JP2016076174A - タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 - Google Patents
タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016076174A JP2016076174A JP2014207535A JP2014207535A JP2016076174A JP 2016076174 A JP2016076174 A JP 2016076174A JP 2014207535 A JP2014207535 A JP 2014207535A JP 2014207535 A JP2014207535 A JP 2014207535A JP 2016076174 A JP2016076174 A JP 2016076174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- refractive index
- touch panel
- panel sensor
- transparent substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
Description
本発明のタッチパネルセンサは、透明基板と、上記透明基板上にパターン状に形成され、色材および有機材料を含有する加飾層と、上記加飾層が形成された上記透明基板上に形成され、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有する屈折率調整層と、上記加飾層上における上記屈折率調整層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含有する配線層と、上記屈折率調整層上にパターン状に形成され、金属酸化物を含む透明電極層と、を有することを特徴とするものである。
これに対して、本発明においては、屈折率調整層については、パターニングを行う必要がないことから、屈折率調整層については薄くすることができる。
本発明における屈折率調整層は、上記加飾層が形成された上記透明基板上に形成されるものであり、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有するものである。
屈折率調整層は透明電極層の骨見えを抑制するために設けられるものであり、本発明においては、通常、屈折率調整層は有機層のみを有するものである。
屈折率調整層としては、1層の有機層で構成されていてもよく、屈折率の異なる複数の有機層が積層されているものであってもよい。中でも、本発明においては、屈折率調整層としては、屈折率の異なる複数の有機層が積層されているものであることが好ましい。また、この場合、各有機層の厚さが10nm〜50nmの範囲内であることがさらに好ましい。透明電極層の骨見えを好適に抑制することができ、屈折率調整層をより薄膜で形成することができるからである。
屈折率調整層が2層の有機層の積層体で構成される場合であって、屈折率調整層が、透明基板上に形成された高屈折率層と、高屈折率層上に形成された低屈折率層とを有する場合、高屈折率層の屈折率は、透明基板および低屈折率層よりも高ければよい。また、低屈折率層の屈折率は、高屈折率層および透明電極層よりも低ければよい。
また、屈折率調整層が2層の有機層の積層体で構成される場合であって、屈折率調整層が、透明基板上に形成された低屈折率層と、低屈折率層上に形成された高屈折率層とを有する場合、低屈折率層の屈折率は、透明基板よりも高く、高屈折率層よりも低ければよい。
また、低屈折率層の屈折率は、1.40〜1.60の範囲内であることが好ましく、中でも1.50〜1.60の範囲内であることが好ましい。
ここで、高屈折率層および低屈折率層の屈折率は、有機層を550nmの波長においてエリプソメータを用いて測定して算出された値である。
屈折率調整層に用いられる有機層は、少なくとも無機屈折率調整粒子および有機材料を含む層を1層有していればよく、無機屈折率調整粒子を有していない層を有していてもよい。本発明における無機屈折率調整粒子としては、具体的には、後述する高屈折率粒子を挙げることができる。すなわち、本発明においては、通常、高屈折率層は、高屈折率粒子および有機材料を含有する。また、屈折率調整層が1層の有機層を有する場合は、高屈折率粒子と有機材料とを含有する。
ここで、「電離放射線硬化樹脂」とは、電離放射線の照射により硬化した樹脂をいう。「電離放射線」とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものをいい、例えば、紫外線や電子線の他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線が挙げられる。
電離放射線硬化樹脂としては、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂を挙げることができる。中でも、紫外線硬化樹脂が好ましい。
このような高屈折率粒子としては、金属酸化物粒子を挙げることができ、例えば、酸化ジルコニウム(ZrO2、屈折率:2.10)、酸化アンチモン(Sb2O5、屈折率:1.79〜2.04)、アンチモン錫酸化物(ATO、屈折率:1.75〜2.05)、インジウム錫酸化物(ITO、屈折率:1.95〜2.00)、燐錫化合物(PTO、屈折率:1.75〜1.85)、β−Al2O5(屈折率:1.63〜1.76)、γ−Al2O5(屈折率:1.63〜1.76)、チタン酸バリウム(BaTiO3、屈折率:2.4)、酸化チタン(TiO2、屈折率:2.3〜2.7)、酸化セリウム(CeO2、屈折率:1.95〜2.20)、酸化錫(SnO2、屈折率:2.00)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO、屈折率:1.90〜2.00)、ガリウム亜鉛酸化物(GZO、屈折率:1.90〜2.00)、アンチモン酸亜鉛(ZnSb2O6、屈折率:1.9〜2.0)、酸化亜鉛(ZnO、屈折率:1.90)、酸化イットリウム(Y2O3、屈折率:1.87)等が挙げられる。これらの金属酸化物粒子は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
