JP2016075374A - 作動状態解除機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】過負荷吸収機構に起因する課題を生じることなく、過剰なケーブルの引き操作を回避することのできる作動状態解除機構を提供する。
【解決手段】作動状態解除機構1は、作動状態と解除状態とを遷移する作動機構と、前記作動機構の状態を前記解除状態に変更する変更レバー11と、一端が変更レバー11に直接または間接的に係合するケーブル12と、ケーブル12の他端部の延在方向に延出する操作部31を有し、操作部31を回転することで、ケーブル12の前記他端部を引くケーブル操作機構13−1と、を備え、操作部31の回転によりケーブル12を介して変更レバー11に加えられる荷重を吸収する過負荷吸収機構を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、作動状態解除機構に関する。
特許文献1には、シフトレンジを切り替えるためにエンジンルーム内に設けられた変更レバーに、ケーブルの一端が連結され、このケーブルの他端を、回転して引き操作することにより、パーキングレンジ等の作動状態にあるシフトレンジを解除する作動状態解除機構が開示されている。
この作動状態解除機構は、車両のトランスミッションのシフトレンジを切り替え制御する方式として、シフトバイワイヤシステムが適用された車両に搭載されている。シフトバイワイヤシステムは、運転者が車室内のシフトレバーを操作すると、その操作に応じた電気信号が生成され、生成された電気信号に基づいて、アクチュエータがトランスミッションのシフトレンジを切り替えるものである。シフトバイワイヤシステムにおいて、電気的失陥が発生した場合、車室内のシフトレバーを操作しても、パーキングレンジを解除することができない。パーキングレンジを解除しなければ、車両を移動させることができない。上述の作動状態解除機構は、このような場合に、手動によりパーキングレンジを解除するための機構である。
作動状態解除機構は、手動で操作部を回転することにより、ケーブルを引き操作して作動状態を解除する。
特開2010−025212号公報
作動状態を解除したにもかかわらず、ケーブルの引き操作を継続してしまうと、トランスミッションと作動状態解除機構との接続部、或いは、作動状態解除機構自体が破損することが考えられる。そこで、これを回避するために過負荷吸収機構を設けることが考えられる。
ここで、過負荷吸収機構を、作動状態解除機構の操作部(手動で回転操作する機構部)に設ける場合を検討する。操作部は、大抵、一般的な工具を差し込んで回転する構造が採用されるなど、コンパクトな構成が可能である。しかし、操作部に過負荷吸収機構を設けると、操作部をコンパクトに構成できなくなる。また、工具に過負荷吸収機構を設けることで、作動状態解除機構の操作部に過負荷吸収機構を設けたのと同様の作用を得ることができる。しかし、この場合、車両に特殊な工具を用意しておく必要が生じ、さらに、工具が大きくなることから、工具を回すスペースも大きくなって、操作部を搭載するスペースに、工具を回す余分なスペースを設ける必要が生じるという課題が発生する。
また、過負荷吸収機構を、作動状態解除機構の操作部とトランスミッションの作動機構とを接続するケーブルに設ける場合を検討する。この場合、空いたスペースに通されて配置されるケーブルに、重量の重い過負荷吸収機構が設けられると、車両の移動に伴って過負荷吸収機構が揺れて、他の機構にぶつかるなどの課題が発生する。
なお、上記課題においては、トランスミッションの作動状態を解除する作動状態解除機構について説明したが、同様の構成がパーキングブレーキなど、他の機構に適用される場合もある。
本発明の目的は、上述したような過負荷吸収機構に起因する課題を生じることなく、過剰なケーブルの引き操作を回避することのできる作動状態解除機構を提供することである。
本発明の一態様に係る作動状態解除機構は、作動状態と解除状態とを遷移する作動機構と、前記作動機構の状態を前記解除状態に変更する変更レバーと、一端が前記変更レバーに直接または間接的に係合するケーブルと、前記ケーブルの他端部の延在方向に延出する操作部を有し、前記操作部を回転することで、前記ケーブルの前記他端部を引くケーブル操作機構と、を備えた作動状態解除機構であって、前記操作部の回転により前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる荷重を吸収する過負荷吸収機構を備え、前記変更レバーに前記過負荷吸収機構が設けられている構成を採る。
本発明によれば、変更レバーに加えられる荷重を吸収する過負荷吸収機構が変更レバーに設けられるので、過剰なケーブルの引き操作を回避することができる。
