰も保持されたような状態になり、防水栓27の組み付け先である電線25(図5参照)に振れが生じた場合であっても、防水栓27は防水性能の確保に影響するような揺動が生じることがない。
以上、図5ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、挿入荷重を低減(特に初期挿入荷重を低減)することができるという効果を奏する。これにより、切れ等を防止することができるという効果も奏する。また、本発明によれば、電線25が振れたとしても防水性能の確保を安定させることができるという効果も奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
21…コネクタハウジング、 22…端子収容室、 23…筒部、 24…端子付き電線、 25…電線、 26…端子金具、 27…防水栓、 28…電気接触部、 29…導体加締め片、 30…被覆加締め片、 31…防水栓本体、 32…圧着部、 33…電線挿通孔、 34…内周面、 35…外周面、 36、38…斜めリップ部(リップ部)、 36a、38a…先に挿入される斜めリップ部、 36b、38b…次に挿入される斜めリップ部、 37…開口縁、 A…初期接触部分、 B…最終接触部分

Claims (3)

  1. 弾力性を有する略筒状の部材であり、内側に電線挿通孔が形成されるとともに、外周面に環状のリップ部が形成され、且つ、前記電線挿通孔は端末に端子金具が設けられた電線の被覆外周面に液密に密着するとともに、前記リップ部はコネクタハウジングの端子収容室の内周面に液密に密着する防水栓において、
    前記リップ部は複数形成され、且つ、該複数のリップ部は前記電線挿通孔の軸に対し傾く方向にのびる斜めリップ部として形成され、且つ、該複数の斜めリップ部は前記軸に沿って所定の間隔をあけて並んで配置される
    ことを特徴とする防水栓。
  2. 請求項1に記載の防水栓において、
    前記複数の斜めリップ部のそれぞれは、前記端子収容室の前記内周面に対する初期接触部分と最終接触部分とを有し、且つ、前記所定の間隔としては、前記端子収容室に先に挿入される前記斜めリップ部の前記最終接触部分の位置と、次に挿入される前記斜めリップ部の前記初期接触部分の位置とを前記軸上で略一致させる間隔が最短として設定される
    ことを特徴とする防水栓。
  3. 請求項1又は2に記載の防水栓において、
    前記複数の斜めリップ部のそれぞれは、前記軸に対し傾く方向が一つだけ設定、又は、複数設定されてなる
    ことを特徴とする防水栓。
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