中でも、本発明においては、金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ジルコニウムであることが好ましい。
低屈折率層に用いられる低屈折率粒子としては、上記の屈折率を満たす低屈折率層を得ることができるものであれば特に限定されるものではなく、無機系、有機系のいずれも用いることができる。中でも、屈折率が低いことから、中空粒子や多孔質粒子が好ましく用いられる。中空粒子および多孔質粒子としては、例えば、多孔質シリカ粒子、中空シリカ粒子、多孔質ポリマー粒子、中空ポリマー粒子が挙げられる。
表面処理された高屈折率粒子および低屈折率粒子としては、例えば特開2013−14
2817号公報に記載されているものを挙げることができる。
ここで、平均粒径は、有機層の断面の顕微鏡観察による平均粒径をいう。顕微鏡観察による平均粒径は、例えば、100倍で顕微鏡観察を行い、画像処理ソフト等により任意の粒子の粒子径を100個測定して個数平均することにより得られる。
なお、有機層が表面に高屈折率粒子または低屈折率粒子による凹凸を有する場合には、上記の有機層の厚さは、高屈折率粒子または低屈折率粒子による凸部が存在しない部分の有機層の厚さをいう。
ここで、屈折率調整層の透過率は、例えばヘイズメーター(商品名:NDH2000、日本電色工業株式会社製)を用いて測定された全光線透過率である。
まず、タッチパネルセンサにおいて、透明電極層が形成されている領域と透明電極層が形成されていない領域との反射率の差、透過率の差および透過色差がそれぞれ所望の値となるように光学特性の目標値を設定する。次に、屈折率調整層を構成する各有機層の厚さおよび屈折率と、本発明のタッチパネルセンサに用いられる透明電極層の厚さおよび屈折率とに基づいて、シミュレーションにより透明電極層が形成されている領域と透明電極層が形成されていない領域との反射率の差、透過率の差、透過色差の光学特性の値を求める。次に、屈折率調整層の各有機層の厚さおよび屈折率を可変のパラメータとして、上記の光学特性の目標値を達成することが可能な屈折率調整層の各有機層の厚さおよび屈折率を算出する。これにより、屈折率調整層を設計することができる。上記シミュレーションは、例えば、サイバネットシステムズ(株)製の薄膜設計ソフトウェア(OPTAS−FILM)を用いて行うことができる。屈折率調整層の設計方法の詳細については、特開2012−146217号公報に記載の内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
有機層形成用塗工液は、必要に応じて溶媒を含んでいてもよい。溶媒としては、一般的なものを用いることができる。
有機層形成用塗工液の塗布方法としては、透明基板上に有機層形成用塗工液を均一に塗布できる方法であれば特に限定されるものではなく、例えば、スピンコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ロールコート法、ビードコート法、バーコート法等を挙げることができる。
有機層形成用塗工液の塗膜の硬化方法としては、有機材料の種類に応じて適宜選択されるものであり、加熱、紫外線や電子線の照射等が挙げられる。
本発明における透明基板は、上記屈折率調整層、加飾層、配線層および透明電極層を支持するものである。
透明基板は、可撓性を有していてもよく有さなくてもよい。
ここで、透明基板の透過率は、JIS K 7105で規定する方法により測定した値(全光線)とする。
ここで、透明基板の屈折率は、550nmの波長においてエリプソメータを用いて測定して算出された値である。
本発明における加飾層は、透明基板上にパターン状に形成されるものであり、色材および有機材料を含むものである。加飾層は、配線層を隠すことができるとともに、意匠性を高める機能を有する。また、加飾層は、文字、図形、記号等の標章を表示するものとしても用いることができる。
黒色顔料としては、例えばカーボンブラック、チタンブラック等が挙げられる。
例えばフォトリソグラフィ法により加飾層を形成する場合、有機材料としては、感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂としては、一般的なものを用いることができ、例えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、環化ゴム等の反応性ビニル基等の光反応性基を有する感光性樹脂が挙げられる。感光性樹脂は1種単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
アルカリ可溶性樹脂としては、例えばベンジルメタクリレート−メタクリル酸共重合体等のメタクリル酸エステル共重合体、ビスフェノールフルオレン構造を有するエポキシアクリレート等のカルド樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
多官能アクリレート系モノマーとしては、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレートまたはアクリレートのいずれかであることを意味する。