本発明の実施の形態1に係る作動状態解除機構を示す図 図1の変更レバーとケーブルとの過負荷吸収機構を介した接続状態を示す部分断面図 図1の変更レバー及び作用桿の接続部位における部分断面図 (a)作動機構が作動状態にある変更レバーの様子を示す図、(b)作動機構が解除状態にある変更レバーの様子を示す図 過負荷吸収機構が過負荷を吸収している様子を示す図 (a)本発明の実施の形態2に係る変更レバーの構成を示す図、(b)作動機構が解除状態にある変更レバーの様子を示す図 過負荷吸収機構が過負荷を吸収している様子を示す図 (a)本発明の実施の形態3に係る変更レバーの構成を示す図、(b)作動機構が解除状態にある変更レバーの様子を示す図 過負荷吸収機構が過負荷を吸収している様子を示す図 (a)本発明の実施の形態4に係る変更レバーの構成を示す図、(b)作動機構が解除状態にある変更レバーの様子を示す図 過負荷吸収機構が過負荷を吸収している様子を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る作動状態解除機構1を示す図である。図2は、図1の変更レバーとケーブルとの過負荷吸収機構を介した接続状態を示す部分断面図である。図3は、変更レバー及び作用桿の接続部位における部分断面図である。以下、作動状態解除機構1について図1〜3を参照して説明する。なお、以下において、車両のトランスミッションの操作桿5を作動機構とし、例えば、パーキングレンジを作動状態、ニュートラルレンジを解除状態として説明する。
作動状態解除機構1は、固定部3、操作桿5、変更レバー11、ケーブル12、操作側機構13−1、作用側機構13−2、ブラケット14、15、作用桿16を備える。
作動機構には、固定部3が設けられている。固定部3には、操作桿5が設けられている。操作桿5は、作動機構の一部であり、作動状態となる第1の状態と解除状態となる第2の状態とを取り得る。なお、図1の実施形態においては、操作桿5の第1の状態と第2との状態とは、例えば、45°程度回転した、所定の位置に対する角度の異なる状態であるが、一方を作動状態とし、他方を解除状態とすることができる。なお、作動機構の作動によっては、第1の状態から第2の状態の遷移については、状態の変化のみならず、位置の移動であってもよい。
変更レバー11は、操作桿5を第1の状態から第2の状態に変えて、作動機構を作動状態から解除状態に変更するためのレバーである。変更レバー11は、一端が操作桿5に接続された第1変更レバー要素21と、第1変更レバー要素21の他端に設けられた支点23を中心に旋回可能に接続された第2変更レバー要素22とを有する。変更レバー11は、折り曲げられた状態になるよう第2変更レバー22要素に付勢するバネ24を備える。第2変更レバー要素22は、図3に示すように、長手方向に凹み状となるように折り曲げられて凹部22aが形成されている。凹部22aは、作用桿16が掛けられる部分であり、第2変更レバー要素22に作用する際、横ずれを防止する。バネ24は、一端が第1変更レバー要素21に、他端が第2変更レバー要素22に接続される。バネ24の付勢力は、操作桿5を第1の状態から第2の状態へと遷移するのに必要な最小の力(例えば、トルク)を発生させる力より大きいものとする。これにより、第2変更レバー要素22が作用桿16によって引かれた場合、バネが収縮することなく、変更レバー11が操作桿5を第1の状態から第2の状態へと遷移するように回転させることができる。
ケーブル12は、インナーケーブルとアウターケーシングを有する。インナーケーブルは、摺動可能にアウターケーシングに収容される。インナーケーブルの一端が作用桿16を介して変更レバー11の第2変更レバー要素22に係合し、インナーケーブルの他端が操作側機構13−1に接続されている。
操作側機構13−1(ケーブル操作機構に相当)は、手動によりケーブル12に荷重を付加してインナーケーブルを引くことのできる機構である。操作側機構13−1は、回転操作を受ける操作部31を有し、操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルの他端を操作部側に引いて、インナーケーブルを介して作用桿16を操作する。操作側機構13−1は、操作部31の回転軸が、インナーケーブルとの接続部から延びる方向にインナーケーブルの他端から延在方向に延出しており、ネジ構造を有することから、回転軸の回転によって、インナーケーブルを引くことができように構成されている。この構成では、レバー等による引き操作に比べ、回転操作量に対するインナーケーブルが引かれる量が小さくなるので、インナーケーブルに大きな荷重をかけることができる。また、操作部31を回転操作する際には、操作部31の先端にマイナスドライバー等の標準的な工具を差し入れて、工具を回転させることもできる。操作側機構13−1は、ブラケット14に固定される。
作用側機構13−2は、インナーケーブルの一端側に設けられ、操作部に入力された力をインナーケーブルを介して変更レバー11に作用させる機構であり、作用桿16を有している。作用側機構13−2は、ブラケット15により、作用桿16が移動可能に保持される。
ブラケット14は、操作側機構13−1を保持しつつ、操作側機構13−1が手動で操作できる位置に固定される。
ブラケット15は、作動機構の近傍に固定され、例えば、操作桿5を回転可能に固定しているボルト及びナットにより固定部3に固定される。
作用桿16は、インナーケーブルの一端に接続され、アウターケーシングの端部に設けられたキャップに対して摺動可能に設けられ、鉤状の先端部分が第2変更レバー要素22に係合する。作用桿16は、図3に示すように、第2変更レバー要素22の凹部22aによって、横ずれが規制される。作用桿16は、インナーケーブルが引かれることにより、変更レバー11を動かす。なお、作用桿16を介さずに、特段の作用側機構を設けずに、インナーケーブルのケーブルエンドを変更レバー11に取付けて、インナーケーブルと変更レバー11とが直接接続されてもよい。
次に、変更レバー11の動作について図4及び5を用いて説明する。図4(a)は、作動機構が作動状態にある変更レバー11の様子を示し、図4(b)は、作動機構が解除状態にある変更レバー11の様子を示し、図5は、過負荷吸収機構が過負荷を吸収したときの様子を示す。
操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー11は、図4(a)に示す作動状態から図4(b)に示す解除状態に遷移する。このとき、変更レバー11は折り曲げられた状態のままで遷移するものであり、変更レバー11にかかる荷重は、バネ24の付勢力を越えるものではない。さらに操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、作動機構が解除状態となって変更レバー11の更なる回転が規制されているときは、操作桿5の回転が停止しているので変更レバー11に更なる荷重がかかり、変更レバー11にバネ24の付勢力を越える荷重がかかることとなるため、図5に示す過負荷吸収状態に遷移する。具体的には、変更レバー11は、支点23を中心に第2変更レバー要素22がバネ24の付勢力に抗して回転し、過負荷を吸収する。このため、過負荷吸収の際には、付勢力に相当する荷重に対応した操作部の回転操作を継続することとなるが、過負荷吸収機構は、過負荷吸収を終えた時には、第1変更レバー要素21と第2変更レバー要素22とが係合するために、操作部の操作が更につづけられると、変更レバー11に加えられる力を急激に大きくする。バネ24が収縮して過負荷を吸収し終えたときに、負荷が増大したことが操作部31を介して操作者に伝わり、操作者はそれ以上の回転操作を停止する。
このように、実施の形態1の作動状態解除機構1は、一端が操作桿5に接続された第1変更レバー要素21と、第1変更レバー要素21の他端に設けられた支点23を中心に折り曲げ可能に接続された第2変更レバー要素22とを有する変更レバー11において、折り曲げられた状態になるよう第2変更レバー要素22に付勢するバネ24を備える。解除状態からさらにインナーケーブルが引かれた場合には、第2変更レバー要素22が支点23を中心にバネ24の付勢力に抗して回転することにより、過負荷を吸収することができる。
また、作動機構が解除状態からさらにインナーケーブルが引かれた場合には、バネ24の付勢力を越える荷重が必要となり、操作部31を回転させる力が増えるため、その手応えを操作者に伝えることができる。よって、過剰なケーブルの引き操作を回避することができる。なお、過負荷を吸収するのが、作動状態から解除状態へ遷移したときであっても、解除状態から作動状態へ遷移したときであっても、過負荷を吸収して課題を解決できれば、作動状態解除機構の構成としては用途・目的に応じて適宜構成することができれば、特段の限定がされるものではない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、実施の形態1の図1に示した作動状態解除機構において、変更レバーの構成を変更した場合について説明する。
図6(a)は、本発明の実施の形態2に係る変更レバー41の構成を示す図である。図6(a)では、作動機構が作動状態にある変更レバー41の様子を示しているものとする。また、図6(a)では、作用桿16の図示を省略している。
変更レバー41は、操作桿5を第1の状態から第2の状態に変えて、作動機構を作動状態から解除状態に変更するためのレバーである。変更レバー41は、一端が操作桿5に接続され、作用桿16の鉤状の先端部分が係合し、引き操作によって作用する荷重を受ける受け部42と、受け部42を付勢するバネ43とを備える。
次に、変更レバー41の動作について図6〜7を用いて説明する。図6(b)は、作動機構が解除状態にある変更レバー41の様子を示し、図7は、過負荷吸収機構が過負荷を吸収した様子を示す。