光重合開始剤としては、例えばアルキルフェノン系、オキシムエステル系、トリアジン系、チタネート系等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
感光性樹脂組成物は、上記の他、光増感剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、レベリング剤等の公知の各種添加剤を含むことができる。
また、加飾層には、カラーフィルタの着色層に用いられるカラーレジストを用いることもできる。
本発明においては、必要に応じて、屈折率調整層上に第2加飾層が形成されていてもよい。第2加飾層は、上述した加飾層の色を補正する機能を有する層であり、通常、加飾層と同一のパターン形状で形成される。第2加飾層を有する場合、タッチパネルセンサにおいては、透明基板に対して、加飾層、屈折率調整層、第2加飾層、配線層の順に積層されて形成される。上記構成においては、タッチパネルセンサにおける操作者側からの光について、加飾層中の色材等により吸収することが可能となる。よって、屈折率調整層に含有される無機屈折率調整粒子と、配線層に含有される無機導電性材料との間で光による酸化還元反応が生じることを抑制することができるため、第2加飾層の退色については抑制することができると考えられる。
本発明における配線層は、上記加飾層上における上記屈折率調整層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含有するものである。
上記配線層は上記屈折率調整層上に直接形成されてもよく、他の層を介して形成してもよい。他の層とは、例えば、上述した第2加飾層、後述するオーバーコート層等を挙げることができる。
また、上記配線層は屈折率調整層上に直接形成されていることがより好ましい。本発明のタッチパネルセンサの経時的な意匠性の低下をより抑制することができるからである。
本発明における配線層は、無機導電性材料を含有する層である。配線層としては、所望の導電性を有していれば特に限定されず、例えば、後述する透明電極層であってもよく、金属電極層であってもよく、透明電極層および金属電極層の積層体であってもよい。
配線層が金属電極層である場合、無機導電性材料としては、例えば、銀、金、クロム、プラチナ、アルミニウムの単体、これらのいずれかを主体とする金属合金、あるいは金属の複合体等を例示することができる。金属合金としては、APC、すなわち銀・パラジウム合金が汎用される。また、金属の複合体としては、MAM(Mo−Al−Mo、すなわちモリブデン・アルミニウム・モリブデンの3層構造体)等を挙げることができる。
本発明においては、中でも、配線層は透明電極層であることが好ましく、ITOを含むものであることが好ましい。
ここで、配線層の厚さは、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)の観察像を用いて測定することができる。
配線層は、上記加飾層上における上記屈折率調整層上にパターン状に形成されるものであり、通常、非アクティブエリアに形成されるものである。配線層を構成する電極としては、タッチパネルセンサの形態に応じて適宜選択することができる。例えば、タッチパネルセンサが静電容量方式である場合、取り出し配線、外部接続端子を挙げることができる。
本発明における取り出し配線は、後述するセンサ電極に接続されるものである。取り出し配線のパターン形状については、本発明のタッチパネルセンサの用途に応じて適宜選択される。
取り出し配線の線幅としては、一般的なタッチパネルセンサと同様とすることができ、例えば、0.01mm〜0.2mm程度とすることができる。
本発明における外部接続端子は、上記取り出し配線に接続され、例えば、フレキシブルプリント配線基板等のタッチパネルセンサの外部の構成との接続に用いられるものである。
外部接続端子の端子幅、厚さおよび平面視形状や、外部接続端子部内における外部接続端子間の間隔については、一般的なタッチパネルセンサと同様とすることができる。具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
本発明における配線層の形成方法としては、一般的なタッチパネルセンサにおける電極の形成方法と同様とすることができ、例えば、フォトリソグラフィ法を好適に用いることができる。また、配線層が金属電極層の場合は、導電性ペースト、金属ナノワイヤー等を含むインク等を用いてインクジェット法等の印刷法を用いることもできる。
本発明においては、上述した不可視化層に含まれる無機屈折率粒子が酸化チタンまたは酸化ジルコニウムであり、配線層に含まれる無機導電性材料がITOであることが好ましい。上記組み合わせにおいて、屈折率調整層、加飾層および配線層の順に積層された構成とした場合に、特に、光による加飾層の変色が生じやすいからである。
本発明における透明電極層は、屈折率調整層上にパターン状に形成され、金属酸化物を含有するものである。本発明のタッチパネルセンサは、通常、加飾層が形成されていない領域における屈折率調整層上にパターン状に形成された透明電極層を有する。透明電極層は、通常、アクティブエリア内に形成される。
金属酸化物としては、透明電極に用いられる一般的な導電性材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系等が挙げられる。また、これらの金属酸化物が2種以上複合された材料も用いることができる。
ここで、透明電極層の厚さは、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)の観察像を用いて測定することができる。