操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー41は、図6(a)に示す作動状態から図6(b)に示す解除状態に遷移する。このとき、バネ43は収縮しておらず、変更レバー41にかかる荷重は、バネ43の付勢力を越えるものではない。さらに操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー41にバネ43の付勢力を越える荷重がかかった場合、操作桿5の回転が停止し、変更レバー41は図7に示す過負荷吸収状態に遷移する。過負荷吸収状態について、具体的には、変更レバー41は、受け部42と受け部42を付勢する付勢部材であるバネ42とを収容する収容部を有し、作用桿等による荷重を受けた受け部42がバネ43の付勢力に抗して押され、過負荷を吸収する。このため、実施の形態1と同様に、過負荷吸収機構は、過負荷吸収時には、変更レバー41に加えられる力を急激に大きくする。バネが収縮したときに、負荷が増大したことが操作部31を介して操作者に伝わり、操作者はそれ以上の回転操作を停止する。
このように、実施の形態2によれば、変更レバー41は、一端が作動機構の操作桿5に接続され、作用桿16の鉤状の先端部分が係合し、引き操作によって作用する荷重を受ける受け部42と、受け部42に付勢するバネ43を備える。解除状態からさらにインナーケーブルが引かれた場合には、受け部42がバネ43の付勢力に抗して押されることにより、過負荷を吸収することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、実施の形態1の図1に示した作動状態解除機構において、変更レバーの構成を変更した場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る変更レバー51の構成を示す図である。図8では、作動機構が作動状態にある変更レバー51の様子を示しているものとする。また、図8では、作用桿16の図示を省略している。
変更レバー51は、操作桿5を第1の状態から第2の状態に変えて、作動機構を作動状態から解除状態に変更するためのレバーである。変更レバー51は、一端が操作桿5に接続され、作用桿16の鉤状の先端部分が係合し、引き操作によって作用する荷重を受ける受け部52と、受け部52と一体化した突起53と、突起53に係合する球体54と、球体54を付勢するバネ55と、を備える。
次に、変更レバー51の動作について図8〜9を用いて説明する。図8(b)は、作動機構が解除状態にある変更レバー51の様子を示し、図9は、過負荷吸収機構が過負荷を吸収した様子を示す。
操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー51は、図8(a)に示す作動状態から図8(b)に示す解除状態に遷移する。このとき、バネ55は収縮しておらず、変更レバー51にかかる荷重は、バネ55の付勢力を越えるものではない。さらに操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、操作桿5の回転が停止し、変更レバー51にバネ55の付勢力を越える荷重がかかった場合、変更レバー51は図9に示す過負荷吸収状態に遷移する。具体的には、受け部52に設けられた突起53が球体54をバネ55の付勢力に抗して押し込むと共に、受け部52が押し下げられ、過負荷を吸収する。このため、過負荷吸収機構は、過負荷吸収時には、受け部52と球体54との係合が解除された際に変更レバー51に加えられる力が急激に小さくなった後、急激に大きくする。また、突起53が球体54を押し込む際、操作部31に作用させる力の変化が生じるためにクリック感が生じ、操作者に作動機構が解除状態に遷移し、変更レバー51に過負荷がかかっていることを通知することができる。操作者はそれ以上の回転操作を停止する。
このように、実施の形態3によれば、変更レバー51は、一端が操作桿5に接続され、作用桿16の鉤状の先端部分が係合し、引き操作によって作用する荷重を受ける受け部52と、受け部52と一体化した突起53と、突起53に係合する球体54と、球体54に付勢するバネ55を備える。解除状態からさらにインナーケーブルが引かれた場合には、突起53が球体54をバネ55の付勢力に抗して押し込むと共に、受け部52が押し下げられることにより、過負荷を吸収することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、実施の形態1の図1に示した作動状態解除機構において、変更レバーの構成を変更した場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態4に係る変更レバー61の構成を示す図である。図10(a)では、作動機構が作動状態にある変更レバー61の様子を示しているものとする。
固定部3は、作動機構に固定される。固定部3には、操作桿5が設けられている。操作桿5は、作動機構に接続され、作動状態となる第1の状態と解除状態となる第2の状態とを取り得る。操作桿5には、バネ7の一端が接続されている。バネ7の他端には、球体9が接続されている。