ここで、透明電極層の屈折率は、550nmの波長においてエリプソメータを用いて測定して算出された値である。
また、透明電極層のエッチングに用いられるエッチング液としては、透明電極層を構成する金属酸化物に応じて適宜設定されるものである。具体的には、透明電極層がITOからなる場合には、塩化第二鉄と塩酸との混合水溶液や塩酸、シュウ酸、臭化水素酸等を用いることができる。
レジストについては、一般的なフォトリソグラフィ法に用いられているものと同様とすることができる。また、レジストの現像液、レジストの剥離液としては、例えば、水酸化カリウム水溶液等を挙げることができる。
本発明におけるセンサ電極は、アクティブエリア内に形成され、接触位置を検出するために用いられるものであり、互いに絶縁された第1電極および第2電極を有するものである。
なお、第1電極および第2電極が互いに絶縁されているとは、両電極が電気的に接続されていないことをいう。
センサ電極の平面視形状としては、開口部を含まない面状であることが好ましい。また、センサ電極の平面視外形形状としては、具体的には長方形、平面視略正方形形状等の多角形状等とすることができる。
本発明における導電部は、上記センサ電極を構成する第1電極間および第2電極間をそれぞれ接続する第1導電部および第2導電部を有するものである。通常、第1導電部および第2導電部はその一部が平面視上重なるように形成される。
導電部が上記透明電極層ではない場合、導電部に用いられる導電性材料としては、例えば、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム等の金属およびその合金等を用いることができる。
本発明のタッチパネルセンサは、上記の透明基板と加飾層と屈折率調整層と配線層と透明電極層とを有するものであればよく、必要に応じて他の構成を有していてもよい。他の構成としては、例えば、絶縁層、オーバーコート層、赤外線吸収層、前面板等を挙げることができる。
本発明においては、必要に応じて絶縁層が形成されていてもよい。絶縁層は、上記センサ電極を構成する第1電極および第2電極間や、上記導電部を構成する第1導電部および第2導電部間の短絡を防止するために形成されるものである。
絶縁層の詳細については、例えば特開2013−210733号公報に記載のものと同様とすることができる。
本発明においては、図3に示すように、第1電極(図示なし)および第2電極13b等のセンサ電極、第1導電部14aおよび第2導電部14b等の導電部および取り出し配線51等の配線層5を覆うようにオーバーコート層7が形成されていてもよい。また、本発明においては、例えば、図4に示すように加飾層3上にパターン状にオーバーコート層7が形成されていてもよい。また、図示はしないが、オーバーコート層は、屈折率調整層と配線層およびタッチパネルセンサの電極との間に形成されていてもよい。
なお、図3および図4は本発明のタッチパネルセンサの他の例を示す概略断面図であり、図3および図4において説明していない符号については、図1において説明した符号と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明においては、センサ電極、導電部および配線層を覆うように赤外線吸収層が形成されていてもよい。赤外線吸収層としては、絶縁性および透明性を有するものであれば特に限定されず、一般的なタッチパネルセンサに用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明においては、タッチパネルセンサの操作面側の最表面に前面板が配置されていてもよい。前面板としては、タッチパネルセンサに用いられる一般的なものを使用することができる。
本発明においては、透明基板が前面板を兼ねることが好ましい。この場合、前面板一体型タッチパネルセンサとすることができる。
本発明のタッチパネルセンサは、表示装置用のタッチパネルセンサとして用いられることが好ましい。本発明のタッチパネルセンサを用いた表示装置は、例えば、表示パネルと、表示パネルの表面上に配置されたタッチパネルセンサとを有するものである。
本発明のタッチパネルセンサ用基板は、透明基板と、上記透明基板上にパターン状に形成され、色材および有機材料を含有する加飾層と、上記加飾層が形成された上記透明基板上に形成され、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有する屈折率調整層とを有することを特徴とするものである。
図5は本発明のタッチパネルセンサ用基板の一例について説明する概略断面図である。図5に示すように、本発明のタッチパネルセンサ用基板1は、透明基板2と、透明基板2上にパターン状に形成され、色材および有機材料を含有する加飾層3と、加飾層3が形成された透明基板2上に形成され、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有する屈折率調整層4とを有することを特徴とするものである。屈折率調整層4については、上述した図1において説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
また、本発明においては、必要に応じて、屈折率調整層上の全域に透明電極層が形成されていてもよい。透明電極層については、上述した「A.タッチパネルセンサ」の項に記載された内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
(共重合樹脂溶液の調製)
重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、攪拌し溶解させた後、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7質量部添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、更に100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、及びハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間攪拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
次に下記材料を室温で攪拌、混合して硬化性樹脂組成物を得た。
<硬化性樹脂組成物の組成>
・上記共重合樹脂溶液(固形分50%) 16質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(サートマー社 SR399) 24質量部
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社 エピコート180S70) 4質量部
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル 52質量部
まず、下記材料を混合し、サンドミルにて十分に分散し、黒色顔料分散液を調製した。
<黒色顔料分散液の組成>
・黒色顔料 23質量部
・高分子分散剤(ビックケミー・ジャパン(株) Disperbyk111) 2質量部
・溶剤(ジエチレングリコールジメチルエーテル) 75質量部
<加飾層形成用組成物の組成>
・上記黒色顔料分散液 61質量部
・上記硬化性樹脂組成物 20質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル 30質量部
<屈折率調整層形成用組成物の組成>
・屈折率調整用分散液 8.9質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル 61.1質量部
・シクロヘキサノールアセテート 30質量部
屈折率調整用分散液は、屈折率調整粒子として、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子を含む紫外線硬化性樹脂組成物であり、屈折率調整層の屈折率n=1.58となるように調合されたものである。
(加飾層の形成)
透明基板として厚み1.1mmのガラス基板(旭硝子(株)製 AN材、屈折率n=1.5)上に上記加飾層形成用組成物をスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約1.5μmの加飾層形成用層を形成した。上記加飾層形成用層を、超高圧水銀ランプで枠状のパターンに露光した後、0.05wt%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、上記透明基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して加飾層を形成した。
加飾層が形成された透明基板上に屈折率調整層形成用組成物をスピンコートで塗布し80℃で3分間乾燥させ、メタルハライドランプにて全面露光した後、230℃で25分焼成し膜厚60nmの屈折率調整層を形成した。
上記屈折率調整層上に上記硬化性樹脂組成物をスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約3μmのオーバーコート層形成用層を形成した。上記基板を、超高圧水銀ランプでパターン露光した後、0.05wt%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、上記透明基板を200℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して加飾層上にオーバーコート層(保護層)を形成した。
次に、加飾層が形成されている領域において、上記オーバーコート層上にフォトリソグラフィ法によりITOから構成される取り出し配線および外部接続端子をパターン状に形成した。次いで、アクティブエリアにおける屈折率調整層上にフォトリソグラフィ法によりITOから構成される透明電極層をパターン状に形成し、図1(a)〜(c)に例示するような第1電極および第2電極を有するセンサ電極と第2導電部とを形成した。透明電極層の厚さは1300Åとした。次いで、第2導電部を覆うように絶縁層を形成し、絶縁層上に第1導電部を形成した。
以上により、配線層およびタッチパネルセンサの電極を形成した。
タッチパネルセンサの層構成を、透明基板に対して、屈折率調整層、加飾層、オーバーコート層、ならびに配線層およびタッチパネルセンサの電極の順に形成したこと以外は、実施例と同様にして、タッチパネルセンサを得た。
実施例および比較例のタッチパネルセンサについて、株式会社東精機製作所製 Xenon Weather meter Ci4000を用いて、耐光性試験を100時間実施した。試験前の色度と試験後の色度を比較し、加飾層において、配線層が形成されている領域の反射光と配線層が形成されていない領域の反射光との色差ΔEab *を求めた。色度は、タッチパネルセンサにおいて加飾層等が形成された表面側とは反対側(操作面側)からの加飾層の色度を求めた。結果を表1に示す。
ここで、ΔEab *は、下記式(1)により算出される。
ΔEab *=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2 (1)
ΔEab *:色差
ΔL*:配線層が形成されている領域のL*と配線層が形成されていない領域のL*との差
Δa*:配線層が形成されている領域のa*と配線層が形成されていない領域のa*との差