変更レバー61は、操作桿5を第1の状態から第2の状態に変えて、作動機構を作動状態から解除状態に変更するためのレバーである。変更レバー61は、操作桿5に連結する連結部62と、連結部62に接続し、作用桿16に係合するレバー部64とを有する。連結部62は、リング状を有し、リングの内側に球体9の一部と嵌合する凹部63が形成されている。
次に、変更レバー61の動作について図10〜11を用いて説明する。図10(b)は、作動機構が解除状態にある変更レバーの様子を示し、図11は、過負荷吸収機構が過負荷を吸収した様子を示す。
操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー61は、図10(a)に示す作動状態から図10(b)に示す解除状態に遷移する。このとき、変更レバー61と操作桿5との位置関係は変わらず、変更レバー61にかかる荷重は、バネ7の付勢力を越えるものではない。さらに操作部31が回転操作を受けると、インナーケーブルが引かれ、変更レバー61にバネ7の付勢力を越える荷重がかかった場合、操作桿5の回転が停止し、変更レバー61は図11に示す過負荷吸収状態に遷移する。具体的には、球体9がバネ7の付勢力に抗して押し下げられると共に、凹部63から外れ、過負荷を吸収する。このため、過負荷吸収機構は、過負荷吸収時には、変更レバー61に加えられる力を急激に大きくした後、急激に小さくする。また、球体9が凹部63から外れる際、クリック感が生じ、操作者に作動機構が解除状態に遷移し、変更レバー61に過負荷がかかっていることを通知することができる。操作者はそれ以上の回転操作を停止する。
このように、実施の形態4によれば、操作桿5にバネ7の一端が接続され、バネ7の他端に球体9が接続され、変更レバー61は、操作桿5と連結するリング状の連結部62を有し、連結部62のリングの内側に凹部63が形成され、凹部63に球体9の一部が嵌合する。解除状態からさらにインナーケーブルが引かれた場合には、球体9がバネ7の付勢力に抗して押し下げられると共に、凹部63から外れることにより、過負荷を吸収することができる。
なお、実施の形態1〜3において説明した、変更レバーに過負荷吸収機構を備えることは、変更レバーとケーブルとを接続し、この接続部に過負荷吸収機構を備える場合を含んでもよい。また、実施の形態4において説明したように、変更レバーと作動機構との間に過負荷吸収機構を備える場合を含んでもよい。
本発明は、車両のトランスミッション等に適用できる。
1 作動状態解除機構
3 固定部
5 操作桿
7、24、43、55 バネ
9、54 球体
11、41、51、61 変更レバー
12 ケーブル
13−1、13−2 ケーブル操作機構
14、15 ブラケット
16 作用桿
21 第1変更レバー要素
22 第2変更レバー要素
22a、63 凹部
23 支点
42、52 受け部
53 突起
62 連結部
64 レバー部

Claims (6)

  1. 作動状態と解除状態とを遷移する作動機構と、
    前記作動機構の状態を前記解除状態に変更する変更レバーと、
    一端が前記変更レバーに直接または間接的に係合するケーブルと、
    前記ケーブルの他端部の延在方向に延出する操作部を有し、前記操作部を回転することで、前記ケーブルの前記他端部を引くケーブル操作機構と、
    を備えた作動状態解除機構であって、
    前記操作部の回転により前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる荷重を吸収する過負荷吸収機構を備え、
    前記変更レバーに前記過負荷吸収機構が設けられている、
    作動状態解除機構。
  2. 前記過負荷吸収機構は、前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる力が、所定の力を超えた場合に変形して前記荷重を吸収する、
    請求項1記載の作動状態解除機構。
  3. 前記所定の力は、前記変更レバーが動いて前記作動機構の状態が前記解除状態へ移行する間に前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる力よりも大きい、
    請求項2に記載の作動状態解除機構。
  4. 前記過負荷吸収機構は、荷重の吸収時に、前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる力を急激に大きくする、
    請求項1に記載の作動状態解除機構。
  5. 前記過負荷吸収機構は、荷重の吸収時に、前記ケーブルを介して前記変更レバーに加えられる力を急激に小さくする、
    請求項1に記載の作動状態解除機構。
  6. 前記過負荷吸収機構は、荷重の吸収時に、クリック感を発生するように動作する、
    請求項1に記載の作動状態解除機構。
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