Δb*:配線層が形成されている領域のb*と配線層が形成されていない領域のb*との差
L*、a*およびb*:L*a*b*表色系の値
2 … 透明基板
3 … 加飾層
4 … 屈折率調整層
5 … 配線層
6 … 透明電極層
10 … タッチパネルセンサ
13a … 第1電極
13b … 第2電極
14a … 第1導電部
14b … 第2導電部
Claims (2)
- 透明基板と、
前記透明基板上にパターン状に形成され、色材および有機材料を含有する加飾層と、
前記加飾層が形成された前記透明基板上に形成され、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有する屈折率調整層と、
前記加飾層上における前記屈折率調整層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含有する配線層と、
前記屈折率調整層上にパターン状に形成され、金属酸化物を含む透明電極層と、
を有することを特徴とするタッチパネルセンサ。 - 透明基板と、
前記透明基板上にパターン状に形成され、色材および有機材料を含有する加飾層と、
前記加飾層が形成された前記透明基板上に形成され、無機屈折率調整粒子および有機材料を含有する屈折率調整層と
を有することを特徴とするタッチパネルセンサ用基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014207535A JP2016076174A (ja) | 2014-10-08 | 2014-10-08 | タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014207535A JP2016076174A (ja) | 2014-10-08 | 2014-10-08 | タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016076174A true JP2016076174A (ja) | 2016-05-12 |
Family
ID=55951525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014207535A Pending JP2016076174A (ja) | 2014-10-08 | 2014-10-08 | タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016076174A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI728402B (zh) * | 2019-02-25 | 2021-05-21 | 大陸商宸美(廈門)光電有限公司 | 觸控面板 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013161203A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Toppan Printing Co Ltd | タッチパネルセンサー基板およびそれを備える表示装置 |
JP2014142834A (ja) * | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Fujifilm Corp | 透明積層体およびその製造方法 |
JP2014153987A (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-25 | Dainippon Printing Co Ltd | タッチパネル基板、及び表示装置 |
-
2014
- 2014-10-08 JP JP2014207535A patent/JP2016076174A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013161203A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Toppan Printing Co Ltd | タッチパネルセンサー基板およびそれを備える表示装置 |
JP2014142834A (ja) * | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Fujifilm Corp | 透明積層体およびその製造方法 |
JP2014153987A (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-25 | Dainippon Printing Co Ltd | タッチパネル基板、及び表示装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI728402B (zh) * | 2019-02-25 | 2021-05-21 | 大陸商宸美(廈門)光電有限公司 | 觸控面板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10336043B2 (en) | Transfer film, transparent laminate, method for producing transparent laminate, capacitive input device, and image display device | |
TWI653270B (zh) | Hardened film laminate for touch panel and touch panel display device | |
US9632639B2 (en) | Transparent laminate, capacitance type input device, and image display device | |
US9860981B2 (en) | Transparent conductive film and method for producing same | |
US10031631B2 (en) | Transfer film, method for producing transfer film, transparent laminate, method for producing transparent laminate, capacitance-type input device, and image display device | |
US9874987B2 (en) | Double-sided transparent conductive film and touch panel | |
TWI537782B (zh) | 觸控螢幕及顯示裝置 | |
JP6415798B2 (ja) | 表示装置用前面保護板、及び表示装置 | |
US9710117B2 (en) | Transfer material, manufacturing method of electrostatic capacitance type input device, electrostatic capacitance type input device, and image display device including the same | |
US20160370902A1 (en) | Substrate attached with decorative material and manufacturing method thereof, touch panel, and information display device | |
JP2013235315A (ja) | タッチパネルセンサ | |
JP2017049469A (ja) | 表示装置用前面保護板および表示装置 | |
WO2014115415A1 (ja) | 透明積層体およびその製造方法 | |
US9632640B2 (en) | Transparent laminate, capacitance type input device, and image display device | |
JP2015075886A (ja) | 積層体、およびタッチパネルセンサ | |
CN108093651B (zh) | 触摸传感器及其制造方法 | |
JP2015230510A (ja) | タッチパネルセンサ用基板、タッチパネルセンサおよび表示装置 | |
JP6206063B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびタッチパネル付表示装置 | |
JP6375847B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびその製造方法、タッチパネルセンサ用基板 | |
KR102542864B1 (ko) | 적층 기재, 커버글라스, 터치패널 및 적층 기재의 제조 방법 | |
WO2017051826A1 (ja) | 積層体及びその製造方法、フィルムセット、並びに、感光性導電フィルム | |
JP2016076174A (ja) | タッチパネルセンサおよびタッチパネルセンサ用基板 | |
JP2015194799A (ja) | タッチパネルセンサ用基板およびタッチパネルセンサ | |
JP6411389B2 (ja) | 表示装置用前面保護板、及び表示装置 | |
JP2016124124A (ja) | 色調補正フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180612 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180808 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180904 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20181203 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20191217 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20200225 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20200414 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200427 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20200901 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20201117 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20201201 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20210105 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20210105 |